JP2019090956A - 光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019090956A
JP2019090956A JP2017220720A JP2017220720A JP2019090956A JP 2019090956 A JP2019090956 A JP 2019090956A JP 2017220720 A JP2017220720 A JP 2017220720A JP 2017220720 A JP2017220720 A JP 2017220720A JP 2019090956 A JP2019090956 A JP 2019090956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
optical element
etching
manufacturing
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017220720A
Other languages
English (en)
Inventor
立志 八木
Tateshi Yagi
立志 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Electronics Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority to JP2017220720A priority Critical patent/JP2019090956A/ja
Publication of JP2019090956A publication Critical patent/JP2019090956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】基板面内での光学素子の性能のばらつきを小さくできる光学素子の製造方法を提供する。【解決手段】この発明の一態様の光学素子の製造方法は、リソグラフィ技術により基板の面内の複数位置で基板の表面を階段形状に加工する第一工程と、第一工程で得られた階段形状の表面を、基板の元の組成とは異なる組成に変性させて、基板の表面に面内で均一な厚さの変性層4を形成する第二工程と、変性層4を除去する第三工程と、を有する。【選択図】図10

Description

この発明は、バイナリオプティクスによる光学素子の製造方法に関する。
バイナリオプティクスは、フォトリソグラフィおよびエッチングを繰り返して、曲面形状をマルチ位相レベルに近似した形状の光学素子を得る方法である。
この方法で回折格子を得るためには、ブレーズド回折格子の鋸歯状の断面形状を、パターン幅(遮光部または透光部の幅)が異なるN枚のマスクを用いたフォトリソグラフィにより、2レベルに近似する(つまり、基板表面を、鋸歯の斜面一つ当たり2個の階段状にする)。この方法には、同じ位置に対する複数回のフォトリソグラフィで生じるマスクの位置ずれにより、設計通りの階段形状が得られず、得られる回折格子の性能が低下するため、製品の歩留まりが悪いという問題点がある。
その対策としては、例えば、特許文献1に記載された方法が挙げられる。
この方法では、先ず、露光装置のアライメント精度(マスクの位置合わせ精度)以上の幅を持つ保護マスクを、最初のフォトリソグラフィで形成するレジスト膜のアライメントエラーが起こりうる箇所に設けて、基板の保護マスクで覆われた部分を意図的に突起状にしている。これにより、最後のフォトリソグラフィおよびエッチングでは、正しい階段形状の各所に保護マスクで覆われた突起が形成された状態となる。この状態で、保護マスクを除去した後、突起を等方性エッチングで除去することにより、基板の表面に正しい階段形状が形成された状態になると記載されている。
特開2001−42114号公報
上述のように、特許文献1の方法では、露光機のアライメント精度以上の幅の突起を意図的に形成した後、この突起を等方性エッチングで除去している。しかし、バイナリオプティクスは微細加工であることから、等方性エッチングであっても基板面内の各位置で均一なエッチングを施すことは難しい。すなわち、基板面内の位置によって、エッチング量が小さい部分とエッチング量が大きい部分とが生じる場合がある。突起を確実に除去するためには、エッチング量が小さい部分で突起が消失するように基板のエッチング時間を設定する必要があり、これに伴ってエッチング量が大きい部分でのエッチング量が過剰になる。
これについて図1を用いて説明する。基板面内のエッチング量が最も小さい部分では、図1(a)および図1(b)に示すように、表面エッチング量E1でエッチングされて突起14が全て除去される。また、同じ基板面内のエッチング量が最も大きい部分では、図1(c)および図1(d)に示すように、E1より多い表面エッチング量E2でエッチングされる。その結果、図1(e)に示すように、エッチング後の階段形状に寸法差が生じる。図1(e)は、図1(b)に図1(d)を一点鎖線で重ねた図である。つまり、基板の面内で得られる回折格子の特性(回折効率など)にばらつきが生じる。
例えば、シリコンの等方性エッチングとして一般的なフッ素ラジカルを利用したドライエッチングを採用した場合、エッチング速度の基板面内のばらつきが数%〜30%程度と大きく、このばらつきが、基板面内における回折格子の階段形状の寸法のばらつきにそのまま反映される。よって、引用文献1に記載の方法には、基板面内での光学素子の性能のばらつきを小さくするという点で改善の余地がある。
この発明の課題は、基板面内での光学素子の性能のばらつきを小さくできる光学素子の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の一態様の光学素子の製造方法は、以下の第一工程、第二工程、および第三工程を有する。
第一工程は、リソグラフィ技術により、基板の面内の複数位置で前記基板の表面を階段形状に加工する工程である。
第二工程は、第一工程で得られた階段形状の表面を、等方性処理により、基板の元の組成とは異なる組成に変性させて、基板の表面に面内で均一な厚さ(例えば、面内での厚さのばらつきが1%以下である)の変性層を形成する工程である。
第三工程は、変性層を除去する工程である。
この発明の一態様の方法は、リソグラフィ技術により、基板の面内の複数位置で基板の表面を階段形状に加工する工程を含む光学素子の製造方法であり、基板面内での光学素子の性能のばらつきを小さくすることが期待できる方法である。
従来技術の問題点(基板面内での階段形状の寸法のばらつき)を説明する図である。 実施形態の方法で製造する光学素子(回折格子)を示す平面図である。 図2のA−A断面の一部を示す図である。 ブレーズド回折格子の鋸歯状断面ラインの一部を示す図である。 実施形態の光学素子の製造方法を構成する第一工程の一回目のフォトリソグラフィおよびエッチング過程を説明する断面図である。 実施形態の光学素子の製造方法を構成する第一工程の二回目のフォトリソグラフィおよびエッチング過程(二回目のフォトマスクの位置決めがずれた場合)と、第二工程と、第三工程を説明する断面図である。 実施形態の光学素子の製造方法を構成する第一工程の二回目のフォトリソグラフィおよびエッチング過程(二回目のフォトマスクの位置決めが正しい場合)と、第二工程と、第三工程を示す断面図である。 二回目のフォトマスクの位置ずれ寸法と、位置ずれに伴って生じる突起の幅との関係を説明する図である。 熱酸化により基板に形成される酸化膜を説明する図であって、(a)は突起のない部分を、(b)は突起の部分をそれぞれ示している。 第一工程後と第三工程後とにおける階段形状の幅の変化を説明する図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明は以下に示す実施形態に限定されない。以下に示す実施形態では、この発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定はこの発明の必須要件ではない。
なお、以下の説明で使用する図において、図示されている各部の寸法関係は、実際の寸法関係と異なる場合がある。
[構成]
この実施形態の方法では、基板の面内に多数の回折格子を形成した後、基板を切断して多数の回折格子を得る。基板の面内の複数位置に、図2及び図3に示すような、N=2、2=4レベルの階段形状を有する回折格子(光学素子)10を複数個ずつ形成する。図2に示すように、回折格子10の階段形状は、中心が同じで高さが異なる四つの円環面11a〜11dを単位110とし、この単位110が直径方向に複数形成されたものである。
図2及び図3に示すように、第一の円環面11aの高さは単位110内で最も高く、第一の円環面11aの直径は単位110内で最も小さい。第二の円環面11bの高さは、第一の円環面11aよりも高さが低く、第二の円環面11bの直径は第一の円環面11aよりも直径が大きい。第三の円環面11cの高さは、第二の円環面11bよりも高さが低く、第三の円環面11cの直径は第二の円環面11bよりも直径が大きい。第四の円環面11dの高さは単位110内で最も低く、第四の円環面11dの直径は単位110内で最も大きい。
なお、図3に示すように、各単位110の幅および四つの円環面11a〜11dの幅は、直径方向の中心に近いほど広くなっている。また、回折格子10は、図4に示すブレーズド回折格子の鋸歯状断面ラインLが4レベルに近似された(鋸歯の斜面一つが4個の階段状にされた)形状を有する。
以下においては、図2のA−A断面の一部(一つの単位110とその隣の単位110の円環面11a〜11c)に対応する図を用いて説明する。
この実施形態の方法は、以下に説明する第一工程、第二工程、および第三工程を有する。
第一工程は、光透過部の幅が異なる二枚のフォトマスクを用いた二回のフォトリソグラフィおよびエッチングで、基板の表面を階段形状に加工する工程である。図5および図6を用いて第一工程を説明する。
先ず、シリコン製の基板1の表面11にポジ型のフォトレジストを塗布することで、基板1の表面11にレジスト膜21を形成する。次に、図5(b)に示すように、幅W1の光透過部31aを有する一回目のフォトマスク31を用いた露光を、基板1の各位置に行う。これに伴い、レジスト膜21の光透過部31aの真下にある部分に光が照射され、この部分が現像液に対して可溶になる。次に、この部分を現像液で除去する。これにより、図5(c)に示すレジストパターン21aが基板1の各位置に形成される。
次に、この状態の基板1をドライエッチング装置に入れて、基板1の表面11に対してレジストパターン21aをマスクとした異方性エッチング(例えば反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching))を行う。このエッチングは、レジストパターン21aがエッチングされず、シリコン製の基板1のみが所定深さでエッチングされる条件で行う。これに伴い、図5(d)に示すように、基板1の表面11に、第一パターンに対応する複数の凹部12が形成される。
次に、レジストパターン21aを除去する。その結果、図5(e)に示すように、表面11に、複数の凹部12が形成された基板1Aが得られる。各凹部12は円環面を底面とする溝である。複数の凹部12を図5(e)の左側から12a,12b,12cとする。
次に、図6(a)に示すように、基板1Aの表面11に、一回目と同じフォトレジストを用いてレジスト膜21を形成した後、二回目のフォトマスク32を用いた露光を行う。このフォトマスク32の光透過部32aの幅W2は、一回目のフォトマスク31の光透過部31aの幅W1と異なる。
二回目のフォトマスク32は、フォトマスク32の光遮蔽部が、凹部12aおよびその左側の部分(図2の円の径方向内側で隣接する部分)の上側と、凹部12cおよびその左側の部分の上側に存在し、凹部12bおよびその左側の部分の上側に光透過部32aが存在するように、位置決めされて配置される。しかし、この位置決めが例えば図6(a)に示すように右側にずれた場合、光遮蔽部32aの真下の位置が、図6(a)のレジスト膜21に破線で示すようになる。
この露光も、一回目の基板1に対する露光と同様に基板1の各位置に行う。これに伴い、レジスト膜21の光透過部31aの真下にある部分に光が照射され、この部分が現像液に対して可溶になる。次に、この部分を現像液で除去する。これにより、図6(b)に示すレジストパターン21bが基板1Aの各位置に形成される。
次に、この状態の基板1Aをドライエッチング装置に入れて、基板1Aの表面11に対してレジストパターン21bをマスクとした異方性エッチングを行う。このエッチングは、レジストパターン21bがエッチングされず、シリコン製の基板1のみが所定深さでエッチングされる条件で行う。
これに伴い、基板1Aの表面11に、図6(c)に示す凹部13a〜13cが形成される。これらの凹部のうち、二回目の露光前に凹部12bが形成されていた凹部13bは、凹部12bが形成されていなかった凹部13aよりも低くなる。ただし、フォトマスク32の位置決めが正しい位置からずれたことで、図6(c)に示すように、二回目のエッチング後の基板1Bの表面に突起14や不正な段差15が生じる。
つまり、図7に示すように、二回目のフォトマスク32が正しく位置決めされた場合には、第一工程で基板1の表面11に、図7(c)の左側から右側(図2の円の径方向外側から内側)に向けて、凹部12a、凹部13a、凹部13b、凹部12c、および凹部13cが形成されるはずである。しかし、二回目のフォトマスク32が正しい位置からずれた場合には、図6(c)に示すように、第一工程後の基板1Bの表面11が、階段形状に突起14や不正な段差15を含む形状となる。
次に、第二工程として、基板1Bの階段形状の表面11を熱酸化することで、図6(d)に示すように、酸化膜4が形成される。熱酸化により、基板1Bの表面は元の組成であるシリコンから酸化シリコンに変化する。つまり、酸化膜4は酸化シリコン膜である。これにより、酸化膜4は、基板1Bと比較してエッチング液やラジカル等のエッチャントに対するエッチングレートが高い組成となる。熱酸化は、この基板1Bの表面11に対して、突起14の全体が熱酸化部44となる条件で行う。この条件については後述する。
次に、第三工程として、酸化膜4のみを、フッ酸(フッ化水素の水溶液)を用いたウェットエッチングで除去して、基板1Bの表面を露出させる。フッ酸を用いたウェットエッチングでは、シリコン製の基板1Bが殆どエッチングされず、酸化膜4のみがエッチングされる。このエッチングは、例えば、5%のフッ酸を用い、酸化膜4が完全に除去できる時間だけ行う。
これにより、基板1Bの表面に、中心が同じで高さが異なる円環面11a〜11dが形成される。図6(e)はこの状態を示す。つまり、基板1Cの各位置で、表面に、中心が同じで高さが異なる四つの円環面11a〜11dからなる単位110が、直径方向に複数形成された状態となる。
よって、この基板1Cを切断することで多数の回折格子10が得られる。
[熱酸化条件について]
図8(a)は二回目のフォトマスク32の位置ずれがない場合を、図8(b)は二回目のフォトマスク32の位置ずれがある場合を示す。図8(b)では、この位置ずれ寸法Δに対応する幅Ttの突起14が生じる。
また、熱酸化によりシリコン製基板の表面は外側へ膨張する。つまり、図9(a)に示すように、熱酸化により形成される酸化膜4は、熱酸化直前の基板1Bの表面11より外側の表面4aと内側の内面4bを有する。
よって、図9(b)に示すように、突起14の全体が熱酸化部44となるためには、図9(a)の熱酸化直前の基板1Bの表面11を基準とした酸化膜4の形成深さ(酸化膜4の厚さTsの半分の厚さ)の最小値が、二回目のフォトマスク32の位置ずれ寸法Δの想定される最大値(統計的に出された値など)の半分以上となる条件で、熱酸化を行えばよい。
すなわち、図9(a)の酸化膜4の厚さTsの最小値が、二回目のフォトマスク32の位置ずれ寸法Δの想定される最大値(統計的に出された値など)以上となる条件で、熱酸化を行えばよい。これにより、第三工程のウェットエッチングで熱酸化部44が除去される。つまり、突起14であった部分が全て除去された状態となる。
また、図10に示すように、第一工程後と第三工程後では階段形状の幅が変化する。図10(a)は第一工程後の状態を、図10(b)は第二工程後の、図10(c)は第三工程後の状態を示す。図10(b)では、突起14の全体が第二工程で熱酸化部44となっているために、熱酸化部44の厚さが酸化膜4の厚さTsの二倍と表示されている。
図10(a)および図10(c)に示すように、第一工程後と第三工程後で凸形状の幅はH11からH12に狭くなり、凹形状の幅はH21からH22に広くなる。そのため、第三工程後に正しい幅となるように、第一工程で使用するフォトマスク31,32の幅W1,W2を設計する必要がある。
[作用、効果]
特許文献1の方法では、基板表面を階段形状に加工する際に、露光機のアライメント精度以上の幅の突起を意図的に形成した後、この突起を等方性エッチングで除去している。しかしながら、特許文献1の方法では、前述のように、等方性エッチングの基板面内の位置に応じたエッチング量のばらつきに起因して、突起除去後の基板面内における回折格子の階段形状の寸法のばらつきが数%〜30%程度と大きくなる。
これに対して、実施形態の方法では、基板表面を階段形状に加工した後、突起及び基板表面を変性させ、変性した部分のみをエッチングで除去することで突起を除去している。すなわち、実施形態の方法では、二回目の露光のフォトマスク32の位置決めが正しい位置からずれたために生じる突起14を、そのままエッチングで除去するのではなく、熱酸化により基板表面に酸化膜4を形成することで熱酸化部44とした後に、酸化膜4を等方性エッチングにより除去する工程で除去している。この熱酸化は、例えば、酸素が流量3〜15slm、水素が流量2〜8slmで供給されている雰囲気中で、基板1Bを800〜900℃に加熱することで行われる。
熱酸化条件は、突起14の大きさや形状に応じて調整する。酸化時間は、突起14が全て酸化されるために必要な時間に調整する。例えば、酸化膜4の厚さを、想定される突起14の幅と同じ100nmになるよう調整する。このようにして形成された酸化膜4の膜厚の基板面内ばらつきσは、基板面内の膜厚平均値に対して1%以下の割合となる。つまり、膜厚の均一性が非常に高い酸化膜4が形成される。なお、酸化膜4の膜厚の基板面内ばらつきσは、基板面内の51点で光干渉方式の膜厚測定を行い、その結果から算出された標準偏差を平均値で割った値である。
この酸化膜4のみを、フッ酸を用いたウェットエッチングで除去するため、1%以下という小さいばらつきが、回折格子の階段形状の寸法のばらつきにそのまま反映される。
以上のことから、実施形態の方法によれば、形成される階段形状の寸法の基板面内でのばらつきを、引用文献1の方法より小さくできることが分かる。
また、実施形態の方法では、第一工程で位置ずれが生じているかいないかに関わらず、第二工程として基板全面に熱酸化を行い、生じた酸化膜4を除去する。また、生じる突起14の幅は位置ずれ量に応じて異なるが、想定される位置ずれ寸法の最大値以上となる条件で熱酸化を行うことで、突起14が全て除去される。その結果、基板面内での回折格子10の性能のばらつきが小さくできる。
[備考]
上記実施形態の方法では、第一工程でポジ型のフォトレジストを用いてフォトリソグラフィを行っているため、二回のフォトリソグラフィで光透過部の幅W1,W2が異なるフォトマスク31,32を用いている。しかし、第一工程でネガ型のフォトレジストを用いてフォトリソグラフィを行ってもよい。その場合は、二回のフォトリソグラフィで遮光部の幅が異なるフォトマスクを用いて行う。
上記実施形態では、シリコン基板を用いた例を説明しているが、ゲルマニウムには熱酸化層を形成することができるため、ゲルマニウム基板を用いた場合でも、上記実施形態の方法と同様の方法で回折格子などの光学素子を得ることができる。ただし、ゲルマニウムは熱に弱いため、熱酸化以外の酸化方法を採用することが好ましい。熱酸化以外の酸化方法としては、リモートプラズマ酸化、化学溶液酸化、紫外線酸化が挙げられる。
また、ゲルマニウム基板の場合は、酸化ゲルマニウムが水に溶けるため、フッ酸に代えて水を用いたエッチングでも酸化膜を除去することができる。
なお、基板材料としては、光学素子の種類に応じ、GaAs、石英、蛍石などを用いても良い。その場合には、酸化膜以外の変性層を形成する。
1 基板
1A 一回目のエッチング後の基板
1B 二回目のエッチング後の基板
1C 酸化膜除去後の基板
10 回折格子(光学素子)
110 階段形状の単位
11a〜11d 階段形状の単位を構成する円環面
11 基板の表面
14 突起
21 レジスト膜
21a 一回目のレジストパターン
21b 二回目のレジストパターン
31 一回目のフォトマスク
31a 一回目のフォトマスクの光透過部
32 二回目のフォトマスク
32a 二回目のフォトマスクの光透過部
4 酸化膜(変性層)
44 突起の熱酸化部
L ブレーズド回折格子の鋸歯状断面ライン
W1 一回目のフォトマスクの光透過部の幅
W2 二回目のフォトマスクの光透過部の幅

Claims (7)

  1. リソグラフィ技術により、基板の面内の複数位置で前記基板の表面を階段形状に加工する第一工程と、
    前記第一工程で得られた階段形状の表面を、前記基板の元の組成とは異なる組成に変性させて、前記基板の表面に面内で均一な厚さの変性層を形成する第二工程と、
    前記変性層を除去する第三工程と、
    を有する光学素子の製造方法。
  2. 前記第一工程では、複数のマスクを用いた複数回のフォトリソグラフィおよびエッチングを繰り返すことで、前記表面を階段形状に加工し、
    前記第二工程では、前記第一工程における前記基板の表面を基準とした前記変性層の形成深さの最小値が、前記複数回のフォトリソグラフィで生じる前記マスクの位置ずれ寸法の想定される最大値の半分以上となる条件で前記基板の表面を変性させて、前記基板の表面に前記基板に対してエッチングレートが高い組成である前記変性層を形成する請求項1記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記基板として、シリコン基板、GaAs基板、ゲルマニウム基板、石英基板、および蛍石基板のいずれかを用いる請求項1または2記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記基板として、シリコン基板およびゲルマニウム基板のいずれかを用い、
    前記第二工程は、前記表面に前記変性層として酸化層を形成する工程である請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記第三工程は、フッ酸を用いたウェットエッチングにより行う請求項4記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記階段形状は、回折格子として機能する形状である請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  7. 前記階段形状は、ブレーズド回折格子の鋸歯状断面ラインを量子化した形状である請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
JP2017220720A 2017-11-16 2017-11-16 光学素子の製造方法 Pending JP2019090956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220720A JP2019090956A (ja) 2017-11-16 2017-11-16 光学素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220720A JP2019090956A (ja) 2017-11-16 2017-11-16 光学素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019090956A true JP2019090956A (ja) 2019-06-13

Family

ID=66836432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017220720A Pending JP2019090956A (ja) 2017-11-16 2017-11-16 光学素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019090956A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114690286A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 新唐科技股份有限公司 菲涅耳透镜及其形成方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51121266A (en) * 1975-03-31 1976-10-23 Western Electric Co Method of removing projected portion of epitaxial layer
JP2001042114A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Canon Inc 光学素子の製造方法
JP2001074924A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Canon Inc 回折光学素子の作製方法
JP2002350623A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Dainippon Printing Co Ltd 回折光学素子の製造方法
JP2004326083A (ja) * 2003-04-09 2004-11-18 Seiko Instruments Inc ミラーの製造方法とミラーデバイス
JP2004333834A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Tokai Univ マイクロレンズアレイの製造方法
JP2006119181A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Oki Electric Ind Co Ltd 光学素子の作成方法
WO2016164759A1 (en) * 2015-04-08 2016-10-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Laser irradiation induced surface planarization of polycrystalline silicon films

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51121266A (en) * 1975-03-31 1976-10-23 Western Electric Co Method of removing projected portion of epitaxial layer
JP2001042114A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Canon Inc 光学素子の製造方法
JP2001074924A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Canon Inc 回折光学素子の作製方法
JP2002350623A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Dainippon Printing Co Ltd 回折光学素子の製造方法
JP2004326083A (ja) * 2003-04-09 2004-11-18 Seiko Instruments Inc ミラーの製造方法とミラーデバイス
JP2004333834A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Tokai Univ マイクロレンズアレイの製造方法
JP2006119181A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Oki Electric Ind Co Ltd 光学素子の作成方法
WO2016164759A1 (en) * 2015-04-08 2016-10-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Laser irradiation induced surface planarization of polycrystalline silicon films

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114690286A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 新唐科技股份有限公司 菲涅耳透镜及其形成方法
CN114690286B (zh) * 2020-12-29 2023-12-15 新唐科技股份有限公司 菲涅耳透镜及其形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8309463B2 (en) Method for forming fine pattern in semiconductor device
WO2014144576A2 (en) Grayscale lithography of photo definable glass
JP5319247B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US9291889B2 (en) Photo mask and method for forming pattern using the same
CN113168020B (zh) 用于形成光栅的方法
JP4956370B2 (ja) 半導体素子のパターン形成方法
JP2006504981A (ja) 照射パターンツール、及び照射パターンツールの形成方法
JP2019090956A (ja) 光学素子の製造方法
US20200158927A1 (en) Diffractive optical element and method of producing same
KR100950480B1 (ko) 스페이스 패터닝 기술을 이용한 반도체 소자의 활성영역형성방법
KR100796509B1 (ko) 반도체 소자의 제조방법
JP2005257962A (ja) 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
EP3097581B1 (en) Double patterning method of forming semiconductor active areas and isolation regions
KR20080026832A (ko) 반도체소자의 미세패턴 형성방법
KR20140029402A (ko) 나노임프린팅 몰드
US9329471B1 (en) Achieving a critical dimension target based on resist characteristics
KR100468735B1 (ko) 얼터네이팅 위상 반전 마스크의 제조방법
KR100816210B1 (ko) 반도체 장치 형성 방법
US20190259614A1 (en) Methods of fabricating a device
JP6440995B2 (ja) 凹凸パターン及び光学素子並びに凹凸パターンの形成方法及び光学素子の形成方法
JP3998756B2 (ja) 位相反転マスク及びその製造方法
JP6019966B2 (ja) パターン形成方法
JP4443376B2 (ja) 光学素子の作成方法
KR101001424B1 (ko) 반도체 제조용 레티클 제작 방법
JP2009012172A (ja) 機械部品と微細機械部品を製造する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220809