JP2002337648A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2002337648A
JP2002337648A JP2001146874A JP2001146874A JP2002337648A JP 2002337648 A JP2002337648 A JP 2002337648A JP 2001146874 A JP2001146874 A JP 2001146874A JP 2001146874 A JP2001146874 A JP 2001146874A JP 2002337648 A JP2002337648 A JP 2002337648A
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JP
Japan
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bag
seat
vehicle
pillar
center pillar
Prior art date
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Application number
JP2001146874A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部保護エアバッグ装置において、車体側部
への所定の高荷重作用時にバッグが膨張展開する際にピ
ラーガーニッシュの上端部等にバッグが引っ掛かるのを
低減或いは防止することにより、バッグの展開性能を向
上させる。 【解決手段】 バッグ34のBピラー部16、Cピラー
部18に対応する領域にBピラー部用カット部54、C
ピラー部用カット部56を形成した。これにより、バッ
グ34が下方展開した際に、ピラーガーニッシュの上端
部等にバッグ34が引っ掛かるのを低減或いは防止する
ことができ、ひいてはバッグ34の展開性能を向上させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフサイ
ドレール部に沿って折り畳み状態で収納されたバッグ
を、車体側部への所定の高荷重作用時にカーテン状に展
開させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗員保護補助装置としてのエアバッグ装
置には種々の形態があるが、近年、フロントピラー部か
らルーフサイドレール部に沿ってバッグが収納され、側
面衝突時やロールオーバー時(本明細書では、両者を含
めて「車体側部への高荷重作用時」と称す)に当該バッ
グをカーテン状に展開させて乗員の頭部を保護する頭部
保護エアバッグ装置が搭載されるようになってきてい
る。
【0003】この種の頭部保護エアバッグ装置について
は既に数多くの出願がされているが、本件の発明の先行
技術としては米国特許6099029号公報に開示され
た技術が好適であるので、以下に簡単に説明する。
【0004】この頭部保護エアバッグ装置では、車両上
下方向に延びかつ車両前後方向に平行に連接された複数
のセル(膨張室)から成るバッグを長尺状に折り畳んで
Aピラー部からルーフサイドレール部に沿って格納し、
車体側部への所定の高荷重作用時になると、前席から後
席にかけて当該バッグをルーフサイドレール部の下方へ
膨張展開させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の頭部保護エアバッグ装置による場合、長尺状に折り
畳まれたバッグがBピラー部を跨いで車両前後方向に格
納されているため、バッグが膨張展開する際に、Bピラ
ーガーニッシュの上端部(やスリップジョイント)に引
っ掛かる可能性がある。このように仮に展開途中のバッ
グがBピラーガーニッシュの上端部等に引っ掛かると、
バッグの展開に対して抵抗となるので、できるだけ引っ
掛かり難い構造にすることが望ましい。
【0006】本発明は上記背景を考慮し、車体側部への
所定の高荷重作用時にバッグが膨張展開する際にピラー
ガーニッシュの上端部等にバッグが引っ掛かるのを低減
或いは防止することにより、バッグの展開性能を向上さ
せることができる頭部保護エアバッグ装置を得ることが
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両のルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態
で格納され車体側部への所定の高荷重作用時に前後席に
亘ってルーフサイドレール部の下方へカーテン状にバッ
グが展開する頭部保護エアバッグ装置において、前記バ
ッグは、ルーフサイドレール部に沿って車両前後方向に
延び、車体側部への所定の高荷重作用時にインフレータ
からガスが供給されるガス導入路と、このガス導入路に
おけるピラー部対応部位の下方側に設けられ、この部分
のバッグをカットすることにより形成されたカット部
と、ガス導入路と連通されると共にカット部の前方側に
設けられ、前席に着座する乗員の頭部保護用の前席用膨
張部を含む前席用バッグ部と、ガス導入路と連通される
と共にカット部の後方側に設けられ、後席に着座する乗
員の頭部保護用の後席用膨張部を含む後席用バッグ部
と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項1記載の発明において、さらに、
前記ピラー部並びに前記前席用バッグ部及び前記後席用
バッグ部間には、車体側部への所定の高荷重作用時に、
前記前席用バッグ部及び前記後席用バッグ部がルーフサ
イドレール部の下方へ展開するのをガイドすると共に、
前記前席用バッグ部及び前記後席用バッグ部が車室外方
向へ移動するのを規制するガイド手段が設けられてい
る、ことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項1又は請求項2記載の発明におい
て、前記ガイド手段は、センタピラー部の前部及び後部
にそれぞれ設けられ、車両上下方向に沿って延在された
一対の前側ガイドバー及び後側ガイドバーと、一端部が
前記前席用バッグ部の後側下端部に固定されると共に他
端部が前側ガイドバーに移動可能に支持され、当該前席
用バッグ部の後側下端部と前側ガイドバーとを相互に連
結する前側連結手段と、一端部が前記後席用バッグ部の
前側下端部に固定されると共に他端部が後側ガイドバー
に移動可能に支持され、当該後席用バッグ部の前側下端
部と後側ガイドバーとを相互に連結する後側連結手段
と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項3記載の発明において、前記前席
用バッグ部の後端側及び前記後席用バッグ部の前端側に
は、車体側部への所定の高荷重作用時に前記前席用バッ
グ部及び前記後席用バッグ部と一体に展開し、前記前側
連結手段及び前記後側連結手段とも連結された前側展開
補助膨張室及び後側展開補助膨張室が設けられている、
ことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項4記載の発明において、前記前側
展開補助膨張室及び前記後側展開補助膨張室には、これ
らの展開補助膨張室と連通された前側追加膨張室及び後
側追加膨張室が設けられており、さらに、前側追加膨張
室及び後側追加膨張室は、展開時に、センタピラー部の
内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュの室内側
にオーバーラップするように膨出される、ことを特徴と
している。
【0012】請求項6記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項2記載の発明において、前記ガイ
ド手段は、前記前席用バッグ部の後側下端部と前記後方
側バッグ部の前側下端部とを相互に連結するストラップ
状の連結部材によって構成されている、ことを特徴とし
ている。
【0013】請求項7記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6記載の発明において、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
の上端部には、前記ルーフサイドレール部に向かって延
びると共にバッグが車室内側へ展開するように当該バッ
グの展開方向を規制する規制手段が設けられており、さ
らに、前記規制手段の車室内側に前記連結部材が載置さ
れている、ことを特徴としている。
【0014】請求項8記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6記載の発明において、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
の前部近傍及び後部近傍には、車両上下方向に沿って延
在された一対の前側ガイドバー及び後側ガイドバーが設
けられており、これらの前側ガイドバー及び後側ガイド
バーと前記センタピラーガーニッシュとの隙間に前記連
結部材が挿通されている、ことを特徴としている。
【0015】請求項9記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6乃至請求項8のいずれかに記載
の発明において、センタピラー部の内装部材を構成する
センタピラーガーニッシュには、展開後のバッグの車両
上方側への移動を制限するストッパ手段が設けられてい
る、ことを特徴としている。
【0016】請求項10記載の本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置は、請求項9記載の発明において、前記ス
トッパ手段は、前記センタピラーガーニッシュに形成さ
れると共に前記連結部材からセンタピラーガーニッシュ
に車室外側への所定値以上の荷重が作用することにより
車室外側へ弾性変形して当該センタピラーガーニッシュ
の車室内側の一般面との間に所定の段差部を形成するス
リットによって構成されている、ことを特徴としてい
る。
【0017】請求項1記載の本発明によれば、車体側部
に所定の高荷重が作用すると、車両のルーフサイドレー
ル部に沿って折り畳み状態で格納されたバッグが膨張
し、前後席に亘ってルーフサイドレール部の下方へカー
テン状に展開される。これにより、乗員の頭部と車体側
部の内側面との間にバッグが介在され、乗員の頭部が効
果的に保護される。
【0018】ここで、本発明では、上記バッグがガス導
入路、カット部、前席用バッグ部、後席用バッグ部を含
んで構成されているため、車両前後方向に延びるガス導
入路にインフレータからガスが供給されると、そのガス
はガス導入路と連通された前席用バッグ部の前席用膨張
部及び後席用バッグ部の後席用膨張部内へそれぞれ供給
される。これにより、前席に着座する乗員の頭部につい
ては前席用膨張部によって保護され、後席に着座する乗
員の頭部については後席用膨張部によって保護される。
つまり、カット部を設けたことによって前後に分離され
た前席用膨張部及び後席用膨張部のそれぞれが独立に同
時に膨張展開して、前席及び後席に着座する乗員の頭部
をそれぞれ独立に保護する。
【0019】その一方で、本発明の場合、ガス導入路に
おけるピラー部対応部位の下方側にカット部を設けたの
で、ピラー部対応部位にバッグが膨張展開することはな
い。従って、本発明によれば、バッグが膨張展開する際
に、ピラー部(のピラーガーニッシュ)の上端部等にバ
ッグが引っ掛かるのを低減或いは防止することができ
る。その結果、当該引っ掛かりに起因した抵抗を展開途
中のバッグが受けるのを低減或いは解消することができ
る。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の頭部保護エアバッグ装置におけるピラー部並びに
前席用バッグ部及び後席用バッグ部間にガイド手段が設
けられており、当該ガイド手段によって、車体側部への
所定の高荷重作用時における前席用バッグ部及び後席用
バッグ部のルーフサイドレール部の下方への展開動作が
ガイドされる。従って、車体側部への所定の高荷重作用
時に、バッグを円滑に下方展開させることができる。
【0021】また、このガイド手段によって、前席用バ
ッグ部及び後席用バッグ部の車室外方向への移動が規制
される。
【0022】請求項3記載の本発明によれば、センタピ
ラー部の前部及び後部には前側ガイドバー及び後側ガイ
ドバーがそれぞれ設けられており、これらの前側ガイド
バー及び後側ガイドバーと前席用バッグ部及び後席用バ
ッグ部とが前側連結手段及び後側連結手段によって相互
に連結されている。従って、車体側部への所定の高荷重
作用時になると、前席用バッグ部にあっては前側連結手
段を介して前側ガイドバーに沿って下方へ移動しながら
展開状態となり、後席用バッグ部にあっては後側連結手
段を介して後側ガイドバーに沿って下方へ移動しながら
展開状態となる。そして、展開後の状態では、前席用バ
ッグの後側下端部と前側ガイドバーとが前側連結手段に
よって連結され、後席用バッグの前側下端部と後側ガイ
ドバーとが後側連結手段によって連結されるため、簡単
な構成で、充分なテンションをバッグに作用させること
ができる。
【0023】請求項4記載の本発明によれば、車体側部
への所定の高荷重作用時になると、前席用バッグ部の後
端側に設けられた前側展開補助膨張室並びに後席用バッ
グ部の前端側に設けられた後側展開補助膨張室が、当該
前席用バッグ部及び後席用バッグ部と一体に展開され
る。これらの前側展開補助膨張室及び後側展開補助膨張
室は、前側連結手段及び後側連結手段とも連結されてい
るため、前側展開補助膨張室及び後側展開補助膨張室の
下方展開に伴って、前側連結手段及び後側連結手段を前
側ガイドバー及び後側ガイドバーに沿って迅速かつ円滑
に下降させることができる。
【0024】請求項5記載の本発明によれば、車体側部
への所定の高荷重作用時になると、前席用バッグ部の前
席用膨張部及び後席用バッグ部の後席用膨張部が膨張展
開されると共に、上述した前側展開補助膨張室及び後側
展開補助膨張室が膨張展開される。さらに、本発明で
は、前側展開補助膨張室及び後側展開補助膨張室に前側
追加膨張室及び後側追加膨張室を設けたので、これらの
前側展開補助膨張室及び後側展開補助膨張室が膨張展開
されると、前側追加膨張室及び後側追加膨張室も膨張展
開される。
【0025】ここで、本発明では、膨張展開した前側追
加膨張室及び後側追加膨張室が、センタピラー部の内装
部材を構成するセンタピラーガーニッシュの室内側にオ
ーバーラップするように膨出されるため、乗員の頭部が
センタピラー部に向かっても、乗員の頭部はこれらの前
側追加膨張室及び後側追加膨張室に当接される。これに
より、乗員の頭部がセンタピラーガーニッシュに直接的
に当接するのを防止することができ、或いは、仮に当接
したとしてもその際の当接荷重を低減することができ
る。
【0026】請求項6記載の本発明によれば、前席用バ
ッグ部の後側下端部と後席用バッグ部の前側下端部とを
相互に連結するストラップ状の連結部材によってガイド
手段が構成されているため、バッグ展開時のテンション
を確保することができると共に、前席用バッグ部及び後
席用バッグ部の車室外方向への移動を規制することがで
きる。
【0027】請求項7記載の本発明によれば、センタピ
ラーガーニッシュの上端部にはルーフサイドレール部に
向かって延びる規制手段が設けられており、車体側部へ
の所定の高荷重作用時になると、バッグは規制手段によ
って展開方向が規制されて車室内側へ円滑に膨張展開さ
れる。
【0028】ここで、本発明では、当該規制手段の車室
内側にストラップ状の連結部材を載置したので、バッグ
がルーフサイドレール部の下方へ膨張展開する際には、
連結部材のみがセンタピラーガーニッシュの上端部を乗
り越えて下降される。しかも、この連結部材は予めバッ
グの展開方向を規制する規制手段の車室内側に載置され
ているため、連結部材がセンタピラーガーニッシュの上
端部を乗り越える際に当該上端部に引っ掛かることは殆
ど無い。
【0029】請求項8記載の本発明によれば、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
の前部近傍及び後部近傍に、車両上下方向に沿って延在
された一対の前側ガイドバー及び後側ガイドバーを設
け、これらの前側ガイドバー及び後側ガイドバーとセン
タピラーガーニッシュとの隙間に連結部材を挿通させた
ので、バッグが膨張展開する際には、連結部材は前側ガ
イドバー及び後側ガイドバーとセンタピラーガーニッシ
ュとの間の隙間を通ってセンタピラー部に沿って下降さ
れる。従って、連結部材によって相互に連結された前席
用バッグ部並びに後席用バッグ部は、サイドドア(のド
アガラス)に沿って下方へ展開される。
【0030】請求項9記載の本発明によれば、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
に、展開後のバッグの車両上方側への移動を制限するス
トッパ手段を設けたので、バッグが展開した後にセンタ
ピラーガーニッシュに沿ってずり上がるのを防止するこ
とができる。
【0031】請求項10記載の本発明によれば、ストッ
パ手段はセンタピラーガーニッシュに形成されたスリッ
トとして構成されており、連結部材からセンタピラーガ
ーニッシュに車室外側への所定値以上の荷重が作用する
と、当該センタピラーガーニッシュが車室外側へ弾性変
形して車室内側の一般面との間に所定の段差部が形成さ
れる。そして、バッグが展開した後にセンタピラーガー
ニッシュに沿ってずり上がろうとすると、連結部材が段
差部に引っ掛かることで、バッグのずり上がりが防止さ
れる。
【0032】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1及び
図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る頭部保護エ
アバッグ装置10について説明する。なお、これらの図
において適宜示される矢印FRは車両前方方向を示して
おり、矢印UPは車両上方方向を示しており、矢印IN
は車両室内方向を示している。
【0033】図2には本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置10の作動状態が車両室内外観と共に斜視図に
て示されており、又図1には当該頭部保護エアバッグ装
置10の作動状態が側面視にて拡大して示されている。
【0034】これらの図に示されるように、この車両の
車体側部12は、各々略車両上下方向を長手方向として
配置されたAピラー(フロントピラー)部14、Bピラ
ー(センタピラー)部16、Cピラー(クォータピラ
ー)部18、Dピラー部20といった複数のピラー部、
並びに、車両のルーフサイドに車両前後方向を長手方向
として配置されたルーフサイドレール部22を含んで構
成されている。さらに、車室内には、前席24及び後席
26が配設されている。
【0035】上記車両に搭載された頭部保護エアバッグ
装置10は、コンソールボックスの配設位置付近に設け
られたコントロールユニット28と、車体側部への所定
の高荷重作用状態を検出するためのエアバッグセンサ3
0と、作動することによりガスを噴出する略円柱形状の
インフレータ32と、インフレータ32から噴出された
ガスによって膨張展開されるバッグ34と、を主要構成
要素として構成されている。
【0036】エアバッグセンサ30は、一例としてBピ
ラー部16の下端部付近及びCピラー部18の下端部付
近に配設されており、車体側部12への所定の高荷重作
用状態を検出し、コントロールユニット28に出力する
ようになっている。なお、コントロールユニット28内
にも、図示しないセンタエアバッグセンサが配設されて
いる。さらに、コントロールユニット28内には、車両
のロールオーバー状態を検出するための図示しないロー
ルオーバーセンサも配設されている。
【0037】バッグ34は長尺状に折り畳まれた状態で
Aピラー部14及びルーフサイドレール部22に沿って
格納(収納)されている。従って、バッグ34は、Bピ
ラー部16を跨いでCピラー部18を超えた位置まで配
設されている。
【0038】詳細には図1に示されるように、バッグ3
4の上縁部には、ルーフサイドレール部22に沿って車
両前後方向に延びかつ車両後方側の端部が開口されたガ
ス導入路40が設けられている。ガス導入路40の後端
開口部分には、ルーフサイドレール部22のCピラー部
18とDピラー部20との間に配置されたインフレータ
32が接続されている。従って、インフレータ32が作
動すると、インフレータ32から噴出されたガスがガス
導入路40内へ供給されるようになっている。
【0039】上記バッグ34には、前席24に対応して
設けられた前席用バッグ部42と、後席26に対応して
設けられた後席用バッグ部44とが前後に分離して設け
られている。前席用バッグ部42には前席24に着座す
る乗員の保護領域に対応して前席用膨張部46が設けら
れており、又後席用バッグ部44には後席26に着座す
る乗員の保護領域に対応して後席用膨張部48が設けら
れている。前席用膨張部46、後席用膨張部48は、い
ずれも、車両上下方向を長手方向とする複数の膨張室5
0、52を前後に隣接配置することによって構成されて
いる。なお、各膨張室50、52の上端部は、ガス導入
路40と連通されている。
【0040】さらに、バッグ34には、Bピラー部16
に対応してBピラー部用カット部54が設けられている
と共に、Cピラー部18に対応してCピラー部用カット
部56が設けられている。従って、バッグ34とBピラ
ー部16及びCピラー部18とは、側面視で全く重合し
ていないか、或いは僅かに重合する程度となっている。
なお、Bピラー部用カット部54が形成されたことによ
って、前記の如く前席用膨張部46と後席用膨張部48
とが前後に分離され、前席用膨張部46にあってはBピ
ラー部用カット部54の前方側に配置され、後席用膨張
部48にあってはBピラー部用カット部54の後方側に
配置される構成になっている。
【0041】また、上記構成のバッグ34の前端下端部
とAピラー部14の中間部とは、長尺状の前側ストラッ
プ58によって相互に連結されている。同様に、バッグ
34の後側下端部とDピラー部20近傍とは、長尺状の
後側ストラップ60によって相互に連結されている。
【0042】なお、上記構成のバッグ34は、格納時、
ガス導入路40にあっては二つ折り等の少数折りされて
又前席用バッグ部42及び後席用バッグ部44は蛇腹折
り又はロール折りされて、全体としては長尺状に折り畳
まれている。
【0043】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。
【0044】車体側部12に所定の高荷重が作用する
と、この状態がエアバッグセンサ30或いはロールオー
バーセンサによって検出され、コントロールユニット2
8に出力される。このため、コントロールユニット28
によってインフレータ32に作動電流が通電され、イン
フレータ32から所定量のガスが噴出される。インフレ
ータ32から噴出されたガスはバッグ34の上縁側に設
けられたガス導入路40内へ流入された後、前席用バッ
グ部42の前席用膨張部46を構成する複数の膨張室5
0並びに後席用バッグ部44の後席用膨張部48を構成
する複数の膨張室52内へそれぞれ流入される。これに
より、図1及び図2に示される如く、ルーフサイドレー
ル部22の下方へバッグ34がカーテン状に展開され
る。その結果、前席24に着座する乗員の頭部について
は前席用膨張部46によって保護され、又後席26に着
座する乗員の頭部については後席用膨張部48によって
保護される。つまり、Bピラー部用カット部54を設け
たことによって前後に分離された前席用膨張部46及び
後席用膨張部48のそれぞれが独立に同時に膨張展開し
て、前席24及び後席26に着座する乗員の頭部をそれ
ぞれ独立に保護する。
【0045】ここで、本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置10の場合、ガス導入路40におけるBピラー
部16の対応部位の下方側にBピラー部用カット部54
を設けると共に、Cピラー部18の対応部位の下方側に
Cピラー部用カット部56を設けたので、これらのBピ
ラー部16の対応部位及びCピラー部18の対応部位に
バッグ34が膨張展開することはない。従って、本実施
形態によれば、バッグ34が膨張展開する際に、Bピラ
ー部16の内装部材を構成するBピラーガーニッシュの
上端部等にバッグ34が引っ掛かるのを防止することが
できる。その結果、当該引っ掛かりに起因した抵抗を展
開途中のバッグ34が受けるのを解消することができ
る。その結果、本実施形態によれば、バッグ34の展開
性能を向上させることができる。
【0046】〔第2実施形態〕次に、図3及び図4を用
いて、本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置70について説明する。なお、上述した実施形態と
同一構成部分については、同一番号を付してその説明を
省略する。
【0047】図3には本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置70の作動状態が側面視で示されており、又図
4には当該作動状態の頭部保護エアバッグ装置70の横
断面図が拡大して示されている。
【0048】これらの図に示されるように、本実施形態
に係る頭部保護エアバッグ装置70では、車体側部12
への所定の高荷重作用時に、前席用バッグ部42及び後
席用バッグ部44がルーフサイドレール部22の下方へ
展開するのをガイドすると共に、前席用バッグ部42及
び後席用バッグ部44が車室外方向へ移動するのを規制
するガイド手段72を設けた点に特徴がある。
【0049】具体的に説明すると、Bピラー部16は、
車室外側に配置されたBピラーアウタパネル74及び車
室内側に配置されたBピラーインナパネル76と、Bピ
ラーインナパネル76の車室内側に配置されて内装部材
を構成する樹脂製のBピラーガーニッシュ78とを含ん
で構成されている。Bピラーアウタパネル74及びBピ
ラーインナパネル76の前後の端末部には、前席用サイ
ドドア80及び後席用サイドドア82の閉止時の気密性
を確保するためのゴム製等のオープニングトリム84が
弾性的に嵌着されている。
【0050】上記構成のBピラーインナパネル76の前
後部とBピラーガーニッシュ78の前後部との間には、
車両上下方向に沿って略平行に一対の前側ガイドバー8
6及び後側ガイドバー88が立設されている。従って、
これらの前側ガイドバー86及び後側ガイドバー88
は、車室内側からは見えないようになっている。
【0051】また、前席用バッグ部42の後端側(即
ち、前側ガイドバー86の前方直近)には、膨張室50
と同様構成の前側展開補助膨張室90が設けられてい
る。同様に、後席用バッグ部44の前端側(即ち、後側
ガイドバー88の後方直近)には、膨張室52と同様構
成の後側展開補助膨張室92が設けられている。
【0052】さらに、上記前側ガイドバー86と前側展
開補助膨張室90とは、比較的短い「前側連結手段」と
しての前側ストラップ94によって相互に連結されてい
る。前側ストラップ94は、本実施形態のように前席用
バッグ部42の一部として構成してもよいし、別体で構
成してもよい。別体で構成する場合には、前側ストラッ
プの一端部は、前側展開補助膨張室90の後側下端部に
縫製又は接着等により固定することになる。また、上記
の前側ストラップ94の他端部にはループ部94Aが形
成されており、このループ部94A内に前側ガイドバー
86が挿通されて支持されている。同様に、上記後側ガ
イドバー88と後側展開補助膨張室92とは、比較的短
い「後側連結手段」としての後側ストラップ98によっ
て相互に連結されている。後側ストラップ98は、本実
施形態のように後席用バッグ部44の一部として構成し
てもよいし、別体で構成してもよい。別体で構成する場
合には、後側ストラップの一端部は、後側展開補助膨張
室92の後側下端部に縫製又は接着等により固定するこ
とになる。また、上記の後側ストラップ98の他端部に
はループ部98Aが形成されており、このループ部98
A内に後側ガイドバー88が挿通されて支持されてい
る。
【0053】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0054】車体側部12への所定の高荷重作用時にな
ると、バッグ34の前席用バッグ部42及び後席用バッ
グ部44がルーフサイドレール部22の下方へカーテン
状に展開される。
【0055】より具体的に説明すると、インフレータ3
2からガス導入路40にガスが供給されると、そのガス
は前席用膨張部46及び後席用膨張部48内へ流入さ
れ、これらをルーフサイドレール部22の下方へ膨張展
開させるが、本実施形態では、前席用膨張部46の後端
側に前側展開補助膨張室90を設けると共に後席用膨張
部48の前端側に後側展開補助膨張室92を設けたの
で、これらの前席用膨張部46及び後席用膨張部48の
下方展開に伴って前側展開補助膨張室90及び後側展開
補助膨張室92も下方展開される。このとき、前側スト
ラップ94のループ部94Aが前側ガイドバー86に沿
って下降することにより、前側展開補助膨張室90の下
方への展開動作がガイドされる。同様に、後側ストラッ
プ98のループ部98Aが後側ガイドバー88に沿って
下降することにより、後側展開補助膨張室92の下方へ
の展開動作がガイドされる。従って、車体側部12への
所定の高荷重作用時に、バッグ34を円滑に下方展開さ
せることができる。
【0056】また、バッグ34が膨張展開した状態で
は、前側展開補助膨張室90の後側下端部が前側ストラ
ップ94を介して前側ガイドバー86に拘束されると共
に、後側展開補助膨張室92の前側下端部が後側ストラ
ップ98を介して後側ガイドバー88に拘束されるた
め、前席用バッグ部42及び後席用バッグ部44の車室
外方向への移動が規制される。従って、下方展開したバ
ッグ34を前席用サイドドア80、後席用サイドドア8
2に沿って保持することができる。
【0057】上記二つの作用が得られる結果、本実施形
態に係る頭部保護エアバッグ装置70によれば、バッグ
34の展開時間の短縮化を図ることができると共に、バ
ッグ34による乗員保護性能を高めることができる。
【0058】また、本実施形態では、上記のガイド手段
72を前側ガイドバー86及び後側ガイドバー88並び
に前側ストラップ94及び後側ストラップ98によって
構成し、展開後の状態では、前席用バッグ34の後側下
端部と前側ガイドバー86とが前側ストラップ94によ
って連結され、後席用バッグ34の前側下端部と後側ガ
イドバー88とが後側ストラップ98によって連結され
る構成としたので、簡単な構成で、充分なテンションを
バッグ34に作用させることができる。その結果、本実
施形態によれば、バッグ34による乗員保護性能を一層
充実したものにすることができる。
【0059】さらに、本実施形態では、前席用バッグ部
42の後端側及び後席用バッグ部44の前端側に、車体
側部12への所定の高荷重作用時に前席用バッグ部42
及び後席用バッグ部44と一体に展開し、前側ストラッ
プ94及び後側ストラップ98とも連結された前側展開
補助膨張室90及び後側展開補助膨張室92を設けたの
で、車体側部12への所定の高荷重作用時に前側ストラ
ップ94及び後側ストラップ98を前側ガイドバー86
及び後側ガイドバー88に沿って迅速かつ円滑に下降さ
せることができる。その結果、本実施形態によれば、バ
ッグ34の展開時間の一層の短縮化を図ることができ
る。
【0060】加えて、上記の前側展開補助膨張室90、
後側展開補助膨張室92を他の膨張室(膨張室50、5
2)よりも小径断面に構成する等、前側展開補助膨張室
90、後側展開補助膨張室92の開口面積を任意に設定
することにより、バッグ34の下方への展開時間の調整
も可能になる。
【0061】なお、本実施形態では、前側ストラップ9
4の他端部及び後側ストラップ98の他端部にループ部
94A、96Aをそれぞれ設ける構成を採ったが、これ
に限らず、別部品である金属製又は樹脂製のリング等の
環状部材を取り付ける構成を採ってもよい。前側ガイド
バー86及び後側ガイドバー88に対する摺動抵抗の観
点からすれば、後者の方が前者よりも優れているが、部
品点数及びコストの観点からすれば、前者の方が後者よ
りも優れている。また、これらのリングやループ部94
A、98Aは、広義には、前側ストラップ94及び後側
ストラップ98の他端部を前側ガイドバー86及び後側
ガイドバー88に対して摺動させるスライダ或いは摺動
部材として把握される要素である。
【0062】また、本実施形態では、Bピラー部16に
適用されたガイド手段72の構成について詳述してきた
が、図示は省略しているものの、Cピラー部18側でも
同様構成のガイド手段が付加されている。この場合に
は、Bピラー部16側のガイド手段72で使用した前側
ガイドバー86、前側ストラップ94だけを使うことに
なる。なお、この点は、次述する第3実施形態について
も同様である。
【0063】〔第3実施形態〕次に、図5及び図6を用
いて、本発明の第3実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置110について説明する。なお、上述した実施形態
と同一構成部分については、同一番号を付してその説明
を省略する。
【0064】図5には本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置110の作動状態が側面視で示されており、又
図6には当該作動状態の頭部保護エアバッグ装置110
の横断面図が拡大して示されている。
【0065】これらの図に示されるように、本実施形態
に係る頭部保護エアバッグ装置110では、前述した第
2実施形態の構成を基本構成として、さらに前側展開補
助膨張室90の後端側に前側追加膨張室112を連接す
ると共に、後側展開補助膨張室92の前端側に後側追加
膨張室114を連接した点に特徴がある。
【0066】より具体的に説明すると、前述した第2実
施形態で説明したように、前側展開補助膨張室90は前
側ガイドバー86に近接して配置されており、Bピラー
ガーニッシュ78には側面視でオーバーラップしない構
成となっている。また、後側展開補助膨張室92は後側
ガイドバー88に近接して配置されており、Bピラーガ
ーニッシュ78には側面視でオーバーラップしない構成
となっている。
【0067】そこで、本実施形態では、上記前側展開補
助膨張室90の後端側に展開状態においてBピラーガー
ニッシュ78の前縁部を車室内側から覆う前側追加膨張
室112を設けると共に、上記後側展開補助膨張室92
の前端側に展開状態においてBピラーガーニッシュ78
の後縁部を車室内側から覆う後側追加膨張室114を設
ける構成とした。
【0068】前側追加膨張室112は、その下端部付近
において前側展開補助膨張室90と連通する開口部11
6が形成されており、ここからガスが流入されるように
なっている。また、後側追加膨張室114は、その下端
部付近において後側展開補助膨張室92と連通する開口
部118が形成されており、ここからガスが流入される
ようになっている。
【0069】上記構成の頭部保護エアバッグ装置110
によれば、車体側部12への所定の高荷重作用時になる
と、前席用バッグ部42の前席用膨張部46及び後席用
バッグ部44の後席用膨張部48が膨張展開されると共
に、上述した前側展開補助膨張室90及び後側展開補助
膨張室92が膨張展開される。さらに、本実施形態で
は、前側展開補助膨張室90の後端側及び後側展開補助
膨張室92の前端側に前側追加膨張室112及び後側追
加膨張室114を設けたので、これらの前側展開補助膨
張室90及び後側展開補助膨張室92が膨張展開される
と、前側追加膨張室112及び後側追加膨張室114も
膨張展開される。
【0070】ここで、膨張展開した前側追加膨張室11
2及び後側追加膨張室114が、Bピラーガーニッシュ
78の室内側にオーバーラップするように膨出されるた
め、乗員の頭部(図6にに点鎖線で図示)がBピラー部
16に向かっても、乗員の頭部はこれらの前側追加膨張
室112及び後側追加膨張室114に当接される。これ
により、乗員の頭部がBピラーガーニッシュ78に直接
的に当接するのを防止することができ、或いは、仮に当
接したとしてもその際の当接荷重を低減することができ
る。その結果、本実施形態によれば、乗員の頭部の保護
性能をより一層向上させることができる。
【0071】また、本実施形態における前側追加膨張室
112及び後側追加膨張室114はその下端部付近にて
開口部116、118を介して前側展開補助膨張室9
0、後側展開補助膨張室92と連通されているため、両
補助膨張室90、92が先に下方展開した後に、前側追
加膨張室112及び後側追加膨張室114が上方展開し
ていくことになる。このため、バッグ34の展開時間に
悪影響を及ぼすこともない。
【0072】なお、本実施形態では、Bピラーガーニッ
シュ78側には特別のエネルギー吸収構造を付設しなか
ったが、必要に応じてBピラーガーニッシュ78の車室
外側の面に樹脂リブや、パッド材、中空エネルギー吸収
部材等のエネルギー吸収構造を付設してもよい。
【0073】〔第4実施形態〕次に、図7及び図8を用
いて、本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置120について説明する。なお、上述した実施形態
と同一構成部分については、同一番号を付してその説明
を省略する。
【0074】図7には本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置120の作動状態が側面視で示されており、又
図8には当該頭部保護エアバッグ装置120の格納状態
の縦断面図が拡大して示されている。
【0075】これらの図に示されるように、本実施形態
に係る頭部保護エアバッグ装置120では、前述した第
1実施形態の構成を基本構成として、さらに前席用バッ
グ部42の後側下端部と後席用バッグ部44の前側下端
部とを狭幅な帯状に構成された「連結手段」としてのB
ピラー用ストラップ122で相互に連結した点に第1の
特徴がある。
【0076】また、Bピラーガーニッシュ78の上端部
には、ルーフヘッドライニング124の幅方向の端末部
124Aとの干渉を避けるかたちで、ルーフサイドレー
ル部22側へ円弧状に屈曲された「規制手段」としての
ジャンプ台126が一体に形成されている。そして、こ
のジャンプ台126上に、上記Bピラー用ストラップ1
22を載置した点に第2の特徴がある。
【0077】なお、本実施形態では、後席用バッグ部4
4の後側下端部とルーフサイドレール部22の後端部
(Dピラー部20の上端部近傍)とがCピラー用ストラ
ップ128によって相互に連結されており、かかるCピ
ラー用ストラップ128についてもBピラー用ストラッ
プ122と同様に構成されている。
【0078】上記構成の頭部保護エアバッグ装置120
によれば、車体側部12への所定の高荷重作用時になる
と、前席用バッグ部42及び後席用バッグ部44が下方
展開されるが、その際に、ジャンプ台126上に折り畳
み状態で載置されたBピラー用ストラップ122のみが
Bピラーガーニッシュ78の上端部を乗り越えて、当該
Bピラーガーニッシュ78の車室内側面上を下降(摺
動)していく。このBピラーガーニッシュ78によって
前席用バッグ部42の後側下端部と後席用バッグ部44
の前側下端部とが相互に連結されているため、当該Bピ
ラー用ストラップ122によってこれらの前席用バッグ
部42及び後席用バッグ部44の展開動作が円滑にガイ
ドされる。よって、本実施形態によれば、バッグ展開時
のテンションを確保することができると共に、前席用バ
ッグ部42及び後席用バッグ部44の車室外方向への移
動を規制することができる。その結果、バッグ34によ
る乗員保護性能を一層充実したものにすることができ
る。
【0079】しかも、上記の如く、Bピラー用ストラッ
プ122は予めジャンプ台126の車室内側の面上に載
置されているので、Bピラー用ストラップ122がBピ
ラーガーニッシュ78の上端部を乗り越える際に当該上
端部に引っ掛かることは殆ど無い。その結果、本実施形
態によれば、バッグ34の展開性能を著しく向上させる
ことができる。
【0080】さらに、バッグ34の展開性能という観点
からすれば、本実施形態の場合、Bピラー用ストラップ
122がBピラーガーニッシュ78の車室内側の面を通
るので、前述した第2実施形態のようにBピラーガーニ
ッシュ78の前後端部を押し広げて前側ストラップ9
4、後側ストラップ98を下降させる必要がない。この
ため、Bピラー用ストラップ122に作用する摺動抵抗
が小さくなり、その結果、バッグ34の展開時間の短縮
化を図ることができる。
【0081】なお、以上説明してきた効果は、Cピラー
用ストラップ128側においても同様に当てはまる。
【0082】また、本実施形態では、前席用バッグ部4
2の後側下端部と後席用バッグ部44の前側下端部と
を、これらのバッグ部42、44とは別体であるBピラ
ー用ストラップ122によって相互に連結する構成を採
ったが、これに限らず、図7の付図に示すように上記バ
ッグ部42、44と一体に構成されたBピラー用ストラ
ップ122’を用いてもよい。
【0083】〔第5実施形態〕次に、図9〜図11を用
いて、本発明の第5実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置130について説明する。なお、上述した実施形態
と同一構成部分については、同一番号を付してその説明
を省略する。
【0084】図9には本実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置130の作動状態が側面視で示されており、又
図10には当該作動状態の頭部保護エアバッグ装置13
0の横断面図が拡大して示されている。
【0085】これらの図に示されるように、本実施形態
に係る頭部保護エアバッグ装置130では、前述した第
4実施形態の構成を基本構成として、さらにBピラーガ
ーニッシュ78の車室内側の前後に前側ガイドバー13
2及び後側ガイドバー134を設定した点に特徴があ
る。
【0086】具体的に説明すると、Bピラーガーニッシ
ュ78の前端部内側には車両上下方向を長手方向とする
前側ガイドバー132が配設されており、同様にBピラ
ーガーニッシュ78の後端部内側には車両上下方向を長
手方向とする後側ガイドバー134が前側ガイドバー1
32に対して平行に配設されている。そして、これらの
前側ガイドバー132とBピラーガーニッシュ78の前
端部の内側面との隙間136、並びに、後側ガイドバー
134とBピラーガーニッシュ78の後端部の内側面と
の隙間138に前述したBピラー用ストラップ122が
掛け渡されて挿通されている。
【0087】また、Cピラー用ストラップ128につい
ても、同様の構成が付加されている。すなわち、Cピラ
ーガーニッシュ140の前端部側にも車両上下方向を長
手方向とする前側ガイドバー142が配設されており、
この前側ガイドバー142とCピラーガーニッシュ14
0との隙間をCピラー用ストラップ128が挿通されて
いる。
【0088】なお、上記の前側ガイドバー132、後側
ガイドバー134、前側ガイドバー142の各下端部
は、Bピラー部16、Cピラー部18の内方側へ屈曲さ
れており、これによりBピラー用ストラップ122、C
ピラー用ストラップ128の抜け止めがなされている。
【0089】上記構成の頭部保護エアバッグ装置130
によれば、車体側部12への所定の高荷重作用時に、B
ピラー用ストラップ122及びCピラー用ストラップ1
28がジャンプ台126によってBピラーガーニッシュ
78の車室内側及びCピラーガーニッシュ140の車室
内側へそれぞれ下降してくると、それに伴ってバッグ3
4もBピラーガーニッシュ78の車室内側面及びCピラ
ーガーニッシュ140の車室内側面に沿った位置に降り
てくる。
【0090】ここで、例えば独立3座席タイプの車両の
ようにバッグ34の展開スペースが狭い場合には、その
狭いスペースにバッグ34を上手く展開させることが難
しい。しかし、本実施形態のように、前側ガイドバー1
32、後側ガイドバー134、前側ガイドバー142を
設置して、Bピラー用ストラップ122、Cピラー用ス
トラップ128がこれらのガイドバー132、134、
142に係止されるようにしておけば、その分だけバッ
グ34の展開位置が車室外側に変位される。なお、図1
0には上記ガイドバー132、134、142を設定し
た場合のバッグ34の展開状態が示されており、図11
にはガイドバー132、134、142が設定されてい
ない場合のバッグ34の展開状態が示されているが、両
者の対比から解るように、前者の方ではバッグ34の展
開位置が車室外側に変位されている。従って、バッグ3
4の展開スペースが狭い車両に対しても、確実にその狭
いスペースにバッグ34を展開させることができる。
【0091】〔第6実施形態〕次に、図12及び図13
を用いて、本発明の第6実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置150、160について説明する。なお、上述
した実施形態と同一構成部分については、同一番号を付
してその説明を省略する。
【0092】図12に示される頭部保護エアバッグ装置
150では、前述した第5実施形態の構成を基本構成と
して、さらにBピラーガーニッシュ78の車室内側面の
所定位置に断面形状が略直角三角形状の「ストッパ手
段」としてのストッパ152が一体に形成されている点
に特徴がある。より具体的には、ストッパ152は、車
体側部12への所定の高荷重作用時にBピラー用ストラ
ップ122が下降した位置の直上となる位置に設定され
ている。さらに、ストッパ152は車室内側へ所定長さ
突出されており、これによりBピラー用ストラップ12
2が係止可能とされている。
【0093】上記構成の頭部保護エアバッグ装置150
によれば、車体側部12への所定の高荷重作用時に、B
ピラー用ストラップ122がBピラーガーニッシュ78
の車室内側面上を下降してくると、当該Bピラーガーニ
ッシュ78はストッパ152の斜面152A上を摺動し
てこれを乗り越える。今仮にBピラー用ストラップ12
2がBピラーガーニッシュ78に沿って上方へ移動しよ
うすると、ストッパ152の底面152Bに引っ掛かっ
てそれ以上上方へ移動することができなくなる。従っ
て、展開後のバッグ34の車両上方側への移動が制限さ
れ、バッグ34が展開した後にBピラーガーニッシュ7
8に沿ってずり上がるのを防止することができる。その
結果、本実施形態によれば、ロールオーバー時等におい
てバッグ34の車室外方向への移動を確実に抑制するこ
とが可能になる。
【0094】一方、図13に示される頭部保護エアバッ
グ装置160では、前述した第5実施形態の構成を基本
構成として、さらにBピラーガーニッシュ78の基材1
62に車室内側から切れ込む「ストッパ手段」としての
スリット164が形成されている。より具体的に説明す
ると、基材162は略コ字形断面に形成されており、ス
リット164は基材162の頂壁部162Aから切れ込
み、基材162の両側部162Bを略直角三角形状に抉
るようにして形成されている。なお、基材162につい
ては上記のスリット164が形成されるが、意匠面を構
成する図示しない表皮についてはスリット164は形成
されていない。従って、通常の状態では、スリット16
4が車室内に露見することはない。
【0095】上記構成の頭部保護エアバッグ装置160
によれば、車体側部12への所定の高荷重作用時、Bピ
ラー用ストラップ122がBピラーガーニッシュ78の
車室内側面上を下降して、スリット164が形成された
位置にさしかかると、Bピラー用ストラップ122に作
用するテンションによって基材162の折れ曲がり部1
66が車室外側へ折れ曲がる。これにより、基材162
の頂壁部162Aの一般面162A’との間に所定の段
差部168が形成される。そして、バッグ34が展開し
た後にBピラーガーニッシュ78に沿ってずり上がろう
とすると、Bピラー用ストラップ122が段差部168
に引っ掛かることで、バッグ34のずり上がりが防止さ
れる。
【0096】〔実施形態の補足説明〕なお、上述した各
実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置10等では、A
ピラー部12からルーフサイドレール部22に沿って前
席24及び後席26に亘って配設されるタイプであった
が、これに限らず、前席、中間席、後席から成る3列シ
ートタイプの車両に対して、本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置を適用してもよい。
【0097】また、上述した各実施形態に係る頭部保護
エアバッグ装置10等では、バッグ34におけるガス導
入路40の後端側にインフレータ32が配設される構成
を採ったが、図14に示されるように、ガス導入路40
の略中央にインフレータ32が配置される構成を採って
もよいし、ガス導入路40の前端側にインフレータ32
が配置される構成を採ってもよい。
【0098】さらに、上述した各実施形態に係る頭部保
護エアバッグ装置10等では、インフレータ32をガス
導入路40の後端側に直接接続しているが、これに限ら
ず、ガス供給管やガス供給チューブ等を介してバッグに
接続するようにしても差し支えない。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、前後席に亘って
膨張展開するバッグを、ルーフサイドレール部に沿って
車両前後方向に延び、車体側部への所定の高荷重作用時
にインフレータからガスが供給されるガス導入路と、こ
のガス導入路におけるピラー部対応部位の下方側に設け
られ、この部分のバッグをカットすることにより形成さ
れたカット部と、ガス導入路と連通されると共にカット
部の前方側に設けられ、前席に着座する乗員の頭部保護
用の前席用膨張部を含む前席用バッグ部と、ガス導入路
と連通されると共にカット部の後方側に設けられ、後席
に着座する乗員の頭部保護用の後席用膨張部を含む後席
用バッグ部と、を含んで構成したので、車体側部への所
定の高荷重作用時にバッグが膨張展開する際にピラーガ
ーニッシュの上端部等にバッグが引っ掛かるのを低減或
いは防止することができ、その結果、バッグの展開性能
を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0100】請求項2記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項1記載の発明において、さらに、
ピラー部並びに前席用バッグ部及び後席用バッグ部間
に、車体側部への所定の高荷重作用時に、前席用バッグ
部及び後席用バッグ部がルーフサイドレール部の下方へ
展開するのをガイドすると共に、前席用バッグ部及び後
席用バッグ部が車室外方向へ移動するのを規制するガイ
ド手段を設けたので、車体側部への所定の高荷重作用時
にバッグを円滑に下方展開させることができると共に前
席用バッグ部及び後席用バッグ部の車室外方向への移動
を規制することができ、その結果、バッグの展開時間の
短縮化並びにバッグによる乗員保護性能を高めることが
できるという優れた効果を有する。
【0101】請求項3記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項2記載の発明において、センタピ
ラー部の前部及び後部にそれぞれ設けられ、車両上下方
向に沿って延在された一対の前側ガイドバー及び後側ガ
イドバーと、一端部が前席用バッグ部の後側下端部に固
定されると共に他端部が前側ガイドバーに移動可能に支
持され、当該前席用バッグ部の後側下端部と前側ガイド
バーとを相互に連結する前側連結手段と、一端部が後席
用バッグ部の前側下端部に固定されると共に他端部が後
側ガイドバーに移動可能に支持され、当該後席用バッグ
部の前側下端部と後側ガイドバーとを相互に連結する後
側連結手段と、を含んで上記ガイド手段を構成したの
で、簡単な構成で充分なテンションを確保することがで
き、その結果、バッグによる乗員保護性能を一層充実し
たものにすることができるという優れた効果を有する。
【0102】請求項4記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項3記載の発明において、前席用バ
ッグ部の後端側及び後席用バッグ部の前端側に、車体側
部への所定の高荷重作用時に前席用バッグ部及び後席用
バッグ部と一体に展開し、前側連結手段及び後側連結手
段とも連結された前側展開補助膨張室及び後側展開補助
膨張室を設けたので、車体側部への所定の高荷重作用時
に前側連結手段及び後側連結手段を前側ガイドバー及び
後側ガイドバーに沿って迅速かつ円滑に下降させること
ができ、その結果、バッグの展開時間の一層の短縮化を
図ることができるという優れた効果を有する。
【0103】請求項5記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項4記載の発明において、前側展開
補助膨張室及び後側展開補助膨張室に、これらの展開補
助膨張室と連通された前側追加膨張室及び後側追加膨張
室を設け、さらに当該前側追加膨張室及び後側追加膨張
室を、展開時に、センタピラー部の内装部材を構成する
センタピラーガーニッシュの室内側にオーバーラップす
るように膨出させるようにしたので、乗員の頭部がセン
タピラーガーニッシュに直接的に当接するのを防止或い
は緩和することができ、その結果、乗員の頭部の保護性
能をより一層向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0104】請求項6記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項2記載の発明において、前席用バ
ッグ部の後側下端部と後席用バッグ部の前側下端部とを
相互に連結するストラップ状の連結部材によって前述し
たガイド手段を構成したので、バッグ展開時のテンショ
ン確保及び車室外方向へのバッグの移動を規制すること
ができ、その結果、バッグによる乗員保護性能を一層充
実したものにすることができるという優れた効果を有す
る。
【0105】請求項7記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6記載の発明において、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
の上端部に、ルーフサイドレール部に向かって延びると
共にバッグが車室内側へ展開するように当該バッグの展
開方向を規制する規制手段を設け、さらに規制手段の車
室内側にストラップ状の連結部材を載置することとした
ので、連結部材がセンタピラーガーニッシュの上端部を
乗り越える際に当該上端部に引っ掛かることのを殆ど無
くすことができ、その結果、バッグの展開性能を著しく
向上させることができるという優れた効果を有する。
【0106】請求項8記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6記載の発明において、センタピ
ラー部の内装部材を構成するセンタピラーガーニッシュ
の前部近傍及び後部近傍に、車両上下方向に沿って延在
された一対の前側ガイドバー及び後側ガイドバーを設
け、これらの前側ガイドバー及び後側ガイドバーとセン
タピラーガーニッシュとの隙間に連結部材を挿通させた
ので、連結部材によって相互に連結された前席用バッグ
部並びに後席用バッグ部をドアガラスに沿って下方へ展
開させることができ、その結果、例えば独立3座席車等
のように展開スペースが狭い場合でも、乗員の頭部とド
アガラスとの間にバッグを介在させることができるとい
う優れた効果を有する。
【0107】請求項9記載の本発明に係る頭部保護エア
バッグ装置は、請求項6乃至請求項8のいずれかに記載
の発明において、センタピラー部の内装部材を構成する
センタピラーガーニッシュに、展開後のバッグの車両上
方側への移動を制限するストッパ手段を設けたので、バ
ッグが展開した後にセンタピラーガーニッシュに沿って
ずり上がるのを防止することができ、その結果、ロール
オーバー時等においてバッグの車室外方向への移動を確
実に抑制することが可能になるという優れた効果を有す
る。
【0108】請求項10記載の本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置は、請求項9記載の発明において、センタ
ピラーガーニッシュに形成されると共に連結部材からセ
ンタピラーガーニッシュに車室外側への所定値以上の荷
重が作用することにより車室外側へ弾性変形して当該セ
ンタピラーガーニッシュの車室内側の一般面との間に所
定の段差部を形成するスリットによって上記のストッパ
手段を構成したので、例えばセンタピラーガーニッシュ
の所定位置に突起を設けることでストッパ手段を構成す
る場合に比し、外観品質を損なうことがなく、しかもバ
ッグの展開時間への悪影響も生じないという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置の
要部(バッグ形状)を拡大して示す側面図である。
【図2】図1に示された頭部保護エアバッグ装置の作動
状態を車両室内外観と共に示す概略斜視図である。
【図3】第2実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が
作動した状態を示す側面図である。
【図4】図3に示される頭部保護エアバッグ装置の横断
面図である。
【図5】第3実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が
作動した状態を示す側面図である。
【図6】図5に示される頭部保護エアバッグ装置の横断
面図である。
【図7】第4実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が
作動した状態を示す側面図である。
【図8】図7に示される頭部保護エアバッグ装置の格納
状態の横断面図である。
【図9】第5実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が
作動した状態を示す側面図である。
【図10】図9に示される頭部保護エアバッグ装置の作
動状態の横断面図である。
【図11】ガイドバーが設けられていない場合のバッグ
の展開状態を示す対比用の横断面図である。
【図12】第6実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置
の要部を示す縦断面図である。
【図13】第6実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置
の変形例の要部を示す斜視図である。
【図14】インフレータを中央配置した実施形態を示す
図2に対応する斜視図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 12 車体側部 16 Bピラー部 18 Cピラー部 22 ルーフサイドレール部 24 前席 26 後席 32 インフレータ 34 バッグ 40 ガス導入路 42 前席用バッグ部 44 後席用バッグ部 46 前席用膨張部 48 後席用膨張部 54 Bピラー部用カット部 56 Cピラー部用カット部 70 頭部保護エアバッグ装置 72 ガイド手段 78 Bピラーガーニッシュ 86 前側ガイドバー 88 後側ガイドバー 90 前側展開補助膨張室 92 後側展開補助膨張室 94 前側ストラップ(前側連結手段) 98 後側ストラップ(後側連結手段) 110 頭部保護エアバッグ装置 112 前側追加膨張室 114 後側追加膨張室 120 頭部保護エアバッグ装置 122 Bピラー用ストラップ(連結部材) 122’ Bピラー用ストラップ(連結部材) 126 ジャンプ台(規制手段) 130 頭部保護エアバッグ装置 132 前側ガイドバー 134 後側ガイドバー 136 隙間 138 隙間 150 頭部保護エアバッグ装置 152 ストッパ(ストッパ手段) 160 頭部保護エアバッグ装置 162A’一般面 164 スリット(ストッパ手段) 168 段差部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフサイドレール部に沿って折
    り畳み状態で格納され車体側部への所定の高荷重作用時
    に前後席に亘ってルーフサイドレール部の下方へカーテ
    ン状にバッグが展開する頭部保護エアバッグ装置におい
    て、 前記バッグは、 ルーフサイドレール部に沿って車両前後方向に延び、車
    体側部への所定の高荷重作用時にインフレータからガス
    が供給されるガス導入路と、 このガス導入路におけるピラー部対応部位の下方側に設
    けられ、この部分のバッグをカットすることにより形成
    されたカット部と、 ガス導入路と連通されると共にカット部の前方側に設け
    られ、前席に着座する乗員の頭部保護用の前席用膨張部
    を含む前席用バッグ部と、 ガス導入路と連通されると共にカット部の後方側に設け
    られ、後席に着座する乗員の頭部保護用の後席用膨張部
    を含む後席用バッグ部と、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ピラー部並びに前記前席用
    バッグ部及び前記後席用バッグ部間には、車体側部への
    所定の高荷重作用時に、前記前席用バッグ部及び前記後
    席用バッグ部がルーフサイドレール部の下方へ展開する
    のをガイドすると共に、前記前席用バッグ部及び前記後
    席用バッグ部が車室外方向へ移動するのを規制するガイ
    ド手段が設けられている、 ことを特徴とする請求項1記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、 センタピラー部の前部及び後部にそれぞれ設けられ、車
    両上下方向に沿って延在された一対の前側ガイドバー及
    び後側ガイドバーと、 一端部が前記前席用バッグ部の後側下端部に固定される
    と共に他端部が前側ガイドバーに移動可能に支持され、
    当該前席用バッグ部の後側下端部と前側ガイドバーとを
    相互に連結する前側連結手段と、 一端部が前記後席用バッグ部の前側下端部に固定される
    と共に他端部が後側ガイドバーに移動可能に支持され、
    当該後席用バッグ部の前側下端部と後側ガイドバーとを
    相互に連結する後側連結手段と、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする請求項2記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記前席用バッグ部の後端側及び前記後
    席用バッグ部の前端側には、車体側部への所定の高荷重
    作用時に前記前席用バッグ部及び前記後席用バッグ部と
    一体に展開し、前記前側連結手段及び前記後側連結手段
    とも連結された前側展開補助膨張室及び後側展開補助膨
    張室が設けられている、 ことを特徴とする請求項3記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記前側展開補助膨張室及び前記後側展
    開補助膨張室には、これらの展開補助膨張室と連通され
    た前側追加膨張室及び後側追加膨張室が設けられてお
    り、 さらに、前側追加膨張室及び後側追加膨張室は、展開時
    に、センタピラー部の内装部材を構成するセンタピラー
    ガーニッシュの室内側にオーバーラップするように膨出
    される、 ことを特徴とする請求項4記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド手段は、前記前席用バッグ部
    の後側下端部と前記後方側バッグ部の前側下端部とを相
    互に連結するストラップ状の連結部材によって構成され
    ている、 ことを特徴とする請求項2記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  7. 【請求項7】 センタピラー部の内装部材を構成するセ
    ンタピラーガーニッシュの上端部には、前記ルーフサイ
    ドレール部に向かって延びると共にバッグが車室内側へ
    展開するように当該バッグの展開方向を規制する規制手
    段が設けられており、 さらに、前記規制手段の車室内側に前記連結部材が載置
    されている、 ことを特徴とする請求項6記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  8. 【請求項8】 センタピラー部の内装部材を構成するセ
    ンタピラーガーニッシュの前部近傍及び後部近傍には、
    車両上下方向に沿って延在された一対の前側ガイドバー
    及び後側ガイドバーが設けられており、 これらの前側ガイドバー及び後側ガイドバーと前記セン
    タピラーガーニッシュとの隙間に前記連結部材が挿通さ
    れている、 ことを特徴とする請求項6記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
  9. 【請求項9】 センタピラー部の内装部材を構成するセ
    ンタピラーガーニッシュには、展開後のバッグの車両上
    方側への移動を制限するストッパ手段が設けられてい
    る、 ことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記
    載の頭部保護エアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記ストッパ手段は、前記センタピラ
    ーガーニッシュに形成されると共に前記連結部材からセ
    ンタピラーガーニッシュに車室外側への所定値以上の荷
    重が作用することにより車室外側へ弾性変形して当該セ
    ンタピラーガーニッシュの車室内側の一般面との間に所
    定の段差部を形成するスリットによって構成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項9記載の頭部保護エアバッグ装
    置。
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