JP2002331513A - 水硬性無機質成形体の製造方法 - Google Patents

水硬性無機質成形体の製造方法

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JP2002331513A
JP2002331513A JP2001137565A JP2001137565A JP2002331513A JP 2002331513 A JP2002331513 A JP 2002331513A JP 2001137565 A JP2001137565 A JP 2001137565A JP 2001137565 A JP2001137565 A JP 2001137565A JP 2002331513 A JP2002331513 A JP 2002331513A
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Japan
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press
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hydraulic inorganic
cut piece
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JP2001137565A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maesako
浩 前迫
Shuji Yamaoka
修司 山岡
Teruaki Ohira
晃聡 大平
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品寸法の精度がよく、しかも、周辺部の端
面の角縁が滑らかな水硬性無機質成形体の製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 水硬性無機質成形材料を賦形して得た板
状の賦形物4bを、未硬化状態で最終製品寸法より少し
大きい外寸形状の切断片71に切断する工程と、この切
断片71を上下型5,6の間でプレスしてプレス成形体
72を成形する工程と、プレス成形体72を最終製品寸
法に切断してからこの切断片73の周辺部を面取り加工
する工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築資材として使用される板状の
水硬性無機質成形体は、以下のような製造方法で製造さ
れている。すなわち、まず、特開平6−320519号
公報に開示されているように、一方から他方に向かって
移動する透水性シート上にセメントスラリー等の水硬性
無機質成形材料を供給し、透水性シート下方から減圧脱
水しながら連続的に製造する、所謂フローオン方式等で
板状の生板を製造する。
【0003】つぎに、得られた生板をほぼ製品の寸法に
切断した後、周縁が開放された上下型の間でこの切断片
をプレス成形して製品形状のプレス成形体を得る方法
(以下、「Aの方法」と記す)、または、上記生板を製
品の寸法より大きめの切断片に切断し、この切断片を切
断刃が設けられたプレス型でプレスしながら、所定の成
形体寸法に切断してプレス成形体を得る方法(以下、
「Bの方法」と記す)等を用いて製品形状の生成形体を
得たのち、この生成形体を養生硬化させて製品とする。
【0004】しかし、上記Aの方法では、上下型の端部
が開放状態であるため、切断片を製品形状に予め切断し
てあっても、プレス時に切断片の端部が伸びてしまい、
得られたプレス成形体、すなわち、生成形体の寸法精度
が悪い。すなわち、製品の寸法精度が悪くなってしま
う。
【0005】一方、Bの方法では、製品の寸法精度は確
保できるが、切断された端面が平面に対して直角になる
ため、塗装後の製品を施工した場合、周辺部に水や埃が
堆積しやすく見苦しいという問題があり、また、製品を
運搬したりあるいは施工したりする際に軽微な接触等で
周辺部の角部が欠けやすく、外観が悪くなるばかりでな
く塗装が剥がれて吸水し易く耐久性が低下するといった
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、製品寸法の精度がよく、しかも、周辺部
の端面の角縁が滑らかな水硬性無機質成形体の製造方法
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形体の製造方法は、このような目的を達成するた
めに、水硬性無機質成形材料を賦形して得た板状の賦形
物を、未硬化状態で最終製品寸法より少し大きい外寸形
状の切断片に切断する工程と、この切断片を上下型の間
でプレスしてプレス成形体を成形する工程と、プレス成
形体を最終製品寸法に切断してからこの切断片の周辺部
を面取り加工する工程とを備えた構成とした。
【0008】上記本発明の構成において、板状の賦形物
の製造方法は、特に限定されないが、たとえば、フロー
オン方式や、ハチェック法等の抄造法が挙げられる。
【0009】プレス成形体を製品形状に切断する方法と
しては、特に限定されず、たとえば、回転刃を用いた切
断方法やウォータージェット式の切断方法等が挙げられ
るが、仕上げ精度や切断面の綺麗さを考慮すると、ウォ
ータージェット式の切断方法が好ましい。
【0010】最終製品寸法に切断されたプレス成形体の
周辺部を面取りする方法としては、ヤスリを当てて研削
する方法が好適に使用されるが、上記切断方法のように
回転刃を用いた切断方法やウォータージェット式の切断
方法等を使用してもよい。
【0011】面取り加工によるテーパ面の寸法は、得よ
うとする製品の形状によっても異なるが、図6に示すよ
うな製品厚みtの板状形状としたとき、テーパー面長さ
aはt/3〜t、テーパー面深さbはt/3〜t/2に
なるように設定することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明に係
わる水硬性無機質成形体の製造装置の1例をあらわして
いる。
【0013】図1に示すように、この製造装置Aは、生
板製造装置Bと、プレス成形装置Cと、切断・面取り装
置Dとを備えている。
【0014】生板製造装置Bは、透水性シート1と、原
料供給装置2と、サクション手段3と、加圧ロール4と
を備えている。
【0015】透水性シート1は、透水性を有し、無端ベ
ルト状になっていて、駆動ロール11と多数のガイドロ
ール12を介して図1の矢印X方向に一定速度で回転す
るようになっている。サクション手段3は、減圧ボック
ス31と多数のサクションボックス32とを備えてい
る。
【0016】多数のサクションボックス32は、環状に
なったチェーン(図示せず)を介して無端ベルト状に連
結されていて、このチェーンが掛けられたスプロケット
33,33が回転駆動することによって透水性シート1
と同じ回転方向に等速度で回転するようになっていると
ともに、透水性シート1の上側平行部分と平行になった
時に、各サクションボックス32の上面であるサクショ
ン面が透水性シート1の下面に密着するようになってい
る。
【0017】また、サクションボックス32は、図示し
ていないが、サクション面が断面波形になっていて、こ
のサクション面に多数の吸水孔が穿設されている。
【0018】減圧ボックス31は、真空ポンプやブロア
ーなどの減圧手段に接続されているとともに、減圧孔
(図示せず)がその上面に設けられ、かつ、サクション
ボックス32を下側から受けるようになっている。そし
て、スプロケット33の回転駆動によって減圧ボックス
31上に移動してきたサクションボックス32の底に設
けられた孔(図示せず)が前記減圧孔に一致し、孔およ
び減圧孔を介してサクションボックス32内が減圧さ
れ、吸水孔から透水性シート1越しに原料中の余剰水分
を搾水できるようになっている。
【0019】原料供給装置2は、原料ボックス21と断
面略瓢箪形をした展開ロール22,22とを備え、透水
性シート1の進行方向に前後動しながら、ダイヤフラム
ポンプ(図示せず)から原料ボックス21に供給された
水硬性無機質原料4aを原料ボックス21の下端から透
水性シート1上に供給し、展開ロール22,22によっ
て所定の厚みの展開賦形物4bに展開賦形するようにな
っている。
【0020】加圧ロール4は、断面略瓢箪形をしてい
て、脱水された展開賦形物4bを押圧賦形し、展開ロー
ル22によって展開賦形物4bの表面に生じたローピン
グ等を取り除くようになっている。
【0021】すなわち、この生板製造装置Bは、原料供
給装置2から透水性シート1上に供給された水硬性無機
質原料4aを展開ロール22とサクションボックス32
との間の空間形状、すなわち、断面波形に展開賦形しつ
つサクション手段3によって透水性シート1越しに水硬
性無機質原料4a中の余剰水分を吸引脱水して連続的に
最終製品の幅より少し広い幅を有する断面波形の生板4
cを連続的に得ることができるようになっている。
【0022】プレス成形装置Cは、図2に示すように、
上型5および下型6を備えている。上型5および下型6
は、最終成形品の全周寸法よりも大きなプレス面51,
61をそれぞれ備え、上型5のプレス面51には透水性
シート52が全面を被うように設けられ、下型6のプレ
ス面61は金網62および脱水布63で被われている。
また、下型6のブレス面61には吸引脱水路として多数
の吸引脱水孔64が設けられ、この吸引脱水孔63が吸
引脱水装置(図示せず)に連通している。
【0023】切断・面取り装置Dは、成形されたプレス
成形体72を最終製品寸法の大きさに切断する切断装置
8と、切断片73の端面の角部を面取りする面取り装置
9とを備えている。切断装置8はプレス成形体72の受
型7aを載置する基台81と基台81の上方に設けられ
たウォータージェット式の切断機82とからなり、面取
り装置9は搬送コンベヤ91とヤスリ92とから構成さ
れており、最終製品の形状寸法に切断された切断片73
が、その周辺部の上面角縁を搬送コンベヤ91上でヤス
リ92で研削することにより面取りされるようになって
いる。ヤスリ92での研削は人手もしくはロボットで行
うようにしてもよい。
【0024】上記の製造装置Aを用いた水硬性無機質成
形体の製造方法は、まず、図1に示すように、生板製造
装置Bによって連続的に波板状の生板4cを得たのち、
この生板4cをカッター41によって得ようとする製品
形状より少し大きめの切断片71に切断する。
【0025】つぎに、この切断片71を、プレス成形装
置Cに供給し、上下型5,6の間で断水プレス成形す
る。
【0026】すなわち、プレス成形装置Cは、上下型
5,6のプレス面51,61が最終成形品より全周にわ
たって外側にはみ出る大きさに形成されているので、こ
のプレス成形によって、図3に示すように最終製品部分
の周縁部から耳部72aにかけての部分が均一な厚みに
なったプレス成形体72が得られる。
【0027】そして、この未硬化状態のプレス成形体7
2を下型6から取り出して受型7aに載置し、切断装置
8に供給する。続いて、プレス成形体72の耳部72a
を2点鎖線に沿ってウォータージェット式切断機82で
切断して切断片73を得る。この切断片73を面取り装
置9に供給して、搬送コンべヤ91上でヤスリ92によ
り面取りを行い図4〜図5に示すような最終製品形状の
生成形体7を得る。最後に、この生成形体7を養生硬化
させて水硬性無機質成形体からなる製品を得るようにな
っている。
【0028】すなわち、この製造方法によれば、最終製
品寸法の大きさに切断された切断片73の周辺部の端面
角縁をヤスリ92で研削して面取りすることによりにテ
ーパー面73aが形成され、端面が滑らかな寸法精度の
よい生成形体7を得ることができる。
【0029】そして、この生成形体7を養生硬化させて
得た最終製品は、端面が滑らかであるので軽微な接触で
周辺部の角部が欠けたりすることがなく、また、塗装を
施した製品では塗装が剥がれたりすることがない、耐久
性に優れたものとなる。
【0030】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の実施の形態では、波形の成形体を得るようになっ
ていたが、平板状等他の形状でも構わない。
【0031】また、上記の実施の形態では、原料供給装
置2が透水性シート1の進行方向に前後動するようにな
っていたが、減圧ボックスの基端部側に固定したままに
しておいても構わない。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製
造方法は、以上のように構成されているので、製品寸法
の精度がよく、しかも端面が滑らかであるので、塗装後
の製品を施工した場合、周辺部に水や埃が堆積すること
がなく外観上優れた製品の水硬性無機質成形体を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造方法
に用いる製造装置を模式的にあらわした模式図である。
【図2】図1の製造装置のプレス成形装置の上下型部分
をあらわす側面図である。
【図3】図1のプレス成形装置で得られるプレス成形体
の斜視図である。
【図4】図1の製造装置で得られる最終製品の斜視図で
ある。
【図5】図5の最終製品の要部拡大図である。
【図6】テーパ面の寸法割合を説明する説明図である。
【符号の説明】
4a 水硬性無機質成形材料 4b 展開賦形物 5 上型 51 プレス面 52 最終製品プレス部 6 下型 61 プレス面 7 生成形体 71、73 切断片 72 プレス成形体 73a テーパー面
フロントページの続き Fターム(参考) 4G054 AA01 AC04 BA24 BA27 4G055 AA01 AB05 AC01 BA42 BA63 BA85 BA87

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性無機質成形材料を賦形して得た板状
    の賦形物を、未硬化状態で最終製品寸法より少し大きい
    外寸形状の切断片に切断する工程と、この切断片を上下
    型の間でプレスしてプレス成形体を成形する工程と、プ
    レス成形体を最終製品寸法に切断してからこの切断片の
    周辺部を面取り加工する工程とを備えた水硬性無機質成
    形体の製造方法。
JP2001137565A 2001-05-08 2001-05-08 水硬性無機質成形体の製造方法 Pending JP2002331513A (ja)

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