JP2013183106A - ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法 - Google Patents

ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ナノインプリントリソグラフィの離型工程における樹脂の崩壊や剪断、樹脂倒れを抑制し、転写欠陥の発生を低減することができるナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 従来、テンプレートの転写領域を有する面に対して垂直方向に形成されていた凹状の転写パターンを、転写領域を有する面の法線に対して傾きを有するように形成することにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微細な転写パターンを、被転写基板上に形成された硬化性樹脂に転写するナノインプリントリソグラフィに用いられるテンプレート、およびナノインプリント方法に関するものである。
近年、半導体リソグラフィにおいては、デバイスの微細化の要求に対して、露光波長の問題や製造コストの問題などからフォトリソグラフィ方式の限界が指摘されており、その対案として、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)が注目を集めている。
ナノインプリントリソグラフィは、表面に微細な凹凸形状の転写パターンを形成したテンプレート(モールド、スタンパ、金型とも呼ばれる)を、半導体ウェハなどの被転写基板の上に形成された樹脂に密着させ、前記樹脂を硬化させた後に前記テンプレートを離型することで、前記被転写基板の上の樹脂に前記テンプレートの凹凸形状を転写させて加工する技術である(例えば、特許文献1)。
このナノインプリントリソグラフィは、一度テンプレートを作製すれば、微細な凹凸形状を繰り返して転写成型でき、この転写工程には高額な露光装置(ステッパー)を用いないため、経済的にも有利である。
また、例えば、電子線リソグラフィで作製したテンプレートをマスターテンプレートとして母型とし、このマスターテンプレートを用いたナノインプリントリソグラフィにより複製テンプレート(レプリカテンプレート)を作製することもできる。
そして、前記レプリカテンプレートは、一のマスターテンプレートから必要な数を複製することができ、例えば、この複数のレプリカテンプレートを複数の半導体製造ラインに用いてナノインプリントリソグラフィを行うことにより、さらに半導体の製造コストを低減することができる。
ただし、ナノインプリントリソグラフィにおいては、上述のようにテンプレートを被転写基板上の樹脂に密着させる際に、気泡の残留によりパターン欠陥を引き起こしてしまう恐れがある。
そこで、気泡を残留させないために、テンプレートの転写領域を、被転写基板側に向かって凸状に湾曲させた状態で、まず、テンプレートの転写領域の中央領域を被転写基板上の樹脂に接触させ、その後、徐々に外周部を接触させていく方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
また、ナノインプリントリソグラフィにおいては、転写パターンの数が増すにつれ、テンプレートと樹脂との密着面積が増加するため、離型に際しては、両者間の摩擦力に対抗する力が必要になる。特に、半導体用の転写パターンは、そのサイズが小さく、パターン密度が高いことから、離型には大きな力が必要になる。
それゆえ、テンプレートと被転写基板を並行に保持した状態では、全ての摩擦が一度にかかるため、離型に必要な力が大きくなり過ぎて、実際には離型できないことが多い。
そこで、離型工程に際しても、テンプレートを湾曲させて、転写領域の外縁部から、順次、部分的に離型を行う手法が好適に採用されている。
なお、テンプレートではなく、被転写基板を湾曲させる手法も可能であるが、被転写基板を湾曲させる場合は、被転写基板上に形成された各層の損傷等の恐れがあることから、上記のようにテンプレートを湾曲させることが好ましい。
図10は、従来のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。また、図11は、図10(b)におけるC2部の拡大説明図である。
図10に示すナノインプリントリソグラフィ用テンプレート1010においては、転写領域1013を湾曲容易とするために、前記転写領域1013の下には凹状の段差構造1016が設けられている。
また、転写領域1013以外の領域(非転写領域1014)が被転写基板や樹脂と接触することを避けるため、転写領域1013は、凸状の段差構造1015の上面に設けられている。
そして、転写領域1013に設けられた転写パターンは、いずれも、転写領域1013を有する面に対して垂直に形成されている。
より具体的には、図11に示すように、転写領域1013に設けられた凹状の転写パターン1020、1021、1022、1023、1024、1025、1026のそれぞれの軸線1030、1031、1032、1033、1034、1035、1036は、いずれも、転写領域1013を有する面の法線の方向(図11におけるZ方向)と同じ方向になっている。
なお、上記の「軸線」とは、本明細書において、凹状の転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線のことをいう。
例えば、転写パターン1020の「軸線1030」とは、図11(b)に示すように、底辺1040の中点1050と、開口1060の左端1070と右端1080を結ぶ線の中点1090と、を結ぶ線のことをいう。
特表2004−504718号公報 特表2009−536591号公報
しかしながら、上述のように、全ての転写パターンが転写領域を有する面に対して垂直な形状を有する従来のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリントリソグラフィにおいては、離型のためにテンプレートを湾曲させると、その湾曲に応じて、前記凹状の転写パターンは、被転写基板に対して斜め方向に傾きを持つことになる。
より具体的には、例えば、図12(a)に示すように、テンプレート1010を湾曲させることにより、転写パターン1024、1025、1026のそれぞれの軸線1034、1035、1036の方向は、いずれも被転写基板に対して垂直な方向(図12のZ方向)から傾きを有することになる。
そして、図12(b)に示すように、この状態でテンプレート1010を被転写基板に対して垂直な方向(1111a、1111b)に離型すると、各転写パターンの形状に硬化した樹脂1102bは、転写パターンの軸線(例えば、1034、1035、1036)の方向と、離型方向(例えば、2034、2035、2036)が異なることから、余分な横方向の力を受けることになり、例えば、図12(c)に示すように、転写パターンの開口付近で引きちぎられてしまうおそれがある。
すなわち、従来のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリントリソグラフィにおいては、離型工程において、前記樹脂の崩壊や剪断、さらには、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じるおそれがあり、その部分が欠陥化する要因となっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ナノインプリントリソグラフィの離型工程における樹脂の崩壊や剪断、樹脂倒れを抑制し、転写欠陥の発生を低減することができるナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法を提供することを目的とする。
本発明者は、種々研究した結果、従来、テンプレートの転写領域を有する面に対して垂直方向に形成されていた凹状の転写パターンを、転写領域を有する面の法線に対して傾きを有するように形成することで、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、一の面に転写領域を有し、前記転写領域に凹状の転写パターンを有し、前記転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線の方向が、前記転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有していることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記凹状の転写パターンを複数個有し、その少なくとも幾つかにおいて、それぞれの一の断面の底辺の中心と、前記一の断面の開口の中心と、を結ぶ線の方向が、同一の方向に傾きを有していることを特徴とする請求項1に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記同一の方向が、前記転写領域の中心に向かう方向であって、前記一の断面の底辺の中心と、前記一の断面の開口の中心と、を結ぶ線の方向の、前記転写領域を有する面の法線の方向に対する傾斜角の大きさが同一である、複数個の前記凹状の転写パターンを、前記転写領域の中心に対して同心円状に有していることを特徴とする請求項2に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項4に係る発明は、第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、を有し、前記第1の主面には、前記転写領域を上面に有する凸状の段差構造を有し、前記第2の主面には、平面視上、前記転写領域と重なり、かつ、前記転写領域よりも広い面積の凹状の段差構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを構成する材料が、誘電体からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記誘電体が合成石英であることを特徴とする請求項5に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートである。
また、本発明の請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、順に、被転写基板上の樹脂に前記テンプレートを密着する工程と、前記樹脂を硬化する工程と、前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程と、を有し、前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程において、前記テンプレートが有する転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線の方向が、前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する方向と同じになるように、前記テンプレートを湾曲させることを特徴とするナノインプリント方法である。
また、本発明の請求項8に係る発明は、請求項3に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、前記テンプレートを、前記転写領域の中心部を頂点に、前記被転写基板側に凸状の形態となるように湾曲させて、前記硬化した樹脂から離型することを特徴とする請求項7に記載のナノインプリント方法である。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートにおいては、凹状の転写パターンの長手方向(軸線の方向)が、テンプレートの転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有しているため、離型に際し、テンプレートを湾曲させて、離型方向とテンプレートの凹状の転写パターンの長手方向(軸線の方向)を、同じ方向にすることができる。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いれば、離型に際して、被転写基板上の硬化した樹脂に余分な横方向の力が加わることを抑制することができ、前記樹脂の崩壊や剪断、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じることを防止でき、前記樹脂の欠陥発生を低減することができる。
そして、上記の離型工程における欠陥発生を低減することができることから、ナノインプリントリソグラフィ工程の歩留まりを向上させることができ、結果、半導体デバイスの生産性を向上させることができ、半導体デバイスの製造コストも低く抑えることができる。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 図1(b)におけるC1部の拡大説明図である。 本発明に係るナノインプリント方法の一例を示す概略工程図である。 本発明に係る離型工程におけるテンプレートの転写パターンと硬化した樹脂との関係を説明する図である。 本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。 本発明に係る転写パターンの形成方法の一例を示す説明図である。 本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの他の例を示す説明図である。 図7に示す本発明に係る転写パターンの形成方法の一例を示す説明図である。 本発明に係るナノインプリント方法の他の例を示す概略工程図である。 従来のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。 図10(b)におけるC2部の拡大説明図である。 従来の離型工程におけるテンプレートの転写パターンと硬化した樹脂との関係を説明する図である。
以下、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法について、図面を用いて説明する。
[ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート]
まず、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートについて説明する。
図1は、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
図1に示す形態の本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10は、第1の主面11と、前記第1の主面11に相対する第2の主面12と、を有し、前記第1の主面11には、転写領域13を上面に有する凸状の段差構造15を有し、前記第2の主面12には、平面視上、前記転写領域13と重なり、かつ、前記転写領域13よりも広い面積の凹状の段差構造16を有している。
上述のように、ナノインプリントリソグラフィでは、テンプレートの転写パターンを被転写基板上の樹脂に接触させることで所望のパターンを転写する。
それゆえ、通常、テンプレートにおける転写パターンが形成された転写領域以外の領域(非転写領域)は、被転写基板や樹脂との接触を避ける目的で、転写領域よりもテンプレート内側へ掘り下げられた形態をしている。
例えば、図1に示す形態の本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10において、転写領域13は、凸状の段差構造15の上面に設けられており、第1の主面11における非転写領域14とは、T1の段差で保持されている。
段差T1の値は、上記のような目的に沿うものであれば特に制限されないが、例えば、10μm〜100μm程度の範囲である。
また、ナノインプリントリソグラフィでは、テンプレートの転写領域を被転写基板上の樹脂に密着させる際に、テンプレートの転写領域と被転写基板上の樹脂との間に存在する空気が気泡となって残留しないように留意する必要がある。転写欠陥の要因となるからである。
それゆえ、テンプレートの転写領域は、湾曲容易な構造を有していることが好ましい。
例えば、テンプレートを湾曲させて、転写領域の中央部から外周部へと徐々に被転写基板上の樹脂に接触するように操作することで、テンプレートの転写領域と被転写基板上の樹脂との間にある空気を外部へと押し出し、気泡となって残留しないようにすることができるからである。
また、上述のように、テンプレートを被転写基板上の樹脂から離型する際も、テンプレートには湾曲性が要求されている。
そこで、図1に示す形態の本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10においては、前記第2の主面12に、平面視上、前記転写領域13と重なり、かつ、前記転写領域13よりも広い面積の凹状の段差構造16が設けられている。
このような構成であれば、テンプレート10全体の強度については、厚みのある外周部によって保持しつつ、厚みの薄い転写領域13を容易に湾曲させることができる。
テンプレート10の外周部の厚さ、すなわち、図1(b)に示す第1の主面11と第2の主面12との間の寸法T2の値、および、凹状の段差構造16が設けられている部位の厚さ、すなわち、図1(b)に示す第1の主面11と凹状の段差構造16が設けられている部位の底面17との間の寸法T3の値は、上記のような目的に沿うものであれば特に制限されないが、例えば、テンプレート10が、縦152mm、横152mm、厚さ(T2)0.25インチの合成石英基板からなり、凹状の段差構造16の平面形状が直径60mm〜70mm程度の円形状である場合、厚みT3の値は、0.5mm〜3mm程度の範囲である。
なお、図1に示す例においては、凹状の段差構造16の平面形状が円形状のものを示しているが、本発明における凹状の段差構造16の平面形状は、上記に限定されず、楕円や多角形であってもよい。
また、図1に示す例においては、テンプレート10の転写領域13を湾曲容易とする好適な形態例として、凹状の段差構造16を有する形態を示しているが、本発明においては、テンプレート10の転写領域13は湾曲可能であれば良く、例えば、前記第2の主面12が平坦な形態、すなわち、図1に示す寸法T2の値が、寸法T3の値と同じ形態であっても良い。
[転写パターン]
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンについて説明する。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートは、一の面に転写領域を有しており、前記転写領域に凹状の転写パターンを有し、前記転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線の方向が、前記転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有している。
図2は、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートにおける転写パターンの一例を示す説明図であり、図1(b)におけるC1部の拡大図である。
上述のように、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10は、第1の主面11に凸状の段差構造15が設けられており、その上面に転写領域13を有している。
そして、図2(a)に示すように、前記転写領域13には、凹状の転写パターン20、21a、22a、23a、21b、22b、23bが設けられており、例えば、転写パターン23bの軸線33bの方向は、転写領域13を有する面の法線の方向に対して、傾斜角K3bの傾きを有している。
ここで、上記の「軸線」とは、本明細書において、凹状の転写パターンの一の断面の底辺の中点と、前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、を結ぶ線のことをいう。
例えば、転写パターン23bの「軸線33b」とは、図2(b)に示すように、底辺43bの中点53bと、開口63bの左端73bと右端83bを結ぶ線の中点93bと、を結ぶ線のことをいう。
また、上記の法線の方向は、図2(a)および(b)に示すZ方向に相当する。
なお、図2(a)に示す例において、転写パターン20は、転写領域13の中心に位置し、転写パターン20の軸線30の方向は、上記の法線の方向と同じである。
また、図2(a)に示す本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートにおいては、前記複数個の転写パターンの少なくとも幾つかにおいて、それぞれの軸線の方向が、同一の方向に傾きを有している。
具体的には、例えば、転写パターン21a、22a、23aのそれぞれの軸線31a、32a、33aは、いずれも、図2(a)におけるX方向に傾きを有している。
さらに、図2(a)に示す本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートにおいては、前記同一の方向が、前記転写領域の中心に向かう方向であって、軸線の方向の、前記転写領域を有する面の法線の方向に対する傾斜角の大きさが同一である、複数個の前記凹状の転写パターンを、前記転写領域の中心に対して同心円状に有している。
例えば、図2(a)に示す転写パターン21a、22a、23a、21b、22b、23bのそれぞれの軸線31a、32a、33a、31b、32b、33bは、いずれも、転写領域13の中心に位置する転写パターン20に向かう方向、すなわち、転写領域13の中心に向かう方向に傾きを有している。
そして、転写パターン21aの軸線31aが法線に対して有する傾斜角K1aと、転写パターン21bの軸線31bが法線に対して有する傾斜角K1bとは、図面上左右対称であるが、その大きさは同一である。
同様に、転写パターン22aの軸線32aが法線に対して有する傾斜角K2aと、転写パターン22bの軸線32bが法線に対して有する傾斜角K2bとは、その大きさが同一であり、転写パターン23aの軸線33aが法線に対して有する傾斜角K3aと、転写パターン23bの軸線33bが法線に対して有する傾斜角K3bとは、その大きさが同一である。
さらに、例えば、転写パターン21aと転写パターン21bは、転写領域13の中心に位置する転写パターン20の軸線30に対して、図面上左右対称の位置、すなわち、転写領域13の中心から同じ距離(D1)だけ離れた位置に配設されている。
つまり、転写パターン21aと転写パターン21bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD1の円周上に配設されている。
同様に、転写パターン22aと転写パターン22bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD2の円周上に配設されており、転写パターン23aと転写パターン23bは、転写領域13の中心から半径の大きさがD3の円周上に配設されている。
このような構成を有しているため、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートにおいては、離型に際してテンプレートを湾曲させた状態で、離型方向とテンプレートの凹状の転写パターンの長手方向(縦方向)を同じ方向にすることができる。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いれば、離型に際して、被転写基板上の硬化した樹脂に余分な横方向の力が加わることを抑制することができ、前記樹脂の崩壊や剪断、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じることを防止でき、前記樹脂の欠陥発生を低減することができる。
[ナノインプリント方法]
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法について説明する。
図3は、本発明に係るナノインプリント方法の一例を示す概略工程図である。
まず、図3(a)に示すように、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10、および、被転写基板101を準備し、被転写基板101上にインクジェット方式等により、液滴状の樹脂102aを必要量配設する。
上記の被転写基板101は、例えば、半導体デバイス製造に用いられるウェハ等である。また、上記の樹脂102aは、紫外線や熱などで硬化する特性を有する樹脂である。ここでは、樹脂102aに紫外線硬化性樹脂を用いた例について説明する。
また、上記樹脂102aを液滴状に配設する理由は、転写パターンの密度分布に応じて配設量を制御すること、および、次の密着工程における気泡排出を容易にするためである。
続いて、図3(a)から(c)に示すように、テンプレート10を、被転写基板101上に形成した樹脂102aに密着させていく。
この際、まず、テンプレート10の転写領域13を湾曲させて(図3(a))、転写領域13の中心部から樹脂102aに接触させていくことが好ましい(図3(b))。上記の気泡排出を容易にするため、および、液滴状に配設された樹脂102aを均一に広げて連続した薄膜状にするためである。
上記のようにテンプレート10を湾曲させる方法には、例えば、テンプレート10における転写領域13が形成された面の反対側の面を気体の圧力103で押し広げる方法を用いることができる。
そして、転写領域13の中心部が樹脂102aに接触した後は、上記の転写領域裏面からの押圧を徐々に減らし、転写領域13全域を樹脂102aに密着させる(図3(c))。
なお、詳細は省略するが、一般には、この密着工程において、テンプレート10と被転写基板101との位置合わせも行われる。
次に、図3(d)に示すように、例えば、テンプレート10の転写領域13が形成された面の反対側から紫外線104を照射して、樹脂102aを硬化させることにより、テンプレート10の転写パターンを樹脂に転写する。
その後、図3(e)から(f)に示すように、例えば、テンプレート10の肉厚部を保持して、被転写基板101に対して垂直上方向(図3におけるZ方向)に引張力106を与えて、テンプレート10を離型し、被転写基板101上にテンプレート10の転写パターンが転写された樹脂102bを得る。
本発明においては、この離型に際して、テンプレート10を、転写領域13の中心部を頂点に、被転写基板101側に凸状の形態となるように湾曲させて、硬化した樹脂102bから離型させていく。
テンプレート10を湾曲させる方法には、例えば、テンプレート10における転写領域13が形成された面の反対側の面を気体の圧力105で押し広げる方法を用いることができる。
そして、前記テンプレート10の湾曲形状は、テンプレート10の凹状の転写パターンの軸線の方向が、離型方向と同じ方向になるような湾曲形状とする。
本発明においては、上記のような離型工程を有するため、離型に際して、被転写基板101上の硬化した樹脂102bに余分な横方向の力が加わることを抑制することができ、前記樹脂102bの崩壊や剪断、応力開放時の樹脂振動に起因する樹脂倒れ等が生じることを防止でき、前記樹脂102bの欠陥発生を低減することができる。
上記の離型工程におけるテンプレート10の転写パターンと硬化した樹脂102bとの関係について、図4を用いて、詳細説明する。
まず、図4(a)に示すように、テンプレート10の転写領域13が、硬化した樹脂102bに密着した状態で、テンプレート10の凹状の転写パターン20、21b、22b、23bのそれぞれの軸線30、31b、32b、33bの方向が、離型方向(図4におけるZ方向)と同じ方向になるように、テンプレート10を湾曲させる。
続いて、図4(b)に示すように、被転写基板101を固定した状態でテンプレート10を離型方向111a(図4におけるZ方向)に引き上げていくことにより、テンプレート10の転写パターン20、21b、22b、23b内の樹脂102bは、テンプレート10の離型方向111aと反対の方向111bに向かって、引き抜かれていくことになる。
ここで、前記転写パターン20、21b、22b、23b内の樹脂102bが、引き抜かれていく各方向120b、121b、122b、123bは、いずれも前記転写パターン20、21b、22b、23bの各軸線30、31b、32b、33bの方向と同じである。
それゆえ、本発明においては、離型に際し、転写パターン20、21b、22b、23bから引き抜かれる樹脂102bに、余分な横方向の力が加わることを抑制することができる。
その結果、図4(c)に示すように、離型後の樹脂102bには、崩壊や剪断、樹脂倒れ等が生じることはなく、従来のような離型工程の欠陥発生を低減することができる。
[ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法]
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法について説明する。
図5は、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得るには、まず、図5(a)に示すように、基板201を準備し、その一の主面にハードマスク層202を形成する。
本発明において、基板201は誘電体からなることが、好ましい。後述するドライエッチング加工方法を用いて、前記軸線の方向が、転写領域13を有する面の法線の方向に対して傾きを有する凹状の転写パターンを、形成することができるからである。
また、紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、紫外線を透過する材料からなることも必要である。
具体的には、基板201の材料には、例えば、フォトマスクに用いられている合成石英を用いることができ、その大きさは、例えば、縦152mm、横152mm、厚さ0.25インチである。
ハードマスク層202については、前記基板201をドライエッチング加工する際のエッチングマスクとして機能するものであればよく、例えば、Cr(クロム)を含むスパッタ膜等を用いることができる。その厚みは、転写パターンのサイズや、上記材料のエッチング耐性等を考慮して適宜選択されるが、例えば、2nm〜10nmの範囲である。
次に、図5(b)に示すように、ハードマスク層202をドライエッチング加工して、転写領域13に所望の開口パターンを有するハードマスクパターン202aを形成する。
このハードマスクパターン202aの有する開口パターンは、本発明に係る転写パターンの開口パターンに相当し、その形成方法には、従来のフォトマスクのマスクパターン形成方法と同様の方法を用いることができる。
例えば、ハードマスク層202の上に電子線レジストを塗布し、電子線描画により所望のレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクに用いてハードマスク層202をドライエッチング加工し、その後、前記レジストパターンを剥離除去して、ハードマスクパターン202aを形成する。
次に、図5(c)に示すように、ハードマスクパターン202aをマスクに用いて基板201をドライエッチング加工して、転写領域13に、本発明に係る転写パターンを形成する。
ここで、本発明に係る転写パターンを形成するドライエッチング加工方法について、図6を用いて、より詳しく説明する。
図6は、本発明に係る転写パターンの形成方法の一例を示す説明図であり、ドライエッチング加工における装置構成と、本発明に係る転写パターンの軸線の方向の関係を説明するものである。
図6に示すように、本発明において、ハードマスクパターン202aを形成した基板201は、ドライエッチング装置210内の冶具214の上に載置され、ドライエッチング加工される。
なお、ドライエッチング装置210は、従来の位相シフトフォトマスク加工に用いられるものと同様な構成を有する平行平板型の反応性イオンエッチング装置を用いることができ、反応性ガスには、例えば、CF4ガスを用いることができる。
ここで、前記冶具214は、石英等の誘電体からなり、平面視上、中央領域215が円形状にくりぬかれた形態を有している。なお、前記冶具214は、上記の形態の他に、前記中央領域215が、その外周部を構成する材料よりも誘電率の小さい材料で構成されている形態であってもよい。
前記冶具214が、上記のような構成を有するため、ドライエッチング装置210内において、冶具214の上に載置された誘電体からなる基板201の静電容量は、平面分布を有することになる。
すなわち、平面視上、前記冶具214の中央領域215に重なる領域の静電容量は、その外周部の静電容量よりも小さくなる。
それゆえ、ドライエッチングに際しては、図6に示すように、前記冶具214の中心における電気力線216cは、垂直方向に形成されるが、前記冶具214の外周部における電気力線216a、および216bは、転写領域の中心に向かう方向に傾きを有することになる。
そして、上記の各電気力線の方向に従って、反応性イオンエッチングが進行するため、前記軸線の方向が、転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有する転写パターンを形成することができる。
前記転写パターンの傾斜角は、前記冶具214の形態や材料を適宜選択することや、ドライエッチングのバイアス電力を調整することにより、制御することができる。
また、本発明においては、レジストパターンよりも厚みの薄いハードマスクパターン202aをマスクに用いて基板をドライエッチングするため、高さのあるレジストパターンによって斜め方向のエッチングが妨げられる現象(いわゆる、シャドーイング現象)による障害も回避できる。
上述のようにして、所望の傾きの転写パターンを有する基板201aを得た後は、例えば、図5(d)から(f)に示すように、ハードマスクパターン202aを除去し(図5(d))、転写領域13を覆うようにレジストパターン203aを形成し(図5(e))、レジストパターン203aをマスクに基板201aをエッチングして、転写領域13を上面に有する凸状の段差構造15を形成し、その後、前記レジストパターン203aを除去する(図5(f))。
なお、上記の例においては、ハードマスクパターン202aを除去した後に、レジストパターン203aを形成しているが、本発明においては、この工程に制限されず、ハードマスクパターン202aの上にレジストパターン203aを形成し、レジストパターン203aから露出するハードマスクパターン202aを除去した後に、マスクに基板201aをエッチングして凸状の段差構造15を形成し、その後、レジストパターン203aおよび残留するハードマスクパターン202aを除去する工程であっても良い。
前記レジストパターン203aの材料については、例えば、市販のフォトレジストを用いることができる。また、前記エッチングの方法については、例えば、フッ化水素酸水溶液を用いたウェットエッチング方法を用いることができる。
最後に、図5(g)に示すように、前記凸状の段差構造15を形成した面とは反対側の面に、平面視上、転写領域13と重なり、かつ、前記転写領域13よりも広い面積の凹状の段差構造16を形成して、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得る。
上記の凹状の段差構造16の形成方法には、例えば、機械的研削方法を用いることができる。
なお、上記の製造方法においては、転写パターンの開口パターンに相当するレジストパターンを、電子線リソグラフィ技術を用いて形成する製造方法について説明したが、本発明においては、これに限定されず、例えば、前記レジストパターンを、ナノインプリントリソグラフィ技術を用いて形成しても良い。
例えば、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートは、上記の電子線リソグラフィで作製したテンプレートをマスターテンプレートとして母型とし、このマスターテンプレートを用いたナノインプリントリソグラフィにより作製した複製テンプレート(レプリカテンプレート)であってもよい。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを、上記のような、レプリカテンプレートとすることで、一のマスターテンプレートから必要な数のレプリカテンプレートを複製することができ、例えば、この複数のレプリカテンプレートを複数の半導体製造ラインに用いてナノインプリントリソグラフィを行うことにより、さらに半導体の製造コストを低減することができる。
また、例えば、図7に示すように、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10Aの凹状の転写パターン320、321、322、323、324、325、326は、それぞれの軸線330、331、332、333、334、335、336の方向がいずれも、矩形状の転写領域を構成する四辺のうちの一の辺に向かう方向に傾きを有している形態であっても良い。
上記のような転写パターンは、例えば、図8に示すように、一の方向に傾斜角を有する冶具214A等を用いてテンプレートを構成する基板201を所望の傾斜角に傾けてドライエッチング加工を施す方法によって形成することができる。
そして、上記のようなテンプレート10Aを用いてナノインプリントする場合には、例えば、図9(e)から(f)に示すように、その離型工程において、まず、各転写パターンの各軸線方向と離型方向が同じになるように、引張力107を与えて前記テンプレート10Aを傾け(図9(e))、その後、被転写基板101に対して垂直上方向(図9におけるZ方向)に引張力106を与えて、テンプレート10Aを被転写基板101上の硬化した樹脂102bから離型する。
以上、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法についてそれぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、10A・・・ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート
11・・・第1の主面
12・・・第2の主面
13、13A・・・転写領域
14・・・非転写領域
15・・・凸状の段差構造
16・・・凹状の段差構造
17・・・底面
20・・・転写パターン
21a、21b・・・転写パターン
22a、22b・・・転写パターン
23a、23b・・・転写パターン
30・・・軸線
31a、31b・・・軸線
32a、32b・・・軸線
33a、33b・・・軸線
43b・・・底辺
53b・・・中点
63b・・・開口
73b・・・左端
83b・・・右端
93b・・・中点
101・・・被転写基板
102a、102b・・・樹脂
103、105・・・圧力
104・・・紫外線
106、107・・・引張力
111a、111b・・・方向
120a、121b、122b、123b・・・方向
201、201a、201b・・・基板
202・・・ハードマスク層
202a、202b・・・ハードマスクパターン
203a・・・レジストパターン
210・・・ドライエッチング装置
211・・・上部電極
212・・・下部電極
213・・・RF電源
214、214A・・・冶具
215・・・中央領域
216a、216b、216c・・・電気力線
320、321、322、323、324、325、326・・・転写パターン
330、331、332、333、334、335、336・・・軸線
420・・・底辺
520・・・中点
620・・・開口
720・・・左端
820・・・右端
920・・・中点
1010・・・ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート
1011・・・第1の主面
1012・・・第2の主面
1013・・・転写領域
1014・・・非転写領域
1015・・・凸状の段差構造
1016・・・凹状の段差構造
1017・・・底面
1020、1021、1022、1023・・・転写パターン
1024、1025、1026・・・転写パターン
1030、1031、1032、1033、1034、1035、1036・・・軸線
1040・・・底辺
1050・・・中点
1060・・・開口
1070・・・左端
1080・・・右端
1090・・・中点
1102b・・・樹脂
1111a、1111b・・・方向
2033、2034、2035、2036・・・方向

Claims (8)

  1. 一の面に転写領域を有し、前記転写領域に凹状の転写パターンを有し、
    前記転写パターンの一の断面の底辺の中点と、
    前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、
    を結ぶ線の方向が、
    前記転写領域を有する面の法線の方向に対して傾きを有していることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  2. 前記凹状の転写パターンを複数個有し、その少なくとも幾つかにおいて、
    それぞれの一の断面の底辺の中心と、
    前記一の断面の開口の中心と、
    を結ぶ線の方向が、
    同一の方向に傾きを有していることを特徴とする請求項1に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  3. 前記同一の方向が、前記転写領域の中心に向かう方向であって、
    前記一の断面の底辺の中心と、前記一の断面の開口の中心と、を結ぶ線の方向の、
    前記転写領域を有する面の法線の方向に対する傾斜角の大きさが同一である、
    複数個の前記凹状の転写パターンを、
    前記転写領域の中心に対して同心円状に有していることを特徴とする請求項2に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  4. 第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、を有し、
    前記第1の主面には、前記転写領域を上面に有する凸状の段差構造を有し、
    前記第2の主面には、平面視上、前記転写領域と重なり、かつ、前記転写領域よりも広い面積の凹状の段差構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  5. 前記ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを構成する材料が、誘電体からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  6. 前記誘電体が合成石英であることを特徴とする請求項5に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、順に、
    被転写基板上の樹脂に前記テンプレートを密着する工程と、
    前記樹脂を硬化する工程と、
    前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程と、
    を有し、
    前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する工程において、
    前記テンプレートが有する転写パターンの一の断面の底辺の中点と、
    前記一の断面の開口の両端を結ぶ線の中点と、
    を結ぶ線の方向が、
    前記硬化した樹脂から前記テンプレートを離型する方向と同じになるように、
    前記テンプレートを湾曲させることを特徴とするナノインプリント方法。
  8. 請求項3に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを用いたナノインプリント方法であって、
    前記テンプレートを、前記転写領域の中心部を頂点に、前記被転写基板側に凸状の形態となるように湾曲させて、前記硬化した樹脂から離型することを特徴とする請求項7に記載のナノインプリント方法。
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