JP3219646B2 - 水硬性無機質成形板の製造方法 - Google Patents

水硬性無機質成形板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主に屋根材や壁材等の建築用資材として
用いられる水硬性無機質成形板を連続的に製造する方
法、特に、単層で且つ厚みの厚い成形板を製造する方法
として、移動する透水性シート上に原料を一気にかつ連
続的に供給し展開するとともに、この透水性シートの下
方に設けたサクション手段により移動途中において減圧
脱水し、原料中の余剰水分を搾水するフローオン方式と
称する成形方法が知られている(特開昭53−5421
9号公報参照)。
【0003】ところで、従来のフローオン方式では、平
板状の成形板しか成形することができず、波板状の成形
板は、一旦低濃度セメントスラリーから薄い成形板を抄
き上げ十数層重ね合わせて平板として、この平板を所望
の波形状の型に沿わせて波板に成形する古くから知られ
ている所謂ハチェック式抄造法を用いて成形されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハチェック式
抄造法では、余剰水分が殆ど含まれていない状態の平板
を所望の波形状の型に沿わせて波形に成形するため、波
形状を付与する際に波の頂上部山側において引っ張り応
力が発生し、残留応力として残るため、この部分では、
所定の強度が得られず、耐久性に劣り、欠陥部となりや
すいと言う問題がある。また、特に、波の曲率半径が小
さすぎると、頂上部にひび割れも生じる恐れがあるた
め、波形状の大きさなどに制限があり、製品の選択性に
乏しい。
【0005】さらに、成形板の厚みを厚くすると、波の
頂上部山側に発生する応力も大きくなるため、ある一定
厚み以上の波板の成形が困難であった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みて、曲面
形状等凹凸面を有するいろいろな厚みや形状の成形板を
全体的に均質に精度よく連続的に製造することができる
水硬性無機質成形体の製造方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形体の製造方法は、このような目的を達成するた
めに、一側から他側に向かって進行する透水性シート上
に原料供給装置から原料を供給し、前記透水性シートの
下方に設けられたサクション手段によって透水性シート
上に供給された原料中の余剰水分を搾水しつつ成形する
水硬性無機質成形板の製造方法において、成形される成
形板の一方の面の凹凸形状に沿う形状に形成されたサク
ション手段のサクション面に、成形板の他方の面の凹凸
形状に沿う断面形状の展開ロールを対面して設け、この
展開ロールを前記透水性シートの進行方向に前後動させ
てこの展開ロールとサクション手段のサクション面との
間で透水性シート上に供給された原料を賦形しつつ原料
中の余剰水分を搾水する構成とした。
【0008】上記構成において、透水性シートは、特に
限定されないが、フェルトや不織布等で形成されてい
て、無端ベルト状にすることが好ましい。また、透水性
シートは、原料が供給される部分でサクション手段の断
面形状に沿う形状になれば、特に問題はないが、あらか
じめサクション手段の断面形状に沿う断面形状に成形さ
れていても構わない。
【0009】サクション手段は、特に限定されないが、
サクションボックスをチェーンなどを介して無端状に接
続し、透水性シートと等速度で動くようにすることが好
ましい。展開ロールは、原料供給装置の原料供給口の前
後にそれぞれ設けることが好ましい。
【0010】原料としては、公知の水硬性無機質成形板
の製造に使用されるものであれば、特に限定されない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は本発
明にかかる水硬性無機質成形板の製造方法に用いる製造
装置の1例をあらわしている。図1に示すように、この
製造装置1は、透水性シート2と原料供給装置3とサク
ション手段4とを備え、図2に示すような波形をした成
形板8を成形できるようになっている。
【0012】透水性シート2は、透水性を有し、無端ベ
ルト状になっていて、駆動ロール21と多数のガイドロ
ール22を介して図1の矢印A方向に一定速度で回転す
るようになっている。駆動ロール21は、図3に示すよ
うに、山部と谷部とが交互に配置された略瓢箪形をして
いて、上部に配置された山部と谷部とが逆になった押さ
えロール23との間で透水性シート2を成形される成形
板8の一方の面の波形状に形付けしながら透水性シート
2を矢印A方向に送り出すようになっている。
【0013】サクション手段4は、減圧ボックス5と多
数のサクションボックス6とを備えている。多数のサク
ションボックス6は、環状になったチェーン(図示せ
ず)を介して無端ベルト状に連結されていて、このチェ
ーンが掛けられたスプロケット61,61が回転駆動す
ることによって透水性シート2と同じ回転方向に等速度
で回転するようになっているとともに、透水性シート2
の上側平行部分と平行になった時に、各サクションボッ
クス6の上面が透水性シート2の下面に密着するように
なっている。
【0014】また、サクションボックス6は、図4に示
すように、成形される成形体の一方の面の波形状に沿う
形状に形成されたサクション面62を有し、このサクシ
ョン面62に多数の吸水孔63が穿設されている。減圧
ボックス5は、真空ポンプやブロアーなどの減圧手段に
接続されているとともに、減圧孔(図示せず)がその上
面に設けられ、かつ、サクションボックス6を下側から
受けるようになっている。そして、スプロケット61の
回転駆動によって減圧ボックス5上に移動してきたサク
ションボックス6の底に設けられた孔(図示せず)が前
記減圧孔に一致し、孔および減圧孔を介してサクション
ボックス6内が減圧され、吸水孔63から透水性シート
2越しに原料中の余剰水分を搾水できるようになってい
る。
【0015】原料供給装置3は、図1に示す移動範囲7
内を透水性シート2の進行方向に前後に移動するように
なっていて、図2に示すように、原料供給管31、展開
ロール33,34、および側板(原料流出防止板)36
を備えている。展開ロール33,34は、透水性シート
2の進行方向に対して回転軸を直角にして前後に配置さ
れて、この回転軸を中心にして回動自在に支持されてい
るとともに、図4に示すように、成形しようとする成形
板8の他方の面の凹凸形状すなわち波形状に一致するよ
うに略瓢箪形に形成されている。
【0016】また、展開ロール33,34と対面すると
透水性シート2との間隔は、得ようとする成形板8の厚
み分の隙間が形成されるようになっている。側板36
は、展開ロール33,34の両端に対面するように左右
(図では片側しかあらわれていない)に配置され、その
下端面が透水性シート2の上面に摺接し透水性シート2
の側方へ供給された原料がはみ出ないようにするととも
に、得られる成形板8の側面を平滑に成形するようにな
っている。
【0017】この製造装置1は、以上のようになってお
り、つぎのようにして所望の成形板8を製造することが
できる。すなわち、まず、透水性シート2およびサクシ
ョンボックス6を同一方向に同一速度で回転させるとと
もに、減圧ボックス5内を減圧手段で減圧しながら、原
料供給装置3から原料を透水性シート2上に原料を供給
し、展開ロール33,34によって展開する。
【0018】この時、サクションボックス6のサクショ
ン面62が波形に形成されていて、透水性シート2もサ
クション面62に沿う形状になっているとともに、展開
ロール33,34も断面略波形をしているから展開ロー
ル33,34の展開によって原料が波形に賦形される。
すなわち、この方法によれば、原料の流動性がある状態
で波形に賦形し搾水するため、曲率半径の小さい波形状
あるいは厚みのある波形状の成形体でも波の頂上部に残
留応力が残らず成形することができる。
【0019】したがって、強度的にも優れた成形体を得
ることができるようになる。本発明にかかる水硬性無機
質成形板の製造方法は、上記の実施例に限定されない。
たとえば、上記の実施例では、原料供給装置が透水性シ
ートの進行方向に前後動するようになっていたが、原料
供給装置の後方に別途展開ロールを設けるようにすれ
ば、原料供給装置を固定式としても構わない。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形板の製
造方法は、以上のように構成されているので、たとえ
ば、曲率半径の小さい波形状あるいは厚みのある波形状
のように表裏面に凹凸形状を有する成形板でも波の頂上
部等の凸部先端に残留応力が残ったりせず強度的に優れ
た成形体を得ることができるようになる。
【0021】したがって、いろいろな形状の製品を供給
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形板の製造方法
に使用する製造装置の1例をあらわす側面図である。
【図2】図1の製造装置で得られる成形体の斜視図であ
る。
【図3】図1の製造装置のX−X線断面図である。
【図4】図1の製造装置のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 透水性シート 3 原料供給装置 33 展開ロール 34 展開ロール 4 サクション手段 5 減圧ボックス 6 サクションボックス 62 サクション面 8 成形板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 3/00 - 5/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側から他側に向かって進行する透水性シ
    ート上に原料供給装置から原料を供給し、前記透水性シ
    ートの下方に設けられたサクション手段によって透水性
    シート上に供給された原料中の余剰水分を搾水しつつ成
    形する水硬性無機質成形板の製造方法において、成形さ
    れる成形板の一方の面の凹凸形状に沿う形状に形成され
    たサクション手段のサクション面に、成形板の他方の面
    の凹凸形状に沿う断面形状の展開ロールを対面して設
    け、この展開ロールを前記透水性シートの進行方向に前
    後動させてこの展開ロールとサクション手段のサクショ
    ン面との間で透水性シート上に供給された原料を賦形し
    つつ原料中の余剰水分を搾水することを特徴とする水硬
    性無機質成形板の製造方法。
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