JP2002349526A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2002349526A
JP2002349526A JP2001161327A JP2001161327A JP2002349526A JP 2002349526 A JP2002349526 A JP 2002349526A JP 2001161327 A JP2001161327 A JP 2001161327A JP 2001161327 A JP2001161327 A JP 2001161327A JP 2002349526 A JP2002349526 A JP 2002349526A
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JP
Japan
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clip
insertion hole
piece
opening
locking claw
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001161327A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Takahashi
和則 高橋
Shigeo Oi
茂雄 大井
Tsukasa Murase
司 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Togo Seisakusho Corp
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Togo Seisakusho Corp, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2001161327A priority Critical patent/JP2002349526A/ja
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  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種車両内装部材を車体へ取付ける際の取付
作業の合理化および容易化を図る。 【解決手段】 クリップ本体26の後面に、作用片5
0,51を係止爪37,38と整列するよう対応的に延設
する。これら作用片50,51は、挿通孔31の周縁部
において前記係止爪37,38と共に弾性変形可能であ
り、該挿通孔31へ挿入する挿入部材38の挿入ピン4
5に形成された当接面55,55に摺接する後部突片5
2,53を有する。従って、挿入ピン45を挿通孔31
の中途まで挿入すると、該挿入ピン45の当接面55,
55が後部突片52,53に摺接して作用片50,51が
拡開状態に変形し、該作用片50,51の拡開変形に伴
って前記係止爪37,38が収斂状態に変形するので、
該係止爪37,38を車体に設けた開口部へ容易に挿入
させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クリップに関
し、更に詳細には、各種の車両内装部材に配設され、中
央部に挿通孔を開設したクリップ本体と、前記クリップ
本体の前面に一体的に設けられ前記挿通孔を挟んで前方
へ延出し、車体の開口部へ挿入した際に弾性的に変形し
つつ係止される係止爪と、前記クリップ本体の後方側か
ら前記挿通孔へ挿入され、前記係止爪を保持して前記開
口部からの脱落を防止する挿入部材とからなるクリップ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室内には、
例えばアシストグリップ、サンバイザー、バックミラー
等の各種の車両内装部材が、車体の所要位置に取付けら
れている。図14は、前述した車両内装部材の一例とし
て、サイドドア22の上部に位置する天井に固定したア
シストグリップを例示したものである。このアシストグ
リップ10は、図15に示すように、把持部をなす樹脂
製のグリップ本体11の両端部位に、該グリップ本体1
1を車体20へ固定するための樹脂製のクリップ13が
配設されている。そして、車体20におけるアシストグ
リップ10が取付けられる部位には、車体20の製造時
に所要寸法の開口部21が穿設してあり、この開口部2
1へ前記クリップ13を対応的に押込んで係止固定させ
る構造となっている。
【0003】前記クリップ13は、前記グリップ本体1
1を支持するためのクリップ本体14と、このクリップ
本体14に一体成形された係止部15と、前記クリップ
本体14の中央部に穿設された挿通孔16に嵌入するピ
ン状の挿入部材17とから構成されている。前記係止部
15は、前記挿通孔16を挟んで前記クリップ本体14
から前方へ延出した係止爪15a,15bからなり、両
係止爪15a,15bは先端(前端)側が収斂的に弾性変
形し得るようになっている。更に前記挿入部材17は、
前記クリップ本体14における挿通孔16に嵌入される
挿入ピン17aおよび該挿入ピン17aよりも大径の頭
部17bを備え、該挿通孔16に最大に挿入した際には
前記挿入ピン17aが前記係止爪15a,15bの間に
介在し、両係止爪15a,15bを保持してその収斂的
な弾性変形を規制するようになっている。そして前記ク
リップ本体12と係止部15との境界部分は、幅狭な係
止凹部18,18となっている。
【0004】ここで図16に示すように、前記係止凹部
18,18の凹部差渡し寸法をBとし、前記車体20に
おける開口部21の縦寸法をCとし、更に前記係止爪1
5a,15bの外部差渡し寸法をAとすれば、A>C≧
Bの寸法関係に設定してある。また、前記2つの係止爪
15a,15bに近接方向の外力を加えた際に、前方収
斂状態に姿勢変位した両爪部15a,15bの外部差渡
し寸法A'は、前記開口部21の縦寸法Cに対してC≧
A'となるように設定されている。従って、アシストグ
リップ10を車体20に取付けるに際しては、前記開口
部21に前記係止部15の先端部を当てがって挿入軸線
IL方向へ強圧すると、2つの係止爪15a,15bの
テーパ部分が該開口部21の端縁に摺擦して両係止爪1
5a,15bは弾性変形して前方収斂状態に姿勢変位
し、開口部21に対する両係止爪15a,15bの通過
が許容される。そして前記クリップ13は、前記係止凹
部18,18が開口部21に到来すると、両係止爪15
a,15bに作用していた外力が解除されて元の状態に
拡開的に弾性復帰するので、車体20に対するクリップ
13の固定が図られる。
【0005】これで、前記クリップ13は車体20の開
口部21から容易に抜けることはないが、アシストグリ
ップ10には使用時に乗員からの大きな力が加わるの
で、図17に示すように、前記挿入部材17をクリップ
本体14の前記挿通孔16に差込んで装着する。このよ
うに挿入部材17を装着することで、該挿入部材17の
前記挿入ピン17aにより前記係止爪15a,15bは
収斂的な弾性変形が規制され、アシストグリップ10に
外力が加わっても該係止爪15a,15bが近接方向へ
弾性変形することはなく、これにより開口部21からの
クリップ13の脱落を確実に防止することが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
構成のクリップでは、前記クリップ13を車体20に取
付けるに際して、前記クリップ本体14をかなりの力で
強圧しないと前記爪部15a,15bが前方収斂状態に
姿勢変位しないため、場合によっては係止爪15a,1
5bを開口部21へ適切に挿入係止させ得ない事態が発
生していた。このため、アシストグリップ10等の車両
内装部材を車体20に取付ける作業者にとっては、就労
時間中にこのような力作業を繰返して行なうことを強い
られ、指先や手首等に疲労や痛みを発症する等、作業環
境を低下させる要因の一つとなっていた。また、係止爪
15a,15bを開口部21に適切に位置決めせずにク
リップ本体14を強圧してしまった場合には、該係止爪
15a,15bが変形したり破損する等の問題をも内在
していた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るために提案されたものであって、各種車両内装部材を
車体へ取付ける際の取付作業の合理化および容易化を図
ると共に、該部材を車体から容易に取外す際の作業の合
理化および容易化をも考慮したクリップを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため本発明は、各種の車両内装部材に
配設され、中央部に挿通孔を開設したクリップ本体と、
前記クリップ本体の前面に一体的に設けられ前記挿通孔
を挟んで前方へ延出し、車体の開口部へ挿入した際に弾
性的に変形しつつ係止される係止爪と、前記クリップ本
体の後方側から前記挿通孔へ挿入され、前記係止爪を保
持して前記開口部からの脱落を防止する挿入部材とから
なるクリップにおいて、前記クリップ本体の後面に設け
られ、前記挿通孔における挿入軸線に後部突片を指向さ
せた作用片と、前記挿入部材に延設した挿入ピンに形成
され、該挿入ピンを前記挿通孔へ挿入する際に前記後部
突片に摺接して、前記作用片を弾性変形させる当接面と
からなり、前記挿入ピンを前記挿通孔の中途まで挿入し
た際に、該挿入ピンの当接面が前記後部突片に摺接して
前記作用片を弾性変形させ、該作用片の復帰弾力により
前記挿入部材を前記クリップ本体に挟圧保持させ得るよ
う構成したことを特徴とする。
【0009】同じく前記課題を解決し、所期の目的を達
成するため別の発明は、各種の車両内装部材に配設さ
れ、中央部に挿通孔を開設したクリップ本体と、前記ク
リップ本体の前面に一体的に設けられ前記挿通孔を挟ん
で前方へ延出し、車体の開口部へ挿入した際に弾性的に
変形しつつ係止される係止爪と、前記クリップ本体の後
方側から前記挿通孔へ挿入され、前記係止爪を保持して
前記開口部からの脱落を防止する挿入部材とからなるク
リップにおいて、前記クリップ本体の後面に前記係止爪
と整列するよう対応的に延設され、前記挿通孔の周縁部
において該係止爪と共に弾性変形可能であって、前記挿
通孔へ挿入する前記挿入部材の挿入軸線に後部突片を指
向させた作用片と、前記挿入部材に延設した挿入ピンに
形成され、該挿入ピンを前記挿通孔へ挿入する際に前記
後部突片に摺接して、前記作用片を拡開状態に弾性変形
させる当接面とからなり、前記挿入ピンを前記挿通孔の
中途まで挿入した際に、該挿入ピンの当接面が前記後部
突片に摺接して前記作用片を拡開状態に変形させ、該作
用片の拡開変形に伴って前記係止爪が収斂状態に変形し
て、該係止爪を前記開口部へ容易に挿入させ得るよう構
成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るクリップにつ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。本実施例では、図8および図9に示すよう
に、車両内装部材としてアシストグリップ10を例示す
る。なおアシストグリップ10は、グリップ本体11の
両端部位に実施例のクリップ25,25を2個装備する
が、両クリップ25,25は基本的には同一に構成され
ているので、図示右側のクリップ25についてのみ説明
する。
【0011】図1は、本実施例に係るクリップ25を前
側斜め上方から見た分解斜視図、図2は、図1に示した
クリップ25を後側斜め下方から見た分解斜視図、図3
は図1に示したクリップ25の平面図、また図4は図1
に示したクリップ25の側面図である。本実施例のクリ
ップ25は、車両内装部材としてのアシストグリップ1
0に配設され、中央部に挿通孔31を開設したクリップ
本体26と、前記クリップ本体26の前面に一体的に設
けられ前記挿通孔31を挟んで前方へ延出し、車体20
の開口部21へ挿入した際に弾性的に変形しつつ係止さ
れる係止部27と、前記クリップ本体26の後方側から
前記挿通孔31へ挿入され、前記係止部27を保持して
前記開口部21からの脱落を防止する挿入部材28とか
ら基本的に構成されている。なお説明の便宜上、図1に
おいて矢印Fの指示方向をクリップ25の前側とすると
共に該矢印Fの指示方向と反対方向を該クリップ25の
後側とし、矢印Uの指示方向をクリップ25の上側とす
ると共に該矢印Uの指示方向と反対方向を該クリップ2
5の下側とする。
【0012】前記クリップ本体26は、例えばABS等
の合成樹脂から一体成形された略矩形板状を呈する支持
板部30を主体とし、この支持板部30の略中央に前記
挿通孔31が開設されている。そして前記支持板部30
の後面側には、縦断面形状が略蒲鉾状を呈する枠体部3
2が該支持板部30に一体形成され、前記挿入部材28
における頭部46がこの枠体部32で画成された空間内
へ収容され得るようになっている(図12および図1
3)。また支持板部30の前面側において、前記係止部
27を挟んだ上下部位には、前方へ突出して前記車体2
0の外面に当接する当接部33,33が横長に突設され
ている。更に、支持板部30と枠体部32との下側隅角
部には、前記アシストグリップ10のグリップ本体11
にクリップ本体26を連結するための取付片34,34
が所要間隔に一体的に形成され、夫々の取付片34,3
4には、両取付片34,34に架設される枢支軸用の支
持孔35,35が穿設されている。
【0013】前記クリップ本体26に開設した挿通孔3
1は、図2に示すように、前記挿入部材28における挿
入ピン45が挿入可能な縦断面形状に形成されている。
具体的に挿通孔31は、前記挿入ピン45の短手方向に
破断した際の断面形状に対応した矩形状の第1開口部3
1aと、該挿入ピン45の上面に一体的に設けた庇状部
47の断面形状に対応した横長の第2開口部31bとか
ら構成され、全体的には略T字形を呈している。このよ
うに開口形成された挿通孔31は、クリップ本体26の
後方側から挿入軸線ILに沿って到来させた挿入部材2
8の挿入ピン45および庇状部47の通過を許容する。
【0014】本実施例のクリップ25における前記係止
部27は、前記挿通孔31の左側縁において前記支持板
部30に一体成形され、挿入部材28の挿入軸線ILに
沿って該支持板部30から前方へ延出した第1係止爪3
7と、同じく前記挿通孔31の右側縁において前記支持
板部30に一体成形され、挿入部材28の挿入軸線IL
に沿って該支持板部30から前方へ延出した第2係止爪
38と、前記挿通孔31の下縁において前記支持板部3
0に一体成形され、挿入部材28の挿入軸線ILに沿っ
て該支持板部30から前方へ延出した第3係止爪39と
から構成されている。すなわち、第1係止爪37、第2
係止爪38および第3係止爪39は、前記挿入軸線IL
の左側、右側および下側を囲繞するように、クリップ本
体26から前方へ延出している。
【0015】このうち、前記第1係止爪37および第2
係止爪38は、常には前記挿通孔31および挿入軸線I
Lを挟んで平行に延出しており、支持板部30と連設す
る基部が薄肉となって該支持板部30とは縦長に接合さ
れ、この基部部分が係止凹部40,40とされている。
従って両係止爪37,38は、上下(垂直)方向への弾性
変形は規制されているものの、基部側を中心とした水平
(左右)方向への弾性変形は許容されるようになってお
り、前記挿通孔31の周縁部を揺動中心として先端部同
士を近接させた前方収斂状態への弾性変形が可能となっ
ている。なお、平行状態における前記第1係止爪37お
よび第2係止爪38の突出部間の外部差渡し寸法Aは、
前記開口部21の開口幅寸法より適宜大きく設定される
一方、両係止爪37,38の係止凹部40,40間の凹部
差渡し寸法Bは、前記開口部21の開口幅寸法と略同等
に設定されている。
【0016】一方、前記第1係止爪37および第2係止
爪38の下方に位置する前記第3係止爪39は、支持板
部30と連設する基部が薄肉となっていて該支持板部3
0とは横長に接合され、この基部部分が係止凹部41と
されている。ここで第3係止爪39は、支持板部30と
の接合部分の上下幅が比較的大きく設定されているた
め、水平(左右)方向への弾性変形が規制されることは勿
論、上下(垂直)方向へも殆ど弾性変形しないように設定
されている。なお第3係止爪39の幅寸法Wは、前記開
口部21の開口幅寸法と略同等乃至やや小さく設定され
ている。
【0017】更に、図6に示すように、前記第1係止爪
37および第2係止爪38の上面と第3係止爪39の突
出部との外部差渡し寸法Eは、前記開口部21の開口縦
寸法と略同等乃至やや小さく設定されている。一方、前
記第1係止爪37および第2係止爪38の上面と第3係
止爪39の係止凹部41との凹部差渡し寸法Fは、前記
開口部21の開口縦寸法より小さく設定されている。
【0018】ここで実施例のクリップ25における係止
部27は、前述したように、互いに左右に対向する第1
係止爪37および第2係止爪38の下側に第3係止爪3
9を形成してあるので、例えば前記第3係止爪39を有
しない形態と比較すると、図4に示すように、該第3係
止爪39の厚み分だけ第1係止爪37および第2係止爪
38の上下寸法が小さくなっている。従って第1係止爪
37および第2係止爪38は、支持板部30に対して水
平方向へ弾性変形して前方収斂状態に大きく変位し得る
から、両係止爪37,38における突出部の突出量を大
きくすることが可能となり、これにより前記外部差渡し
寸法Aを大きく設定することができる。ここで、前記外
部差渡し寸法Aから、前記開口部21における左側縁2
1bおよび右側縁21c間の幅寸法を差し引いた量が、
第1係止部37および第2係止部38と開口部21との
重複量となるが、第3係止爪39を有さない形態と比較
すると、実施例のクリップ25ではこの重複量を大きく
設定することができるから、開口部21に対する係止力
を高めることが可能となる。しかも後述するように、ク
リップ本体26に挿入部材28を最大に挿入した際に
は、第1係止爪37、第2係止爪38および第3係止爪
39の前方収斂状態への弾性変形が規制されるから、各
係止爪37,38,39は開口部21に対してきっちりと
確実に係止保持されるようになる。
【0019】前記挿入部材28は、前記挿通孔31を介
して前記第1〜第3の各係止爪37,38,39の間への
挿通が許容される挿入ピン45と、前記枠体部32内へ
収容される蒲鉾形状の頭部46とから構成され、全体的
には平面略T字形を呈している。このうち前記挿入ピン
45は、前記挿通孔31の第1開口部31aの開口形状
に対応して短手方向に破断した断面形状が矩形に形成さ
れ、この挿入ピン45の上面に左右両側に延出した庇状
部47が一体的に形成されている。このうち前記挿入ピ
ン45は、前記支持板部30の後方側から挿通孔31を
介して挿入軸線ILに沿って挿入されるに際し、前記第
1係止爪37、第2係止爪38および第3係止爪39の
内壁面に摺接しながら移動する。また、挿入ピン45が
最大に挿入された際には、各係止爪37,38,39に略
密着するようになり、前記各係止爪38,38を保持し
てその収斂的な弾性変形を規制するようになる(図12
および図13)。
【0020】また前記庇状部47は、前記支持板部30
の後方側から挿通孔31を介して挿入軸線ILに沿って
挿入されるに際し、前記第1係止爪37および第2係止
爪38の上面に摺接しながら移動し、また最大に挿入さ
れた際には両係止爪37,38に密着するようになる。
また、後述すると共に図13に示すように、この庇状部
47が前記開口部21を通過するに際し、クリップ本体
26を下方へ変移させるようになり、前記第3係止爪3
9を該開口部21の下縁21dに係止させるように機能
する。
【0021】前記頭部46は、前記挿入ピン45の後端
に一体的に連設されて指先を押当てるための指先当接部
46aと、該指先当接部46aの左側縁、上縁および右
側縁に亘って前方へ延出するように沿設され、前記庇状
部47に連設される側壁部46bとから構成されてい
る。前記側壁部46bの延出長は、前記枠体部32の突
出長と一致するように設定されており、当該挿入部材2
8を最大に挿入した際には、該枠体部32で画成された
空間へ完全に収容される。なお前記指先当接部46aの
上縁中央には、前記枠体部32に凹設された凹状部36
に整合する突状部48が突設されている。また前記側壁
部46bには、最大に挿入された挿入部材28をクリッ
プ本体26から引出すに際し、前記凹状部36および凸
状部48の間隙を介して挿入したマイナスドライバ等の
工具先端を掛止するための横長の操作溝49が凹設され
ている。
【0022】前述のように構成された本実施例のクリッ
プ25では、図5〜図7等に示すように、前記クリップ
本体26における支持板部30の後面に設けた第1およ
び第2の作用片50,51と、前記挿入部材28の挿入
ピン45における左右両側面に形成された当接面55,
55とを、更に追加形成したものとされている。
【0023】このうち前記第1作用片50は、前記挿通
孔31の左側縁において前記支持板部30に一体成形さ
れると共に、前記第1係止爪37と整列するよう対応的
に後方へ延出した状態に形成され、該挿通孔31の左周
縁部において該第1係止爪37と共に弾性変形可能であ
って、常にはこの第1係止片37と略一直線となるよう
姿勢変位するようになっている。また第1作用片50の
後端には、前記挿通孔31へ挿入する挿入部材28の挿
入軸線ILに指向させた後部突片52が、該作用片50
に一体的に突設されている。一方、前記第2作用片51
は、前記挿通孔31の右側縁において前記支持板部30
に一体成形されると共に、前記第2係止爪38と整列す
るように対応的に後方へ延出した状態に形成され、該挿
通孔31の右周縁部において該第2係止爪38と共に弾
性変形可能であって、常にはこの第2係止爪38と略一
直線となるよう姿勢変位するようになっている。また第
2作用片51の後端には、前記挿通孔31へ挿入する挿
入部材28の挿入軸線ILに指向させた後部突片53
が、該作用片51に一体的に突設されている。
【0024】一方、前記挿入ピン45の左右両側面に形
成した当接面55,55は、該挿入ピン45の長手方向
に沿って前後横長に形成されている。そして図5に示す
ように、両当接面55,55の離間寸法(挿入ピン45の
幅寸法)をGとし、前記第1作用片50および第2作用
片51における両後部突片52,53間の間隔をHとす
ると、これらの寸法関係はG>Hに設定されている。こ
れにより、前記挿入部材28の挿入ピン45を、支持板
部30の後方側から挿入軸線ILに沿って前記挿通孔3
1の中途まで挿入した際に、図7に示すように、前記挿
入部材28の各当接面55,55が前記後部突片52,5
3に摺接して両作用片50,51を後方拡開状態に弾性
変形させる一方、該作用片50,51の拡開変形と共に
前記第1係止爪37および第2係止爪38が前方収斂状
態に弾性変形するようになる。すなわち、前記第1係止
爪37および第1係止片50と前記支持板部30との連
設部位の肉厚を適正に設定すると共に、前記第1係止爪
38および第2係止片51と前記支持板部30との連設
部位の肉厚を適正に設定することで、前述したような収
斂状態を奏するようになる。
【0025】前記第1係止爪37および第2係止爪38
の収斂状態への弾性変形につき更に詳細に説明すると、
挿入部材28が夫々の作用片50,51を後方拡開状態
に弾性変形させることで、第1作用片50と支持板部3
0との連設部位には図5において時計方向への曲げモー
メントが加わり、また第2作用片51と支持板部30と
の連設部位には反時計方向への曲げモーメントが加わ
る。これにより図7に示すように、第1作用片50によ
る曲げモーメントが第1係止爪37と支持板部30との
連設部位に作用するから該第1係止爪37は時計方向へ
弾性変形し、第2作用片51による曲げモーメントが第
2係止爪38と支持板部30との連設部位に作用するか
ら該第2係止爪38は反時計方向へ弾性変形し、この結
果として第1係止爪37および第2係止爪38は前方収
斂状態に弾性変形するようになる。従って図7に示すよ
うに、第1係止爪37および第2係止爪38の外部差渡
し寸法AはA'へ変位するから、第1〜第3の各係止爪
37,38,39から構成される前記係止部27を前記開
口部21へ容易に挿入させ得るようになる。また、後方
拡開状態に弾性変形した前記各作用片50,51の復帰
弾力が前記挿入ピン45に作用するから、中途まで挿入
した挿入部材28はクリップ本体26に好適に挟圧保持
される。
【0026】なお、前記挿入部材28における挿入ピン
45の先端側面には、前記挿入軸線ILに沿って該挿入
ピン45を前記挿通孔31に挿入させる際に、前記第1
および第2の作用片50,51の後端突片52,53に摺
接して該作用片50,51を徐々に拡開状態に変形させ
るテーパ状の第1案内面56,56が、前記当接面55,
55に連続的に形成されている。また、前記挿入ピン4
5の先端上面には、前記庇状部47の先端に連続する第
2案内面57が形成されている。ここで図5に示すよう
に、前記夫々の第1案内面56,56の先端部における
間隔Jは、前記後部突片52,53間の間隔Hよりも適
宜小さく設定されており、前記挿入軸線ILに沿って該
挿入ピン45を前記挿通孔31に挿入させる際には、前
記第1および第2の各作用片50,51の後部突片52,
53に両第1案内面56,56が対応的に摺接するよう
になるから、該挿入ピン45の前進移動と共に両作用片
50,51を除々に後方拡開状態に弾性変形させ得るよ
うになる。
【0027】一方、前記第2案内面57は、図11に示
すように、前記第1係止爪37、第2係止爪38および
前記第3係止爪39からなる係止部27を前記開口部2
1へ完全に挿入させたもとで、前記挿入部材28の挿入
ピン45を前記挿通孔31を介して挿入させる過程にお
いて、前記開口部21の上縁21aに当接すると共に、
該挿入ピン45の挿入移動に伴って該上縁21aに摺接
するようになっている。すなわちクリップ本体26は、
第2案内面57が開口部21の上縁21aとの摺接する
ことで該開口部21の下方へ押下げられ、該開口部21
の下縁21dに対する前記第3係止爪39の係止が図ら
れる(図13)。
【0028】また、前記挿入ピン45と前記頭部46と
の連設部、すなわち前記各当接面55,55の後端に
は、該挿入ピン45を前記挿通孔31へ最大に挿入した
際に、前記第1および第2の各作用片50,51の後部
突片52,53が係合し得る係合溝58,58が形成され
ている。これにより、前記挿入部材28の挿入ピン45
をクリップ本体26の挿通孔31へ最大に挿入した際に
は、第1作用片50の後部突片52が対応の係合溝58
に係合し、また第2作用片51の後部突片53が対応の
係合溝58に係合するので、クリップ本体26に対する
挿入部材28の容易な抜止めが図られるようになってい
る。なお、後部突片52,53が対応の係合溝58,58
に係合した際には、第1作用片50および第2作用片5
1は、夫々が元の状態に弾性復帰する。
【0029】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例のクリップの作用につき、図10〜図13をもとに説
明する。
【0030】本実施例のクリップ25は、車両内装部材
である前記アシストグリップ10のグリップ本体11に
対し、図示しない枢支軸等を使用して前記グリップ本体
11に対して回動可能に配設される。一方、前記挿入部
材28は、支持板部30の後方側から挿入ピン45を挿
通孔31へ中途まで挿入した状態で、前記クリップ本体
26に仮装着した状態としておく。これにより、前述す
ると共に図7に示すように、挿入ピン45の各当接面5
5,55が後部突片52,53に当接することで、第1作
用片50および第2作用片51は後方拡開状態に弾性変
形する一方、これら作用片50,51の変形と共に前記
第1係止爪37および第2係止爪38は、前方収斂状態
に弾性変形してこの状態に保持される(図7)。なお、後
方拡開状態に弾性変形した前記各作用片50,51の復
帰弾力が前記挿入ピン45に作用するから、中途まで挿
入した挿入部材28はクリップ本体26に好適に挟圧保
持され、搬送中や作業途中に該クリップ本体26から脱
落することが好適に回避される。
【0031】前述したように、挿入部材28を予め中途
挿入したクリップ25は、例えばクリップ本体26を指
先で把持しながら、前記係止部27を前記開口部21に
位置決めする。このとき、第1係止爪37および第2係
止爪38が前方収斂状態に変形しているから、図10お
よび図11に示すように、クリップ本体26を車体20
側へ軽く押込むだけで前記係止部27は前記開口部21
へ簡単かつ容易に挿入され、前記当接部33,33が車
体20に当接するようになる。
【0032】次いで、前記係止部27を前記開口部21
へ完全に挿入させ、第1係止爪37、第2係止爪38お
よび第3係止爪39の各係止凹部40,40,41に該開
口部21を臨ませたもとで、前記挿入部材28の頭部4
6を指先で押圧して該挿入部材28を押込む。このと
き、前記挿入ピン45が前進移動するに従い、前方収斂
状態に姿勢変位していた第1係止爪37および第2係止
爪38は左右両側へ徐々に押圧され、最終的には元の平
行状態にまで弾性復帰して第1係止爪37が開口部21
の左側縁21bに係止する一方、第2係止爪38が該開
口部21の右側縁21cに係止される(図12)。
【0033】一方、前記挿入部材28を押込むに際し
て、前記挿入部材28の庇状部47が開口部21に挿入
される過程で、前記第2案内面57が開口部21の上縁
21aに摺接することでクリップ本体26は下方へ押下
げられ、第3係止爪39が該開口部21の下縁21dに
係止される(図13)。
【0034】また、挿入部材28が最大に挿入された際
には、図12に示すように、前記第1および第2の作用
片50,51の後部突片52,53が係合溝58,58に
係合することにより、クリップ本体26に対する挿入部
材28の抜止めが図られる。
【0035】このように、クリップ本体26に対して挿
入部材28を最大に挿入した際には、該挿入部材28の
挿入ピン45が、第1係止爪37、第2係止爪38およ
び第3係止爪39の内壁面に密着しているので、これら
各係止爪37,38,39は常には前方収斂状態への弾性
変形が規制されている。従って、アシストグリップ10
を介してクリップ25に乗員による外力が作用したとし
ても、常には車体20に対する係止部27の適切な係止
状態が確保され、クリップ25が車体20から抜け外れ
る不都合が好適に防止される。
【0036】一方、実施例のクリップ25では、前記ク
リップ本体26が車体20に固定された状態において、
最大に挿入されていた前記挿入部材28を該クリップ本
体26から中途挿入位置まで引出すことで、クリップ2
5全体を車体20から取外すことも可能である。すなわ
ち、前記操作溝49にマイナスドライバ等の工具を差込
み操作して、前記挿入部材28を図10および図11に
示した中途挿入位置まで引出せば、挿入ピン45の各当
接面55,55が前記第1作用片50の後部突片52お
よび第2作用片51の後部突片53に接触するので両作
用片50,51が後方拡開状態に弾性変形し、これら作
用片50,51の変形と共に前記第1係止爪37および
第2係止爪38が前方収斂状態に弾性変形するようにな
る。従って、この状態でクリップ本体26を手前へ引張
れば、前記係止部27を前記開口部21から比較的軽い
力で抜脱させることができ、クリップ25全体を車体2
0から取外すことが可能となる。
【0037】このように実施例のクリップ25では、ク
リップ本体26の挿入孔31に対して挿入部材28の挿
入ピン45を中途挿入させることにより、第1作用片5
0および第2作用片51が後方拡開状態に弾性変形して
姿勢変位し、これら作用片50,51の変形と共に第1
係止爪37および第2係止爪38が前方収斂状態に弾性
変形するので、両係止爪37,38における突出部間の
外部差渡し寸法AがA'まで狭まり、車体20の開口部
21に対して係止部27を軽い力で挿入させることが可
能となる。これにより、クリップ25を配設したアシス
トグリップ10を車体20に簡単かつ容易に取付けるこ
とができるから、作業者の労力が大幅に低減して作業環
境の向上を図り得る。そして、係止部27を開口部21
に挿入させた後に前記挿入部材28を適宜力で最大に押
込むだけで、第1係止爪37、第2係止爪38および第
3係止爪39が該開口部21に適切に係止される。従っ
て、車体20に対するアシストグリップ10の取付作業
の容易化および合理化を好適に図り得る。しかも、クリ
ップ本体26に中途まで挿入した挿入部材28は、各作
用片50,51の復帰弾力により該クリップ本体26に
好適に挟圧保持されて仮固定され、例えば搬送中や作業
途中にクリップ本体26から脱落することが好適に回避
される。
【0038】また挿入ピン45の先端部に、作用片5
0,51の後部突片52,53に摺接するテーパ状の第1
案内面56,56を設けたことにより、クリップ本体2
6の後方側から挿入軸線ILに沿って挿入部材28を押
込む際に、第1作用片50および第2作用片51を徐々
に後方拡開状態に弾性変形させ得ると共に、第1係止爪
37および第2係止爪38を前方収斂状態に弾性変形さ
せることが可能である。更に、挿入部材28を最大に挿
入した際には、第1および第2の各作用片50,51の
後部突片52,53が該挿入部材28に形成した係合溝
58,58に係合するから、クリップ本体26に対する
挿入部材28の好適な抜止めが図られる。
【0039】更に本実施例のクリップ25では、該クリ
ップ25全体が車体に取付固定された状態において、最
大に挿入されていた挿入部材28をクリップ本体26か
ら中途挿入位置まで引出せば、第1係止爪37および第
2係止爪38が前方収斂状態に弾性変形し、両係止爪3
7,38における突出部間の外部差渡し寸法AがA'まで
狭まって開口部21に対する係止部27の係止を解除さ
せ易くなるから、該クリップ25全体を車体20から簡
単かつ容易に取外すことも可能である。従って、車体2
0に対するアシストグリップ10の取外し作業の合理化
および容易化も図られ、例えば当該車両の廃車に伴って
車体20に取付けられた該アシストグリップ10を簡単
かつ容易に取外すことが可能となるから、解体作業の効
率化をも図り得る。
【0040】なお前記実施例では、車両内装部材として
アシストグリップ10を例示したが、本実施例のクリッ
プ25は、例えばサンバイザーやバックミラー等の各種
車両内装部材にも実施可能である。
【0041】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るクリ
ップでは、挿入部材の挿入ピンをクリップ本体の挿通孔
の中途まで挿入した際に、該挿入ピンの当接面が後部突
片に摺接して作用片を弾性変形させ、該作用片の復帰弾
力により挿入部材をクリップ本体に挟圧保持させること
ができる。これにより例えば搬送中や作業途中に、挿入
部材がクリップ本体から脱落することが好適に回避され
る利点がある。
【0042】また、別の発明に係るクリップでは、クリ
ップ本体の挿入孔に対して挿入部材の挿入ピンを中途ま
で挿入した際に、作用片が拡開状態に弾性変形し、該作
用片の変形と共に係止爪が収斂状態に弾性変形するの
で、車体の開口部に対して該係止爪を軽い力で挿入させ
ることが可能となる。これにより、クリップを配設した
車両内装部材を車体に簡単かつ容易に取付けることがで
きるから、作業者の労力が大幅に低減して作業環境の向
上を図り得る極めて有益な効果を奏する。そして、係止
爪を開口部に挿入させた後に前記挿入部材を最大に押込
むだけで、係止爪を該開口部に適切に係止させ得る。従
って、このようなクリップを装着したアシストグリップ
等の車両内装部材は、車体に対して簡単かつ容易に取付
けることが可能となるから、車体に対する該車両内装部
材の取付作業の容易化および合理化を好適に図り得る。
【0043】また挿入ピンの先端部に、作用片の後部突
片に摺接するテーパ状の案内面を設けたことにより、ク
リップ本体の後方側から挿入軸線に沿って挿入部材を押
込む際に該作用片を徐々に拡開状態に弾性変形させ得る
と共に、係止爪を収斂状態に弾性変形させることが可能
である。更に、挿入部材をクリップ本体に最大に挿入し
た際には、作用片の後部突片が該挿入部材に形成した係
合溝に係合するから、クリップ本体に対する挿入部材の
好適な抜止めが図られる等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係るクリップを前側斜め
上方から見た分解斜視図である。
【図2】図1に示したクリップを後側斜め下方から見た
分解斜視図である。
【図3】図1に示したクリップの平面図である。
【図4】図1に示したクリップの側面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】クリップ本体の挿通孔に挿入部材の挿入ピンを
中途挿入することで、第1作用片および第2作用片が後
方拡開状態に弾性変形すると共に、これら作用片の変形
に伴って第1係止爪および第2係止爪が前方収斂状態に
弾性変形した状態を示す説明断面図である。
【図8】実施例のクリップを装着したアシストグリップ
の概略斜視図である。
【図9】実施例のクリップを装着したアシストグリップ
を、車体の開口部に装着した状態で示す一部破断側面図
である。
【図10】挿入部材の挿入ピンをクリップ本体の挿通孔
に中途挿入させたクリップを、係止部を該開口部に挿入
させた仮セット状態で示す平断面図である。
【図11】挿入部材の挿入ピンをクリップ本体の挿通孔
に中途挿入させたクリップを、係止部を該開口部に挿入
させた仮セット状態で示す側断面図である。
【図12】挿入部材をクリップ本体へ最大に挿入させる
ことで、原形復帰した第1係止爪および第2係止爪が開
口部の側縁に夫々係止した状態を示す平断面図である。
【図13】挿入部材をクリップ本体へ最大に挿入させる
ことで、クリップ本体が下方へ押下げられて第3係止爪
が開口部の下縁に係止した状態を示す側断面図である。
【図14】車両の乗員室天井にアシストグリップを取付
けた状態を示す概略説明図である。
【図15】アシストグリップを車体に取付けるために供
される従来のクリップを、一部破断して示す側面図であ
る。
【図16】従来のクリップを概略的に示す説明図であっ
て、開口部に位置決めしたクリップ本体を強圧すること
で、前方収斂状態に弾性変形した係止爪が開口部を通過
する状態を示している。
【図17】従来のクリップを概略的に示す説明図であっ
て、車体に固定されたクリップ本体の挿通孔に挿入部材
を挿入する状態を示している。
【符号の説明】
10 アシストグリップ(車両内装部材) 21 開口部 26 クリップ本体 28 挿入部材 31 挿通孔 37 第1係止爪(係止爪) 38 第2係止爪(係止爪) 45 挿入ピン 50 第1作用片(作用片) 51 第2作用片(作用片) 52,53 後部突片 55 当接面 56 第1案内面(案内面) 58 係合溝 IL 挿入軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 茂雄 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 (72)発明者 村瀬 司 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 Fターム(参考) 3D022 CA11 CB01 CC07 CC16 CD05 3J001 GA06 GB01 HA02 HA07 JC03 JC10 JC13 JD04 KA21 KB01 3J036 AA05 BA01 BB06 CA04 FA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の車両内装部材(10)に配設され、中
    央部に挿通孔(31)を開設したクリップ本体(26)と、前記
    クリップ本体(26)の前面に一体的に設けられ前記挿通孔
    (31)を挟んで前方へ延出し、車体の開口部(21)へ挿入し
    た際に弾性的に変形しつつ係止される係止爪(37,38)
    と、前記クリップ本体(26)の後方側から前記挿通孔(31)
    へ挿入され、前記係止爪(37,38)を保持して前記開口部
    (21)からの脱落を防止する挿入部材(28)とからなるクリ
    ップにおいて、 前記クリップ本体(26)の後面に設けられ、前記挿通孔(3
    1)における挿入軸線(IL)に後部突片(52,53)を指向させ
    た作用片(50,51)と、 前記挿入部材(28)に延設した挿入ピン(45)に形成され、
    該挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)へ挿入する際に前記後
    部突片(52,53)に摺接して、前記作用片(50,51)を弾性変
    形させる当接面(55,55)とからなり、 前記挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)の中途まで挿入した
    際に、該挿入ピン(45)の当接面(55,55)が前記後部突片
    (52,53)に摺接して前記作用片(50,51)を弾性変形させ、
    該作用片(50,51)の復帰弾力により前記挿入部材(28)を
    前記クリップ本体(26)に挟圧保持させ得るよう構成した
    ことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 各種の車両内装部材(10)に配設され、中
    央部に挿通孔(31)を開設したクリップ本体(26)と、前記
    クリップ本体(26)の前面に一体的に設けられ前記挿通孔
    (31)を挟んで前方へ延出し、車体の開口部(21)へ挿入し
    た際に弾性的に変形しつつ係止される係止爪(37,38)
    と、前記クリップ本体(26)の後方側から前記挿通孔(31)
    へ挿入され、前記係止爪(37,38)を保持して前記開口部
    (21)からの脱落を防止する挿入部材(28)とからなるクリ
    ップにおいて、 前記クリップ本体(26)の後面に前記係止爪(37,38)と整
    列するよう対応的に延設され、前記挿通孔(31)の周縁部
    において該係止爪(37,38)と共に弾性変形可能であっ
    て、前記挿通孔(31)へ挿入する前記挿入部材(28)の挿入
    軸線(IL)に後部突片(52,53)を指向させた作用片(50,51)
    と、 前記挿入部材(28)に延設した挿入ピン(45)に形成され、
    該挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)へ挿入する際に前記後
    部突片(52,53)に摺接して、前記作用片(50,51)を拡開状
    態に弾性変形させる当接面(55,55)とからなり、 前記挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)の中途まで挿入した
    際に、該挿入ピン(45)の当接面(55,55)が前記後部突片
    (52,53)に摺接して前記作用片(50,51)を拡開状態に変形
    させ、該作用片(50,51)の拡開変形に伴って前記係止爪
    (37,38)が収斂状態に変形して、該係止爪(37,38)を前記
    開口部(21)へ容易に挿入させ得るよう構成したことを特
    徴とするクリップ。
  3. 【請求項3】 収斂状態に変形した前記係止爪(37,38)
    を前記開口部(21)へ挿入させた後に、前記挿入部材(28)
    の挿入ピン(45)を前記クリップ本体(26)の挿通孔(31)へ
    最大に挿入することで、該係止爪(37,38)が原形復帰し
    て車体(20)に対するクリップ本体(26)の固定が図られる
    請求項2記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 前記挿入ピン(45)の先端には、前記挿入
    軸線(IL)に沿って該挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)に挿
    入させる際に、前記作用片(50,51)の後部突片(52,53)に
    摺接して該作用片(50,51)を除々に拡開状態に変形させ
    るテーパ状の案内面(56,56)が形成されている請求項1
    〜3の何れかに記載のクリップ。
  5. 【請求項5】 前記挿入ピン(45)の当接面(55,55)の後
    端には、該挿入ピン(45)を前記挿通孔(31)へ最大に挿入
    した際に、前記作用片(50,51)の後端突片(52,53)に係合
    して挿入部材(28)の抜止めを行なう係合溝(58,58)が形
    成されている請求項1〜4の何れかに記載のクリップ。
  6. 【請求項6】 前記車両内装部材(10)は、ドア上部に位
    置する天井に固定するアシストグリップである請求項1
    〜5の何れかに記載のクリップ。
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