JP2013183106A - ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法 - Google Patents
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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Abstract
【解決手段】 従来、テンプレートの転写領域を有する面に対して垂直方向に形成されていた凹状の転写パターンを、転写領域を有する面の法線に対して傾きを有するように形成することにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図1
Description
このナノインプリントリソグラフィは、一度テンプレートを作製すれば、微細な凹凸形状を繰り返して転写成型でき、この転写工程には高額な露光装置(ステッパー)を用いないため、経済的にも有利である。
そして、前記レプリカテンプレートは、一のマスターテンプレートから必要な数を複製することができ、例えば、この複数のレプリカテンプレートを複数の半導体製造ラインに用いてナノインプリントリソグラフィを行うことにより、さらに半導体の製造コストを低減することができる。
そこで、気泡を残留させないために、テンプレートの転写領域を、被転写基板側に向かって凸状に湾曲させた状態で、まず、テンプレートの転写領域の中央領域を被転写基板上の樹脂に接触させ、その後、徐々に外周部を接触させていく方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
それゆえ、テンプレートと被転写基板を並行に保持した状態では、全ての摩擦が一度にかかるため、離型に必要な力が大きくなり過ぎて、実際には離型できないことが多い。
そこで、離型工程に際しても、テンプレートを湾曲させて、転写領域の外縁部から、順次、部分的に離型を行う手法が好適に採用されている。
図10に示すナノインプリントリソグラフィ用テンプレート1010においては、転写領域1013を湾曲容易とするために、前記転写領域1013の下には凹状の段差構造1016が設けられている。
また、転写領域1013以外の領域(非転写領域1014)が被転写基板や樹脂と接触することを避けるため、転写領域1013は、凸状の段差構造1015の上面に設けられている。
そして、転写領域1013に設けられた転写パターンは、いずれも、転写領域1013を有する面に対して垂直に形成されている。
なお、上記の「軸線」とは、本明細書において、凹状の転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線のことをいう。
例えば、転写パターン1020の「軸線1030」とは、図11(b)に示すように、底辺1040の中点1050と、開口1060の左端1070と右端1080を結ぶ線の中点1090と、を結ぶ線のことをいう。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いれば、離型に際して、被転写基板上の硬化した樹脂に余分な横方向の力が加わることを抑制することができ、前記樹脂の崩壊や剪断、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じることを防止でき、前記樹脂の欠陥発生を低減することができる。
そして、上記の離型工程における欠陥発生を低減することができることから、ナノインプリントリソグラフィ工程の歩留まりを向上させることができ、結果、半導体デバイスの生産性を向上させることができ、半導体デバイスの製造コストも低く抑えることができる。
まず、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートについて説明する。
図1は、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
それゆえ、通常、テンプレートにおける転写パターンが形成された転写領域以外の領域(非転写領域)は、被転写基板や樹脂との接触を避ける目的で、転写領域よりもテンプレート内側へ掘り下げられた形態をしている。
段差T1の値は、上記のような目的に沿うものであれば特に制限されないが、例えば、10μm〜100μm程度の範囲である。
それゆえ、テンプレートの転写領域は、湾曲容易な構造を有していることが好ましい。
例えば、テンプレートを湾曲させて、転写領域の中央部から外周部へと徐々に被転写基板上の樹脂に接触するように操作することで、テンプレートの転写領域と被転写基板上の樹脂との間にある空気を外部へと押し出し、気泡となって残留しないようにすることができるからである。
また、上述のように、テンプレートを被転写基板上の樹脂から離型する際も、テンプレートには湾曲性が要求されている。
このような構成であれば、テンプレート10全体の強度については、厚みのある外周部によって保持しつつ、厚みの薄い転写領域13を容易に湾曲させることができる。
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンについて説明する。
上述のように、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10は、第1の主面11に凸状の段差構造15が設けられており、その上面に転写領域13を有している。
そして、図2(a)に示すように、前記転写領域13には、凹状の転写パターン20、21a、22a、23a、21b、22b、23bが設けられており、例えば、転写パターン23bの軸線33bの方向は、転写領域13を有する面の法線の方向に対して、傾斜角K3bの傾きを有している。
ここで、上記の「軸線」とは、本明細書において、凹状の転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線のことをいう。
例えば、転写パターン23bの「軸線33b」とは、図2(b)に示すように、底辺43bの中点53bと、開口63bの左端73bと右端83bを結ぶ線の中点93bと、を結ぶ線のことをいう。
また、上記の法線の方向は、図2(a)および(b)に示すZ方向に相当する。
なお、図2(a)に示す例において、転写パターン20は、転写領域13の中心に位置し、転写パターン20の軸線30の方向は、上記の法線の方向と同じである。
具体的には、例えば、転写パターン21a、22a、23aのそれぞれの軸線31a、32a、33aは、いずれも、図2(a)におけるX方向に傾きを有している。
同様に、転写パターン22aの軸線32aが法線に対して有する傾斜角K2aと、転写パターン22bの軸線32bが法線に対して有する傾斜角K2bとは、その大きさが同一であり、転写パターン23aの軸線33aが法線に対して有する傾斜角K3aと、転写パターン23bの軸線33bが法線に対して有する傾斜角K3bとは、その大きさが同一である。
つまり、転写パターン21aと転写パターン21bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD1の円周上に配設されている。
同様に、転写パターン22aと転写パターン22bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD2の円周上に配設されており、転写パターン23aと転写パターン23bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD3の円周上に配設されている。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いれば、離型に際して、被転写基板上の硬化した樹脂に余分な横方向の力が加わることを抑制することができ、前記樹脂の崩壊や剪断、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じることを防止でき、前記樹脂の欠陥発生を低減することができる。
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法について説明する。
図3は、本発明に係るナノインプリント方法の一例を示す概略工程図である。
また、上記樹脂102aを液滴状に配設する理由は、転写パターンの密度分布に応じて配設量を制御すること、および、次の密着工程における気泡排出を容易にするためである。
この際、まず、テンプレート10の転写領域13を湾曲させて(図3(a))、転写領域13の中心部から樹脂102aに接触させていくことが好ましい(図3(b))。上記の気泡排出を容易にするため、および、液滴状に配設された樹脂102aを均一に広げて連続した薄膜状にするためである。
そして、転写領域13の中心部が樹脂102aに接触した後は、上記の転写領域裏面からの押圧を徐々に減らし、転写領域13全域を樹脂102aに密着させる(図3(c))。
テンプレート10を湾曲させる方法には、例えば、テンプレート10における転写領域13が形成された面の反対側の面を気体の圧力105で押し広げる方法を用いることができる。
そして、前記テンプレート10の湾曲形状は、テンプレート10の凹状の転写パターンの軸線の方向が、離型方向と同じ方向になるような湾曲形状とする。
それゆえ、本発明においては、離型に際し、転写パターン20、21b、22b、23bから引き抜かれる樹脂102bに、余分な横方向の力が加わることを抑制することができる。
その結果、図4(c)に示すように、離型後の樹脂102bには、崩壊や剪断、樹脂倒れ等が生じることはなく、従来のような離型工程の欠陥発生を低減することができる。
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法について説明する。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得るには、まず、図5(a)に示すように、基板201を準備し、その一の主面にハードマスク層202を形成する。
また、紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、紫外線を透過する材料からなることも必要である。
具体的には、基板201の材料には、例えば、フォトマスクに用いられている合成石英を用いることができ、その大きさは、例えば、縦152mm、横152mm、厚さ0.25インチである。
このハードマスクパターン202aの有する開口パターンは、本発明に係る転写パターンの開口パターンに相当し、その形成方法には、従来のフォトマスクのマスクパターン形成方法と同様の方法を用いることができる。
図6は、本発明に係る転写パターンの形成方法の一例を示す説明図であり、ドライエッチング加工における装置構成と、本発明に係る転写パターンの軸線の方向の関係を説明するものである。
なお、ドライエッチング装置210は、従来の位相シフトフォトマスク加工に用いられるものと同様な構成を有する平行平板型の反応性イオンエッチング装置を用いることができ、反応性ガスには、例えば、CF4ガスを用いることができる。
すなわち、平面視上、前記冶具214の中央領域215に重なる領域の静電容量は、その外周部の静電容量よりも小さくなる。
そして、上記の各電気力線の方向に従って、反応性イオンエッチングが進行するため、前記軸線の方向が、転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有する転写パターンを形成することができる。
また、本発明においては、レジストパターンよりも厚みの薄いハードマスクパターン202aをマスクに用いて基板をドライエッチングするため、高さのあるレジストパターンによって斜め方向のエッチングが妨げられる現象(いわゆる、シャドーイング現象)による障害も回避できる。
上記の凹状の段差構造16の形成方法には、例えば、機械的研削方法を用いることができる。
そして、上記のようなテンプレート10Aを用いてナノインプリントする場合には、例えば、図9(e)から(f)に示すように、その離型工程において、まず、各転写パターンの各軸線方向と離型方向が同じになるように、引張力107を与えて前記テンプレート10Aを傾け(図9(e))、その後、被転写基板101に対して垂直上方向(図9におけるZ方向)に引張力106を与えて、テンプレート10Aを被転写基板101上の硬化した樹脂102bから離型する。
11・・・第1の主面
12・・・第2の主面
13、13A・・・転写領域
14・・・非転写領域
15・・・凸状の段差構造
16・・・凹状の段差構造
17・・・底面
20・・・転写パターン
21a、21b・・・転写パターン
22a、22b・・・転写パターン
23a、23b・・・転写パターン
30・・・軸線
31a、31b・・・軸線
32a、32b・・・軸線
33a、33b・・・軸線
43b・・・底辺
53b・・・中点
63b・・・開口
73b・・・左端
83b・・・右端
93b・・・中点
101・・・被転写基板
102a、102b・・・樹脂
103、105・・・圧力
104・・・紫外線
106、107・・・引張力
111a、111b・・・方向
120a、121b、122b、123b・・・方向
201、201a、201b・・・基板
202・・・ハードマスク層
202a、202b・・・ハードマスクパターン
203a・・・レジストパターン
210・・・ドライエッチング装置
211・・・上部電極
212・・・下部電極
213・・・RF電源
214、214A・・・冶具
215・・・中央領域
216a、216b、216c・・・電気力線
320、321、322、323、324、325、326・・・転写パターン
330、331、332、333、334、335、336・・・軸線
420・・・底辺
520・・・中点
620・・・開口
720・・・左端
820・・・右端
920・・・中点
1010・・・ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート
1011・・・第1の主面
1012・・・第2の主面
1013・・・転写領域
1014・・・非転写領域
1015・・・凸状の段差構造
1016・・・凹状の段差構造
1017・・・底面
1020、1021、1022、1023・・・転写パターン
1024、1025、1026・・・転写パターン
1030、1031、1032、1033、1034、1035、1036・・・軸線
1040・・・底辺
1050・・・中点
1060・・・開口
1070・・・左端
1080・・・右端
1090・・・中点
1102b・・・樹脂
1111a、1111b・・・方向
2033、2034、2035、2036・・・方向
Claims (8)
- 一の面に転写領域を有し、前記転写領域に凹状の転写パターンを有し、
前記転写パターンの一の断面の底辺の中点と、
前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、
を結ぶ線の方向が、
前記転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有していることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。 - 前記凹状の転写パターンを複数個有し、その少なくとも幾つかにおいて、
それぞれの一の断面の底辺の中心と、
前記一の断面の開口の中心と、
を結ぶ線の方向が、
同一の方向に傾きを有していることを特徴とする請求項1に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。 - 前記同一の方向が、前記転写領域の中心に向かう方向であって、
前記一の断面の底辺の中心と、前記一の断面の開口の中心と、を結ぶ線の方向の、
前記転写領域を有する面の法線の方向に対する傾斜角の大きさが同一である、
複数個の前記凹状の転写パターンを、
前記転写領域の中心に対して同心円状に有していることを特徴とする請求項2に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。 - 第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、を有し、
前記第1の主面には、前記転写領域を上面に有する凸状の段差構造を有し、
前記第2の主面には、平面視上、前記転写領域と重なり、かつ、前記転写領域よりも広い面積の凹状の段差構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。 - 前記ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを構成する材料が、誘電体からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
- 前記誘電体が合成石英であることを特徴とする請求項5に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、順に、
被転写基板上の樹脂に前記テンプレートを密着する工程と、
前記樹脂を硬化する工程と、
前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程と、
を有し、
前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程において、
前記テンプレートが有する転写パターンの一の断面の底辺の中点と、
前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、
を結ぶ線の方向が、
前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する方向と同じになるように、
前記テンプレートを湾曲させることを特徴とするナノインプリント方法。 - 請求項3に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、
前記テンプレートを、前記転写領域の中心部を頂点に、前記被転写基板側に凸状の形態となるように湾曲させて、前記硬化した樹脂から離型することを特徴とする請求項7に記載のナノインプリント方法。
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