JP2002343002A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2002343002A
JP2002343002A JP2001148803A JP2001148803A JP2002343002A JP 2002343002 A JP2002343002 A JP 2002343002A JP 2001148803 A JP2001148803 A JP 2001148803A JP 2001148803 A JP2001148803 A JP 2001148803A JP 2002343002 A JP2002343002 A JP 2002343002A
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spindle hub
disk
screw
spindle
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JP2001148803A
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Takamitsu Momoi
香充 桃井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to KR10-2003-7000566A priority patent/KR100532016B1/ko
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    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs
    • G11B17/028Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプの薄型化による磁気ディスク装置の
薄型化、クランプ力の増加による耐衝撃性の向上、およ
び、ディスク押圧部とスピンドルハブのディスク受け面
とディスクとの偏心によって生じるディスクの反り、う
ねり等の回転同期振れの低減を実現できる磁気ディスク
装置を提供する。 【解決手段】 ネジ頭部4bの外径とクランプ3とが接
する直径よりも内周におけるクランプ3の形状が、この
接触部を基準として全周にわたりネジ軸力方向への変位
部3bを有しているクランプ構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
の構造に関する。より具体的には、本発明は、磁気ディ
スクをスピンドルハブに固定する薄型のクランプの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、磁気ディスク装置の外観を示
す斜視図である。スピンドルモータ5により回転される
スピンドルハブ2に一枚または等間隔に複数のディスク
1が積層固定され、ディスク1の両面上または片面上に
ヘッド21が回動可能に配置されている。このヘッド2
1はアクチュエータ22の先端部に固定され、アクチュ
エータ22の他端にはボイスコイルモータ24が設けら
れている。スピンドルモータ2が回転すると、ディスク
1の表面とヘッド21との間に生じる空気流によって、
ヘッド21はディスク1からわずかに浮上する。
【0003】一方、ヘッド21はボイスコイルモータ2
4の駆動力によりアクチュエータシャフト23を中心と
した回動を行い、ディスク1上をその半径方向に移動
し、データの読み書きを行う。ヘッド21の浮上量は数
十nm程度であり、ヘッド21とディスク1との間への
塵、埃の介入がヘッド21やディスク1にダメージを与
え故障の原因となるため、磁気ディスク装置組み立ては
クリーンルームで行い、組み立て後は、カバー25で密
封されている。さらにデータの読み書きを正確に行うた
めに、ヘッド21はディスク1上にらせん状に描かれた
データトラック上に正確に追従する必要があり、ディス
ク1の回転振れに対しては半径方向にも軸方向にも厳し
い制限がある。ディスク1の回転振れに関して主なもの
を挙げると、 (1)スピンドルモータ5の軸受けおよびその取りつけ
に起因する回転同期振れ、回転非同期振れ (2)スピンドルハブ2の加工誤差に起因する回転同期
振れ (3)クランプ3を締め付けた際のクランプ力に起因す
るディスク1の回転同期振れ (4)データトラック中心と回転中心軸とがずれること
による回転同期振れ (5)機械的共振に起因するスピンドルモータ5および
ディスク1の回転非同期振れ 等がある。
【0004】近年磁気ディスク装置の高密度化が進み、
低記録面積のディスク上にも大容量の情報が記録できる
ようになってきたことから、モバイル機器等の記録媒体
として利用するための開発が盛んに進んでいる。モバイ
ル機器の記録媒体として必要な条件として、小型軽量で
あることはもちろん、その使用特性上、低消費電力およ
び耐衝撃性も求められる。
【0005】図16は、従来の磁気ディスク装置におけ
る第1のクランプ構造を示すクランプ前の断面図を示
す。クランプ3はネジ4の軸力により、ディスク押圧部
3gとディスク受け面2eとの間にディスク1を挟み込
む。そして、それぞれの接触部分の摩擦力によってディ
スク1をスピンドルハブ2に一体的に固定する。この摩
擦力を超えるような大きな衝撃が加わった場合、クラン
プ3とスピンドルハブ2に固定されているディスク1の
位置が大きくずれることがある。これはディスクシフト
と呼ばれ、ディスク1の回転振れに要因の1つである。
ディスクシフトが生じると、本来回転中心軸と同軸的に
設けられているデータトラックに大きな偏心が生じ、ヘ
ッド21のデータトラックへの正確な追従が困難にな
る。
【0006】ハードディスクがモバイル機器の記録媒体
として使用される場合、非動作時に1500Gを超える
衝撃が加わった後も、正常な動作を保証する耐衝撃性を
要求されることが多い。耐衝撃性を高めるために以下の
ような構成が知られている。すなわち、強い衝撃に起因
するディスクシフトを防ぐには、ディスク1を固定して
いる前述の摩擦力を大きくすることが必要になるため、
摩擦係数を大きくする、または、軸力を大きくする方法
が考えられる。従来は、軸力を大きくする方法が採用さ
れていた。それは、スピンドルハブ2およびクランプ3
は、加工精度の向上要求および、バリ・コンタミネーシ
ョンの付着等が懸念されるため、面粗さは細かくする必
要があるからである。さらに、ディスク1に対してヘッ
ド21の浮上量は数十nmであり、技術傾向が浮上量低
下にあるため、面粗さは細かいほうが好ましい。よっ
て、スピンドルハブ2およびクランプ3またはディスク
1底面の面粗さを荒く(摩擦係数を大きく)できない。
なお技術的にはデータ領域を除くクランピング領域のみ
面粗さを荒くする方法も可能であるが、コストアップが
避けられない。よって結論としては、軸力を大きくする
方法が採用されていた。
【0007】ところが上述の(3)に示すように、軸力
を大きくして耐衝撃性を高めると、クランプ3を締め付
けた際のクランプ力に起因してディスク1の回転同期振
れは大きくなる。これは、耐衝撃性を高めるための条件
と、クランプ力に起因するディスク1の回転同期振れを
解消するための条件は相反することを意味する。よっ
て、耐衝撃性の工場と回転同期振れの解消とを両立させ
ることは、特に小型の磁気ディスク装置の開発において
重要である。
【0008】クランプ力の増加に起因するディスク1の
回転同期振れを最小限に抑えるためには、ディスク押圧
部の中心軸をスピンドルハブのディスク受け面とディス
クの中心軸と同軸に保つ必要がある。以下、従来の磁気
ディスク装置における2種類のクランプ構造を用いて、
これらの関係を説明する。
【0009】図16および図17は、従来の磁気ディス
ク装置における第1のクランプ構造を示す。図16を参
照して、ディスク1はスピンドルハブ2のディスク挿入
ボス2aに挿入される。ディスク1の一方の底面はディ
スク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディスク
1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、ネ
ジ4と、スピンドルハブ2のボス2aに設けられたメネ
ジ2cとの間で締め付けられる。このとき、ネジ4のネ
ジ頭部4bの直径はクランプ3の中心孔3a直径よりも
大きいので、ネジ4をスピンドルハブ2のメネジ2cに
締め付けた際に軸力が発生する。軸力は、ネジ頭部座面
4cからクランプ中心孔3a付近の底面3fに伝わり、
ディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方底面を押
さえてクランプ3がディスク1をスピンドルハブ2に同
軸的かつ一体的に固定する。
【0010】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。またクランプ3とスピンドルハブ2とを同軸
的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位置
決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直径
よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3a
とを位置決めし、嵌合させる。位置決めは、クランプ位
置決めボス2aとクランプ3とが、長さaのかかり代
(図16の拡大図参照)をもつように配置されることで
実現される。かかり代は、クランプ3が中心軸に垂直な
方向にずれなくするために設けられる。クランプ3は、
かかり代の長さaを除いた厚みbだけたわみ、ネジ4に
より締め付けられる。
【0011】なお、スピンドルハブ2のボス2a、ディ
スク挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転
中心軸と同軸を保っている。一方クランプ3のディスク
押圧部3gとクランプ中心孔3aも回転中心軸と同軸を
保っている。すなわちディスク押圧部3gはスピンドル
ハブ3のディスク受け面2eおよびディスク1に対して
同軸を保っている。図17は、従来の磁気ディスク装置
におけるクランプ後の断面図を示す。図17には、上述
の構成要素が回転中心軸と同軸を保っている様子が示さ
れている。
【0012】次に図18を参照して、ディスク押圧部3
gがスピンドルハブ3のディスク受け面2eとディスク
1に対して同軸に保たれる必要性を説明する。図18
は、同軸が保たれていないクランプ構造によりディスク
の反りが生じた磁気ディスク装置を示す断面図である。
図から、スピンドルハブ中心軸2hとクランプ中心軸3
qがずれていることが理解される。ネジ頭部座面4cか
らの軸力がクランプ中心孔3aに偏心して伝達されるこ
とによるディスク押圧部3gへの不均一な荷重分布と、
ディスク押圧部3gがディスク1およびディスク受け面
2eに対して偏心していることによる、荷重支持面に対
する荷重作用点のアンバランスが生じて、ディスク1は
クランプ3の偏心方向側で軸力方向へ大きな反りが生
じ、偏心方向と逆側では軸力と反対方向へ大きな反りが
生じる。この状態でスピンドルモータ5が回転すると、
回転同期振れを引き起こす。したがって、ディスク押圧
部3gがスピンドルハブ3のディスク受け面2eとディ
スク1に対して同軸が保たれる必要性がある。
【0013】図19は、従来の磁気ディスク装置におけ
る第2のクランプ構造を示す。図19の(a)は、従来
の磁気ディスク装置における第2のクランプ構造を示す
クランプ前の断面図である。図19の(b)は、従来の
磁気ディスク装置における第2のクランプ構造を示すク
ランプ後の断面図である。ディスク1、スピンドルハブ
2、クランプ3、ネジ4、およびメネジ2cの構成は第
1のクランプ構造(図16、17)と同様であるので、
その説明は省略する。
【0014】ここで、ディスク1をスピンドルハブ2に
同軸にするためには、ディスク1の中心孔と、ディスク
1の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2
のディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、
嵌合させる必要がある。そのため第2のクランプ構造で
は、スピンドルハブ2上に、かつ、スピンドルハブ2の
回転中心軸と同軸ピッチ円上に、等角度間隔に2ヶ所以
上の未貫通穴2fが設けられる。さらにクランプ3に
は、スピンドルハブ2の未貫通穴2fの配列と同一ピッ
チ円上に同一角度間隔またはその整数分の1の角度間隔
で2箇所以上の孔3oが設けられる。スピンドルハブ2
の未貫通穴2fとクランプ3の孔3oをそれぞれの中心
が重なるように配置し、重なった部分に治具ピン20を
挿入し、未貫通穴2fと孔3oと治具ピン20とを嵌合
させる。すなわち未貫通穴2f、孔3o、および、治具
ピン20とは、スピンドルハブ2に対するクランプ3の
位置決め手段である。
【0015】なお、スピンドルハブ2の等角度間隔に2
ヶ所以上設けられた未貫通穴2f、ディスク挿入ボス2
d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心軸に対して
同軸が保たれている。一方クランプ3のディスク押圧部
3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれている。すな
わちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3のディスク
受け面2eおよびディスク1に対して同軸が保たれてい
る。
【0016】次に、従来の第2のクランプ構造(図1
9)が選択される理由を説明する。図20は、ネジ駆動
穴およびネジ頭部補強を施したネジの断面図を示す。デ
ィスク装置をより薄型にする場合は、ネジ頭部4bの厚
みをより薄くする必要があり、ネジ駆動穴4eの形成の
ためにネジ頭部補強4dを設ける必要がある。第1のク
ランプ構造(図16、図17)の場合は、スピンドルハ
ブ2にクランプ位置決めボス2aを設けていた。ネジ頭
部補強4dが大きくなると、クランプ位置決めボス2a
に設けられた内周孔とネジ頭部補強4dが干渉しないよ
うにボス2aの直径を大きくする必要があるので、必然
的にクランプ中心孔3aとネジ頭部4d直径も大きくす
る必要がある。ところがネジ頭部4dの直径はネジ頭部
成形上の制限により大きくするほど製作が困難になる。
第2のクランプ構造(図19)と第1のクランプ構造
(図16、図17)を比較すると、クランプ位置決めボ
ス2aが不要な分だけ、第2のクランプ構造(図19)
のほうがネジ頭部4dの直径が小さくできる。つまり、
より薄型化を追及する場合には第2のクランプ構造(図
19)が有利である。なおクランプの厚さはバネとして
の特性を失わない程度まで、つまり、クランプ力を付加
した際に塑性変形しない程度まで薄くできる。
【0017】以上のように、磁気ディスク装置における
クランプ構造には、薄型化と、保証された振動・衝撃値
に対してディスクシフトが発生しないことと、ディスク
押圧部とスピンドルハブのディスク受け面とディスクと
の偏心によって生じるディスク1の反り、うねり等の回
転同期振れの低減という相反する条件を満足する必要が
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以下、従来の磁気ディ
スク装置における第1のクランプの構造(図16、図1
7)、および第2のクランプ構造(図19)が有する課
題を説明する。
【0019】まず第1のクランプ構造(図16、図1
7)における課題は以下のとおりである。一般にクラン
プディスク9はアルミニウムやステンレスで製造されて
いる。加工方法として、プレス、旋盤等を用いた切削加
工が用いられており、いずれも短時間で大量に生産可能
であり、コスト重視の加工法である。図16、図17に
示した第1のクランプ構造におけるクランプ3は、その
形状から、プレスを用いて製作する方法が最も大量生産
に適しているといえる。クランプの構造上以下の関係が
求められる。
【0020】 クランプ3の厚さt=x+y (式I) ただし、x:クランプ中心孔3aとクランプ位置決めボ
ス2aとのかかり代、y:クランプ3のたわみ量であ
る。さらに、クランプ3のクランプ力Nは以下の関係が
求められる。
【0021】 クランプ3のクランプ力N=K*y (式II) ただし、K:クランプ3の軸方向バネ定数である。
【0022】前述のように、特に小型の磁気ディスク装
置には、構成部品であるクランプ3の小型・薄型化が求
められているので、I式より、tは小さくする必要があ
る。かかり代xはクランプ3の位置決めのために必ず一
定量以上必要である。よってたわみ量yを小さくせざる
を得ない。しかしたわみ量yを小さくすると、軸力が小
さくなる。
【0023】ところが、小型の磁気ディスク装置は大き
な軸力、すなわち大きなクランプ力をも求められてい
る。すなわちII式によれば、Nは大きくする必要があ
る。Kは材料と形状と厚さから決まる定数であり、薄型
化の必要性から考えると厚くすることは困難である。よ
ってたわみ量yを増加させる必要がある。
【0024】以上から、たわみ量yに関して要求される
条件はI式とII式とでは矛盾する。現状のクランプ構
造ではクランプ3の小型・薄型化とクランプ力を大きく
することは困難であるといえる。
【0025】次に、第2のクランプ構造(図19)にお
ける課題を以下に説明する。第2のクランプ構造(図1
9)でのクランプ3のディスク押圧部3gとディスク受
け面2eとの偏心を、第1のクランプ構造(図16)と
定性的に比較する。偏心が小さいほどディスク1の反り
・うねりは小さい。
【0026】第1のクランプ構造(図16、図17)で
は、クランプ3のディスク押圧部3g(図16)と、デ
ィスク受け面2e(図16)との偏心は、以下の寸法お
よび公差の累積により生じる。すなわち、 (1)クランプ位置決めボス2a(図16)とクランプ
中心孔3a(図16)とのクリアランス (2)クランプ位置決めボス2aとディスク受け面2e
との偏心 (3)クランプ中心孔3aとディスク押圧部3gとの偏
心 一方、第2のクランプ構造(図19)では、クランプ3
のディスク押圧部3g(図19)とディスク受け面2e
(図19)との偏心は、少なくとも以下の寸法および公
差の累積により生じる。 (1)クランプ孔3o(図19)のピッチ円中心とディ
スク押圧部3gとの偏心 (2)クランプ孔3oのピッチ円直径ばらつき (3)クランプ孔3oの直径ばらつき (4)未貫通穴2f(図19)のピッチ円中心とディス
ク受け面2eとの偏心 (5)未貫通穴2fのピッチ円直径ばらつき (6)未貫通穴2fの直径ばらつき 以上のように、第2のクランプ構造(図19)では、ク
ランプ3のディスク押圧部3gとディスク受け面2eと
の偏心が大きくなり、ディスク1の反り・うねりが大き
くなる。これを防ぐためにはパーツ製作にあたって厳し
い加工精度が要求されるが、これはコストアップにつな
がる。
【0027】さらに、治具ピン20(図19)の挿入に
際しても、クランプ3の位置決め精度を向上させるため
に、各パーツ間に生じるガタを最小限に押える必要があ
り、組立てにおける作業性の低下、トラブルを招く。具
体的には、ネジ4(図19)をスピンドルハブ2(図1
9)に締め付けた際に生じるクランプ3(図19)の変
位は軸方向だけでなく、半径方向にも生じる。よって治
具ピン20がクランプ3の孔3o側面とスピンドルハブ
2の未貫通穴2fの側面に挟まれて、抜けにくくなるこ
とがある。クランプ3の軸方向変位量を大きくするほ
ど、半径方向の変位も大きくなる。つまり軸力を大きく
するほど、組立てにおける作業性の低下、トラブルを招
く。
【0028】本発明の目的は、小型・薄型化が可能で、
かつ、クランプ力の大きいクランプ構造を有するディス
ク装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク装置
は、情報を記録するディスクと、中心孔を有するクラン
プと、前記ディスクを搭載したスピンドルハブであっ
て、前記クランプと嵌合して、スピンドルハブの前記回
転中心軸とクランプの中心軸とを一致させるボスを有す
るスピンドルハブと、前記クランプの中心孔に通され、
スピンドルハブに締め付けるネジ部、および、前記クラ
ンプと接触し、前記ネジ部をスピンドルハブに締め付け
た際に発生する軸力を前記クランプに与えて前記ディス
クを前記スピンドルハブに固定させるネジ頭部を有する
ネジと、前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモ
ータとを有する磁気ディスク装置であって、前記クラン
プと前記ネジ頭部との接触部よりも内周のクランプの形
状が、前記接触部を基準として軸力方向へ変位している
ことを特徴とする。これにより上記目的が達成される。
【0030】前記クランプは、さらに内周において、前
記接触部を基準として軸力方向と逆方向に変位していて
もよい。
【0031】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有するクランプと、前記ディスク
を搭載したスピンドルハブであって、前記クランプと嵌
合して、スピンドルハブの前記回転中心軸とクランプの
中心軸とを一致させるボスを有するスピンドルハブと、
前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、前記スピンド
ルハブを回転させるスピンドルモータとを有するディス
ク装置であって、前記ネジ頭部は、前記クランプの最内
周部において前記クランプと接触し、前記ネジ頭部とク
ランプ最内周部との接触部よりも外周のクランプの形状
が、前記接触部を基準として軸力方向へ変位しているこ
とを特徴とする。これにより上記目的が達成される。
【0032】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有するクランプと、前記ディスク
を搭載したスピンドルハブであって、前記クランプと嵌
合して、スピンドルハブの前記回転中心軸とクランプの
中心軸とを一致させるボスを有するスピンドルハブと、
前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、前記スピンド
ルハブを回転させるスピンドルモータとを有するディス
ク装置であって、前記クランプと前記ネジ頭部との接触
部よりも内周のクランプの形状が、前記接触部を基準と
して軸力方向へ複数の凸部を有していることを特徴とす
る。これにより上記目的が達成される。
【0033】前記スピンドルハブは、クランプの前記複
数の凸部の内周側面と嵌合して、スピンドルハブの前記
回転中心軸とクランプの中心軸とを一致させてもよい。
【0034】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有するクランプと、前記ディスク
を搭載したスピンドルハブであって、前記クランプと嵌
合して、スピンドルハブの前記回転中心軸とクランプの
中心軸とを一致させるボスを有するスピンドルハブと、
前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、前記スピンド
ルハブを回転させるスピンドルモータとを有するディス
ク装置であって、前記クランプと前記ネジ頭部との接触
部よりも内周のクランプの形状が、前記接触部を基準と
して軸力方向と逆方向へ複数の凸部を有していることを
特徴とする。これにより上記目的が達成される。
【0035】前記スピンドルハブは、クランプの前記複
数の凸部が存在しない内周側面と嵌合して、スピンドル
ハブの前記回転中心軸とクランプの中心軸とを一致させ
るボスをさらに備えていてもよい。
【0036】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有するクランプと、前記ディスク
を搭載したスピンドルハブと、前記クランプの中心孔に
通され、スピンドルハブに締め付けるネジ部、および、
ネジ頭部を有するネジと、前記ネジ頭部と前記クランプ
との間に設けられたリング状のワッシャと、前記スピン
ドルハブを回転させるスピンドルモータとを有するディ
スク装置において、前記ネジ頭部は、前記ネジ部をスピ
ンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を、前記ワッ
シャを介して前記クランプに与えて前記ディスクを前記
スピンドルハブに固定させることを特徴とする。これに
より上記目的が達成される。
【0037】前記ワッシャは、その中心軸が前記クラン
プ中心孔の中心軸と一致するように前記クランプに接合
されていてもよい。
【0038】前記ワッシャは樹脂で形成されており、そ
の中心軸が前記クランプ中心孔の中心軸と一致するよう
に前記クランプに一体成形されていてもよい。
【0039】前記クランプの中心孔の直径は、前記ワッ
シャの孔の直径以下であってもよい。
【0040】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有するクランプと、前記ディスク
を搭載したスピンドルハブと、前記クランプの中心孔に
通され、スピンドルハブに締め付けるネジ部、および、
前記クランプの一方の面と接触し、前記ネジ部をスピン
ドルハブに締め付けた際に発生する軸力を前記クランプ
に与えて前記ディスクを前記スピンドルハブに固定させ
るネジ頭部を有するネジと、前記クランプの他方の面と
接触するように設けられたリング状のワッシャと、前記
スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを有す
るディスク装置であって、前記クランプの他方の面と前
記ワッシャとは接合されており、前記スピンドルハブ
は、クランプの内周側面と嵌合して、スピンドルハブの
前記回転中心軸とワッシャの中心軸とを一致させるボス
をさらに備えたことを特徴とする。これにより上記目的
が達成される。
【0041】前記ワッシャは、その中心軸が前記クラン
プ中心孔の中心軸と一致するように前記クランプに接合
されていてもよい。
【0042】前記ワッシャは樹脂で形成されており、そ
の中心軸が前記クランプ中心孔の中心軸と一致するよう
に前記クランプに一体成形されていてもよい。
【0043】前記ワッシャの孔の直径は前記クランプの
中心孔の直径以下であってもよい。
【0044】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、前記ディスクを搭載したスピンドルハブ
と、中心孔を有し、前記ディスクを前記スピンドルハブ
に固定させるクランプと、前記クランプの中心孔に通さ
れ、スピンドルハブに締め付けるネジ部、および、前記
クランプの一方の面と接触し、前記ネジ部をスピンドル
ハブに締め付けた際に発生する軸力を前記クランプに与
えて前記ディスクを前記スピンドルハブに固定させるネ
ジ頭部を有するネジと、前記スピンドルハブを回転させ
るスピンドルモータとを有するディスク装置であって、
前記クランプは、ディスク押圧部直径より小さく中心孔
直径よりも大きい領域に深絞り円筒部を有し、前記スピ
ンドルハブは、前記クランプの深絞り円筒部内周側面よ
り小さい外周側面直径を有し、かつ、前記クランプの深
絞り円筒部内周側面と嵌合して、前記クランプの位置を
決定するボスをさらに備えたことを特徴とする。これに
より上記目的が達成される。
【0045】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスクと、中心孔を有し、かつ、ディスクの中心軸と
同軸ピッチ円上に所定の間隔で複数の孔を備えたクラン
プと、前記ディスクを搭載したスピンドルハブであっ
て、前記クランプの複数の孔に対応する複数のボスを備
えたスピンドルハブと、前記クランプの中心孔に通さ
れ、スピンドルハブに締め付けるネジ部、および、前記
クランプと接触し、前記ネジ部をスピンドルハブに締め
付けた際に発生する軸力を前記クランプに与えて前記デ
ィスクを前記スピンドルハブに固定させるネジ頭部を有
するネジと、前記スピンドルハブを回転させるスピンド
ルモータとを有する磁気ディスク装置であって、前記複
数のボスの各々の先端は前記クランプの孔よりも小さ
く、前記ボスを前記クランプの孔に挿入して、前記クラ
ンプの位置を決定することを特徴とする。これにより上
記目的が達成される。
【0046】前記ボスがピンの固定により形成されてい
てもよい。
【0047】前記ピンの一端部に段が設けられ、前記ス
ピンドルハブに挿入される他端部に弾性体を備えていて
もよい。
【0048】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスク、クランプ、および、シムを搭載したクランプ
ディスクアセンブリを有するスピンドルハブと、前記ス
ピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを含むデ
ィスク装置であって、前記クランプディスクアセンブリ
のクランプは、内周円筒部と前記ディスク中心孔直径よ
り小さい外周円筒部と一端部に前記ディスク中心孔直径
より大きいフランジ部を有し、前記クランプディスクア
センブリのシムは、中心孔と前記ディスク外周部よりも
小さい外周を有する略リング形状で形成され、前記クラ
ンプディスクアセンブリのディスクおよびシムは、前記
クランプの外周円筒部に挿入され、前記ディスクの両面
を、クランプの前記フランジ部およびシムで挟んで固定
したことを特徴とする。これにより上記目的が達成され
る。
【0049】本発明のディスク装置は、情報を記録する
ディスク、クランプ、および、シムを搭載したクランプ
ディスクアセンブリを有するスピンドルハブと、前記ス
ピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを含むデ
ィスク装置であって、前記クランプディスクアセンブリ
のクランプは、内周円筒部と前記ディスク中心孔直径よ
り小さい外周円筒部と一端部に前記ディスク中心孔直径
より大きい皿状フランジ部を有し、前記クランプディス
クアセンブリのシムは、中心孔と前記ディスク外周部よ
りも小さい外周を有する略リング形状で形成され、前記
クランプディスクアセンブリのディスクおよびシムは、
前記クランプの外周円筒部に挿入され、前記クランプの
皿状フランジ部で前記ディスクの一方の面に設けられた
内周面取り部を挟んで固定し、かつ、前記シムで前記デ
ィスクの他方の面を挟んで固定したことを特徴とする。
これにより上記目的が達成される。
【0050】前記クランプと前記シムとの固定が、前記
クランプ外周円筒部側面と前記シム内周側面との圧入に
よってもよい。
【0051】前記クランプと前記シムとの固定が、前記
クランプ外周円筒部側面と前記シム内周側面との焼き嵌
めによってもよい。
【0052】前記クランプと前記シムとの固定が、前記
クランプ外周円筒部側面に設けられたオネジと前記シム
内周側面に形成されたメネジとの締結によってもよい。
【0053】前記クランプディスクアセンブリと前記ス
ピンドルハブとの固定が、前記クランプの内周円筒部側
面に設けられたメネジとスピンドルハブ外周部に設けら
れたオネジとの締結によってもよい。
【0054】前記フランジ部には、2箇所以上のスリッ
トが形成されていてもよい。前記クランプディスクアセ
ンブリと前記スピンドルハブとの固定が、前記クランプ
の内周円筒部とスピンドルハブ外周部との接着によって
もよい。
【0055】前記クランプディスクアセンブリと前記ス
ピンドルハブとの固定が、前記クランプの内周円筒部と
スピンドルハブ外周部との圧入によってもよい。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施の形態を説明する。図において、2点鎖線は
磁気ディスク装置のカバー25を示す。本明細書では、
磁気ディスク装置は、例えば図15に示されるハードデ
ィスクドライブである。
【0057】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
磁気ディスク装置100におけるクランプ構造の断面図
である。図1の(a)は、磁気ディスク装置100のク
ランプ前の断面図を表す。図1の(b)は、磁気ディス
ク装置100のクランプ後の断面図を表す。
【0058】図1の(a)を参照して、磁気ディスク装
置100は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ス
ピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含
む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はデ
ィスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディス
ク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、
そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンド
ルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付け
られる。なお本明細書において「同軸的」という語は、
中心軸が一致するように、ということを表す。ネジ4の
ネジ頭部4bの直径はクランプ3の中心孔3aの直径よ
りも大きい。ネジ4をスピンドルハブ2のメネジ2cに
締め付けた際に発生する軸力は、ネジ頭部座面4cから
クランプ中心孔3a付近の底面3fに伝わり、ディスク
押圧部3gにおいてディスク1の他方の底面を押さえ
る。その結果、クランプ3がディスク1をスピンドルハ
ブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0059】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。また、クランプ3とスピンドルハブ2とを同
軸的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位
置決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直
径よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3
aとを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位
置決め部として機能する。ここまでは、従来の磁気ディ
スク装置における第1のクランプ構造(図16および図
17)と同じである。
【0060】実施の形態1の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブ2に同軸的に搭載する構造にある。以下、そ
の詳細を説明する。ネジ4はネジ頭部4bの外径付近に
おいてクランプ3の中心孔3a付近と接する。実施の形
態1の構造的な特徴は、接触部よりも内周におけるクラ
ンプ3の形状が、前記接触部を基準として、全周にわた
りネジ軸力方向へ変位していることである。変位してい
る個所は、変位部3bとして示されている。ネジ軸力方
向への変位部3bとスピンドルハブ2のクランプ位置決
めボス2aとの嵌合により、クランプ3の平面位置が決
定される。すなわち、ネジ軸力方向への変位部3bによ
り、スピンドルハブ2のクランプ位置決めボス2aとの
間で嵌合部の厚み、すなわちかかり代(図16の拡大図
のa)を確保できる。よってネジ軸力方向に垂直な方向
への移動が制限され、クランプ3の平面位置を決定でき
る。さらに変位部3bによりかかり代を確保することに
より、クランプ3の厚みのより多くをクランプ3のたわ
み量(図16の拡大図のb)に割り当てることができる
ので、軸力を大きくできる。なお図1に記載しているク
ランプディスク3の全周にわたるネジ軸力方向への変位
部3bは、全体が曲線的に傾斜していても、直線的に傾
斜していても、または最内周部が水平になった段状の構
成であってもよい。
【0061】従来の磁気ディスク装置における第1のク
ランプ構造(図16および図17)と同じく、スピンド
ルハブ2のボス2a、ディスク挿入ボス2d、ディスク
受け面2eはいずれも回転中心軸に対して同軸が保たれ
ている。一方クランプ3のディスク押圧部3gとクラン
プ中心孔3aとは同軸に保たれている。すなわちディス
ク押圧部3gはスピンドルハブ3のディスク受け面2e
およびディスク1に対して同軸が保たれている。
【0062】クランプ後の断面図を示す図1の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aに接触するまで締め付
けられる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従
来の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図
16および図17)と比較して、ネジ軸力方向への変位
部3bの変位量だけ多く取ることができる。したがっ
て、より薄いクランプ3を用いてもネジ軸力方向への変
位部3bの変位量を多く取ることによって、大きな軸力
を得ることができる。なお変位部3bの大きさは任意に
変化させることができるので、クランプ3の厚みに対す
る変位量(たわみ)とかかり代の割合を自由に調整でき
る。変位量を多くとることにより、軸力を向上できる。
本実施の形態にかかる発明によれば、クランプの薄型化
による磁気ディスク装置の薄型化と、クランプ力の増加
による耐衝撃性の向上と、ディスク押圧部と前記スピン
ドルハブのディスク受け面と前記ディスクとの偏心によ
って生じる前記ディスクの反り、うねり等の回転同期振
れの低減という相反する条件を同時に満足できる。
【0063】(実施の形態2)図2は、実施の形態1の
磁気ディスク装置200におけるクランプ構造の断面図
である。図2の(a)は、磁気ディスク装置200のク
ランプ前の断面図を表す。図2の(b)は、磁気ディス
ク装置200のクランプ後の断面図を表す。
【0064】図2の(a)を参照して、磁気ディスク装
置200は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ス
ピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含
む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はデ
ィスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディス
ク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、
そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンド
ルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付け
られる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3の中
心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドルハブ
2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、ネジ
頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3fに
伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方
の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディスク1
をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0065】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。また、クランプ3とスピンドルハブ2とを同
軸的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位
置決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直
径よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3
aとを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位
置決め部として機能する。ここまでは、実施の形態1の
磁気ディスク装置100(図1)におけるクランプ構造
と同じである。
【0066】実施の形態2の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブ2に同軸的に搭載する構造にある。以下、そ
の詳細を説明する。ネジ4はネジ頭部4bの外径付近に
おいてクランプ3の中心孔3a付近と接する。実施の形
態2の構造的な特徴は、接触部よりも内周におけるクラ
ンプ3の形状が、前記接触部を基準として、全周にわた
りネジ軸力方向への変位部3bとこの変位量を小さくす
るネジ軸力方向と逆方向の変位部3cとを併せ持つこと
である。ネジ軸力方向への変位部3bについては実施の
形態1と同様であるのでその説明は省略する。一方、ネ
ジ軸力方向と逆方向の変位部3cにより、クランプ3の
ネジ軸力方向の変位量を小さくすることができる。この
変位部3bおよび変位部3cとスピンドルハブ2のクラ
ンプ位置決めボス2aとの嵌合により、クランプ3の平
面位置が決定される。ネジ軸力方向と逆方向の変位部3
cを設けたので、クランプ位置決めボス2aと嵌合させ
る際のクランプ3の嵌めこみが容易になり、単にネジ軸
力方向の変位部3bを設けたときよりも容易に、製造時
にクランプ3の位置決めができる。
【0067】さらに、ネジ軸力方向と逆方向の変位部3
cの傾斜と、クランプ位置決めボス2aとにより、クラ
ンプ3をディスク1の底面上に搭置するだけで、クラン
プ3の自重により、自動的にクランプ中心孔3aにスピ
ンドルハブ2のクランプ位置決めボス2aが挿入され
る。なお図2に記載しているクランプディスク3の全周
にわたるネジ軸力方向への変位部3bおよびネジ軸力方
向と逆方向への変位部3cは、曲線的に傾斜していて
も、直線的に傾斜していても、または最内周部が水平に
なった段状の構成であってもよい。
【0068】なお図1に示した実施の形態1のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。すなわちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3
のディスク受け面2eおよびディスク1に対して同軸が
保たれている。
【0069】クランプ後の断面図を示す図2の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aに接触するまで締め付
けられる。ネジ軸力方向への変位部3bを設けることに
より、実施の形態1と同じ利点が得られる。さらにネジ
軸力方向と逆方向の変位部3cを設けたので、クランプ
位置決めボス2aと嵌合させる際のクランプ3の嵌めこ
みが容易になり、単にネジ軸力方向の変位部3bを設け
たときよりも容易に、製造時にクランプ3の位置決めが
できる。以上から、クランプの薄型化による磁気ディス
ク装置の薄型化と、クランプ力の増加による耐衝撃性の
向上と、ディスク押圧部と前記スピンドルハブのディス
ク受け面と前記ディスクとの偏心によって生じる前記デ
ィスクの反り、うねり等の回転同期振れの低減という相
反する条件を同時に満足できる。
【0070】(実施の形態3)図3は、実施の形態3の
磁気ディスク装置300におけるクランプ構造の断面図
である。図3の(a)は、磁気ディスク装置300のク
ランプ前の断面図を表す。図3の(b)は、磁気ディス
ク装置300のクランプ後の断面図を表す。
【0071】図3の(a)を参照して、磁気ディスク装
置300は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ス
ピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含
む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はデ
ィスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディス
ク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、
そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンド
ルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付け
られる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3の中
心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドルハブ
2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、ネジ
頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3fに
伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方
の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディスク1
をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0072】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させるまた、クランプ3とスピンドルハブ2とを同軸
的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位置
決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直径
よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3a
とを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位置
決め部として機能する。ここまでは、実施の形態2の磁
気ディスク装置200(図2)におけるクランプ構造と
同じである。
【0073】実施の形態3の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブ2に同軸的に搭載する構造にある。以下、そ
の詳細を説明する。ネジ4はネジ頭部4bの内周付近に
おいてクランプ3の中心孔3aと接する。実施の形態3
の構造的な特徴は、この接触部よりも外周におけるクラ
ンプ3の形状が、前記接触部を基準として全周にわた
り、ネジ軸力方向への変位していることである。変位し
ている個所は、変位部3bとして示されている。この変
位部3bとスピンドルハブ2のクランプ位置決めボス2
aとの嵌合が、クランプ3の平面位置を決定する。
【0074】さらに、ネジ軸力方向の変位部3bの傾斜
と、クランプ位置決めボス2aとにより、クランプ3を
ディスク1の底面上に搭置するだけで、クランプ3の自
重により、自動的にクランプ中心孔3aにスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aが挿入される。なお図
3に記載しているクランプディスク3の全周にわたるネ
ジ軸力方向への変位部3bは全体が曲線的に傾斜してい
ても、直線的に傾斜していても、または最内周部が水平
になった段状の構成であってもよい。
【0075】なお図2に示した実施の形態2のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。すなわちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3
のディスク受け面2eおよびディスク1に対して同軸が
保たれている。
【0076】クランプ後の断面図を示す図3の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2に接触するまで締め付け
られる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従来
の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図1
6および図17)と比較して、ネジ軸力方向への変位部
3bの変位量だけ多く取ることができる。したがって、
より薄いクランプ3を用いてもネジ軸力方向への変位部
3bの変位量を多く取ることによって、大きな軸力を得
ることができる。以上から、クランプの薄型化による磁
気ディスク装置の薄型化と、クランプ力の増加による耐
衝撃性の向上と、ディスク押圧部と前記スピンドルハブ
のディスク受け面と前記ディスクとの偏心によって生じ
る前記ディスクの反り、うねり等の回転同期振れの低減
という相反する条件を同時に満足できる。
【0077】(実施の形態4)図4は、実施の形態4の
磁気ディスク装置400におけるクランプ構造の断面図
である。図4の(a)は、磁気ディスク装置400のク
ランプ前の断面図を表す。図4の(b)は、磁気ディス
ク装置400のクランプ後の断面図を表す。また図5
は、実施の形態4に係るクランプ3の斜視図である。
【0078】図4の(a)を参照して、磁気ディスク装
置400は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ス
ピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含
む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はデ
ィスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディス
ク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、
そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンド
ルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付け
られる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3の中
心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドルハブ
2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、ネジ
頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3fに
伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方
の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディスク1
をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0079】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。また、クランプ3とスピンドルハブ2とを同
軸的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位
置決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直
径よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3
aとを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位
置決め部として機能する。ここまでは、実施の形態3の
磁気ディスク装置300(図3)におけるクランプ構造
と同じである。
【0080】実施の形態4の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブ2に同軸的に搭載する構造にある。以下、そ
の詳細を説明する。ネジ4はネジ頭部4bにおいてクラ
ンプ3の中心孔3a周辺部と接する。実施の形態4の構
造的な特徴は、図5に示されるように、ネジ頭部4b外
径よりも内周におけるクランプ3の形状が、前記接触部
を基準としてネジ軸力方向へ2ヶ所以上の凸部3dを有
していることである。この突起部3dとスピンドルハブ
2のクランプ位置決めボス2aとの嵌合が、クランプ3
の平面位置を決定する。
【0081】なお図3に示した実施の形態3のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。すなわちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3
のディスク受け面2eおよびディスク1に対して同軸が
保たれている。
【0082】クランプ後の断面図を示す図4の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2に接触するまで締め付け
られる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従来
の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図1
6および図17)と比較して、ネジ軸力方向への変位部
3bの変位量だけ多く取ることができる。したがって、
より薄いクランプ3を用いてもネジ軸力方向への変位部
3bの変位量を多く取ることによって、大きな軸力を得
ることができる。以上から、クランプの薄型化による磁
気ディスク装置の薄型化と、クランプ力の増加による耐
衝撃性の向上と、ディスク押圧部と前記スピンドルハブ
のディスク受け面と前記ディスクとの偏心によって生じ
る前記ディスクの反り、うねり等の回転同期振れの低減
という相反する条件を同時に満足できる。
【0083】(実施の形態5)図6は、実施の形態5の
磁気ディスク装置600におけるクランプ構造の断面図
である。図6の(a)は、磁気ディスク装置600のク
ランプ前の断面図を表す。図6の(b)は、磁気ディス
ク装置600のクランプ後の断面図を表す。また図7
は、実施の形態5に係るクランプ3を示す斜視図であ
る。
【0084】図6の(a)を参照して、磁気ディスク装
置600は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ス
ピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含
む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はデ
ィスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディス
ク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置され、
そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンド
ルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付け
られる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3の中
心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドルハブ
2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、ネジ
頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3fに
伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方
の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディスク1
をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0085】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。また、クランプ3とスピンドルハブ2とを同
軸的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位
置決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直
径よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3
aとを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位
置決め部として機能する。ここまでは、実施の形態4の
磁気ディスク装置400(図4)におけるクランプ構造
と同じである。
【0086】実施の形態5の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブ2に同軸的に搭載する構造にある。以下、そ
の詳細を説明する。ネジ4はネジ頭部4bにおいてクラ
ンプ中心孔3a周辺部と接する。実施の形態5の構造的
な特徴は、図7に示されるように、ネジ頭部4b外径よ
りも内周におけるクランプ3の形状が、前記接触部を基
準としてネジ軸力方向と逆方向へ2ヶ所以上の凸部3d
を有していることである。この突起部3dとスピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aとの嵌合により、ク
ランプ3の平面位置が決定される。
【0087】なお図4に示した実施の形態4のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。すなわちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3
のディスク受け面2eおよびディスク1に対して同軸が
保たれている。
【0088】クランプ後の断面図を示す図6の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aに接触するまで締め付
けられる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従
来の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図
16および図17)と比較して、ネジ軸力方向への変位
部3bの変位量だけ多く取ることができる。したがっ
て、より薄いクランプ3を用いてもネジ軸力方向と逆方
向への2ヶ所以上の凸部3dの変位量を多く取ることに
よって、大きな軸力を得ることができる。以上から、ク
ランプの薄型化による磁気ディスク装置の薄型化と、ク
ランプ力の増加による耐衝撃性の向上と、ディスク押圧
部と前記スピンドルハブのディスク受け面と前記ディス
クとの偏心によって生じる前記ディスクの反り、うねり
等の回転同期振れの低減という相反する条件を同時に満
足できる。
【0089】(実施の形態6)図8は、実施の形態6の
磁気ディスク装置800におけるクランプ構造の断面図
である。図8の(a)は、磁気ディスク装置800のク
ランプ前の断面図を表す。図8の(b)は、磁気ディス
ク装置800のクランプ後の断面図を表す。
【0090】図8の(a)を参照して、磁気ディスク装
置800は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、ネ
ジ頭部座面4cとクランプ3との間に設けられるリング
状のワッシャ6と、スピンドルハブ2を回転させるスピ
ンドルモータ5を含む。ディスク1の中心孔はスピンド
ルハブ2のディスク挿入ボス2dに挿入され、ディスク
1の一方の底面はディスク受け面2eで受けられる。ク
ランプ3は、ディスク1と同軸的にディスク1の他方の
底面上に載置される。ネジ4のネジ部4aはワッシャ6
の孔6aとクランプ3のクランプ中心孔3aを通り、ス
ピンドルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締
め付けられる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ
3の中心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンド
ルハブ2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力
は、ネジ頭部座面4cからこれに接するワッシャ6の一
方の底面6bを介し、さらにワッシャ6の他方の底面6
bからこれに接するクランプ3の中心孔3a周辺部を介
してディスク押圧部3gにおいてディスク1の他方底面
を押さえる。その結果、クランプ3がディスク1をスピ
ンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。実施の形
態6の特徴は、ネジ頭部座面4cとクランプ3との間に
ワッシャ6を設けたことにある。ワッシャ6を設けるこ
とにより、固定された時にクランプ3はワッシャ6の厚
み分だけ多く変位することができ、よって軸力が大きく
できる。
【0091】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。また、クランプ3とスピンドルハブ2とを同
軸的に搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位
置決めボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直
径よりもわずかに大きい直径を有するクランプ中心孔3
aとを位置決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドル
ハブ2のクランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位
置決め部として機能する。
【0092】なお図1に示した実施の形態1のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。すなわちディスク押圧部3gはスピンドルハブ3
のディスク受け面2eおよびディスク1に対して同軸が
保たれている。
【0093】クランプ後の断面図を示す図8の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2に接触するまで締め付け
られる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従来
の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図1
6および図17)と比較して、ワッシャ6の厚み分だけ
多く取ることができる。したがって、より薄いクランプ
3を用いてもワッシャ6の厚みを多く取ることによっ
て、大きな軸力を得ることができる。 さらに、ワッシ
ャ6がクランプ中心孔3aに対して同軸的に接合されて
いれば、ネジ4をスピンドルハブ2のメネジ2cに締め
付けた際に発生する軸力が、ワッシャ6、およびクラン
プ3のディスク押圧部3gに周方向に均一に伝達され、
ディスク1の反りうねりの増加を防止できる。
【0094】さらに、ワッシャ6があらかじめクランプ
3に接合されていれば、パーツ数の削減や、組み立てる
際のワッシャ6の位置合わせ作業を省くことができ、作
業性が向上する。特にワッシャ6は樹脂で製造されクラ
ンプ3に一体成形されていてもよい。
【0095】さらに、クランプ中心孔3aの直径がワッ
シャ孔6aの直径以下であれば、ネジ4を締め付けて、
クランプ3を軸方向に変位させる過程において、ワッシ
ャ孔6の側面とスピンドルハブ2のクランプ位置決めボ
ス2aとの接触・干渉に関するトラブルを防ぐことがで
きる。
【0096】以上から、本実施の形態にかかる発明によ
れば、クランプの薄型化による磁気ディスク装置の薄型
化と、クランプ力の増加による耐衝撃性の向上と、ディ
スク押圧部と前記スピンドルハブのディスク受け面と前
記ディスクとの偏心によって生じる前記ディスクの反
り、うねり等の回転同期振れの低減という相反する条件
を同時に満足できる。
【0097】(実施の形態7)図9は、実施の形態7の
磁気ディスク装置900におけるクランプ構造の断面図
である。図9の(a)は、磁気ディスク装置900のク
ランプ前の断面図を表す。図9の(b)は、磁気ディス
ク装置900のクランプ後の断面図を表す。
【0098】図9の(a)を参照して、磁気ディスク装
置800は、情報を記録するディスク1と、ディスク1
を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンド
ルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ
3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、リ
ング状のワッシャ6と、スピンドルハブ2を回転させる
スピンドルモータ5を含む。ディスク1の中心孔はスピ
ンドルハブ2のディスク挿入ボス2dに挿入され、ディ
スク1の一方の底面はディスク受け面2eで受けられ
る。クランプ3は、ディスク1と同軸的にディスク1の
他方の底面上に載置される。ネジ頭部座面4cは、クラ
ンプ中心孔3aの一方の底面に接する。他方底面にはワ
ッシャ6が接合されている。ネジ4のネジ部4aはクラ
ンプ3のクランプ中心孔3aとワッシャ6の孔6aを通
り、スピンドルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2
cに締め付けられる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はク
ランプ3の中心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をス
ピンドルハブ2のメネジ2cに締め付けた際に発生する
軸力は、ネジ頭部座面4cからこれに接するクランプ3
の中心孔3a周辺部を介してディスク押圧部3gにおい
てディスク1の他方の底面を押さえる。その結果、クラ
ンプ3がディスク1をスピンドルハブ2に同軸的かつ一
体的に固定する。
【0099】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。クランプ3とスピンドルハブ2とを同軸的に
搭載するために、スピンドルハブ2のクランプ位置決め
ボス2aと、このクランプ位置決めボス2aの直径より
もわずかに大きい直径を有するワッシャ孔6aとを位置
決めし、嵌合させる。すなわち、スピンドルハブ2のク
ランプ位置決めボス2aは、クランプ平面位置決め部と
して機能する。
【0100】なお図1に示した実施の形態1のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が保たれて
いる。さらに、ワッシャ孔6aはクランプ中心孔3aに
対して同軸的に接合されている。すなわちディスク押圧
部3gはスピンドルハブ3のディスク受け面2eおよび
ディスク1に対して同軸が保たれている。
【0101】クランプ後の断面図を示す図9の(b)を
参照して、ネジ4は、ネジ頭部座面4cがスピンドルハ
ブ2のクランプ位置決めボス2aに接触するまで締め付
けられる。そのときのクランプ3の軸方向変位量は、従
来の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図
16および図17)と比較して、ワッシャ6の厚み分だ
け多く取ることができる。したがって、より薄いクラン
プ3を用いてもワッシャ6の厚みを多く取ることによっ
て、大きな軸力を得ることができる。
【0102】さらに、ワッシャ6があらかじめクランプ
3に接合されていれば、パーツ数の削減や、組み立てる
際のワッシャ6の位置合わせ作業を省くことができ、作
業性が向上する。特にワッシャ6は樹脂でできておりク
ランプ3に一体成形されていてもよい。
【0103】さらに、クランプ中心孔3aの直径がワッ
シャ孔6aの直径以上であれば、ネジ4を締め付けて、
クランプ3を軸方向に変位させる過程において、クラン
プ中心孔3aの側面とスピンドルハブ2のクランプ位置
決めボス2aとの接触・干渉に関するトラブルを防ぐこ
とができる。
【0104】以上から、本実施の形態にかかる発明によ
れば、クランプの薄型化による磁気ディスク装置の薄型
化と、クランプ力の増加による耐衝撃性の向上と、ディ
スク押圧部と前記スピンドルハブのディスク受け面と前
記ディスクとの偏心によって生じる前記ディスクの反
り、うねり等の回転同期振れの低減という相反する条件
を同時に満足できる。
【0105】(実施の形態8)図10は、実施の形態8
の磁気ディスク装置1000におけるクランプ構造の断
面図である。
【0106】図10を参照して、磁気ディスク装置10
00は、情報を記録するディスク1と、ディスク1を搭
載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピンドルハ
ブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クランプ3を
スピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4と、スピン
ドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5を含む。デ
ィスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディスク挿入ボ
ス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面はディスク
受け面2eで受けられる。クランプ3は、ディスク1と
同軸的にディスク1の他方の底面上に載置される。その
クランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピンドルハ
ブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め付けられ
る。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3の中心孔
3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドルハブ2の
メネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、ネジ頭部
座面4cからこれに接するクランプ3の中心孔3a周辺
部を介してディスク押圧部3gにおいてディスク1の他
方の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディスク
1をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定する。
【0107】ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的
に搭載するために、ディスク1の中心孔と、ディスク1
の中心孔直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2の
ディスク挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌
合させる。クランプ3とスピンドルハブ2とを同軸的に
搭載するために、クランプ3に設けられた、ディスク押
圧部3gの直径よりも小さくクランプ中心孔3aよりも
大きい直径の深絞り円筒部3hと、これよりも直径の大
きく、なおかつスピンドルハブ2のディスク挿入ボス2
dと同じ直径またはこれよりも小さい直径のボスとを位
置決めし、嵌合させる。
【0108】なお図1に示した実施の形態1のクランプ
構造と同じく、スピンドルハブ2のボス2a、ディスク
挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも回転中心
軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ3のディ
スク押圧部3gとクランプ深絞り円筒部3hは同軸が保
たれている。すなわちディスク押圧部3gはスピンドル
ハブ3のディスク受け面2eおよびディスク1に対して
同軸が保たれている。このクランプ構造によれば、従来
の磁気ディスク装置における第1のクランプ構造(図1
6および図17)と比較して、ネジ4をスピンドルハブ
2のネジ部2cに締め付ける際に、クランプ3の厚さ
と、クランプ3の軸方向変位量と、クランプ中心孔3a
とスピンドルハブ2のクランプ位置決めボス2aの位置
決め嵌合代との間の制限を受けることなくクランプ3の
軸方向変位量を多く取ることができる。したがって、よ
り薄いクランプ3を用いても大きな軸力を得ることがで
きる。以上から、クランプの薄型化による磁気ディスク
装置の薄型化と、クランプ力の増加による耐衝撃性の向
上と、ディスク押圧部と前記スピンドルハブのディスク
受け面と前記ディスクとの偏心によって生じる前記ディ
スクの反り、うねり等の回転同期振れの低減という相反
する条件を同時に満足できる。
【0109】(実施の形態9)図11は、実施の形態9
の磁気ディスク装置1100におけるクランプ構造の断
面図である。図11の(a)は、磁気ディスク装置11
00のクランプ前の断面図を表す。図11の(b)は、
磁気ディスク装置1100のクランプ後の断面図を表
す。
【0110】図11の(a)を参照して、磁気ディスク
装置1100は、情報を記録するディスク1と、ディス
ク1を搭載したスピンドルハブ2と、ディスク1をスピ
ンドルハブ2に一体的に固定させるクランプ3と、クラ
ンプ3をスピンドルハブ2に締結させる一本のネジ4
と、スピンドルハブ2を回転させるスピンドルモータ5
を含む。ディスク1の中心孔はスピンドルハブ2のディ
スク挿入ボス2dに挿入され、ディスク1の一方の底面
はディスク受け面2eで受けられる。クランプ3は、デ
ィスク1と同軸的にディスク1の他方の底面上に載置さ
れ、そのクランプ中心孔3aを介して、ネジ4が、スピ
ンドルハブ2のボス2aに設けられたメネジ2cに締め
付けられる。ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3
の中心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドル
ハブ2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、
ネジ頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3
fに伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の
他方の底面を押さえる。その結果、クランプ3がディス
ク1をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定す
る。
【0111】ネジ4のネジ頭部4bの直径はクランプ3
の中心孔3aの直径よりも大きい。ネジ4をスピンドル
ハブ2のメネジ2cに締め付けた際に発生する軸力は、
ネジ頭部座面4cからクランプ中心孔3a付近の底面3
fに伝わり、ディスク押圧部3gにおいてディスク1の
他方の底面1aを押さえる。その結果、クランプ3がデ
ィスク1をスピンドルハブ2に同軸的かつ一体的に固定
する。ディスク1とスピンドルハブ2とを同軸的に搭載
するには、ディスク1の中心孔と、ディスク1の中心孔
直径よりもわずかに小さいスピンドルハブ2のディスク
挿入ボス2dの外周円筒部とを位置決めし、嵌合させる
必要がある。ここまでは、従来の磁気ディスク装置にお
ける第2のクランプ構造(図19)と同じである。
【0112】実施の形態9の特徴は、クランプ3をスピ
ンドルハブに同軸的に搭載する構造にある。以下、その
詳細を説明する。スピンドルハブ2は回転中心軸と同軸
のピッチ円上に等角度間隔に2ヶ所以上のクランプ位置
決めボス2aを備えている。一方、クランプ3にはスピ
ンドルハブ2のクランプ位置決めボス2aの配列と同一
ピッチ円上に同一角度間隔、またはその整数分の位置の
角度間隔で2ヶ所以上の孔3oを設ける。クランプ位置
決めボス2aの先端直径はクランプ3の孔3oよりも小
さくなっており、クランプ位置決めボス2aをクランプ
3の孔3oに挿入し、クランプ3をスピンドルハブ2に
同軸的に搭載する。図11では、特にボス2aに代えて
ピン7が挿入されている。ピン7はクランプ3の位置決
めをできればよく、金属のように剛性が高くても、樹脂
等でもよい。さらに、ピン7のクランプ3と接触する方
の先端部には段7aが設けられており、この段7aの直
径はクランプ3の孔3o直径よりも小さい。また段7a
の軸方向長さは、クランプ3の厚さと同程度もしくはそ
れ以下で形成されている。さらにピン7の他端部には弾
性体8が設けられている。
【0113】なお従来の磁気ディスク装置における第2
のクランプ構造(図19)と同じく、スピンドルハブ2
ディスク挿入ボス2d、ディスク受け面2eはいずれも
回転中心軸に対して同軸が保たれている。一方クランプ
3のディスク押圧部3gとクランプ中心孔3aは同軸が
保たれている。すなわちディスク押圧部3gはスピンド
ルハブ3のディスク受け面2eおよびディスク1に対し
て同軸が保たれている。
【0114】クランプ後の断面図を示す図11の(b)
を参照して、クランプ3の軸方向変位に伴って、ピン7
が弾性体8を圧縮して、ピン7をクランプ3の軸方向変
位方向に変位させる。つまり、ここで弾性体8とはクラ
ンプ3の軸力方向への変位を妨げないものであれば、ゴ
ムのように剛性が低くとも、金属製のバネでもよい。
【0115】この構造によれば、従来の磁気ディスク装
置における第2のクランプ構造(図19)の課題である
治具ピン20が抜けなくなるトラブルが解消される。ま
た、治具ピンの挿入、位置合わせの作業も解消され、組
立ての簡素化が図ることができる。さらに、クランプ3
とスピンドルハブ2のディスク受け面2eとの同軸を得
るための位置決め用のピン7の高さが、クランプ3より
も高くならないので、位置決め用のピン7の薄型化への
弊害が解消される。したがって、より薄いクランプ3を
用いても前述のネジ軸力方向への変位量を多く取るによ
って、大きな軸力を得ることができる。以上から、クラ
ンプの薄型化による磁気ディスク装置の薄型化と、クラ
ンプ力の増加による耐衝撃性の向上と、ディスク押圧部
と前記スピンドルハブのディスク受け面と前記ディスク
との偏心によって生じる前記ディスクの反り、うねり等
の回転同期振れの低減という相反する条件を同時に満足
できる。
【0116】(実施の形態10)図12は、実施の形態
10の磁気ディスク装置1200におけるクランプ構造
の断面図である。
【0117】図12を参照して、磁気ディスク装置12
00は、情報を記録するディスク1と、ディスク1を一
体的に搭載したクランプディスクアセンブリ9と、クラ
ンプディスクアセンブリ9を一体的に搭載したスピンド
ルハブ2と、スピンドルハブを回転させるスピンドルモ
ータ5を含む。
【0118】まず、クランプディスクアセンブリについ
て説明する。図13は、実施の形態10に係る第1のク
ランプディスクアセンブリ9aの断面図である。クラン
プディスクアセンブリ9aは、クランプ3とシム10と
ディスク1とを含む。クランプ3は内周円筒部3iとデ
ィスク1の中心孔直径より大きいフランジ部3kを有
し、シム10は中心孔とディスク1の外周部よりも小さ
い外周を有する略リング形状である。クランプディスク
アセンブリ9aの組み立ては、クランプ3の外周円筒部
3jにディスク1とシム10の中心孔を挿入し、クラン
プディスクアセンブリ9aのフランジ部3kとシム10
の底面10aでディスク1の両底面1aを挟み一体的に
固定するという手順を経る。
【0119】図14は、実施の形態10に係る第2のク
ランプディスクアセンブリ9bの断面図である。クラン
プディスクアセンブリ9bは、クランプ3とシム10と
ディスク1を含む。クランプ3は内周円筒部3iとディ
スク1の中心孔直径より大きい皿状フランジ部3lを有
し、シム10は中心孔とディスク1の外周部よりも小さ
い外周を有する略リング形状である。クランプディスク
アセンブリ9bの組立ては、クランプ3の外周円筒部3
jにディスク1とシム10の中心孔を挿入し、クランプ
9の皿状フランジ部3lでディスク1の一方の底面の内
周の面取り部1bとシム10の底面10aでディスク1
の他方底面1aを挟み一体的に固定するという手順を経
る。
【0120】クランプ3へのシム10の固定方法として
は、クランプ外周円筒部3j側面とシム内周側面10b
との圧入がある。または、クランプ外周円筒部3j側面
とシム内周側面10bとの焼きばめがある。または、ク
ランプ外周円筒部3j側面に設けられたオネジ3mとシ
ム内周側面10bに設けられたメネジ10cとの締結に
よってもよい。図12〜図14には、3番目の方法によ
る固定を示す。さらにこの場合は、シム10の底面、ま
たは、クランプ3の底面3f(特にフランジ部3k)に
2ヶ所以上のスリット3pを設けておくことで、トルク
の伝達、パーツの保持に便利である。図12〜図14に
は、フランジ部3kにスリット3pを設けた場合を示
す。
【0121】次に、クランプディスクアセンブリ9のス
ピンドルハブ2への取り付けについて図12を参照して
説明する。クランプ3の内周円筒部3iにスピンドルハ
ブ2の外周円筒部2gを挿入して固定する。具体的なク
ランプ3の内周円筒部3iとスピンドルハブ2の外周円
筒部2gとの固定方法は、クランプ3の内周円筒部3i
とスピンドルハブ2の外周円筒部2gとの圧入がある。
または、クランプ3の内周円筒部3iとスピンドルハブ
2の外周円筒部2gとの接着がある。または、クランプ
3の内周円筒部3iに設けられたメネジ3nとスピンド
ルハブ2の外周円筒部2gに設けられたオネジ2bとの
締結による方法がある。図12〜図14には、3番目の
方法による固定を示す。さらにこの場合は、フランジ部
3kに2ヶ所以上のスリット3pを設けておくことで、
トルクの伝達、パーツの保持に便利である。図12〜図
14には、フランジ部3kに2ヶ所以上のスリット3p
を設けた場合を示す。
【0122】これら前述の方法を用いたディスク1のス
ピンドルハブへの固定方法を用いると、従来の磁気ディ
スク装置における第1のクランプ構造および第2のクラ
ンプ構造に示した課題による制限を受けることなく、ク
ランプの薄型化による磁気ディスク装置の薄型化と、ク
ランプ力の増加による耐衝撃性の向上と、ディスク押圧
部と前記スピンドルハブのディスク受け面と前記ディス
クとの偏心によって生じる前記ディスクの反り、うねり
等の回転同期振れの低減という相反する条件を同時に満
足できる。
【0123】
【発明の効果】本発明の磁気ディスク装置におけるクラ
ンプ構造によると、クランプの薄型化による磁気ディス
ク装置の薄型化と、クランプ力の増加による耐衝撃性の
向上と、ディスク押圧部と前記スピンドルハブのディス
ク受け面と前記ディスクとの偏心によって生じる前記デ
ィスクの反り、うねり等の回転同期振れの低減を同時に
満足できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図2】 実施の形態1の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図3】 実施の形態3の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図4】 実施の形態4の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図5】 実施の形態4に係るクランプ3の斜視図であ
る。
【図6】 実施の形態5の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図7】 実施の形態5に係るクランプを示す斜視図で
ある。
【図8】 実施の形態6の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図9】 実施の形態7の磁気ディスク装置におけるク
ランプ構造の断面図である。
【図10】 実施の形態8の磁気ディスク装置における
クランプ構造の断面図である。
【図11】 実施の形態9の磁気ディスク装置における
クランプ構造の断面図である。
【図12】 実施の形態10の磁気ディスク装置におけ
るクランプ構造の断面図である。
【図13】 実施の形態10に係る第1のクランプディ
スクアセンブリの断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態10に係る第2のクラ
ンプディスクアセンブリの断面図である。
【図15】 磁気ディスク装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図16】 従来の磁気ディスク装置における第1のク
ランプ構造を示すクランプ前の断面図である。
【図17】 従来の磁気ディスク装置におけるクランプ
後の断面図である。
【図18】 従来の磁気ディスク装置における、同軸が
保たれていないクランプ構造によるディスクの反りを示
す断面図である。
【図19】 従来の磁気ディスク装置における第2のク
ランプ構造を示す図である。
【図20】 ネジ駆動穴およびネジ頭部補強を施したネ
ジの断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 1a 底面 1b 面取り部 2 スピンドルハブ 2a クランプ位置決めボス 2b オネジ 2c メネジ 2d ディスク挿入ボス 2e ディスク受け面 2f 未貫通穴 2g 外周円筒部 2h スピンドルハブ中心軸 3 クランプ 3a クランプ中心孔 3b ネジ軸力方向への変位部 3c ネジ軸力方向と逆方向への変位部 3d 凸部 3f 底面 3g ディスク押圧部 3h 深絞り円筒部 3i 内周円筒部 3j 外周円筒部 3k フランジ部 3l 皿状フランジ部 3m オネジ(外周円筒部側面) 3n メネジ(内周円筒部側面) 3o 孔 3p スリット 3q クランプ中心軸 4 ネジ 4a ネジ部 4b ネジ頭部 4c ネジ頭部座面 4d ネジ頭部補強 4e ネジ駆動穴 5 スピンドルモータ 6 ワッシャ 6a 孔 6b 底面 7 ピン 7a 段 8 弾性体 9 クランプディスクアセンブリ 10 シム 10a 底面 10b 内周側面 10c メネジ 20 治具ピン 21 ヘッド 22 アクチュエータ 23 アクチュエータシャフト 24 ボイスコイルモータ 25 カバー

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブであって、前記
    クランプと嵌合して、スピンドルハブの回転中心軸とク
    ランプの中心軸とを一致させるボスを有するスピンドル
    ハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
    ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
    前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
    ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有する磁気ディスク装置において、 前記クランプと前記ネジ頭部との接触部よりも内周のク
    ランプの形状が、前記接触部を基準として軸力方向へ変
    位していることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプは、さらに内周において、
    前記接触部を基準として軸力方向と逆方向に変位してい
    ることを特徴とする、請求項1に記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブであって、前記
    クランプと嵌合して、スピンドルハブの前記回転中心軸
    とクランプの中心軸とを一致させるボスを有するスピン
    ドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
    ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
    前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
    ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記ネジ頭部は、前記クランプの最内周部において前記
    クランプと接触し、前記ネジ頭部とクランプ最内周部と
    の接触部よりも外周のクランプの形状が、前記接触部を
    基準として軸力方向へ変位していることを特徴とするデ
    ィスク装置。
  4. 【請求項4】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブであって、前記
    クランプと嵌合して、スピンドルハブの前記回転中心軸
    とクランプの中心軸とを一致させるボスを有するスピン
    ドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
    ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
    前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
    ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記クランプと前記ネジ頭部との接触部よりも内周のク
    ランプの形状が、前記接触部を基準として軸力方向へ複
    数の凸部を有していることを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記スピンドルハブは、クランプの前記
    複数の凸部の内周側面と嵌合して、スピンドルハブの前
    記回転中心軸とクランプの中心軸とを一致させることを
    特徴とする請求項4にディスク装置。
  6. 【請求項6】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブであって、前記
    クランプと嵌合して、スピンドルハブの前記回転中心軸
    とクランプの中心軸とを一致させるボスを有するスピン
    ドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
    ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
    前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
    ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記クランプと前記ネジ頭部との接触部よりも内周のク
    ランプの形状が、前記接触部を基準として軸力方向と逆
    方向へ複数の凸部を有していることを特徴とするディス
    ク装置。
  7. 【請求項7】 前記スピンドルハブは、クランプの前記
    複数の凸部が存在しない内周側面と嵌合して、スピンド
    ルハブの前記回転中心軸とクランプの中心軸とを一致さ
    せるボスをさらに備えたことを特徴とする請求項6にデ
    ィスク装置。
  8. 【請求項8】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、ネジ頭部を有するネジと、 前記ネジ頭部と前記クランプとの間に設けられたリング
    状のワッシャと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記ネジ頭部は、前記ネジ部をスピンドルハブに締め付
    けた際に発生する軸力を、前記ワッシャを介して前記ク
    ランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハブに固
    定させることを特徴とするディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記ワッシャは、その中心軸が前記クラ
    ンプ中心孔の中心軸と一致するように前記クランプに接
    合されていることを特徴とする請求項8に記載のディス
    ク装置。
  10. 【請求項10】 前記ワッシャは樹脂で形成されてお
    り、その中心軸が前記クランプ中心孔の中心軸と一致す
    るように前記クランプに一体成形されていることを特徴
    とする請求項8に記載のディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記クランプの中心孔の直径は、前記
    ワッシャの孔の直径以下であることを特徴とする請求項
    8〜10のいずれかに記載のディスク装置。
  12. 【請求項12】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有するクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプの一方の面と接触
    し、前記ネジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生
    する軸力を前記クランプに与えて前記ディスクを前記ス
    ピンドルハブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記クランプの他方の面と接触するように設けられたリ
    ング状のワッシャと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記クランプの他方の面と前記ワッシャとは接合されて
    おり、 前記スピンドルハブは、クランプの内周側面と嵌合し
    て、スピンドルハブの前記回転中心軸とワッシャの中心
    軸とを一致させるボスをさらに備えたことを特徴とする
    ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記ワッシャは、その中心軸が前記ク
    ランプ中心孔の中心軸と一致するように前記クランプに
    接合されていることを特徴とする請求項12に記載のデ
    ィスク装置。
  14. 【請求項14】 前記ワッシャは樹脂で形成されてお
    り、その中心軸が前記クランプ中心孔の中心軸と一致す
    るように前記クランプに一体成形されていることを特徴
    とする請求項12に記載のディスク装置。
  15. 【請求項15】 前記ワッシャの孔の直径は前記クラン
    プの中心孔の直径以下であることを特徴とする請求項1
    2〜14のいずれかに記載のディスク装置。
  16. 【請求項16】 情報を記録するディスクと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブと、 中心孔を有し、前記ディスクを前記スピンドルハブに固
    定させるクランプと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプの一方の面と接触
    し、前記ネジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生
    する軸力を前記クランプに与えて前記ディスクを前記ス
    ピンドルハブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有するディスク装置において、 前記クランプは、ディスク押圧部直径より小さく中心孔
    直径よりも大きい領域に深絞り円筒部を有し、 前記スピンドルハブは、前記クランプの深絞り円筒部内
    周側面より小さい外周側面直径を有し、かつ、前記クラ
    ンプの深絞り円筒部内周側面と嵌合して、前記クランプ
    の位置を決定するボスをさらに備えたことを特徴とする
    ディスク装置。
  17. 【請求項17】 情報を記録するディスクと、 中心孔を有し、かつ、ディスクの中心軸と同軸ピッチ円
    上に所定の間隔で複数の孔を備えたクランプと、 前記ディスクを搭載したスピンドルハブであって、前記
    クランプの複数の孔に対応する複数のボスを備えたスピ
    ンドルハブと、 前記クランプの中心孔に通され、スピンドルハブに締め
    付けるネジ部、および、前記クランプと接触し、前記ネ
    ジ部をスピンドルハブに締め付けた際に発生する軸力を
    前記クランプに与えて前記ディスクを前記スピンドルハ
    ブに固定させるネジ頭部を有するネジと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    有する磁気ディスク装置において、 前記複数のボスの各々の先端は前記クランプの孔よりも
    小さく、前記ボスを前記クランプの孔に挿入して、前記
    クランプの位置を決定することを特徴とするディスク装
    置。
  18. 【請求項18】 前記ボスがピンの固定により形成され
    ていることを特徴とする請求項17に記載のディスク装
    置。
  19. 【請求項19】 前記ピンの一端部に段が設けられ、前
    記スピンドルハブに挿入される他端部に弾性体を備えて
    いることを特徴とする請求項18に記載のディスク装
    置。
  20. 【請求項20】 情報を記録するディスク、クランプ、
    および、シムを搭載したクランプディスクアセンブリを
    有するスピンドルハブと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    含むディスク装置において、 前記クランプディスクアセンブリのクランプは、内周円
    筒部と前記ディスク中心孔直径より小さい外周円筒部と
    一端部に前記ディスク中心孔直径より大きいフランジ部
    を有し、 前記クランプディスクアセンブリのシムは、中心孔と前
    記ディスク外周部よりも小さい外周を有する略リング形
    状で形成され、 前記クランプディスクアセンブリのディスクおよびシム
    は、前記クランプの外周円筒部に挿入され、前記ディス
    クの両面を、クランプの前記フランジ部およびシムで挟
    んで固定したことを特徴とするディスク装置。
  21. 【請求項21】 情報を記録するディスク、クランプ、
    および、シムを搭載したクランプディスクアセンブリを
    有するスピンドルハブと、 前記スピンドルハブを回転させるスピンドルモータとを
    含むディスク装置において、 前記クランプディスクアセンブリのクランプは、内周円
    筒部と前記ディスク中心孔直径より小さい外周円筒部と
    一端部に前記ディスク中心孔直径より大きい皿状フラン
    ジ部を有し、 前記クランプディスクアセンブリのシムは、中心孔と前
    記ディスク外周部よりも小さい外周を有する略リング形
    状で形成され、 前記クランプディスクアセンブリのディスクおよびシム
    は、前記クランプの外周円筒部に挿入され、前記クラン
    プの皿状フランジ部で前記ディスクの一方の面に設けら
    れた内周面取り部を挟んで固定し、かつ、前記シムで前
    記ディスクの他方の面を挟んで固定したことを特徴とす
    るディスク装置。
  22. 【請求項22】 前記クランプと前記シムとの固定が、
    前記クランプ外周円筒部側面と前記シム内周側面との圧
    入によることを特徴とする請求項20または請求項21
    に記載のディスク装置。
  23. 【請求項23】 前記クランプと前記シムとの固定が、
    前記クランプ外周円筒部側面と前記シム内周側面との焼
    き嵌めによることを特徴とする請求項20または請求項
    21に記載のディスク装置。
  24. 【請求項24】 前記クランプと前記シムとの固定が、
    前記クランプ外周円筒部側面に設けられたオネジと前記
    シム内周側面に形成されたメネジとの締結によることを
    特徴とする請求項20または21に記載のディスク装
    置。
  25. 【請求項25】 前記クランプディスクアセンブリと前
    記スピンドルハブとの固定が、前記クランプの内周円筒
    部側面に設けられたメネジとスピンドルハブ外周部に設
    けられたオネジとの締結によることを特徴とする請求項
    20〜24のいずれかに記載のディスク装置。
  26. 【請求項26】 前記フランジ部には、2箇所以上のス
    リットが形成されていることを特徴とする請求項20〜
    25のいずれかに記載のディスク装置。
  27. 【請求項27】 前記クランプディスクアセンブリと前
    記スピンドルハブとの固定が、前記クランプの内周円筒
    部とスピンドルハブ外周部との接着によることを特徴と
    する請求項20〜24のいずれかに記載のディスク装
    置。
  28. 【請求項28】 前記クランプディスクアセンブリと前
    記スピンドルハブとの固定が、前記クランプの内周円筒
    部とスピンドルハブ外周部との圧入によることを特徴と
    する請求項20〜24のいずれかに記載のディスク装
    置。
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