JPH10278025A - 水硬性無機質成形体の製造方法およびこの製造方法に用いるプレス成形装置 - Google Patents

水硬性無機質成形体の製造方法およびこの製造方法に用いるプレス成形装置

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JPH10278025A
JPH10278025A JP8642697A JP8642697A JPH10278025A JP H10278025 A JPH10278025 A JP H10278025A JP 8642697 A JP8642697 A JP 8642697A JP 8642697 A JP8642697 A JP 8642697A JP H10278025 A JPH10278025 A JP H10278025A
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press
cutting
rough
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formed body
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JP8642697A
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Inventor
Hiroshi Maesako
浩 前迫
Takeshi Kawaguchi
猛 川口
Shuji Yamaoka
修司 山岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抄造法等によって成形された長尺の生板から所
定形状の成形体を精度よく、かつ、生産性よく製造する
ことができる水硬性無機質成形体の製造方法およびこの
製造方法に用いるプレス成形装置を提供することを目的
としている。 【解決手段】連続的に成形された長尺の生板5aを製品
寸法より大きめの粗成形体5bに切断し、この粗成形体
5bを製品形状にプレス成形装置4aの上下型44,4
2の間でプレス成形したのち、プレス状態を保持しなが
ら、上下型44,42の周囲からはみ出た粗成形体5b
の残部5cをプレス成形装置4aに一体に設けられ上下
型44,42の周面に沿って摺動する切断刃45によっ
て切断除去して製品形状の成形体5dを得るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造方法およびこの製造方法に用いるプレス成形装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】主に屋根材や壁材等の建築用資材などの
製造方法として、特開平6−320519号公報開示さ
れているように、移動する透水性シート上に原料を一気
にかつ連続的に供給し展開するとともに、この透水性シ
ートの下方に設けたサクション手段により移動途中にお
いて減圧脱水し、原料中の余剰水分を搾水する抄造法
(フローオン方式)等の方法で連続的に所望の含水率お
よび厚みの長尺の生板を成形したのち、この生板を所定
の成形体の形状に切断し、この切断された生成形体をプ
レス成形装置でさらにプレスして余剰水分を脱水したの
ち、養生硬化させる方法が知られている。
【0003】しかしながら、上記方法の場合、生成形体
をプレス成形装置でプレスする際に、どうしても、生成
形体の端縁が伸びてしまい寸法精度が悪くなると言う問
題がある。
【0004】そこで、次工程で、上記プレス成形装置に
よるプレスによって得られたプレス成形体の伸びだ部分
を切断装置で切断し、寸法精度のよい製品形状に仕上げ
ることが考えられるが、このような方法を用いた場合、
切断装置をプレス成形装置と別途設けなければならず、
設備が複雑になると言う問題、プレス成形体がプレスに
より固くなっているので容易に切断できないとともに、
切断の際に製品となる部分にクラックや欠けが発生した
りする問題、プレス成形体が略製品形状に近いため、切
断装置に対してプレス成形体を精度よくセットする必要
があり、作業性が悪いと言う問題等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、抄造法等によって成形された長尺の生板
から所定形状の成形体を精度よく、かつ、生産性よく製
造することができる水硬性無機質成形体の製造方法およ
びこの製造方法に用いるプレス成形装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形体の製造方法は、連続的に成形された長尺の生
板を製品寸法より大きめの粗成形体に切断する粗切断工
程と、この粗成形体を上下型の間で製品形状にプレス成
形するプレス成形工程と、プレス状態を保持しながら、
プレス成形工程で前記上下型の周囲からはみ出た粗成形
体の残部を切断刃で切断して製品形状の成形体を得る仕
上げ工程とを備える構成とした。
【0007】本発明にかかるプレス成形装置は、粗成形
体を間に挟みこんでプレス成形する上下型と、上下型の
周面に沿って摺動し、端部に設けられた刃先によってプ
レス成形時に上下型からはみ出た粗成形体の残部を切断
除去する切断刃とを備えている構成とした。
【0008】また、本発明のプレス成形装置は、請求項
3のプレス成形装置のように、弾性材からなる緩衝材に
よって下方から受けられて、下型の上面と略面一に配置
されているとともに、プレス成形時に下型の周囲からは
み出る粗成形体の周縁部を受ける支持台が設けられてい
る構造にしたり、請求項5のプレス成形装置のように、
切断刃の上面および下面にそれぞれ刃先を設ける構造に
したり、請求項6のプレス成形装置のように、上下型の
周面の所定部分に沿う形状の複数の切断刃が所定のピッ
チでその両端をそれぞれ無端の索条に支持され、駆動手
段によって索条が回転駆動されるに伴い各切断刃がつぎ
つぎに刃先を先頭にして粗成形体をプレスした状態の前
記上下型の周面に沿うように動く複数の切断装置が、上
下型の周囲を囲むように設けられている構造にしても構
わない。
【0009】また、請求項3のプレス成形装置の場合、
請求項4のフレス成形装置のように下型および支持台の
粗成形体の受面に吸引脱水手段に連通する多数の吸引脱
水孔が穿設されている構成とすることが好ましい。
【0010】なお、請求項3のプレス成形装置におい
て、弾性材としては、緩衝性を備えていれば、特に限定
されないが、たとえば、スプリングやゴム等が上げられ
る。請求項6のプレス成形装置において、索条として
は、特に限定されないが、チェーンやベルト等が挙げら
れる。また、本発明で得られた成形体は、養生硬化した
のち、必要に応じて表面に塗装を施すようにしてもよ
い。また、養生硬化および塗装方法は、公知の方法を用
いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる水硬性無機質成形体の製造方法に用いられる製造装
置の1例をあらわし、図2は本発明にかかるプレス成形
装置の1例をあらわしている。
【0012】図1に示すように、この製造装置は、生板
成形装置1と、切断装置2と、搬送コンベア3と、プレ
ス成形装置4aとを備えている。生板成形装置1は、矢
印A方向へ回転する無端の透水性シート11と、無端の
ベルト状に連結されて透水性シート11と同じ速度で移
動する複数のサクションボックス12,・・・12と、
原料供給装置13とを備え、原料供給装置13からセメ
ントスラリーを連続的に透水性シート11上に供給する
とともに、サクションボックス12によって透水性シー
ト11越しにセメントスラリー中の余剰水分を搾水しつ
つ原料供給装置13に設けられた展開ロール14,14
によってセメントスラリーを生板5aの形状に展開し
て、長尺の生板5aを連続的に成形するようになってい
る。
【0013】切断装置2は、生板成形装置1によって連
続的に成形された生板5aを、得ようとする製品より少
し大きな生の状態の粗成形体5bに切断するようになっ
ている。搬送コンベア3は、切断装置2によって切断さ
れた粗成形体5bをプレス成形装置4aのところまで搬
送するようになっている。
【0014】プレス成形装置4aは、図1および図2に
示すように、基台41に固定された下型42と、プレス
機43に一体化されて下型42方向に上下動する上型4
4と、切断刃45とを備えている。切断刃45は、上型
42の周面を囲繞する枠状をしていて、下端面に刃先4
5aが設けられ、プレス機43に固定された油圧シリン
ダ46によって上型44および下型42の周面に沿って
上下に摺動するようになっている。
【0015】そして、上記の製造装置を用いて成形体5
dを以下のようにして製造することができる。
【0016】すなわち、まず、生板成形装置1によって
連続的に成形される生板5aを切断装置2によって切断
して得た粗成形体5bを搬送コンベア3を介してプレス
成形装置4aのところまで搬送する。そして、図2
(a)に示すように、搬送コンベア3によって搬送され
てきた粗成形体5bを下型42上に載置したのち、プレ
ス機43を作動させて図2(b)に示すように、上型4
4と下型42との間でプレスする。つぎに、この上下型
44,42をプレス状態に保持しながら油圧シリンダ4
6を作動させて、図2(c)に示すように、切断刃45
を下型42の側面まで下降させ、プレスによって上下型
44,42の周囲からはみ出た粗成形体5bの残部5c
を刃先45aで切断したのち、図2(d)に示すよう
に、切断刃45を再び上型44の側面まで引き上げると
ともに、上型44を引上げ、下型42上に残った成形体
5dを取り出し装置(図示せず)によってプレス成形装
置4aから取り出す。
【0017】そして、このようにして得られた成形体5
dを養生硬化させ、必要に応じて塗装を施せば、屋根材
や壁材等の建築用資材等の製品とすることができる。
【0018】この製造方法は、以上のようになっている
ので、以下のような優れた効果を備えている。すなわ
ち、下型42に載置される粗成形体5bが製品形状より
少し大きめ、すなわち、下型42および上型44より少
し大きめになっているので、下型42に粗成形体5bを
載置する際にあまり精度を要さず、作業性がよい。
【0019】しかも、プレス成形装置4aの上下型4
4,42によってプレス状態を保ちながら、粗成形体5
bのはみ出た残部5cを切断除去するようにしたので、
切断時に成形体5d側にクラックや欠けなどが生じるこ
となく、巧くかつ容易に切断することができる。したが
って、精度よくかつ作業性よく成形体5dを製造するこ
とができる。
【0020】また、上記プレス成形装置4aは、切断刃
45を一体に備えているので、別途切断装置を用意する
必要がなくなり、製造装置全体が複雑化することがな
い。
【0021】図3は、請求項3のプレス成形装置の実施
の形態をあらわしている。図3に示すように、このプレ
ス成形装置4bは、下型42の周囲に支持台6が設けら
れている以外は、上記プレス成形装置4aと同様になっ
ている。
【0022】すなわち、この支持台6は、図3に示すよ
うに、下型42の周囲を囲むように枠状になっていて、
下方から緩衝材としてのスプリング61によって受けら
れて、無負荷時に、図3(a)に示すように、その上面
が下型42の上面と略面一になるようになっている。
【0023】このプレス成形装置4bは、以上のように
なっており、粗成形体5bを下型42上に載せた時に、
粗成形体5bの下型42からはみ出た部分53が支持台
6によって受けられて、下型42への載置部とこのはみ
出た部分53とを水平状態に保つことができる。すなわ
ち、粗成形体5bが柔らかくても下型42からはみ出た
部分53が下方にたれ下がることないため、すなわち、
プレス成形前に粗成形体5bにクラックや割れが入った
りすることがない。勿論、プレス成形後の切断刃45に
よる切断時にも成形体5dの端部で割れやクラックなど
の発生が全くなく、残部5cを切断除去することがで
き、綺麗な切断面の成形体5dをより確実に得ることが
できるようになる。
【0024】しかも、支持台6がスプリング61によっ
て受けられて、切断刃45の圧力によって切断時に下方
に下がるようになっているので、残部5cが成形体5d
からスムーズに切り離されるとともに、切断刃45の刃
先45aの傷みも抑えることができる。勿論、上記プレ
ス成形装置4aと同様の優れた効果も備えている。
【0025】図4〜図6は、請求項5のプレス成形装置
の実施の形態をあらわしている。図4〜図6に示すよう
に、このプレス成形装置4cは、切断刃47の上面およ
び下両の両側に刃先47a,47bがそれぞれ設けられ
ているとともに、切断刃47の駆動手段である油圧シリ
ンダ46を支持する枠状の支持部材7がプレス機43と
別体になっていて、プレス機43を囲繞するように配置
され、切断刃47がプレス機43の上下動に関係なく上
下動するようになっている以外は、プレス成形装置4a
と同様になっている。
【0026】すなわち、このプレス成形装置4cは、図
4(a)に示すように、まず、下型42上に、粗成形体
5bを載置する工程、図4(b)に示すように、プレス
機43を作動させて上型44を下降させ、上下型44,
42の間に粗成形体5bを挟み込んでプレス成形する工
程、図4(c)に示すように、油圧シリンダ46を作動
させて切断刃47を下型42の側面まで下降させ、粗成
形体5bの上下型44,42の周囲にはみ出た残部5c
を下面側の刃先47aで切断する工程、図5(a)に示
すように、切断刃47をそのままの状態に保持しながら
プレス機43を作動させて上型44を上昇させ下型42
上に残った成形体5dを取り出す工程、図5(b)に示
すように、成形体5dを取り除いた下型42上に新しい
粗成形体5bを載置する工程、図5(c)に示すよう
に、プレス機43を作動させて上型44を下降させ、上
下型44,42の間に粗成形体5bを挟み込んでプレス
成形する工程、図6(a)に示すように、油圧シリンダ
46を作動させて切断刃47を上型44の側面より上側
になるように引上げ、上面の刃先47bによって粗成形
体5bの上下型44,42の周囲にはみ出た残部5cを
切断する工程、切断刃47をそのままの位置に保持した
状態で、図6(b)に示すように、プレス機43を作動
させて上型44を上昇させて下型42上に残った成形体
5dを取り出す工程を繰り返し行い、上記プレス成形装
置4a,4bと同様に連続して粗成形体5bから成形体
5dを製造することができるようになっている。
【0027】しかも、このプレス成形装置4cは、上述
のように、切断刃47の上面および下面の両側に刃先4
7a,47bがそれぞれ設けられ、切断から成形体5d
の取り出しに至るまでに切断刃47が残部5cを切断し
たのち、切断面に何も接触することがないため、切断面
を綺麗な状態に確実に保持することができる。勿論、上
記プレス成形装置4aと同様の優れた効果も備えてい
る。
【0028】図7は、請求項6のプレス成形装置の実施
の形態をあらわしている。図7(a)に示すように、こ
のプレス成形装置4dは、上型48と、下型49と、図
では2基しかあらわれていないが、4基の切断装置8と
を備えている。
【0029】そして,上下型48,49は、矩形をして
いて、上型46が所定位置に固定され、下型49が上型
48方向に上昇して、図7(b)に示すように、上面に
載置された粗成形体5bを上型48との間でプレス成形
できるようになっている。また、切断装置8は、図7
(a)に示すように、索条としての2本の無端のチェー
ン(図では片側しかあらわれていない)81、各索条8
1が掛け渡されたスプロケット82,82および複数の
切断刃83を備えている。
【0030】チェーン81は、駆動手段としてのモータ
(図示せず)により一方のスプロケット81に与えられ
た回転駆動力によって矢印方向に回転するようになって
いる。
【0031】各切断刃83は、上型48の各側面48a
と同じ幅をしていて、刃先83aを通常チェーン81の
回転方向に常に向けるように、スプリング(図示せず)
によって付勢されているとともに、上型48の下端まで
くると、図示していないが、ガイド手段によってガイド
されて、図7(b)に示すように、上下型48,49の
間でプレス状態にされた粗成形体5bの上下型48,4
9からはみ出た残部5cを切断することができる位置ま
で上下型48,49の端面に沿うように移動し、切断
後、ガイド手段から外れ再びスプリングの付勢よってチ
ェーン81の接線方向に刃先83aが向くようになって
いる。
【0032】このプレス成形装置4dは、以上のように
なっており、下型49上に粗成形体5bをまず載置し、
下型49を上昇させて上型48との間で粗成形体5bを
プレス成形したのち、1つの切断刃83がガイド手段に
導かれ、上下型48,49の端面に沿うように移動しガ
イド手段から外れて再びスプリングの付勢によってチェ
ーン81の接線方向に刃先83aが向くようになるまで
チェーン81を回転させて、プレス成形後の上下型4
8,49からはみ出た粗成形体5bの残部5cを切除す
る。つぎに、チェーン81を停止させるとともに、下型
49を下降させて下型49上に残った成形体5dを取り
出すようになっている。
【0033】すなわち、このプレス成形装置4dによれ
ば、切断から成形体5dの取り出しに至るまでに切断刃
83が残部5cを切断したのち、切断面に何も接触する
ことがないため、切断面を綺麗な状態に確実に保持する
ことができる。勿論、上記プレス成形装置4aと同様の
優れた効果も備えている。
【0034】図8は請求項4のプレス成形装置の実施の
形態をあらわしている。図8に示すように、このプレス
成形装置4eは、支持台6´が油圧シリンダ62によっ
て上下動するようになっているとともに、下型42およ
び支持台6´の粗成型体5bの受け面にそれぞれ多数の
吸引脱水孔42a,63がそれぞれ穿設され、これらの
吸引脱水孔42a,63が、それぞれ配管42bあるい
はフレキシブル配管64を介して吸引脱水手段としての
真空脱水ポンプPに接続されている以外は、上記プレス
成形装置4bと同様になっている。
【0035】このプレス成形装置4eは、以上のよう
に、下型42および支持台6´に多数の吸引脱水孔42
a,63が設けられているので、粗成形体5bをプレス
すると同時に粗成形体5bの余剰水分を吸引脱水孔42
a,63および配管42bあるいはフレキシブル配管6
4を介して真空脱水ポンプPによって脱水することがで
き、粗成形体5bが余剰水分を多く含んでいる場合で
も、より確実に切断面を綺麗な状態にすることができ
る。
【0036】すなわち、粗成形体5bの余剰水分が多い
状態で切断すると、粗成形体5bが柔らかく切断面が荒
れたり、プレス速度が大きい場合、粗成形体5b中の余
剰水分が急激に圧縮されて、下型42の端部付近の材料
も型外に噴出してしまうと言う恐れがあるが、このプレ
ス成形装置4eの場合、吸引脱水孔42a,63から余
剰水分が脱水されるため、切断時に粗成形体5bが十分
な硬さを備えており、切断時に切断面が荒れたり、プレ
ス速度が大きくても材料が型外に噴出したりすることが
ない。
【0037】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
方法およびこの製造方法に用いるプレス成形装置は、上
記の実施の形態に限定されない。
【0038】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製
造方法は、以上のように構成されているので、抄造法等
によって成形された長尺の生板から所定形状の成形体を
精度よく、かつ、生産性よく製造することができる。
【0039】また、本発明にかかるプレス成形装置は、
製造装置全体が複雑化することがなく、上記製造方法を
効率よく実施することができる。特に、請求項3〜6の
プレス成形装置は、より確実に成形体を製造することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造方法
を実施するのに用いる製造装置の1例をあらわす説明図
である。
【図2】図1の製造装置に用いられるプレス成形装置の
動作を工程順に説明する説明図である。
【図3】請求項3のプレス成形装置の1例をあらわし、
その動作を工程順に説明する説明図である。
【図4】請求項5のプレス成形装置の1例をあらわし、
その動作を工程順に説明する説明図である。
【図5】図4のプレス成形装置の図4の動作に続く動作
を工程順に説明する説明図である。
【図6】図4のプレス成形装置の図5の動作に続く動作
を工程順に説明する説明図である。
【図7】請求項6のプレス成形装置の1例をあらわし、
その動作を工程順に説明する説明図である。
【図8】請求項4のプレス成形装置の1例をあらわし、
その下型および支持台部分の断面図である。
【符号の説明】
4a,4b,4c,4d,4e プレス成形装置 5a 生板 5b 粗成形体 5c 残部 5d 成形体 6,6´ 支持台 44,48 上型 42 49 下型 42a 吸引脱水孔 45,47,83 切断刃 45a,47a,47b,83a 刃先 61 スプリング(緩衝材) 62 油圧シリンダ 63 吸引脱水孔 81 チェーン(索条) P 真空ポンプ(吸引脱水手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に成形された長尺の生板を製品寸法
    より大きめの粗成形体に切断する粗切断工程と、この粗
    成形体を上下型の間で製品形状にプレス成形するプレス
    成形工程と、プレス状態を保持しながら、プレス成形工
    程で前記上下型の周囲からはみ出た粗成形体の残部を切
    断刃で切断して製品形状の成形体を得る仕上げ工程とを
    備える水硬性無機質成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】粗成形体を間に挟みこんでプレス成形する
    上下型と、上下型の周面に沿って摺動し、端部に設けら
    れた刃先によってプレス成形時に上下型からはみ出た粗
    成形体の残部を切断除去する切断刃とを備えている請求
    項1の製造方法に用いるプレス成形装置。
  3. 【請求項3】弾性材からなる緩衝材によって下方から受
    けられて、下型の上面と略面一に配置されているととも
    に、プレス成形時に下型の周囲からはみ出る粗成形体の
    周縁部を受ける支持台が設けられている請求項2に記載
    のプレス成形装置。
  4. 【請求項4】下型および支持台の粗成形体の受面に吸引
    脱水手段に連通する多数の吸引脱水孔が穿設されている
    請求項3に記載のプレス成形装置。
  5. 【請求項5】切断刃が上面および下面にそれぞれ刃先を
    備えている請求項2に記載のプレス成形装置。
  6. 【請求項6】上下型の周面の所定部分に沿う形状の複数
    の切断刃が所定のピッチでその両端をそれぞれ無端の索
    条に支持され、駆動手段によって索条が回転駆動される
    に伴い各切断刃がつぎつぎに刃先を先頭にして粗成形体
    をプレスした状態の前記上下型の周面に沿うように動く
    複数の切断装置が、上下型の周囲を囲むように設けられ
    ている請求項2に記載のプレス成形装置。
JP8642697A 1997-02-06 1997-04-04 水硬性無機質成形体の製造方法およびこの製造方法に用いるプレス成形装置 Pending JPH10278025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005342931A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 窯業系プレス装置の吸引離型装置

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