JP2002347614A - 鉄道車両用パネル装置 - Google Patents

鉄道車両用パネル装置

Info

Publication number
JP2002347614A
JP2002347614A JP2001157204A JP2001157204A JP2002347614A JP 2002347614 A JP2002347614 A JP 2002347614A JP 2001157204 A JP2001157204 A JP 2001157204A JP 2001157204 A JP2001157204 A JP 2001157204A JP 2002347614 A JP2002347614 A JP 2002347614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
rotating
vehicle body
panels
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001157204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3904409B2 (ja
Inventor
Mikio Hatano
幹夫 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Narita Mfg Ltd
Original Assignee
Narita Mfg Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Narita Mfg Ltd filed Critical Narita Mfg Ltd
Priority to JP2001157204A priority Critical patent/JP3904409B2/ja
Priority to CNB021204667A priority patent/CN1296242C/zh
Publication of JP2002347614A publication Critical patent/JP2002347614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3904409B2 publication Critical patent/JP3904409B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央パネルの表側に回転パネルを当接して側
パネルを形成するものにおいて、乗客が回転パネルを開
口してパネル内の装置に触れることを防止する。 【解決手段】 一方の車体1側に、該車体1の妻面部に
配置した垂直軸11を中心として回転する一方の回転パ
ネル9を設け、他方の車体1a側に、該車体1aの妻面
部に配置した垂直軸11aを中心として回転する他方の
回転パネル9aを設ける。前記両回転パネル9,9aに
は、夫々前記貫通路8側と反対の側に位置して係止板1
5,15aを所定の隙間14,14aを有して固設す
る。前記両回転パネル9,9a間に中央パネル19を、
その前記貫通路8方向の前後部20,20aを前記両回
転パネル9,9a側の隙間14,14aに摺動可能に挿
入して配置する。前記中央パネル19の前部20を一方
の車体1側へ付勢し、後部20aを他方の車体1a側へ
付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道車両用パネル装
置に関するもので、より詳しくは、車両間の貫通路の側
壁を構成するパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の連結部の貫通路は、その外周
を幌で被覆するとともに、幌の内側に、通行の安全、遮
音、居住性の向上などの必要性から、剛性体のパネルを
組み付け設置されることが多い。
【0003】このようなパネルを設置する貫通路は、連
結される2車両の相対的な上下振動が多く、また、車両
がSカーブを通過する場合には車両相互が大きく偏倚す
る。
【0004】そのため、従来、図15に示すように、車
体101,102間に架設した支持部材103に中央の
固定パネル104を備え、各車体101,102に可動
パネル105,106を支軸107,108により水平
方向に回転可能に備え、該両可動パネル105,106
を、その先部109,110が前記固定パネル104の
通路側面へ押しつけられるようにバネなどの付勢手段1
11,112で付勢し、前記のような車両の上下振動や
偏倚時に、固定パネル104と可動パネル105,10
6が相対的に摺動できるようにしたものが実公平3−2
6048号公報や実公平3−8530号公報に開示され
ている。
【0005】
【発明を解決しようとする課題】前記従来のパネル装置
においては、両可動パネル105,106が固定パネル
104に対して、付勢手段111,112により単に押
し付けられているのみであるため、貫通路内において乗
客が可動パネル105,106の先部109,110を
付勢手段111,112の付勢力に抗して容易に開くこ
とができ、この開口部からパネルの裏側に配置した装置
に触れるおそれがあるが、これに対する十分な防止対策
が施されていなかった。
【0006】更に、前記の可動パネルにおける支軸の着
脱が困難な構造であるため、補修時の作業が面倒であっ
た。
【0007】そこで本発明は、前記の問題を解決する鉄
道車両用パネル装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、連結された車体間
に形成される貫通路における通路方向と平行する側の側
壁を構成するパネル装置であって、一方の車体側に、該
車体の妻面部に配置した垂直軸を中心として回転する一
方の回転パネルを設け、他方の車体側に、該車体の妻面
部に配置した垂直軸を中心として回転する他方の回転パ
ネルを設け、前記両回転パネルには、夫々前記貫通路側
と反対の側に位置して係止板を所定の隙間を有して固設
し、前記両回転パネル間に中央パネルを、その前記貫通
路方向の前後部を前記両回転パネル側の隙間に摺動可能
に挿入して配置し、更に、前記中央パネルの前部を一方
の車体側へ付勢し、後部を他方の車体側へ付勢したこと
を特徴とするものである。
【0009】本発明においては、連結車両が偏倚した場
合には、両回転パネルが水平方向に回転するとともに中
央パネルの前後部が回転パネルと係止板間の隙間内で前
後方向に摺動し、両回転パネルと中央パネルが車両の偏
倚に順応する。また、連結車両の妻面間が伸縮した場合
には、中央パネルの前後部が回転パネルと係止板との隙
間を前後方向に摺動して妻面間の伸縮に順応する。
【0010】また、中央パネルの裏面に、回転パネルに
固設した係止板が配置されているため、回転パネルの先
部を中央パネルの表面から離間するように開けようとし
ても、係止板が中央パネルの裏面に係止するため、その
開き動作はできない。したがって、貫通路内より乗客が
回転パネルを開いてパネルの裏側の装置などに触れるこ
とを防止することができる。
【0011】請求項2記載の第2の発明は、前記第1の
発明において、前記中央パネルを可撓性材料で形成し、
該中央パネルにおける前記貫通路と反対の側に、中央パ
ネルの前後方向の中央部でかつ、前記貫通路の反対側の
面に接触する内柱を設けたものである。
【0012】本発明においては、車両の偏倚時などにお
いて、中央パネルが撓む。そのため、回転パネルと係止
板との隙間を小さくして中央パネルを回転パネルの裏面
に近づけても中央パネルが車両の偏倚などに容易に順応
する。
【0013】更に、車輌の偏倚時等においては、中央パ
ネルが内柱に接して撓み、該中央パネルと回転パネルに
よって構成される側パネルを、貫通路の底面を形成する
サン板と渡り板との端部に形成される空間よりも貫通路
側の位置に保持し、前記の空間を確実に遮閉包囲するこ
とができる。そのため、通行に安全な貫通路を確保でき
る。
【0014】請求項3記載の第3の発明は、前記第1の
発明において、前記中央パネルを剛体で形成したもので
ある。本発明においても前記第1の発明と同様の作用を
発揮する。
【0015】請求項4記載の第4の発明は、前記第1乃
至第3の発明において、前記両回転パネルの回転部を、
回転パネルの上下端にヒンジ軸を夫々垂直方向に突設
し、車体側に前記上下のヒンジ軸を回転可能に嵌合する
軸受を設け、前記上側の軸受と回転パネルの上面との間
にスペーサを取り外し可能に設け、該スペーサを取り外
して回転パネルを上昇することにより下端のヒンジ軸を
下側の軸受けより抜き外し、その後、回転パネルを下降
して上端のヒンジ軸を上側の軸受より抜き外すことがで
きるように構成したものである。
【0016】本発明においては、回転パネルの取付作業
及び取外作業が容易に行え、補修作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図14に示す実施例に基
づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0018】連結する一方の車体1の妻面2における出
入口3の側柱部4(図4,5参照)には、その上下に位
置して垂直方向の軸穴を有する軸受5,6が固設されて
いる。幌7で囲まれた貫通路8における通路方向A−B
と平行する側部であって一方の車体1側には側壁を構成
する一方の回転パネル9が立設され、該回転パネル9の
基端部の上下端に垂直方向に突設したヒンジ軸10,1
1を前記軸受5,6に回転可能に嵌合して、該回転パネ
ル9が、ヒンジ軸10,11を中心として水平方向に回
転可能に備えられている。該回転パネル9は剛性体のパ
ネルで形成され、その貫通路8側面が表面である。更
に、該回転パネル9の高さは貫通路8の高さと略同一と
し、貫通路8の通路方向A−Bにおける回転パネル9の
幅は貫通路8の通路方向長の半分よりも短く設定され、
その自由端側の先部12と、対向する回転パネル9aの
先部12aとの間に、車両の偏倚時に両先部12,12
aが相互に干渉しない空間13を有している。
【0019】前記回転パネル9の裏面側、すなわち前記
貫通路8と反対側には、回転パネル9と適宜な間隔の隙
間14を有して係止板15が配置されている。該係止板
15は、回転パネル9の通路方向の略全長にわたって形
成され、その基部16は、回転パネル9の基部近くに固
着されている。更に、該係止板15の先部17は、回転
パネル9の自由端側の先部12と固着することなく離間
して、回転パネル9の先部12との間に開口部18が形
成されている。前記係止板15の側面形状は、図1及び
図6の破線で示すように、該係止板15の上下方向の中
央が回転パネル9の上下方向の略中央に位置し、かつ係
止板15の上下長が回転パネル9の上下長より短く形成
され、該係止板15の上下においても回転パネル9との
間が前記の開口部18と同様に開口している。
【0020】貫通路8における前記一方の回転パネル9
が備えられた側部であって、前記一方の車体1と対向す
る他方の車体1aにも、前記一方の回転パネル9及び係
止板15と同様の構造に形成した他方の回転パネル9a
及び他方の係止板15aが前記と同様に付設されてい
る。この他方の回転パネル9aと係止板15aの取付構
造などは前記一方の回転パネル9と係止板15と同様で
あるため、前記と同一部分には前記の符号にaを付して
その説明を省略する。
【0021】前記一方の回転パネル9の裏側に形成した
隙間14と、他方の回転パネル9aの裏側に形成した隙
間14a間には復元性を有する可撓性材料からなる中央
パネル19が配置されている。該中央パネル19は、貫
通路8の側面を覆うように立設されているとともに、そ
の高さは前記回転パネル9,9aと略同一高として貫通
路8の側面を覆うように設定されている。また、該中央
パネルにおける通路方向A−Bの前後部20,20aは
前記両隙間14,14a内に摺動可能に差し込まれてい
るとともに、該中央パネル19における通路方向A−B
の長さは、車両が偏倚した場合においてもその前後端が
前記開口部18,18aから外脱しない長さに設定され
ている。そして、該中央パネル19によって、前記両回
転パネル9,9a間の空間13を塞ぐようになってい
る。
【0022】前記両回転パネル9,9aの下端には、図
1,図6及び図8に示すようにL字形の受金21が、前
記隙間14,14aの下端に突出するように固設されて
おり、該受金21により前記中央パネル19の下端面が
支承されるようになっている。該受金21は、中央パネ
ル19を架設する四隅の緊張手段26,26,26a,
26a(図9参照)のバランスが万一崩れた場合にも、
中央パネル19が降下したり傾いたり、更には車両の振
動で上下に共振することを防止するものである。
【0023】前記中央パネル19の前後端部には、補強
金具22,22aが固着され、該補強金具22,22a
には、図1及び図9に示すように、前記係止板15,1
5aの上下端よりも上方及び下方に位置して、垂直方向
のピン23,23aが設けられ、該ピン23,23aに
ブラケット24,24aが回転可能に備えられている。
このピン23,23aとブラケット24,24aにより
ヒンジを構成している。
【0024】前記ブラケット24,24aと、車体1,
1aの妻面2,2a部に固設した取付板25,25a間
には、図5に示すように平面から見て一対の緊張手段2
6,26aが外開き状に架設されており、中央パネル1
9の前側端を一方の緊張手段26によって一方の車体1
側へ、また、中央パネル19の後側端を他方の緊張手段
26aによって他方の車体1a側へ、夫々所定の引張力
によってバランスをとって引っ張っている。この緊張手
段26,26aとしては、図の実施例では釣り合いバネ
を使用しているが、伸縮性のあるゴム材やダンパー等の
他の緊張器材を使用してもよい。また、該緊張手段2
6,26aは、図9に示すように、中央パネル19の上
下に位置して夫々一対で外開き状に配置されており、中
央パネル19の上部を上側の緊張手段26,26aによ
って上方へ、また中央パネル19の下部を下側の緊張手
段26,26aによって下方へ、夫々所定の引っ張り力
によってバランスをとって引っ張っている。
【0025】前記取付板25に前記軸受5,6が固設さ
れている。
【0026】図3乃至図5において、27は剛性材で形
成された内柱で、前記中央パネル19の中央部19bの
裏面に接触するように配置されており、中央パネル19
を貫通路8側へ押圧して撓ませて所定形状に矯正してい
る。該内柱27の高さは図3に示すように形成され、前
記中央パネル19と略同等の高さに形成されている。ま
た、この中央パネル19の平面形状は、図4及び図5に
示すように、その前後部27b,27cが外側へ湾曲し
ている。更に、該内柱27は、図4に示すように、両車
体1,1a間に架設した幌7,7aの解放側金枠28,
28aに設けられ、かつ、図1に示すように解放側金枠
28,28aと車体1,1a間に架設されたバネなどの
バランサー29や連結器30で中立位置に保持されてい
る。なお、該内柱27を中立位置に保持する手段は前記
の解放側金枠28,28aのような幌構成部品に限るこ
となく、それ以外の部品で構成してもよい。
【0027】前記回転パネル9,9aの下端のヒンジ軸
11部は、回転パネル9,9aの下面が下側の軸受6に
直接支承されるようになっており、また、上端のヒンジ
軸10部は、回転パネル9,9aの上面と上側の軸受5
の下面との間にスペーサ31が介在して構成されてい
る。更に詳しくは、図9に示すように、回転パネル9,
9aの下面を下側の軸上6,6a上に載置した状態にお
いて、回転パネル9,9aの上面と上側の軸受5間に所
定長の隙間が形成されるようにし、この隙間において、
図9及び図11に示すようなスペーサ31を上端のヒン
ジ軸10に側方より嵌合して上側の前記取付板25にビ
ス32により固定されている。これにより、回転パネル
9,9aの取付状態においては回転パネル9,9aはガ
タつきなくヒンジ軸10,11を中心として回転する。
また、前記ビス32を外して前記スペーサ31を取り外
し、その後、回転パネル9,9aを若干上昇して下端の
ヒンジ軸11を下側の軸受6より抜き外し、その後に回
転パネル9,9aを下降して上端のヒンジ軸10を上側
の軸受5より抜き外すことにより、回転パネル9,9a
を両軸受5,6から外すことができるようになってい
る。
【0028】前記両回転パネル9,9aにおける先部1
2,12aの内面には、前記中央パネル19の摩耗を防
ぐスリ板33,33aが固着されている。
【0029】前記実施例においては、図5に示すよう
に、貫通路8の底面を形成するサン板34と渡り板35
との間に形成される空間36に通行者が足を踏み込むこ
とを防止するために、両回転パネル9,9aと両係止板
15,15aの平面形状を図4及び図5に示すように、
前記空間36よりも貫通路8側を通るように折曲させた
が、図14に示すように、サン板34,34aと渡り板
35の寸法や形状によって、両回転パネル9,9aと両
係止板15,15aを直線状に形成しても、前記の空間
36が回転パネル9,9aと係止板15,15aよりも
貫通路8側に生じない場合には、両回転パネル9,9a
と両係止板15,15aの平面形状を図14に示すよう
に直線状に形成してもよい。
【0030】なお、前記の説明では、貫通路8の一方の
側面のパネル装置について説明したが、貫通路8の他方
の側面も図12及び図13に示すように前記と同様な回
転パネル9,9aや中央パネル19などのパネル装置を
設けるものである。
【0031】なお、前記貫通路8の上面は図1,図2に
示すように、天井パネル37で被覆されている。
【0032】次に、前記実施例の作動について説明す
る。
【0033】車両の通常の直線走行時は図4及び図5に
示す状態にある。この状態では中央パネル19の前後端
が緊張手段26,26aにより均等な引っ張り力で相反
する方向へ引っ張られているとともに、その中央パネル
19の中央部の裏面が内柱27に当接し、かつ、その中
央パネル19の復元性とのバランスにより、中央パネル
19は図4及び図5に示すように貫通路8の通路方向A
−Bに略沿った状態に保持される。また、両回転パネル
9,9aは、そのスリ板33,33aが中央パネル19
の表面側に接触し、係止板15,15aが中央パネル1
9の裏面に接触して、略中央パネル19の平面形状に沿
った状態に配置され、両回転パネル9,9aと中央パネ
ル19は一体的に一連状態に配置される。
【0034】前記の状態においては、相互に固着して一
体構造とした回転パネル9,9aと係止板15,15a
との隙間14,14a内に中央パネル19の前後部2
0,20aが挿入されているとともに中央パネル9,9
aが緊張手段26,26aに連結されているため、回転
パネル9,9aをヒンジ軸10,11を中心として貫通
路8側へ回転させようとしても、係止板15,15aが
中央パネル19の裏面に係止して、回転パネル9,9a
を中央パネル19から離間するように回転することがで
きない。したがって、貫通路8内より乗客が回転パネル
9,9aを開いてパネルの内部に手を入れることを防止
できる。
【0035】更に、前記回転パネル9,9aと中央パネ
ル19は、サン板34,34aと渡り板35の両端にお
いて生じる空間36よりも貫通路8側に配置されている
ため、通行に安全な貫通路8を確保することができる。
【0036】次に、車両がSカーブ軌道の通過などで偏
倚した場合について説明する。
【0037】図12に示すように車体1,1aが偏倚す
ると、対向する回転パネル9,9aのヒンジ軸11と1
1aの位置も図12のように変位する。このとき、中央
パネル19は可撓性を有するため、内柱27に当接した
状態で前記の変位に追従して屈曲するとともにその中央
パネル19の前後端も変位し、中央パネル19は図12
に示すように貫通路8の軸方向A−Bに略沿って配置さ
れる。更に、両緊張手段26,26aの引っ張り力のバ
ランスに追従して中央パネル19は、その前後部20,
20aが回転パネル9,9aと係止板15,15a間の
隙間14,14a内を摺動して前後方向に移動する。
【0038】前記のように中央パネル19が貫通路8の
軸方向A−Bに略沿って配置されることにより、両回転
パネル9,9aも追従して図12に示すように回転し、
中央パネル19と両回転パネル9,9aとによって一連
の側パネルを構成することができる。
【0039】また、このような車両の偏倚時において
は、中央パネル19は撓みながら前記の隙間14,14
a内を摺動するため、その隙間14,14aの寸法は中
央パネル19が摺動できる狭い寸法でよい。
【0040】また、この車両の偏倚時においても、内柱
27によって中央パネル19を、サン板34,34aと
渡り板35の両端において生じる空間36よりも貫通路
8側へ保持できるため、通行に安全な通路8を確保でき
る。
【0041】また、前記の車両の偏倚状態から車両が直
線軌道上に戻った場合には、図4及び図5に示す状態に
戻るが、このとき、中央パネル19はその復元力により
図4及び図5の形状に復元する。
【0042】次に、車両がカーブ軌道を通過する際に図
13に示すように、車体1,1aの対向する妻面2,2
a間の距離が一側において広く、他側において狭くなっ
た場合について説明する。
【0043】図13において、対向妻面2,2a間が広
くなった側においては、その側の中央パネル19の前後
部20,20aが回転パネル9,9aから抜き出る方向
に移動して、回転パネル9,9aと中央パネル19の重
合量が少なくなるとともに、緊張手段20,20aが伸
長し、回転パネル9,9aと中央パネル19とで構成さ
れる側パネルの前後方向長が伸長する。また、対向妻面
2,2a間が狭くなった側においては、その側の中央パ
ネル19の前後部20,20aが回転パネル9,9a内
へ入り込む方向に移動して、回転パネル9,9aと中央
パネル19の重合量が多くなるとともに緊張手段20,
29aが縮小し、回転パネル9.9aと中央パネル19
とで構成される側パネルの前後方向長が縮小する。
【0044】なお、前記実施例においては、係止板1
5,15aを、回転パネル9,9aの前後方向の略全長
にわたって形成したが、これに限るものではなく、例え
ば回転パネル9,9aの先部12,12aにおける中央
パネル19の裏面側に位置して前後方向の幅が細い係止
板を設け、その係止板の上下端を回転パネル9,9aの
上下端に固定して、回転パネル9,9aの先部12,1
2aが中央パネル19より開かないようにしてもよい。
【0045】また、前記各実施例においては、中央パネ
ル19を可撓性材料で形成したが、図14に示すように
回転パネル9,9aと中央パネル19が平面的な形状で
も、車輌の偏倚時などにおいて空間36が管通路8側へ
出なければ、中央パネル19を撓まない剛体のもので形
成してもよい。
【0046】なお、前記の中央パネル19が前記のよう
に剛体で形成した場合には内柱27を設けないのがよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1及び請
求項3記載の発明によれば、貫通路内より乗客が回転パ
ネルを開いてパネルの裏側の装置などに触れることを防
止できる。
【0048】更に、請求項2記載の発明によれば、車輌
の偏倚などにおいて中央パネルが撓み、中央パネルの順
応性を良くすることができるとともに、回転パネルと中
央パネルを、サン板と渡り板の端部に形成される空間よ
りも貫通路側へ保持して、通行に安全な貫通路を確保で
きる。
【0049】更に、請求項4記載の発明によれば、回転
パネルを取り外して補修する場合の作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネル装置を示すもので、右半面は幌
の外側から見た側面図、左半面はパネルを側面から見た
側断面図。
【図2】図1におけるC−C線断面図。
【図3】図1におけるD−D線断面図。
【図4】図1のパネル装置における貫通路の片側のパネ
ルを示す平断面図。
【図5】図4における要部の拡大平断面図。
【図6】本発明における回転パネルと係止板を示す内面
図。
【図7】図6の拡大平面図。
【図8】図6におけるE−E線拡大断面図。
【図9】本発明の中央パネルと緊張手段を示す側面図。
【図10】図9における上側の軸受を示すF−F線平面
図。
【図11】図9におけるスペーサを示すG−G線断面
図。
【図12】本発明のパネル装置を備えた連結車両の偏倚
状態を示す平断面図。
【図13】同じく妻面間が伸縮した状態を示す平断面
図。
【図14】本発明における回転パネルと中央パネルの他
の実施例を示す平断面図。
【図15】従来のパネル装置を示す平断面図。
【符号の説明】
1,1a 車体 2,2a 妻面 5,6 軸受 8 貫通路 9,9a 回転パネル 10,11 ヒンジ軸 12,12a 回転パネルの先部 14,14a 隙間 15,15a 係止板 18,18a 開口部 19 中央パネル 26,26a 緊張手段 27 内柱 31 スペーサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結された車体間に形成される貫通路に
    おける通路方向と平行する側の側壁を構成するパネル装
    置であって、 一方の車体側に、該車体の妻面部に配置した垂直軸を中
    心として回転する一方の回転パネルを設け、他方の車体
    側に、該車体の妻面部に配置した垂直軸を中心として回
    転する他方の回転パネルを設け、 前記両回転パネルには、夫々前記貫通路側と反対の側に
    位置して係止板を所定の隙間を有して固設し、 前記両回転パネル間に中央パネルを、その前記貫通路方
    向の前後部を前記両回転パネル側の隙間に摺動可能に挿
    入して配置し、更に、前記中央パネルの前部を一方の車
    体側へ付勢し、後部を他方の車体側へ付勢したことを特
    徴とする鉄道車両用パネル装置。
  2. 【請求項2】 前記中央パネルを可撓性材料で形成し、
    該中央パネルにおける前記貫通路と反対の側に、中央パ
    ネルの前後方向の中央部でかつ、前記貫通路の反対側の
    面に接触する内柱を設けた請求項1記載の鉄道車両用パ
    ネル装置。
  3. 【請求項3】 前記中央パネルを剛体で形成した請求項
    1記載の鉄道車両用パネル装置。
  4. 【請求項4】 前記両回転パネルの回転部を、回転パネ
    ルの上下端にヒンジ軸を夫々垂直方向に突設し、車体側
    に前記上下のヒンジ軸を回転可能に嵌合する軸受を設
    け、前記上側の軸受と回転パネルの上面との間にスペー
    サを取り外し可能に設け、該スペーサを取り外して回転
    パネルを上昇することにより下端のヒンジ軸を下側の軸
    受けより抜き外し、その後、回転パネルを下降して上端
    のヒンジ軸を上側の軸受より抜き外すことができるよう
    に構成した請求項1乃至3記載の鉄道車両用パネル装
    置。
JP2001157204A 2001-05-25 2001-05-25 鉄道車両用パネル装置 Expired - Fee Related JP3904409B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157204A JP3904409B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 鉄道車両用パネル装置
CNB021204667A CN1296242C (zh) 2001-05-25 2002-05-24 机车车辆用壁板装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157204A JP3904409B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 鉄道車両用パネル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002347614A true JP2002347614A (ja) 2002-12-04
JP3904409B2 JP3904409B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=19001099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157204A Expired - Fee Related JP3904409B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 鉄道車両用パネル装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3904409B2 (ja)
CN (1) CN1296242C (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1559624A1 (en) 2004-01-28 2005-08-03 Narita Mfg., Ltd. Panel device for railway rolling stock
US7131383B2 (en) 2003-10-16 2006-11-07 Huebner Gmbh Inner wall lining of the bellows of a connection between two hinge-linked vehicles or vehicle parts
JP2011152890A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Naberu:Kk 車両連結幌
KR101488351B1 (ko) * 2013-10-29 2015-01-30 현대로템 주식회사 철도차량 간 추락방지 보호장치
CN106428062A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 青岛欧特美股份有限公司 轨道车辆及可安装广告牌或宣传画册的贯通道侧护板
GB2587022A (en) * 2019-09-13 2021-03-17 Bombardier Transp Gmbh A Panel assembly comprising a panel and a lock
EP4019300A1 (de) * 2020-12-22 2022-06-29 ULTIMATE Europe Transportation Equipment GmbH Seitenwandverkleidung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6467537B1 (ja) * 2018-02-27 2019-02-13 株式会社成田製作所 パネルの伸縮装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2571010B1 (fr) * 1984-10-02 1988-03-11 Regie Autonome Transports Dispositif d'intercirculation entre deux modules de rame ferroviaire
DE3839716A1 (de) * 1988-11-24 1990-05-31 Huebner Gummi & Kunststoff Stirnseite eines eisenbahnreisezugwagens
ATE126767T1 (de) * 1993-05-08 1995-09-15 Huebner Gummi & Kunststoff Innenverkleidung eines übergangs zwischen zwei fahrzeugen, insbesondere eines übergangs mit einem faltenbalg.
EP0697319B1 (en) * 1994-08-19 2000-05-03 Hitachi, Ltd. Car body for a railway rolling stock
CN1136298A (zh) * 1994-10-03 1996-11-20 快意-西格导轨运输工具公开股份有限公司 铁道车辆旅客通道风挡内衬
DE19757204C1 (de) * 1997-12-22 1999-04-29 Abb Daimler Benz Transp Fahrzeugzelle

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7131383B2 (en) 2003-10-16 2006-11-07 Huebner Gmbh Inner wall lining of the bellows of a connection between two hinge-linked vehicles or vehicle parts
EP1559624A1 (en) 2004-01-28 2005-08-03 Narita Mfg., Ltd. Panel device for railway rolling stock
JP2011152890A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Naberu:Kk 車両連結幌
KR101488351B1 (ko) * 2013-10-29 2015-01-30 현대로템 주식회사 철도차량 간 추락방지 보호장치
CN106428062A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 青岛欧特美股份有限公司 轨道车辆及可安装广告牌或宣传画册的贯通道侧护板
CN107399335A (zh) * 2016-11-25 2017-11-28 青岛欧特美交通装备有限公司 轨道车辆及贯通道侧护板
CN107399335B (zh) * 2016-11-25 2018-11-20 青岛欧特美交通装备有限公司 轨道车辆及贯通道侧护板
CN106428062B (zh) * 2016-11-25 2018-12-21 海阳三大轨道交通设备有限公司 轨道车辆及可安装广告牌或宣传画册的贯通道侧护板
GB2587022A (en) * 2019-09-13 2021-03-17 Bombardier Transp Gmbh A Panel assembly comprising a panel and a lock
GB2587022B (en) * 2019-09-13 2021-12-22 Bombardier Transp Gmbh A Panel assembly comprising a panel and a lock
EP4019300A1 (de) * 2020-12-22 2022-06-29 ULTIMATE Europe Transportation Equipment GmbH Seitenwandverkleidung

Also Published As

Publication number Publication date
CN1296242C (zh) 2007-01-24
CN1388029A (zh) 2003-01-01
JP3904409B2 (ja) 2007-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102080393B (zh) 重型设备的驾驶室
JP2002347614A (ja) 鉄道車両用パネル装置
US5984053A (en) Guide roller supporting apparatus for elevator car
JP3101921B2 (ja) 道路橋用伸縮装置
JP4672380B2 (ja) ホーム柵装置
JP4188852B2 (ja) 鉄道車両用パネル装置
JP2002173989A (ja) 免震建物周囲の溝カバー装置
JP4723351B2 (ja) パネル落下防止用ワイヤー挿通具
JP4099415B2 (ja) 遮音パネル
JP4122016B2 (ja) 引戸装置
JP2021063421A (ja) 引戸
JP3962463B2 (ja) 車両用連結幌
JP7323399B2 (ja) トンネル用の避難扉装置
JP2791203B2 (ja) リニアモータの移動子
JP3533571B2 (ja) 耐震上吊り引き戸構造
JP2004091197A (ja) 免震建築用エレベーターのフェッシャープレート
JP3854828B2 (ja) 鉄道車両用渡り板装置
JP2019043288A (ja) 跨座型モノレール車両
JP6272413B1 (ja) 目地装置
JP4574955B2 (ja) エレベータの乗りかご
JP7032089B2 (ja) 戸車装置、およびその戸車装置を備えた引き戸装置
JPH0813890A (ja) ドアヒンジ装置
JP3662173B2 (ja) 壁面用目地装置
JP2021014686A (ja) 目地装置
WO2022107300A1 (ja) ガイドレールの支持構造及びエレベーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3904409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160119

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees