JP2560178Y2 - ドア用治具 - Google Patents
ドア用治具Info
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- JP2560178Y2 JP2560178Y2 JP1991079270U JP7927091U JP2560178Y2 JP 2560178 Y2 JP2560178 Y2 JP 2560178Y2 JP 1991079270 U JP1991079270 U JP 1991079270U JP 7927091 U JP7927091 U JP 7927091U JP 2560178 Y2 JP2560178 Y2 JP 2560178Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はドア用治具に関し、詳し
くは自動車の製造工程において、メインボディーに対し
てドアを開成した状態、もしくは閉成した状態に保持す
るためのドア用治具に関するものである。
くは自動車の製造工程において、メインボディーに対し
てドアを開成した状態、もしくは閉成した状態に保持す
るためのドア用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造工程、例えば自動車ボディ
ーの塗装工程において、ドアの外方をメインボディーと
ともに塗装するような場合には、上記ドアを閉じておく
必要がある。このとき上記ドアは、不用意に開いて塗装
作業に支承を来すことのないよう、専用の治具を用いて
上記メインボディーに対し閉じた状態に保持される。一
方、上記ドアの内方を塗装する場合には、当然にドアを
開けておく必要があり、この場合においてもドアが不用
意に閉じてしまうことのないよう、専用の治具を用いて
上記ドアをメインボディーに対して開けた状態に保持し
ている。
ーの塗装工程において、ドアの外方をメインボディーと
ともに塗装するような場合には、上記ドアを閉じておく
必要がある。このとき上記ドアは、不用意に開いて塗装
作業に支承を来すことのないよう、専用の治具を用いて
上記メインボディーに対し閉じた状態に保持される。一
方、上記ドアの内方を塗装する場合には、当然にドアを
開けておく必要があり、この場合においてもドアが不用
意に閉じてしまうことのないよう、専用の治具を用いて
上記ドアをメインボディーに対して開けた状態に保持し
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに従来では、ドアを開成状態に保持する作業と、ドア
を閉成状態に保持する作業とを、それぞれ別個の専用治
具を用いて行なっているため、上述した自動車ボディー
の塗装作業のように、各工程においてドアを開閉操作す
る必要のある場合には、上記専用治具を頻繁に交換しな
ければならず、作業が極めて繁雑なものとなる不都合が
あった。また、ドアを開成状態とするか閉成状態とする
かによって、異なる専用治具を用意しておかねばなら
ず、上記専用治具の運搬や保管に関わる管理作業も極め
て繁雑なものとなっていた。本考案は、上記実状に鑑み
て、煩雑な諸作業を要することなく、ドアをボディーに
対する所定の位置に保持させることの可能なドア用治具
を提供することを目的とする。
うに従来では、ドアを開成状態に保持する作業と、ドア
を閉成状態に保持する作業とを、それぞれ別個の専用治
具を用いて行なっているため、上述した自動車ボディー
の塗装作業のように、各工程においてドアを開閉操作す
る必要のある場合には、上記専用治具を頻繁に交換しな
ければならず、作業が極めて繁雑なものとなる不都合が
あった。また、ドアを開成状態とするか閉成状態とする
かによって、異なる専用治具を用意しておかねばなら
ず、上記専用治具の運搬や保管に関わる管理作業も極め
て繁雑なものとなっていた。本考案は、上記実状に鑑み
て、煩雑な諸作業を要することなく、ドアをボディーに
対する所定の位置に保持させることの可能なドア用治具
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本考案では、付勢
力発生部を挟んで相対向するとともに互いに開閉可能に
延び、かつ開閉方向と交差する方向において互いの先端
部を広開させた一方腕部および他方腕部を有するドア用
治具を、バネ材料から成る単一の棒材により形成し、メ
インボディーの治具係止部材に係合するメインボディー
側保持部を一方腕部に設けるとともに、ドアの治具係止
用開口の縁部に係合してドアを閉成位置に保持するべく
他方腕部に設けた閉成時係合部と、ドアの治具係止用開
口の縁部に係合してドアを開成位置に保持するべく他方
腕部に設けた開成時係合部と、これら閉成時係合部およ
び開成時係合部をドアの治具係止用開口の縁部に圧接さ
せるべく付勢する付勢力発生部とを有するドア側保持部
を設けることによって、上記目的を達成している。
力発生部を挟んで相対向するとともに互いに開閉可能に
延び、かつ開閉方向と交差する方向において互いの先端
部を広開させた一方腕部および他方腕部を有するドア用
治具を、バネ材料から成る単一の棒材により形成し、メ
インボディーの治具係止部材に係合するメインボディー
側保持部を一方腕部に設けるとともに、ドアの治具係止
用開口の縁部に係合してドアを閉成位置に保持するべく
他方腕部に設けた閉成時係合部と、ドアの治具係止用開
口の縁部に係合してドアを開成位置に保持するべく他方
腕部に設けた開成時係合部と、これら閉成時係合部およ
び開成時係合部をドアの治具係止用開口の縁部に圧接さ
せるべく付勢する付勢力発生部とを有するドア側保持部
を設けることによって、上記目的を達成している。
【0005】
【作用】上記構成によれば、ドアに設けられた治具係止
用開口の縁部に、閉成時係合部あるいは開成時係合部の
いずれか一方を選択して係合させることにより、1つの
治具によってドアを閉成状態あるいは開成状態のいずれ
の状態にも保持することができる。
用開口の縁部に、閉成時係合部あるいは開成時係合部の
いずれか一方を選択して係合させることにより、1つの
治具によってドアを閉成状態あるいは開成状態のいずれ
の状態にも保持することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の具体的な構成を、一実施例を
示す図面に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5
に、自動車ボディーの塗装工程において、ドアをメイン
ボディーに対して閉成した状態あるいは開成した状態に
保持するためのドア用治具に、本考案に関わるドア用治
具を適用した例を示す。
示す図面に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5
に、自動車ボディーの塗装工程において、ドアをメイン
ボディーに対して閉成した状態あるいは開成した状態に
保持するためのドア用治具に、本考案に関わるドア用治
具を適用した例を示す。
【0007】ドア用治具1は、図5からも明らかなよう
に、バネ材料から成る一本の丸棒によって形成されてお
り、上記丸棒を巻回して形成されたコイルスブリング部
1Aと、該コイルスブリング部1Aを挟んで相対向して
延びる一方腕部1Bおよび他方腕部1Cとを具備してい
る。上記一方腕部1Bおよび他方腕部1Cは、上記コイ
ルスブリング部1Aを介して、図5(a) 中の上下へ開閉
自在に連結されており、互いに近接する態様で変形した
際、付勢力発生部としての上記コイルスプリング部1A
の作用により常態に復帰し、何らの外力も受けない常態
では図5に示す如き形状を呈している。また、上記一方
腕部1Bおよび他方腕部1Cは、何らの外力も受けない
常態では、図5(a) 中の上下への開閉方向と交差する方
向、すなわち図5(b) 中の上下方向において、互いの先
端部を広開させた形状を呈している。
に、バネ材料から成る一本の丸棒によって形成されてお
り、上記丸棒を巻回して形成されたコイルスブリング部
1Aと、該コイルスブリング部1Aを挟んで相対向して
延びる一方腕部1Bおよび他方腕部1Cとを具備してい
る。上記一方腕部1Bおよび他方腕部1Cは、上記コイ
ルスブリング部1Aを介して、図5(a) 中の上下へ開閉
自在に連結されており、互いに近接する態様で変形した
際、付勢力発生部としての上記コイルスプリング部1A
の作用により常態に復帰し、何らの外力も受けない常態
では図5に示す如き形状を呈している。また、上記一方
腕部1Bおよび他方腕部1Cは、何らの外力も受けない
常態では、図5(a) 中の上下への開閉方向と交差する方
向、すなわち図5(b) 中の上下方向において、互いの先
端部を広開させた形状を呈している。
【0008】上記一方腕部1Bは、図中左右方向に沿っ
て延びる直線腕1Baと、該直線腕1Baの自由端部
(図中右端部)から屈曲して延びる係止指1Bbとを有
しており、該係止指1Bbによってメインボディー側保
持部10が構成されている。
て延びる直線腕1Baと、該直線腕1Baの自由端部
(図中右端部)から屈曲して延びる係止指1Bbとを有
しており、該係止指1Bbによってメインボディー側保
持部10が構成されている。
【0009】上記一方腕部1Bの図中左端部から上記コ
イルスプリング部1Aを介して延在する他方腕部1C
は、常態において上記コイルスプリング部1Aから上記
一方腕部1Bの直線腕1Baに対して平行に延びる腕部
1Caと、該腕部1Caから直線腕1Baに対して離隔
する方向に傾斜して延びる腕部1Cbと、該腕部1Cb
から直線腕1Baに接近する方向に傾斜して延びる腕部
1Ccと、該腕部1Ccから直線腕1Baに対して再び
離隔する方向に傾斜して延びる腕部1Cdとを有してい
る。また、上記腕部1Ccによって閉成時係合部20A
が構成されている一方、上記腕部1Cbによって開成時
係合部20Bが構成されており、さらに上記閉成時係合
部20Aおよび開成時係合部20Bと、上述した付勢力
発生部としてのコイルスプリング部1Aとによってドア
側保持部20が構成されている。
イルスプリング部1Aを介して延在する他方腕部1C
は、常態において上記コイルスプリング部1Aから上記
一方腕部1Bの直線腕1Baに対して平行に延びる腕部
1Caと、該腕部1Caから直線腕1Baに対して離隔
する方向に傾斜して延びる腕部1Cbと、該腕部1Cb
から直線腕1Baに接近する方向に傾斜して延びる腕部
1Ccと、該腕部1Ccから直線腕1Baに対して再び
離隔する方向に傾斜して延びる腕部1Cdとを有してい
る。また、上記腕部1Ccによって閉成時係合部20A
が構成されている一方、上記腕部1Cbによって開成時
係合部20Bが構成されており、さらに上記閉成時係合
部20Aおよび開成時係合部20Bと、上述した付勢力
発生部としてのコイルスプリング部1Aとによってドア
側保持部20が構成されている。
【0010】因みに、上記ドア用治具1を形成している
丸棒の直径は 4mm、直線腕1Baの長さは 120mm、係止
指1Bbの長さは25mm、コイルスプリング部1Aの直径
は20mmに設定されており、さらに上記各腕部1Ca,1
Cb,1Cc,および1Cdの長さは、それぞれ38mm,
40mm,15mm,および 8mmに設定されている。
丸棒の直径は 4mm、直線腕1Baの長さは 120mm、係止
指1Bbの長さは25mm、コイルスプリング部1Aの直径
は20mmに設定されており、さらに上記各腕部1Ca,1
Cb,1Cc,および1Cdの長さは、それぞれ38mm,
40mm,15mm,および 8mmに設定されている。
【0011】なお、上記ドア用治具1における各部の形
状および寸法は実施例に限定されるものではなく、対象
とする自動車ボディーの規格に基づいて適宜に設定する
ことが可能であり、また各部の形状を変化させることに
よって、変形時に発生する弾性復帰力の大きさを任意に
設定することも可能である。さらに、塗装工程において
使用される上記ドア用治具1は、耐熱性および対薬品性
についても十分に考慮されていることは勿論であり、ま
た上述したドア用治具1は、右側ドア用と左側ドア用と
で互いに対象形状に形成されていることは言うまでもな
い。
状および寸法は実施例に限定されるものではなく、対象
とする自動車ボディーの規格に基づいて適宜に設定する
ことが可能であり、また各部の形状を変化させることに
よって、変形時に発生する弾性復帰力の大きさを任意に
設定することも可能である。さらに、塗装工程において
使用される上記ドア用治具1は、耐熱性および対薬品性
についても十分に考慮されていることは勿論であり、ま
た上述したドア用治具1は、右側ドア用と左側ドア用と
で互いに対象形状に形成されていることは言うまでもな
い。
【0012】図4に示す如く、自動車ボディーを構成す
るドア100は、前方に向けて突設されたヒンジアーム
101を有しているとともに、図示していないドアオー
プンストッパを取り付けるための開口110が前部端板
100aに形成されており、上記開口110は治具係止
用開口を構成している。一方、図1および図2に示す如
く、自動車ボディーを構成するメインボディー200に
は、図示していないドアオープンストッパロッドを取り
付けるための貫通孔210aを備えたブラケット210
が固設されており、該ブラケット210は治具係止部材
を構成している。なお、上記ドア100は塗装作業に先
立ち、上記ヒンジアーム101および図1に示すヒンジ
ピン102を介して、上記メインボディー200に対し
て開閉自在に揺動支持されている。
るドア100は、前方に向けて突設されたヒンジアーム
101を有しているとともに、図示していないドアオー
プンストッパを取り付けるための開口110が前部端板
100aに形成されており、上記開口110は治具係止
用開口を構成している。一方、図1および図2に示す如
く、自動車ボディーを構成するメインボディー200に
は、図示していないドアオープンストッパロッドを取り
付けるための貫通孔210aを備えたブラケット210
が固設されており、該ブラケット210は治具係止部材
を構成している。なお、上記ドア100は塗装作業に先
立ち、上記ヒンジアーム101および図1に示すヒンジ
ピン102を介して、上記メインボディー200に対し
て開閉自在に揺動支持されている。
【0013】図1(a)に示すように、上述したドア用
治具1におけるメインボディー側保持部10(係止指1
Bb)を、メインボディー200に設けられた治具係止
部材としてのブラケット210の貫通孔210aに係止
する一方、ドア用治具1におけるドア側保持部20をド
ア100に設けられた治具係止用開口としての開口11
0に挿入し、上記ドア側保持部20における他方腕部1
Cの閉成時係合部20A(腕部1Cc)を、上記開口1
10の縁部に位置させることにより、上記ドア100を
メインボディー200に対し閉成した状態に保持するこ
とができる。
治具1におけるメインボディー側保持部10(係止指1
Bb)を、メインボディー200に設けられた治具係止
部材としてのブラケット210の貫通孔210aに係止
する一方、ドア用治具1におけるドア側保持部20をド
ア100に設けられた治具係止用開口としての開口11
0に挿入し、上記ドア側保持部20における他方腕部1
Cの閉成時係合部20A(腕部1Cc)を、上記開口1
10の縁部に位置させることにより、上記ドア100を
メインボディー200に対し閉成した状態に保持するこ
とができる。
【0014】上記ドア用治具1におけるドア側保持部2
0を上記開口110に挿入すると、ドア側保持部20に
おける他方腕部1Cは図中実線で示す如く変形され、コ
イルスプリング部1Aに生じる弾性復帰力によって鎖線
で示す常態位置に復帰しようと挙動することにより、上
記他方腕部1Cにおける閉成時係合部20Aは、上記開
口110の縁部に圧接されることとなる。
0を上記開口110に挿入すると、ドア側保持部20に
おける他方腕部1Cは図中実線で示す如く変形され、コ
イルスプリング部1Aに生じる弾性復帰力によって鎖線
で示す常態位置に復帰しようと挙動することにより、上
記他方腕部1Cにおける閉成時係合部20Aは、上記開
口110の縁部に圧接されることとなる。
【0015】このとき、図からも明らかなように上記閉
成時係合部20Aは、ドア100の内部から外方に向か
って一方腕部1Bに接近する態様で傾斜しているため、
上記閉成時係合部20Aが開口110の縁部を圧接する
ことにより、上記ドア100にはヒンジピン102を中
心とした反時計回り方向の力が作用し、もって上記ドア
100は、図示する如くメインボディー200に対して
閉成した状態に保持されることとなる。
成時係合部20Aは、ドア100の内部から外方に向か
って一方腕部1Bに接近する態様で傾斜しているため、
上記閉成時係合部20Aが開口110の縁部を圧接する
ことにより、上記ドア100にはヒンジピン102を中
心とした反時計回り方向の力が作用し、もって上記ドア
100は、図示する如くメインボディー200に対して
閉成した状態に保持されることとなる。
【0016】一方、図1(b)に示すように、ドア用治
具1のメインボディー側保持部10をメインボディー2
00に設けられたブラケット210に係止する一方、上
記ドア用治具1におけるドア側保持部20をドア100
に形成された開口110に挿入し、上記ドア側保持部2
0における他方腕部1Cの開成時係合部20B(腕部1
Cb)を、上記開口110の縁部に位置させることによ
り、上記ドア100をメインボディー200に対して開
成した状態に保持することができる。
具1のメインボディー側保持部10をメインボディー2
00に設けられたブラケット210に係止する一方、上
記ドア用治具1におけるドア側保持部20をドア100
に形成された開口110に挿入し、上記ドア側保持部2
0における他方腕部1Cの開成時係合部20B(腕部1
Cb)を、上記開口110の縁部に位置させることによ
り、上記ドア100をメインボディー200に対して開
成した状態に保持することができる。
【0017】上記ドア用治具1におけるドア側保持部2
0を上記開口110に挿入すると、ドア側保持部20に
おける他方腕部1Cは図中実線で示す如く変形され、コ
イルスプリング部1Aに生じる弾性復帰力によって鎖線
で示す常態位置に復帰しようと挙動することにより、上
記他方腕部1Cにおける開成時係合部20Bは、上記開
口110の縁部に圧接されることとなる。
0を上記開口110に挿入すると、ドア側保持部20に
おける他方腕部1Cは図中実線で示す如く変形され、コ
イルスプリング部1Aに生じる弾性復帰力によって鎖線
で示す常態位置に復帰しようと挙動することにより、上
記他方腕部1Cにおける開成時係合部20Bは、上記開
口110の縁部に圧接されることとなる。
【0018】このとき、図からも明らかなように上記閉
成時係合部20Bは、ドア100の内部から外方に向か
って一方腕部1Bから離隔する態様で傾斜しているた
め、上記閉成時係合部20Bが開口110の縁部を圧接
することにより、上記ドア100にはヒンジピン102
を中心とした時計回り方向の力が作用し、もって上記ド
ア100は、図示する如くメインボディー200に対し
て開成した状態に保持されることとなる。
成時係合部20Bは、ドア100の内部から外方に向か
って一方腕部1Bから離隔する態様で傾斜しているた
め、上記閉成時係合部20Bが開口110の縁部を圧接
することにより、上記ドア100にはヒンジピン102
を中心とした時計回り方向の力が作用し、もって上記ド
ア100は、図示する如くメインボディー200に対し
て開成した状態に保持されることとなる。
【0019】すなわち、上記ドア用治具1によれば、ド
ア100の開口110の縁部に、ドア側保持部20にお
ける閉成時係合部20Aもしくは開成時係合部20Bの
いずれか一方を選択して係合させることにより、上記ド
ア100を閉成状態あるいは開成状態のいずれの状態に
も保持することができる。また、上記ドア用治具1は、
先にも述べたようにバネ材の丸棒を加工したものである
ために製造コストが安く、かつ強度が高く破損し難いた
めにランニングコストをも低く抑えることができる。
ア100の開口110の縁部に、ドア側保持部20にお
ける閉成時係合部20Aもしくは開成時係合部20Bの
いずれか一方を選択して係合させることにより、上記ド
ア100を閉成状態あるいは開成状態のいずれの状態に
も保持することができる。また、上記ドア用治具1は、
先にも述べたようにバネ材の丸棒を加工したものである
ために製造コストが安く、かつ強度が高く破損し難いた
めにランニングコストをも低く抑えることができる。
【0020】なお、本考案に関わるドア用治具は、実施
例に示した自動車ボディーの塗装工程のみならず、例え
ばギ装部品の組み付け工程等、様々な作業工程において
ドアを所定の状態に保持させるために有効に適用し得る
ことは言うまでもない。
例に示した自動車ボディーの塗装工程のみならず、例え
ばギ装部品の組み付け工程等、様々な作業工程において
ドアを所定の状態に保持させるために有効に適用し得る
ことは言うまでもない。
【0021】
【考案の効果】以上、詳述した如く、本考案に関わるド
ア用治具では、メインボディーの治具係止部材に係合す
るメインボディー側保持部を一方腕部に設けるととも
に、ドアの治具係止用開口の縁部に係合してドアを閉成
位置に保持するべく他方腕部に設けた閉成時係合部と、
ドアの治具係止用開口の縁部に係合してドアを開成位置
に保持するべく他方腕部に設けた開成時係合部と、これ
ら閉成時係合部および開成時係合部をドアの治具係止用
開口の縁部に圧接させるべく付勢する付勢力発生部とを
有するドア側保持部を設けている。これにより、ドアの
治具係止用開口の縁部に、閉成時係合部あるいは開成時
係合部のいずれか一方を選択して係合させることで、1
つの治具によってドアを閉成状態あるいは開成状態のい
ずれの状態にも保持することができる。もって、ドアを
閉成状態あるいは開成状態に保持させるために専用の治
具を必要としていた従来の技術に比較して、本校案に関
わるドア用治具によれば、煩雑な諸作業を要することな
く、ドアをボディーに対する所定の位置に保持させるこ
とが可能となる。また、本考案に関わるドア用治具で
は、付勢力発生部を挟み相対向して延びる一方腕部と他
方腕部とを有するドア用治具を、バネ材料から成る単一
の棒材によって形成しているため、製造に関わるコスト
を安価に抑えることができ、さらに機械的な連結部等を
有していないため、強度が高く容易に破損することもな
いので、ランニングコストをも低く抑えることが可能と
なる。さらに、本考案に関わるドア用治具では、一方腕
部および他方腕部を、その開閉方向と交差する方向にお
いて互いの先端部を広開させているので、ドアの治具係
止用開口の位置、大きさのバラつきに対しても、他方腕
部に設けた閉成時係合部あるいは開成時係合部を、治具
係止用開口の縁部に当接させることが可能となり、もっ
てドアをボディーに対する所定の位置に保持させること
ができる。
ア用治具では、メインボディーの治具係止部材に係合す
るメインボディー側保持部を一方腕部に設けるととも
に、ドアの治具係止用開口の縁部に係合してドアを閉成
位置に保持するべく他方腕部に設けた閉成時係合部と、
ドアの治具係止用開口の縁部に係合してドアを開成位置
に保持するべく他方腕部に設けた開成時係合部と、これ
ら閉成時係合部および開成時係合部をドアの治具係止用
開口の縁部に圧接させるべく付勢する付勢力発生部とを
有するドア側保持部を設けている。これにより、ドアの
治具係止用開口の縁部に、閉成時係合部あるいは開成時
係合部のいずれか一方を選択して係合させることで、1
つの治具によってドアを閉成状態あるいは開成状態のい
ずれの状態にも保持することができる。もって、ドアを
閉成状態あるいは開成状態に保持させるために専用の治
具を必要としていた従来の技術に比較して、本校案に関
わるドア用治具によれば、煩雑な諸作業を要することな
く、ドアをボディーに対する所定の位置に保持させるこ
とが可能となる。また、本考案に関わるドア用治具で
は、付勢力発生部を挟み相対向して延びる一方腕部と他
方腕部とを有するドア用治具を、バネ材料から成る単一
の棒材によって形成しているため、製造に関わるコスト
を安価に抑えることができ、さらに機械的な連結部等を
有していないため、強度が高く容易に破損することもな
いので、ランニングコストをも低く抑えることが可能と
なる。さらに、本考案に関わるドア用治具では、一方腕
部および他方腕部を、その開閉方向と交差する方向にお
いて互いの先端部を広開させているので、ドアの治具係
止用開口の位置、大きさのバラつきに対しても、他方腕
部に設けた閉成時係合部あるいは開成時係合部を、治具
係止用開口の縁部に当接させることが可能となり、もっ
てドアをボディーに対する所定の位置に保持させること
ができる。
【図1】(a)および(b)は、本考案に関わるドア用
治具の使用態様を示す要部断面平面図。
治具の使用態様を示す要部断面平面図。
【図2】本考案に関わるドア用治具の使用態様を示す要
部断面側面図。
部断面側面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】自動車のドアを示す全体斜視図。
【図5】(a)および(b)は、本考案に関わるドア用
治具の全体平面図および全体側面図である。
治具の全体平面図および全体側面図である。
1…ドア用治具、 1A…コイルスプリング部(付勢力発生部)、 10…メインボディー側保持部、 20…ドア側保持部、 20A…閉成時係合部、 20B…開成時係合部、 100…ドア、 110…開口(治具係止用開口)、 200…メインボディー、 210…ブラケット(治具係止部材)。
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車のメインボディーと該メイン
ボディーに対して開閉自在に支承されたドアとの間に装
着されて、上記ドアを上記メインボディーに対する所定
の位置に保持するドア用治具であって、 バネ材料から成る単一の棒材によって形成され、付勢力
発生部を挟んで相対向するとともに互いに開閉可能に延
び、かつ開閉方向と交差する方向において互いの先端部
を広開させた一方腕部および他方腕部を有し、 一方腕部に設けられてメインボディーの治具係止部材に
係合するメインボディー側保持部と、 他方腕部に設けられてドアの治具係止用開口の縁部に係
合して上記ドアを閉成位置に保持する閉成時係合部と、
他方腕部に設けられてドアの治具係止用開口の縁部に係
合して上記ドアを開成位置に保持する開成時係合部と、
上記閉成時係合部および上記開成時係合部をドアの治具
係止用開口の縁部に圧接させるべく付勢する上記付勢力
発生部とを有するドア側保持部と、 を具備して成ることを特徴とするドア用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079270U JP2560178Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドア用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079270U JP2560178Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドア用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529891U JPH0529891U (ja) | 1993-04-20 |
JP2560178Y2 true JP2560178Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13685177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991079270U Expired - Fee Related JP2560178Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドア用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560178Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63111572U (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-18 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991079270U patent/JP2560178Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0529891U (ja) | 1993-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |