JP2596972Y2 - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

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JP2596972Y2
JP2596972Y2 JP6343293U JP6343293U JP2596972Y2 JP 2596972 Y2 JP2596972 Y2 JP 2596972Y2 JP 6343293 U JP6343293 U JP 6343293U JP 6343293 U JP6343293 U JP 6343293U JP 2596972 Y2 JP2596972 Y2 JP 2596972Y2
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JP
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lock
plate
spring
striker
locking
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JP6343293U
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JPH0729246U (ja
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林 信 行 若
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のドアやトラ
ンクルームのロック機構、あるいはシートのボディへの
着脱可能の取り付け部等に好適なロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロック機構は、図10に示すよ
うに一方の部材、例えば図示しない自動車のドア側にロ
ックユニット1が取り付けられており、他方の部材、例
えばボディ側には丸棒で作られ、先端が折曲したストラ
イカ2が取り付けられている。また、ロックユニット1
にはそれぞれの回転中心3a、3bにより回動可能に支
持され、一端に係止されたロックスプリング4によって
付勢された一組のプレート5a、5bによってストライ
カ2を掴持することによってドア側が自動車のボディ側
にロックされる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来品ではストラ
イカとロックユニットの嵌合部19には、構造上又は部
品精度上のバラツキによりガタが発生することは避けら
れない。そこで従来品にゴムブッシュや樹脂部品等を用
いて、これらのバラツキやガタを吸収する構造を採用し
ているものもある。しかし、このような構造にすると部
品点数が増加し、ひいてはコストの上昇を招くことにな
る。さらに、上記のようにガタに伴う異音発生を防止す
るために、ロックユニットの部品に樹脂コーティングを
施すなどの対策を講じているためにやはりコスト上昇は
不可避である。本考案は、簡単な構造であるにもかかわ
らず上記のように部品精度のバラツキや組付け精度を向
上させた新規なロック装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係るロック装置
は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、相互
に近接可能な一組の部材に、それぞれロックユニットと
該ロックユニットに掴持されるストライカとを備えたロ
ック装置において、ロックユニットには顎部と該顎部に
より形成される口部を一側に設けた一組のプレートが同
一軸を中心に回動自在に支持され、各プレートの口部が
対向して掴持部が形成され、また各プレートに設けられ
たばね係止部間に引っ張りばねであるロックスプリング
が張設されると共に、該ばね係止部は前記プレート相互
の回動に伴うロックスプリングのプレートに対する相対
移動によってロックスプリングの付勢方向がロック開始
時とロック時では逆向きになり、ロック時には前記掴持
部を閉じる方向に積極的に付勢する位置に配置されてお
り、さらに前記ストライカは前記一組の部材同士の近接
移動に伴って前記掴持部を押圧して前記プレートを閉じ
る方向に回動させる位置に配置されたものである。
【0005】
【作用】ロックフリー状態では、引っ張りばねであるロ
ックスプリングの付勢力によって一方のプレートはシャ
フトに対し時計回りに、他方のプレートは反時計回りに
付勢されていて、各プレートによって構成される掴持部
はあたかも口が開いたような状態となっている。ドアを
閉める等の行動がなされると、双方の部材が近接しロッ
ク開始状態となる。ストライカはプレートの口部を形成
する反顎部側斜面に接触すると共に、相対的に移動する
ことに伴って反顎部側斜面を押圧する。ロックスプリン
グの位置がプレートに対して相対的に移動する。やが
て、ロックスプリングの位置がプレートの回動中心位置
にいたると、引っ張りばねであるロックスプリングは付
勢力に抗して最大に引っ張られて平衡状態となる。さら
に引っ張りばねがシャフトの回動中心を通過するとロッ
ク開始時における引っ張りばねの付勢方向とは逆方向の
付勢力が各プレートにかかり、各プレートがロック方向
に積極的に付勢される。このために一方のプレートは反
時計回りに、他方のプレートは時計回りに回動するよう
になり、プレートがストライカを掴持し、確実なロック
機能が発揮される。
【0006】
【実施例】次に本考案の実施例を図面について説明す
る。本考案にかかるロック機構は、従来品と同様にロッ
クユニット1と、丸棒を折曲したストライカ2とから構
成される。ロックユニットは図2に示すような一組のプ
レート5a、5bを有する。また図1に示すように該一
組のプレート5a、5bは該プレートに穿設された貫通
穴11a、11b、を通して一本のシャフト6(同一回
動中心)をベース10の取り付け穴13に取り付けるこ
とによって、回動自在に支持される。また、各プレート
は顎部7a、7bと、該顎部7a、7bにより形成され
る口部8a、8bが設けられていて、各口部8a、8b
同士は対向して組み込まれて、図3乃至図9に示すよう
に掴持部9を構成する。
【0007】ロックスプリングとなる引っ張りばね12
の両端末は、前記一組のプレート5a、5bの側部に設
けられたばね係止部14a、14b間に張設されてい
て、図3に示すように回動中心となるシャフト6の中心
からδ1の距離だけ上方に位置しており、ロックフリー
状態では、引っ張りばね12の付勢力によって矢印で示
すようにプレート5aはシャフト6に対し時計回りに、
プレート5bは反時計回りに付勢されていて、各プレー
ト5a、5bによって構成される掴持部9はあたかも口
が開いたような状態となっている。さらにプレート5a
のばね係止部14aの近傍に穿設された取り付け穴16
に挿通されたピン17を経てロッド15が取り付けられ
ていて、後述するように該ロッド15を引き上げること
によってロック解除を行うようになっている。なお、ロ
ックユニット1はベース10を介してドアやトランクあ
るいはシートフレーム等にボルト等の固定手段により取
り付けられる。
【0008】次に、本考案にかかるロック装置の作動状
況を、図3乃至図9により明らかにする。図3に示すロ
ックフリー状態では、上述のように一組のプレート5
a、5bの口部8a、8bは対向して掴持部9を構成
し、ロックユニット1に対して移動可能のストライカ2
と対峙している。この状態では引っ張りばね12の付勢
力によって矢印で示すようにプレート5aはシャフト6
に対し時計回りに、プレート5bは反時計回りに付勢さ
れていていて、口が開いたような状態となっている。
【0009】ドアを閉める等の行動がなされると、一方
の部材と他方の部材が近接するようになり、ストライカ
2は図3に示すようにロック開始待機状態となる。さら
にロック解放状態に入るとストライカ2はプレート5
a、5bの口部8a、8bを形成する反顎部側斜面18
a、18bに接触すると共に、矢印方向に相対的に移動
することに伴ってロックスプリング12の付勢力に抗し
て反顎部側斜面18a、18bを押圧する。そして図4
に示すようにプレート5aは矢印で示すように反時計回
りに回動しはじめ、プレート5bは矢印にて示すように
時計回りに回動し始める。
【0010】さらに両部材の接触が継続していくと、ス
トライカ2は上記の押圧運動を継続していくことにな
る。この際、各プレート5a、5bはロックスプリング
である引っ張りばね12の付勢力に逆らって回動を続け
る。かかる回動が進行していくとロックスプリング12
にはさらに付勢力に逆らう力が作用して伸びる。ある程
度回動が進行すると、ばね係止部14a、14bの相対
的位置が移動することにより、ロックスプリング12の
位置がプレート5a、5bに対して相対的に移動する。
やがて、ロックスプリング12の位置が図5に示すよう
にシャフト6の回動中心に位置する時に、ロックスプリ
ング12は付勢力に抗して最大に引っ張られて平衡状態
に至る。
【0011】さらに図5の状態から、ストライカ2によ
る押圧状態を継続していくと、上記ロックスプリング1
2はシャフト6の回動中心を通過する。するとロック開
始状態におけるロックスプリング12の付勢方向と逆方
向の付勢力が各プレート5a、5bにかかる。図6に示
すのは引っ張りばね12の位置がシャフト6の回転中心
から距離δ2だけ移動した状態を示し、各プレート5
a、5bがロックする方向に積極的に付勢されるために
プレート5aは反時計回りに、プレート5bは時計回り
に回動する。よってプレート5a、5bがストライカ2
を挟み込む形となり、確実なロック機能が発揮される。
【0012】さらに、一組のプレート5a、5bの口部
8a、8bの反顎部側斜面18a、18bを略3°乃至
7°程度の傾斜角βをもって形成した場合には、ストラ
イカ2の直径やプレート5a、5bの形状などの部品精
度にバラツキがあったり、組付け上におけるバラツキが
あった場合には、これらを吸収することができる。例え
ば図7に示すようにストライカ2の直径がマイナス目の
ときは、プレート5a、5bの挟み量が大きくなり、逆
にプラス目のときは図8に示すように挟み量が小さくな
る。
【0013】ロック解除を行うには、図9に示すように
プレート5aに取り付けられたロッド15を引っ張る
と、プレート5a、5bは矢印に示す方向に引っ張られ
て、プレート5aが時計回りに回転し、引っ張りばね1
2の位置が前記平衡状態を越えると、引っ張りばね12
の力によって、プレート5bが矢印のように反時計回り
に回転してロック解除を行う。
【0014】
【考案の効果】この考案は、上記のように、顎部により
形成される口部を一側に設けた一組のプレートを同一回
動軸を中心に回動自在に支持し、各プレートの口部を対
向させて掴持部を形成し、各プレートに設けられたばね
係止部間にロックスプリングである引っ張りばねを張設
し、丸棒状のストライカーによってプレートにより形成
された掴持部を押圧してこの掴持部を閉じてロックする
ようにし、ロック開始時とロック時では引っ張りばねの
付勢方向が逆向きになる位置にばね係止部を配置したの
であるから、各種部品の精度や組付け精度のバラツキを
吸収することができ、ロック状態におけるガタが少なく
て精度の高いロックが可能となる。このために、従来品
の如くゴムや樹脂等の部品の必要もないので、部品点数
を削減することが可能となり、きわめて安価でありなが
ら安全確実なロック機能が発揮される。しかも、ストラ
イカと係合するプレートの口部の反顎部側斜面に略3°
乃至7°程度の傾斜角をもたせた場合には、ストライカ
の直径のバラツキや部品精度のバラツキに起因するガタ
を一層確実に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のロックユニットの組み立て状態を示
す斜視図である。
【図2】この考案に用いられるプレートの正面図であっ
て、(a)は一方のプレートを示し、(b)は他方のプ
レートを示す。
【図3】ロックフリーの状態を示す本考案にかかるロッ
ク装置の正面図である。
【図4】ロック開始状態を示す上記ロック装置の正面図
である。
【図5】ロックスプリングの平衡状態を示す上記ロック
装置の正面図である。
【図6】ロック状態を示す上記ロック装置の正面図であ
る。
【図7】ストライカの直径がマイナス目のときのロック
状態を示す上記ロック装置の正面図である。
【図8】ストライカの直径がプラス目のときのロック状
態を示す上記ロック装置の正面図である。
【図9】ロック解除状態を示す上記ロック装置の正面図
である。
【図10】従来のロック装置の正面図である。
【符号の説明】
1 ロックユニット 2 ストライカ 5a プレート 5b プレート 6 回転軸 7a 顎部 7b 顎部 8a 口部 8b 口部 9 掴持部 11a 貫通穴 11b 貫通穴 12 ロックスプリング(引っ張りばね) 14a ばね係止部 14b ばね係止部 18a 反顎部側斜面 18b 反顎部側斜面 β 傾斜角

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に近接可能な一組の部材に、それぞ
    れロックユニットと該ロックユニットに掴持されるスト
    ライカとを備えたロック装置において、ロックユニット
    には顎部と該顎部により形成される口部を一側に設けた
    一組のプレートが同一軸を中心に回動自在に支持され、
    各プレートの口部が対向して掴持部が形成され、また各
    プレートに設けられたばね係止部間に引っ張りばねであ
    るロックスプリングが張設されると共に、該ばね係止部
    は前記プレート相互の回動に伴うロックスプリングのプ
    レートに対する相対移動によってロックスプリングの付
    勢方向がロック開始時とロック時では逆向きになり、ロ
    ック時には前記掴持部を閉じる方向に積極的に付勢する
    位置に配置されており、さらに前記ストライカは前記一
    組の部材同士の近接移動に伴って前記掴持部を押圧して
    前記プレートを閉じる方向に回動させる位置に配置され
    たことを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 前記掴持部を構成するプレートの口部の
    反顎部側斜面が略3°乃至7°の傾斜角をもって形成さ
    れている請求項1記載のロック装置。
JP6343293U 1993-11-01 1993-11-01 ロック装置 Expired - Lifetime JP2596972Y2 (ja)

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JPH0729246U JPH0729246U (ja) 1995-06-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5370049B2 (ja) * 2009-09-30 2013-12-18 トヨタ紡織株式会社 ロック装置
JP5861813B2 (ja) * 2011-04-07 2016-02-16 三井金属アクト株式会社 ロック装置
JP6606519B2 (ja) * 2017-02-13 2019-11-13 豊田鉄工株式会社 ストライカーロック機構

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JPH0729246U (ja) 1995-06-02

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