JP2002086435A - 水硬性無機質成形体の製造方法 - Google Patents

水硬性無機質成形体の製造方法

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JP2002086435A
JP2002086435A JP2000283808A JP2000283808A JP2002086435A JP 2002086435 A JP2002086435 A JP 2002086435A JP 2000283808 A JP2000283808 A JP 2000283808A JP 2000283808 A JP2000283808 A JP 2000283808A JP 2002086435 A JP2002086435 A JP 2002086435A
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JP
Japan
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molded body
press
raw
final product
hydraulic inorganic
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JP2000283808A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maesako
浩 前迫
Shuji Yamaoka
修司 山岡
Teruaki Ohira
晃聡 大平
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抄造法等で成形された長尺の生板から所定形状
の生成形体を精度がよく製造し、しかも、端面が緻密で
滑らかな水硬性無機質成形体の製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】水硬性無機質成形材料を賦形して得た生板
を、未硬化状態で最終製品寸法より大きめの外寸形状の
生板片に切断する粗切断工程と、この生板片を上下型の
間で製品形状にプレスしてプレス成形体を成形するプレ
ス成形工程と、プレス成形体を最終製品寸法に切断して
生成形体を得る仕上げ切断工程とからなる水硬性無機質
成形体の製造方法において、粗切断工程で最終製品寸法
に切断して得られる生成形体の切断周縁部の厚みより大
きい耳幅の耳部を含む外寸形状の生板片に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築資材として使用される板状の
水硬性無機質成形体は、以下のような製造方法で製造さ
れている。
【0003】すなわち、まず、特開平6−320519
号公報に開示されているように、一方から他方に向かっ
て移動する透水性シート上にセメントスラリー等の水硬
性無機質成形材料を供給し展開するとともに、この透水
性シートの下方に設けたサクション手段により移動途中
において減圧脱水し、原料中の余剰水分を搾水する抄造
法(フローオン方式)等の方法で連続的に所望の含水率
および厚みの長尺の生板を成形したのち、この生板を所
定の成形体の形状に切断し、この切断された生板片をプ
レス成形装置でプレスして余剰水分を脱水したのち、養
生硬化させることが知られている。
【0004】しかしながら、上記の方法の場合、生板片
をプレス成形装置でプレスする際には、上下型の端部が
開放状態であるため、生板片を製品形状に予め切断して
あっても、プレス時に生板片の端部に含まれる余剰水が
開放端部に滲み出すと同時に材料もはみ出た状態とな
り、プレス成形体の端部はセメント組織が疎な部分に形
成されている。従って、プレス成形体を養生硬化した最
終製品においては周端部が最終製品寸法よりはみ出て寸
法精度が悪く、しかも吸水し易く耐久性が低下するとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、抄造法等で成形された長尺の生板から所
定形状の生成形体を精度がよく製造し、しかも、端面が
緻密で滑らかな水硬性無機質成形体の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形体の製造方法は、このような目的を達成するた
めに、水硬性無機質成形材料を賦形して得た生板を、未
硬化状態で最終製品寸法より大きめの外寸形状の生板片
に切断する粗切断工程と、この生板片を上下型の間で製
品形状にプレスしてプレス成形体を成形するプレス成形
工程と、プレス成形体を最終製品寸法に切断して生成形
体を得る仕上げ切断工程とからなる水硬性無機質成形体
の製造方法において、粗切断工程で最終製品寸法に切断
して得られる生成形体の切断周縁部の厚みより大きい耳
幅の耳部を含む外寸形状の生板片に切断する構成とし
た。
【0007】上記本発明の構成において、生板の製造方
法は、特に限定されないが、たとえば、フローオン方式
や、ハチェック法等の抄造法が挙げられる。
【0008】プレス成形体を製品形状に切断する方法と
しては、特に限定されず、たとえば、回転刃を用いた切
断方法やウォータージェット式の切断方法等が挙げられ
るが、仕上げ精度や切断面の綺麗さを考慮すると、ウォ
ータージェット式の切断方法が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる水硬性無機質成形体の製造装置の1例をあらわして
いる。
【0010】図1に示すように、この製造装置Aは、賦
形物製造装置Bと、プレス成形装置Cと、仕上げ切断装
置Dを備えている。賦形物製造装置Bは、透水性シート
1と、原料供給装置2と、サクション手段3と、加圧ロ
ール4と、粗切断装置5を備えている。
【0011】透水性シート1は、透水性を有し、無端ベ
ルト状になっていて、駆動ロール11と多数のガイドロ
ール12を介して図1の矢印X方向に一定速度で回転す
るようになっている。サクション手段3は、減圧ボック
ス31と多数のサクションボックス32とを備えてい
る。
【0012】多数のサクションボックス32は、環状に
なったチェーン(図示せず)を介して無端ベルト状に連
結されていて、このチェーンが掛けられたスプロケット
33,33が回転駆動することによって透水性シート1
と同じ回転方向に等速度で回転するようになっていると
ともに、透水性シート1の上側平行部分と平行になった
時に、各サクションボックス32の上面であるサクショ
ン面が透水性シート1の下面に密着するようになってい
る。
【0013】また、サクションボックス32は、図示し
ていないが、サクション面が断面波形になっていて、こ
のサクション面に多数の吸水孔が穿設されている。
【0014】減圧ボックス31は、真空ポンプやブロア
ーなどの減圧手段に接続されているとともに、減圧孔
(図示せず)がその上面に設けられ、かつ、サクション
ボックス32を下側から受けるようになっている。そし
て、スプロケット33の回転駆動によって減圧ボックス
31上に移動してきたサクションボックス32の底に設
けられた孔(図示せず)が前記減圧孔に一致し、孔およ
び減圧孔を介してサクションボックス32内が減圧さ
れ、吸水孔から透水性シート1越しに原料中の余剰水分
を搾水できるようになっている。
【0015】原料供給装置2は、原料ボックス21と断
面略瓢箪形をした展開ロール22,22とを備え、透水
性シート1の進行方向に前後動しながら、ダイヤフラム
ポンプ(図示せず)から原料ボックス21に供給された
水硬性無機質原料4aを原料ボックス21の下端から透
水性シート1上に供給し、展開ロール22,22によっ
て所定の厚みの展開賦形物4bに展開賦形するようにな
っている。
【0016】加圧ロール4は、断面略瓢箪形をしてい
て、脱水された展開賦形物4bを押圧賦形し、展開ロー
ル22によって展開賦形物4bの表面に生じたローピン
グ等を取り除き長尺の生板4cを連続的に得るようにな
っている。
【0017】粗切断装置5は、加圧ロール4によって押
圧賦形された長尺の生板4cを、得ようとする最終製品
より大きな未硬化状態の生板片81に粗切断するように
なっている。
【0018】すなわち、この賦形物製造装置Bは、原料
供給装置2から透水性シート1上に供給された水硬性無
機質原料4aを展開ロール22とサクションボックス3
2との間の空間形状、すなわち、断面波形に展開賦形し
つつサクション手段3によって透水性シート1越しに水
硬性無機質原料4a中の余剰水分を吸引脱水して連続的
に最終製品の幅より少し広い幅を有する断面波形の生板
4cを得て、この生板4cを粗切断装置5によって粗切
断することによって未硬化状態で最終製品の外寸形状よ
り大きめの生板片を得ることができるようになってい
る。
【0019】プレス成形装置Cは、図2および図3に示
すように、上型6および下型7を備えている。上型6お
よび下型7は、粗切断された生板片81の外形寸法と同
じ大きさのプレス面61,71がそれぞれ形成されてい
る。
【0020】また、下型7のプレス面71には、外部の
吸引脱水手段(図示せず)に連通している搾水孔72が
穿設されている。
【0021】仕上げ切断装置Dは、図4に示すように粗
切断された未硬化状態の生板片81を最終製品の外寸形
状になるように切断するカッター91と生板片81を載
置する支持台92とを備えている。支持台92は生板片
81を載置したとき最終製品の外寸形状より耳幅Lだけ
耳部83がはみ出すような大きさになっている。
【0022】この製造装置Aを用いた水硬性無機質成形
体の製造方法は、まず、図1に示すように、賦形物製造
装置Bによって連続的に波板状の生板4cを得たのち、
この生板4cを粗切断装置5によって得ようとする製品
の外寸形状より大きめの生板片81に粗切断する。
【0023】すなわち、生板片81は生成形体84の切
断周縁部の厚みtより大きめめの耳幅Lの寸法の耳部8
3を含む大きさの外寸形状に粗切断されたものである。
この場合、耳部83の耳幅Lは厚みtよりも大きいが厚
みtの3倍を越えない範囲が好ましい。耳幅Lが厚みt
以下であると、耳部83を切断しても、切断面が荒れた
り、層間で剥離することがあり、また厚みtの3倍を越
えると、耳屑の量が多くなり原料効率が低下する。
【0024】つぎに、この生板片81を、プレス成形装
置Cに供給し、上下型6,7の間でプレス成形する。
【0025】すなわち、プレス成形装置Cは、上下型
6,7のプレス面61,71が最終成形品より全周にわ
たって外側に耳幅Lだけはみ出る大きさに形成されてい
て、このプレス成形によって、耳幅Lの寸法の耳部83
を含む大きさのプレス成形体82が得られる。このプレ
ス成形体82は耳部83の厚みtが最終製品の周端部の
厚みと同じなされている。
【0026】そして、このプレス成形体82の耳部83
をウォータージェット等の切断装置91で仕上げ切断し
て、図5に示すような最終製品80と略同じ外寸形状の
生成形体84を得る。
【0027】最後に、この生成形体84を養生硬化させ
て水硬性無機質成形体を得るようになっている。
【0028】すなわち、この製造方法によれば、最終製
品部分となる生成形体84の周縁部から耳幅Lの耳部8
3を含む外寸形状の生板片81に切断したものを上下型
6,7のプレス面61,71でプレス成形するので、得
られたプレス成形体82の耳部83を切断しても、切断
面が荒れたり、層間で剥離することがなく、寸法精度の
よい生成形体84を得ることができる。
【0029】そして、この生成形体84を養生硬化させ
て得た最終製品80は、端部が緻密で端面が滑らかであ
るので端面から水分を吸収しにくく、耐久性に優れたも
のとなる。
【0030】〔実施例1〕図1に示す製造装置を使用し
て図5に示す最終製品80として波形状瓦を製造した。
賦形された生板4cの厚みを10mmとし、この生板4
cを粗切断して得られた生板片81を、プレス成形装置
Cで面圧4MPaで成形して厚み(t)6mm、耳幅
(L)10mmのプレス成形体82を得た。仕上げ切断
装置Dとして、水圧200MPa、ノズル径0.001
mmのウォタージェットを用いてプレス成形体82の周
辺の耳部83を切断し生成形体84を得た。
【0031】〔実施例2〕プレス成形体82の耳幅
(L)が15mmであること以外は実施例1と同様にし
て製造した。
【0032】〔比較例1〕プレス成形体82の耳幅
(L)が5mmであること以外は実施例1と同様にして
製造した。
【0033】〔比較例2〕プレス成形体82の耳幅
(L)が0mmであること以外は実施例1と同様にして
製造した。
【0034】〔評価〕生成形体84を養生硬化させた得
られた最終製品80の周辺部(製品端面から10mmの
部分)、製品中央部での比重、吸水率を測定した結果を
表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の実施の形態では、波形の成形体を得るようになっ
ていたが、平板状等他の形状でも構わない。
【0037】また、上記の実施の形態では、原料供給装
置2が透水性シート1の進行方向に前後動するようにな
っていたが、減圧ボックスの基端部側に固定したままに
しておいても構わない。
【0038】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製
造方法は、以上のように構成されているので、製品寸法
の精度がよく、しかも、端面が緻密で滑らかな水硬性無
機質成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造方法
に用いる製造装置を模式的にあらわした模式図である。
【図2】図1の製造装置のプレス成形装置の上下型部分
をあらわす側面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1のプレス成形装置で得られるプレス成形体
を仕上げ切断する状態をあらわす要部拡大図である。
【図5】図1の製造装置で得られる生成形体(最終製
品)の斜視図である。
【符号の説明】
4a 水硬性無機質成形材料 4b 展開賦形物 4c 生板 5 粗切断装置 6 上型 61 プレス面 7 下型 71 プレス面 80 最終製品 81 生板片 82 プレス成形体 83 耳部 84 生成形体 91 切断装置 92 支持台 A 水硬性無機質成形体の製造装置 B 賦形物製造装置 C プレス成形装置 D 仕上げ切断装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性無機質成形材料を賦形して得た生板
    を、未硬化状態で最終製品寸法より大きめの外寸形状の
    生板片に切断する粗切断工程と、この生板片を上下型の
    間で製品形状にプレスしてプレス成形体を成形するプレ
    ス成形工程と、プレス成形体を最終製品寸法に切断して
    生成形体を得る仕上げ切断工程とからなる水硬性無機質
    成形体の製造方法において、粗切断工程で最終製品寸法
    に切断して得られる生成形体の切断周縁部の厚みより大
    きい耳幅の耳部を含む外寸形状の生板片に切断すること
    を特徴とする水硬性無機質成形体の製造方法。
JP2000283808A 2000-09-19 2000-09-19 水硬性無機質成形体の製造方法 Pending JP2002086435A (ja)

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