JP3904409B2 - 鉄道車両用パネル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄道車両用パネル装置に関するもので、より詳しくは、車両間の貫通路の側壁を構成するパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両の連結部の貫通路は、その外周を幌で被覆するとともに、幌の内側に、通行の安全、遮音、居住性の向上などの必要性から、剛性体のパネルを組み付け設置されることが多い。
【0003】
このようなパネルを設置する貫通路は、連結される2車両の相対的な上下振動が多く、また、車両がSカーブを通過する場合には車両相互が大きく偏倚する。
【0004】
そのため、従来、図15に示すように、車体101,102間に架設した支持部材103に中央の固定パネル104を備え、各車体101,102に可動パネル105,106を支軸107,108により水平方向に回転可能に備え、該両可動パネル105,106を、その先部109,110が前記固定パネル104の通路側面へ押しつけられるようにバネなどの付勢手段111,112で付勢し、前記のような車両の上下振動や偏倚時に、固定パネル104と可動パネル105,106が相対的に摺動できるようにしたものが実公平3−26048号公報や実公平3−8530号公報に開示されている。
【0005】
【発明を解決しようとする課題】
前記従来のパネル装置においては、両可動パネル105,106が固定パネル104に対して、付勢手段111,112により単に押し付けられているのみであるため、貫通路内において乗客が可動パネル105,106の先部109,110を付勢手段111,112の付勢力に抗して容易に開くことができ、この開口部からパネルの裏側に配置した装置に触れるおそれがあるが、これに対する十分な防止対策が施されていなかった。
【0006】
更に、前記の可動パネルにおける支軸の着脱が困難な構造であるため、補修時の作業が面倒であった。
【0007】
そこで本発明は、前記の問題を解決する鉄道車両用パネル装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、連結された車体間に形成される貫通路における通路方向と平行する側の側壁を構成するパネル装置であって、
一方の車体側に、該車体の妻面部に配置した垂直なヒンジ軸を中心として回転する一方の回転パネルを設け、他方の車体側に、該車体の妻面部に配置した垂直なヒンジ軸を中心として回転する他方の回転パネルを設け、
前記両回転パネルには、夫々前記貫通路側と反対の側に位置して係止板を所定の隙間を有して固設し、
前記両回転パネル間に中央パネルを、その前記貫通路方向の前後部を前記両回転パネル側の隙間に摺動可能に挿入して配置し、更に、前記中央パネルの前部を一方の車体側へ付勢し、後部を他方の車体側へ付勢したことを特徴とするものである。
【0009】
本発明においては、連結車両が偏倚した場合には、両回転パネルが水平方向に回転するとともに中央パネルの前後部が回転パネルと係止板間の隙間内で前後方向に摺動し、両回転パネルと中央パネルが車両の偏倚に順応する。また、連結車両の妻面間が伸縮した場合には、中央パネルの前後部が回転パネルと係止板との隙間を前後方向に摺動して妻面間の伸縮に順応する。
【0010】
また、中央パネルの裏面に、回転パネルに固設した係止板が配置されているため、回転パネルの先部を中央パネルの表面から離間するように開けようとしても、係止板が中央パネルの裏面に係止するため、その開き動作はできない。したがって、貫通路内より乗客が回転パネルを開いてパネルの裏側の装置などに触れることを防止することができる。
【0011】
請求項2記載の第2の発明は、前記第1の発明において、前記中央パネルを可撓性材料で形成し、該中央パネルにおける前記貫通路と反対の側に、中央パネルの前後方向の中央部でかつ、前記貫通路の反対側の面に接触する内柱を設けたものである。
【0012】
本発明においては、車両の偏倚時などにおいて、中央パネルが撓む。そのため、回転パネルと係止板との隙間を小さくして中央パネルを回転パネルの裏面に近づけても中央パネルが車両の偏倚などに容易に順応する。
【0013】
更に、車輌の偏倚時等においては、中央パネルが内柱に接して撓み、該中央パネルと回転パネルによって構成される側パネルを、貫通路の底面を形成するサン板と渡り板との端部に形成される空間よりも貫通路側の位置に保持し、前記の空間を確実に遮閉包囲することができる。そのため、通行に安全な貫通路を確保できる。
【0014】
請求項3記載の第3の発明は、前記第1の発明において、前記中央パネルを剛体で形成したものである。
本発明においても前記第1の発明と同様の作用を発揮する。
【0015】
請求項4記載の第4の発明は、前記第1乃至第3のいずれか1項に記載の発明において、前記両回転パネルの回転部を、回転パネルの上下端に垂直なヒンジ軸を夫々垂直方向に突設し、車体側に前記上下の垂直なヒンジ軸を回転可能に嵌合する軸受を設け、前記上側の軸受と回転パネルの上面との間にスペーサを取り外し可能に設け、該スペーサを取り外して回転パネルを上昇することにより下端の垂直なヒンジ軸を下側の軸受けより抜き外し、その後、回転パネルを下降して上端の垂直なヒンジ軸を上側の軸受より抜き外すことができるように構成したものである。
【0016】
本発明においては、回転パネルの取付作業及び取外作業が容易に行え、補修作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1乃至図14に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
連結する一方の車体1の妻面2における出入口3の側柱部4(図4,5参照)には、その上下に位置して垂直方向の軸穴を有する軸受5,6が固設されている。幌7で囲まれた貫通路8における通路方向A−Bと平行する側部であって一方の車体1側には側壁を構成する一方の回転パネル9が立設され、該回転パネル9の基端部の上下端に垂直方向に突設した垂直なヒンジ軸10,11を前記軸受5,6に回転可能に嵌合して、該回転パネル9が、垂直なヒンジ軸10,11を中心として水平方向に回転可能に備えられている。該回転パネル9は剛性体のパネルで形成され、その貫通路8側面が表面である。更に、該回転パネル9の高さは貫通路8の高さと略同一とし、貫通路8の通路方向A−Bにおける回転パネル9の幅は貫通路8の通路方向長の半分よりも短く設定され、その自由端側の先部12と、対向する回転パネル9aの先部12aとの間に、車両の偏倚時に両先部12,12aが相互に干渉しない空間13を有している。
【0019】
前記回転パネル9の裏面側、すなわち前記貫通路8と反対側には、回転パネル9と適宜な間隔の隙間14を有して係止板15が配置されている。該係止板15は、回転パネル9の通路方向の略全長にわたって形成され、その基部16は、回転パネル9の基部近くに固着されている。更に、該係止板15の先部17は、回転パネル9の自由端側の先部12と固着することなく離間して、回転パネル9の先部12との間に開口部18が形成されている。前記係止板15の側面形状は、図1及び図6の破線で示すように、該係止板15の上下方向の中央が回転パネル9の上下方向の略中央に位置し、かつ係止板15の上下長が回転パネル9の上下長より短く形成され、該係止板15の上下においても回転パネル9との間が前記の開口部18と同様に開口している。
【0020】
貫通路8における前記一方の回転パネル9が備えられた側部であって、前記一方の車体1と対向する他方の車体1aにも、前記一方の回転パネル9及び係止板15と同様の構造に形成した他方の回転パネル9a及び他方の係止板15aが前記と同様に付設されている。この他方の回転パネル9aと係止板15aの取付構造などは前記一方の回転パネル9と係止板15と同様であるため、前記と同一部分には前記の符号にaを付してその説明を省略する。
【0021】
前記一方の回転パネル9の裏側に形成した隙間14と、他方の回転パネル9aの裏側に形成した隙間14a間には復元性を有する可撓性材料からなる中央パネル19が配置されている。該中央パネル19は、貫通路8の側面を覆うように立設されているとともに、その高さは前記回転パネル9,9aと略同一高として貫通路8の側面を覆うように設定されている。また、該中央パネルにおける通路方向A−Bの前後部20,20aは前記両隙間14,14a内に摺動可能に差し込まれているとともに、該中央パネル19における通路方向A−Bの長さは、車両が偏倚した場合においてもその前後端が前記開口部18,18aから外脱しない長さに設定されている。そして、該中央パネル19によって、前記両回転パネル9,9a間の空間13を塞ぐようになっている。
【0022】
前記両回転パネル9,9aの下端には、図1,図6及び図8に示すようにL字形の受金21が、前記隙間14,14aの下端に突出するように固設されており、該受金21により前記中央パネル19の下端面が支承されるようになっている。該受金21は、中央パネル19を架設する四隅の緊張手段26,26,26a,26a(図9参照)のバランスが万一崩れた場合にも、中央パネル19が降下したり傾いたり、更には車両の振動で上下に共振することを防止するものである。
【0023】
前記中央パネル19の前後端部には、補強金具22,22aが固着され、該補強金具22,22aには、図1及び図9に示すように、前記係止板15,15aの上下端よりも上方及び下方に位置して、垂直方向のピン23,23aが設けられ、該ピン23,23aにブラケット24,24aが回転可能に備えられている。このピン23,23aとブラケット24,24aによりヒンジを構成している。
【0024】
前記ブラケット24,24aと、車体1,1aの妻面2,2a部に固設した取付板25,25a間には、図5に示すように平面から見て一対の緊張手段26,26aが外開き状に架設されており、中央パネル19の前側端を一方の緊張手段26によって一方の車体1側へ、また、中央パネル19の後側端を他方の緊張手段26aによって他方の車体1a側へ、夫々所定の引張力によってバランスをとって引っ張っている。この緊張手段26,26aとしては、図の実施例では釣り合いバネを使用しているが、伸縮性のあるゴム材やダンパー等の他の緊張器材を使用してもよい。また、該緊張手段26,26aは、図9に示すように、中央パネル19の上下に位置して夫々一対で外開き状に配置されており、中央パネル19の上部を上側の緊張手段26,26aによって上方へ、また中央パネル19の下部を下側の緊張手段26,26aによって下方へ、夫々所定の引っ張り力によってバランスをとって引っ張っている。
【0025】
前記取付板25に前記軸受5,6が固設されている。
【0026】
図3乃至図5において、27は剛性材で形成された内柱で、前記中央パネル19の中央部19bの裏面に接触するように配置されており、中央パネル19を貫通路8側へ押圧して撓ませて所定形状に矯正している。該内柱27の高さは図3に示すように形成され、前記中央パネル19と略同等の高さに形成されている。また、この中央パネル19の平面形状は、図4及び図5に示すように、その前後部27b,27cが外側へ湾曲している。更に、該内柱27は、図4に示すように、両車体1,1a間に架設した幌7,7aの解放側金枠28,28aに設けられ、かつ、図1に示すように解放側金枠28,28aと車体1,1a間に架設されたバネなどのバランサー29や連結器30で中立位置に保持されている。なお、該内柱27を中立位置に保持する手段は前記の解放側金枠28,28aのような幌構成部品に限ることなく、それ以外の部品で構成してもよい。
【0027】
前記回転パネル9,9aの下端の垂直なヒンジ軸11部は、回転パネル9,9aの下面が下側の軸受6に直接支承されるようになっており、また、上端の垂直なヒンジ軸10部は、回転パネル9,9aの上面と上側の軸受5の下面との間にスペーサ31が介在して構成されている。更に詳しくは、図9に示すように、回転パネル9,9aの下面を下側の軸上6,6a上に載置した状態において、回転パネル9,9aの上面と上側の軸受5間に所定長の隙間が形成されるようにし、この隙間において、図9及び図11に示すようなスペーサ31を上端の垂直なヒンジ軸10に側方より嵌合して上側の前記取付板25にビス32により固定されている。これにより、回転パネル9,9aの取付状態においては回転パネル9,9aはガタつきなく垂直なヒンジ軸10,11を中心として回転する。また、前記ビス32を外して前記スペーサ31を取り外し、その後、回転パネル9,9aを若干上昇して下端の垂直なヒンジ軸11を下側の軸受6より抜き外し、その後に回転パネル9,9aを下降して上端の垂直なヒンジ軸10を上側の軸受5より抜き外すことにより、回転パネル9,9aを両軸受5,6から外すことができるようになっている。
【0028】
前記両回転パネル9,9aにおける先部12,12aの内面には、前記中央パネル19の摩耗を防ぐスリ板33,33aが固着されている。
【0029】
前記実施例においては、図5に示すように、貫通路8の底面を形成するサン板34と渡り板35との間に形成される空間36に通行者が足を踏み込むことを防止するために、両回転パネル9,9aと両係止板15,15aの平面形状を図4及び図5に示すように、前記空間36よりも貫通路8側を通るように折曲させたが、図14に示すように、サン板34,34aと渡り板35の寸法や形状によって、両回転パネル9,9aと両係止板15,15aを直線状に形成しても、前記の空間36が回転パネル9,9aと係止板15,15aよりも貫通路8側に生じない場合には、両回転パネル9,9aと両係止板15,15aの平面形状を図14に示すように直線状に形成してもよい。
【0030】
なお、前記の説明では、貫通路8の一方の側面のパネル装置について説明したが、貫通路8の他方の側面も図12及び図13に示すように前記と同様な回転パネル9,9aや中央パネル19などのパネル装置を設けるものである。
【0031】
なお、前記貫通路8の上面は図1,図2に示すように、天井パネル37で被覆されている。
【0032】
次に、前記実施例の作動について説明する。
【0033】
車両の通常の直線走行時は図4及び図5に示す状態にある。この状態では中央パネル19の前後端が緊張手段26,26aにより均等な引っ張り力で相反する方向へ引っ張られているとともに、その中央パネル19の中央部の裏面が内柱27に当接し、かつ、その中央パネル19の復元性とのバランスにより、中央パネル19は図4及び図5に示すように貫通路8の通路方向A−Bに略沿った状態に保持される。また、両回転パネル9,9aは、そのスリ板33,33aが中央パネル19の表面側に接触し、係止板15,15aが中央パネル19の裏面に接触して、略中央パネル19の平面形状に沿った状態に配置され、両回転パネル9,9aと中央パネル19は一体的に一連状態に配置される。
【0034】
前記の状態においては、相互に固着して一体構造とした回転パネル9,9aと係止板15,15aとの隙間14,14a内に中央パネル19の前後部20,20aが挿入されているとともに中央パネル9,9aが緊張手段26,26aに連結されているため、回転パネル9,9aを垂直なヒンジ軸10,11を中心として貫通路8側へ回転させようとしても、係止板15,15aが中央パネル19の裏面に係止して、回転パネル9,9aを中央パネル19から離間するように回転することができない。したがって、貫通路8内より乗客が回転パネル9,9aを開いてパネルの内部に手を入れることを防止できる。
【0035】
更に、前記回転パネル9,9aと中央パネル19は、サン板34,34aと渡り板35の両端において生じる空間36よりも貫通路8側に配置されているため、通行に安全な貫通路8を確保することができる。
【0036】
次に、車両がSカーブ軌道の通過などで偏倚した場合について説明する。
【0037】
図12に示すように車体1,1aが偏倚すると、対向する回転パネル9,9aの垂直なヒンジ軸11と11aの位置も図12のように変位する。このとき、中央パネル19は可撓性を有するため、内柱27に当接した状態で前記の変位に追従して屈曲するとともにその中央パネル19の前後端も変位し、中央パネル19は図12に示すように貫通路8の軸方向A−Bに略沿って配置される。更に、両緊張手段26,26aの引っ張り力のバランスに追従して中央パネル19は、その前後部20,20aが回転パネル9,9aと係止板15,15a間の隙間14,14a内を摺動して前後方向に移動する。
【0038】
前記のように中央パネル19が貫通路8の軸方向A−Bに略沿って配置されることにより、両回転パネル9,9aも追従して図12に示すように回転し、中央パネル19と両回転パネル9,9aとによって一連の側パネルを構成することができる。
【0039】
また、このような車両の偏倚時においては、中央パネル19は撓みながら前記の隙間14,14a内を摺動するため、その隙間14,14aの寸法は中央パネル19が摺動できる狭い寸法でよい。
【0040】
また、この車両の偏倚時においても、内柱27によって中央パネル19を、サン板34,34aと渡り板35の両端において生じる空間36よりも貫通路8側へ保持できるため、通行に安全な通路8を確保できる。
【0041】
また、前記の車両の偏倚状態から車両が直線軌道上に戻った場合には、図4及び図5に示す状態に戻るが、このとき、中央パネル19はその復元力により図4及び図5の形状に復元する。
【0042】
次に、車両がカーブ軌道を通過する際に図13に示すように、車体1,1aの対向する妻面2,2a間の距離が一側において広く、他側において狭くなった場合について説明する。
【0043】
図13において、対向妻面2,2a間が広くなった側においては、その側の中央パネル19の前後部20,20aが回転パネル9,9aから抜き出る方向に移動して、回転パネル9,9aと中央パネル19の重合量が少なくなるとともに、緊張手段20,20aが伸長し、回転パネル9,9aと中央パネル19とで構成される側パネルの前後方向長が伸長する。また、対向妻面2,2a間が狭くなった側においては、その側の中央パネル19の前後部20,20aが回転パネル9,9a内へ入り込む方向に移動して、回転パネル9,9aと中央パネル19の重合量が多くなるとともに緊張手段20,29aが縮小し、回転パネル9.9aと中央パネル19とで構成される側パネルの前後方向長が縮小する。
【0044】
なお、前記実施例においては、係止板15,15aを、回転パネル9,9aの前後方向の略全長にわたって形成したが、これに限るものではなく、例えば回転パネル9,9aの先部12,12aにおける中央パネル19の裏面側に位置して前後方向の幅が細い係止板を設け、その係止板の上下端を回転パネル9,9aの上下端に固定して、回転パネル9,9aの先部12,12aが中央パネル19より開かないようにしてもよい。
【0045】
また、前記各実施例においては、中央パネル19を可撓性材料で形成したが、図14に示すように回転パネル9,9aと中央パネル19が平面的な形状でも、車輌の偏倚時などにおいて空間36が管通路8側へ出なければ、中央パネル19を撓まない剛体のもので形成してもよい。
【0046】
なお、前記の中央パネル19が前記のように剛体で形成した場合には内柱27を設けないのがよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1及び請求項3記載の発明によれば、貫通路内より乗客が回転パネルを開いてパネルの裏側の装置などに触れることを防止できる。
【0048】
更に、請求項2記載の発明によれば、車輌の偏倚などにおいて中央パネルが撓み、中央パネルの順応性を良くすることができるとともに、回転パネルと中央パネルを、サン板と渡り板の端部に形成される空間よりも貫通路側へ保持して、通行に安全な貫通路を確保できる。
【0049】
更に、請求項4記載の発明によれば、回転パネルを取り外して補修する場合の作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネル装置を示すもので、右半面は幌の外側から見た側面図、左半面はパネルを側面から見た側断面図。
【図2】図1におけるC−C線断面図。
【図3】図1におけるD−D線断面図。
【図4】図1のパネル装置における貫通路の片側のパネルを示す平断面図。
【図5】図4における要部の拡大平断面図。
【図6】本発明における回転パネルと係止板を示す内面図。
【図7】図6の拡大平面図。
【図8】図6におけるE−E線拡大断面図。
【図9】本発明の中央パネルと緊張手段を示す側面図。
【図10】図9における上側の軸受を示すF−F線平面図。
【図11】図9におけるスペーサを示すG−G線断面図。
【図12】本発明のパネル装置を備えた連結車両の偏倚状態を示す平断面図。
【図13】同じく妻面間が伸縮した状態を示す平断面図。
【図14】本発明における回転パネルと中央パネルの他の実施例を示す平断面図。
【図15】従来のパネル装置を示す平断面図。
【符号の説明】
1,1a 車体
2,2a 妻面
5,6 軸受
8 貫通路
9,9a 回転パネル
10,11 垂直なヒンジ軸
12,12a 回転パネルの先部
14,14a 隙間
15,15a 係止板
18,18a 開口部
19 中央パネル
26,26a 緊張手段
27 内柱
31 スペーサ

Claims (4)

  1. 連結された車体間に形成される貫通路における通路方向と平行する側の側壁を構成するパネル装置であって、
    一方の車体側に、該車体の妻面部に配置した垂直なヒンジ軸を中心として回転する一方の回転パネルを設け、他方の車体側に、該車体の妻面部に配置した垂直なヒンジ軸を中心として回転する他方の回転パネルを設け、
    前記両回転パネルには、夫々前記貫通路側と反対の側に位置して係止板を所定の隙間を有して固設し、
    前記両回転パネル間に中央パネルを、その前記貫通路方向の前後部を前記両回転パネル側の隙間に摺動可能に挿入して配置し、更に、前記中央パネルの前部を一方の車体側へ付勢し、後部を他方の車体側へ付勢したことを特徴とする鉄道車両用パネル装置。
  2. 前記中央パネルを可撓性材料で形成し、該中央パネルにおける前記貫通路と反対の側に、中央パネルの前後方向の中央部でかつ、前記貫通路の反対側の面に接触する内柱を設けた請求項1記載の鉄道車両用パネル装置。
  3. 前記中央パネルを剛体で形成した請求項1記載の鉄道車両用パネル装置。
  4. 前記両回転パネルの回転部を、回転パネルの上下端に垂直なヒンジ軸を夫々垂直方向に突設し、車体側に前記上下の垂直なヒンジ軸を回転可能に嵌合する軸受を設け、前記上側の軸受と回転パネルの上面との間にスペーサを取り外し可能に設け、該スペーサを取り外して回転パネルを上昇することにより下端の垂直なヒンジ軸を下側の軸受けより抜き外し、その後、回転パネルを下降して上端の垂直なヒンジ軸を上側の軸受より抜き外すことができるように構成した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉄道車両用パネル装置。
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