JP2004326083A - ミラーの製造方法とミラーデバイス - Google Patents

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    • B81B2201/04Optical MEMS
    • B81B2201/042Micromirrors, not used as optical switches

Abstract

【課題】 垂直度が高く、表面粗さが小さいミラーの作製方法の提供。
【解決手段】 シリコンからなる基板に、前記基板表面に対してマスク材を形成し、異方性ドライエッチングし、異方性ウエットエッチングし、前記基板表面に直交する結晶面と略平行な面を前記異方性ドライエッチングした後、前記異方性ウエットエッチング工程によって、反射面を形成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、シリコン基板を加工してミラーを作製する方法とその作製方法を用いて作製したミラーデバイスに関する。
マイクロマシン(MEMS:Micro Electro Mechanical System)技術は半導体微細加工技術の応用により、最近急速な発展を遂げている。特に光技術へのMEMS技術の応用は近年著しい進展が見られる。このような技術は、スキャナー、マイクロミラーアレイディスプレイなどの画像処理装置、超小型な高密度光メモリ用読み出し書き込み装置などの情報通信分野に活かされている。このようなデバイスの1つとして微小ミラーを有するものがあり、微小ミラーを駆動することによって光の走査や光路切換を行っている。従って、微小ミラーはそのデバイスの特性を左右するキーパーツである。効率よく光を伝送するために、微小ミラーには、高い反射率が求められる。また、同一平面上に複数枚の微小ミラーを有するデバイスを作製する場合や、オプティカルベンチを用いて、微小ミラーと光ファイバのパッシブアライメントを行う場合には、入射した光が所望の部分に反射される必要があるため、微小ミラーが形成された基板表面に対する微小ミラーの垂直度が重要になる。このように微小ミラーには、高い反射率と基板表面に対する高い垂直度が重要な要素であると言える。
シリコン基板に微小ミラーを作製する場合、シリコン基板上に二酸化珪素や窒化シリコンなどの材料でマスクを形成し、異方性ウエットエッチングや異方性ドライエッチングなどの方法が用いられる。異方性ウエットエッチングでは、シリコン基板の結晶面に依存したエッチングレートの差を利用して、特定の結晶面を露出させて反射面を作製する。異方性ウエットエッチングでは、結晶面を露出させて反射面を作製するため、マスク形状とシリコン基板の結晶方位の位置合わせに高いアライメント精度が必要になる。
アライメント精度を向上させる手段として以下の工程が挙げられる(例えば、非特許文献1参照。)。
(工程1)シリコン基板上に、二酸化珪素や窒化シリコンからなるマスク材を堆積した後、フォトリソグラフィによって円や四角形のマスク材パターンを形成する
(工程2)水酸化カリウム水溶液(KOH)や、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(TMAH)などのアルカリ溶液を用いた異方性ウエットエッチングによってシリコン基板に結晶面で構成されるアライメントパターンを形成する
(工程3)結晶面で構成されたアライメントパターンと微小ミラーを形成するためのマスクの方向を一致させてアライメントを行う
異方性ウエットエッチングによって作製された微小ミラーの反射面は、結晶面で構成されるため表面粗さが小さく、高い反射率が得られるとともに垂直度も高い。
異方性ドライエッチングによる作製方法は、異方性ウエットエッチングの場合と比較して、マスクパターン通りに微小ミラーを形成しやすくパターンの自由度が高いことや、エッチング時間を短縮できるという利点がある。最近では、基板に対して垂直な微小ミラーを作製する方法として、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いた異方性ドライエッチングが主流となっている。その異方性ドライエッチングを用いて、ミラー前駆体を作製し、エッチングした部分を熱酸化する。熱酸化することで加工側壁を保護し、異方性ウエットエッチングで微小ミラーを形成する。異方性ウエットエッチングの時間によって微小ミラーの厚さを制御することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、異方性ドライエッチングと異方性ウエットエッチングを組み合わせる手法もある(例えば、非特許文献2参照。)。異方性ドライエッチングでミラー外形を作製し、アルカリ溶液を用いてエッチングすることで特定の結晶面を露出させる。この手法により、加工面は垂直度が高く、表面粗さが低減される。完成した構造物はモールドに利用されている。
G.Ensell: Alignment of mask patterns to crystal orientation, Sensors and Actuators A 53. (1996) 345-348 M.Sasaki: Anisotropic Si Etching Technique for Optically Smooth Surfaces, TRANSDUCERS’01 2B3.03 特開2001−56440号公報(請求項1−6、第6図)
異方性ウエットエッチングによって微小ミラーを作製する場合、エッチング時間が長いことや所望のミラー形状を得るためにマスクパターンが複雑になるという問題点がある。
また特許文献1に記載されているような方法で微小ミラーを作製する場合、異方性ドライエッチングでミラー前駆体を作製しているが、微小ミラーの作製には、(100)基板を用い(100)面をミラーとし、異方性ウエットエッチングを用いているため、微小ミラーの高さと同じ又はそれ以上の幅のミラー前駆体が必要となり、高集積化に対応できないという大きな問題がある。
また、異方性ドライエッチングと異方性ウエットエッチングの組み合わせによって{110}面を反射面とする微小ミラーを作製する場合は、非特許文献2に記載されているようにエチレンジアミンピロカテコール(EPW)を用いることが考えられる。しかし、微小ミラーの反射面をある特定の結晶面に限定することは、微小ミラーを有するデバイスの設計自由度を下げることになる。また、EPWはシリコン基板に対して長時間異方性エッチングを行うと、エッチャントに沈殿物が生成され、その沈殿物がエッチングした箇所に溜まってくる。この沈殿物が、微小ミラーの反射面に付着した場合、マイクロマスクとなり表面粗さが大きくなる。さらに、EPWは発がん性を有することから人体に有害である。
そこで本発明は上記問題点を解決し、垂直度が高く、表面粗さが小さい微小ミラーを作製するためになされたもので、異方性ドライエッチング技術と異方性ウエットエッチング技術、シリコンの結晶面を利用し、それらを組み合わせることにより、微小ミラーの作製方法を提供することを目的とする。
シリコンからなる基板に、基板表面に対して垂直な反射面を有するミラーを形成する製造方法であって、基板表面にマスク材を形成するマスク形成工程と、基板を異方性ドライエッチングする異方性ドライエッチング工程と、基板を異方性ウエットエッチングする異方性ウエットエッチング工程と、基板の前記基板表面に直交する結晶面と略平行な面を前記異方性ドライエッチング工程で形成した後、異方性ウエットエッチング工程によって、反射面を形成するミラーの製造方法とした。
異方性ドライエッチング工程において、基板に形成した加工側壁のうち少なくとも反射面に対応する部分と、基板表面のなす角度が90°±3°であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ドライエッチング工程において、基板に形成した加工側壁のうち少なくとも反射面に対応する部分の表面粗さが300nm以下であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ドライエッチング工程において、基板外周部にシリコンの露出した部分を設けることを特徴とするミラーの製造方法とした。
異方性ドライエッチング工程と異方性ウエットエッチング工程の間にクリーニング工程を含むことを特徴とするミラーの製造方法とした。また、クリーニング工程において、基板に対して酸素プラズマを照射することを特徴とするミラーの製造方法とした。また、クリーニング工程において、基板に対してアルゴンプラズマを照射することを特徴とするミラーの製造方法とした。また、クリーニング工程において、基板を硫酸と過酸化水素水の混合液に浸水させることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、クリーニング工程において、基板を加熱した硫酸に浸水させることを特徴とするミラーの製造方法とした。
異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化カリウム水溶液であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化カリウムにイソプロピルアルコールを添加したものであることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムであることを特徴とするミラーの製造方法とした。異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液であり、その液温は60℃以上70℃以下であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液であり、そのエッチング量は0.5μm以上3μm以下であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムにシリコンを添加したものであることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムにシリコンと過硫酸アンモニウムを添加したものであることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントがアンモニアに酸化砒素を添加したものであることを特徴とするミラーの製造方法とした。
基板において、基板表面の結晶面が{100}面であり、反射面となる結晶面が{100}面または{110}面であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、基板において、基板表面の結晶面が{110}面であり、反射面となる結晶面が{100}面または{110}面または{111}面であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、基板において、基板表面の結晶面が{111}面であり、反射面となる結晶面が{110}面であることを特徴とするミラーの製造方法とした。
反射面上に、薄膜を被覆する工程を含むことを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜が少なくとも一層の金属膜で形成されていることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜が少なくとも一層の誘電体で形成されていることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜の成膜方法が真空蒸着法を用いた斜方蒸着であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜の成膜方法がスパッタリング法であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜の成膜方法がメッキ法であることを特徴とするミラーの製造方法とした。また、反射面に薄膜を被覆する工程において、薄膜の成膜方法がイオンプレーティング法であることを特徴とするミラーの製造方法とした。
基板に形成され、基板の表面に対して垂直な面からなる少なくとも2枚の反射面を有し、少なくとも2枚の反射面のなす角度が90度であって、ミラーの製造方法によって作製されたことを特徴とするミラーデバイスとした。また、基板に形成された少なくとも2枚の反射面が、同一の結晶面であることを特徴とするミラーデバイスとした。
基板がSOI基板であり、SOI基板の表面に対して垂直な面からなる固定ミラー、可動ミラーと、可動ミラーを含む可動部及び、固定ミラーを含むフレームを一方のシリコン層に形成し、可動部を支えるバネをもう一方のシリコン層に形成するミラーデバイスであって、ミラーの製造方法によって作製されたことを特徴とする光スイッチとした。
二組の可動リトロリフレクターと二組の固定された固定リトロリフレクターと、固定リトロリフレクターと一体の固定部と、可動リトロリフレクターと一体の可動部と、固定部と可動部を接続するバネからなり、可動部を駆動させることによって光路切り替えを行う光スイッチであって、ミラーの製造方法によって、可動リトロリフレクター及び固定リトロリフレクターが作製されたことを特徴とする光スイッチとした。
基板に、可動リトロリフレクターと固定リトロリフレクターと可動部及び固定部を作製するリトロリフレクター形成工程と、バネを作製する工程とを含む光スイッチの製造方法において、ミラーの製造方法によって、可動リトロリフレクター及び固定リトロリフレクターが作製されたことを特徴とする光スイッチ製造方法とした。また、リトロリフレクター形成工程の後に、バネ形成工程を行うことを特徴とする光スイッチの製造方法とした。さらに、基板がSOI基板であり、一方のシリコン層に、リトロリフレクター形成工程を実施し、もう一方のシリコン層にバネ形成工程を実施する工程を含むことを特徴とする光スイッチの製造方法とした。
本発明によれば、DRIEを用いて異方性ドライエッチングを行うことで、シリコン基板表面の結晶面に直交する結晶面に略平行な面を露出させ、その後、異方性ウエットエッチングによって結晶面を露出することができるため、シリコン基板表面に対する垂直度が高く、表面粗さの小さな反射面を得ることができる。さらに微小ミラーに、金属膜を被覆することで、光通信に用いられる波長に対して高い反射率を得ることができる。また反射面の表面に誘電体多層膜を被覆することにより、微小ミラーをフィルターとして用いることができる。
また、表面の結晶面が{100}であるシリコン基板を用いることで、{100}面または{110}面を反射面とする、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
また、表面の結晶面が{110}である基板を用いることで、{100}面または{110}面または{111}面を反射面とする、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
また、表面の結晶面が{111}であるシリコン基板を用いることで、{110}面を反射面とする、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
また、本発明で示す製造方法に基づいて作製した、2枚の反射面を有するリトロリフレクターは、結晶面を反射面としているため、2枚の反射面のなす角度や反射面と基板のなす角度がいずれも90度であり、異方性ウエットエッチングを用いて表面粗さを低減しているため、高い反射率を得ることができる。さらに、リトロリフレクターは、AlやAuなどの金属膜を被覆することで、光通信で用いられる波長の光に対して、高い反射率を得ることができる。あるいは、少なくとも一枚の反射面に誘電体多層膜を形成した場合、リトロリフレクターをフィルターとして用いることができる。
また、本発明で示す特徴を有するミラーを含むミラーデバイスを作製できる。また、SOI基板を用いて作製することで、膜厚の制御を行うことができ、バネ定数のばらつきを抑えることができる。また、ミラー部を作製する場合、ミラーデバイスパターンの外周部にダミーパターンを設け、ダミーパターンのシリコン露出面積で基板外周部におけるエッチャントガスの消費量を多くすることで、エッチング分布を向上させることができ、アンダーエッチング量を低減し、基板内におけるミラーの角度ばらつきを低減することができ、ミラーデバイスの歩留まりを向上させることができる。さらに、ダミーパターンの配置に関しては、基板外周部からLを数mm以上残すことで、ハンドリングする際の基板強度を上げることができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る微小ミラーの製造方法を説明する断面図であり、図1(a)はシリコン基板3上にマスク材4を形成した状態を示している。図1(b)は、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いて、シリコンの深堀エッチングを行った状態を示している。図1(c)は、アルカリ溶液で異方性ウエットエッチングを行った状態を示している。微小ミラー1は、シリコンマイクロマシニングプロセス技術を用いて作製する。図1(a)において、マスク材4は、レジスト、二酸化珪素(SiO)、またはクロム(Cr)やアルミニウム(Al)などの金属である。マスク材4は、フォトリソグラフィによって形成される。
図5は図1(a)の状態における斜視図である。シリコン基板3上において、マスク材4のパターン方向Pと結晶面30における結晶面31との交線Qがなす角度をパターニング角度ψと定義する。斜線部分の結晶面31は、シリコン基板3表面の結晶面30に垂直な結晶面であって、後述する反射面と平行な結晶面である。例えば、シリコン基板3の表面における結晶面30が{100}面である場合、結晶面31は、{100}面や{110}面などである。パターニング角度ψは0°となるようにパターニングすることが望ましいが、一般的に±3°の範囲となるように位置合わせを行う必要がある。
次に異方性ドライエッチングによって図1(b)に示すように、マスク材4以外の部分をエッチングし、反射面22,23を有する微小ミラー前駆体11を形成する。DRIEを用いてエッチングする深さは、反射面22,23に照射されるビームの直径以上とする。また、深堀エッチングは、エッチング工程と重合工程の繰り返しであるため、微視的に見ると反射面22,23の表面にスキャロップと言われる凹凸が存在する。
図3(a)は、図1(b)におけるA部分を拡大した断面図である。角度θ1は通常90±3°となる。さらに、図5で述べたパターニング角度ψ=0°±3°の範囲としているため反射面23は、結晶面31に近い結晶面をもつ平面が露出している。凹凸は深堀エッチング工程により形成されるスキャロップであり、そのスキャロップの高さD1は通常50nm以上となる。D1が大きいほど反射率が低下する。すなわちスキャロップにより、反射面22,23は、表面粗さが大きくなり、反射率が低下する。従って、反射面22,23の状態では高反射率な微小ミラーとして用いることは困難である。
深堀エッチングの重合工程により、反射面22、23の表面にはフッ化物からなる重合膜が付着している。この重合膜は、後述するシリコンの異方性ウエットエッチングを行う際に、保護膜やマイクロマスクになる可能性があるため除去する方が良い。重合膜を除去するクリーニング工程では、酸素プラズマやアルゴンプラズマなどによるアッシングや硫酸過水や熱硫酸による酸洗浄などの手段を用いる。シリコン基板3に酸素プラズマを照射することによって化学的に重合膜が除去されるため、重合膜がマイクロマスクとなることに起因する表面粗さの増大を防ぐことができる。また、酸素プラズマの代わりにアルゴンプラズマを照射することによって、イオンの質量が酸素に比べて大きいためスパッタ効果が強くなる。これにより、側壁に付着した重合膜を初めとする不純物を物理的に除去することができる。また、マスクにAl等の金属を用いている場合、シリコン基板3を熱硫酸や硫酸と過酸化水素水の混合液に浸水させることによって、側壁のクリーニングとともにマスクの除去を同時に行うことができる。
図1(c)は、反射面22,23を形成した後、異方性ウエットエッチングを行った状態である。図1(b)に示した反射面22,23の表面がエッチングされ、表面粗さが低減される。異方性ウエットエッチングでは、温度やエッチャントの濃度などの諸条件によって、図5に示す結晶面31のエッチングレートを変化させることができる。結晶面31のエッチングレートを低くし、その他の結晶面のエッチングレートを高くすることで、結晶面31のみを選択的に露出させることが可能である。これにより、結晶面31に略平行な結晶面である反射面22,23は、結晶面31からなる反射面25,26となる。つまり、形成した反射面は、シリコン基板3の結晶面30と垂直な結晶面31であるため、その結果、垂直度が高く、表面粗さの小さい微小ミラー1が作製できる。
このエッチングに用いるエッチャントは、KOHやTMAHやアンモニアであり、さらにKOHにIPA(イソプロピルアルコール)を添加したもの、TMAHにシリコンを添加したもの、TMAHにシリコンと過硫酸アンモニウムを添加したもの、アンモニアに酸化砒素を添加したものであっても良い。
TMAHをエッチャントとして用いた場合、液温は100℃以下である。しかし、TMAHの温度が60℃以下になると結晶面31にピットが現れ、表面粗さが大きくなるため、ミラー面として用いることは困難となる。また、TMAHの温度が90度以上になると結晶面31対するエッチングレートが、低温のときと比較して早くなるため、エッチング時間の制御が困難となる。さらには、エッチング量が多すぎると結晶面31に他の結晶面が現れ出すため、表面粗さが大きくなる。つまり、TMAHをエッチャントとして用いる場合は、TMAHの温度が60〜70℃、エッチング時間が5分〜10分、エッチング量が0.5〜3μmの範囲でエッチングを行うことが望ましい。
また、KOHにIPAを添加したものをエッチャントとして用いた場合、他の結晶面と比較して{110}面のエッチングレートを小さくすることができる。これにより、{110}面が残りやすく、表面粗さの小さい平滑な面が得られる。TMAHにシリコン、またはシリコンと過硫酸アンモニウムを添加したものをエッチャントとして用いた場合、Alなどの金属がエッチングされるのを防ぐことができる。これにより、デバイスにAlなどの金属で覆われた部分が存在しても、シリコンのエッチングを行うことができ、プロセス上の自由度が高くなる。さらに、アンモニアに酸化砒素を添加したものをエッチャントとして用いた場合も表面粗さを抑えることができる。
図3(b)は、図1(c)のB部分を拡大した断面図である。異方性ウエットエッチングによって、結晶面31を露出させるため、反射面26の表面粗さD2を30nm以下に低減させることができる。さらに、結晶面31は、シリコン基板3の表面における結晶面30と直交するため、シリコン基板3と反射面26の角度θ2は、90°となる。さらに、弗硝酸による等方性ウエットエッチングや熱酸化または、熱酸化した後にウエットエッチングによって酸化膜を除去することで、反射面25,26の表面粗さをより低減することができる。
図2は、図1の製造方法で作製した微小ミラー1の概略図である。微小ミラー1は高さHが数百μm以下、幅Wが数百μm以下、厚さTが数mm以下であり、シリコン基板3と微小ミラー1とのなす角度θは90±2°である。マスク4に関しては、除去することも可能である。
また、シリコンからなる反射面25,26は、反射面25,26に入射する光の波長によっては反射せずに透過する。そこで、反射面25,26に入射する光の波長において高い反射率を有する材料、例えば紫外光の範囲に対してはAl、可視光の範囲に対してはAlや金(Au)、赤外光の範囲に関してはAuや銅(Cu)などの金属膜を真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ法、イオンプレーティング法などを用いて被覆することで、反射面25,26に入射する光の波長において、高い反射率を得ることができる。また反射面25,26の表面に誘電体多層膜を被覆することにより、微小ミラー1をフィルターとして用いることも可能である。
金属膜を被覆する工程において、真空蒸着法は、蒸着源を微小ミラーの反射面に対して垂直に配置することで最も効率よく金属膜を被覆することができるが、一枚の基板上に多数の微小ミラーが形成されている場合、前後に配置された微小ミラーが障害となり必要な部分に金属膜が蒸着されない。このような場合、シリコン基板3を蒸着源に対して傾け、斜方から蒸着を行うことで、前後に配置された微小ミラーが障害とならずに、必要な部分に金属膜を被覆することができる。またスパッタ法は、緻密で剥がれにくい金属膜を被覆できる。メッキ法は、段差の大きい部分にも均一な金属膜を被覆することができ、また一度に厚い金属膜を被覆することができる。イオンプレーティング法は、低温で密着強度の高い金属膜を被覆できる。
図9は、DRIEエッチング後の反射面22,23と基板表面のなす角度θ1と、TMAHエッチング後における反射面25,26の表面に金属膜として金を被覆し、赤外光(波長λ=1550nm)を反射面25,26に照射した際の反射損失の関係を示すグラフである。プロットしている点は、実験データであり、直線は実験データによる線形近似である。角度θ1が90°に近づくにつれて、反射損失が小さくなっていることがわかる。プラス方向の実験データは、単結晶シリコンの構造から90°に対して左右対称であると考えると、マイナス方向のデータと同様である。ミラーデバイスの反射損失としては、3dB 以下が望ましく、その場合、角度条件として角度θ1は90°±3°である必要がある。さらに、ミラーデバイスの反射損失を1dB以下にと良くするためには、角度条件として角度θ1は90°±1.5°以下、反射損失を0.5dB以下にとさらに良くするためには、角度条件として角度θ1は90°±1°以下にする必要がある。
また、図10は、DRIEエッチング後の反射面22、23の表面粗さと、TMAHエッチング後における反射面25,26の表面に金属膜として金を被覆し、赤外光を反射面25,26に照射した際の反射損失の関係を示すグラフである。プロットしている点は、実験データであり、直線は実験データによる線形近似である。反射面22、23の表面粗さが大きくなるにつれて、反射損失が大きくなっていることがわかる。ミラーデバイスの反射損失としては、3dB以下が望ましく、その場合、表面粗さ条件として表面粗さは300nm以下である必要がある。さらに、ミラーデバイスの反射損失を1dB以下にと良くするためには、表面粗さ条件として表面粗さは150nm以下、反射損失を0.5dB以下にとさらに良くするためには、表面粗さ条件として表面粗さは100nm以下にする必要がある。なお、反射損失は、平滑なガラスあるいはシリコン基板上に金を成膜した反射面での反射強度をリファレンスとして用いて測定した。また反射損失測定毎に光学系を調整し、最も反射損失の小さかった値をデータとして用いている。また、DRIE加工後の反射面22,23の角度θ1や表面粗さは、微小ミラ−1の高さHの全範囲で前述の角度条件や表面粗さ条件を満たす必要はなく、少なくとも反射面25,26にビームが照射される範囲に対応する部分が前述の角度条件や表面粗さ条件であればよい。
以上説明したように、本発明の実施形態1によれば、DRIEを用いて異方性ドライエッチングを行うことで、シリコン基板表面の結晶面30に直交する結晶面31に略平行な結晶面を露出させ、その後、異方性ウエットエッチングによって結晶面31を露出することができるため、垂直度が高く、表面粗さの小さな反射面25,26を得ることができる。また、DRIEによる異方性ドライエッチングを用いているため、異方性ウエットエッチングのみで作製する場合と比較して、マスク形状を簡略化することができる。それにより、各微小ミラーを形成するために必要な範囲を小さくし、微小ミラー1を高集積化することができる。さらに、DRIEを用いて、結晶面31に略平行な面を露出させているため、異方性ウエットエッチング時間が短くても、微小ミラー1を任意の外形で形成することができる。したがって、マスクパターンを変更した場合でもDRIEの条件出しを特に行わずに、容易に垂直で高い反射率をもつ微小ミラーを作製することができる。また微小ミラー1に、金属膜を被覆することで、光通信に用いられる波長に対して高い反射率を得ることができる。
また、実施の形態1で述べた製造方法は、微小ミラーの反射面の形成だけでなく、シリコン基板を高いアスペクト比でエッチングして、垂直度が高く、表面粗さの小さい面を形成することが必要なデバイスの製造にも適用することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る微小ミラーの作製方法について説明する。なお、実施の形態1と同じ構成は同一符号を用い説明を省略する。実施の形態1に係る図5に示した結晶方位に関して、結晶面30が{100}であるシリコン基板について述べる。この結晶面30に直交する結晶面31は、{100}面、{110}面である。例えば、{100}基板に、{100}面からなる反射面25,26を作製する場合、{100}基板上にレジストを塗布し、図5に示すマスク材4のパターン方向Pが<100>方向となるようにマスク材4をパターニングする。その後、そのマスク材を用いてDRIEでシリコンの深堀エッチングを行い、反射面22,23を露出させる。このとき、反射面22,23は完全な{100}面ではないが、{100}面に極めて近い面となっている。
次に、アルカリ溶液に入れて異方性ウエットエッチングを行う。この異方性ウエットエッチングにより、エッチングレートの差を利用して{100}面を露出させる。{100}面が露出されると、シリコン基板3表面の結晶面30に対しても高い垂直度が得られ、表面粗さの小さい反射面25,26が得られる。また、{110}面に関しても同様にすることで、シリコン基板3表面の結晶面30が{100}であり、反射面25,26を形成している結晶面31は{110}面となる。いずれの場合においても、垂直度が高く、表面粗さの小さい微小ミラーを作製することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、結晶面30が{100}であるシリコン基板を用いて、結晶面31が{100}面または{110}面からなる反射面を有する、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る微小ミラーの作製方法について説明する。なお、実施の形態1と同じ構成は、同一符号を用い、説明を省略する。実施の形態1に係る図5に示した結晶方位に関して、結晶面30が{110}であるシリコン基板について述べる。{110}面に直交する結晶面は、{100}面、{110}面、{111}面である。例えば、{110}基板に、{100}面からなる反射面25,26を作製する場合、{110}基板上にレジストを塗布し、図5に示すマスク材4のパターン方向Pが<100>方向となるようにマスク材4をパターニングする。その後、そのマスク材を用いてDRIEでシリコンの深堀エッチングを行い、反射面22,23を露出させる。このとき、反射面22,23は完全な{100}面ではないが{100}面に略平行な面となっている。
次に、アルカリ溶液に入れて異方性ウエットエッチングを行う。この異方性ウエットエッチングにより、エッチングレートの差を利用して{100}面を露出させる。{100}面が露出されると、シリコン基板3表面の結晶面30に対しても高い垂直度が得られ、表面粗さの小さい反射面25,26が得られる。また、{110}面や{111}面に関しても同様にすることで、シリコン基板3表面の結晶面30が{110}であり、反射面25、26を形成している結晶面31は{100}面や{111}面となる。いずれの場合においても、垂直度が高く、表面粗さの小さい微小ミラーを作製することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3によれば、結晶面30が{110}であるシリコン基板を用いて、結晶面31が{100}面または{110}面または{111}面からなる反射面を有する、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4に係る微小ミラーの作製方法について説明する。なお、実施の形態1と同じ構成は同一符号を用い、説明を省略する。実施の形態1に係る図5に示した結晶方位に関して、結晶面30が{111}であるシリコン基板について述べる。{111}面に直交する結晶面は、{110}面である。例えば、{111}基板上に、{110}面からなる反射面25,26を作製する場合、{111}基板にレジストを塗布し、図5に示すマスク材4のパターン方向Pが<110>方向となるようにマスク材4をパターニングする。その後、そのマスク材を用いてDRIEでシリコンの深堀エッチングを行い、反射面22,23を露出させる。このとき、反射面22,23は完全な{110}面ではないが{110}面に極めて近い面となっている。
次に、アルカリ溶液に入れて異方性ウエットエッチングを行う。この異方性ウエットエッチングにより、エッチングレートの差を利用して{110}面を露出させる。{110}面が露出されると、シリコン基板3表面の結晶面30に対しても高い垂直度が得られ、表面粗さの小さい反射面25,26が得られる。このように、垂直度が高く、表面粗さの小さい微小ミラーを作製することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態4によれば、結晶面30が{111}であるシリコン基板を用いて、結晶面31が{110}面からなる反射面を有する、シリコン基板に垂直でかつ表面粗さの低減された微小ミラーを作製することができる。
(実施の形態5)
図4は本発明の実施の形態5に係るミラーデバイスの斜視図である。このミラーデバイスの製造方法は、実施の形態1の製造方法と同様であり、異方性ドライエッチング工程と異方性ウエットエッチング工程を組み合わせて作製する。ここでは、ミラーがリトロリフレクターとして機能する場合を例にとり説明する。リトロリフレクター5は、実施の形態1に記載の結晶面31の特徴を有する2枚の反射面6、7からなる。リトロリフレクターを構成する2枚の反射面6,7におけるそれぞれの寸法は、微小ミラー1と同等である。
例えば、反射面6側に光ファイバ8を反射面7側にディテクター9を配置することによって、光ファイバ6から出射された光は反射面6,7で反射し、C→D→E→Fという光路でディテクター9に入射・検出される。この際にリトロリフレクターとして重要なことは、CDとEFが平行になることである。この条件を満たすためには、シリコン基板3に対する角度θ3および、反射面6,7同士の角度φは90°になることが必要となる。そこで、実施の形態1にも示したように、2枚の反射面6,7を互いに直交する結晶面にすることで、これらの条件を満足する高精度なリトロリフレクター5を作製できる。また、異方性ドライエッチングで作製することにより、マスクパターンを簡略化することができる。それにより、各リトロリフレクター5の形成に必要なマスク範囲を小さくし、リトロリフレクター5を高集積化して配置することもできる。またリトロリフレクター5を構成する2枚の反射面6、7は、表面粗さや角度φ、角度θ3を、異方性ウエットエッチングにおける時間や温度などのエッチング条件によって制御しやすいように、同じ結晶面であることが望ましい。例えば{110}基板を用いた場合、反射面6、7は共に{100}面となり、{100}基板を用いた場合、反射面6、7は共に{100}又は{110}面となる。しかし、必ずしも同じ結晶面である必要はない。
以上説明したように、実施の形態5によれば、実施の形態1に示した製造方法に基づいて作製した、2枚の反射面6、7を有するリトロリフレクター5は、高集積化にも適応でき、結晶面を用いて形成しているため、2枚の反射面6、7のなす角度φや反射面6、7とシリコン基板3のなす角度θ3がいずれも90度であり、異方性ウエットエッチングを用いて表面粗さを低減しているため、高い反射率を得ることができる。さらに、リトロリフレクター5は、AlやAuなどの金属膜を真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ法、イオンプレーティング法などを用いて被覆した場合、光通信で用いられる波長の光に対して、高い反射率を得ることができる。あるいは、反射面6,7に誘電体多層膜を形成した場合、リトロリフレクター5をフィルターとして用いることも可能である。 このような、入射用と検出用の素子をミラーに対して片側に配置できるリトロリフレクターを光学デバイスに用いる場合、2枚の反射面6,7を高精度に作製することができるため、コンパクトな光学レイアウトで、高性能な光学デバイスを実現することができる。さらに、上記の特徴をもつミラーデバイスはリトロリフレクターだけでなく、多くの光学デバイスに適用可能である。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6に係るミラーデバイスの例として2×2の光スイッチを説明する上面図であり、図6(a)は、光路に可動ミラー43が入っている状態を示している。図6(b)は、光路に可動ミラー43が入っていない状態を示している。図6(a),図6(b)で例にとる光スイッチ40は、可動ミラー43、固定ミラー45、ステージ42、4本のバネ41、フレーム44からなり、可動ミラー43と一体であるステージ42は4本のバネ41を介してフレーム44と接続している。また、固定ミラー45はフレーム44と一体である。ステージ42上に、磁性体を接着し、電磁石や永久磁石など磁力を発生するものでステージ42を紙面に対して上下に移動させ、可動ミラー43を光路に対して出し入れする。
図6(a)において、所定の光ケーブル(不図示)を通じて光スイッチ40に導入された光が、入射光路IN1を通過して、その一端から固定ミラー面51に向けて出射されると、固定ミラー51面に対して略45度の入射角で入射し、略45度の角度で反射される。続いて、固定ミラー51面において反射された光は、可動ミラー面52に対して、略45度の入射角で入射し、略45度の反射角で反射される。そして、可動ミラー面52において反射された光は、出射光路OUT1に対してその一端から入射し、出射光路OUT1を通じて光スイッチ40の外部へ伝送される。同様に、入射光路IN2を通過しその一端から可動ミラー面53に向けて出射される光は、可動ミラー面53及び固定ミラー面54において反射された後、出射光路OUT2に対してその一端から入射し、光スイッチ40の外部に伝送される。このように図6(a)では、入射光路IN1と出射光路OUT1とが、また入射光路IN2と出射光路OUT2とが入射―出射光路の対をなし、これらの対毎に光伝送が行われる。
また、可動ミラー43は紙面に対して上下方向に移動可能であり、図6(b)では、光路から可動ミラー43が外れている状態を示している。所定の光ケーブル(不図示)を通じて光スイッチ40に導入された光が、入射光路IN1を通過して、その一端から固定ミラー面51に向けて出射されると、固定ミラー面51に対して略45度の入射角で入射し、略45度の反射角で反射される。固定ミラー面51で反射された光は、可動ミラー面43の上方を通過して、固定ミラー面54に対して略45度の入射角で入射し、略45度の反射角で反射される。そして、固定ミラー面54で反射された光は出射光路OUT2に対してその一端から入射し、それを通じて光スイッチ40の外部へ伝送される。
他方、入射光路IN2を通過してその一端から固定ミラー面54に向けて出射される光は、可動ミラー43の上方を通過して、固定ミラー面51に対して略45度の入射角で入射し、略45度の反射角で反射され、再度可動ミラー43の上方を通過して、出射光路OUT1に対してその一端から入射し、光スイッチ40の外部へ伝送される。すなわち、図6(b)では、入射光路IN1と出射光路OUT2とが、また入射光路IN2と出射光路OUT1とが入射―出射光路の対をなし、これらの対毎に光伝送が行われる。
このように、光スイッチ40の光路変更機構によれば、可動ミラー43を移動させることにより、互いに光を伝送し合う入射光路及び出射光路の組み合わせを変更して、光路を切り替えることができる。この光路変更機構は、特に入射光路及び出射光路が互いに平行に配列される場合に有用であり、これによって、各光路の実装スペースを削減し、光スイッチの小型化を実現することができる。また、光スイッチ40に組み込まれている2枚の固定ミラー面51,54と2枚の可動ミラー面52,53は、実施の形態1に記載の結晶面31の特徴を有している。4枚のミラー面51,52,53,54におけるそれぞれの寸法は、実施の形態1に記載の微小ミラー1と同等である。例えば{110}基板を用いた場合、4枚のミラー面51,52,53,54を構成する結晶面は{100}面となり、{100}基板を用いた場合、4枚のミラー面51,52,53,54を構成する結晶面は{100}又は{110}面となる。しかし、必ずしも4枚のミラー面51,52,53,54は同じ結晶面である必要はない。
図8は、図6で説明したミラーデバイスの製造方法を説明する断面図である。図8(a)は、作製に用いるSOI基板80であり、活性層81、BOX酸化膜82の厚さは、数μm以上であり、支持層83の厚さは、数百μm以上である。活性層81にバネ41、支持層83に可動ミラー43及び固定ミラー45を形成する。次に図8(b)に示すように、活性層81にマスク材84を数μm堆積する。マスク材84は熱酸化膜や、CVDによって形成された二酸化珪素またはAlなどのメタルであり、シリコンのエッチングマスクになるものであればよい。続いて、図8(c)に示すように、フォトリソグラフィによりマスク材84にバネパターンを形成する。マスク材84はドライまたはウエットエッチングによりパターニングされる。さらに、支持層83にマスク材85を堆積する。マスク材85はマスク材84と同様である。
次に図8(d)に示すように、マスク材85にミラーパターンを形成する。マスク材85のパターニングに関しては、エッチング中のマスク材85の後退を防ぐために、異方性ドライエッチングを用いることが望ましい。続いて、図8(e)に示すように、DRIEを用いて支持層83の異方性ドライエッチングを行う。このとき、BOX酸化膜82まで一度にシリコンをエッチングするのではなく、高さhを残してエッチングを中断する。Hの高さは百μm以下である。次に図8(f)に示すように、活性層81は、マスク材84,接着剤86を介して補強基板87に接着される。接着後、支持層83をBOX酸化膜82までエッチングする。このときの接着剤86は、ポジレジストやネガレジストまたは、容易に溶剤にとける樹脂であればよい。また、補強基板87の材質は、ガラスやシリコンなどの脆性材料や、アルミニウムやステンレスなどの金属である。
続いて、図8(g)に示すように、異方性ウエットエッチングを行い、実施の形態1で説明した工程と同様にミラー面の平滑化を行う。異方性ウエットエッチングには、TMAHやKOHなどを用いる。このときミラー面となるBは、シリコンの結晶面が露出しており、表面粗さは数十nmである。次に、図8(h)に示すように、補強基板87を取り外し、異方性ドライエッチングにより活性層81にバネを形成する。続いて図8(i)に示すように、ウエットエッチングによりBOX酸化膜82をエッチングし、可動ミラー43をフリーにする。最後に図8(j)に示すように、ミラー面の反射率を上げるために、支持層83に金属膜88の堆積を行う。堆積方法は、蒸着法、スパッタ法、メッキなどであり、金属膜88は金やアルミニウムなどである。
一般のシリコン基板を用いても同様な光スイッチ40を作製することができる。この場合、ミラーパターンとバネパターンは、シリコン基板の表裏にそれぞれ形成し、エッチングを行う。ミラーの高さ及びバネの厚さは、それぞれのエッチング工程での深さによって決まる。しかしながら、エッチング分布があるため、エッチングの深さを一定にすることが困難であり、バネの厚さが同等にならない。つまり、バネの厚さが異なることによって、バネ定数が変わるため、ステージ42を正確に上下方向に動かすことができなくなる。よって、一般のシリコン基板よりも、活性層81と支持層83がBOX酸化膜82によって別れているSOI基板80を用いた方が、BOX酸化膜82がエッチングストップの役割を果たすため、膜厚の制御を行いやすく、このようなデバイスを作製するのに適していると考えられる。
作製方法において、補強基板87の貼り合わせを行う際に、基板間に気泡が入ることがある。その場合、活性層81全体が残っている方が、気泡とDRIE中のチャンバー内との圧力差に対して十分な強度を持つことができるため、加工中に基板が破壊されることが少ない。よって、支持層83にミラー部を作製した後、活性層81にバネ部を作製し、最後にBOX酸化膜82をエッチングすることがより望ましい。
図7はSOI基板70にミラーデバイスパターン71とダミーパターン72を配置した上面図である。なお、ダミーパターン72はミラーデバイスパターン71と同じパターンであっても良い。ダミーパターン72のシリコン露出面積は、ミラーデバイスパターン71のシリコン露出面積よりも大きいことが望ましい。ダミーパターン72のシリコン露出面積で基板外周部におけエッチャントガスの消費量を多くすることができ、エッチング分布が向上する。エッチング分布を向上させることによって、アンダーエッチング量を低減することができ、それにより、基板内におけるミラーの角度ばらつきを低減することができる。角度ばらつきを低減することによって、ミラーデバイスの歩留まりを向上させることができる。ダミーパターン72は、基板外周部の全てにあってもよいが、基板の強度を考慮して、基板外周部から距離Lだけがシリコンとして残るようにするのが望ましい。ダミーパターン72の外周部Lは、数mm以上である。
以上説明したように、実施の形態6によれば、実施の形態1に示した特徴を有するミラーを含むミラーデバイスを作製できる。また、SOI基板80を用いて作製することで、膜厚の制御を行うことができ、バネ定数のばらつきを抑えることができる。さらに、ミラー部を作製する場合、ミラーデバイスパターン71の外周部にダミーパターン72を設け、ダミーパターン72のシリコン露出面積で基板外周部におけるエッチャントガスの消費量を多くすることで、エッチング分布を向上させることができ、アンダーエッチング量を低減し、基板内におけるミラーの角度ばらつきを低減することができ、ミラーデバイスの歩留まりを向上させることができる。また、ダミーパターン72の配置に関しては、基板外周部からLを数mm以上残すことで、ハンドリングする際の基板強度を上げることができる。さらに、上記の特徴をもつミラーデバイスは光スイッチだけでなく、多くの光学デバイスに適用可能である。
この発明の実施の形態1に係る微小ミラーの製造方法を示した断面図である。 図1の製造方法で作製した微小ミラーの概略図である。 図1に示すA、B部分の拡大断面図である。 この発明の実施の形態5に係るリトロリフレクターの斜視図である。 図1(a)におけるシリコン基板表面の斜視図である。 この本発明の実施の形態6に係るミラーデバイスの例を説明する上面図である。 SOI基板にミラーデバイスのパターンとダミーパターンを配置した上面図である。 図6に示したミラーデバイスの製造方法を説明する断面図である。 DRIEエッチング後の側壁角度と反射損失の関係を示す図である。 DRIEエッチング後の側壁粗さと反射損失の関係を示す図である。
符号の説明
1 微小ミラー
11 微小ミラー前駆体
3 シリコン基板
4,84,85 マスク材
5 リトロリフレクター
8 光ファイバ
9 ディテクター
22,23,25,26,6,7,51,52,53,54 反射面
40 光スイッチ
41 バネ
42 ステージ
43 可動ミラー
44 フレーム
45 固定ミラー
70,80 SOI基板
71 ミラーデバイスパターン
72 ダミーパターン
81 活性層
82 BOX酸化膜
83 支持層
86 接着剤
87 補強基板
88 金属膜

Claims (33)

  1. シリコンからなる基板に、前記基板表面に対して垂直な反射面を有するミラーを形成する製造方法であって、前記基板表面にマスク材を形成するマスク形成工程と、前記基板を異方性ドライエッチングする異方性ドライエッチング工程と、前記基板を異方性ウエットエッチングする異方性ウエットエッチング工程と、前記基板の前記基板表面に直交する結晶面と略平行な面を異方性ドライエッチング工程で形成した後、異方性ウエットエッチング工程によって、前記反射面を形成するミラーの製造方法。
  2. 前記異方性ドライエッチング工程において、前記基板に形成した加工側壁のうち少なくとも前記反射面に対応する部分と、前記基板表面のなす角度が90°±3°であることを特徴とする請求項1に記載のミラーの製造方法。
  3. 前記異方性ドライエッチング工程において、前記基板に形成した加工側壁のうち少なくとも前記反射面に対応する部分の表面粗さが300nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のミラーの製造方法。
  4. 前記異方性ドライエッチング工程において、前記基板外周部にシリコンの露出した部分を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  5. 前記異方性ドライエッチング工程と前記異方性ウエットエッチング工程の間にクリーニング工程を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  6. 前記クリーニング工程において、前記基板に対して酸素プラズマを照射することを特徴とする請求項5に記載のミラーの製造方法。
  7. 前記クリーニング工程において、前記基板に対してアルゴンプラズマを照射することを特徴とする請求項5に記載のミラーの製造方法。
  8. 前記クリーニング工程において、前記基板を硫酸と過酸化水素水の混合液に浸水させることを特徴とする請求項5に記載のミラーの製造方法。
  9. 前記クリーニング工程において、前記基板を加熱した硫酸に浸水させることを特徴とする請求項5に記載のミラーの製造方法。
  10. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化カリウム水溶液であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  11. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化カリウムにイソプロピルアルコールを添加したものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  12. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  13. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液であり、その液温は60℃以上70℃以下であることを特徴とする請求項12に記載のミラーの製造方法。
  14. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液であり、そのエッチング量は0.5μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項12に記載のミラーの製造方法。
  15. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムにシリコンを添加したものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  16. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントが水酸化テトラメチルアンモニウムにシリコンと過硫酸アンモニウムを添加したものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  17. 前記異方性ウエットエッチング工程において、そのエッチャントがアンモニアに酸化砒素を添加したものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  18. 前記基板において、前記基板表面の結晶面が{100}面であり、前記反射面となる結晶面が{100}面または{110}面であることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  19. 前記基板において、前記基板表面の結晶面が{110}面であり、前記反射面となる結晶面が{100}面または{110}面または{111}面であることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  20. 前記基板において、前記基板表面の結晶面が{111}面であり、前記反射面となる結晶面が{110}面であることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  21. 前記反射面上に、薄膜を被覆する工程を含むことを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  22. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜が少なくとも一層の金属膜で形成されていることを特徴とする請求項21に記載のミラーの製造方法。
  23. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜が少なくとも一層の誘電体で形成されていることを特徴とする請求項21に記載のミラーの製造方法。
  24. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜の成膜方法が真空蒸着法を用いた斜方蒸着であることを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  25. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜の成膜方法がスパッタリング法であることを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  26. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜の成膜方法がメッキ法であることを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  27. 前記反射面に薄膜を被覆する工程において、前記薄膜の成膜方法がイオンプレーティング法であることを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載のミラーの製造方法。
  28. 前記基板に形成され、前記基板の表面に対して垂直な面からなる少なくとも2枚の反射面を有し、少なくとも2枚の前記反射面のなす角度が90度であって、請求項1から27のいずれかに記載のミラーの製造方法によって作製されたことを特徴とするミラーデバイス。
  29. 前記基板に形成された少なくとも2枚の前記反射面が、同一の結晶面であることを特徴とする請求項28に記載のミラーデバイス。
  30. 二組の可動リトロリフレクターと二組の固定された固定リトロリフレクターと、前記固定リトロリフレクターと一体の固定部と、前記可動リトロリフレクターと一体の可動部と、前記固定部と前記可動部を接続するバネからなり、前記可動部を駆動させることによって光路切り替えを行う光スイッチであって、請求項1から27のいずれかに記載のミラーの製造方法によって、前記可動リトロリフレクター及び前記固定リトロリフレクターが作製された光スイッチ。
  31. 前記基板に、前記可動リトロリフレクターと前記固定リトロリフレクターと前記可動部及び前記固定部を作製するリトロリフレクター形成工程と、前記バネを作製するバネ形成工程とを含む光スイッチの製造方法において、請求項1から27のいずれかに記載のミラーの製造方法によって、前記可動リトロリフレクター及び前記固定リトロリフレクターが作製された光スイッチの製造方法。
  32. 前記リトロリフレクター形成工程の後に、前記バネ形成工程を行うことを特徴とする請求項31に記載の光スイッチの製造方法。
  33. 前記基板がSOI基板であり、一方のシリコン層に、前記リトロリフレクター形成工程を実施し、もう一方のシリコン層に前記バネ形成工程を実施することを特徴とする請求項31に記載の光スイッチの製造方法。
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