JP4160245B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドウォール部のクラックを防止しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年ではタイヤ製造工程の自動化、工程集約を目的として、例えば図9(A)に示すように、小巾かつ小厚さの帯状をなす未加硫のゴムストリップGをタイヤ周方向に沿ってカーカスの外側に直接又はドラム上に巻き付けることにより、同図(B)に示すようなサイドウォールゴムcを形成することが提案されている。なお符号dは例えばビード部をのびるクリンチゴムであり、サイドウォールゴムcに一体化されている。
【0003】
ところで、近年では車両の高性能化、高出力化に合わせて空気入りタイヤ、特に偏平率が低い低偏平タイヤにあっては、非常に高い操縦安定性能が求められている。このため、サイドウォールゴム材にも比較的ゴム硬さが大かつ高モジュラスのゴム材が用いられつつある。
【0004】
しかしながら、このようなゴム材は、一般に未加硫時のゴム流れ性が悪いため、上述のゴムストリップGでサイドウォールゴムcを形成した場合、隣接するゴムストリップG、b同士の密着が不十分となりやすい。このため、図10に示す如く、加硫成型された空気入りタイヤTにおいては、走行中の歪等が結合力の低いゴムストリップG、Gの境界部jであった位置に集中し、X部拡大図の如く該境界部jの表面側を起点としてクラックeが生じやすくなるという不具合がある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、カーカスの外側に配されたサイドウォール材を、タイヤ半径方向内側の内層と、その外側の外層とを含んで構成するとともに、前記外層をゴムストリップをタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成し、かつそのゴム材の物性を一定範囲に限定することを基本として、外層でのクラック等の発生を効果的に防止し耐久性を向上しうる空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することを主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材が、タイヤ半径方向内側の内層と、その外側に配されかつ前記内層とは異なる材料からなる外層とを含み、かつ前記外層は、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装体からなり、しかも前記ゴムストリップは、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材からなるとともに、
前記内層は、前記軟質ゴム材よりもJISデュロメータA硬さが大の硬質ゴム材からなるゴム層であることを特徴としている。なおゴムのデュロメータA硬さは、JIS−K6253に基づくデュロメータータイプAによる硬さとして定義する。
【0007】
また請求項2記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材が、タイヤ半径方向内側の内層と、その外側に配されかつ前記内層とは異なる材料からなる外層とを含み、
かつ前記外層は、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装体からなり、
しかも前記ゴムストリップは、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材からなるとともに、
前記内層は、1本又は複数本の有機繊維コードをトッピングゴムで被覆した小巾かつ長尺な帯状プライをタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装プライからなることを特徴としている。
【0008】
また請求項3記載の発明は、偏平率が55%以下であることを特徴とする
【0009】
また請求項4記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材を、タイヤ半径方向内側の内層と、該内層とは異なる材料からなりかつ前記内層の外側に配された外層とを含んで構成するとともに、
前記外層を、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成し、
しかも前記ゴムストリップに、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材を用いるとともに、
前記内層は、前記軟質ゴム材よりもJISデュロメータA硬さが大の硬質ゴム材からなるゴム層であることを特徴とする。
【0010】
また請求項5記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材を、タイヤ半径方向内側の内層と、該内層とは異なる材料からなりかつ前記内層の外側に配された外層とを含んで構成するとともに、前記外層を、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成し、しかも前記ゴムストリップに、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材を用いるとともに、
前記内層は、1本又は複数本の有機繊維コードをトッピングゴムで被覆した小巾かつ長尺な帯状プライをタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装プライからなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の空気入りタイヤの実施の一形態をその製造方法とともに図面に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイヤの右半分断面図、図2はそのサイドウォール部の部分拡大図を示している。図において空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層7とを具えた例えば偏平率が55%以下の乗用車用ラジアルタイヤを例示している。
【0012】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジアル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから構成されている。前記カーカスコードは、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードの他、必要によりスチールコードなどが採用される。前記カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aに連なり前記ビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを一体に有している。またこの本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4の曲げ剛性などを高め操縦安定性を向上しうる。
【0013】
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成したものを例示する。前記ベルトコードは、本例ではスチールコードを採用しているが、これ以外にも例えばアラミド等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて採用しうる。
【0014】
前記サイドウォール部3において、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側にはサイドウォール部3をタイヤ半径方向内外にのびるサイドウォール材9が配されている。本例のサイドウォール材9は、タイヤ半径方向の外端9oが前記トレッド部2の側端部で先細状で終端するとともに、タイヤ半径方向の内端9iがビード部4に配されかつリムと接する硬質なクリンチゴム14に連なって終端するものが例示される。ただし、この形状に限定されるものではない。
【0015】
前記サイドウォール材9は、図1、図2に示す如く、タイヤ半径方向内側の内層10と、その外側に配されかつ前記内層10とは異なる材料からなる外層11とで構成されたものを例示する。
【0016】
前記サイドウォール材9の外層11は、図9(A)に示したような小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップGを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより、図3に示すような巻装体12を用いて形成されている。
【0017】
前記ゴムストリップGは、例えば押出機で混練されたゴム材料を一対のローラーダイ又は口金から所望の横断面で連続して押し出し成形することにより製造しうる。またゴムストリップGは、その巾Wが例えば5〜50mm、より好ましくは10〜25mm、かつその厚さtは0.3〜2.5mm、より好ましくは0.5〜2.0mmとすることが望ましい。ゴムストリップGの巾Wが5mm未満になると、巻装体12を形成するのに巻き付け回数が増大し比較的多くの時間を要する傾向があり、逆に50mmを超えると巾が大となって巻装体12の形状を整えるのが困難な傾向にある。またゴムストリップGの前記厚さtが0.3mm未満になると、ゴムストリップGが巻き付け途中で破断し易くなって巻き付け作業性が悪化する傾向があり、逆に2.5mmを超えると、巻装体12の形状を整えるのが困難な傾向がある。
【0018】
本実施形態では、このようなゴムストリップGを、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0MPaしかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}である軟質ゴム材R1から構成している。本発明者らの種々の実験の結果、このような物性を有する軟質ゴム材R1は、従来のサイドウォールゴムに比べると低硬度、低モジュラスであり、ゴム流れ性に優れるため、前記巻装体12の形成時に隣接するゴムストリップG、G間の密着性を大幅に向上でき、しかも加硫成形後においてゴムストリップGの境界部であった箇所(図2に一点鎖線で示す。)の強度低下をも防止しうることを見出した。
【0019】
ここで、前記軟質ゴム材R1のJISデュロメータA硬さが48度よりも小であると、サイドウォール部3の曲げ剛性が著しく低くなり、操縦安定性の向上が期待できず、逆に58度を超えると、走行中にサイドウォール部3に作用する歪の緩和吸収性能が低下して加硫後にクラックが生じやすくなる。このような観点より、軟質ゴム材R1のJISデュロメータA硬さは、より好ましくは50〜56度、さらに好ましくは52〜54度とすることが望ましい。
【0020】
また前記軟質ゴム材R1の230%伸張時のモジュラスが、1.5MPaよりも小であると、サイドウォール部3の曲げ剛性が著しく低くなり内層10を設けても操縦安定性の向上が期待できず、逆に6.0MPaよりも大になると、走行中にサイドウォール部3に作用する歪の緩和吸収性能が低下し、加硫後のクラックが生じやすくなる。このような観点より、軟質ゴム材R1の230%伸張時のモジュラスは、より好ましくは2.5〜5.5MPa、さらに好ましくは3.0〜4.5MPaとすることが望ましい。
【0021】
また未加硫ゴム材のゴム流れ性を示す指標の一つとしてムーニー粘度があり、このムーニー粘度の値が小さいほどゴム流れ性に優れる。このため、本実施形態では、ゴムストリップGをなす軟質ゴム材R1のムーニー粘度を従来よりも低い値の28〜44{ML(1+4)}として、巻装体12の成形時のゴム流れ性を十分に向上させることにより、ゴムストリップGの巻き付け時の変形を促し、隣接するゴムストリップG、G同士の密着を良好として巻装体12の仕上がりを向上し、ひいてはサイドウォール部表面のクラックを防止しうる。
【0022】
前記軟質ゴム材R1の前記ムーニー粘度が28{ML(1+4)}未満であると、ゴムの流れ性が過度に強くなって巻装体12の成形時に型くずれし易く巻装体12の成形作業が困難になる傾向があり、逆に44{ML(1+4)}を超えると、ゴムストリップG同士の密着性が低下して加硫後にクラックが生じやすくなる。このような観点より、軟質ゴム材R1のムーニー粘度は、より好ましくは34〜38{ML(1+4)}、さらに好ましくは32〜40{ML(1+4)}とすることが望ましい。
【0023】
また前記軟質ゴム材R1のムーニー粘度は、ゴムの練り回数及び/又は練り時間等を種々設定することにより、またペプタイザー、ステアリン酸等の添加剤の配合量を違えることにより所望の値に調節することが可能である。またこのムーニー粘度は、JIS−K6300「未加硫ゴム物理試験方法」における「ムーニー粘度」に記載の試験方法に準拠して特定する。なお軟質ゴム材R1のゴム基材としては、特に限定はされないが例えばジエン系ゴムが好ましく、より具体的には天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムなどの1種又は2種以上をブレンドして用いることができる。
【0024】
また本実施形態では、図1、図2に示した如く、サイドウォールゴム材9が前記外層11の内側に内層10を具えている。この内層10は、前記外層11を軟質ゴム材R1で形成したことにより生じる不具合、例えばサイドウォール部3の曲げ剛性等の低下により操縦安定性の悪化を防止するのに役立つ。
【0025】
本実施形態では、前記内層10が前記軟質ゴム材R1よりもJISデュロメータA硬さが大の硬質ゴム材R2からなるゴム層16としたものを例示する。該ゴム層16は、例えば押出機等により一体に押し出された押出し成型品を用いることもできるが、本例では前記外層11と同様、図3に示すように、前記硬質ゴム材R2を用いたゴムストリップGをタイヤ周方向に巻き付けることにより形成された巻装体15からなるものを例示している。従って、前記外層11をなす巻装体12は、前記内層10の巻装体15の外側に形成される。なお、ゴム層16を補強するために、短繊維などを配合することも好ましく実施しうる。またこのサイドウォール材9の一端には前記クリンチゴム14などが一体化される。
【0026】
このように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、カーカス6の外側に配されるサイドウォール材9を、内層10と外層11とを含んで構成し、かつ外層11を前記軟質ゴム材R1を用いたゴムストリップGをタイヤ周方向に沿って巻き付けて形成した巻装体12を用いている。従って、この種のタイヤに生じがちなサイドウォール部3の表面でのクラックを効果的に防止できるため、タイヤの生産性を高めつつ耐久性をも向上しうる。また本実施形態のように前記内層10を、外層11よりも硬質な硬質ゴム材R2からなるゴム層16で形成したときには、外層11の軟質ゴム材R1では低下しがちなサイドウォール部3の曲げ剛性などを効果的に高めることができ、操縦安定性能を損なうことも防止しうる。なお内層10では、外層11のようなクラックの問題は生じ難く、ゴム流れ性の悪いゴム材を用いることが可能である。なお内層10の厚さt1と、外層11の厚さt2との比(t2/t1)は、例えば0.05よりも大かつ4.0未満とすることが望ましい。
【0027】
図4には、本発明の他の実施形態を示している。
本実施形態では、前記内層10が、図5に示す如く、1本又は複数本の有機繊維コード20をトッピングゴム21で被覆した小巾かつ長尺な帯状プライ22をタイヤ周方向に沿って巻き付ける(図7参照)ことにより形成した巻装プライ24からなるものを例示している。このように、内層10に有機繊維コード20を配することにより、サイドウォール部3をさらに効果的に補強でき、タイヤの操縦安定性を向上しうる。
【0028】
なお前記巻装プライ24は、コード材料がスチールコードであると、成形性が悪くかつタイヤ重量が大となる他、乗用車用タイヤの場合にはサイドウォール部3の曲げ剛性が過大となって乗り心地が著しく悪化する傾向がある。また図示していないが、このような巻装プライ24と、前記ゴム層16とを複合して内層10を構成することもできる。
【0029】
図6には、上述のような空気入りタイヤ1の製造方法の一例を示している。
図6のものでは、タイヤ生カバー形成工程において、成形ドラム25上でトロイド状に変形されかつベルト層7、トレッドゴムTgなどが配されたカーカスプライ6Aの側面に、図3に示したように内層10、外層11を予め一体にしたサイドウォール材9を貼り付けるものが示されている。このサイドウォール材9は、予め別の成形ドラム上でクリンチゴム14などと一体化しかつかつ長尺な帯状で形成され、これを前記カーカスプライ6Aのサイドウォール部分に沿って湾曲させながら貼り付けし生カバーを形成する。しかる後、生カバーを加硫成形し空気入りタイヤを製造しうる。
【0030】
また図7にはさらに他の形態を示している。
この実施形態では、前記トロイド状に膨張変形された前記カーカスプライ6Aの側面に、ゴムストリップGをタイヤ軸を中心として渦巻き状に巻き付けることにより形成するものを例示している。この例では、内層10をこのようなゴムストリップGにより形成しているが、外層11についても同様に貼り付けしうる。
【0031】
また図8にはさらに他の形態を示している。この例では、円筒状の成形ドラム26にカーカスプライ6Aを巻き付けかつその両端をビードコア5の廻りで巻き上げたカーカスプライ6Aの円筒状態が示されている。そして、図8(A)のように、内層10を構成するゴムストリップGを、このような円筒状のカーカスプライ6Aのサイドウォール部に相当する位置にタイヤ周方向に沿って巻き付けしうる。さらに同図(B)に示すように、内層10の外側に外層11を構成するゴムストリップGを貼り付けする。しかる後、カーカスプライ6Aをトロイド状に変形させ、トレッドゴムなどを配して生カバーが形成される。
【0032】
上記各形態において、ゴムストリップGは、その一端をカーカスプライ6A又は内層10等に貼り付けた後、前記成形ドラム25ないし26を回転させることにより、連続して供給されるゴムストリップGをカーカスプライ6A等の外側に連続して巻き付けできる。またゴムストリップGは、巻付けの軸方向位置をアプリケータなどに案内されながら制御されることにより、ゴムストリップGの重なり量などが制御され、図3のように所望の断面形状の記巻装体12を形成できるる。
【0033】
以上本発明の実施形態について説明したが、内層10については、タイヤに要求される性能に応じて種々の材料が採用されうる。また本発明は、乗用車用空気入りタイヤに特に好ましいものではあるが、乗用車用以外にも、自動二輪車用やトラック、バス用のタイヤなど、種々のタイヤにも用いることができるのは言うまでもない。
【0034】
【実施例】
タイヤサイズが215/45ZR17でありかつ表1に示す仕様にて乗用車用空気入りラジアルタイヤを試作するとともに、その性能についてテストを行った。なお、サイドウォール材を一体に押し出した押出し成形品を用いた空気入りタイヤ(従来例1、2)やゴムストリップを用いつつ内層を具えていない空気入りタイヤ(比較例1)についても併せて試作し性能を比較した。なお実施例の外層の主なゴム配合は、IR10(PHR)、BR55(PHR)、NR35(PHR)、FEF45重量部とした。テストは下記の要領で行った。
【0035】
<操縦安定性>
試供タイヤをリム(7.0×17)にリム組みしかつ内圧200kPaを充填した後、排気量2000ccの後輪駆動車の4輪に装着し、ドライバーのみ乗車してタイヤテストコースのドライアスファルト路面を走行し、ハンドル応答性、剛性感、旋回時のグリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により従来例1を100とする指数表示で評価した。数値が大きいほど、操縦安定性に優れていることを示す。
【0036】
<耐クラック性能>
上記テスト車両で速度60km/hとしてアスファルトのテストコースを10000km走行後、サイドウォール部に発生したクラックの長さを測定した。タイヤ1本当たりに作用した荷重は、3.92KNとし、クラックが生じていなかったものを100とする指数で表示した。数値が100に近い程、良好である。
【0037】
<製造コスト>
タイヤ1本当たりの製造コスト(人件費含む)を従来例1を100とする指数で表示した。数値が小さい程良好である。
テストの結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
テストの結果、実施例のタイヤは、従来例、比較例のタイヤに比べて同程度の耐久性を確保しつつ製造コストを低減していることが確認できた。またサイドウォール材の内層に、外層よりも硬質のゴム材からなるゴム層を用いた実施例1、2、4及び5や、ナイロンコードからなる巻装プライを用いた実施例3については、いずれも操縦安定性を同程度乃至向上しうることも確認できた。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは、カーカスの外側に配されるサイドウォール材を、内層と外層とを含んで構成し、かつ外層を所定の物性を有する軟質ゴム材からなるゴムストリップをタイヤ周方向に沿って巻き付けて形成した巻装体を用いている。従って、この種のタイヤに生じがちなゴムストリップの境界面など起点とするサイドウォール表面のクラックを効果的に防止しるる、タイヤの生産性を高めうる。
【0041】
また請求項1ないし2の発明のように、内層の構造を限定したときには、外層の軟質ゴム材では低下しがちなサイドウォール部の曲げ剛性などを効果的に高めることができ、操縦安定性能を損なうことも防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様の一例を示すタイヤ右半分断面図である。
【図2】そのサイドウォール部の部分拡大図である。
【図3】巻装体を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すサイドウォール部の部分拡大図である。
【図5】帯状プライを例示する断面図である。
【図6】空気入りタイヤの製造方法を説明する略図である。
【図7】空気入りタイヤの他の製造方法を説明する略図である。
【図8】(A)、(B)は空気入りタイヤの他の製造方法を説明する略図である。
【図9】(A)はゴムストリップの斜視図、(B)はそれを用いたサイドウォールゴムを示す断面図である。
【図10】従来の空気入りタイヤの断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
9 サイドウォール材
10 内層
11 外層
12、15 巻装体
G ゴムストリップ
R1 軟質ゴム材
R2 硬質ゴム材
Claims (5)
- トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材が、タイヤ半径方向内側の内層と、その外側に配されかつ前記内層とは異なる材料からなる外層とを含み、
かつ前記外層は、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装体からなり、
しかも前記ゴムストリップは、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材からなるとともに、
前記内層は、前記軟質ゴム材よりもJISデュロメータA硬さが大の硬質ゴム材からなるゴム層であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材が、タイヤ半径方向内側の内層と、その外側に配されかつ前記内層とは異なる材料からなる外層とを含み、
かつ前記外層は、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装体からなり、
しかも前記ゴムストリップは、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材からなるとともに、
前記内層は、1本又は複数本の有機繊維コードをトッピングゴムで被覆した小巾かつ長尺な帯状プライをタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装プライからなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 偏平率が55%以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材を、タイヤ半径方向内側の内層と、該内層とは異なる材料からなりかつ前記内層の外側に配された外層とを含んで構成するとともに、
前記外層を、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成し、
しかも前記ゴムストリップに、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材を用いるとともに、
前記内層は、前記軟質ゴム材よりもJISデュロメータA硬さが大の硬質ゴム材からなるゴム層であることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
前記カーカスの外側に配されたサイドウォール材を、タイヤ半径方向内側の内層と、該内層とは異なる材料からなりかつ前記内層の外側に配された外層とを含んで構成するとともに、
前記外層を、小巾かつ小厚さの帯状をなすゴムストリップを、タイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成し、
しかも前記ゴムストリップに、JISデュロメータA硬さが48〜58度かつ230%伸張時のモジュラスが1.5〜6.0(MPa)しかもムーニー粘度が28〜44{ML(1+4)}の軟質ゴム材を用いるとともに、
前記内層は、1本又は複数本の有機繊維コードをトッピングゴムで被覆した小巾かつ長尺な帯状プライをタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成した巻装プライからなることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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