JPH11196557A - 記録媒体を回転するためのモータ - Google Patents

記録媒体を回転するためのモータ

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Publication number
JPH11196557A
JPH11196557A JP36768597A JP36768597A JPH11196557A JP H11196557 A JPH11196557 A JP H11196557A JP 36768597 A JP36768597 A JP 36768597A JP 36768597 A JP36768597 A JP 36768597A JP H11196557 A JPH11196557 A JP H11196557A
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JP
Japan
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stator
motor
bearing sleeve
elastic member
rotating
Prior art date
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Application number
JP36768597A
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English (en)
Inventor
Yoshio Fujii
義雄 藤居
Hitoshi Uragami
斉 浦上
Shigeji Sumi
茂治 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受スリーブに嵌合されるステータが高精度
に配置されたモータを提供する。 【解決手段】 駆動用マグネット30を有する回転部分
21と、該駆動用マグネット30に対置しているステー
タ35及び該ステータ35を固定保持する軸受スリーブ
31を有する固定部分22と、からなる。前記ステータ
35は、軸受スリーブ35に設けられたフランジ部44
と軸受スリーブ35に加締め固定されたベースプレート
33との間に、弾性部材34を介して挟持された記録媒
体を回転するためのモータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に情報を記録す
るための情報記録装置又は記録した情報を再生するため
の情報再生装置等に使用されるモータ、例えば記録デイ
スク等を駆動するためのモータに関し、特に高精度の駆
動条件下で記録媒体を効率よく回転するための電動式モ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のモータとしてこれまで広く知ら
れているものとしては、例えば、図7に示すようなデイ
スク着脱式のモータ10がある。一般にこのようなモー
タでは、モータ自体の形状が薄型化されており、特にそ
の軸線方向の寸法即ち厚み寸法が厳しく制限されてい
る。これは当該モータを搭載した装置全体をコンパクト
にしたいという要求による。このような薄型化をはかる
ため、このモータ10においては、当業者に公知のよう
に、例えば、ベースプレート11に貫通孔12を設け、
この貫通孔12へステータ13に装着したステータコイ
ル14の一部を収容し、これにより、ステータコイル1
4のためのスペースを確保している。また、使用する各
部材も出来るだけ薄く設定することにより、モータ全体
の薄型化を企図している。更には、回転効率の高いモー
タを提供するためステータコア15の外周部を幾分上側
に折り曲げて、ステータコア15の外周側面を、駆動用
のマグネット16の内側側面に出来るだけ接近し重なり
合うようにして、ステータ13とマグネット16との間
の位置ずれを補ない、無駄の少ない磁気作用を提供する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにモータ全体
の小型・薄型化が追求された結果、モータを構成する各
部品自体の小型化が要求され、その結果、各構成部品の
製作精度、特に部品組立精度に許容される組付誤差が厳
しく制限されるに至っている。例えば、図7に示すモー
タ10において、ステータ13はベースプレート11上
に鉄製のスペーサ17を介して載置されると共に軸受ス
リーブ18の外側面上に嵌挿されている。
【0004】しかして、これまでのモータ10において
は、切削加工により成形される軸受スリーブ18は高い
部品精度が期待されるにもかかわらず、例えば金属のプ
レス加工等によって加工されるスペーサ17の寸法誤差
と、同様に金属のプレス加工によって打ち抜かれた後い
わゆるパック加締め又は塑性変形加工によって形成され
る結果寸法的に特にバラツキが大きいステータコア15
の寸法誤差と、が加算され、そのため、組立時に結果的
にステータ13を設計通りの正しい位置へ配置するとい
うことが出来ず、ステータ13とマグネット16と組立
位置を所定通りに設定するということが出来なかった。
そしてこのように位置関係にずれが発生すると、ステー
タ13とマグネット16との間の磁気作用に無駄が発生
し、所望の回転トルクが得られなかったり、酷いときに
は騒音が発生するという問題が生じることが多く、この
ためステータ13を如何にして設計通り所定位置へ組み
立てることが出来るかが大きい課題となっていた。
【0005】更に、図7に示すようなモータ10を組み
立てるときには、初めにベースプレート11に軸受スリ
ーブ18を加締め、次いで該軸受スリーブ18にスペー
サ17及びステータ13の順にはめ込んでそれらを接着
剤にて固定していたため、ステータ13及びスペーサ1
7の部品精度のバラツキに加え、接着剤の塗りムラもま
たステータ13の位置決め精度の悪化を増進させてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本件発明において
はかかる課題を解決するため、ステータとベースプレー
トとの間に弾性部材を介在させ、更に軸受スリーブの上
部外周にフランジ部を設け、これにより当該フランジ部
をステータの位置決め手段として機能させることによ
り、マグネット位置に対してステータ位置を最適位置へ
高精度に組み立てたモータを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2、図3、図4、図5
及び図6は、本件発明により構成した第1実施例、第2
実施例、第3実施例及び第4実施例を示すモータの概略
図である。
【0008】図1において、本件発明に係る第1実施例
としてのモータ20であって、回転部材21と、固定部
材22と、から構成されている。ここで回転部材21は
実質的に図7に示す公知のモータ10のものと同一であ
る。即ち、この回転部材21は、回転軸25と、該回転
軸25へ密嵌状態に嵌合されている一対の軸受26と、
該軸受26の上方において該回転軸25へ密嵌状態に嵌
合されており図示していない記録媒体等が載置される回
転テーブル27と、該回転テーブル27の半径方向外方
にあり回転テーブルへ載置された記録媒体等を磁気吸引
し固定するためのチャッキングマグネット28と、前記
回転テーブル27及びチャッキングマグネット28と一
緒に回転するロータリハウジング29と、該ロータリハ
ウジング29の下方に向かって折り込まれた半径方向外
周部の半径方向内面部に固着された駆動用マグネット3
0と、から形成されている。
【0009】一方、本件発明の特徴をなす固定部材22
は、前記軸受26の外周部へ密嵌固定された軸受スリー
ブ31と、半径方向内端部が該軸受スリーブ31へ衝接
しそこから半径方向外方へ伸びているベースプレート3
2であって中間に貫通孔33を有しているベースプレー
ト32と、該ベースプレート32に設けた貫通孔33の
内方部分において駆動用マグネット31の周囲に対して
該ベースプレート32上に載置されている弾性素材から
構成されている環状弾性部材34と、該環状弾性部材3
4上において、前記軸受スリーブ31の周囲に配置され
ているステータ35であって複数の珪素鋼板を積層し加
締め加工により一体化させてなるステータコア36とこ
れらのステータコア36を巻回すると共に前記ベースプ
レート32の貫通孔33内に収容されているステータコ
イル37とから形成されているステータ35と、によっ
て構成されている。
【0010】ここにおいて、本件発明の環状弾性部材3
4は、図7に示す公知のモータ10におけるスペーサ1
7と同様の位置に配置されており、また本件発明の軸受
スリーブ31は、図7に示す公知のモータ10における
スペーサ17と同様に内周面に軸受26を介して回転軸
25を回転自在に支持しており、外周面にステータ35
を外嵌している。
【0011】以下において更に詳細に本件発明の構成に
ついて、図7に示す公知例との相違点を明確にしつつ述
べる。図1に示されている本件発明における概ね円筒形
状を有する軸受スリーブ31は、図7に示す公知のモー
タ10の軸受スリーブ18と同様に、前記軸受26の外
表面に密嵌している内面の中間部に、環状の内方突起4
0を有している。この内方突起40の上方及び下方部分
にそれぞれ上方の軸受26a及び下方の軸受26bが、
配置されている。更に該軸受スリーブ31の下面には凹
部41が形成されている。またその半径方向外側面に
は、図1のモータの一部拡大図を示している図2に示す
ように厚み寸法yのステータコア36及び無負荷時に肉
厚寸法xの環状弾性部材34の半径方向内方部分が接触
するほぼ垂直な筒状面42が形成されている。また該軸
受スリーブ31の筒状面42の下方位置であって前記軸
受スリーブ31の下面との角部には半径方向内方に切り
取って形成された段部43が形成されている。この段部
43を構成する切欠面43’は、ベースプレート32の
内端部が当接している。更に該軸受スリーブ31の筒状
面42の上方位置であって、ステータコア36の上面が
当接する位置には、公知のモータ10の軸受スリーブ1
8と異なり、半径方向外方に伸長しているフランジ部4
4が形成されている。この軸受スリーブ31は、切削加
工が容易に可能な金属材料(本例では、黄銅)によって
形成されており、筒状面42、切欠面43’、フランジ
部44(特にステータコア36との当接面)は、ステー
タコア36等に比べて部品精度が良好である。
【0012】一方、環状の弾性部材34は、モータ20
の用途及び使用環境等を考慮し、出来るだけ温度変化に
よる弾性変化が少なく、かつ経年変化をしにくいという
安定した材質を併せ持つような素材により構成すること
が望ましい。
【0013】本件発明のモータ20の主要部を製造する
好ましい手順について述べる。初めに軸受スリーブ31
にステータ35、弾性部材34、ベースプレート32を
順次下面側からはめ込み、軸受スリーブ31の凹部41
を加締める。次いで軸受スリーブ31の内周面に上側の
軸受26aと下側の軸受26bとを必要に応じて接着剤
を使用して固定する。更に、回転部材21を形成してい
る回転軸25を前記一対の軸受26a、26bに、同様
に必要に応じて接着剤を使用して固定する。このような
手順は、例えば図7に示すこれまでのモータ10におけ
る組み立て手順による課題、即ち、ベースプレート11
に軸受スリーブ18を加締め、次いでスペーサ17、ス
テータ13の順にはめ込んで接着剤にて固定していたた
め、ステータ13及びスペーサ17の部品精度のバラツ
キに加え、接着剤の塗りムラもまたステータ13の位置
決め精度を悪化させていた課題、を完全に解消してい
る。
【0014】即ち、本件発明においては、上述の回転部
材21及び固定部材22を構成する各要素を予め所定位
置に配置するように組み立てた後、軸受スリーブ31の
下面部分に設けた凹み41を半径方外方に向かって加締
める。これにより、ベースプレート32の内端部へ当接
している段部43がベースプレート32を半径方向外方
に向かって押圧しかつ該ベースプレート32の下側に押
し込まれる。こうして、該軸受スリーブ31とベースプ
レート32との一体化が達成される。
【0015】ここで注意されるべきことは、軸受スリー
ブ31の筒状面42にはステータ35が嵌合され、ステ
ータコア36の上面が前記フランジ部44の下面によっ
て上方から押圧保持されるために、ステータ35とベー
スプレート32との間には弾性素材により構成されてい
る環状弾性部材34が介在されていることである。
【0016】しかして、無負荷時に肉厚寸法xを有して
いる環状弾性部材34は、組み立て時には図2に示すよ
うに、肉厚寸法がxよりも小さいx’まで圧縮変形され
る。このため、図2に示すように、軸受スリーブ31に
おけるフランジ部44の下面から切欠面43’までの寸
法をz、ステータコア36の厚み寸法をy、とした時、
前記弾性部材34は、[z≦x+y]及び[z=x’+
y]の関係を有するような素材及び寸法を選択してい
る。より詳細にはステータコア36の寸法のバラツキの
範囲よりも、弾性部材34の圧縮収縮量(x−x’)が
大きくなるように、該弾性部材34の素材及び寸法を選
択している。従って、この弾性部材34の材料は、上述
したように、モータ20の用途及び使用環境等を考慮
し、出来るだけ温度変化による弾性変化が少なく、かつ
経年変化をしにくいという材質を併せ持つような素材に
より構成することが望ましいのである。好適な材料とし
ては、例えば、合成ゴムの一つであるニトリルゴムがあ
り、ゴム以外に同様の弾性を有する材料としては、各種
の合成樹脂でもよく、更には、軟質金属であるアルミニ
ウム、亜鉛、錫−鉛合金等を使用して皿バネのような形
状にして弾性を持たせるようにしてもよい。
【0017】上述のような構成によれば、例えばステー
タコア36の軸線方向(厚み)寸法に誤差が発生してい
る場合でも、ステータコア36の上面は、常にフランジ
部44に当接することにより正しく位置決めされてお
り、一方、ステータコア36の下面は、環状の弾性部材
34に当接することによりその誤差分だけ収縮すること
により、その誤差を吸収し、結果的にステータ35は常
に高精度の状態で組みつけることが出来るのである。こ
のようにステータ35が所望の位置へ正確に位置するの
で駆動用マグネット30との磁気作用においてロスがな
く、常に良好な回転特性をなすモータを提供する事が出
来る。
【0018】更に従来は、図7に示すように、ステータ
13及びスペーサ17を接着剤によって固定していた
が、本件発明においては、ステータ35及び弾性部材3
4を、ベースプレート32と軸受スリーブ31のフラン
ジ部44との間に加締めによって挟み込むようにしてい
るため、接着剤が不要となり、接着剤を使用することに
よる不具合、例えば接着作業時間、コスト、アウトガ
ス、未硬化、塗りムラによる位置ズレ等が一切無くな
る。更に、ステータ35における磁気振動が弾性部材3
4によって吸収され、モータ全体に伝搬することがない
ので、モータ回転時の振動が少なく、低騒音のモータが
実現される。
【0019】図3は、図1及び図2に示す本件発明の実
施例の変形例(第2実施例)について示している。図3
に示すモータ50においては、図7に示す公知のモータ
10と同様に、ベースプレート51とステータ52との
間には金属製のスペーサ53が配置されている。一方、
図1及び図2に示す実施例の軸受スリーブ31と同様の
構造及び機能を有している軸受スリーブ54は、図1及
び図2の軸受スリーブ31と同様に、フランジ部55を
有している。図3の実施例においては、該フランジ部5
5とステータ52との間に弾性を有するOリング56が
配置されている。このOリング56は、図1に示す実施
例における弾性部材34と実質的に同一の機能を提供す
る。
【0020】図1の実施例では、フランジ部44がステ
ータコア36の上面を直接押圧しているため、ステータ
の取り付け基準位置が、ステータ最上面に取ってある場
合に最も有用に使用出来る。これに対して、図3の実施
例では、フランジ部55がOリング56を介してステー
タコア52の上面を押圧し、ステータコア52の最下面
が非弾性のスペーサ53に直接押圧されている。このた
め、ステータの取り付け基準位置が、ステータ最下面に
取ってある場合に最も有用に使用出来る。勿論図3に示
す実施例において、板状の非弾性スペーサ53と、Oリ
ング56と、を互いに反対の位置に配置しても同様の効
果が期待出来る。勿論そのときには、ステータ52の取
り付け基準位置が、ステータ最上面に取ってある場合に
有用である。なお、そのOリング56は、第1実施例の
板状の環状弾性部材34やその他形状で同じ特性を有す
る部材に変更しても構わない。
【0021】図4は、図3に示す実施例の変形例(第3
実施例)について示している。図4に示すモータ60に
おいては、ベースプレート61とステータ62との間に
は、図1及び図2に示す実施例の弾性部材34と同様
の、板状の環状弾性部材(第1の弾性部材)63が配設
され、この環状弾性部材63がステータ62の下面を弾
性支持している。一方、ステータ62の上面は、図3に
示す実施例のモータ50と同様に、軸受スリーブ64に
一体的に設けたフランジ部65が、弾性を有するOリン
グ(第2の弾性部材)66を介して弾性支持している。
【0022】即ち第3実施例においては、ステータコア
62の上面及び下面が、共に弾性支持されている。その
ため、ステータの取り付け基準位置を特定することは、
図1及び図3の実施例に比較して幾分困難であるが、弾
性部材63又はOリング66のいずれか一方を他方より
も変形しにくい素材とし、その変形しにくい方の部材を
基準とすることによりその困難は実質上完全に解消され
る。なお、この実施例においては、ステータコア62の
上面及び下面が、共に弾性支持されているため、該ステ
ータコア62の振動吸収性に優れ、モータの回転振動に
よる騒音発生防止に対して顕著な特徴を発揮する利点を
有している。勿論、この場合においても、環状弾性部材
63とOリング66とを互いに反対位置に配置しても同
様の効果が期待でき、また他の形状で同じ特性を有する
部材に変更しても構わない。
【0023】なお、図3、図4に示す実施例において、
弾性部材としてのOリングの材質及び寸法等に関する記
載、及び更にそれ以外のモータ全体の構成等についての
記載は、第1、2実施例に関する弾性部材の記載、及び
モータ全体の構成等に関する記載が同様に適用される。
【0024】図5及び図6は、別の実施例(第4実施
例)について開示している。ここに示すモータ70は、
回転部材71と、固定部材72と、によって構成されて
いる。回転部材71は、回転軸73と、該回転軸73へ
固定されている軸受74と、該軸受74の上方において
回転軸73へ固定されているハブ75と、該ハブ75へ
固定されているテーブル76及びチャッキングマグネッ
ト77と、該テーブル76へ固着されているロータリハ
ウジング78と、該ロータリハウジング78の外周部の
折り曲げ部内方に固着されている駆動用マグネット79
と、により構成されている。なお、ここでハブ75とテ
ーブル76とは、別体に表示しているが、一体に構成す
ることも可能である。一方、固定部材72は、前記軸受
74の外周部に配置されている固定プレート81であっ
て、前記軸受74のアウタレースが固着されて概ね円筒
形をなす立上げ部82とその下端部から半径方向外方に
向かって伸びているベース部83とから構成されている
固定プレート81と、内端部が固定プレート81の立上
げ部82の外周部へ配設され外端部がマグネット79に
近接対置しているステータ84と、ステータ84の下面
が、固定プレート81の段部88へ直接載置されてい
る。
【0025】このステータ84の上面には弾性を有する
Oリング85が配設され、更にこのOリング85は、固
定プレート81へ固着されたブッシュ87によって下方
へ押圧されている。このため、この実施例においてはス
テータ84の下面を駆動用マグネット79に対する基準
位置となるようにその段部88を予め設定して、ブッシ
ュ87を所定位置に配置すれば、ステータ84の寸法誤
差は、Oリング85によって、吸収されるのである。こ
の場合、ブッシュ95を所定位置に配置することは公知
の技術により容易に実現できる。また、Oリング85に
代えて他の形状で同じ機能をなすものであれば変更して
も構わない。なお、図6の第4実施例において、Oリン
グの材料及び寸法等に関する記載、及び更にそれ以外の
モータ全体の構成等についての記載は、第1、2、3実
施例に関する弾性部材の記載、及びモータ全体の構成等
に関する記載が同様に適用される。
【0026】以上、本発明にかかる実施例について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、上述のように弾性部材として、板状の環状弾性部材
とOリングを使用しているが、互いに入れ替えても構わ
ないし、それら以外の弾性部材を使用しても構わないこ
とは言うまでもない。また、ここに示すモータ20等は
着脱式デイスクの駆動用モータについて示しているが、
本件発明はこれ以外に、非着脱式デイスクの駆動用モー
タにも使用、更にデイスク駆動用モータ以外の同様の課
題を有するモータであれば同様に適用出来るものであ
る。
【0027】
【発明の効果】本件発明によれば、例えばステータ及び
/又はステータコアの軸線方向(厚み)寸法に誤差が発
生している場合でも、ステータの上端面又は下端面の少
なくとも一方が、弾性部材又は弾性Oリングに当接する
ことによりその誤差分だけ収縮することにより、その誤
差を吸収し、結果的にステータは常に高精度の状態で組
みつけることが出来るのである。このようにステータが
所望の位置へ正確に位置するので駆動用マグネットとの
磁気作用においてロスがなく、常に良好な回転特性を提
供するモータを提供する事が出来る。
【0028】更に従来は、ステータ及びスペーサを接着
剤によって固定していたが、本件発明においては、ステ
ータ及び弾性部材又はOリングを、ベースプレートと軸
受スリーブのフランジ部との間に加締め又は強制押圧に
よって挟み込み、又は固定プレートに設けたブッシュと
固定プレートの段部との間に強制押圧によって挟み込む
ようにしているため、接着剤が不要となり、接着剤を使
用することによる不具合、例えば接着作業時間、コス
ト、アウトガス、未硬化、塗りムラによる位置ズレ等が
一切無くなる。
【0029】更に、ステータにおける磁気振動が弾性部
材によって吸収され、モータ全体に伝搬することがない
ので、モータ回転時の振動が少なく、低騒音のモータが
実現されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の第1実施例について示すモータの左
半分の断面図である。
【図2】第1実施例について示している図1の一部拡大
図である。
【図3】本件発明の第2実施例について示す図1と同様
のモータの一部拡大図である。
【図4】本件発明の第3実施例について示す図1と同様
のモータの一部拡大図である。
【図5】本件発明の第4実施例について示すモータの断
面図である。
【図6】第4実施例について示す図5の一部拡大図であ
る。
【図7】公知のモータを示す左半分の断面図である。
【符号の説明】 20 モータ 21 回転部材 22 固定部材 30 駆動用マグネット 31 軸受スリーブ 32 ベースプレート 34 弾性部材 35 ステータ 44 フランジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用マグネットを有する回転部材と、
    該駆動用マグネットに対置しているステータ及び該ステ
    ータを固定保持する部材を有する固定部材と、から成る
    記録媒体を回転するモータにおいて、 前記ステータを固定保持する部材が、軸受スリーブであ
    って、該軸受スリーブが当該軸受スリーブに設けたフラ
    ンジ部と当該軸受スリーブに加締め固着されているベー
    スプレートとの間において少なくとも該ステータと弾性
    部材とを一緒に挟持している記録媒体を回転するための
    モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、弾性部材が板状をな
    す環状の弾性部材34である記録媒体を回転するための
    モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、弾性部材がリング状
    をなすOリング56である記録媒体を回転するためのモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において、該ステータを
    固定保持する部材が、軸受スリーブ64であって、該軸
    受スリーブ64が当該軸受スリーブ64に設けたフラン
    ジ部65と当該軸受スリーブ64に加締め固着されてい
    るベースプレート61との間における該ステータ62の
    上下面のそれぞれに互いに弾性特性の異なる第1の弾性
    部材66(63)及び第2の弾性部材63(66)とを
    一緒に挟持している記録媒体を回転するためのモータ。
  5. 【請求項5】 駆動用マグネットを有する回転部材と、
    該駆動用マグネットに対置しているステータ及び該ステ
    ータを固定保持する部材を有する固定部材と、から成る
    記録媒体を回転するモータにおいて、 ステータを固定保持する部材が、固定プレート81であ
    って、該固定プレート81が当該固定プレートに設けた
    ブッシュ87と当該固定プレート81に設けた段部88
    との間において少なくともステータ84と弾性部材とを
    一緒に挟持して、該弾性部材が、ブッシュ87とステー
    タ84との間、及びステータ84と段部88との間の少
    なくとも一方に配置されていることを特徴とする記録媒
    体を回転するためのモータ。
JP36768597A 1997-12-26 1997-12-26 記録媒体を回転するためのモータ Pending JPH11196557A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282374A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Nippon Densan Corp ロータ部品、モータおよび記録ディスク駆動装置
US7511398B2 (en) 2005-02-10 2009-03-31 Nidec Corporation Motor and recording disk driving device
US7593182B2 (en) 2005-02-25 2009-09-22 Nidec Corporation Recording disk driving device motor unit having a sheet member attached to a base

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