JPH09106622A - 磁気ディスク装置およびその製造方法 - Google Patents
磁気ディスク装置およびその製造方法Info
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- JPH09106622A JPH09106622A JP26554295A JP26554295A JPH09106622A JP H09106622 A JPH09106622 A JP H09106622A JP 26554295 A JP26554295 A JP 26554295A JP 26554295 A JP26554295 A JP 26554295A JP H09106622 A JPH09106622 A JP H09106622A
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- magnetic
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- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B17/00—Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
- G11B17/02—Details
- G11B17/022—Positioning or locking of single discs
- G11B17/028—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
- G11B17/0287—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by permanent connections, e.g. screws, rivets
Landscapes
- Moving Of Heads (AREA)
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ディスク装置の磁気ディスク及びガイド
アームの実装構造を薄型化して、ハンディーで薄型の磁
気ディスク装置を提供する。 【解決手段】 1枚目の磁気ディスク2とスペーサリン
グ11及び2枚目の磁気ディスク2は、夫々順にスピン
ドルハブ3に一体に成形された突出板13の上に積層し
て装着される。2枚目の磁気ディスク2の上面に、形状
記憶合金又は時効析出型合金等の加熱により不可逆的に
変形する材質のクランプリング12を設置し、その状態
でクランプリング12を加熱して変形させ、スピンドル
ハブ3及び磁気ディスク2と嵌合して押圧させ、なお且
つ磁気ディスク2を下方向に押圧させて磁気ディスク2
を固定する。本発明の構成によれば、クランプ力の予測
及び設計が容易となり、磁気ディスク固定力の信頼性が
高く、なお且つクランプスペースを減少でき、厚み5m
m以下の薄型磁気ディスク装置が得られる。
アームの実装構造を薄型化して、ハンディーで薄型の磁
気ディスク装置を提供する。 【解決手段】 1枚目の磁気ディスク2とスペーサリン
グ11及び2枚目の磁気ディスク2は、夫々順にスピン
ドルハブ3に一体に成形された突出板13の上に積層し
て装着される。2枚目の磁気ディスク2の上面に、形状
記憶合金又は時効析出型合金等の加熱により不可逆的に
変形する材質のクランプリング12を設置し、その状態
でクランプリング12を加熱して変形させ、スピンドル
ハブ3及び磁気ディスク2と嵌合して押圧させ、なお且
つ磁気ディスク2を下方向に押圧させて磁気ディスク2
を固定する。本発明の構成によれば、クランプ力の予測
及び設計が容易となり、磁気ディスク固定力の信頼性が
高く、なお且つクランプスペースを減少でき、厚み5m
m以下の薄型磁気ディスク装置が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置に
係り、特に磁気ディスクのクランプ構造、アクチュエー
タ構造とそれを用いた薄型の磁気ディスク装置およびそ
の製造方法に関する。
係り、特に磁気ディスクのクランプ構造、アクチュエー
タ構造とそれを用いた薄型の磁気ディスク装置およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、年々記録密度、容
量が増し、その使用方法が従来の大型記録装置、パソコ
ン用記録装置に留まらず、広い分野での使用が期待され
る。例えば、各人が必要データを記録し持ち歩くという
方法も検討されている。
量が増し、その使用方法が従来の大型記録装置、パソコ
ン用記録装置に留まらず、広い分野での使用が期待され
る。例えば、各人が必要データを記録し持ち歩くという
方法も検討されている。
【0003】しかしながら、個人が持ち歩く方法で用い
るには、磁気ディスク装置の小型薄型化が不可欠であ
る。使い勝手の点から、装置形状は磁気カード寸法であ
り、その厚みは、パッケージを含めて5mm以下が目標
となる。この寸法を達成するため、1.8インチ径の小
型円盤を用い、各種機構が考案されている。
るには、磁気ディスク装置の小型薄型化が不可欠であ
る。使い勝手の点から、装置形状は磁気カード寸法であ
り、その厚みは、パッケージを含めて5mm以下が目標
となる。この寸法を達成するため、1.8インチ径の小
型円盤を用い、各種機構が考案されている。
【0004】例えば、従来は磁気ディスクの素材として
アルミ合金が用いられてきた。しかし、磁気ディスク装
置の薄型化に対応するため、より剛性の高いガラスディ
スクを用い、磁気ディスクの薄型化が進められている。
アルミ合金が用いられてきた。しかし、磁気ディスク装
置の薄型化に対応するため、より剛性の高いガラスディ
スクを用い、磁気ディスクの薄型化が進められている。
【0005】また、従来は、磁気ディスクはスペーサリ
ングを介し積層され、スピンドルハブにねじ締結された
クランプリングによって一体化され、スピンドルハブに
固定されていた。しかし、この方法ではねじ締結される
クランプリングの厚みに限界があるため、薄型化に対応
困難であった。そこで、ねじ締結されたクランプリング
に替わり、焼きばめによるクランプリングを用いて積層
した磁気ディスクの一体化、スピンドルハブへの固定を
行い、スピンドル構造の薄型化が図られている。 さら
に一層の薄型化を図るため、各種構造が考案されてい
る。例えば、特開平4−349265号公報に、接着剤
を用いて磁気ディスクを直接スピンドルハブに接着し、
ねじ締結によるクランプリング、焼きばめによるクラン
プリングを省略して磁気ディスク装置の薄型を図る方法
が開示されている。
ングを介し積層され、スピンドルハブにねじ締結された
クランプリングによって一体化され、スピンドルハブに
固定されていた。しかし、この方法ではねじ締結される
クランプリングの厚みに限界があるため、薄型化に対応
困難であった。そこで、ねじ締結されたクランプリング
に替わり、焼きばめによるクランプリングを用いて積層
した磁気ディスクの一体化、スピンドルハブへの固定を
行い、スピンドル構造の薄型化が図られている。 さら
に一層の薄型化を図るため、各種構造が考案されてい
る。例えば、特開平4−349265号公報に、接着剤
を用いて磁気ディスクを直接スピンドルハブに接着し、
ねじ締結によるクランプリング、焼きばめによるクラン
プリングを省略して磁気ディスク装置の薄型を図る方法
が開示されている。
【0006】また、磁気ディスク装置の薄型化にはスピ
ンドル系だけではなくアクチュエータ系の薄型機構が不
可欠である。従来サスペンションはねじによってガイド
アームに締結されていたが、現在は、サスペンションを
締結したガイドアームのマウント厚さを薄型化するた
め、ねじを用いず、サスペンションの端部に円筒状の部
材を溶接し、ガイドアーム先端に設けた孔に挿入し、か
しめによって締結する方法が用いられている。この場
合、ガイドアームは個々に分割されておらず、複数本が
一体化された一体化キャリッジとよばれる部材が用いら
れる。
ンドル系だけではなくアクチュエータ系の薄型機構が不
可欠である。従来サスペンションはねじによってガイド
アームに締結されていたが、現在は、サスペンションを
締結したガイドアームのマウント厚さを薄型化するた
め、ねじを用いず、サスペンションの端部に円筒状の部
材を溶接し、ガイドアーム先端に設けた孔に挿入し、か
しめによって締結する方法が用いられている。この場
合、ガイドアームは個々に分割されておらず、複数本が
一体化された一体化キャリッジとよばれる部材が用いら
れる。
【0007】かしめによってサスペンションをガイドア
ームに締結する方法において、かしめに用いる円筒状部
材に切り欠け部を設け、ガイドアーム両面に取り付ける
サスペンションの円筒状部材の切り欠け部を互いに差し
込みあい、取付け厚さを薄くする方法が特開平2−29
4977号公報に開示されている。
ームに締結する方法において、かしめに用いる円筒状部
材に切り欠け部を設け、ガイドアーム両面に取り付ける
サスペンションの円筒状部材の切り欠け部を互いに差し
込みあい、取付け厚さを薄くする方法が特開平2−29
4977号公報に開示されている。
【0008】さらに、ガイドアーム両面に取り付けるサ
スペンションにおいて、各々の円筒状部材の径を変え、
一方を他方の内部にかしめてマウント厚さを薄くする方
法が米国特許5172286号公報に開示されている。
スペンションにおいて、各々の円筒状部材の径を変え、
一方を他方の内部にかしめてマウント厚さを薄くする方
法が米国特許5172286号公報に開示されている。
【0009】また、一体化キャリッジではなく個々に分
割されたガイドアームをサスペンションと同一材料で形
成し、サスペンションを直接ガイドアームに溶接し、さ
らに複数本のガイドアームとコイルを搭載したコイルホ
ルダとをピボットスリーブに積層して、ピボットスリー
ブ外周に設けたねじに一端からナットを締め付けて積層
したガイドアーム、コイルホルダを一体化したアクチュ
エータが特開平6−84302号公報に開示されてい
る。
割されたガイドアームをサスペンションと同一材料で形
成し、サスペンションを直接ガイドアームに溶接し、さ
らに複数本のガイドアームとコイルを搭載したコイルホ
ルダとをピボットスリーブに積層して、ピボットスリー
ブ外周に設けたねじに一端からナットを締め付けて積層
したガイドアーム、コイルホルダを一体化したアクチュ
エータが特開平6−84302号公報に開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】まず、ねじ締結による
クランプリングを用いた場合を検討する。スピンドルハ
ブと磁気ディスクの固定力は、クランプリングからの押
付け力によって生じるスペーサリングと磁気ディスクと
の摩擦力だけであり、十分な固定力を得るには相応の押
付け力が必要となる。必要とする押付け力を発生させて
もクランプリングを変形させないためには、クランプリ
ングに厚みが必要となり、薄形化に対応するには限界が
ある。
クランプリングを用いた場合を検討する。スピンドルハ
ブと磁気ディスクの固定力は、クランプリングからの押
付け力によって生じるスペーサリングと磁気ディスクと
の摩擦力だけであり、十分な固定力を得るには相応の押
付け力が必要となる。必要とする押付け力を発生させて
もクランプリングを変形させないためには、クランプリ
ングに厚みが必要となり、薄形化に対応するには限界が
ある。
【0011】また、クランプリングをスピンドルハブに
固定するためにねじを用いるため、スピンドルハブには
所定の押付け力を生じるねじ孔深さを設けるための厚み
が必要となり、薄形化に対応するには限界がある。した
がって、ねじ締結によるクランプリングを用いた場合、
スピンドル構造の薄型化には限界がある。
固定するためにねじを用いるため、スピンドルハブには
所定の押付け力を生じるねじ孔深さを設けるための厚み
が必要となり、薄形化に対応するには限界がある。した
がって、ねじ締結によるクランプリングを用いた場合、
スピンドル構造の薄型化には限界がある。
【0012】次に焼きばめによるクランプリングを用い
た場合を検討する。焼きばめによるクランプリングを用
いる場合、スピンドルハブに固定するねじが不要となる
ため、薄型化には有効である。しかしながら、焼きばめ
作業は組立て時間、準備時間を要し、生産性がよくな
い。したがって、焼きばめによるクランプリングを用い
た場合もスピンドル構造の薄型化には限界があり、且つ
生産性がよくない。
た場合を検討する。焼きばめによるクランプリングを用
いる場合、スピンドルハブに固定するねじが不要となる
ため、薄型化には有効である。しかしながら、焼きばめ
作業は組立て時間、準備時間を要し、生産性がよくな
い。したがって、焼きばめによるクランプリングを用い
た場合もスピンドル構造の薄型化には限界があり、且つ
生産性がよくない。
【0013】次に磁気ディスクを直接スピンドルハブに
接着する方法を検討する。磁気ディスク装置は多くの場
合、組立て後、性能検査によって様々な部品交換が必要
となる。磁気ディスク、磁気ヘッドも例外ではなく性能
検査によって交換される場合が多い。しかし、磁気ディ
スクを直接スピンドルハブに接着した場合、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、スピンドルハブ、軸受、
モーターを含むスピンドルの一括交換となるため、極め
て非生産的となる。
接着する方法を検討する。磁気ディスク装置は多くの場
合、組立て後、性能検査によって様々な部品交換が必要
となる。磁気ディスク、磁気ヘッドも例外ではなく性能
検査によって交換される場合が多い。しかし、磁気ディ
スクを直接スピンドルハブに接着した場合、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、スピンドルハブ、軸受、
モーターを含むスピンドルの一括交換となるため、極め
て非生産的となる。
【0014】あるいは、なんらかの方法でスピンドルハ
ブから磁気ディスクを取り去ったとしても、スピンドル
ハブに付着する接着剤を完全に取り除かねば、スピンド
ルの再利用は困難である。すなわち、磁気ディスクを直
接スピンドルハブに接着する方法では、磁気ディスクの
交換が極めて困難となり、生産性が著しく低下する。
ブから磁気ディスクを取り去ったとしても、スピンドル
ハブに付着する接着剤を完全に取り除かねば、スピンド
ルの再利用は困難である。すなわち、磁気ディスクを直
接スピンドルハブに接着する方法では、磁気ディスクの
交換が極めて困難となり、生産性が著しく低下する。
【0015】次にアクチュエータ構造について検討す
る。まず、かしめ法による締結を以下考える。かしめ法
は、サスペンションに取付けたスペーサに装着された円
筒状部材(以下、ボスと称する)を塑性変形させ、ガイ
ドアーム先端に設けた孔に固定する方法である。そのた
め、ガイドアームにおいてボスを装着する孔周辺部は円
周方向に引っ張り応力が発生し、局部的に塑性域に達す
る。局部的塑性変形が生じてもかしめ部が破壊に至らぬ
ためには、ガイドアームに最低限の厚みが必要である。
したがって、かしめ法ではガイドアームの薄型化、すな
わち装置の薄型化には限界がある。
る。まず、かしめ法による締結を以下考える。かしめ法
は、サスペンションに取付けたスペーサに装着された円
筒状部材(以下、ボスと称する)を塑性変形させ、ガイ
ドアーム先端に設けた孔に固定する方法である。そのた
め、ガイドアームにおいてボスを装着する孔周辺部は円
周方向に引っ張り応力が発生し、局部的に塑性域に達す
る。局部的塑性変形が生じてもかしめ部が破壊に至らぬ
ためには、ガイドアームに最低限の厚みが必要である。
したがって、かしめ法ではガイドアームの薄型化、すな
わち装置の薄型化には限界がある。
【0016】上記、特開平2−294977号広報は、
かしめによるガイドアーム側の強度、サスペンションの
固定力についての検討がなされていない。上下、ボスに
切欠きを設けると、各ボスのガイドアーム内面に対する
接触面積が小さくなり、その結果ボスの固定力が小さく
なり、上下ボス切欠き部の加工公差によって生じるすき
間分だけ動く可能性がある。ボスの固定力を増すために
は変形量を増さねばならないが、ガイドアームを薄型化
にする場合、ガイドアーム強度上限界がある。したがっ
て、同方法では、ガイドアーム薄型化、および磁気ディ
スク装置の薄型化には充分に対応ができない。
かしめによるガイドアーム側の強度、サスペンションの
固定力についての検討がなされていない。上下、ボスに
切欠きを設けると、各ボスのガイドアーム内面に対する
接触面積が小さくなり、その結果ボスの固定力が小さく
なり、上下ボス切欠き部の加工公差によって生じるすき
間分だけ動く可能性がある。ボスの固定力を増すために
は変形量を増さねばならないが、ガイドアームを薄型化
にする場合、ガイドアーム強度上限界がある。したがっ
て、同方法では、ガイドアーム薄型化、および磁気ディ
スク装置の薄型化には充分に対応ができない。
【0017】上記、米国特許5172286号も同様
に、かしめによるガイドアーム側の強度についての検討
がなされていない。同方法では、2本のボスをかしめね
ばならないため、ガイドアーム側の変形量が増し、ガイ
ドアーム強度上、薄型化には限界がある。さらに、ガイ
ドアームの厚みはボス高さ以下とはならず、薄型化には
限界がある。したがって、同方法では、ガイドアームの
薄型化、および磁気ディスク装置の薄型化には充分に対
応ができない。
に、かしめによるガイドアーム側の強度についての検討
がなされていない。同方法では、2本のボスをかしめね
ばならないため、ガイドアーム側の変形量が増し、ガイ
ドアーム強度上、薄型化には限界がある。さらに、ガイ
ドアームの厚みはボス高さ以下とはならず、薄型化には
限界がある。したがって、同方法では、ガイドアームの
薄型化、および磁気ディスク装置の薄型化には充分に対
応ができない。
【0018】上記、特開平6−84302号広報は、最
もガイドアームを薄型化できる方法である。しかしなが
らピボットスリーブの一端からナットを締め付けて、ガ
イドアームとコイルホルダを積層一体化するため、各ガ
イドアーム間に十分な摩擦力が得難く、各ヘッド間に位
置ずれが生じる可能性がある。さらに、積層したガイド
アームとコイルホルダをピボットスリーブに固定する力
は、締め付けナット、および他端側のリブとガイドアー
ムとの摩擦力である。十分な摩擦力得るためには、相当
の押付力が必要となり、ナットおよび多端側のリブの厚
みが必要となる。その結果、積層の厚みが増し、薄型化
が困難となる。したがって、同方法では、ガイドアーム
の薄型化、および磁気ディスク装置の薄型化には充分に
対応ができない。
もガイドアームを薄型化できる方法である。しかしなが
らピボットスリーブの一端からナットを締め付けて、ガ
イドアームとコイルホルダを積層一体化するため、各ガ
イドアーム間に十分な摩擦力が得難く、各ヘッド間に位
置ずれが生じる可能性がある。さらに、積層したガイド
アームとコイルホルダをピボットスリーブに固定する力
は、締め付けナット、および他端側のリブとガイドアー
ムとの摩擦力である。十分な摩擦力得るためには、相当
の押付力が必要となり、ナットおよび多端側のリブの厚
みが必要となる。その結果、積層の厚みが増し、薄型化
が困難となる。したがって、同方法では、ガイドアーム
の薄型化、および磁気ディスク装置の薄型化には充分に
対応ができない。
【0019】本発明は上記の問題点を解消するためにな
されたものであり、その目的は薄型化に対応できるスピ
ンドル構造を適用し、薄型の磁気ディスク装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は薄型化に対応
できるスピンドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装
置の製造方法を提案することにある。また、本発明のそ
の他の目的は薄型化に対応できるアクチュエータ構造を
適用した薄型の磁気ディスク装置を提供することにあ
る。また、本発明のさらにその他の目的は、薄型化に対
応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気ディ
スク装置の製造方法を提案することにある。
されたものであり、その目的は薄型化に対応できるスピ
ンドル構造を適用し、薄型の磁気ディスク装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は薄型化に対応
できるスピンドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装
置の製造方法を提案することにある。また、本発明のそ
の他の目的は薄型化に対応できるアクチュエータ構造を
適用した薄型の磁気ディスク装置を提供することにあ
る。また、本発明のさらにその他の目的は、薄型化に対
応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気ディ
スク装置の製造方法を提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスクを回転
支持するスピンドル系と、前記磁気ディスクの磁気記録
を読み取りまたは書き込みする磁気ヘッドを駆動するア
クチュエータ系とを備えて成る磁気ディスク装置におい
て、前記磁気ディスクをスピンドルハブに固定するクラ
ンプリングが、加熱により不可逆的な形状変化を生ずる
材質で形成されていることを特徴とし、また、前記磁気
ヘッドを支持するガイドアームは、ピボットスリーブを
挿入するリングが、加熱により不可逆的な形状変化を生
ずる材質で形成されていることを特徴とするものであ
る。
に、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスクを回転
支持するスピンドル系と、前記磁気ディスクの磁気記録
を読み取りまたは書き込みする磁気ヘッドを駆動するア
クチュエータ系とを備えて成る磁気ディスク装置におい
て、前記磁気ディスクをスピンドルハブに固定するクラ
ンプリングが、加熱により不可逆的な形状変化を生ずる
材質で形成されていることを特徴とし、また、前記磁気
ヘッドを支持するガイドアームは、ピボットスリーブを
挿入するリングが、加熱により不可逆的な形状変化を生
ずる材質で形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0021】また、本発明の磁気ディスク装置の製造方
法は、磁気ディスクを回転支持するスピンドル系と、前
記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは書き込みす
る磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系とを備えて成
る磁気ディスク装置の製造方法において、前記磁気ディ
スクを固定するクランプリングを、70℃ないし200
℃に加熱し不可逆的に変形させることを特徴とし、ま
た、前記アクチュエータ系が、ピボットスリーブを固定
するガイドアームのリングを、70℃ないし200℃に
加熱し不可逆的に変形させることを特徴とする。
法は、磁気ディスクを回転支持するスピンドル系と、前
記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは書き込みす
る磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系とを備えて成
る磁気ディスク装置の製造方法において、前記磁気ディ
スクを固定するクランプリングを、70℃ないし200
℃に加熱し不可逆的に変形させることを特徴とし、ま
た、前記アクチュエータ系が、ピボットスリーブを固定
するガイドアームのリングを、70℃ないし200℃に
加熱し不可逆的に変形させることを特徴とする。
【0022】以下、具体的に説明する。本発明の磁気デ
ィスク装置は、磁気ディスク、この磁気ディスクをスピ
ンドルハブに固定する特定の特性を有する材料からなる
クランプリングを用いたスピンドル構造と、磁気ヘッ
ド、磁気ヘッドを搭載するスライダ、スライダを支持す
るサスペンション、このサスペンションを保持するガイ
ドアームを用い、このガイドアームが特定の特性を有す
る材料からなるアクチュエータ構造とを具備する。
ィスク装置は、磁気ディスク、この磁気ディスクをスピ
ンドルハブに固定する特定の特性を有する材料からなる
クランプリングを用いたスピンドル構造と、磁気ヘッ
ド、磁気ヘッドを搭載するスライダ、スライダを支持す
るサスペンション、このサスペンションを保持するガイ
ドアームを用い、このガイドアームが特定の特性を有す
る材料からなるアクチュエータ構造とを具備する。
【0023】まず、本発明は、クランプリングを、加熱
によりスピンドルハブを締め付けなお且つ磁気ディスク
を押しつける力を生じる形状に不可逆的に変形する特性
を有する部材で形成する。
によりスピンドルハブを締め付けなお且つ磁気ディスク
を押しつける力を生じる形状に不可逆的に変形する特性
を有する部材で形成する。
【0024】上記の不可逆的変形を呈するクランプリン
グには形状記憶特性を有する材料を使用することが望ま
しい。本発明においては、形状記憶特性を有する材料と
して形状記憶合金を使用するのが好ましいが、形状記憶
特性を有すれば非金属材料でも良い。形状記憶材料を用
いることによってクランプ前に、加熱後にスピンドルハ
ブを締め付けてなお且つ磁気ディスクを押しつける力を
生ずる形状をクランプリングに記憶させることが可能と
なる。
グには形状記憶特性を有する材料を使用することが望ま
しい。本発明においては、形状記憶特性を有する材料と
して形状記憶合金を使用するのが好ましいが、形状記憶
特性を有すれば非金属材料でも良い。形状記憶材料を用
いることによってクランプ前に、加熱後にスピンドルハ
ブを締め付けてなお且つ磁気ディスクを押しつける力を
生ずる形状をクランプリングに記憶させることが可能と
なる。
【0025】クランプリングの嵌合によってスピンドル
ハブを塑性変形させることは望ましくなく、従ってクラ
ンプリング材の降伏応力はスピンドルハブ材の降伏応力
を下回る材料でなければならない。一方、磁気ディスク
の固定には、クランプリングの降伏応力は高い方が望ま
しい。従って、スピンドルハブ材の降伏応力以下で、で
きるだけ高い方が望ましい。本発明ではスピンドルハブ
には降伏応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用す
る。磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリン
グの降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させ
て3.3kg/mm2 以上であり、かつスピンドルハブ
の降伏応力以下が望ましい。さらに、クランプリングの
重量は、磁気ディスク、スピンドルモータおよびスピン
ドルハブからなるスピンドル系の慣性モーメントに影響
を及ぼし、強いては、磁気ディスクの駆動力および消費
電力に影響を及ぼすため、軽い方が良い。以上2つの観
点からTi−Ni系の形状記憶合金がクランプリングの
材質に望ましい。
ハブを塑性変形させることは望ましくなく、従ってクラ
ンプリング材の降伏応力はスピンドルハブ材の降伏応力
を下回る材料でなければならない。一方、磁気ディスク
の固定には、クランプリングの降伏応力は高い方が望ま
しい。従って、スピンドルハブ材の降伏応力以下で、で
きるだけ高い方が望ましい。本発明ではスピンドルハブ
には降伏応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用す
る。磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリン
グの降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させ
て3.3kg/mm2 以上であり、かつスピンドルハブ
の降伏応力以下が望ましい。さらに、クランプリングの
重量は、磁気ディスク、スピンドルモータおよびスピン
ドルハブからなるスピンドル系の慣性モーメントに影響
を及ぼし、強いては、磁気ディスクの駆動力および消費
電力に影響を及ぼすため、軽い方が良い。以上2つの観
点からTi−Ni系の形状記憶合金がクランプリングの
材質に望ましい。
【0026】一方磁気ディスク装置は、量産品であるた
めそのコストをできる限り低く抑えることが重要であ
る。形状記憶合金でなお且つ素材費がTi−Ni系の形
状記憶合金より安くさらに加工性がよいCu−Zn−A
l系合金やCu−Al−Ni系合金などのCuを主成分
とする合金は、コストの低減を期待できるためクランプ
リングの材料として望ましい。なおCu−Zn−Al系
合金やCu−Al−Ni系合金の降伏応力も前記のクラ
ンプリングの降伏応力と同様であり、3.3kg/mm2
以上、スピンドルハブの降伏応力以下の範囲を満たす
ことが望ましい。
めそのコストをできる限り低く抑えることが重要であ
る。形状記憶合金でなお且つ素材費がTi−Ni系の形
状記憶合金より安くさらに加工性がよいCu−Zn−A
l系合金やCu−Al−Ni系合金などのCuを主成分
とする合金は、コストの低減を期待できるためクランプ
リングの材料として望ましい。なおCu−Zn−Al系
合金やCu−Al−Ni系合金の降伏応力も前記のクラ
ンプリングの降伏応力と同様であり、3.3kg/mm2
以上、スピンドルハブの降伏応力以下の範囲を満たす
ことが望ましい。
【0027】加熱により不可逆的に変形し磁気ディスク
を固定する手段としては、クランプリングの材料に上記
の形状記憶合金以外に時効析出特性を有する合金を使用
することも可能である。この場合、合金は構成する元素
のうち少なくとも1種以上の元素が他の元素に過飽和に
固溶することが可能で、なお且つ室温以上で、ある時間
経過後、時効析出により体積膨張を生じ、さらに時効析
出物が室温で再固溶しない合金であることが望ましい。
を固定する手段としては、クランプリングの材料に上記
の形状記憶合金以外に時効析出特性を有する合金を使用
することも可能である。この場合、合金は構成する元素
のうち少なくとも1種以上の元素が他の元素に過飽和に
固溶することが可能で、なお且つ室温以上で、ある時間
経過後、時効析出により体積膨張を生じ、さらに時効析
出物が室温で再固溶しない合金であることが望ましい。
【0028】前記時効析出特性を有する合金には、軽量
且つ加工性が良好で、時効析出による体積膨張率が大き
くなお且つ時効析出温度を低く設定できてクランプ作業
性が良いMg−Al系の合金を使用することが望まし
い。
且つ加工性が良好で、時効析出による体積膨張率が大き
くなお且つ時効析出温度を低く設定できてクランプ作業
性が良いMg−Al系の合金を使用することが望まし
い。
【0029】クランプリングが加熱による不可逆変形の
後に、スピンドルハブに嵌合して締め付け磁気ディスク
を固定するためには、クランプリングの内径がスピンド
ルハブの外径より小さくなお且つ外径が磁気ディスクの
内径より大きい形状をクランプリングに記憶させ、その
後クランプリングをスピンドルハブの外周と磁気ディス
クの内周との隙間に容易に挿入できる形状に塑性加工す
ることが望ましい。これにより、スピンドルハブへのク
ランプリングの装着が容易になり、なお且つ形状記憶効
果によるクランプリングの変形でスピンドルハブの外周
と磁気ディスクの内周とを押しつける力が発生するため
磁気ディスクをスピンドルハブに固定することが可能と
なる。
後に、スピンドルハブに嵌合して締め付け磁気ディスク
を固定するためには、クランプリングの内径がスピンド
ルハブの外径より小さくなお且つ外径が磁気ディスクの
内径より大きい形状をクランプリングに記憶させ、その
後クランプリングをスピンドルハブの外周と磁気ディス
クの内周との隙間に容易に挿入できる形状に塑性加工す
ることが望ましい。これにより、スピンドルハブへのク
ランプリングの装着が容易になり、なお且つ形状記憶効
果によるクランプリングの変形でスピンドルハブの外周
と磁気ディスクの内周とを押しつける力が発生するため
磁気ディスクをスピンドルハブに固定することが可能と
なる。
【0030】クランプリングに磁気ディスクの固定力を
発生させる上記以外の手段としては、形状記憶変形によ
りクランプリングの高さが増すようにその形状を設定す
ることが望ましい。詳細にはクランプリングの中心軸を
含む断面の断面形状がV型であり、形状記憶変形により
L型となる。すなわち、V字のなす角が大きくなるよう
にクランプリングに形状記憶させた後、装着容易形状に
塑性変形させてその断面形状を設定することが望まし
く、これによりスピンドルハブの外周と磁気ディスクの
上面とを同時に押しつける力が発生し磁気ディスクをス
ピンドルハブに固定することが可能となる。
発生させる上記以外の手段としては、形状記憶変形によ
りクランプリングの高さが増すようにその形状を設定す
ることが望ましい。詳細にはクランプリングの中心軸を
含む断面の断面形状がV型であり、形状記憶変形により
L型となる。すなわち、V字のなす角が大きくなるよう
にクランプリングに形状記憶させた後、装着容易形状に
塑性変形させてその断面形状を設定することが望まし
く、これによりスピンドルハブの外周と磁気ディスクの
上面とを同時に押しつける力が発生し磁気ディスクをス
ピンドルハブに固定することが可能となる。
【0031】上記の手段により磁気ディスクをスピンド
ルハブに固定する場合、スピンドルハブとクランプリン
グとの嵌合部の滑りによる磁気ディスク固定力の低減を
なくすためには、スピンドルハブの嵌合外周面にスピン
ドル軸を含む平面で切断した断面の形状が凹である溝を
成形することが望ましい。この溝の上部の段差にクラン
プリングの上端あるいは一端を付き当てるようにクラン
プリングの形状や前記溝の形状および配置位置を設定す
ることが望ましい。
ルハブに固定する場合、スピンドルハブとクランプリン
グとの嵌合部の滑りによる磁気ディスク固定力の低減を
なくすためには、スピンドルハブの嵌合外周面にスピン
ドル軸を含む平面で切断した断面の形状が凹である溝を
成形することが望ましい。この溝の上部の段差にクラン
プリングの上端あるいは一端を付き当てるようにクラン
プリングの形状や前記溝の形状および配置位置を設定す
ることが望ましい。
【0032】一方、磁気ヘッド、スライダ、サスペンシ
ョンを支持するガイドアームをピボットスリーブに固定
するためには、ガイドアームが一端にサスペンションを
固定支持し、他端にピボットスリーブを差し入れるリン
グを有し、ガイドアームが加熱によりピボットスリーブ
を締め付ける形状に不可逆的に変化する特性を有する部
材で形成する。
ョンを支持するガイドアームをピボットスリーブに固定
するためには、ガイドアームが一端にサスペンションを
固定支持し、他端にピボットスリーブを差し入れるリン
グを有し、ガイドアームが加熱によりピボットスリーブ
を締め付ける形状に不可逆的に変化する特性を有する部
材で形成する。
【0033】上記の不可逆的変形を呈するガイドアーム
には形状記憶特性を有する材料を使用することが望まし
い。本発明においては、形状記憶特性を有する材料とし
て形状記憶合金を使用するのが好ましいが、形状記憶特
性を有すれば非金属材料でも良い。形状記憶材料を用い
ることによってガイドアーム固定前に、加熱後にピボッ
トスリーブを締め付ける力を生ずる形状をリングに記憶
させることが可能となる。
には形状記憶特性を有する材料を使用することが望まし
い。本発明においては、形状記憶特性を有する材料とし
て形状記憶合金を使用するのが好ましいが、形状記憶特
性を有すれば非金属材料でも良い。形状記憶材料を用い
ることによってガイドアーム固定前に、加熱後にピボッ
トスリーブを締め付ける力を生ずる形状をリングに記憶
させることが可能となる。
【0034】ガイドアームのリングの嵌合によってピボ
ットスリーブを塑性変形させることは望ましくなく、従
ってガイドアーム材の降伏応力はピボットスリーブ材の
降伏応力を下回る材料でなければならない。一方、ガイ
ドアームの固定には、ガイドアームの降伏応力は高い方
が望ましい。従って、ピボットスリーブ材の降伏応力以
下で、できるだけ高い方が望ましい。本発明ではピボッ
トスリーブには降伏応力が10〜50kg/mm2 の材
料を使用する。磁気ディスクの固定力を検討すると、ガ
イドアームのリングの降伏応力は、ピボットスリーブの
降伏応力に対応させて3.3kg/mm2 以上であり、
かつピボットスリーブの降伏応力以下が望ましい。さら
に、ガイドアームの重量は、磁気ヘッド、スライダを支
持するサスペンション、ガイドアーム、コイルを支持す
るコイルホルダ、ピボットスリーブおよび軸受等からな
るアクチュエータ系の慣性モーメントに影響を及ぼし、
強いては、アクチュエータ系の駆動力および消費電力に
影響を及ぼすため、軽い方が良い。以上2つの観点から
Ti−Ni系の形状記憶合金がガイドアームの材質に望
ましい。
ットスリーブを塑性変形させることは望ましくなく、従
ってガイドアーム材の降伏応力はピボットスリーブ材の
降伏応力を下回る材料でなければならない。一方、ガイ
ドアームの固定には、ガイドアームの降伏応力は高い方
が望ましい。従って、ピボットスリーブ材の降伏応力以
下で、できるだけ高い方が望ましい。本発明ではピボッ
トスリーブには降伏応力が10〜50kg/mm2 の材
料を使用する。磁気ディスクの固定力を検討すると、ガ
イドアームのリングの降伏応力は、ピボットスリーブの
降伏応力に対応させて3.3kg/mm2 以上であり、
かつピボットスリーブの降伏応力以下が望ましい。さら
に、ガイドアームの重量は、磁気ヘッド、スライダを支
持するサスペンション、ガイドアーム、コイルを支持す
るコイルホルダ、ピボットスリーブおよび軸受等からな
るアクチュエータ系の慣性モーメントに影響を及ぼし、
強いては、アクチュエータ系の駆動力および消費電力に
影響を及ぼすため、軽い方が良い。以上2つの観点から
Ti−Ni系の形状記憶合金がガイドアームの材質に望
ましい。
【0035】一方磁気ディスク装置は、量産品であるた
めそのコストをできる限り低く抑えることが重要であ
る。形状記憶合金でなお且つ素材費がTi−Ni系の形
状記憶合金より安くさらに加工性がよいCu−Zn−A
l系合金やCu−Al−Ni系合金などのCuを主成分
とする合金は、コストの低減を期待できるためガイドア
ームの材料として望ましい。なおCu−Zn−Al系合
金やCu−Al−Ni系合金の降伏応力も前記のガイド
アームの降伏応力と同様であり、3.3kg/mm2 以
上、ピボットスリーブの降伏応力以下の範囲を満たすこ
とが望ましい。
めそのコストをできる限り低く抑えることが重要であ
る。形状記憶合金でなお且つ素材費がTi−Ni系の形
状記憶合金より安くさらに加工性がよいCu−Zn−A
l系合金やCu−Al−Ni系合金などのCuを主成分
とする合金は、コストの低減を期待できるためガイドア
ームの材料として望ましい。なおCu−Zn−Al系合
金やCu−Al−Ni系合金の降伏応力も前記のガイド
アームの降伏応力と同様であり、3.3kg/mm2 以
上、ピボットスリーブの降伏応力以下の範囲を満たすこ
とが望ましい。
【0036】加熱により不可逆的に変形しガイドアーム
を固定する手段としては、ガイドアームの材料に上記の
形状記憶合金以外に時効析出特性を有する合金を使用す
ることも可能である。この場合、合金は構成する元素の
うち少なくとも1種以上の元素が他の元素に過飽和に固
溶することが可能で、なお且つ室温以上で、ある時間経
過後、時効析出により体積膨張を生じ、さらに時効析出
物が室温で再固溶しない合金であることが望ましい。
を固定する手段としては、ガイドアームの材料に上記の
形状記憶合金以外に時効析出特性を有する合金を使用す
ることも可能である。この場合、合金は構成する元素の
うち少なくとも1種以上の元素が他の元素に過飽和に固
溶することが可能で、なお且つ室温以上で、ある時間経
過後、時効析出により体積膨張を生じ、さらに時効析出
物が室温で再固溶しない合金であることが望ましい。
【0037】前記時効析出特性を有する合金には、軽量
且つ加工性が良好で、時効析出による体積膨張率が大き
くなお且つ時効析出温度を低く設定できてクランプ作業
性が良いMg−Al系の合金を使用することが望ましい
ことはガイドアームについてもクランプリングと同様で
ある。
且つ加工性が良好で、時効析出による体積膨張率が大き
くなお且つ時効析出温度を低く設定できてクランプ作業
性が良いMg−Al系の合金を使用することが望ましい
ことはガイドアームについてもクランプリングと同様で
ある。
【0038】ガイドアームのリングが加熱による不可逆
変形の後に、ピボットスリーブに嵌合して締め付けガイ
ドアームを固定するためには、ガイドアームのリングの
内径がピボットスリーブの外径より小さい形状をガイド
アームに記憶させ、その後ガイドアームをピボットスリ
ーブに容易に挿入できるように、ガイドアームのリング
の内径をピボットスリーブの外径より大きい形状に塑性
加工することが望ましい。これにより、ピボットスリー
ブへのガイドアームの装着が容易になり、なお且つ形状
記憶効果によるガイドアームのリングの変形でピボット
スリーブの外周を押しつける力が発生するためガイドア
ームをピボットスリーブに固定することが可能となる。
変形の後に、ピボットスリーブに嵌合して締め付けガイ
ドアームを固定するためには、ガイドアームのリングの
内径がピボットスリーブの外径より小さい形状をガイド
アームに記憶させ、その後ガイドアームをピボットスリ
ーブに容易に挿入できるように、ガイドアームのリング
の内径をピボットスリーブの外径より大きい形状に塑性
加工することが望ましい。これにより、ピボットスリー
ブへのガイドアームの装着が容易になり、なお且つ形状
記憶効果によるガイドアームのリングの変形でピボット
スリーブの外周を押しつける力が発生するためガイドア
ームをピボットスリーブに固定することが可能となる。
【0039】ガイドアームをピボットスリーブに固定す
る加熱冷却工程の前後におけるリング厚みの変化は、磁
気ヘッドの浮上量に影響を及ぼし、浮上量設計の裕度が
大きくなって望ましくない。したがって、ガイドアーム
のリングの形状は、開口端を有するC形のリング状とす
ることが望ましく、さらに望ましくはサスペンション支
持部と反対側に開口端を有するC形のリング状であるこ
とが望ましい。 上記の手段によりガイドアームをピボ
ットスリーブに固定する場合、ピボットスリーブとガイ
ドアームのリングとの嵌合部の滑りによるコイルホルダ
固定力の低減、およびガイドアームの上下方向のずれを
なくすためには、ピボットスリーブの嵌合外周面にピボ
ット軸を含む平面で切断した断面の形状が凹である溝を
成形することが望ましい。この溝の上下部の段差にガイ
ドアームのリングの上下端を付き当てるようにガイドア
ームのリングの形状や前記溝の形状および配置位置を設
定することが望ましい。
る加熱冷却工程の前後におけるリング厚みの変化は、磁
気ヘッドの浮上量に影響を及ぼし、浮上量設計の裕度が
大きくなって望ましくない。したがって、ガイドアーム
のリングの形状は、開口端を有するC形のリング状とす
ることが望ましく、さらに望ましくはサスペンション支
持部と反対側に開口端を有するC形のリング状であるこ
とが望ましい。 上記の手段によりガイドアームをピボ
ットスリーブに固定する場合、ピボットスリーブとガイ
ドアームのリングとの嵌合部の滑りによるコイルホルダ
固定力の低減、およびガイドアームの上下方向のずれを
なくすためには、ピボットスリーブの嵌合外周面にピボ
ット軸を含む平面で切断した断面の形状が凹である溝を
成形することが望ましい。この溝の上下部の段差にガイ
ドアームのリングの上下端を付き当てるようにガイドア
ームのリングの形状や前記溝の形状および配置位置を設
定することが望ましい。
【0040】本発明の磁気ディスク装置は、主として携
帯することを前提にしているため、小型軽量で且つ薄型
のカードタイプであることが望ましく、衣服や鞄のポケ
ット等に収納した場合を想定するとその厚みは、パッケ
ージを含めて5mm以下であることが望ましい。
帯することを前提にしているため、小型軽量で且つ薄型
のカードタイプであることが望ましく、衣服や鞄のポケ
ット等に収納した場合を想定するとその厚みは、パッケ
ージを含めて5mm以下であることが望ましい。
【0041】本発明の磁気ディスク装置の1つの製造手
段は、スピンドルハブの一端にスピンドルハブと一体に
設けられた突出部の段差の上に磁気ディスクを積層しそ
の最上面にクランプリングを配置するか、あるいは磁気
ディスクとクランプリングを交互に積層して配置し、ク
ランプリングを加圧治具等の下方向への押しつけ手段に
より押しつけ、加熱手段により加熱する。この時、クラ
ンプリングの材質が形状記憶合金の場合、本発明の磁気
ディスク装置のスピンドル系への熱影響による短寿命化
とクランプリングの形状記憶特性とクランプ後の磁気デ
ィスク固定力の低下を最小限に留めることを考慮すれ
ば、加熱温度は、70℃〜200℃が望ましい。時効析
出型合金の場合、磁気ディスク装置のスピンドル系への
熱影響による短寿命化とクランプリングの時効析出の作
業性とを考慮すれば加熱温度は200℃以下であること
が望ましい。
段は、スピンドルハブの一端にスピンドルハブと一体に
設けられた突出部の段差の上に磁気ディスクを積層しそ
の最上面にクランプリングを配置するか、あるいは磁気
ディスクとクランプリングを交互に積層して配置し、ク
ランプリングを加圧治具等の下方向への押しつけ手段に
より押しつけ、加熱手段により加熱する。この時、クラ
ンプリングの材質が形状記憶合金の場合、本発明の磁気
ディスク装置のスピンドル系への熱影響による短寿命化
とクランプリングの形状記憶特性とクランプ後の磁気デ
ィスク固定力の低下を最小限に留めることを考慮すれ
ば、加熱温度は、70℃〜200℃が望ましい。時効析
出型合金の場合、磁気ディスク装置のスピンドル系への
熱影響による短寿命化とクランプリングの時効析出の作
業性とを考慮すれば加熱温度は200℃以下であること
が望ましい。
【0042】本発明の磁気ディスク装置の他の製造手段
は、ガイドアームとコイルホルダとをピボットスリーブ
に挿入し、ガイドアームのリングを加圧治具等で上下方
向から挟んで押しつける手段により押しつけ、加熱手段
により加熱する。この時、ガイドアームの材質が形状記
憶合金の場合、本発明の磁気ディスク装置のアクチュエ
ータ系への熱影響による短寿命化とガイドアームの形状
記憶特性とリング固定後のガイドアーム固定力の低下を
最小限に留めることを考慮すれば、加熱温度は、70℃
〜200℃が望ましい。時効析出型合金の場合、磁気デ
ィスク装置のアクチュエータ系への熱影響による短寿命
化とガイドアームのリングの時効析出の作業性とを考慮
すれば加熱温度は200℃以下であることが望ましい。
は、ガイドアームとコイルホルダとをピボットスリーブ
に挿入し、ガイドアームのリングを加圧治具等で上下方
向から挟んで押しつける手段により押しつけ、加熱手段
により加熱する。この時、ガイドアームの材質が形状記
憶合金の場合、本発明の磁気ディスク装置のアクチュエ
ータ系への熱影響による短寿命化とガイドアームの形状
記憶特性とリング固定後のガイドアーム固定力の低下を
最小限に留めることを考慮すれば、加熱温度は、70℃
〜200℃が望ましい。時効析出型合金の場合、磁気デ
ィスク装置のアクチュエータ系への熱影響による短寿命
化とガイドアームのリングの時効析出の作業性とを考慮
すれば加熱温度は200℃以下であることが望ましい。
【0043】クランプリングの形状記憶処理は、所定形
状に加工後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の熱
処理により行うことが望ましい。そして冷却後組み立て
容易形状に加工することが望ましい。ガイドアームの形
状記憶処理は、所定形状に加工後、200℃〜500℃
で0.1〜5時間の熱処理により行うことが望ましい。
そして冷却後組み立て容易形状に加工することが望まし
い。
状に加工後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の熱
処理により行うことが望ましい。そして冷却後組み立て
容易形状に加工することが望ましい。ガイドアームの形
状記憶処理は、所定形状に加工後、200℃〜500℃
で0.1〜5時間の熱処理により行うことが望ましい。
そして冷却後組み立て容易形状に加工することが望まし
い。
【0044】以上のような本発明の構成によれば、以下
の作用を生じる。第1に、形状記憶特性を有する材質で
クランプリングを形成するため、クランプ前後の形状変
化を大きく設定でき、なお且つスピンドルハブと磁気デ
ィスクとを押しつける力を同時に発生させることができ
るため、磁気ディスクの固定力を効率良く発生させ、磁
気ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置
を提供することができる。
の作用を生じる。第1に、形状記憶特性を有する材質で
クランプリングを形成するため、クランプ前後の形状変
化を大きく設定でき、なお且つスピンドルハブと磁気デ
ィスクとを押しつける力を同時に発生させることができ
るため、磁気ディスクの固定力を効率良く発生させ、磁
気ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置
を提供することができる。
【0045】第2に、クランプリングにTi−Ni系の
形状記憶合金を使用するため、クランプリングの軽量化
が可能となり、スピンドル系の慣性モーメントを小さく
でき、磁気ディスクの駆動力を低減した磁気ディスク装
置を提供することができる。さらにTi−Ni系の形状
記憶合金は十分なクランプ力を得ることが期待できるた
め磁気ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。さらに、Ti−Ni系の
形状記憶合金は強度が高いため薄型にすることができ、
クランプスペースを低減化することが可能であり、スピ
ンドル系の高さを低減でき、薄型の磁気ディスク装置を
提供することができる。
形状記憶合金を使用するため、クランプリングの軽量化
が可能となり、スピンドル系の慣性モーメントを小さく
でき、磁気ディスクの駆動力を低減した磁気ディスク装
置を提供することができる。さらにTi−Ni系の形状
記憶合金は十分なクランプ力を得ることが期待できるた
め磁気ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。さらに、Ti−Ni系の
形状記憶合金は強度が高いため薄型にすることができ、
クランプスペースを低減化することが可能であり、スピ
ンドル系の高さを低減でき、薄型の磁気ディスク装置を
提供することができる。
【0046】第3に、クランプリングにCu−Zn−A
l系やCu−Al−Ni系の形状記憶合金を使用した場
合は、加工性が良好であるため作業時間を低減すること
ができ、なお且つ材料費が安いため、低コストの磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
l系やCu−Al−Ni系の形状記憶合金を使用した場
合は、加工性が良好であるため作業時間を低減すること
ができ、なお且つ材料費が安いため、低コストの磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
【0047】第4に、クランプリングを加熱により不可
逆的な形状変化を生ずる材質で形成し、なお且つクラン
プ前の形状をスピンドルハブに容易に載置できる形状と
するため、組立ての作業性が向上し、組立てコストを低
減した磁気ディスク装置を提供することができる。
逆的な形状変化を生ずる材質で形成し、なお且つクラン
プ前の形状をスピンドルハブに容易に載置できる形状と
するため、組立ての作業性が向上し、組立てコストを低
減した磁気ディスク装置を提供することができる。
【0048】第5に、クランプリングにMg−Al系合
金を使用した場合は、クランプ前後での体積変化が大き
いため十分な磁気ディスク固定力を得ることができ磁気
ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を
提供することができる。さらに軽量であるためスピンド
ル系の慣性モーメントを低減することができ、磁気ディ
スクの駆動力を低減した磁気ディスク装置を提供するこ
とができる。
金を使用した場合は、クランプ前後での体積変化が大き
いため十分な磁気ディスク固定力を得ることができ磁気
ディスクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を
提供することができる。さらに軽量であるためスピンド
ル系の慣性モーメントを低減することができ、磁気ディ
スクの駆動力を低減した磁気ディスク装置を提供するこ
とができる。
【0049】第6に、サスペンションを保持するガイド
アームを一体化キャリッジではなく、個々のガイドアー
ムとコイルホルダに分割し、且つ個々のガイドアームに
丸形あるいはC形リングを設け、このリングを不可逆的
に変形させてピボットスリーブに固定することによっ
て、積層したガイドアームをクランプするナットが不要
となるため、積層高さを薄くすることができ、薄型の磁
気ディスク装置を提供することができる。さらに、前記
のガイドアームを形状記憶特性を有する材質で形成する
ため、リング固定前後の形状変化を大きく設定できるた
め、ガイドアームとコイルホルダの固定力を効率良く発
生させ、ガイドアームとコイルホルダのずれがなく、信
頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができる。
アームを一体化キャリッジではなく、個々のガイドアー
ムとコイルホルダに分割し、且つ個々のガイドアームに
丸形あるいはC形リングを設け、このリングを不可逆的
に変形させてピボットスリーブに固定することによっ
て、積層したガイドアームをクランプするナットが不要
となるため、積層高さを薄くすることができ、薄型の磁
気ディスク装置を提供することができる。さらに、前記
のガイドアームを形状記憶特性を有する材質で形成する
ため、リング固定前後の形状変化を大きく設定できるた
め、ガイドアームとコイルホルダの固定力を効率良く発
生させ、ガイドアームとコイルホルダのずれがなく、信
頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができる。
【0050】第7に、ガイドアームにTi−Ni系の形
状記憶合金を使用するため、ガイドアームの軽量化が可
能となり、アクチュエータ系の慣性モーメントを小さく
でき、アクチュエータの駆動力を低減した磁気ディスク
装置を提供することができる。さらにTi−Ni系の形
状記憶合金は十分な固定力を得ることが期待できるため
ガイドアームおよびコイルホルダのずれがなく信頼性の
高い磁気ディスク装置を提供することができる。さら
に、Ti−Ni系の形状記憶合金は強度が高いため薄型
にすることができ、リングの厚みを低減化することが可
能であり、アクチュエータ系の高さを低減でき、薄型の
磁気ディスク装置を提供することができる。
状記憶合金を使用するため、ガイドアームの軽量化が可
能となり、アクチュエータ系の慣性モーメントを小さく
でき、アクチュエータの駆動力を低減した磁気ディスク
装置を提供することができる。さらにTi−Ni系の形
状記憶合金は十分な固定力を得ることが期待できるため
ガイドアームおよびコイルホルダのずれがなく信頼性の
高い磁気ディスク装置を提供することができる。さら
に、Ti−Ni系の形状記憶合金は強度が高いため薄型
にすることができ、リングの厚みを低減化することが可
能であり、アクチュエータ系の高さを低減でき、薄型の
磁気ディスク装置を提供することができる。
【0051】第8に、ガイドアームにCu−Zn−Al
系やCu−Al−Ni系の形状記憶合金を使用した場合
は、加工性が良好であるため作業時間を低減することが
でき、なお且つ材料費が安いため、低コストの磁気ディ
スク装置を提供することができる。
系やCu−Al−Ni系の形状記憶合金を使用した場合
は、加工性が良好であるため作業時間を低減することが
でき、なお且つ材料費が安いため、低コストの磁気ディ
スク装置を提供することができる。
【0052】第9に、ガイドアームを加熱により不可逆
的な形状変化を生ずる材質で形成し、なお且つリングの
固定前の形状をピボットスリーブに容易に挿入できる形
状とするため、組立ての作業性が向上し、組立てコスト
を低減した磁気ディスク装置を提供することができる。
的な形状変化を生ずる材質で形成し、なお且つリングの
固定前の形状をピボットスリーブに容易に挿入できる形
状とするため、組立ての作業性が向上し、組立てコスト
を低減した磁気ディスク装置を提供することができる。
【0053】第10に、ガイドアームにMg−Al系合
金を使用した場合は、ガイドアームの固定前後での体積
変化が大きいため十分な磁気ディスク固定力を得ること
ができガイドアームとコイルホルダのずれがなく信頼性
の高い磁気ディスク装置を提供することができる。さら
に軽量であるためアクチュエータ系の慣性モーメントを
低減することができ、アクチュエータの駆動力を低減し
た磁気ディスク装置を提供することができる。
金を使用した場合は、ガイドアームの固定前後での体積
変化が大きいため十分な磁気ディスク固定力を得ること
ができガイドアームとコイルホルダのずれがなく信頼性
の高い磁気ディスク装置を提供することができる。さら
に軽量であるためアクチュエータ系の慣性モーメントを
低減することができ、アクチュエータの駆動力を低減し
た磁気ディスク装置を提供することができる。
【0054】第11に、ガイドアームのリングの形状を
開口端を有するC形とすることにより、ガイドアーム固
定前後で、リングの厚み変化が最小限となり浮上量設計
において、その裕度を小さくすることが可能となる。そ
のため、磁気ヘッドの浮上特性が良く、信頼性の高い磁
気ディスク装置を提供することができる。
開口端を有するC形とすることにより、ガイドアーム固
定前後で、リングの厚み変化が最小限となり浮上量設計
において、その裕度を小さくすることが可能となる。そ
のため、磁気ヘッドの浮上特性が良く、信頼性の高い磁
気ディスク装置を提供することができる。
【0055】第12に、磁気ディスク装置の厚みを5m
m以下に設定するため、薄型で重ばらず携帯性の良好な
磁気ディスク装置を提供することができる。
m以下に設定するため、薄型で重ばらず携帯性の良好な
磁気ディスク装置を提供することができる。
【0056】第13に、磁気ディスクのクランプ時にお
けるクランプリングの加熱温度を70℃〜200℃に設
定することにより、磁気ディスク装置の環境温度が70
℃未満においては、外部からの振動や衝撃によるクラン
プ力の低下を抑制することが可能となり、磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。
けるクランプリングの加熱温度を70℃〜200℃に設
定することにより、磁気ディスク装置の環境温度が70
℃未満においては、外部からの振動や衝撃によるクラン
プ力の低下を抑制することが可能となり、磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。
【0057】第14に、クランプリングを所定形状に加
工した後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の加熱
を施してクランプ後の形状を記憶させ、冷却後組み立て
容易形状に加工するため、クランプ前後のクランプリン
グの形状設定が容易となり十分なクランプ力が得られる
ようにその形状を設計することが可能となり、さらにク
ランプ前は組立て容易形状であるので、組立て作業性が
良好となりコストを低減することができる。そのため磁
気ディスクのずれがなく信頼性が高くコストの低い磁気
ディスク装置を提供することができる。
工した後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の加熱
を施してクランプ後の形状を記憶させ、冷却後組み立て
容易形状に加工するため、クランプ前後のクランプリン
グの形状設定が容易となり十分なクランプ力が得られる
ようにその形状を設計することが可能となり、さらにク
ランプ前は組立て容易形状であるので、組立て作業性が
良好となりコストを低減することができる。そのため磁
気ディスクのずれがなく信頼性が高くコストの低い磁気
ディスク装置を提供することができる。
【0058】第15に、ガイドアームの固定時における
ガイドアームのリングの加熱温度を70℃〜200℃に
設定することにより、磁気ディスク装置の環境温度が7
0℃未満においては、外部からの振動や衝撃によるリン
グ固定力の低下を抑制することが可能となり、磁気ディ
スクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供
することができる。
ガイドアームのリングの加熱温度を70℃〜200℃に
設定することにより、磁気ディスク装置の環境温度が7
0℃未満においては、外部からの振動や衝撃によるリン
グ固定力の低下を抑制することが可能となり、磁気ディ
スクのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供
することができる。
【0059】第16に、ガイドアームを所定形状に加工
した後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の加熱を
施してガイドアーム固定後の形状をリングに記憶させ、
冷却後組み立て容易形状に加工するため、固定前後のガ
イドアームのリングの形状設定が容易となり十分な固定
力が得られるようにその形状を設計することが可能とな
り、さらに固定前は組立て容易形状であるので、組立て
作業性が良好となりコストを低減することができる。そ
のためガイドアームおよびコイルホルダのずれがなく信
頼性が高くコストの低い磁気ディスク装置を提供するこ
とができる。
した後、200℃〜500℃で0.1〜5時間の加熱を
施してガイドアーム固定後の形状をリングに記憶させ、
冷却後組み立て容易形状に加工するため、固定前後のガ
イドアームのリングの形状設定が容易となり十分な固定
力が得られるようにその形状を設計することが可能とな
り、さらに固定前は組立て容易形状であるので、組立て
作業性が良好となりコストを低減することができる。そ
のためガイドアームおよびコイルホルダのずれがなく信
頼性が高くコストの低い磁気ディスク装置を提供するこ
とができる。
【0060】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
磁気ディスク装置のパッケージを取り外した概略斜視図
である。
磁気ディスク装置のパッケージを取り外した概略斜視図
である。
【0061】図1において、磁気ディスク装置1は、上
下方向に配置された2枚の磁気ディスク2、磁気ディス
ク2の内径に有り、2枚の該磁気ディスクを積層一体化
し回転するスピンドルハブ3、スピンドルモータ(図示
せず)、マグネット(図示せず)、軸受(図示せず)等
からなるスピンドル系1aと、磁気ディスク2へ磁気記
録の書き込み、読み取りを行う磁気ヘッド(図示せず)
を搭載するスライダ4、スライダ4を上下方向およびア
クセス方向に支持するサスペンション5、サスペンショ
ン5と連結され支持するガイドアーム6、コイル(図示
せず)およびコイルを支持するコイルホルダ7、複数の
ガイドアームとコイルホルダとを積層一体化し揺動する
ピボットスリーブ8、軸受(図示せず)等からなるアク
チュエータ系1bと、アクチュエータ系1bを駆動する
ボイスコイル系1cと、スピンドル系1aおよびアクチ
ュエータ系1bの駆動と制御、および磁気ヘッドで読み
書きするデータの転送を行う回路基盤系(図示せず)等
から構成されている。
下方向に配置された2枚の磁気ディスク2、磁気ディス
ク2の内径に有り、2枚の該磁気ディスクを積層一体化
し回転するスピンドルハブ3、スピンドルモータ(図示
せず)、マグネット(図示せず)、軸受(図示せず)等
からなるスピンドル系1aと、磁気ディスク2へ磁気記
録の書き込み、読み取りを行う磁気ヘッド(図示せず)
を搭載するスライダ4、スライダ4を上下方向およびア
クセス方向に支持するサスペンション5、サスペンショ
ン5と連結され支持するガイドアーム6、コイル(図示
せず)およびコイルを支持するコイルホルダ7、複数の
ガイドアームとコイルホルダとを積層一体化し揺動する
ピボットスリーブ8、軸受(図示せず)等からなるアク
チュエータ系1bと、アクチュエータ系1bを駆動する
ボイスコイル系1cと、スピンドル系1aおよびアクチ
ュエータ系1bの駆動と制御、および磁気ヘッドで読み
書きするデータの転送を行う回路基盤系(図示せず)等
から構成されている。
【0062】なお、フレキシブルプリント基板9は、磁
気ディスク2上の情報を磁気ヘッドでリード・ライト動
作し、微弱な電気信号に変換してリード線(図示せず)
で転送する複数の信号線を支持するプリント基板であ
り、ベース10は磁気ディスク装置のベースである。ま
た、上記のスピンドル系1a、アクチュエータ系1b、
ボイスコイル系1cおよび回路基盤計(図示せず)はベ
ース10に搭載されて、パッケージ内に収納される。
気ディスク2上の情報を磁気ヘッドでリード・ライト動
作し、微弱な電気信号に変換してリード線(図示せず)
で転送する複数の信号線を支持するプリント基板であ
り、ベース10は磁気ディスク装置のベースである。ま
た、上記のスピンドル系1a、アクチュエータ系1b、
ボイスコイル系1cおよび回路基盤計(図示せず)はベ
ース10に搭載されて、パッケージ内に収納される。
【0063】図2は、本発明の一実施例である磁気ディ
スク装置のスピンドル系1aの立体分解図である。な
お、スピンドルハブ3の内側に載置されているスピンド
ルモータ、マグネットおよび軸受は省略する。図2にお
いて、スピンドルハブ3に一体に設けられた突出板13
の上に、1枚目の磁気ディスク2とスペーサリング1
1、および2枚目の磁気ディスク2をそれぞれ順に設置
し、最上面にクランプリング12を載置する。
スク装置のスピンドル系1aの立体分解図である。な
お、スピンドルハブ3の内側に載置されているスピンド
ルモータ、マグネットおよび軸受は省略する。図2にお
いて、スピンドルハブ3に一体に設けられた突出板13
の上に、1枚目の磁気ディスク2とスペーサリング1
1、および2枚目の磁気ディスク2をそれぞれ順に設置
し、最上面にクランプリング12を載置する。
【0064】図3は、本発明の他の実施例である磁気デ
ィスク装置のスピンドル系1aの立体分解図である。な
お、スピンドルハブ3の内側に載置されているスピンド
ルモータ、マグネットおよび軸受は省略する。図3にお
いて、最上面にクランプリング12を載置した図2の実
施例と異なる点は、各磁気ディスク2ごとに、その上面
にクランプリング12aを載置する点であり、スピンド
ルハブ3の突出板13の上に1枚目の磁気ディスク2と
1個目のクランプリング12aとスペーサリング11a
と2枚目の磁気ディスク2および2個目のクランプリン
グ12をそれぞれ順に設置し固定する構造である。
ィスク装置のスピンドル系1aの立体分解図である。な
お、スピンドルハブ3の内側に載置されているスピンド
ルモータ、マグネットおよび軸受は省略する。図3にお
いて、最上面にクランプリング12を載置した図2の実
施例と異なる点は、各磁気ディスク2ごとに、その上面
にクランプリング12aを載置する点であり、スピンド
ルハブ3の突出板13の上に1枚目の磁気ディスク2と
1個目のクランプリング12aとスペーサリング11a
と2枚目の磁気ディスク2および2個目のクランプリン
グ12をそれぞれ順に設置し固定する構造である。
【0065】図4は、図2で説明した磁気ディスク装置
のスピンドル系1aを、スピンドル軸15の中心線を含
む断面で切断した組立て断面図であり、スピンドルハブ
3と磁気ディスク2とスペーサリング11とクランプリ
ング12の組立て構造を示しており、クランプリング1
2の断面形状の詳細は下記実施例で説明する。
のスピンドル系1aを、スピンドル軸15の中心線を含
む断面で切断した組立て断面図であり、スピンドルハブ
3と磁気ディスク2とスペーサリング11とクランプリ
ング12の組立て構造を示しており、クランプリング1
2の断面形状の詳細は下記実施例で説明する。
【0066】〈実施例1〉図5は、図2に示した磁気デ
ィスク装置の一実施例のスピンドル系1aを中心軸を含
む平面で切断した断面図の一部分である。この実施例に
よるクランプリング12はリング状突起16を一体に具
備している。このリング状突起16はスピンドルハブ3
の外周と磁気ディスク2の内周との隙間に挿入され、こ
の両者に嵌合する構造である。
ィスク装置の一実施例のスピンドル系1aを中心軸を含
む平面で切断した断面図の一部分である。この実施例に
よるクランプリング12はリング状突起16を一体に具
備している。このリング状突起16はスピンドルハブ3
の外周と磁気ディスク2の内周との隙間に挿入され、こ
の両者に嵌合する構造である。
【0067】次に実施例1の場合の断面構造を有するク
ランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明する。
図6はクランプリング12を中心軸を含む平面で切断し
た断面図であり、図6(a)はクランプリング固定後、
図6(b)はクランプ前でクランプリング装着時の断面
図である。クランプリングに形状記憶合金を用いた場
合、クランプリング12のクランプ後の形状が図6
(a)に示す形状となるように、クランプリング12に
形状を記憶させる。このときクランプリング12のリン
グ状突起16の内径はスピンドルハブ3の外径よりも小
さく、リング状突起16の外径は磁気ディスク2の内径
より大きくなるように設定する。
ランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明する。
図6はクランプリング12を中心軸を含む平面で切断し
た断面図であり、図6(a)はクランプリング固定後、
図6(b)はクランプ前でクランプリング装着時の断面
図である。クランプリングに形状記憶合金を用いた場
合、クランプリング12のクランプ後の形状が図6
(a)に示す形状となるように、クランプリング12に
形状を記憶させる。このときクランプリング12のリン
グ状突起16の内径はスピンドルハブ3の外径よりも小
さく、リング状突起16の外径は磁気ディスク2の内径
より大きくなるように設定する。
【0068】クランプリング12に形状を記憶させた
後、図6(b)に示す形状にクランプリング12を塑性
加工する。このときリング状突起16の内径はスピンド
ルハブ3の外径より大きく、リング状突起16の外径は
磁気ディスク2の内径よりも小さくなるように加工し、
なお且つリング状突起16を除いたクランプリング12
の厚みが、図6(a)で示した厚み、すなわちクランプ
リング12に記憶させた厚みより薄くなるように設定し
て塑性加工を行う。
後、図6(b)に示す形状にクランプリング12を塑性
加工する。このときリング状突起16の内径はスピンド
ルハブ3の外径より大きく、リング状突起16の外径は
磁気ディスク2の内径よりも小さくなるように加工し、
なお且つリング状突起16を除いたクランプリング12
の厚みが、図6(a)で示した厚み、すなわちクランプ
リング12に記憶させた厚みより薄くなるように設定し
て塑性加工を行う。
【0069】上記のように形状記憶および塑性加工を施
したクランプリング12を、図2に示すように、磁気デ
ィスク2とスペーサリング11とともにスピンドルハブ
3に設置し、クランプリング12を加熱して所定の温度
に保持し記憶させた形状である図6(a)の形状に変形
させる。リング状突起16は厚みが増大するため、スピ
ンドルハブ12の外周と磁気ディスク2の内周とを押圧
し、リング状突起16を除くクランプリング12も厚み
が増大するため、磁気ディスク2を下方へ押圧する。ク
ランプリング12は、上側の2枚目の磁気ディスク2に
対しては半径方向と下方向とに同時に固定する力を発生
し、下側の1枚目の磁気ディスク2に対しては下方向に
固定する力を発生する。
したクランプリング12を、図2に示すように、磁気デ
ィスク2とスペーサリング11とともにスピンドルハブ
3に設置し、クランプリング12を加熱して所定の温度
に保持し記憶させた形状である図6(a)の形状に変形
させる。リング状突起16は厚みが増大するため、スピ
ンドルハブ12の外周と磁気ディスク2の内周とを押圧
し、リング状突起16を除くクランプリング12も厚み
が増大するため、磁気ディスク2を下方へ押圧する。ク
ランプリング12は、上側の2枚目の磁気ディスク2に
対しては半径方向と下方向とに同時に固定する力を発生
し、下側の1枚目の磁気ディスク2に対しては下方向に
固定する力を発生する。
【0070】図7は、図3に示した実施例である磁気デ
ィスク装置のスピンドル系1bを、中心軸を含む平面で
切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2のそ
れぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得られる
構造を有する実施例である。図7において、スペーサリ
ング11aの厚みは、クランプリング12aが設置され
るため薄型とする。
ィスク装置のスピンドル系1bを、中心軸を含む平面で
切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2のそ
れぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得られる
構造を有する実施例である。図7において、スペーサリ
ング11aの厚みは、クランプリング12aが設置され
るため薄型とする。
【0071】クランプリングに時効析出特性を有する合
金を使用した場合、予めクランプリングの素材に溶体化
処理を施す。クランプリング12、12aの形状は、初
めからスピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の内周
との隙間に容易に挿入できる図6(b)の形状に設定し
て加工を行う。クランプリング12、12aを磁気ディ
スク2とスペーサリング11aとともにスピンドルハブ
3に設置し、クランプリング12、12aを加熱して所
定の温度に保持し、時効析出による膨張を起こさせる。
金を使用した場合、予めクランプリングの素材に溶体化
処理を施す。クランプリング12、12aの形状は、初
めからスピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の内周
との隙間に容易に挿入できる図6(b)の形状に設定し
て加工を行う。クランプリング12、12aを磁気ディ
スク2とスペーサリング11aとともにスピンドルハブ
3に設置し、クランプリング12、12aを加熱して所
定の温度に保持し、時効析出による膨張を起こさせる。
【0072】図8は、時効析出特性を有する合金を使用
した場合のクランプリング12、12aの一例を示す斜
視図である。クランプリング12、12aには、図8に
示すような複数のスリット21を入れておき、クランプ
リング12、12aが内側にも膨張するようにする。ス
リット21の数は2個以上必要であるが、好ましくは8
個以上形成すれば、スピンドルハブの押圧力を得られ易
い構造となる。磁気ディスク2を固定する機構は、リン
グ状突起16、16aの厚みと、リング状突起16、1
6aを除くクランプリング12、12aの厚みとが増大
し、スピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の内周と
を押圧し、なお且つ磁気ディスク2を下方へ押圧するこ
とによる。
した場合のクランプリング12、12aの一例を示す斜
視図である。クランプリング12、12aには、図8に
示すような複数のスリット21を入れておき、クランプ
リング12、12aが内側にも膨張するようにする。ス
リット21の数は2個以上必要であるが、好ましくは8
個以上形成すれば、スピンドルハブの押圧力を得られ易
い構造となる。磁気ディスク2を固定する機構は、リン
グ状突起16、16aの厚みと、リング状突起16、1
6aを除くクランプリング12、12aの厚みとが増大
し、スピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の内周と
を押圧し、なお且つ磁気ディスク2を下方へ押圧するこ
とによる。
【0073】〈実施例2〉図9は、本発明による磁気デ
ィスク装置の他の実施例であるスピンドル系1aを中心
軸を含む平面で切断した断面図の一部分である。この実
施例によるクランプリング25は、断面形状がL型であ
り、縦円筒25aと平リング25bとから成る一体成形
品である。スピンドルハブ23は、外周に凹溝26を有
している。クランプリング25の縦円筒25aが、スピ
ンドルハブ23の凹溝26に嵌まり込み、平リング25
bが磁気ディスク2の上面に接触する構造である。
ィスク装置の他の実施例であるスピンドル系1aを中心
軸を含む平面で切断した断面図の一部分である。この実
施例によるクランプリング25は、断面形状がL型であ
り、縦円筒25aと平リング25bとから成る一体成形
品である。スピンドルハブ23は、外周に凹溝26を有
している。クランプリング25の縦円筒25aが、スピ
ンドルハブ23の凹溝26に嵌まり込み、平リング25
bが磁気ディスク2の上面に接触する構造である。
【0074】次に、実施例2の場合の断面構造を有する
クランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明す
る。図10は、クランプリング25を中心軸を含む平面
で切断した断面図であり、図10(a)はクランプリン
グ固定後、図10(b)はクランプ前でクランプリング
載置時の断面図である。クランプリングに形状記憶合金
を用いた場合、クランプリング25のクランプ後の形状
が、図10(a)に示す形状となるように、クランプリ
ング25に形状を記憶させる。このときクランプリング
の断面形状において、縦円筒25aの断面部と平リング
25bの断面部とのなす角が、90度以上となるように
クランプリング25の形状を設定する。
クランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明す
る。図10は、クランプリング25を中心軸を含む平面
で切断した断面図であり、図10(a)はクランプリン
グ固定後、図10(b)はクランプ前でクランプリング
載置時の断面図である。クランプリングに形状記憶合金
を用いた場合、クランプリング25のクランプ後の形状
が、図10(a)に示す形状となるように、クランプリ
ング25に形状を記憶させる。このときクランプリング
の断面形状において、縦円筒25aの断面部と平リング
25bの断面部とのなす角が、90度以上となるように
クランプリング25の形状を設定する。
【0075】クランプリング25に形状を記憶させた
後、図10(b)に示す形状にクランプリング25を塑
性加工する。このとき縦円筒25aの内径がスピンドル
ハブ23の外径より大きくなるように設定し、なお且つ
平リング25bの外周側の下面がクランプリング25の
最下面を含む水平面より上側となるようにすなわち縦円
筒25aの断面部と平リング25bの断面部とのなす角
が90度以下のV字形となるように塑性加工を行う。
後、図10(b)に示す形状にクランプリング25を塑
性加工する。このとき縦円筒25aの内径がスピンドル
ハブ23の外径より大きくなるように設定し、なお且つ
平リング25bの外周側の下面がクランプリング25の
最下面を含む水平面より上側となるようにすなわち縦円
筒25aの断面部と平リング25bの断面部とのなす角
が90度以下のV字形となるように塑性加工を行う。
【0076】上記のように形状記憶および塑性加工を施
したクランプリング25を磁気ディスク2とスペーサリ
ング11とともにスピンドルハブ23に設置し、クラン
プリング25を加熱して所定の温度に保持し、記憶させ
た形状である図10(a)の形状(L字形)に変形させ
る。縦円筒25aの断面部と平リング25bの断面部と
のなす角が90度以上になり、高さが増すため、縦円筒
25aの内周がスピンドルハブ23の凹溝26を押圧
し、平リング25bの下面が磁気ディスク2の上面を下
方向へ押圧する。クランプリング25は、上側の2枚目
の磁気ディスク2に対しては、半径方向と下方向とに同
時に固定する力を発生し、下側の1枚目の磁気ディスク
2に対しては下方向に固定する力を発生する。
したクランプリング25を磁気ディスク2とスペーサリ
ング11とともにスピンドルハブ23に設置し、クラン
プリング25を加熱して所定の温度に保持し、記憶させ
た形状である図10(a)の形状(L字形)に変形させ
る。縦円筒25aの断面部と平リング25bの断面部と
のなす角が90度以上になり、高さが増すため、縦円筒
25aの内周がスピンドルハブ23の凹溝26を押圧
し、平リング25bの下面が磁気ディスク2の上面を下
方向へ押圧する。クランプリング25は、上側の2枚目
の磁気ディスク2に対しては、半径方向と下方向とに同
時に固定する力を発生し、下側の1枚目の磁気ディスク
2に対しては下方向に固定する力を発生する。
【0077】図11は、スピンドル系を中心軸を含む平
面で切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2
のそれぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得ら
れる他の実施例である。図11において、スペーサリン
グ27の厚みはクランプリング25が設置されるため薄
型とし、なお且つその内径は、クランプ後の縦円筒25
aの外径より大きくして接触しないようにする。
面で切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2
のそれぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得ら
れる他の実施例である。図11において、スペーサリン
グ27の厚みはクランプリング25が設置されるため薄
型とし、なお且つその内径は、クランプ後の縦円筒25
aの外径より大きくして接触しないようにする。
【0078】〈実施例3〉図12は、本発明による磁気
ディスク装置の他の実施例であるスピンドル系1aを中
心軸を含む平面で切断した断面図の一部分である。本実
施例によるクランプリング31は、内周側の上面および
下面に、それぞれテーパ31aおよびテーパ31bを有
しており、磁気ディスク2の最上面に配置し、スピンド
ルハブ33に設けられた凹溝34に嵌合する構造であ
る。
ディスク装置の他の実施例であるスピンドル系1aを中
心軸を含む平面で切断した断面図の一部分である。本実
施例によるクランプリング31は、内周側の上面および
下面に、それぞれテーパ31aおよびテーパ31bを有
しており、磁気ディスク2の最上面に配置し、スピンド
ルハブ33に設けられた凹溝34に嵌合する構造であ
る。
【0079】次に実施例3の場合の断面構造を有するク
ランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明する。
図13は、クランプリング31を中心軸を含む平面で切
断した断面図の一部分である。クランプリングに形状記
憶合金を用いた場合、クランプリング31のクランプ後
の内径が、スピンドルハブ33の外径よりも小さくなる
ように設定してクランプリング31に形状を記憶させ
る。クランプリング31に形状を記憶させた後、クラン
プリング31の内径がスピンドルハブ33の外径よりも
大きくなるように、クランプリング31の径を均一に拡
張する塑性加工を行う。
ランプリングによる磁気ディスク固定機構を説明する。
図13は、クランプリング31を中心軸を含む平面で切
断した断面図の一部分である。クランプリングに形状記
憶合金を用いた場合、クランプリング31のクランプ後
の内径が、スピンドルハブ33の外径よりも小さくなる
ように設定してクランプリング31に形状を記憶させ
る。クランプリング31に形状を記憶させた後、クラン
プリング31の内径がスピンドルハブ33の外径よりも
大きくなるように、クランプリング31の径を均一に拡
張する塑性加工を行う。
【0080】上記のように形状記憶および塑性加工を施
したクランプリング31を、磁気ディスク2とスペーサ
リング32とともにスピンドルハブ33に設置し、クラ
ンプリング31を加熱して所定の温度に保持し、形状記
憶効果によりクランプリング31の内径が小さくなるよ
うに変形させる。クランプリング31の内径の縮小化に
伴い、クランプリング31の内周は凹溝34の側面と嵌
合し、テーパ31aは凹溝34の上側の段差と接触す
る。テーパ31aは角度を有しているためクランプリン
グ31を下側へ押圧する。さらにテーパ31bは磁気デ
ィスク2と接触し、角度を有しているため磁気ディスク
2を下方向と外周方向に押圧する。クランプリング31
は、上側の2枚目の磁気ディスク2に対しては半径方向
と下方向とに同時に固定する力を発生し下側の1枚目の
磁気ディスク2に対しては下方向に固定する力を発生す
る。
したクランプリング31を、磁気ディスク2とスペーサ
リング32とともにスピンドルハブ33に設置し、クラ
ンプリング31を加熱して所定の温度に保持し、形状記
憶効果によりクランプリング31の内径が小さくなるよ
うに変形させる。クランプリング31の内径の縮小化に
伴い、クランプリング31の内周は凹溝34の側面と嵌
合し、テーパ31aは凹溝34の上側の段差と接触す
る。テーパ31aは角度を有しているためクランプリン
グ31を下側へ押圧する。さらにテーパ31bは磁気デ
ィスク2と接触し、角度を有しているため磁気ディスク
2を下方向と外周方向に押圧する。クランプリング31
は、上側の2枚目の磁気ディスク2に対しては半径方向
と下方向とに同時に固定する力を発生し下側の1枚目の
磁気ディスク2に対しては下方向に固定する力を発生す
る。
【0081】図14は、上記クランプリング31を2枚
用いた実施例におけるスピンドル系を中心軸を含む平面
で切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2の
それぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得られ
る構造である。図14において、スペーサリング32の
厚みはクランプリング31が設置されるため薄型とす
る。
用いた実施例におけるスピンドル系を中心軸を含む平面
で切断した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2の
それぞれに対して、半径方向と下方向の固定力が得られ
る構造である。図14において、スペーサリング32の
厚みはクランプリング31が設置されるため薄型とす
る。
【0082】次に、本発明のその他の実施例である磁気
ディスク装置のアクチュエータ系1bの構造、すなわち
ピボットスリーブにガイドアームを固定するための構造
および方法について説明する。
ディスク装置のアクチュエータ系1bの構造、すなわち
ピボットスリーブにガイドアームを固定するための構造
および方法について説明する。
【0083】図15は、本発明のその他の実施例である
磁気ディスク装置のアクチュエータ系1bの立体分解図
である。図15に示すように、ピボットスリーブ8にコ
イルホルダ7を挟み、4本のガイドアーム6とスペーサ
リング41および41aが交互に差し込まれ、アクチュ
エータ系1bを構成する。
磁気ディスク装置のアクチュエータ系1bの立体分解図
である。図15に示すように、ピボットスリーブ8にコ
イルホルダ7を挟み、4本のガイドアーム6とスペーサ
リング41および41aが交互に差し込まれ、アクチュ
エータ系1bを構成する。
【0084】次に本発明のその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のガイドアームおよびピボットスリーブの詳
細について実施例4で説明する。 〈実施例4〉図16は、本発明のその他の実施例である
磁気ディスク装置のサスペンション5を接合したガイド
アーム6の概略斜視図である。ガイドアーム6の一端に
はスライダ4を搭載したサスペンション5が溶接され、
他端にはピボットスリーブ8を差し入れるリング61が
設けられている。
ィスク装置のガイドアームおよびピボットスリーブの詳
細について実施例4で説明する。 〈実施例4〉図16は、本発明のその他の実施例である
磁気ディスク装置のサスペンション5を接合したガイド
アーム6の概略斜視図である。ガイドアーム6の一端に
はスライダ4を搭載したサスペンション5が溶接され、
他端にはピボットスリーブ8を差し入れるリング61が
設けられている。
【0085】実施例4の場合のガイドアーム6を、ピボ
ットスリーブ8に固定する機構を説明する。ガイドアー
ム6のリング61に形状記憶合金を用いた場合、リング
61の内径が、固定後にピボットスリーブの外径よりも
小さくなるようにリング61に形状を記憶させる。リン
グ61に形状を記憶させた後、リング61の内径がピボ
ットスリーブ8の外径よりも大きくなる形状にリング6
1を塑性加工する。
ットスリーブ8に固定する機構を説明する。ガイドアー
ム6のリング61に形状記憶合金を用いた場合、リング
61の内径が、固定後にピボットスリーブの外径よりも
小さくなるようにリング61に形状を記憶させる。リン
グ61に形状を記憶させた後、リング61の内径がピボ
ットスリーブ8の外径よりも大きくなる形状にリング6
1を塑性加工する。
【0086】上記のように形状記憶および塑性加工を施
したリング61を有するガイドアーム6を、図15に示
すように、コイルホルダ7とスペーサリング41、41
aとともにピボットスリーブ8に設置し、リング61を
加熱して所定の温度に保持し、初期に記憶させた形状に
変形させる。リング61の内径は、ピボットスリーブ8
の外径より小さくなるので嵌合してピボットスリーブ8
を締め付け、ガイドアーム6をピボットスリーブ8に固
定する。
したリング61を有するガイドアーム6を、図15に示
すように、コイルホルダ7とスペーサリング41、41
aとともにピボットスリーブ8に設置し、リング61を
加熱して所定の温度に保持し、初期に記憶させた形状に
変形させる。リング61の内径は、ピボットスリーブ8
の外径より小さくなるので嵌合してピボットスリーブ8
を締め付け、ガイドアーム6をピボットスリーブ8に固
定する。
【0087】ガイドアーム6のリング61に時効析出特
性を有する合金を使用した場合、予めリング61の素材
に溶体化処理を施す。リング61の内径は初めからピボ
ットスリーブ8に容易に挿入できるように、ピボットス
リーブ8の外径より大きく設定して加工を行う。図15
に示すようにガイドアーム6をコイルホルダ7とスペー
サリング41、41aとともにピボットスリーブ8に設
置し、リング61を加熱して所定の温度に保持し、時効
析出による膨張を起こさせる。
性を有する合金を使用した場合、予めリング61の素材
に溶体化処理を施す。リング61の内径は初めからピボ
ットスリーブ8に容易に挿入できるように、ピボットス
リーブ8の外径より大きく設定して加工を行う。図15
に示すようにガイドアーム6をコイルホルダ7とスペー
サリング41、41aとともにピボットスリーブ8に設
置し、リング61を加熱して所定の温度に保持し、時効
析出による膨張を起こさせる。
【0088】図17はガイドアーム6の概略斜視図であ
る。リング62には図17に示す複数のスリット62a
を入れておき、リング62の内面が内側に膨張するよう
にする。スリット62の数は2個以上必要であるが、好
ましくは8個以上形成すればピボットスリーブ8の押圧
力を得られ易い構造となる。ガイドアーム6を固定する
機構は、リング62の内径がピボットスリーブ8の外径
より小さくなるため、ピボットスリーブ8の外周と嵌合
して締め付け、固定力を発生することによる。図18は
ガイドアーム6の概略斜視図であり、図16に示したガ
イドアーム6のリング61を改良した実施例である。リ
ング63は、ガイドアーム6とサスペンション5との溶
接部と反対側に開口端63aを有するC形リング構造で
ある。リング63は、開口端63aを有することによっ
て水平方向への変形が容易となり、リング63の厚み方
向の変形が小さくなる。このため、ガイドアーム6の取
付けによる磁気ヘッドの上下方向の位置の変動が小さく
なり、浮上量設計における裕度が小さくなるので、磁気
ヘッドの浮上特性も向上する。形状記憶合金を使用した
場合は、形状を記憶させた後のリング63の内径を広げ
るための加工すなわちC形リングの開口端63aを広げ
る加工は容易となり、作業性がよくなる。
る。リング62には図17に示す複数のスリット62a
を入れておき、リング62の内面が内側に膨張するよう
にする。スリット62の数は2個以上必要であるが、好
ましくは8個以上形成すればピボットスリーブ8の押圧
力を得られ易い構造となる。ガイドアーム6を固定する
機構は、リング62の内径がピボットスリーブ8の外径
より小さくなるため、ピボットスリーブ8の外周と嵌合
して締め付け、固定力を発生することによる。図18は
ガイドアーム6の概略斜視図であり、図16に示したガ
イドアーム6のリング61を改良した実施例である。リ
ング63は、ガイドアーム6とサスペンション5との溶
接部と反対側に開口端63aを有するC形リング構造で
ある。リング63は、開口端63aを有することによっ
て水平方向への変形が容易となり、リング63の厚み方
向の変形が小さくなる。このため、ガイドアーム6の取
付けによる磁気ヘッドの上下方向の位置の変動が小さく
なり、浮上量設計における裕度が小さくなるので、磁気
ヘッドの浮上特性も向上する。形状記憶合金を使用した
場合は、形状を記憶させた後のリング63の内径を広げ
るための加工すなわちC形リングの開口端63aを広げ
る加工は容易となり、作業性がよくなる。
【0089】図19は、本発明のその他の実施例である
磁気ディスク装置のピボットスリーブ81の概略斜視図
である。ガイドアーム6のリング61が嵌合するピボッ
トスリーブ外周面には凹溝81aが設けられており、ガ
イドアーム6の高さ方向の位置決め精度を高める。ま
た、ガイドアーム6、コイルホルダ7、スペーサリング
41、41aの組立て時のおける作業性を考慮して、ピ
ボットスリーブ81の上端部にはリブ81bが設けられ
ており、ガイドアーム6、コイルホルダ7、スペーサリ
ング41、41aを積層する際の受けになる。しかし、
ピボットスリーブ81の高さをさらに低下させるために
はリブ81bは無くても良い。
磁気ディスク装置のピボットスリーブ81の概略斜視図
である。ガイドアーム6のリング61が嵌合するピボッ
トスリーブ外周面には凹溝81aが設けられており、ガ
イドアーム6の高さ方向の位置決め精度を高める。ま
た、ガイドアーム6、コイルホルダ7、スペーサリング
41、41aの組立て時のおける作業性を考慮して、ピ
ボットスリーブ81の上端部にはリブ81bが設けられ
ており、ガイドアーム6、コイルホルダ7、スペーサリ
ング41、41aを積層する際の受けになる。しかし、
ピボットスリーブ81の高さをさらに低下させるために
はリブ81bは無くても良い。
【0090】図20はピボットスリーブ81の凹溝81
aに、ガイドアーム6が嵌合した部分の拡大縦断面図を
示す。凹溝81aの上下の段差の斜面にガイドアーム6
が嵌合し、ガイドアーム6の高さ方向の位置を、凹溝8
1aの加工位置に保つことができる。この場合、図15
と異なり、ガイドアーム6のリング61の内径は凹溝8
1aに合わせ、小さくなっている。なお、本実地例では
断面形状が凹形の凹溝81aを用いたが、限定するもの
ではなくU字形状、V字形状であってもよい。また、ガ
イドアーム6の嵌合面の断面形状も四角形である必要は
なく、面取りを施した多角形であってもよい。
aに、ガイドアーム6が嵌合した部分の拡大縦断面図を
示す。凹溝81aの上下の段差の斜面にガイドアーム6
が嵌合し、ガイドアーム6の高さ方向の位置を、凹溝8
1aの加工位置に保つことができる。この場合、図15
と異なり、ガイドアーム6のリング61の内径は凹溝8
1aに合わせ、小さくなっている。なお、本実地例では
断面形状が凹形の凹溝81aを用いたが、限定するもの
ではなくU字形状、V字形状であってもよい。また、ガ
イドアーム6の嵌合面の断面形状も四角形である必要は
なく、面取りを施した多角形であってもよい。
【0091】図21は、図19で説明したピボットスリ
ーブ81をさらに改良したピボットスリーブ82の概略
斜視図である。ガイドアーム6のリング61が嵌合する
ピボットスリーブ外周面の凹溝81aは、最下部のガイ
ドアーム6と嵌合する溝82aだけが設けられている。
上端部に設けられたリブ81bに、ガイドアーム6、ス
ペーサリング41、41a、およびコイルホルダ7が積
層され、最下部のガイドアーム6のリング61によって
上下方向の位置決めがなされる。個々のガイドアーム6
のリング61が凹溝に嵌合することがないため、組立て
が容易となる。ただし、この場合最下部のガイドアーム
6だけ、リング61の内径が凹溝82aに合わせ、小さ
くなっている。
ーブ81をさらに改良したピボットスリーブ82の概略
斜視図である。ガイドアーム6のリング61が嵌合する
ピボットスリーブ外周面の凹溝81aは、最下部のガイ
ドアーム6と嵌合する溝82aだけが設けられている。
上端部に設けられたリブ81bに、ガイドアーム6、ス
ペーサリング41、41a、およびコイルホルダ7が積
層され、最下部のガイドアーム6のリング61によって
上下方向の位置決めがなされる。個々のガイドアーム6
のリング61が凹溝に嵌合することがないため、組立て
が容易となる。ただし、この場合最下部のガイドアーム
6だけ、リング61の内径が凹溝82aに合わせ、小さ
くなっている。
【0092】図22は、図20の凹溝を改良した場合の
溝形状を示すピボットスリーブ83の拡大縦断面図を示
す。溝はV字型を変形した形状であり、ガイドアーム6
のリング61の内周はV字溝の斜面42に突き当たり、
ガイドアーム6はガイドアーム6のリング61の内径の
減少によって上方へ押し上げられる。
溝形状を示すピボットスリーブ83の拡大縦断面図を示
す。溝はV字型を変形した形状であり、ガイドアーム6
のリング61の内周はV字溝の斜面42に突き当たり、
ガイドアーム6はガイドアーム6のリング61の内径の
減少によって上方へ押し上げられる。
【0093】なお、4つの磁気ヘッドの高さをそれぞれ
磁気ディスクの上下面の高さにあわせて、ガイドアーム
を積層するために、スペーサリング41とスペーサリン
グ41aとは厚みが異なり、スペーサリング41aの厚
みは、コイルホルダ7の厚みと同じである。
磁気ディスクの上下面の高さにあわせて、ガイドアーム
を積層するために、スペーサリング41とスペーサリン
グ41aとは厚みが異なり、スペーサリング41aの厚
みは、コイルホルダ7の厚みと同じである。
【0094】また、ガイドアーム6の熱変形を抑えるた
めには、上記で説明したガイドアーム6とリング61
(62、63)とは熱膨張係数をほぼ同一とすることが
望ましく、同一素材とすることが最も望ましい。さらに
ガイドアーム6とリング61(62、63)とを一体成
形品とすると部品点数が減り、組立て工程が減って望ま
しいが、一体成形が困難な場合は、ガイドアームとリン
グを別々に製作し溶接や接着により一体化しても良い。
めには、上記で説明したガイドアーム6とリング61
(62、63)とは熱膨張係数をほぼ同一とすることが
望ましく、同一素材とすることが最も望ましい。さらに
ガイドアーム6とリング61(62、63)とを一体成
形品とすると部品点数が減り、組立て工程が減って望ま
しいが、一体成形が困難な場合は、ガイドアームとリン
グを別々に製作し溶接や接着により一体化しても良い。
【0095】次に、本発明の実施例に用いたクランプリ
ング素材およびガイドアーム素材について説明する。ク
ランプリング素材とガイドアーム素材は、同様に扱うこ
とができ、実際、本実施例においては同一材料の使用を
検討した。そのため、以下の素材の説明ではクランプリ
ングを例に取って説明し、ガイドアームの場合を省略す
る。
ング素材およびガイドアーム素材について説明する。ク
ランプリング素材とガイドアーム素材は、同様に扱うこ
とができ、実際、本実施例においては同一材料の使用を
検討した。そのため、以下の素材の説明ではクランプリ
ングを例に取って説明し、ガイドアームの場合を省略す
る。
【0096】まず、クランプリングに形状記憶合金を使
用する場合について説明する。現在、実用可能な形状記
憶合金にはTi−Ni系合金、Cu−Zn−Al系合金
およびCu−Al−Ni系合金がある。最近ではFe系
合金の形状記憶効果も確認され実用化されつつある。
用する場合について説明する。現在、実用可能な形状記
憶合金にはTi−Ni系合金、Cu−Zn−Al系合金
およびCu−Al−Ni系合金がある。最近ではFe系
合金の形状記憶効果も確認され実用化されつつある。
【0097】本発明における磁気ディスク装置の使用環
境温度は、実際に磁気ディスク装置を携帯する環境、お
よびパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置の設置
環境を考慮して70℃以下と設定している。このため、
形状記憶合金の逆マルテンサイト変態温度、すなわち、
形状記憶効果を生じ、予め記憶させた形状に変形させる
温度は70℃以上に設定する必要がある。もし前記の逆
マルテンサイト変態温度が70℃以下であると、磁気デ
ィスク装置が高温環境にさらされ、クランプリングが逆
マルテンサイト変態温度以上になった場合、クランプリ
ングは変形容易状態となってクランプ力が低下する。
境温度は、実際に磁気ディスク装置を携帯する環境、お
よびパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置の設置
環境を考慮して70℃以下と設定している。このため、
形状記憶合金の逆マルテンサイト変態温度、すなわち、
形状記憶効果を生じ、予め記憶させた形状に変形させる
温度は70℃以上に設定する必要がある。もし前記の逆
マルテンサイト変態温度が70℃以下であると、磁気デ
ィスク装置が高温環境にさらされ、クランプリングが逆
マルテンサイト変態温度以上になった場合、クランプリ
ングは変形容易状態となってクランプ力が低下する。
【0098】また、逆マルテンサイト変態温度の上限
は、クランプ作業中の加熱により、クランプ以外のスピ
ンドル系を構成する部品への熱影響による短寿命化や、
各構成部品を接合している接着剤の劣化を考慮して20
0℃以下に設定する。上記の理由からクランプリングに
使用する形状記憶合金の逆マルテンサイト変態温度を7
0℃〜200℃に設定することが望ましい。
は、クランプ作業中の加熱により、クランプ以外のスピ
ンドル系を構成する部品への熱影響による短寿命化や、
各構成部品を接合している接着剤の劣化を考慮して20
0℃以下に設定する。上記の理由からクランプリングに
使用する形状記憶合金の逆マルテンサイト変態温度を7
0℃〜200℃に設定することが望ましい。
【0099】形状記憶処理の方法は、形状記憶合金にお
ける一般的手法を用いるが、200℃以下の温度で形状
記憶処理を行うと、マルテンサイト変態が十分に行われ
ず、マルテンサイト量が少なく、形状回復特性が劣り、
十分なクランプ力が得られず、600℃以上の温度で
は、マルテンサイト変態は十分促進されるが、結晶粒が
粗大化して、なお且つ熱処理前後の温度差が大きいた
め、焼き入れ歪が大きくなり、素材強度や伸びが低下し
好ましくないため、本発明による磁気ディスク装置のク
ランプリングには200℃〜600℃の温度による熱処
理が望ましく、さらに望ましくは300℃〜500℃で
ある。
ける一般的手法を用いるが、200℃以下の温度で形状
記憶処理を行うと、マルテンサイト変態が十分に行われ
ず、マルテンサイト量が少なく、形状回復特性が劣り、
十分なクランプ力が得られず、600℃以上の温度で
は、マルテンサイト変態は十分促進されるが、結晶粒が
粗大化して、なお且つ熱処理前後の温度差が大きいた
め、焼き入れ歪が大きくなり、素材強度や伸びが低下し
好ましくないため、本発明による磁気ディスク装置のク
ランプリングには200℃〜600℃の温度による熱処
理が望ましく、さらに望ましくは300℃〜500℃で
ある。
【0100】形状記憶処理の加熱時間は、クランプリン
グの形状回復力に必要なマルテンサイト変態量を得るた
めに0.1時間以上が望ましく、結晶粒粗大化による形
状回復力の低下を免れるためと、効率的な作業時間との
両方から10時間以下が望ましく、さらに望ましくは
0.5時間以上5時間以下である。
グの形状回復力に必要なマルテンサイト変態量を得るた
めに0.1時間以上が望ましく、結晶粒粗大化による形
状回復力の低下を免れるためと、効率的な作業時間との
両方から10時間以下が望ましく、さらに望ましくは
0.5時間以上5時間以下である。
【0101】Ti−Ni系の形状記憶合金においては、
Ni量により逆マルテンサイト変態温度が大きく変化す
る。そのためクランプリング素材の組成を正確に管理し
なお且つ組織を均質にする必要がある。本発明の磁気デ
ィスク装置のTi−Ni系の形状記憶合金製クランプリ
ング素材の組成は、Niの原子%をXとおくと、49原
子%≦X≦52原子%であることが望ましく、さらに望
ましくは49.5原子%≦X≦51.5原子%である。な
お、Xが上記の範囲以外になると、X<49原子%の場
合、マルテンサイト変態温度が−90℃以下で著しく小
さくなり、また、X>52原子%の場合160℃以上で
大きくなるため、本発明の磁気ディスク装置のクランプ
リングには好ましくない。
Ni量により逆マルテンサイト変態温度が大きく変化す
る。そのためクランプリング素材の組成を正確に管理し
なお且つ組織を均質にする必要がある。本発明の磁気デ
ィスク装置のTi−Ni系の形状記憶合金製クランプリ
ング素材の組成は、Niの原子%をXとおくと、49原
子%≦X≦52原子%であることが望ましく、さらに望
ましくは49.5原子%≦X≦51.5原子%である。な
お、Xが上記の範囲以外になると、X<49原子%の場
合、マルテンサイト変態温度が−90℃以下で著しく小
さくなり、また、X>52原子%の場合160℃以上で
大きくなるため、本発明の磁気ディスク装置のクランプ
リングには好ましくない。
【0102】本発明の磁気ディスク装置のCu−Zn−
Al系の形状記憶合金の組成は、ZnおよびAlの重量
%を、それぞれXおよびYとおくと、10重量%≦X≦
30重量%、および3重量%≦Y≦10重量%であるこ
とが望ましい。
Al系の形状記憶合金の組成は、ZnおよびAlの重量
%を、それぞれXおよびYとおくと、10重量%≦X≦
30重量%、および3重量%≦Y≦10重量%であるこ
とが望ましい。
【0103】本発明の磁気ディスク装置のCu−Al−
Ni系の形状記憶合金の組成は、AlおよびNiの重量
%を、それぞれXおよびYとおくと、13重量%≦X≦
15重量%、および4重量%≦Y≦5重量%であること
が望ましい。
Ni系の形状記憶合金の組成は、AlおよびNiの重量
%を、それぞれXおよびYとおくと、13重量%≦X≦
15重量%、および4重量%≦Y≦5重量%であること
が望ましい。
【0104】Cu−Zn−Al系合金とCu−Al−N
i系合金の組成が上記指定の範囲以外になると、逆マル
テンサイト変態温度が、磁気ディスク装置のクランプリ
ングの実用域を逸脱し好ましくない。また析出物の粗大
化によって素材が脆化し、さらに偏析率の増大によって
組織制御が困難となり、実用的ではなくなる。
i系合金の組成が上記指定の範囲以外になると、逆マル
テンサイト変態温度が、磁気ディスク装置のクランプリ
ングの実用域を逸脱し好ましくない。また析出物の粗大
化によって素材が脆化し、さらに偏析率の増大によって
組織制御が困難となり、実用的ではなくなる。
【0105】次に、クランプリングに時効析出特性を有
する合金を使用する場合について説明する。時効析出特
性を有する合金は、鉄系金属合金を始め、Al−Cuや
Mg−Al等非鉄金属合金にも多数ある。本発明の磁気
ディスク装置のクランプリングに使用するためには、下
記のような幾つかの条件を満足する必要がある。
する合金を使用する場合について説明する。時効析出特
性を有する合金は、鉄系金属合金を始め、Al−Cuや
Mg−Al等非鉄金属合金にも多数ある。本発明の磁気
ディスク装置のクランプリングに使用するためには、下
記のような幾つかの条件を満足する必要がある。
【0106】 まず一つ目は、クランプ作業時のクラ
ンプリングの加熱温度が、前記の形状記憶合金でも説明
したように、200℃以下に設定可能である必要があ
る。このことは、時効析出が200℃以下で進行する必
要があることを示している。 二つ目は、時効析出により体積膨張を生じることが
必要である。これは、膨張することによってクランプ力
を生じるからである。 三つ目は、上記の膨張量がクランプ力を生じる程度
存在することが必要である。 以上3つの条件を満足する材料は、Mg−Al系の合金
であることは実験により確認している。
ンプリングの加熱温度が、前記の形状記憶合金でも説明
したように、200℃以下に設定可能である必要があ
る。このことは、時効析出が200℃以下で進行する必
要があることを示している。 二つ目は、時効析出により体積膨張を生じることが
必要である。これは、膨張することによってクランプ力
を生じるからである。 三つ目は、上記の膨張量がクランプ力を生じる程度
存在することが必要である。 以上3つの条件を満足する材料は、Mg−Al系の合金
であることは実験により確認している。
【0107】本発明の磁気ディスク装置のクランプリン
グに使用するMg−Al系の合金の組成は、Alの重量
%をXとおくと、5重量%≦X≦12重量%であること
が望ましい。この理由は、X<5重量%の場合、時効析
出物の量が少なくて体積膨張率が小さく十分なクランプ
力を得ることが困難となるからであり、X>12重量%
の場合、Al−Mg二元系状態図状において、Alの固
溶領域がなく時効析出特性を示さなくなるからである。
グに使用するMg−Al系の合金の組成は、Alの重量
%をXとおくと、5重量%≦X≦12重量%であること
が望ましい。この理由は、X<5重量%の場合、時効析
出物の量が少なくて体積膨張率が小さく十分なクランプ
力を得ることが困難となるからであり、X>12重量%
の場合、Al−Mg二元系状態図状において、Alの固
溶領域がなく時効析出特性を示さなくなるからである。
【0108】さらに、クランプリングの材質については
機械的特性として以下の事項を考慮せねばならない。ク
ランプリングの嵌合によってスピンドルハブを塑性変形
させることは望ましくなく、したがって、クランプリン
グ材の降伏応力はスピンドルハブ材の降伏応力を下回る
材料でなければならない。一方、磁気ディスクの固定に
は、クランプリングの降伏応力は高い方が望ましい。し
たがって、スピンドルハブ材の降伏応力以下で、できる
だけ高い方が望ましい。本発明ではスピンドルハブには
降伏応力が、10〜50kg/mm2 の材料を使用す
る。磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリン
グの降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させ
て3.3kg/mm2 以上であり、かつスピンドルのハ
ブの降伏応力以下が望ましい。
機械的特性として以下の事項を考慮せねばならない。ク
ランプリングの嵌合によってスピンドルハブを塑性変形
させることは望ましくなく、したがって、クランプリン
グ材の降伏応力はスピンドルハブ材の降伏応力を下回る
材料でなければならない。一方、磁気ディスクの固定に
は、クランプリングの降伏応力は高い方が望ましい。し
たがって、スピンドルハブ材の降伏応力以下で、できる
だけ高い方が望ましい。本発明ではスピンドルハブには
降伏応力が、10〜50kg/mm2 の材料を使用す
る。磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリン
グの降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させ
て3.3kg/mm2 以上であり、かつスピンドルのハ
ブの降伏応力以下が望ましい。
【0109】次に本発明の一実施例である磁気ディスク
装置の形状について説明する。本発明の磁気ディスク装
置は、パーソナルコンピュータやワークステーション、
ワープロ、テレビ、ビデオおよび各種測定機器等のデー
タ処理装置に対し、ワンタッチで取外し可能であり、な
お且つ複数のデータ処理装置で使用するため、携帯性が
良いことが重要である。近年において、電子手帳、電
卓、ポケットベル、ICカード等の種々の製品がカード
型となり、本発明による磁気ディスク装置の形状もカー
ドタイプにすることは、世の中のニーズを考慮すれば当
然のことである。衣服やノート型ファイルのポケット
や、鞄に入れて携帯する場合、通常、これらに入れて携
帯することの多い手帳の厚みから考えて、その厚みは5
mm以下であることが望ましく、このことは人間工学の
観点からも明白である。
装置の形状について説明する。本発明の磁気ディスク装
置は、パーソナルコンピュータやワークステーション、
ワープロ、テレビ、ビデオおよび各種測定機器等のデー
タ処理装置に対し、ワンタッチで取外し可能であり、な
お且つ複数のデータ処理装置で使用するため、携帯性が
良いことが重要である。近年において、電子手帳、電
卓、ポケットベル、ICカード等の種々の製品がカード
型となり、本発明による磁気ディスク装置の形状もカー
ドタイプにすることは、世の中のニーズを考慮すれば当
然のことである。衣服やノート型ファイルのポケット
や、鞄に入れて携帯する場合、通常、これらに入れて携
帯することの多い手帳の厚みから考えて、その厚みは5
mm以下であることが望ましく、このことは人間工学の
観点からも明白である。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、加熱により不可逆変形
を生ずる材料をクランプリングおよびガイドアームに使
用しているため、クランプ前およびガイドアームの固定
前の形状は組み立て容易形状に設定でき、クランプ後お
よび固定後の形状は十分な締め付け力が得られる形状に
設定できる。さらに締め付け力の予測および設計が容易
となり、磁気ディスクおよびガイドアーム固定力の信頼
性が高い磁気ディスク装置を得ることができる。また、
ねじ等を必要とせず、薄型にすることが可能であるた
め、クランプスペースを減少することができ、さらにス
ライダを支持する複数本のサスペンション、ガイドアー
ムの積層高さを薄くすることができ、厚み5mm以下と
いう薄型の磁気ディスク装置を得ることができる。
を生ずる材料をクランプリングおよびガイドアームに使
用しているため、クランプ前およびガイドアームの固定
前の形状は組み立て容易形状に設定でき、クランプ後お
よび固定後の形状は十分な締め付け力が得られる形状に
設定できる。さらに締め付け力の予測および設計が容易
となり、磁気ディスクおよびガイドアーム固定力の信頼
性が高い磁気ディスク装置を得ることができる。また、
ねじ等を必要とせず、薄型にすることが可能であるた
め、クランプスペースを減少することができ、さらにス
ライダを支持する複数本のサスペンション、ガイドアー
ムの積層高さを薄くすることができ、厚み5mm以下と
いう薄型の磁気ディスク装置を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例である磁気ディスク装置の概
略図。
略図。
【図2】本発明の一実施例である磁気ディスク装置のス
ピンドル系の立体分解図。
ピンドル系の立体分解図。
【図3】本発明の他の実施例である磁気ディスク装置の
スピンドル系の立体分解図。
スピンドル系の立体分解図。
【図4】本発明の一実施例である磁気ディスク装置のス
ピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
ピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図5】本発明の実施例1の磁気ディスク装置のスピン
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分。
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分。
【図6】本発明の実施例1の磁気ディスク装置のクラン
プリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部分。
プリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部分。
【図7】本発明の実施例1の他の実施例である磁気ディ
スク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した
断面図の一部分。
スク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した
断面図の一部分。
【図8】本発明の実施例1のその他の実施例である磁気
ディスク装置のクランプリングの斜視図。
ディスク装置のクランプリングの斜視図。
【図9】本発明の実施例2の磁気ディスク装置のスピン
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分。
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分。
【図10】本発明の実施例2の磁気ディスク装置のクラ
ンプリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部
分。
ンプリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部
分。
【図11】本発明の実施例2の他の実施例である磁気デ
ィスク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図の一部分。
ィスク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図の一部分。
【図12】本発明の実施例3の磁気ディスク装置のスピ
ンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部
分。
ンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図の一部
分。
【図13】本発明の実施例3の磁気ディスク装置のクラ
ンプリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部
分。
ンプリングの中心軸を含む平面で切断した断面図一部
分。
【図14】本発明の実施例3の他の実施例である磁気デ
ィスク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図の一部分。
ィスク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図の一部分。
【図15】本発明のその他の実施例である磁気ディスク
装置のアクチュエータ系の立体分解図。
装置のアクチュエータ系の立体分解図。
【図16】本発明の実施例4の磁気ディスク装置のガイ
ドアームの概略斜視図。
ドアームの概略斜視図。
【図17】本発明の実施例4の磁気ディスク装置のガイ
ドアームの概略斜視図。
ドアームの概略斜視図。
【図18】本発明の実施例4の改良した実施例である磁
気ディスク装置のガイドアームの概略斜視図。
気ディスク装置のガイドアームの概略斜視図。
【図19】本発明のさらにその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のピボットスリーブの概略斜視図。
ィスク装置のピボットスリーブの概略斜視図。
【図20】本発明のさらにその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のピボットスリーブにガイドアームが嵌合し
た部分の拡大縦断面図。
ィスク装置のピボットスリーブにガイドアームが嵌合し
た部分の拡大縦断面図。
【図21】本発明のさらにその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のピボットスリーブの概略斜視図。
ィスク装置のピボットスリーブの概略斜視図。
【図22】本発明のさらにその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のピボットスリーブにガイドアームが嵌合し
た部分の拡大縦断面図。
ィスク装置のピボットスリーブにガイドアームが嵌合し
た部分の拡大縦断面図。
1 磁気ディスク装置 1a スピンドル系 1b アクチュエータ系 1c ボイスコイル系 2 磁気ディスク 3 スピンドルハブ 4 スライダ 5 サスペンション 6 ガイドアーム 7 コイルホルダ 8 ピボットスリーブ 9 フレキシブルプリント基板 10 ベース 11、11a スペーサリング 12、12a クランプリング 13 突出板 15 スピンドル軸 16、16a リング状突起 21 スリット 23 スピンドルハブ 25 クランプリング 25a 縦円筒 25b 平リング 26 凹溝 27 スペーサリング 31 クランプリング 31a、31b テーパ 32 スペーサリング 33 スピンドルハブ 34 凹溝 41、41a スペーサリング 42 V字溝斜面 61、62、63 リング 62a スリット 63a 開口端 81、82、83 ピボットスリーブ 81a 凹溝 81b リブ 82a 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 冨男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレ−ジシステム事業部内
Claims (31)
- 【請求項1】 磁気ディスクを回転支持するスピンドル
系と、前記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは書
き込みする磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系とを
備えて成る磁気ディスク装置において、 前記磁気ディスクをスピンドルハブに固定するクランプ
リングが、加熱により不可逆的な形状変化を生ずる材質
で形成されていることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 磁気記録を書き込む磁気ディスクの内径
に有り、前記磁気ディスクの少なくとも1枚以上を積層
一体化支持するスピンドルハブを有するスピンドル系
と、前記磁気ディスクの磁気記録の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスラ
イダ、前記スライダを支持するサスペンション、前記サ
スペンションを支持するガイドアーム、前記ガイドアー
ムを支持するピボットスリーブ等からなるアクチュエー
タ系とを備えて成る磁気ディスク装置において、 前記スピンドル系は、前記磁気ディスクを前記スピンド
ルハブに固定するクランプリングが、加熱により不可逆
的な形状変化を生ずる材質で形成されていることを特徴
とする磁気ディスク装置。 - 【請求項3】 磁気記録を書き込む磁気ディスク、前記
磁気ディスクの内径に有り、少なくとも1枚以上の前記
磁気ディスクを積層一体化支持するスピンドルハブ、マ
グネット、軸受、および前記磁気ディスク装置のベース
に固定されたスピンドル軸等からなるスピンドル系と、
前記磁気ディスクへ磁気記録の書き込みまたは読み取り
を行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスライ
ダ、前記スライダと連結され前記スライダを支持するサ
スペンション、前記サスペンションと連結され前記サス
ペンションを支持するガイドアーム、コイル、前記コイ
ルを支持するコイルホルダ、ピボットスリーブ、軸受等
からなるアクチュエータ系と、前記アクチュエータ系を
駆動するボイスコイル系と、前記スピンドル系と前記ア
クチュエータ系の駆動と制御およびデータの転送を行う
回路基盤系と、前記スピンドル系と前記アクチュエータ
系と前記回路基盤系と前記ボイスコイル系とを搭載する
ベースを収納するパッケージとを備えて成る磁気ディス
ク装置において、 前記スピンドル系は、前記磁気ディスクを前記スピンド
ルハブに固定するクランプリングを有し、前記クランプ
リングが加熱により不可逆的な形状変化を生ずる材質で
形成されていることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項4】 前記クランプリングが、形状記憶特性を
有する材質で形成されていることを特徴とする請求項
1、2または3に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項5】 前記クランプリングが、Ti−Ni系の
合金で形成されていることを特徴とする請求項1、2、
3または4に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項6】 前記クランプリングが、Cu−Zn−A
l系またはCu−Al−Ni系の合金で形成されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の磁
気ディスク装置。 - 【請求項7】 前記クランプリングが、時効析出特性を
有する材質で形成されていることを特徴とする請求項
1、2または3に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項8】 前記クランプリングが、Mg−Al系の
合金で形成されていることを特徴とする請求項1、2、
3または7に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項9】 前記スピンドル系は、加熱冷却後、スピ
ンドルハブに嵌合する内径が不可逆的に小さくなり、磁
気ディスク内周に嵌合する外径が不可逆的に大きくなる
クランプリングを有することを特徴とする請求項1ない
し8のうちいずれかに記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項10】 前記スピンドル系は、加熱冷却後、不
可逆的に高さが増すクランプリングを有することを特徴
とする請求項1ないし8のうちいずれかに記載の磁気デ
ィスク装置。 - 【請求項11】 前記スピンドルハブの嵌合外周面に、
断面の形状が凹である溝を有することを特徴とする請求
項1ないし10のうちいずれかに記載の磁気ディスク装
置。 - 【請求項12】 磁気ディスクを回転支持するスピンド
ル系と、前記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは
書き込みする磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系と
を備えて成る磁気ディスク装置において、 前記磁気ヘッドを支持するガイドアームは、ピボットス
リーブを挿入するリングが、加熱により不可逆的な形状
変化を生ずる材質で形成されていることを特徴とする磁
気ディスク装置。 - 【請求項13】 磁気記録を書き込む磁気ディスクの内
径に有り、前記磁気ディスクの少なくとも1枚以上を積
層一体化支持するスピンドルハブを有するスピンドル系
と、前記磁気ディスクの磁気記録の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスラ
イダ、前記スライダを支持するサスペンション、前記サ
スペンションを支持するガイドアーム、前記ガイドアー
ムを支持するピボットスリーブ等からなるアクチュエー
タ系とを備えて成る磁気ディスク装置において、 前記アクチュエータ系は、前記ピボットスリーブを挿入
する前記ガイドアームのリングが、加熱により不可逆的
な形状変化を生ずる材質で形成されていることを特徴と
する磁気ディスク装置。 - 【請求項14】 磁気記録を書き込む磁気ディスク、前
記磁気ディスクの内径に有り、少なくとも1枚以上の前
記磁気ディスクを積層一体化支持するスピンドルハブ、
マグネット、軸受、および磁気ディスク装置のベースに
固定されたスピンドル軸等からなるスピンドル系と、前
記磁気ディスクへ磁気記録の書き込みまたは読み取りを
行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスライダ、
前記スライダと連結され前記スライダを支持するサスペ
ンション、前記サスペンションと連結され前記サスペン
ションを支持するガイドアーム、コイル、前記コイルを
支持するコイルホルダ、少なくとも1枚以上のガイドア
ームとコイルホルダとを積層一体化し揺動するピボット
スリーブ、軸受等からなるアクチュエータ系と、前記ア
クチュエータ系を駆動するボイスコイル系と、前記スピ
ンドル系と前記アクチュエータ系の駆動と制御およびデ
ータの転送を行う回路基盤系と、前記スピンドル系と前
記アクチュエータ系と前記回路基盤系と前記ボイスコイ
ル系とを搭載するベースを収納するパッケージとを備え
て成る磁気ディスク装置において、 前記アクチュエータ系は、前記ガイドアームの一端に前
記サスペンションを固定支持し、他端に前記ピボットス
リーブを差し入れるリングを有し、前記リングが加熱に
より不可逆的な形状変化を生ずる材質で形成されている
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項15】 前記リングが、形状記憶特性を有する
材質で形成されていることを特徴とする請求項12、1
3または14に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項16】 前記リングが、Ti−Ni系の合金で
形成されていることを特徴とする請求項12、13、1
4または15に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項17】 前記リングが、Cu−Zn−Al系ま
たはCu−Al−Ni系の合金で形成されていることを
特徴とする請求項12、13、14または15に記載の
磁気ディスク装置。 - 【請求項18】 前記リングが、時効析出特性を有する
材質で形成されていることを特徴とする請求項12、1
3または14に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項19】 前記リングが、Mg−Al系の合金で
形成されていることを特徴とする請求項12、13、1
4または18に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項20】 前記リングは、加熱冷却後、ピボット
スリーブに嵌合する内径が不可逆的に小さくなるリング
であることを特徴とする請求項12ないし19のうちい
ずれかに記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項21】 前記リングは、サスペンション支持部
と反対側に開口端を有するC形のリングであることを特
徴とする請求項12ないし19のうちいずれかに記載の
磁気ディスク装置。 - 【請求項22】 前記リングに挿入するピボットスリー
ブの嵌合外周面に、断面の形状が凹である溝を有するこ
とを特徴とする請求項12ないし21のうちいずれかに
記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項23】 磁気ディスク装置の高さが5mm以下
であることを特徴とする請求項1ないし22のうちいず
れかに記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項24】 磁気ディスクを回転支持するスピンド
ル系と、前記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは
書き込みする磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系と
を備えて成る磁気ディスク装置の製造方法において、 前記磁気ディスクを固定するクランプリングを、70℃
ないし200℃に加熱し不可逆的に変形させることを特
徴とする磁気ディスク装置の製造方法。 - 【請求項25】 磁気記録を書き込む磁気ディスクの内
径に有り、前記磁気ディスクの少なくとも1枚以上を積
層一体化支持するスピンドルハブを有するスピンドル系
と、前記磁気ディスクの磁気記録の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスラ
イダ、前記スライダを支持するサスペンション、前記サ
スペンションを支持するガイドアーム、前記ガイドアー
ムを支持するピボットスリーブ等からなるアクチュエー
タ系とを備えて成る磁気ディスク装置の製造方法におい
て、 前記磁気ディスクを積層し、最上面または磁気ディスク
間にクランプリングを配置し、前記クランプリングを7
0℃ないし200℃に加熱し不可逆的に変形させて、前
記磁気ディスクを固定することを特徴とする磁気ディス
ク装置の製造方法。 - 【請求項26】 磁気記録を書き込む磁気ディスク、前
記磁気ディスクの内径に有り、少なくとも1枚以上の前
記磁気ディスクを積層一体化支持するスピンドルハブ、
マグネット、軸受、および磁気ディスク装置のベースに
固定されたスピンドル軸等からなるスピンドル系と、前
記磁気ディスクへ磁気記録の書き込みまたは読み取りを
行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスライダ、
前記スライダと連結され前記スライダを支持するサスペ
ンション、前記サスペンションと連結され前記サスペン
ションを支持するガイドアーム、コイル、前記コイルを
支持するコイルホルダ、少なくとも1枚以上のガイドア
ームとコイルホルダとを積層一体化し揺動するピボット
スリーブ、軸受等からなるアクチュエータ系と、前記ア
クチュエータ系を駆動するボイスコイル系と、前記スピ
ンドル系と前記アクチュエータ系の駆動と制御およびデ
ータの転送を行う回路基盤系と、前記スピンドル系と前
記アクチュエータ系と前記回路基盤系と前記ボイスコイ
ル系とを搭載するベースを収納するパッケージとを備え
て成る磁気ディスク装置の製造方法において、 前記スピンドル系が、前記磁気ディスクを積層して最上
面にクランプリングを配置し、または前記磁気ディスク
とクランプリングを交互に積層して配置し、前記クラン
プリングを70℃ないし200℃に加熱し不可逆的に変
形させて、前記スピンドルハブに前記磁気ディスクを固
定することを特徴とする磁気ディスク装置の製造方法。 - 【請求項27】 前記クランプリングを所定形状に加工
後、200℃ないし500℃で、0.1ないし5時間加
熱し、冷却後、組立て容易な形状に加工することを特徴
とする請求項24、25または26に記載の磁気ディス
ク装置の製造方法。 - 【請求項28】 磁気ディスクを回転支持するスピンド
ル系と、前記磁気ディスクの磁気記録を読み取りまたは
書き込みする磁気ヘッドを駆動するアクチュエータ系と
を備えて成る磁気ディスク装置の製造方法において、 前記アクチュエータ系が、ピボットスリーブを固定する
ガイドアームのリングを、70℃ないし200℃に加熱
し不可逆的に変形させることを特徴とする磁気ディスク
装置の製造方法。 - 【請求項29】 磁気記録を書き込む磁気ディスクの内
径に有り、前記磁気ディスクの少なくとも1枚以上を積
層一体化支持するスピンドルハブを有するスピンドル系
と、前記磁気ディスクの磁気記録の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスラ
イダ、前記スライダを支持するサスペンション、前記サ
スペンションを支持するガイドアーム、前記ガイドアー
ムを支持するピボットスリーブ等からなるアクチュエー
タ系とを備えて成る磁気ディスク装置の製造方法におい
て、 前記アクチュエータ系が、前記ガイドアームとコイルホ
ルダとを積層して配置し、前記ピボットスリーブを固定
する前記ガイドアームのリングを、70℃ないし200
℃に加熱し不可逆的に変形させることを特徴とする磁気
ディスク装置の製造方法。 - 【請求項30】 磁気記録を書き込む磁気ディスク、前
記磁気ディスクの内径に有り、少なくとも1枚以上の前
記磁気ディスクを積層一体化支持するスピンドルハブ、
マグネット、軸受、および磁気ディスク装置のベースに
固定されたスピンドル軸等からなるスピンドル系と、前
記磁気ディスクへ磁気記録の書き込みまたは読み取りを
行う磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを搭載するスライダ、
前記スライダと連結され前記スライダを支持するサスペ
ンション、前記サスペンションと連結され前記サスペン
ションを支持するガイドアーム、コイル、前記コイルを
支持するコイルホルダ、少なくとも1枚以上のガイドア
ームとコイルホルダとを積層一体化し揺動するピボット
スリーブ、軸受等からなるアクチュエータ系と、前記ア
クチュエータ系を駆動するボイスコイル系と、前記スピ
ンドル系と前記アクチュエータ系の駆動と制御およびデ
ータの転送を行う回路基盤系と、前記スピンドル系と前
記アクチュエータ系と前記回路基盤系と前記ボイスコイ
ル系とを搭載するベースを収納するパッケージとを備え
て成る磁気ディスク装置の製造方法において、 前記アクチュエータ系が、前記ガイドアームと前記コイ
ルホルダとを積層して配置し、前記ピボットスリーブを
挿入する前記ガイドアームのリングを、70℃ないし2
00℃に加熱し不可逆的に変形させて、前記ピボットス
リーブに前記ガイドアームを固定することを特徴とする
磁気ディスク装置の製造方法。 - 【請求項31】 前記ガイドアームを所定形状に加工
後、200℃ないし500℃で、0.1ないし5時間加
熱し、冷却後、組立て容易な形状に加工することを特徴
とする請求項28、29または30に記載の磁気ディス
ク装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26554295A JPH09106622A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 磁気ディスク装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26554295A JPH09106622A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 磁気ディスク装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09106622A true JPH09106622A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17418576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26554295A Pending JPH09106622A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 磁気ディスク装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09106622A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002095746A1 (fr) * | 2001-05-18 | 2002-11-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif a disque |
US6590739B2 (en) * | 2000-06-16 | 2003-07-08 | Seagate Technology Llc | Disc clamp with shape memory alloys |
US7561377B2 (en) | 2005-04-18 | 2009-07-14 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Disk drive disk clamping via a hub flange, a clamp, and an O-ring |
US11574653B2 (en) | 2021-06-14 | 2023-02-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Disk device and method of manufacturing disk device |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP26554295A patent/JPH09106622A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6590739B2 (en) * | 2000-06-16 | 2003-07-08 | Seagate Technology Llc | Disc clamp with shape memory alloys |
WO2002095746A1 (fr) * | 2001-05-18 | 2002-11-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif a disque |
US7027261B2 (en) | 2001-05-18 | 2006-04-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Disk apparatus having an improved clamp structure |
US7561377B2 (en) | 2005-04-18 | 2009-07-14 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Disk drive disk clamping via a hub flange, a clamp, and an O-ring |
US11574653B2 (en) | 2021-06-14 | 2023-02-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Disk device and method of manufacturing disk device |
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