JPH09115235A - 磁気ディスク装置及びその製造方法 - Google Patents
磁気ディスク装置及びその製造方法Info
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- JPH09115235A JPH09115235A JP27088595A JP27088595A JPH09115235A JP H09115235 A JPH09115235 A JP H09115235A JP 27088595 A JP27088595 A JP 27088595A JP 27088595 A JP27088595 A JP 27088595A JP H09115235 A JPH09115235 A JP H09115235A
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- JP
- Japan
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- magnetic disk
- spindle
- guide arm
- ring
- clamp ring
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- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
- Moving Of Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】磁気ディスク装置の磁気ディスク及びガイドア
ームの実装構造を薄型化して、ハンディで薄型の磁気デ
ィスク装置を提供する。 【解決手段】1枚目の磁気ディスク2とスペーサリング
11及び2枚目の磁気ディスク2は、それぞれ順にスピ
ンドルハブ3に一体に成形されたリブ13の上に積層し
て装着される。2枚目の磁気ディスク2とスピンドルハ
ブ3との隙間に塑性流動を生じる材質からなるクランプ
リング12を設置し、上方から加圧して塑性流動させ磁
気ディスク2とスピンドルハブ3に密着させて、磁気デ
ィスクを固定する。
ームの実装構造を薄型化して、ハンディで薄型の磁気デ
ィスク装置を提供する。 【解決手段】1枚目の磁気ディスク2とスペーサリング
11及び2枚目の磁気ディスク2は、それぞれ順にスピ
ンドルハブ3に一体に成形されたリブ13の上に積層し
て装着される。2枚目の磁気ディスク2とスピンドルハ
ブ3との隙間に塑性流動を生じる材質からなるクランプ
リング12を設置し、上方から加圧して塑性流動させ磁
気ディスク2とスピンドルハブ3に密着させて、磁気デ
ィスクを固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置に
係り、特に磁気ディスクのクランプ構造,アクチュエー
タ構造とそれを用いた薄型磁気ディスク装置、及びその
製造方法に関する。
係り、特に磁気ディスクのクランプ構造,アクチュエー
タ構造とそれを用いた薄型磁気ディスク装置、及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、年々記録密度,容
量が増し、その使用方法が従来の大型記録装置,パソコ
ン用記録装置に留まらず、広い分野での使用が期待され
る。例えば、各人が必要データを記録し持ち歩くという
方法も検討されている。
量が増し、その使用方法が従来の大型記録装置,パソコ
ン用記録装置に留まらず、広い分野での使用が期待され
る。例えば、各人が必要データを記録し持ち歩くという
方法も検討されている。
【0003】しかし、個人が持ち歩く方法で用いるに
は、磁気ディスク装置の小型薄型化が不可欠である。使
い勝手の点から、装置形状は磁気カード寸法であり、厚
みは5mm以下が目標となる。この寸法を達成するため、
1.8 インチ径の小型円盤を用い、各種機構が考案され
ている。
は、磁気ディスク装置の小型薄型化が不可欠である。使
い勝手の点から、装置形状は磁気カード寸法であり、厚
みは5mm以下が目標となる。この寸法を達成するため、
1.8 インチ径の小型円盤を用い、各種機構が考案され
ている。
【0004】例えば、従来は磁気ディスクの素材として
アルミ合金が用いられてきた。しかし、磁気ディスク装
置の薄型化に対応するため、より剛性の高いガラスディ
スクを用い、磁気ディスクの薄型化が進められている。
アルミ合金が用いられてきた。しかし、磁気ディスク装
置の薄型化に対応するため、より剛性の高いガラスディ
スクを用い、磁気ディスクの薄型化が進められている。
【0005】従来は、磁気ディスクはスペーサを介し積
層され、スピンドルハブにねじ締結されたクランプリン
グによって一体化され、スピンドルハブに固定されてい
た。しかし、この方法ではねじ締結されるクランプリン
グの厚みに限界があるため、薄型化に対応困難であっ
た。そこで、ねじ締結されたクランプリングに替わり、
焼きばめによるクランプリングを用いて積層した磁気デ
ィスクの一体化、スピンドルハブへの固定を行い、スピ
ンドル構造の薄型化が図られている。
層され、スピンドルハブにねじ締結されたクランプリン
グによって一体化され、スピンドルハブに固定されてい
た。しかし、この方法ではねじ締結されるクランプリン
グの厚みに限界があるため、薄型化に対応困難であっ
た。そこで、ねじ締結されたクランプリングに替わり、
焼きばめによるクランプリングを用いて積層した磁気デ
ィスクの一体化、スピンドルハブへの固定を行い、スピ
ンドル構造の薄型化が図られている。
【0006】さらに一層の薄型化を図るため、各種構造
が考案されている。例えば、特開平4−349265 号公報
に、接着剤を用いて磁気ディスクを直接スピンドルハブ
に接着し、ねじ締結によるクランプリング,焼きばめに
よるクランプリングを省略して磁気ディスク装置の薄型
を図る方法が開示されている。
が考案されている。例えば、特開平4−349265 号公報
に、接着剤を用いて磁気ディスクを直接スピンドルハブ
に接着し、ねじ締結によるクランプリング,焼きばめに
よるクランプリングを省略して磁気ディスク装置の薄型
を図る方法が開示されている。
【0007】また、磁気ディスク装置の薄型化にはスピ
ンドル系だけではなくアクチュエータ系の薄型機構が不
可欠である。従来サスペンションはねじによってガイド
アームに締結されていたが、現在は、サスペンションを
締結したガイドアームのマウント厚さを薄型化するた
め、ねじを用いず、サスペンションの端部に円筒状の部
材を溶接し、ガイドアーム先端に設けた孔に挿入し、か
しめによって締結する方法が用いられている。この場
合、ガイドアームは個々に分割されておらず、複数本が
一体化された一体化キャリッジとよばれる部材が用いら
れる。
ンドル系だけではなくアクチュエータ系の薄型機構が不
可欠である。従来サスペンションはねじによってガイド
アームに締結されていたが、現在は、サスペンションを
締結したガイドアームのマウント厚さを薄型化するた
め、ねじを用いず、サスペンションの端部に円筒状の部
材を溶接し、ガイドアーム先端に設けた孔に挿入し、か
しめによって締結する方法が用いられている。この場
合、ガイドアームは個々に分割されておらず、複数本が
一体化された一体化キャリッジとよばれる部材が用いら
れる。
【0008】かしめによってサスペンションをガイドア
ームに締結する方法において、かしめに用いる円筒状部
材に切り欠け部を設け、ガイドアーム両面に取り付ける
サスペンションの円筒状部材の切り欠け部を互いに差し
込みあい、取り付け厚さを薄くする方法が特開平2−294
977 号公報に開示されている。
ームに締結する方法において、かしめに用いる円筒状部
材に切り欠け部を設け、ガイドアーム両面に取り付ける
サスペンションの円筒状部材の切り欠け部を互いに差し
込みあい、取り付け厚さを薄くする方法が特開平2−294
977 号公報に開示されている。
【0009】さらに、ガイドアーム両面に取り付けるサ
スペンションにおいて、各々の円筒状部材の径を変え、
一方を他方の内部にかしめてマウント厚さを薄くする方
法が米国特許5172286 号公報に開示されている。
スペンションにおいて、各々の円筒状部材の径を変え、
一方を他方の内部にかしめてマウント厚さを薄くする方
法が米国特許5172286 号公報に開示されている。
【0010】また、一体化キャリッジではなく個々に分
割されたガイドアームをサスペンションと同一材料で形
成し、サスペンションを直接ガイドアームに溶接し、さ
らに複数本のガイドアームとコイルを搭載したコイルホ
ルダとをピボットスリーブに積層して、ピボットスリー
ブ外周に設けたねじに一端からのナットを締め付けて積
層したガイドアーム,コイルホルダを一体化したアクチ
ュエータが特開平6−84302 号公報に開示されている。
割されたガイドアームをサスペンションと同一材料で形
成し、サスペンションを直接ガイドアームに溶接し、さ
らに複数本のガイドアームとコイルを搭載したコイルホ
ルダとをピボットスリーブに積層して、ピボットスリー
ブ外周に設けたねじに一端からのナットを締め付けて積
層したガイドアーム,コイルホルダを一体化したアクチ
ュエータが特開平6−84302 号公報に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】まず、ねじ締結による
クランプリングを用いた場合を検討する。スピンドルハ
ブと磁気ディスクの固定力は、クランプリングからの押
し付け力によって生じるスペーサリングと磁気ディスク
との摩擦力だけであり、十分な固定力を得るには相応の
押し付け力が必要となる。必要とする押し付け力を発生
させてもクランプリングを変形させないためには、クラ
ンプリングに厚みが必要となり、薄形化に対応するには
限界がある。また、クランプリングをスピンドルハブに
固定するためにねじを用いるため、スピンドルハブには
所定の押し付け力を生じるねじ孔深さを設けるための厚
みが必要となり、薄形化に対応するには限界がある。従
って、ねじ締結によるクランプリングを用いた場合、ス
ピンドル構造の薄型化には限界がある。
クランプリングを用いた場合を検討する。スピンドルハ
ブと磁気ディスクの固定力は、クランプリングからの押
し付け力によって生じるスペーサリングと磁気ディスク
との摩擦力だけであり、十分な固定力を得るには相応の
押し付け力が必要となる。必要とする押し付け力を発生
させてもクランプリングを変形させないためには、クラ
ンプリングに厚みが必要となり、薄形化に対応するには
限界がある。また、クランプリングをスピンドルハブに
固定するためにねじを用いるため、スピンドルハブには
所定の押し付け力を生じるねじ孔深さを設けるための厚
みが必要となり、薄形化に対応するには限界がある。従
って、ねじ締結によるクランプリングを用いた場合、ス
ピンドル構造の薄型化には限界がある。
【0012】次に焼きばめによるクランプリングを用い
た場合を検討する。焼きばめによるクランプリングを用
いる場合、スピンドルハブに固定するねじが不要となる
ため、薄型化には有効である。しかし、焼きばめ作業は
組立て時間,準備時間を要し、生産性が良くない。従っ
て、焼きばめによるクランプリングを用いた場合もスピ
ンドル構造の薄型化には限界があり、且つ生産性が良く
ない。
た場合を検討する。焼きばめによるクランプリングを用
いる場合、スピンドルハブに固定するねじが不要となる
ため、薄型化には有効である。しかし、焼きばめ作業は
組立て時間,準備時間を要し、生産性が良くない。従っ
て、焼きばめによるクランプリングを用いた場合もスピ
ンドル構造の薄型化には限界があり、且つ生産性が良く
ない。
【0013】次に磁気ディスクを直接スピンドルハブに
接着する方法を検討する。磁気ディスク装置は多くの場
合、組立て後、性能検査によって様々な部品交換が必要
となる。磁気ディスク,磁気ヘッドも例外ではなく性能
検査によって交換される場合が多い。しかし、磁気ディ
スクを直接スピンドルハブに接着した場合、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、スピンドルハブ,軸受,
モータを含むスピンドルの一括交換となるため、極めて
非生産的となる。あるいは、なんらかの方法でスピンド
ルハブから磁気ディスクを取り去ったとしても、スピン
ドルハブに付着する接着剤を完全に取り除かねば、スピ
ンドルの再利用は困難である。すなわち、磁気ディスク
を直接スピンドルハブに接着する方法では、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、生産性が著しく低下す
る。
接着する方法を検討する。磁気ディスク装置は多くの場
合、組立て後、性能検査によって様々な部品交換が必要
となる。磁気ディスク,磁気ヘッドも例外ではなく性能
検査によって交換される場合が多い。しかし、磁気ディ
スクを直接スピンドルハブに接着した場合、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、スピンドルハブ,軸受,
モータを含むスピンドルの一括交換となるため、極めて
非生産的となる。あるいは、なんらかの方法でスピンド
ルハブから磁気ディスクを取り去ったとしても、スピン
ドルハブに付着する接着剤を完全に取り除かねば、スピ
ンドルの再利用は困難である。すなわち、磁気ディスク
を直接スピンドルハブに接着する方法では、磁気ディス
クの交換が極めて困難となり、生産性が著しく低下す
る。
【0014】次にアクチュエータ構造について検討す
る。まず、かしめ法による締結を以下に考える。かしめ
法は、サスペンションに取り付けたスペーサに装着され
た円筒状部材(以下、ボスと称する)を塑性変形させ、
ガイドアーム先端に設けた孔に固定する方法である。そ
のため、ガイドアームにおいてボスを装着する孔周辺部
は円周方向に引っ張り応力が発生し、局部的に塑性域に
達する。局部的塑性変形が生じてもかしめ部が破壊に至
らぬためには、キャリッジアームに最低限の厚みが必要
である。従って、かしめ法ではキャリッジアームの薄型
化、すなわち装置の薄型化には限界がある。
る。まず、かしめ法による締結を以下に考える。かしめ
法は、サスペンションに取り付けたスペーサに装着され
た円筒状部材(以下、ボスと称する)を塑性変形させ、
ガイドアーム先端に設けた孔に固定する方法である。そ
のため、ガイドアームにおいてボスを装着する孔周辺部
は円周方向に引っ張り応力が発生し、局部的に塑性域に
達する。局部的塑性変形が生じてもかしめ部が破壊に至
らぬためには、キャリッジアームに最低限の厚みが必要
である。従って、かしめ法ではキャリッジアームの薄型
化、すなわち装置の薄型化には限界がある。
【0015】特開平2−294977 号公報は、かしめによる
ガイドアーム側の強度,サスペンションの固定力につい
ての検討がなされていない。上下,ボスに切り欠きを設
けると、各ボスのキャリッジアーム内面に対する接触面
積が小さくなり、その結果ボスの固定力が小さくなり、
上下ボス切り欠き部の加工公差によって生じるすき間分
だけ動く可能性がある。ボスの固定力を増すためには変
形量を増さねばならないが、ガイドアームを薄型化にす
る場合、ガイドアームの強度上変形量には限界がある。
従って、同方法ではガイドアームの薄型化、及び磁気デ
ィスク装置の薄型化には充分に対応できない。
ガイドアーム側の強度,サスペンションの固定力につい
ての検討がなされていない。上下,ボスに切り欠きを設
けると、各ボスのキャリッジアーム内面に対する接触面
積が小さくなり、その結果ボスの固定力が小さくなり、
上下ボス切り欠き部の加工公差によって生じるすき間分
だけ動く可能性がある。ボスの固定力を増すためには変
形量を増さねばならないが、ガイドアームを薄型化にす
る場合、ガイドアームの強度上変形量には限界がある。
従って、同方法ではガイドアームの薄型化、及び磁気デ
ィスク装置の薄型化には充分に対応できない。
【0016】米国特許5172286 号も同様に、かしめによ
るガイドアーム側の強度についての検討がなされていな
い。同方法では、2本のボスをかしめねばならないた
め、ガイドアーム側の変形量が増し、ガイドアームの強
度上、薄型化には限界がある。さらに、ガイドアームの
厚みはボス高さ以下とはならず、薄型化には限界があ
る。従って、同方法では、ガイドアーム薄型化、及び磁
気ディスク装置の薄型化には充分に対応ができない。
るガイドアーム側の強度についての検討がなされていな
い。同方法では、2本のボスをかしめねばならないた
め、ガイドアーム側の変形量が増し、ガイドアームの強
度上、薄型化には限界がある。さらに、ガイドアームの
厚みはボス高さ以下とはならず、薄型化には限界があ
る。従って、同方法では、ガイドアーム薄型化、及び磁
気ディスク装置の薄型化には充分に対応ができない。
【0017】特開平6−84302号広報は、最もガイドアー
ムを薄型化できる方法である。しかしピボットスリーブ
の一端からのナットを締め付けて、ガイドアームとコイ
ルホルダを積層一体化するため、各ガイドアーム間に十
分な摩擦力が得難く、各ヘッド間に位置ずれが生じる可
能性がある。さらに、積層したガイドアームとコイルホ
ルダをピボットスリーブに固定する力は、締め付けナッ
ト、及び多端側のリブとガイドアームとの摩擦力であ
る。十分な摩擦力を得るためには、相当の押し付け力が
必要となり、ナット及び多端側のリブの厚みが必要とな
る。その結果、積層の厚みが増し、薄型化が困難とな
る。従って、同方法では、ガイドアームの薄型化、及び
磁気ディスク装置の薄型化には充分に対応ができない。
ムを薄型化できる方法である。しかしピボットスリーブ
の一端からのナットを締め付けて、ガイドアームとコイ
ルホルダを積層一体化するため、各ガイドアーム間に十
分な摩擦力が得難く、各ヘッド間に位置ずれが生じる可
能性がある。さらに、積層したガイドアームとコイルホ
ルダをピボットスリーブに固定する力は、締め付けナッ
ト、及び多端側のリブとガイドアームとの摩擦力であ
る。十分な摩擦力を得るためには、相当の押し付け力が
必要となり、ナット及び多端側のリブの厚みが必要とな
る。その結果、積層の厚みが増し、薄型化が困難とな
る。従って、同方法では、ガイドアームの薄型化、及び
磁気ディスク装置の薄型化には充分に対応ができない。
【0018】本発明の目的は薄型化に対応できるスピン
ドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装置を提供する
ことにある。
ドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装置を提供する
ことにある。
【0019】本発明の他の目的は薄型化に対応できるス
ピンドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装置の製造
方法を提供することにある。
ピンドル構造を適用した薄型の磁気ディスク装置の製造
方法を提供することにある。
【0020】また、本発明のその他の目的は薄型化に対
応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気ディ
スク装置を提供することにある。
応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気ディ
スク装置を提供することにある。
【0021】本発明のさらにその他の目的は、薄型化に
対応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気デ
ィスク装置の製造方法を提供することにある。
対応できるアクチュエータ構造を適用した薄型の磁気デ
ィスク装置の製造方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置は、磁気ディスク、この磁気ディスクをスピンドルハ
ブに固定するクランプリングが塑性流動によってスピン
ドルハブに固定されているスピンドル構造と、磁気ヘッ
ド,磁気ヘッドを搭載するスライダ,スライダを支持す
るサスペンション,サスペンションを保持するガイドア
ーム、このガイドアームをピボットスリーブに固定する
固定リングが塑性流動によってピボットスリーブに固定
されているアクチュエータ構造とを具備する。
置は、磁気ディスク、この磁気ディスクをスピンドルハ
ブに固定するクランプリングが塑性流動によってスピン
ドルハブに固定されているスピンドル構造と、磁気ヘッ
ド,磁気ヘッドを搭載するスライダ,スライダを支持す
るサスペンション,サスペンションを保持するガイドア
ーム、このガイドアームをピボットスリーブに固定する
固定リングが塑性流動によってピボットスリーブに固定
されているアクチュエータ構造とを具備する。
【0023】本発明はクランプリングを塑性流動により
スピンドルハブを締め付けなお且つ磁気ディスクを押し
付ける力を生じる部材で形成する。
スピンドルハブを締め付けなお且つ磁気ディスクを押し
付ける力を生じる部材で形成する。
【0024】クランプリングが加圧手段により塑性流動
を起こして、スピンドルハブに磁気ディスクを固定する
には、まずクランプリングの内径をスピンドルハブの外
径より大きくし、外径を磁気ディスクの内径より小さく
して、クランプリングをスピンドルハブの外周と磁気デ
ィスクの内周との隙間に容易に挿入できる形状に加工す
ることが望ましい。これにより、スピンドルハブへのク
ランプリングの装着が容易になり、加圧力によるクラン
プリングの塑性流動で、クランプリングの内側がスピン
ドルハブの外周を押し付け、クランプリングの外周が磁
気ディスクの内周を押し付ける力が発生するため磁気デ
ィスクをスピンドルハブに固定することが可能となる。
を起こして、スピンドルハブに磁気ディスクを固定する
には、まずクランプリングの内径をスピンドルハブの外
径より大きくし、外径を磁気ディスクの内径より小さく
して、クランプリングをスピンドルハブの外周と磁気デ
ィスクの内周との隙間に容易に挿入できる形状に加工す
ることが望ましい。これにより、スピンドルハブへのク
ランプリングの装着が容易になり、加圧力によるクラン
プリングの塑性流動で、クランプリングの内側がスピン
ドルハブの外周を押し付け、クランプリングの外周が磁
気ディスクの内周を押し付ける力が発生するため磁気デ
ィスクをスピンドルハブに固定することが可能となる。
【0025】磁気ディスクの固定力を増大させる手段
は、スピンドルハブの外周に溝を設け、加圧により塑性
流動したクランプ材が前記の溝を隙間なく埋めているこ
とが望ましい。これにより、スピンドルハブへのくい付
きが良くなり、磁気ディスクの固定力が増大する。
は、スピンドルハブの外周に溝を設け、加圧により塑性
流動したクランプ材が前記の溝を隙間なく埋めているこ
とが望ましい。これにより、スピンドルハブへのくい付
きが良くなり、磁気ディスクの固定力が増大する。
【0026】さらに磁気ディスクの固定力を増大させる
手段は、磁気ディスクの上面を下側に押し付ける力が必
要となる。この力を効果的に得るには、クランプリング
の縦断面を逆L字形とし、水平なリングが磁気ディスク
を押圧するようにクランプリングを設置することが望ま
しい。
手段は、磁気ディスクの上面を下側に押し付ける力が必
要となる。この力を効果的に得るには、クランプリング
の縦断面を逆L字形とし、水平なリングが磁気ディスク
を押圧するようにクランプリングを設置することが望ま
しい。
【0027】また、スピンドルハブと磁気ディスクとの
隙間にクランプリングを設置する隙間の余裕がない場合
は、クランプリングを磁気ディスクの上面に設置しても
磁気ディスクをスピンドルハブに固定することが可能で
ある。
隙間にクランプリングを設置する隙間の余裕がない場合
は、クランプリングを磁気ディスクの上面に設置しても
磁気ディスクをスピンドルハブに固定することが可能で
ある。
【0028】本発明では、塑性流動を生じる材料として
金属材料を使用するのが好ましいが、塑性流動を生じれ
ば樹脂等の非金属材料でも良い。クランプリングの嵌合
によってスピンドルハブを塑性変形させることは望まし
くなく、従ってクランプリング材の降伏応力はスピンド
ルハブ材の降伏応力を下回る材料でなければならない。
しかし、クランプリングの降伏応力が高い方が、固定力
は高くなる。すなわち、塑性流動性の点からは降伏応力
が低く、硬度の低い材料がクランプリングの材料に好ま
しいが、締結後のクランプ力の点からは降伏応力が高い
方が望ましい。したがって、本発明ではスピンドルハブ
には降伏応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。
磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリングの
降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させて
3.3kg/mm2以上であり、且つスピンドルハブの降伏応
力以下が望ましい。以上の塑性流動性が良く、降伏応力
が範囲を満足する材料として、本発明のクランプリング
はCuまたはCuを主成分とする合金であることが望ま
しい。
金属材料を使用するのが好ましいが、塑性流動を生じれ
ば樹脂等の非金属材料でも良い。クランプリングの嵌合
によってスピンドルハブを塑性変形させることは望まし
くなく、従ってクランプリング材の降伏応力はスピンド
ルハブ材の降伏応力を下回る材料でなければならない。
しかし、クランプリングの降伏応力が高い方が、固定力
は高くなる。すなわち、塑性流動性の点からは降伏応力
が低く、硬度の低い材料がクランプリングの材料に好ま
しいが、締結後のクランプ力の点からは降伏応力が高い
方が望ましい。したがって、本発明ではスピンドルハブ
には降伏応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。
磁気ディスクの固定力を検討すると、クランプリングの
降伏応力は、スピンドルハブの降伏応力に対応させて
3.3kg/mm2以上であり、且つスピンドルハブの降伏応
力以下が望ましい。以上の塑性流動性が良く、降伏応力
が範囲を満足する材料として、本発明のクランプリング
はCuまたはCuを主成分とする合金であることが望ま
しい。
【0029】また、クランプリングの重量は、磁気ディ
スク,スピンドルモータ及びスピンドルハブからなるス
ピンドル系の慣性モーメントに影響を及ぼし、ひいては
磁気ディスクの駆動力及び消費電力に影響を及ぼすた
め、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装置は、量産品
であるためそのコストをできる限り低く抑えることが重
要であり、素材費が安く加工性が良いことが好ましい。
この二つの観点を満足し、硬度が低く、降伏応力が低い
ため塑性流動性が良い金属にAlまたはAlを主成分と
する合金があり、クランプリングの材料に望ましい。
スク,スピンドルモータ及びスピンドルハブからなるス
ピンドル系の慣性モーメントに影響を及ぼし、ひいては
磁気ディスクの駆動力及び消費電力に影響を及ぼすた
め、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装置は、量産品
であるためそのコストをできる限り低く抑えることが重
要であり、素材費が安く加工性が良いことが好ましい。
この二つの観点を満足し、硬度が低く、降伏応力が低い
ため塑性流動性が良い金属にAlまたはAlを主成分と
する合金があり、クランプリングの材料に望ましい。
【0030】一方、磁気ヘッド,スライダ,サスペンシ
ョンを支持するガイドアームをピボットスリーブに固定
するには、塑性流動を生ずる材料からなる固定リングを
設ける。
ョンを支持するガイドアームをピボットスリーブに固定
するには、塑性流動を生ずる材料からなる固定リングを
設ける。
【0031】固定リングが加圧手段により塑性流動を起
こして、ピボットスリーブにガイドアームを固定するに
は、まず固定リングの内径をピボットスリーブの外径よ
り大きくし、外径をガイドアームに設けた孔の内径より
小さくして、固定リングをピボットスリーブの外周とガ
イドアームの孔の内周との隙間に容易に挿入できる形状
に加工することが望ましい。これにより、ピボットスリ
ーブへの固定リングの装着が容易になり、加圧力による
固定リングの塑性流動で、固定リングの内側がピボット
スリーブの外周を押し付け且つ固定リングの外側がガイ
ドアームの孔の内周を押し付ける力が発生するためガイ
ドアームをピボットスリーブに固定することが可能とな
る。
こして、ピボットスリーブにガイドアームを固定するに
は、まず固定リングの内径をピボットスリーブの外径よ
り大きくし、外径をガイドアームに設けた孔の内径より
小さくして、固定リングをピボットスリーブの外周とガ
イドアームの孔の内周との隙間に容易に挿入できる形状
に加工することが望ましい。これにより、ピボットスリ
ーブへの固定リングの装着が容易になり、加圧力による
固定リングの塑性流動で、固定リングの内側がピボット
スリーブの外周を押し付け且つ固定リングの外側がガイ
ドアームの孔の内周を押し付ける力が発生するためガイ
ドアームをピボットスリーブに固定することが可能とな
る。
【0032】ガイドアームの固定力を増大させる手段
は、ピボットスリーブの外周に溝を設け、加圧により塑
性流動した固定材が溝を隙間なく埋めていることが望ま
しい。これにより、ピボットスリーブへのくい付きが良
くなり、ガイドアームの固定力が増大する。
は、ピボットスリーブの外周に溝を設け、加圧により塑
性流動した固定材が溝を隙間なく埋めていることが望ま
しい。これにより、ピボットスリーブへのくい付きが良
くなり、ガイドアームの固定力が増大する。
【0033】さらにガイドアームの固定力を増大させる
手段は、ガイドアームの下面を上側に押し付ける力が必
要となる。この力を効果的に得るには、固定リングの縦
断面を逆L字形とし、水平なリング部がガイドアームを
押圧するように固定リングを設置することが望ましい。
手段は、ガイドアームの下面を上側に押し付ける力が必
要となる。この力を効果的に得るには、固定リングの縦
断面を逆L字形とし、水平なリング部がガイドアームを
押圧するように固定リングを設置することが望ましい。
【0034】また、ピボットスリーブとガイドアームの
孔との隙間に固定リングを設置する隙間の余裕がない場
合は、固定リングをガイドアームの下面に設置してもガ
イドアームをピボットスリーブに固定することが可能で
ある。
孔との隙間に固定リングを設置する隙間の余裕がない場
合は、固定リングをガイドアームの下面に設置してもガ
イドアームをピボットスリーブに固定することが可能で
ある。
【0035】本発明では、塑性流動を生じる材料として
金属材料を使用するのが好ましいが、塑性流動を生じれ
ば樹脂等の非金属材料でも良い。固定リングの塑性流動
によってピボットスリーブを塑性変形させることは望ま
しくなく、従って固定リング材の降伏応力はピボットス
リーブ材の降伏応力を下回る材料でなければならない。
しかし、固定リングの降伏応力が高い方が、固定力は高
くなる。すなわち、塑性流動性の点からは降伏応力が低
く、硬度の低い材料が固定リングの材料に好ましいが、
締結後の固定力の点からは降伏応力が高い方が望まし
い。したがって、本発明ではピボットスリーブには降伏
応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。ガイドア
ームの固定力を検討すると、固定リングの降伏応力は、
ピボットスリーブの降伏応力に対応させて3.3kg/mm2
以上であり、且つピボットスリーブの降伏応力以下が望
ましい。以上の塑性流動性が良く、降伏応力が範囲を満
足する材料として、本発明の固定リングはCuまたはC
uを主成分とする合金であることが望ましい。
金属材料を使用するのが好ましいが、塑性流動を生じれ
ば樹脂等の非金属材料でも良い。固定リングの塑性流動
によってピボットスリーブを塑性変形させることは望ま
しくなく、従って固定リング材の降伏応力はピボットス
リーブ材の降伏応力を下回る材料でなければならない。
しかし、固定リングの降伏応力が高い方が、固定力は高
くなる。すなわち、塑性流動性の点からは降伏応力が低
く、硬度の低い材料が固定リングの材料に好ましいが、
締結後の固定力の点からは降伏応力が高い方が望まし
い。したがって、本発明ではピボットスリーブには降伏
応力が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。ガイドア
ームの固定力を検討すると、固定リングの降伏応力は、
ピボットスリーブの降伏応力に対応させて3.3kg/mm2
以上であり、且つピボットスリーブの降伏応力以下が望
ましい。以上の塑性流動性が良く、降伏応力が範囲を満
足する材料として、本発明の固定リングはCuまたはC
uを主成分とする合金であることが望ましい。
【0036】また、固定リングの重量は、ガイドアー
ム,ピボット軸,ピボット軸受及びピボットスリーブか
らなるアクチュエータ系の慣性モーメントに影響を及ぼ
し、ひいてはアクチュエータの駆動力及び消費電力に影
響を及ぼすため、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装
置は、量産品であるためそのコストをできる限り低く抑
えることが重要であり、素材費が安く加工性が良いこと
が好ましい。この二つの観点を満足し、硬度が低く、降
伏応力が低いため塑性流動性が良い金属にAlまたはA
lを主成分とする合金があり、固定リングの材料に望ま
しい。
ム,ピボット軸,ピボット軸受及びピボットスリーブか
らなるアクチュエータ系の慣性モーメントに影響を及ぼ
し、ひいてはアクチュエータの駆動力及び消費電力に影
響を及ぼすため、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装
置は、量産品であるためそのコストをできる限り低く抑
えることが重要であり、素材費が安く加工性が良いこと
が好ましい。この二つの観点を満足し、硬度が低く、降
伏応力が低いため塑性流動性が良い金属にAlまたはA
lを主成分とする合金があり、固定リングの材料に望ま
しい。
【0037】本発明の磁気ディスク装置は、主として携
帯することを前提にしているため、小型軽量で、薄型の
カードタイプであることが望ましく、衣服や鞄のポケッ
ト等に収納した場合を想定するとその厚みはパッケージ
を含めて5mm以下であることが望ましい。
帯することを前提にしているため、小型軽量で、薄型の
カードタイプであることが望ましく、衣服や鞄のポケッ
ト等に収納した場合を想定するとその厚みはパッケージ
を含めて5mm以下であることが望ましい。
【0038】本発明の磁気ディスク装置のスピンドル系
の製造手段は、スピンドルハブと磁気ディスクとの隙間
にクランプリングを設置し、押し付け手段によりクラン
プリングを押し付けて塑性流動させ、クランプリングの
内側がスピンドルハブの外周を押圧し、外側が磁気ディ
スクの内周を押圧することが望ましい。
の製造手段は、スピンドルハブと磁気ディスクとの隙間
にクランプリングを設置し、押し付け手段によりクラン
プリングを押し付けて塑性流動させ、クランプリングの
内側がスピンドルハブの外周を押圧し、外側が磁気ディ
スクの内周を押圧することが望ましい。
【0039】本発明の磁気ディスク装置のアクチュエー
タ系の製造手段は、ピボットスリーブとガイドアームの
孔との隙間に固定リングを設置し、押し付け手段により
固定リングを押し付けて塑性流動させ、固定リングの内
側がピボットスリーブの外周を押圧し、外側がガイドア
ームの孔の内周を押圧することが望ましい。
タ系の製造手段は、ピボットスリーブとガイドアームの
孔との隙間に固定リングを設置し、押し付け手段により
固定リングを押し付けて塑性流動させ、固定リングの内
側がピボットスリーブの外周を押圧し、外側がガイドア
ームの孔の内周を押圧することが望ましい。
【0040】本発明によれば、第1に塑性流動を用いた
締結法によってクランプリングをスピンドルハブに固定
するため、スピンドル構造の薄型が図れ、スピンドルハ
ブとの締結力と磁気ディスクとを押し付ける力を同時に
発生させることができるため、磁気ディスクの固定力を
効率良く発生させることができ、磁気ディスクのずれが
なく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することがで
きる。
締結法によってクランプリングをスピンドルハブに固定
するため、スピンドル構造の薄型が図れ、スピンドルハ
ブとの締結力と磁気ディスクとを押し付ける力を同時に
発生させることができるため、磁気ディスクの固定力を
効率良く発生させることができ、磁気ディスクのずれが
なく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することがで
きる。
【0041】第2にクランプ前のクランプリングの形状
をスピンドルハブに容易に載置できる形状とするため、
組立ての作業性が向上し、組立てコストを低減した磁気
ディスク装置を提供することができる。
をスピンドルハブに容易に載置できる形状とするため、
組立ての作業性が向上し、組立てコストを低減した磁気
ディスク装置を提供することができる。
【0042】第3にスピンドルハブの外周に溝を設ける
ため、クランプリングのくい付きが良く、磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。
ため、クランプリングのくい付きが良く、磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。
【0043】第4にクランプリング材の降伏応力がスピ
ンドルハブ材の降伏応力より小さくなるように設定する
ため、スピンドルハブが塑性変形せず、組立て精度が高
く、寿命が長い磁気ディスク装置を提供することができ
る。
ンドルハブ材の降伏応力より小さくなるように設定する
ため、スピンドルハブが塑性変形せず、組立て精度が高
く、寿命が長い磁気ディスク装置を提供することができ
る。
【0044】第5にクランプリングにCuまたはCuを
主成分とする合金を使用するため、塑性流動性が良く、
十分な締結力を得ることが期待できるため磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。さらにスピンドルハブや磁気ディスクに
過剰の応力が発生せず、長寿命で信頼性の高い磁気ディ
スク装置を提供することができる。さらに薄型でも十分
な締結力を得ることができるため、クランプスペースを
低減化することが可能であり、スピンドル系の高さを低
減でき、薄型の磁気ディスク装置を提供することができ
る。
主成分とする合金を使用するため、塑性流動性が良く、
十分な締結力を得ることが期待できるため磁気ディスク
のずれがなく信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことができる。さらにスピンドルハブや磁気ディスクに
過剰の応力が発生せず、長寿命で信頼性の高い磁気ディ
スク装置を提供することができる。さらに薄型でも十分
な締結力を得ることができるため、クランプスペースを
低減化することが可能であり、スピンドル系の高さを低
減でき、薄型の磁気ディスク装置を提供することができ
る。
【0045】第6にクランプリングにAlまたはAlを
主成分とする合金を使用した場合は、加工性が良好であ
るため作業時間を低減することができ材料費が安いた
め、低コストの磁気ディスク装置を提供することができ
る。さらに軽量であるためスピンドル系の慣性モーメン
トを低減することができ、磁気ディスクの駆動力を低減
した磁気ディスク装置を提供することができる。
主成分とする合金を使用した場合は、加工性が良好であ
るため作業時間を低減することができ材料費が安いた
め、低コストの磁気ディスク装置を提供することができ
る。さらに軽量であるためスピンドル系の慣性モーメン
トを低減することができ、磁気ディスクの駆動力を低減
した磁気ディスク装置を提供することができる。
【0046】第7にサスペンションを保持するガイドア
ームを一体化キャリッジではなく、個々のガイドアーム
とコイルホルダに分割し、且つ個々のガイドアームに設
けた孔とピボットスリーブとの隙間を利用して、ガイド
アームをピボットスリーブに固定することによって、積
層したガイドアームを固定するナットが不要となるた
め、積層高さを薄くすることができ、薄型の磁気ディス
ク装置を提供することができる。さらに、ガイドアーム
をピボットスリーブに固定するための固定リングを塑性
流動が生じる材質で形成するため、固定リングがピボッ
トスリーブの外周とガイドアームのリングの内周に沿っ
て変形しガイドアームとコイルホルダの固定力を効率良
く発生させ、ガイドアームとコイルホルダのずれがな
く、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することがで
きる。
ームを一体化キャリッジではなく、個々のガイドアーム
とコイルホルダに分割し、且つ個々のガイドアームに設
けた孔とピボットスリーブとの隙間を利用して、ガイド
アームをピボットスリーブに固定することによって、積
層したガイドアームを固定するナットが不要となるた
め、積層高さを薄くすることができ、薄型の磁気ディス
ク装置を提供することができる。さらに、ガイドアーム
をピボットスリーブに固定するための固定リングを塑性
流動が生じる材質で形成するため、固定リングがピボッ
トスリーブの外周とガイドアームのリングの内周に沿っ
て変形しガイドアームとコイルホルダの固定力を効率良
く発生させ、ガイドアームとコイルホルダのずれがな
く、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することがで
きる。
【0047】第8にガイドアーム固定前の固定リングの
形状をピボットスリーブに容易に載置できる形状とする
ため、組立ての作業性が向上し、組立てコストを低減し
た磁気ディスク装置を提供することができる。
形状をピボットスリーブに容易に載置できる形状とする
ため、組立ての作業性が向上し、組立てコストを低減し
た磁気ディスク装置を提供することができる。
【0048】第9にピボットスリーブの外周に溝を設け
るため、固定リングのくい付きが良く、ガイドアーム及
びコイルホルダのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。
るため、固定リングのくい付きが良く、ガイドアーム及
びコイルホルダのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。
【0049】第10に固定リングにCuまたはCuを主
成分とする合金を使用するため、塑性流動性が良く、十
分な締結力を得ることが期待できるためガイドアーム及
びコイルホルダのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。さらにピボットスリーブ
やガイドアームの孔に過剰の応力が発生せず、長寿命で
信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができ
る。さらに薄型でも十分な締結力を得ることができるた
め、固定リングを薄型にすることが可能であり、アクチ
ュエータ系の高さを低減でき、薄型の磁気ディスク装置
を提供することができる。
成分とする合金を使用するため、塑性流動性が良く、十
分な締結力を得ることが期待できるためガイドアーム及
びコイルホルダのずれがなく信頼性の高い磁気ディスク
装置を提供することができる。さらにピボットスリーブ
やガイドアームの孔に過剰の応力が発生せず、長寿命で
信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができ
る。さらに薄型でも十分な締結力を得ることができるた
め、固定リングを薄型にすることが可能であり、アクチ
ュエータ系の高さを低減でき、薄型の磁気ディスク装置
を提供することができる。
【0050】第11に固定リングにAlまたはAlを主
成分とする合金を使用した場合は、加工性が良好である
ため作業時間を低減することができ材料費が安いため、
低コストの磁気ディスク装置を提供することができる。
さらに軽量であるためアクチュエータ系の慣性モーメン
トを低減することができ、アクチュエータの駆動力を低
減した磁気ディスク装置を提供することができる。
成分とする合金を使用した場合は、加工性が良好である
ため作業時間を低減することができ材料費が安いため、
低コストの磁気ディスク装置を提供することができる。
さらに軽量であるためアクチュエータ系の慣性モーメン
トを低減することができ、アクチュエータの駆動力を低
減した磁気ディスク装置を提供することができる。
【0051】第12に磁気ディスク装置の厚みをパッケ
ージを含めて5mm以下に設定するため、薄型で重ばらず
携帯性の良好な磁気ディスク装置を提供することができ
る。第13に本発明の磁気ディスク装置のスピンドル系
の製造方法は、クランプリングの内径をスピンドルハブ
の外径より大きく、外径を磁気ディスクの内径より小さ
く設定しているので、クランプリングが容易に設置でき
組立て作業性の良い磁気ディスクの製造方法を提案でき
る。さらに押し付け手段によりクランプリングを押し付
けて塑性流動させ、クランプリングの内周がスピンドル
ハブの外周を押圧し、外周が磁気ディスクの内周を押圧
するため、クランプリングとスピンドルハブ及び磁気デ
ィスクとの密着性が良く、十分な固定力を得ることがで
きる磁気ディスクの製造方法を提案することができる。
ージを含めて5mm以下に設定するため、薄型で重ばらず
携帯性の良好な磁気ディスク装置を提供することができ
る。第13に本発明の磁気ディスク装置のスピンドル系
の製造方法は、クランプリングの内径をスピンドルハブ
の外径より大きく、外径を磁気ディスクの内径より小さ
く設定しているので、クランプリングが容易に設置でき
組立て作業性の良い磁気ディスクの製造方法を提案でき
る。さらに押し付け手段によりクランプリングを押し付
けて塑性流動させ、クランプリングの内周がスピンドル
ハブの外周を押圧し、外周が磁気ディスクの内周を押圧
するため、クランプリングとスピンドルハブ及び磁気デ
ィスクとの密着性が良く、十分な固定力を得ることがで
きる磁気ディスクの製造方法を提案することができる。
【0052】第14に本発明の磁気ディスク装置のアク
チュエータ系の製造方法は、固定リングの内径をピボッ
トスリーブの外径より大きく、外径をガイドアームの孔
の内径より小さく設定しているので、固定リングが容易
に設置でき組立て作業性の良い磁気ディスクの製造方法
を提案できる。さらに押し付け手段により固定リングを
押し付けて塑性流動させ、固定リングの内周がピボット
スリーブの外周を押圧し、外周がガイドアームのリング
の内周を押圧するため、固定リングとピボットスリーブ
及びガイドアームとの密着性が良く、十分な固定力を得
ることができる磁気ディスクの製造方法を提案すること
ができる。
チュエータ系の製造方法は、固定リングの内径をピボッ
トスリーブの外径より大きく、外径をガイドアームの孔
の内径より小さく設定しているので、固定リングが容易
に設置でき組立て作業性の良い磁気ディスクの製造方法
を提案できる。さらに押し付け手段により固定リングを
押し付けて塑性流動させ、固定リングの内周がピボット
スリーブの外周を押圧し、外周がガイドアームのリング
の内周を押圧するため、固定リングとピボットスリーブ
及びガイドアームとの密着性が良く、十分な固定力を得
ることができる磁気ディスクの製造方法を提案すること
ができる。
【0053】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である磁
気ディスク装置のパッケージを取り外した斜視図であ
る。
気ディスク装置のパッケージを取り外した斜視図であ
る。
【0054】図1において、磁気ディスク装置1は上,
下方向に等間隔に配置された2枚の磁気ディスク2,磁
気ディスク2の内径にあり、2枚の磁気ディスクを積層
一体化し回転するスピンドルハブ3,スピンドルモータ
(図示せず),マグネット(図示せず),軸受(図示せ
ず)等からなるスピンドル系1Aと、磁気ディスク2へ
磁気記録の書き込み,読み取りを行う磁気ヘッド(図示
せず)を搭載するスライダ4,スライダ4を上下方向及
びアクセス方向に支持するサスペンション5,サスペン
ション5と連結され支持するガイドアーム6,コイル
(図示せず),コイルを支持するコイルホルダ7,複数
のガイドアームとコイルホルダとを積層一体化し揺動す
るピボットスリーブ8,軸受(図示せず)等からなるア
クチュエータ系1B等と、アクチュエータ系1Bを駆動
するボイスコイル系1Cとスピンドル系1Aとアクチュ
エータ系1Bの駆動と制御及び磁気ヘッドで読み書きす
るデータの転送とを行う回路基盤系(図示せず)等から
構成されている。
下方向に等間隔に配置された2枚の磁気ディスク2,磁
気ディスク2の内径にあり、2枚の磁気ディスクを積層
一体化し回転するスピンドルハブ3,スピンドルモータ
(図示せず),マグネット(図示せず),軸受(図示せ
ず)等からなるスピンドル系1Aと、磁気ディスク2へ
磁気記録の書き込み,読み取りを行う磁気ヘッド(図示
せず)を搭載するスライダ4,スライダ4を上下方向及
びアクセス方向に支持するサスペンション5,サスペン
ション5と連結され支持するガイドアーム6,コイル
(図示せず),コイルを支持するコイルホルダ7,複数
のガイドアームとコイルホルダとを積層一体化し揺動す
るピボットスリーブ8,軸受(図示せず)等からなるア
クチュエータ系1B等と、アクチュエータ系1Bを駆動
するボイスコイル系1Cとスピンドル系1Aとアクチュ
エータ系1Bの駆動と制御及び磁気ヘッドで読み書きす
るデータの転送とを行う回路基盤系(図示せず)等から
構成されている。
【0055】なお、9は磁気ディスク2上の情報を磁気
ヘッドでリード,ライト動作し、微弱な電気信号に変換
してリード線(図示せず)で転送する複数の信号線を支
持するフレキシブルプリント基板であり、10は磁気デ
ィスク装置のベースである。
ヘッドでリード,ライト動作し、微弱な電気信号に変換
してリード線(図示せず)で転送する複数の信号線を支
持するフレキシブルプリント基板であり、10は磁気デ
ィスク装置のベースである。
【0056】またスピンドル系1A,アクチュエータ系
1B,ボイスコイル系1C及び回路基盤系(図示せず)
はベース10に搭載されて、パッケージ(図示せず)内
に収納される。
1B,ボイスコイル系1C及び回路基盤系(図示せず)
はベース10に搭載されて、パッケージ(図示せず)内
に収納される。
【0057】図2は本発明の一実施例である磁気ディス
ク装置のスピンドル系1Aの説明図である。なお、スプ
ンドルハブ3の内側に載置されているスピンドルモー
タ,マグネット及び軸受は省略する。
ク装置のスピンドル系1Aの説明図である。なお、スプ
ンドルハブ3の内側に載置されているスピンドルモー
タ,マグネット及び軸受は省略する。
【0058】図2で、スピンドルハブ3に一体に設けら
れたリブ13の上に1枚目の磁気ディスク2とスペーサ
リング11及び2枚目の磁気ディスク2をそれぞれ順に
設置し、2枚目の磁気ディスク2の内側とスピンドルハ
ブ3の外側との隙間にクランプリング12を載置する。
れたリブ13の上に1枚目の磁気ディスク2とスペーサ
リング11及び2枚目の磁気ディスク2をそれぞれ順に
設置し、2枚目の磁気ディスク2の内側とスピンドルハ
ブ3の外側との隙間にクランプリング12を載置する。
【0059】図3は本発明の他の実施例である磁気ディ
スク装置のスピンドル系1Aの説明図である。なお、ス
ピンドルハブ3の内側に載置されているスピンドルモー
タ,マグネット及び軸受は省略する。
スク装置のスピンドル系1Aの説明図である。なお、ス
ピンドルハブ3の内側に載置されているスピンドルモー
タ,マグネット及び軸受は省略する。
【0060】図3で、最上面にクランプリング12を載
置した図2の実施例と異なる点は、各磁気ディスク2ご
とにその内側にクランプリング12を載置する点であ
り、スピンドルハブ3のリブ13の上に1枚目の磁気デ
ィスク2と1個目のクランプリング12とスペーサリン
グ11と2枚目の磁気ディスク2及び2個目のクランプ
リング12をそれぞれ順に設置し固定する構造である。
置した図2の実施例と異なる点は、各磁気ディスク2ご
とにその内側にクランプリング12を載置する点であ
り、スピンドルハブ3のリブ13の上に1枚目の磁気デ
ィスク2と1個目のクランプリング12とスペーサリン
グ11と2枚目の磁気ディスク2及び2個目のクランプ
リング12をそれぞれ順に設置し固定する構造である。
【0061】図4は図2で説明した磁気ディスク装置の
スピンドル系1Aをスピンドル軸15の中心線を含む断
面で切断した組立て断面図であり、スピンドルハブ3と
磁気ディスク2とスペーサリング11とクランプリング
12の組立て構造を示しており、クランプリング12の
断面形状の詳細は下記実施例で説明する。
スピンドル系1Aをスピンドル軸15の中心線を含む断
面で切断した組立て断面図であり、スピンドルハブ3と
磁気ディスク2とスペーサリング11とクランプリング
12の組立て構造を示しており、クランプリング12の
断面形状の詳細は下記実施例で説明する。
【0062】〈実施例1〉図5は図2に示した磁気ディ
スク装置の一実施例のスピンドル系1Aを中心軸を含む
平面で切断した断面図の一部分である。この実施例によ
るクランプリング12はスピンドルハブ3の外周と磁気
ディスク2の内周との隙間に挿入され、この両者に嵌合
する構造である。
スク装置の一実施例のスピンドル系1Aを中心軸を含む
平面で切断した断面図の一部分である。この実施例によ
るクランプリング12はスピンドルハブ3の外周と磁気
ディスク2の内周との隙間に挿入され、この両者に嵌合
する構造である。
【0063】実施例1の場合の断面構造を有するクラン
プリングによる磁気ディスク固定機構は、図5(a)に
示すようにクランプリング12をスピンドルハブ3と磁
気ディスク2との間に設置し、押し矢31で下方に加重
をかけ、図5(b)に示すようにクランプリング12に
塑性流動を起こさせ、クランプリング12の内周と外周
がそれぞれスピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の
内周に接触し、押圧して固定力が得られるようにする。
クランプ作業中は、加圧手段により2枚の磁気ディスク
2とスペーサリング11を2枚目の磁気ディスク2の上
面から加圧し、十分に固定する。クランプリング12
は、上側の2枚目の磁気ディスク2に対しては半径方向
に固定する力を発生する。下側の1枚目の磁気ディスク
2とスペーサリング11は、それぞれスペーサリング1
1と2枚目の磁気ディスク2との摩擦力で固定されてい
る。
プリングによる磁気ディスク固定機構は、図5(a)に
示すようにクランプリング12をスピンドルハブ3と磁
気ディスク2との間に設置し、押し矢31で下方に加重
をかけ、図5(b)に示すようにクランプリング12に
塑性流動を起こさせ、クランプリング12の内周と外周
がそれぞれスピンドルハブ3の外周と磁気ディスク2の
内周に接触し、押圧して固定力が得られるようにする。
クランプ作業中は、加圧手段により2枚の磁気ディスク
2とスペーサリング11を2枚目の磁気ディスク2の上
面から加圧し、十分に固定する。クランプリング12
は、上側の2枚目の磁気ディスク2に対しては半径方向
に固定する力を発生する。下側の1枚目の磁気ディスク
2とスペーサリング11は、それぞれスペーサリング1
1と2枚目の磁気ディスク2との摩擦力で固定されてい
る。
【0064】図6は図3に示した他の実施例である磁気
ディスク装置のスピンドル系を中心軸を含む平面で切断
した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2のそれぞ
れに対して、半径方向に固定力が得られる構造を有する
実施例である。この場合の磁気ディスク2の固定力は図
5で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクランプ
リング12それぞれを押し矢で押さなければならないた
め作業工程は増加する。
ディスク装置のスピンドル系を中心軸を含む平面で切断
した断面図の一部分であり、各磁気ディスク2のそれぞ
れに対して、半径方向に固定力が得られる構造を有する
実施例である。この場合の磁気ディスク2の固定力は図
5で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクランプ
リング12それぞれを押し矢で押さなければならないた
め作業工程は増加する。
【0065】〈実施例2〉図7は本発明による磁気ディ
スク装置の他の実施例であるスピンドル系1Aを中心軸
を含む平面で切断した断面図の一部分である。この実施
例によるスピンドルハブ3Aには、2枚目の磁気ディス
ク2の内周面と対向する部分に溝15が設けられてい
る。図7(a)(b)に示すように押し矢31でクランプ
リング12を加圧して塑性流動させ、クランプリング1
2が溝15を埋めることによって、溝のない場合に比べ
クランプ力を増加させる。この溝15の数は、クランプ
力を増加させるには多い方が良いが、他方、溝15の数
の増加と共にクランプリング12の流動抵抗が増加し
て、溝15を十分に埋めることができず隙間が開きクラ
ンプ力が低下する恐れがある。この二つの観点から溝1
5の数は1〜5本が望ましいが、さらに望ましくは2〜
4本が望ましい。なお、溝15の断面形状はV形が望ま
しいが、凹でも半円形でも良い。
スク装置の他の実施例であるスピンドル系1Aを中心軸
を含む平面で切断した断面図の一部分である。この実施
例によるスピンドルハブ3Aには、2枚目の磁気ディス
ク2の内周面と対向する部分に溝15が設けられてい
る。図7(a)(b)に示すように押し矢31でクランプ
リング12を加圧して塑性流動させ、クランプリング1
2が溝15を埋めることによって、溝のない場合に比べ
クランプ力を増加させる。この溝15の数は、クランプ
力を増加させるには多い方が良いが、他方、溝15の数
の増加と共にクランプリング12の流動抵抗が増加し
て、溝15を十分に埋めることができず隙間が開きクラ
ンプ力が低下する恐れがある。この二つの観点から溝1
5の数は1〜5本が望ましいが、さらに望ましくは2〜
4本が望ましい。なお、溝15の断面形状はV形が望ま
しいが、凹でも半円形でも良い。
【0066】図8は磁気ディスク装置のスピンドル系1
Aを中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であ
り、各磁気ディスク2のそれぞれに対して、半径方向に
固定力が得られる構造を有する実施例である。この場
合、1枚目及び2枚目のそれぞれの磁気ディスク2の内
周面と対向するスピンドルハブ3Bの外周に溝15が設
けられている。この場合も図6で説明したように、磁気
ディスク2の固定力は図7で示した場合よりも大きくな
るが、各2個のクランプリング12それぞれを押し矢で
押さなければならないため作業工程は増加する。
Aを中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であ
り、各磁気ディスク2のそれぞれに対して、半径方向に
固定力が得られる構造を有する実施例である。この場
合、1枚目及び2枚目のそれぞれの磁気ディスク2の内
周面と対向するスピンドルハブ3Bの外周に溝15が設
けられている。この場合も図6で説明したように、磁気
ディスク2の固定力は図7で示した場合よりも大きくな
るが、各2個のクランプリング12それぞれを押し矢で
押さなければならないため作業工程は増加する。
【0067】〈実施例3〉図9は本発明による磁気ディ
スク装置の他の実施例であるスピンドル系1Aを中心軸
を含む平面で切断した断面図の一部分である。クランプ
リング21の縦断面は逆L字形であり、図5ないし図8
で説明したクランプリング12の上部に、磁気ディスク
2の上面を押圧する平リング部21Aを設けた構造であ
る。押し矢31によりクランプリング21を押し付けて
塑性流動させると同時に、平リング部21Aの下面が磁
気ディスク2の上面を押し付けるため、半径方向の固定
力と上下方向の固定力を磁気ディスク2に与え、クラン
プ力が実施例2に比べ増大する。
スク装置の他の実施例であるスピンドル系1Aを中心軸
を含む平面で切断した断面図の一部分である。クランプ
リング21の縦断面は逆L字形であり、図5ないし図8
で説明したクランプリング12の上部に、磁気ディスク
2の上面を押圧する平リング部21Aを設けた構造であ
る。押し矢31によりクランプリング21を押し付けて
塑性流動させると同時に、平リング部21Aの下面が磁
気ディスク2の上面を押し付けるため、半径方向の固定
力と上下方向の固定力を磁気ディスク2に与え、クラン
プ力が実施例2に比べ増大する。
【0068】図10は磁気ディスク装置のスピンドル系
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各磁気ディスク2のそれぞれに対して、半径方向及び上
下方向に固定力が得られる構造を有する実施例である。
この場合も図6及び図8同様、磁気ディスク2の固定力
は図9で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクラ
ンプリング21それぞれを押し矢で押さなければならな
いため作業工程は増加する。なお、スペーサリング11
の厚みはクランプリング12が設置されるため薄型とす
る。
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各磁気ディスク2のそれぞれに対して、半径方向及び上
下方向に固定力が得られる構造を有する実施例である。
この場合も図6及び図8同様、磁気ディスク2の固定力
は図9で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクラ
ンプリング21それぞれを押し矢で押さなければならな
いため作業工程は増加する。なお、スペーサリング11
の厚みはクランプリング12が設置されるため薄型とす
る。
【0069】〈実施例4〉図11は磁気ディスク装置の
スピンドル系を中心軸を含む平面で切断した断面図の一
部分であり、クランプリング22を2枚目の磁気ディス
ク2の上面に設置した実施例である。スピンドルハブ3
Eの外周面と磁気ディスク2の内周面との間にクランプ
リング22を載置する隙間がない場合に有効である。ス
ピンドルハブ3Eに設ける溝17の位置は、2枚目の磁
気ディスクよりさらに上部でクランプリング22の内周
面と対向する部分である。押し矢32によりクランプリ
ング22を押し付けて塑性流動させ、溝17を埋める。
さらにクランプリング22は磁気ディスク2の上面に密
着し、磁気ディスク2を下方向に押し付ける力を発生
し、摩擦力によって固定する。
スピンドル系を中心軸を含む平面で切断した断面図の一
部分であり、クランプリング22を2枚目の磁気ディス
ク2の上面に設置した実施例である。スピンドルハブ3
Eの外周面と磁気ディスク2の内周面との間にクランプ
リング22を載置する隙間がない場合に有効である。ス
ピンドルハブ3Eに設ける溝17の位置は、2枚目の磁
気ディスクよりさらに上部でクランプリング22の内周
面と対向する部分である。押し矢32によりクランプリ
ング22を押し付けて塑性流動させ、溝17を埋める。
さらにクランプリング22は磁気ディスク2の上面に密
着し、磁気ディスク2を下方向に押し付ける力を発生
し、摩擦力によって固定する。
【0070】図12は磁気ディスク装置のスピンドル系
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各磁気ディスク2のそれぞれに対して、上下方向に固定
力が得られる構造を有する実施例である。この場合も図
6,図8及び図10同様、磁気ディスク2の固定力は図
11で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクラン
プリング22それぞれを押し矢で押さなければならない
ため作業工程は増加する。なお、スペーサリング11の
厚みはクランプリング12が設置されるため薄型とす
る。
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各磁気ディスク2のそれぞれに対して、上下方向に固定
力が得られる構造を有する実施例である。この場合も図
6,図8及び図10同様、磁気ディスク2の固定力は図
11で示した場合よりも大きくなるが、各2個のクラン
プリング22それぞれを押し矢で押さなければならない
ため作業工程は増加する。なお、スペーサリング11の
厚みはクランプリング12が設置されるため薄型とす
る。
【0071】次に本発明のその他の実施例である磁気デ
ィスク装置のアクチュエータ系1Bの構造、すなわち、
ピボットスリーブにガイドアームを取り付ける構造につ
いて説明する。
ィスク装置のアクチュエータ系1Bの構造、すなわち、
ピボットスリーブにガイドアームを取り付ける構造につ
いて説明する。
【0072】図13は本発明のその他の実施例である磁
気ディスク装置のアクチュエータ系1Bの説明図であ
る。図13に示すように、ピボットスリーブ8にコイル
ホルダ7を挟み4本のガイドアーム6とスペーサリング
41及び42とが交互に差し込まれ、アクチュエータ系
1Bを構成する。ガイドアーム6の一端にはスライダ4
を搭載したサスペンション5が溶接され、他端にはピボ
ットスリーブ8を差し入れる孔6Aが設けられている。
なお、ガイドアーム6の孔6Aの内径は、固定リング2
3を嵌合するための空間を確保するため孔6Aの内径よ
りも大きい。ガイドアーム固定構造の詳細は以下の実施
例5ないし8で説明する。
気ディスク装置のアクチュエータ系1Bの説明図であ
る。図13に示すように、ピボットスリーブ8にコイル
ホルダ7を挟み4本のガイドアーム6とスペーサリング
41及び42とが交互に差し込まれ、アクチュエータ系
1Bを構成する。ガイドアーム6の一端にはスライダ4
を搭載したサスペンション5が溶接され、他端にはピボ
ットスリーブ8を差し入れる孔6Aが設けられている。
なお、ガイドアーム6の孔6Aの内径は、固定リング2
3を嵌合するための空間を確保するため孔6Aの内径よ
りも大きい。ガイドアーム固定構造の詳細は以下の実施
例5ないし8で説明する。
【0073】〈実施例5〉図14は本発明のその他の実
施例である磁気ディスク装置のアクチュエータ系1Bを
ピボット軸を含む断面で切断した断面図で、サスペンシ
ョン5と反対側の部分を示す。固定リング23はピボッ
トスリーブ8の外周面と最下段のガイドアームの孔6A
の内周面との隙間に配置された構造である。固定リング
23の内周面と外周面がそれぞれピボットスリーブ8と
磁気ディスク2を半径方向に押圧して磁気ディスクを固
定する。
施例である磁気ディスク装置のアクチュエータ系1Bを
ピボット軸を含む断面で切断した断面図で、サスペンシ
ョン5と反対側の部分を示す。固定リング23はピボッ
トスリーブ8の外周面と最下段のガイドアームの孔6A
の内周面との隙間に配置された構造である。固定リング
23の内周面と外周面がそれぞれピボットスリーブ8と
磁気ディスク2を半径方向に押圧して磁気ディスクを固
定する。
【0074】図15は4本のガイドアームそれぞれに対
して固定リング23を設けた構造である。この方法によ
れば、各ガイドアーム6Bの孔6Aを半径方向に押圧し
て固定することができるため、ガイドアーム6及びコイ
ルホルダ7の固定力は図14の場合よりも増大する。こ
の場合の組立てでは、各4枚の固定リング23のそれぞ
れを押し矢(図示せず)で押さなければならないため作
業工程は増加する。
して固定リング23を設けた構造である。この方法によ
れば、各ガイドアーム6Bの孔6Aを半径方向に押圧し
て固定することができるため、ガイドアーム6及びコイ
ルホルダ7の固定力は図14の場合よりも増大する。こ
の場合の組立てでは、各4枚の固定リング23のそれぞ
れを押し矢(図示せず)で押さなければならないため作
業工程は増加する。
【0075】〈実施例6〉図16は本発明による磁気デ
ィスク装置のその他の実施例であるアクチュエータ系を
中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分で、サスペ
ンション5と反対側の部分を示す。この実施例によるピ
ボットスリーブ8Aには、最下段のガイドアーム6の孔
6Aの内周面と対向する部分に溝18が設けられてい
る。固定リング24はピボットスリーブ8Aとガイドア
ーム6の孔6Aとの隙間に設置され、塑性流動により溝
18を埋め半径方向の固定力を生じる。溝18のない場
合に比べ固定力は増加する。この溝18の数は、固定力
を増加させるには多い方が良いが、他方、溝18の数の
増加と共に固定リング24の流動抵抗が増加して、溝1
8を十分に埋めることができず隙間が開き固定力が低下
する恐れがある。この二つの観点から溝18の数は1〜
5本が望ましいが、さらに望ましくは2〜4本が望まし
い。なお、溝18の断面形状はV形が望ましいが、凹で
も半円形でも良い。
ィスク装置のその他の実施例であるアクチュエータ系を
中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分で、サスペ
ンション5と反対側の部分を示す。この実施例によるピ
ボットスリーブ8Aには、最下段のガイドアーム6の孔
6Aの内周面と対向する部分に溝18が設けられてい
る。固定リング24はピボットスリーブ8Aとガイドア
ーム6の孔6Aとの隙間に設置され、塑性流動により溝
18を埋め半径方向の固定力を生じる。溝18のない場
合に比べ固定力は増加する。この溝18の数は、固定力
を増加させるには多い方が良いが、他方、溝18の数の
増加と共に固定リング24の流動抵抗が増加して、溝1
8を十分に埋めることができず隙間が開き固定力が低下
する恐れがある。この二つの観点から溝18の数は1〜
5本が望ましいが、さらに望ましくは2〜4本が望まし
い。なお、溝18の断面形状はV形が望ましいが、凹で
も半円形でも良い。
【0076】図17は4本のガイドアームそれぞれに対
して固定リング24を設けた構造である。この方法によ
れば、各ガイドアーム6Cの孔6Aを半径方向に押圧し
て固定することができるため、ガイドアーム6C及びコ
イルホルダ7の固定力は図16の場合よりも増大する。
この場合の組立てでは、各4枚の固定リング24のそれ
ぞれを押し矢(図示せず)で押さなければならないため
作業工程は増加する。
して固定リング24を設けた構造である。この方法によ
れば、各ガイドアーム6Cの孔6Aを半径方向に押圧し
て固定することができるため、ガイドアーム6C及びコ
イルホルダ7の固定力は図16の場合よりも増大する。
この場合の組立てでは、各4枚の固定リング24のそれ
ぞれを押し矢(図示せず)で押さなければならないため
作業工程は増加する。
【0077】〈実施例7〉図18は磁気ディスク装置の
アクチュエータ系を中心軸を含む平面で切断した断面図
で、サスペンション5と反対側の部分を示す。固定リン
グ25の縦断面は逆L字形であり、図14ないし図17
で説明した固定リングの上部に、ガイドアーム6Dの下
面を押圧する平リング部25Aを設けた構造である。押
し矢により固定リング25を押し付けて塑性流動させる
と同時に、平リング部25Aがガイドアーム6Dの下面
を押し付けるため、半径方向の固定力と上下方向の固定
力をガイドアーム6Dに与え、固定力が実施例6に比べ
て増大する。
アクチュエータ系を中心軸を含む平面で切断した断面図
で、サスペンション5と反対側の部分を示す。固定リン
グ25の縦断面は逆L字形であり、図14ないし図17
で説明した固定リングの上部に、ガイドアーム6Dの下
面を押圧する平リング部25Aを設けた構造である。押
し矢により固定リング25を押し付けて塑性流動させる
と同時に、平リング部25Aがガイドアーム6Dの下面
を押し付けるため、半径方向の固定力と上下方向の固定
力をガイドアーム6Dに与え、固定力が実施例6に比べ
て増大する。
【0078】図19は磁気ディスク装置のスピンドル系
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各ガイドアーム6Dのそれぞれに対して、半径方向及び
上下方向に固定力が得られる構造の実施例である。この
場合、コイルホルダ7Aに、最上段の固定リング25の
平リング部25Aの逃げ溝32を設ける。
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各ガイドアーム6Dのそれぞれに対して、半径方向及び
上下方向に固定力が得られる構造の実施例である。この
場合、コイルホルダ7Aに、最上段の固定リング25の
平リング部25Aの逃げ溝32を設ける。
【0079】この場合も図15及び図17同様、ガイド
アーム6Dの固定力は図18で示した場合よりも大きく
なるが、各4枚の固定リング25それぞれを押し矢(図
示せず)で押さなければならないため作業工程は増加す
る。
アーム6Dの固定力は図18で示した場合よりも大きく
なるが、各4枚の固定リング25それぞれを押し矢(図
示せず)で押さなければならないため作業工程は増加す
る。
【0080】〈実施例8〉図20は磁気ディスク装置の
アクチュエータ系を中心軸を含む平面で切断した断面図
の一部分であり、サスペンション5と反対側の部分を示
す。固定リング26を最下段のガイドアームの下面に設
置した実施例である。ピボットスリーブ8の外周面とガ
イドアーム6の孔6Aの内周面との間に固定リングを載
置する隙間がない場合に有効である。ピボットスリーブ
8に設ける溝20の位置は、図20に示すように最下段
のガイドアーム6よりさらに下部で固定リング26の内
周面と対向する部分である。押し矢(図示せず)によっ
て固定リング26を押し付けて塑性流動させ、溝20を
埋める。さらに固定リング26はガイドアーム6の下面
に密着し、ガイドアーム6を上方向に押し付ける力を発
生し、摩擦力によって固定する。
アクチュエータ系を中心軸を含む平面で切断した断面図
の一部分であり、サスペンション5と反対側の部分を示
す。固定リング26を最下段のガイドアームの下面に設
置した実施例である。ピボットスリーブ8の外周面とガ
イドアーム6の孔6Aの内周面との間に固定リングを載
置する隙間がない場合に有効である。ピボットスリーブ
8に設ける溝20の位置は、図20に示すように最下段
のガイドアーム6よりさらに下部で固定リング26の内
周面と対向する部分である。押し矢(図示せず)によっ
て固定リング26を押し付けて塑性流動させ、溝20を
埋める。さらに固定リング26はガイドアーム6の下面
に密着し、ガイドアーム6を上方向に押し付ける力を発
生し、摩擦力によって固定する。
【0081】図21は磁気ディスク装置のスピンドル系
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各ガイドアーム6のそれぞれに対して、上下方向に固定
力が得られる構造の実施例である。この場合、コイルホ
ルダ7Bに、最上段の固定リング26の逃げ溝33を設
ける。この実施例も図15,図17及び図19同様、ガ
イドアーム6の固定力は図20で示した場合よりも大き
くなるが、各4個の固定リング26それぞれを押し矢
(図示せず)で押さなければならないため作業工程は増
加する。
を中心軸を含む平面で切断した断面図の一部分であり、
各ガイドアーム6のそれぞれに対して、上下方向に固定
力が得られる構造の実施例である。この場合、コイルホ
ルダ7Bに、最上段の固定リング26の逃げ溝33を設
ける。この実施例も図15,図17及び図19同様、ガ
イドアーム6の固定力は図20で示した場合よりも大き
くなるが、各4個の固定リング26それぞれを押し矢
(図示せず)で押さなければならないため作業工程は増
加する。
【0082】なお、実施例5ないし8では、各磁気ディ
スクの実装高さに合わせてガイドアームを配置できるよ
うにスペーサリング41及び42の厚み設定するため、
それらの厚みは異なり、スペーサリング41は薄型とな
る。また図21の場合を除いてスペーサリング42とコ
イルホルダ7は同じ厚みである。
スクの実装高さに合わせてガイドアームを配置できるよ
うにスペーサリング41及び42の厚み設定するため、
それらの厚みは異なり、スペーサリング41は薄型とな
る。また図21の場合を除いてスペーサリング42とコ
イルホルダ7は同じ厚みである。
【0083】次に磁気ディスクをスピンドルハブに固定
するためのクランプリング及びガイドアームとコイルホ
ルダをピボットスリーブに固定するための固定リングの
材質について説明する。クランプリングと固定リングの
材質は、同様に扱え、実際本実施例においては同一材料
の使用を検討した。そのため、以下の素材の説明ではク
ランプリングを例に取って説明し、固定リングの場合を
省略する。
するためのクランプリング及びガイドアームとコイルホ
ルダをピボットスリーブに固定するための固定リングの
材質について説明する。クランプリングと固定リングの
材質は、同様に扱え、実際本実施例においては同一材料
の使用を検討した。そのため、以下の素材の説明ではク
ランプリングを例に取って説明し、固定リングの場合を
省略する。
【0084】本発明におけるクランプリングは、塑性流
動を生じる材料であり、塑性流動層がスピンドルハブと
磁気ディスクを押圧して固定力を生じる。このためクラ
ンプリングの塑性流動性が重要となる。一方、クランプ
リングの塑性流動によってスピンドルハブを塑性変形さ
せることは望ましくなく、クランプリング材の降伏応力
はスピンドルハブ材の降伏応力を下回る材料でなければ
ならないが、降伏応力が高い方が固定力は高くなる。ま
た、降伏応力が低く、硬度の低い材料は塑性流動性が高
いため、本発明におけるクランプリングの材料に好まし
いが、降伏応力が低すぎると十分なクランプ力を得るこ
とができない。本発明ではスピンドルハブには降伏応力
が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。磁気ディスク
の固定力を検討すると、クランプリングの降伏応力は、
スピンドルハブの降伏応力に対応させて3.3kg/mm2以
上であり、且つスピンドルハブの降伏応力以下が望まし
い。塑性流動性が良く、降伏応力が範囲を満足する材料
として、本発明のクランプリングはCuまたはCuを主
成分とする合金であることが望ましい。
動を生じる材料であり、塑性流動層がスピンドルハブと
磁気ディスクを押圧して固定力を生じる。このためクラ
ンプリングの塑性流動性が重要となる。一方、クランプ
リングの塑性流動によってスピンドルハブを塑性変形さ
せることは望ましくなく、クランプリング材の降伏応力
はスピンドルハブ材の降伏応力を下回る材料でなければ
ならないが、降伏応力が高い方が固定力は高くなる。ま
た、降伏応力が低く、硬度の低い材料は塑性流動性が高
いため、本発明におけるクランプリングの材料に好まし
いが、降伏応力が低すぎると十分なクランプ力を得るこ
とができない。本発明ではスピンドルハブには降伏応力
が10〜50kg/mm2 の材料を使用する。磁気ディスク
の固定力を検討すると、クランプリングの降伏応力は、
スピンドルハブの降伏応力に対応させて3.3kg/mm2以
上であり、且つスピンドルハブの降伏応力以下が望まし
い。塑性流動性が良く、降伏応力が範囲を満足する材料
として、本発明のクランプリングはCuまたはCuを主
成分とする合金であることが望ましい。
【0085】また、クランプリングの重量は、磁気ディ
スク,スピンドルモータ及びスピンドルハブからなるス
ピンドル系の慣性モーメントに影響を及ぼし、ひいては
磁気ディスクの駆動力及び消費電力に影響を及ぼすた
め、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装置は、量産品
であるためそのコストをできる限り低く抑えることが重
要であり、素材費が安く加工性が良いことが好ましい。
この二つの観点を満足し、硬度が低く、降伏応力が低い
ため塑性流動性が良い金属にAlまたはAlを主成分と
する合金があり、クランプリングの材料に望ましい。
スク,スピンドルモータ及びスピンドルハブからなるス
ピンドル系の慣性モーメントに影響を及ぼし、ひいては
磁気ディスクの駆動力及び消費電力に影響を及ぼすた
め、軽い方が良い。一方、磁気ディスク装置は、量産品
であるためそのコストをできる限り低く抑えることが重
要であり、素材費が安く加工性が良いことが好ましい。
この二つの観点を満足し、硬度が低く、降伏応力が低い
ため塑性流動性が良い金属にAlまたはAlを主成分と
する合金があり、クランプリングの材料に望ましい。
【0086】Cu系やAl系の金属より軽量なMgまた
はMgを主成分とする合金もクランプリングの材料に使
用可能である。ただし、Mgの結晶構造は最密六法晶で
あり、塑性流動性がAl系やCu系に比べ劣るため、押
し矢によるクランプの加圧力,クランプリングの塑性流
動量,クランプ力や発生応力のスピンドルハブへの影響
などの設計許容範囲が限定されるので、十分検討する必
要がある。
はMgを主成分とする合金もクランプリングの材料に使
用可能である。ただし、Mgの結晶構造は最密六法晶で
あり、塑性流動性がAl系やCu系に比べ劣るため、押
し矢によるクランプの加圧力,クランプリングの塑性流
動量,クランプ力や発生応力のスピンドルハブへの影響
などの設計許容範囲が限定されるので、十分検討する必
要がある。
【0087】また、本発明の磁気ディスク装置は、塑性
流動によりクランプリングとスピンドルハブ及び磁気デ
ィスク,固定リングとピボットスリーブ及びガイドアー
ムとをそれぞれ密着させるため、がたつきがなく、磁気
ヘッドの位置決め精度への影響も少なく、十分な固定力
が得られるため装置の薄型化も可能となる。
流動によりクランプリングとスピンドルハブ及び磁気デ
ィスク,固定リングとピボットスリーブ及びガイドアー
ムとをそれぞれ密着させるため、がたつきがなく、磁気
ヘッドの位置決め精度への影響も少なく、十分な固定力
が得られるため装置の薄型化も可能となる。
【0088】また、本発明によるクランプリング,固定
リングによる作業は、室温で行え、焼きばめによるクラ
ンプリング等を使用した場合の加熱等を施す必要がない
ため、スピンドル軸受,軸への熱影響がなく、マグネッ
ト等を固定している接着剤等の劣化もなく、加熱する場
合に比べて長寿命で信頼性が高くなる。さらに、作業工
程はねじ止めや焼ばめに比べ、クランプリング,固定リ
ングを1パスで加圧するだけであるため、ラインの作業
性が良く、治具を連結させれば同時に多数の作業も可能
となり、組立てコストも低減できる。さらに、押し矢の
加圧力のみでクランプ力を制御することができるため固
定力の信頼性が高い磁気ディスク装置が得られる。
リングによる作業は、室温で行え、焼きばめによるクラ
ンプリング等を使用した場合の加熱等を施す必要がない
ため、スピンドル軸受,軸への熱影響がなく、マグネッ
ト等を固定している接着剤等の劣化もなく、加熱する場
合に比べて長寿命で信頼性が高くなる。さらに、作業工
程はねじ止めや焼ばめに比べ、クランプリング,固定リ
ングを1パスで加圧するだけであるため、ラインの作業
性が良く、治具を連結させれば同時に多数の作業も可能
となり、組立てコストも低減できる。さらに、押し矢の
加圧力のみでクランプ力を制御することができるため固
定力の信頼性が高い磁気ディスク装置が得られる。
【0089】次に本発明の一実施例である磁気ディスク
装置の形状について説明する。本発明の磁気ディスク装
置は、パーソナルコンピュータやワークステーション,
ワープロ,テレビ,ビデオ及び各種測定機器等のデータ
処理装置に対しワンタッチで取外し可能であり、複数の
データ処理装置で使用するため携帯性が良いことが重要
である。近年において電子手帳,電卓,ポケットベル,
ICカード等の種々の製品がカード型となり、本発明に
よる磁気ディスク装置の形状もカードタイプにすること
は世の中のニーズを考慮すれば当然のことである。衣服
やノート型ファイルのポケットや鞄に入れて携帯する場
合、通常これらに入れて携帯することの多い手帳の厚み
から考えて、その厚みはパッケージを含めて5mm以下で
あることが望ましく、このことは人間工学の観点からも
明白である。
装置の形状について説明する。本発明の磁気ディスク装
置は、パーソナルコンピュータやワークステーション,
ワープロ,テレビ,ビデオ及び各種測定機器等のデータ
処理装置に対しワンタッチで取外し可能であり、複数の
データ処理装置で使用するため携帯性が良いことが重要
である。近年において電子手帳,電卓,ポケットベル,
ICカード等の種々の製品がカード型となり、本発明に
よる磁気ディスク装置の形状もカードタイプにすること
は世の中のニーズを考慮すれば当然のことである。衣服
やノート型ファイルのポケットや鞄に入れて携帯する場
合、通常これらに入れて携帯することの多い手帳の厚み
から考えて、その厚みはパッケージを含めて5mm以下で
あることが望ましく、このことは人間工学の観点からも
明白である。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、塑性流動を生じる材料
をクランプリング及び固定リングに使用しているため、
スピンドルハブあるいはピボットスリーブとの密着性が
良く、磁気ディスク及びガイドアームのがたつきが小さ
く、十分な固定力を得ることができる。また、クランプ
リング及び固定リングを固定する前の形状は組立て容易
形状に設定でき、さらに塑性流動は、加熱冷却等の処理
がなく上下方向の加圧で良いため、作業性が良く、作業
工程も少なくなる。さらに、ねじ締結に比べ部品点数が
少ないため、作業コストが下がる。また、加熱冷却がな
いためスピンドル軸やその軸受あるいはピボット軸やそ
の軸受への熱影響がなく、長寿命となる。さらに、締め
付け力の予測及び設計が容易となり、磁気ディスク及び
ガイドアーム固定力の信頼性が高い磁気ディスク装置を
得ることができる。また、ねじ等を必要とせず、薄型に
することが可能であるため、クランプスペースを減少す
ることができ、さらにスライダを支持する複数本のサス
ペンション,ガイドアームの積層高さを薄くすることが
でき、厚み5mm以下という薄型の磁気ディスク装置を得
ることができる。
をクランプリング及び固定リングに使用しているため、
スピンドルハブあるいはピボットスリーブとの密着性が
良く、磁気ディスク及びガイドアームのがたつきが小さ
く、十分な固定力を得ることができる。また、クランプ
リング及び固定リングを固定する前の形状は組立て容易
形状に設定でき、さらに塑性流動は、加熱冷却等の処理
がなく上下方向の加圧で良いため、作業性が良く、作業
工程も少なくなる。さらに、ねじ締結に比べ部品点数が
少ないため、作業コストが下がる。また、加熱冷却がな
いためスピンドル軸やその軸受あるいはピボット軸やそ
の軸受への熱影響がなく、長寿命となる。さらに、締め
付け力の予測及び設計が容易となり、磁気ディスク及び
ガイドアーム固定力の信頼性が高い磁気ディスク装置を
得ることができる。また、ねじ等を必要とせず、薄型に
することが可能であるため、クランプスペースを減少す
ることができ、さらにスライダを支持する複数本のサス
ペンション,ガイドアームの積層高さを薄くすることが
でき、厚み5mm以下という薄型の磁気ディスク装置を得
ることができる。
【図1】本発明の一実施例である磁気ディスク装置の斜
視図。
視図。
【図2】本発明の一実施例である磁気ディスク装置のス
ピンドル系の説明図。
ピンドル系の説明図。
【図3】本発明の第二の実施例である磁気ディスク装置
のスピンドル系の説明図。
のスピンドル系の説明図。
【図4】本発明の一実施例である磁気ディスク装置のス
ピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
ピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図5】本発明の実施例1の磁気ディスク装置のスピン
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図6】本発明の実施例1の変形例である磁気ディスク
装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面
図。
装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面
図。
【図7】本発明の実施例2の磁気ディスク装置のスピン
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図8】本発明の実施例2の変形例である磁気ディスク
装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面
図。
装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断面
図。
【図9】本発明の実施例3の磁気ディスク装置のスピン
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
ドル系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図10】本発明の実施例3の変形例である磁気ディス
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
【図11】本発明の実施例4の変形例である磁気ディス
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
【図12】本発明の実施例4の変形例である磁気ディス
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
ク装置のスピンドル系の中心軸を含む平面で切断した断
面図。
【図13】本発明のその他の実施例である磁気ディスク
装置のアクチュエータ系の説明図。
装置のアクチュエータ系の説明図。
【図14】本発明の実施例5の磁気ディスク装置のアク
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図15】本発明の実施例5の変形例である磁気ディス
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
【図16】本発明の実施例6の磁気ディスク装置のアク
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図17】本発明の実施例6の変形例である磁気ディス
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
【図18】本発明の実施例7の磁気ディスク装置のアク
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図19】本発明の実施例7の変形例である磁気ディス
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
【図20】本発明の実施例8の磁気ディスク装置のアク
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
チュエータ系の中心軸を含む平面で切断した断面図。
【図21】本発明の実施例8の変形例である磁気ディス
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
ク装置のアクチュエータ系の中心軸を含む平面で切断し
た断面図。
2…磁気ディスク、3…スピンドルハブ、12…クラン
プリング。
プリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 冨男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 松木 俊 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内
Claims (19)
- 【請求項1】磁気記録を書き込む磁気ディスク,前記磁
気ディスクの内径にあり、前記磁気ディスクを積層一体
化支持するスピンドルハブ,マグネット,軸受,スピン
ドル軸を含むスピンドル系,前記磁気ディスクへ磁気記
録の書き込み,読み取りを行う磁気ヘッド,前記磁気ヘ
ッドを搭載するスライダ,前記スライダと連結され前記
スライダを支持するサスペンション,前記サスペンショ
ンと連結され前記サスペンションを支持するガイドアー
ム,コイル,前記コイルを支持するコイルホルダ,ピボ
ットスリーブ,軸受を含むアクチュエータ系,前記アク
チュエータを駆動するボイスコイル系,前記スピンドル
系と前記アクチュエータ系の駆動と制御及びデータの転
送を行う回路基盤系及び前記スピンドル系と前記アクチ
ュエータ系と前記回路基盤系と前記ボイスコイル系とを
搭載するベースを収納するパッケージとを備えてなる磁
気ディスク装置において、前記磁気ディスクを前記スピ
ンドルハブに固定するクランプリングを有し、前記クラ
ンプリングが塑性流動を用いた締結によってスピンドル
ハブに固定されていることを特徴とする磁気ディスク装
置。 - 【請求項2】前記クランプリングが前記スピンドルハブ
の外周と前記磁気ディスクの内周との隙間に設置され、
加圧手段により加圧され半径方向に塑性流動を生じ、前
記スピンドルハブの外周と前記磁気ディスクの内周とを
押圧して前記磁気ディスクを前記スピンドルハブに固定
した請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項3】前記スピンドルハブの外周に溝を設け、前
記クランプリングが塑性流動して前記溝を埋めている請
求項1または2に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項4】前記クランプリングの縦断面が逆L字形で
あり、水平なリング部の下面が前記磁気ディスクを押圧
する請求項1,2または3に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項5】前記クランプリングが前記磁気ディスクの
上面に設置されている請求項1,2,3または4に記載
の磁気ディスク装置。 - 【請求項6】前記クランプリングの降伏応力が前記スピ
ンドルハブの降伏応力より小さい請求項1,2,3,4
または5に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項7】前記クランプリングがCuまたはCuを主
成分とする合金で形成されている請求項6に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項8】前記クランプリングがAlまたはAlを主
成分とする合金で形成されている請求項6に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項9】磁気記録を書き込む磁気ディスク,前記磁
気ディスクの内径にあり、前記磁気ディスクを積層一体
化支持するスピンドルハブ,マグネット,軸受,磁気デ
ィスク装置のベースに固定されたスピンドル軸を含むス
ピンドル系,前記磁気ディスクへ磁気記録の書き込み,
読み取りを行う磁気ヘッド,前記磁気ヘッドを搭載する
スライダ,前記スライダと連結され前記スライダを支持
するサスペンション,前記サスペンションと連結され前
記サスペンションを支持するガイドアーム,コイル,前
記コイルを支持するコイルホルダ,前記ガイドアームと
前記コイルホルダとを積層一体化し揺動するピボットス
リーブ,軸受を含むアクチュエータ系,アクチュエータ
を駆動するボイスコイル系,前記スピンドル系と前記ア
クチュエータ系の駆動と制御及びデータの転送を行う回
路基盤系,前記スピンドル系と前記アクチュエータ系と
前記回路基盤系と前記ボイスコイル系とを搭載するベー
スを収納するパッケージとを備えてなる磁気ディスク装
置において、前記ガイドアームを前記ピボットスリーブ
に固定する固定リングを有し、前記固定リングが塑性流
動を用いた締結によってピボットスリーブに固定されて
いることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項10】前記ガイドアームが一端に前記ピボット
スリーブを挿入する孔を有し、前記固定リングが前記ピ
ボットスリーブの外周と前記ガイドアームの孔の内周と
の隙間に設置され、加圧手段により加圧され半径方向に
塑性流動を生じ、前記ピボットスリーブの外周と前記ガ
イドアームの孔の内周とを押圧して前記ガイドアームを
前記ピボットスリーブに固定した請求項9に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項11】前記ピボットスリーブの外周に溝を設
け、前記固定リングが塑性流動して前記溝を埋めている
請求項9または10に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項12】前記固定リングの縦断面が逆L字形であ
り、水平なリング部が前記ガイドアームを押圧する請求
項9,10または11に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項13】前記固定リングがガイドアームの下面に
設置されている請求項9,10,11または12に記載
の磁気ディスク装置。 - 【請求項14】前記固定リングの降伏応力が前記ピボッ
トスリーブの降伏応力よりも小さい請求項9,10,1
1,12または13に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項15】前記固定リングがCuまたはCuを主成
分とする合金で形成されている請求項14に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項16】前記固定リングがAlまたはAlを主成
分とする合金で形成されている請求項14に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項17】磁気ディスク装置の高さが5mm以下であ
る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,
11,12,13,14,15または16に記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項18】クランプリングをスピンドルハブの外周
と磁気ディスクの内周との隙間に設置し、押し付け手段
により押し付け前記クランプリングを塑性流動させてス
ピンドルハブと磁気ディスクとを押圧して固定すること
を特徴とする磁気ディスク装置の製造方法。 - 【請求項19】固定リングをピボットスリーブの外周と
前記ガイドアームの一端に設けた前記ピボットスリーブ
を差し入れる孔の内周との隙間に設置し、押し付け手段
により押し付け前記固定リングを塑性流動させて前記ピ
ボットスリーブと前記ガイドアームとを押圧して固定す
ることを特徴とする磁気ディスク装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27088595A JPH09115235A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 磁気ディスク装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27088595A JPH09115235A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 磁気ディスク装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115235A true JPH09115235A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17492328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27088595A Pending JPH09115235A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 磁気ディスク装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09115235A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7099109B2 (en) | 2002-03-25 | 2006-08-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Hard disk drive having air flow accelerating device |
JP2007164832A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Samsung Electronics Co Ltd | ハードディスクドライブ |
JP2008023556A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Aps Japan Co Ltd | マグネシウム又はマグネシウム合金からなる板状体と、柱状体とのカシメ組付品およびその製造方法、並びに製造装置。 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27088595A patent/JPH09115235A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7099109B2 (en) | 2002-03-25 | 2006-08-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Hard disk drive having air flow accelerating device |
JP2007164832A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Samsung Electronics Co Ltd | ハードディスクドライブ |
JP2008023556A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Aps Japan Co Ltd | マグネシウム又はマグネシウム合金からなる板状体と、柱状体とのカシメ組付品およびその製造方法、並びに製造装置。 |
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