JP2002337512A - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents
自動二輪車用ラジアルタイヤInfo
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- JP2002337512A JP2002337512A JP2001152817A JP2001152817A JP2002337512A JP 2002337512 A JP2002337512 A JP 2002337512A JP 2001152817 A JP2001152817 A JP 2001152817A JP 2001152817 A JP2001152817 A JP 2001152817A JP 2002337512 A JP2002337512 A JP 2002337512A
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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Abstract
カス6の半径方向外方に配されたコードを有するトレッ
ド補強層7とを具えた自動二輪車用ラジアルタイヤ1で
ある。タイヤ1は、トレッド部2においてトレッド端2
e、2e間のトレッド面2aを形成するトレッドゴムT
gと、バットレス面10をなすウイングゴムWgとを具
える。前記ウイングゴムWgは、バットレス面10と、
前記トレッド端2eからトレッドゴムTgのタイヤ軸方
向外端面と接続されて前記トレッド補強層7の端部付近
まで一端がのびる外向き面11を具える。この外向き面
11をトレッド端2eとトレッド補強層7の端部7eと
を結ぶ直線Nよりもタイヤ軸方向外側に凹ませ、前記ト
レッドゴムTgに外膨らみ部13を形成する。
Description
性を向上しうる自動二輪車用ラジアルタイヤに関する。
に示すように、ラジアル構造のカーカスaと、このカー
カスaのタイヤ半径方向外側かつトレッド部bの内部に
配されたベルト層cなどを含むトレッド補強層dとを具
えている。またこの種のタイヤは、車両を傾けることに
よりタイヤにキャンバー角を与えて旋回走行するため、
トレッド端e、e間のタイヤ軸方向の距離であるトレッ
ド巾がタイヤ最大巾をなしかつトレッド面baがタイヤ
半径方向外側に凸の円弧状に湾曲させて構成される特徴
的な形状を具えている。
トレッド部bにおいて前記トレッド端間のトレッド面b
aを形成するトレッドゴムg1と、前記トレッド端eか
ら半径方向内方にのびるバットレス面fを除いたサイド
ウォール部hの外面をなすサイドウォールゴムg2と、
前記バットレス面fをなすウイングゴムg3とを具え
る。前記トレッドゴムg1は路面と接触するため、耐摩
耗性の高い比較的硬質なゴムが用いられるが、サイドウ
ォールゴムg2は、タイヤのサイド部を柔軟に屈曲させ
るためにトレッドゴムg1よりも柔らかいゴムが用いら
れる。また硬質のトレッドゴムg1と軟質のサイドウォ
ールゴムg2との境界部となるバットレス部fには、走
行中に比較的大きな歪が作用するため、サイドウォール
ゴムg2と同質ないしこれに近似した特性を有するゴム
(すなわちトレッドゴムg1よりも柔軟なゴム)を有す
る前記ウイングゴムg3が配されている。
3は、図8に拡大して示すように、前記バットレス面f
と、前記トレッド端eから前記トレッドゴムg1のタイ
ヤ軸方向外端面と接続されて前記トレッド補強層dの端
部付近まで一端がのびる外向き面jと、前記バットレス
面fの半径方向内端からトレッド補強層dの端部近傍の
一端までサイドウォールゴムg2と接してのびる内向き
面kとを具えて構成されているが、外向き面jは、前記
トレッド端eとトレッド補強層dの端部付近とを結ぶ略
直線状に形成されていた。
g3の形状では、該トレッド端eの付近において、多く
のウイングゴムg3がトレッド部b側に入り込むことと
なる。このため、例えばトレッド端e付近が路面と接地
するような限界に近い旋回走行時においては、路面から
の反力Fをトレッドゴムg1によって支持する能力が相
対的に低下し、逆に柔軟なウイングゴムg3が路面から
の反力Fをより多く受け持つこととなるため、トレッド
端e付近での剛性が著しく低下し旋回走行性能が急激に
悪化するという問題があることを本発明者らは突き止め
た。
なされたもので、ウイングゴムの前記外向き面を、前記
トレッド端とトレッド補強層端部付近とを結ぶ直線より
もタイヤ軸方向外側に凹ませることにより、前記トレッ
ドゴムに外膨らみ部を形成することを基本として、旋回
走行時の悪化を防止しうる自動二輪車用ラジアルタイヤ
を提供することを目的としている。
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアに至るラジアル構造のカーカスと、
前記トレッド部の内部かつカーカスの半径方向外方に配
されたコードを有するトレッド補強層とを具え、かつト
レッド端間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾がタ
イヤ最大巾をなしかつトレッド面がタイヤ半径方向外側
に凸の円弧状で湾曲する自動二輪車用ラジアルタイヤで
あって、前記トレッド部において前記トレッド端間のト
レッド面を形成するトレッドゴムと、前記トレッド端か
ら半径方向内方にのびるバットレス面を除いたサイドウ
ォール部の外面をなすサイドウォールゴムと、前記バッ
トレス面をなすウイングゴムとを具えるとともに、前記
ウイングゴムは、タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面
において、前記バットレス面と、前記トレッド端から前
記トレッドゴムのタイヤ軸方向外端面と接続されて前記
トレッド補強層端部付近まで一端がのびる外向き面と、
前記バットレス面の半径方向内端からトレッド補強層端
部近傍の一端までサイドウォールゴムと接してのびる内
向き面とを具えるとともに、前記外向き面は、前記トレ
ッド端とトレッド補強層端部付近とを結ぶ直線よりもタ
イヤ軸方向外側に凹ませることにより、前記トレッドゴ
ムに外膨らみ部を形成することを特徴としている。
前記一端が前記内向き面の前記一端から離間してトレッ
ド補強層の端部に連なることにより前記トレッドゴムと
前記サイドウォールゴムとにウイングゴムが介在するこ
とが望ましい。
充填するとともに無負荷とした正規状態において、前記
トレッド端を通るトレッド面に立てた法線L1と、トレ
ッド面と、前記法線L1と平行かつ前記トレッド補強層
のタイヤ軸方向の端部を通る直線L2と、ウイングゴム
の前記内向き面とで囲まれるトレッド端縁領域の全面積
Saと、このトレッド端部領域に含まれるトレッドゴム
の全面積Stとの比(St/Sa)が0.6〜1.0で
あることが望ましい。
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTO
であれば "Measuring Rim"とする。また、「正規内圧」
とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JA
TMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE L
OAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に
記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSU
RE" であるが、タイヤが乗用車用である場合には180
KPaとする。
タA硬さHs1は56〜68度、かつ前記サイドウォー
ルゴムのJISデュロメータA硬さHs2は55〜65
度、しかも前記ウイングゴムのJISデュロメータA硬
さHs3は55〜65度であることが望ましい。さらに
前記サイドウォールゴムとウイングゴムとのJISデュ
ロメータA硬さの差|Hs3−Hs2|は0〜7度であ
ることが望ましい。なおJISデュロメータA硬さは、
JIS−K6253に準拠して測定する。
に基づき説明する。図1は、本実施形態の自動二輪車用
ラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがあ
る)の断面図、図2はそのトレッド端付近の拡大図を示
している。図において、タイヤ1は、トレッド部2から
サイドウォール部3を通りビード部4のビードコア5に
至るラジアル構造のカーカス6と、前記トレッド部2の
内部かつカーカスの半径方向外方に配されたコードを有
するトレッド補強層7とを具えている。
端2e、2e間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾
TWがタイヤ最大巾SWをなしかつトレッド面2aがタ
イヤ半径方向外側に凸の円弧状で湾曲して構成される。
タイヤ1は、このようなトレッド部2を具えることによ
り、大きなキャンバー角を与えられた場合であっても、
トレッド面2aを円滑に路面に追随させることができキ
ャンバースラストを発生して旋回走行をなし得る。
をタイヤ赤道Cに対して70〜90度の角度で配列した
1枚以上のカーカスプライ6Aから構成される。本例で
は前記カーカスコードとして、ナイロン、レーヨン、ポ
リエステル等の有機繊維コードからなる2枚のカーカス
プライ6Aが用いられる。また本例では各カーカスプラ
イ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3をへて
ビードコア5に至るプライ本体部6aの両端に、前記ビ
ードコア5の廻りでタイヤ軸方向の内側から外側に巻上
げられたプライ巻上げ部6b、6bを有する。また、前
記プライ本体部6aとプライ巻上げ部6bとの間には、
ビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペッ
クスゴム8が充填され、ビード部4の曲げ剛性を適切に
高めうる。
する1枚以上のプライから構成される。本例のトレッド
補強層は、タイヤ半径方向の内、外2枚のベルトプライ
7A、7Bから構成されたいわゆるベルト層により構成
される。前記コード角度は、例えばタイヤ赤道に対して
15〜45度程度とすることができ、本例ではコード角
度を17度としている。また前記コードとしては、ナイ
ロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の
有機繊維コードが好適であるが、必要に応じてスチール
コードなども採用されうる。また前記ベルトプライ7
A、7Bは、本例ではタイヤ半径方向内側のベルトプラ
イ7Aが広幅をなし、その外端がトレッド補強層7のタ
イヤ軸方向の端部7eを形成している。この端部7e
は、略トレッド端2eまでのびており、トレッド端2e
付近での剛性を高めるのに役立つ。なお本例ではトレッ
ド補強層7は、ベルト層のみからなるが、このベルト層
に代えて又はベルト層とともにコードを実質的にタイヤ
周方向に配列したいわゆるバンド層(図示省略)などを
配することもできる。
て前記トレッド端2e、2e間のトレッド面2aを形成
するトレッドゴムTgと、前記トレッド端2eから半径
方向内方にのびるバットレス面10を除いたサイドウォ
ール部3の外面をなすサイドウォールゴムSgと、前記
バットレス面10をなすウイングゴムWgとを具えてい
る。
直進、旋回走行時の駆動力、横力の他、制動力などを好
適に発揮し得るように、本例ではJISデュロメータA
硬さHs1が56〜68度、より好ましくは60〜66
度のゴム組成物が用いられている。またサイドウォール
ゴムSgは、タイヤのサイドウォール部3を屈曲させて
振動を吸収し、あるいは旋回走行時においてサイド部の
過度の屈曲を防止して走行性を高めるべく、本例ではJ
ISデュロメータA硬さHs2が55〜65度、より好
ましくは55〜60度のゴム組成物が用いられている。
またサイドウォールゴムSgは、ビード部4からタイヤ
半径方向外側にのび前記カーカス6とトレッド補強層7
との間に介在しかつ先細状で終端している。
軸を含むタイヤ子午線断面において、前記バットレス面
10と、前記トレッド端2eから前記トレッドゴムTg
のタイヤ軸方向外端面Tgeと接続されて本例では前記
トレッド補強層7の端部7eまで一端11eがのびる外
向き面11と、前記バットレス面10の半径方向内端1
0iから本例ではトレッド補強層7の端部7eに達して
終端する一端12eまでサイドウォールゴムSgと接し
てのびる内向き面12とを具えている。なお前記外向き
面11、内向き面12の各一端11e、12eは、前記
トレッド補強層7の端部7eに達する場合の他、前記端
部7eの手前で途切れることにより該端部7e付近で終
端する事もある。この場合、外向き面11、内向き面1
2の各一端11e、12eは、前記トレッド補強層7の
端部7eまでの最小長さが2mm以下であることが望まし
い。
は、本実施形態ではトレッド端2eとトレッド補強層7
の端部7eとを結ぶ直線Nよりもタイヤ軸方向外側に凹
ませている。具体的には、前記外向き面11は、凹円弧
状に形成されている。これにより、本発明のタイヤ1の
トレッドゴムTgは、その軸方向の端部Tgeに前記ウ
イングゴムWgの外向き面11と接する外膨らみ部13
が形成される。このようなタイヤ1では、トレッド端2
e付近が路面と接地するような限界に近い旋回走行時に
おいても、トレッドゴムTgの外膨らみ部13によりト
レッド端2e付近により多くのトレッドゴムTgを存在
させることができるため、路面からの反力Fを確実に受
け止めることができ、従来のようなトレッド端Tge付
近での剛性の著しい低下を防止でき旋回走行性能の急激
な悪化を効果的に抑制しうる。
1は、本例では前記トレッド端2eから前記トレッドゴ
ムTgのタイヤ軸方向外端面Tgeと接続されて前記ト
レッド補強層7の端部7eにまで達して一端がのびてい
る。このため、前記トレッドゴムTgと前記サイドウォ
ールゴムSgとの間にウイングゴムWgが介在すること
により、製造時においては硬質なトレッドゴムTgと柔
軟なサイドウォールゴムSgとが直接接着されるのを防
止しうる。これにより、物性が大きく異なる両ゴムの接
着不良に起因する空気残りなどの成形不良を防止しう
る。
デュロメータA硬さHs3が55〜65度、より好まし
くは55〜60度とすることが望ましく、特に好ましく
は前記サイドウォールゴムSgとウイングゴムWgとの
JISデュロメータA硬さの差|Hs3−Hs2|を0
〜7度とすることが望ましい。これにより、サイドウォ
ールゴムSgとウイングゴムWgとの硬度差が一定範囲
に規制されることにより、さらに両ゴムの接着性が向上
し成形不良などを効果的に防止できる。なおゴムの前記
硬さはHs3>Hs2とすることが望ましい。これによ
り、ゴムの硬さをタイヤ半径方向外側に向かうにつれて
徐々に大にでき剛性段差を緩和でき、仕上がり後におい
ても耐久性などを向上するのに役立つ。
3を定量的に把握するために、例えばタイヤ1を正規リ
ムにリム組みしかつ正規内圧を充填するとともに無負荷
とした正規状態において、図3に示すように、前記トレ
ッド端2eを通るトレッド面2aに立てた法線L1と、
トレッド面2aと、前記法線L1と平行かつ前記トレッ
ド補強層7のタイヤ軸方向の端部7eを通る直線L2
と、ウイングゴムWgの前記内向き面12とで囲まれる
トレッド端縁領域Eの全面積Saと、このトレッド端部
領域Eに含まれるトレッドゴムTgの全面積Stとの比
(St/Sa)を限定することができる。前記比(St
/Sa)が小さすぎると、トレッド端縁領域Eに含まれ
るトレッドゴムの割合が低下するため、該トレッド端縁
領域Eの剛性が低下して旋回性能が悪化する傾向があ
り、逆に前記比(St/Sa)が過大になると、トレッ
ド端縁領域Eに占めるウイングゴムWgの面積が過小と
なって、トレッドゴムTgとサイドウォールゴムSgと
が接触しやすくなる。このような観点より、前記比(S
t/Sa)は、0.6〜1.0、より好ましくは0.6
〜0.8であることが特に望ましい。
は、従来と同様、TOS(Tread OverSidewall)構造を
有するラジアルタイヤの2ステージ成型法が従来通り採
用できる。すなわち、図4に示すように円筒状をなす成
型用ドラム20にカーカスプライ6Aを巻き付け、ビー
ドコア5、ビードエーペックス8などをセットする。そ
の後に、カーカスプライ6Aの両端を折り返し、サイド
ウォールゴムSgを張りつけする。
ード部4、4の間隔を狭めつつ、タイヤの内腔側からブ
ラダなどの膨張体21でカーカスプライ6Aをトロイド
状に膨張変形させつつ、例えば別ステージでリング状に
形成されたトレッド補強層7、未加硫のトレッドゴム体
22と合体され、タイヤの生カバーを形成しこれを加硫
成形する。これにより本発明のタイヤ1を容易に製造し
うる。
ば図6(A)に示すように、トレッドゴムTg、ウイン
グゴムWg及びトレッドゴムTgとウイングゴムWgと
のタイヤ半径方向内側面に配された小厚さのアンダート
レッドゴムUgを一つの押出機により一体に押し出した
一体押し出し品が用いられる。またウイングゴムWg
は、トレッドゴムTgとの接続部をトレッドゴム体22
の巾方向の外側に向かって凹ませることにより、トレッ
ドゴムTgの端部に前記外膨らみ部13を予め形成して
いる。
レッドゴムTg、ウイングゴムWgの両ゴムに跨って配
されることにより、両ゴムの剥離を防ぎ一体化するのに
役立つ。またこのような、アンダートレッドゴムUg
は、例えば0.5〜1.5mm程度の小厚さをなすことに
より、実質的にトレッドゴムTgの性能には影響を与え
ることはなく、トレッドゴム体Tgとカーカスプライ6
Aとの接着性を向上するために機能しうる。なお従来の
トレッドゴム体を図6(B)に示す。
3W)であり、図1、図7に示すタイヤ(実施例、比較
例)を表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タ
イヤをリム(17×MT6.00)、内圧(290kP
a)の条件の基で自動二輪車(排気量750cm3 )の後
輪に装着して、乾燥舗装道路を実車走行し、直進安定
性、旋回時の限界速度、旋回時の過渡特性(キャンバー
角、旋回速度を徐々に増していく際の車両の挙動変化)
をドライバーによる官能評価によって比較した。評価
は、5点法を用い、点数が大なほど性能に優れている。
テストの結果を表1に示す。
旋回時の限界速度が比較例に比べて大となっており、ま
た旋回時の過渡特性についても急激な車両の挙動変化が
少なく非常に良好な結果が得られた。
は、トレッドゴムのタイヤ軸方向外端面と接続されたウ
イングゴムの外向き面は、トレッド端とトレッド補強層
の端部付近とを結ぶ直線よりもタイヤ軸方向外側に凹む
ことにより、前記トレッドゴムの軸方向の端部にウイン
グゴムの外向き面と接する外膨らみ部を具える。これに
より、トレッド端付近が路面と接地するような限界に近
い旋回走行時においても、トレッドゴムの外膨らみ部に
よりトレッド端付近により多くのトレッドゴムを存在さ
せることができるから、従来のようなトレッド端付近で
の剛性の著しい低下を防止でき旋回走行性能の急激な悪
化を効果的に抑制しうる。
ゴムの外向き面は、前記一端が前記内向き面の前記一端
から離間してトレッド補強層の端部に連なることにより
前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間にウ
イングゴムが介在し、前記トレッドゴムとサイドウォー
ルゴムとが直接接触するのを防止しうる結果、例えば生
カバー成型時のゴムの接着不良などを防止し成形不良な
どを防止するほか、タイヤの耐久性などをも向上しう
る。
態において、規定されたトレッド端縁領域の全面積Sa
と、このトレッド端部領域に含まれるトレッドゴムの全
面積Stとの比(St/Sa)を0.6〜1.0に規制
することにより、トレッドゴムの外膨らみ部を定量的に
規制することができ、より確実に旋回走行性能を向上し
うる。
ム、サイドウォールゴム、ウイングゴムのゴム硬さを一
定の範囲に規制することにより、旋回走行性能を維持し
つつウイングゴムがトレッドゴムとサイドウォールゴム
との剛性段差を緩和し各ゴムの接着性を向上しタイヤの
耐久性をも高めうる。
タイヤの断面図である。
る。
トレッドゴム体の断面図、(B)は従来のトレッドゴム
体の断面図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアに至るラジアル構造のカーカスと、
前記トレッド部の内部かつカーカスの半径方向外方に配
されたコードを有するトレッド補強層とを具え、かつト
レッド端間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾がタ
イヤ最大巾をなししかもトレッド面がタイヤ半径方向外
側に凸の円弧状で湾曲する自動二輪車用ラジアルタイヤ
であって、 前記トレッド部において前記トレッド端間のトレッド面
を形成するトレッドゴムと、前記トレッド端から半径方
向内方にのびるバットレス面を除いたサイドウォール部
の外面をなすサイドウォールゴムと、前記バットレス面
をなすウイングゴムとを具えるとともに、 前記ウイングゴムは、タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線
断面において、 前記バットレス面と、 前記トレッド端から前記トレッドゴムのタイヤ軸方向外
端面と接続されて前記トレッド補強層端部付近まで一端
がのびる外向き面と、 前記バットレス面の半径方向内端からトレッド補強層端
部近傍の一端までサイドウォールゴムと接してのびる内
向き面とを具えるとともに、 前記外向き面は、前記トレッド端とトレッド補強層端部
付近とを結ぶ直線よりもタイヤ軸方向外側に凹ませるこ
とにより、前記トレッドゴムに外膨らみ部を形成するこ
とを特徴とする自動二輪車用ラジアルタイヤ。 - 【請求項2】前記ウイングゴムの前記外向き面は、前記
一端が前記内向き面の前記一端から離間してトレッド補
強層の端部に連なることにより前記トレッドゴムと前記
サイドウォールゴムとにウイングゴムが介在することを
特徴とする請求項1記載の自動二輪車用ラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項3】正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填
するとともに無負荷とした正規状態において、前記トレ
ッド端を通るトレッド面に立てた法線L1と、トレッド
面と、前記法線L1と平行かつ前記トレッド補強層のタ
イヤ軸方向の端部を通る直線L2と、ウイングゴムの前
記内向き面とで囲まれるトレッド端縁領域の全面積Sa
と、このトレッド端部領域に含まれるトレッドゴムの全
面積Stとの比(St/Sa)が0.6〜1.0である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車用ラ
ジアルタイヤ。 - 【請求項4】前記トレッドゴムのJISデュロメータA
硬さHs1が56〜68度、かつ前記サイドウォールゴ
ムのJISデュロメータA硬さHs2が55〜65度、
しかも前記ウイングゴムのJISデュロメータA硬さH
s3が55〜65度であり、かつ前記サイドウォールゴ
ムとウイングゴムとのJISデュロメータA硬さの差|
Hs3−Hs2|が0〜7度であることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の自動二輪車用ラジアル
タイヤ。
Priority Applications (1)
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JP2001152817A JP4658377B2 (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
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JP2002337512A true JP2002337512A (ja) | 2002-11-27 |
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