JPH11123710A - 水硬性無機質成形体の製造装置 - Google Patents

水硬性無機質成形体の製造装置

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JPH11123710A
JPH11123710A JP29274497A JP29274497A JPH11123710A JP H11123710 A JPH11123710 A JP H11123710A JP 29274497 A JP29274497 A JP 29274497A JP 29274497 A JP29274497 A JP 29274497A JP H11123710 A JPH11123710 A JP H11123710A
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JP
Japan
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suction
water
permeable sheet
raw material
box
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Application number
JP29274497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maesako
浩 前迫
Takeshi Kawaguchi
猛 川口
Shuji Yamaoka
修司 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透水性シートの裏側に成形原料が回り込んだり
することがない水硬性無機質成形体の製造装置を提供す
ることを目的としている。 【解決手段】 透水性シート2aを受けるサクション面
62の両端縁に沿って原料漏れ防止堰7a,7a´が立
設されているとともに、各原料漏れ防止堰の端部に、少
なくとも脱水位置で隣接するサクションボックス6aの
原料漏れ防止堰7a,7a´の端部に設けられた係合凹
部71および係合凸部72に係合して隣接するサクショ
ンボックス6aの原料漏れ防止堰7a,7a´同士を直
線的に並ぶように規制するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主に屋根材や壁材等の建築用資材として
用いられる水硬性無機質成形板を連続的に製造する方
法、特に、単層で且つ厚みの厚い成形板を製造する製造
装置として、一側から他側に向かって連続的に移動する
帯状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられ
たサクション面を有し、内部にサクション孔に連通する
減圧室が設けられたサクションボックスが、サクション
面を外側にして環状に連結され駆動手段によって環状軌
道上を移動するようになっているサクション手段とを備
え、前記サクションボックスが脱水位置まで到達する
と、そのサクション面で透水性シートを受けて、透水性
シート上に供給展開された水硬性無機質成形原料(以
下、「成形原料」とのみ記す)中の余剰水分を透水性シ
ート越しにサクション孔から脱水するようになっている
製造装置が知られている(特開昭53−54219号公
報参照)。
【0003】そして、従来の製造装置の場合、サクショ
ン面の端縁に沿って原料漏れ防止堰を設け、透水性シー
トの端縁がこの防止堰の壁面に当接するようにして透水
性シート上に供給された成形原料が、透水性シートの端
縁からはみ出て透水性シートの裏側に回り込んだりする
ことを防止する構造を備えている。しかしながら、従来
の装置の場合、長期間使用していると、サクションボッ
クスとサクションボックスとの継ぎ目部分に微妙なずれ
が生じ、各サクションボックスの端縁同士が正確に直線
上に並ばず、どうしても透水性シートの端縁と堰との間
に隙間が生じこの隙間から成形原料が透水性シートの裏
側へ回り込み成形不良を生じさせる恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、透水性シートの裏側に成形原料が回り込
んだりすることがない水硬性無機質成形体の製造装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明にかかる水硬性無機質
成形体の製造装置(以下、「請求項1の製造装置」と記
す)は、一側から他側に向かって連続的に移動する帯状
の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられたサ
クション面を有し、内部にサクション孔に連通する減圧
室が設けられたサクションボックスが、サクション面を
外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が駆動
手段によって透水性シートに同調して回転駆動するよう
になっているサクション手段とを備え、回転駆動により
各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、その
サクション面で前記透水性シートを受けて、サクション
孔から透水性シート越しに透水性シート上に供給展開さ
れた水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水するよう
になっている水硬性無機質成形体の製造装置において、
各サクションボックスは、そのサクション面の両端縁に
沿って原料漏れ防止堰が立設されているとともに、各原
料漏れ防止堰の端部に、少なくとも脱水位置で隣接する
サクションボックスの原料漏れ防止堰の端部に設けられ
た係合部に係合して隣接するサクションボックスの原料
漏れ防止堰同士を直線的に並ぶように規制する係合手段
を備えている構成とした。
【0006】請求項2に記載の発明にかかる水硬性無機
質成形体の製造装置(以下、「請求項2の製造装置」と
記す)は、一側から他側に向かって連続的に移動する帯
状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられた
サクション面を有し、内部にサクション孔に連通する減
圧室が設けられたサクションボックスが、サクション面
を外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が駆
動手段によって透水性シートに同調して回転駆動するよ
うになっているサクション手段とを備え、回転駆動によ
り各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、そ
のサクション面で透水性シートを受けて、サクション孔
から透水性シート越しに透水性シート上に供給展開され
た水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水するように
なっている水硬性無機質成形体の製造装置において、各
サクションボックスは、脱水位置まで達して、透水性シ
ートを受けると、透水性シートの端縁をサクション面と
の間に挟み込んだ状態で立設され、脱水位置を過ぎる
と、外側に倒れて透水性シートの挟み込みを解除する原
料漏れ防止堰が、ヒンジを介してサクション面の両端縁
に沿って支持されている構成とした。
【0007】請求項3に記載の発明にかかる水硬性無機
質成形体の製造装置(以下、「請求項3の製造装置」と
記す)は、一側から他側に向かって連続的に移動する帯
状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられた
サクション面を有し、内部にサクション孔に連通する減
圧室が設けられたサクションボックスが、サクション面
を外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が駆
動手段によって透水性シートに同調して回転駆動するよ
うになっているサクション手段とを備え、回転駆動によ
り各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、そ
のサクション面で透水性シートを受けて、サクション孔
から透水性シート越しに透水性シート上に供給展開され
た水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水するように
なっている水硬性無機質成形体の製造装置において、各
サクションボックスは、そのサクション面の両端縁に沿
って原料漏れ防止堰が立設されているとともに、この原
料漏れ防止堰の内側壁面にも前記減圧室に連通する多数
のサクション孔が設けられており、前記透水性シートの
両端縁が原料防止堰の内側壁面に受けられるようになっ
ている構成とした。
【0008】上記請求項1〜請求項3の製造装置におい
て、サクションボックスのサクション面は、平面的なも
のに限らず、断面波形等の凹凸を設けるようにしても構
わない。また、サクション面が凹凸形状の場合、透水性
シートは、予め凹凸形状に沿うように形成されていても
構わないし、脱水位置の手前でロール等で凹凸形状に沿
うように賦形するようにしても構わない。
【0009】原料漏れ防止堰の形状は、原料の漏れが防
止できれば特に限定されないが、板状や箱状が好まし
い。原料漏れ防止堰の材質は、特に限定されないが、漏
れ防止性能等を考慮すると、合成樹脂製のものが好まし
い。
【0010】原料漏れ防止堰の形状は、原料の漏れが防
止できれば特に限定されないが、板状や箱状が好まし
い。原料漏れ防止堰の材質は、特に限定されないが、漏
れ防止性能等を考慮すると、合成樹脂製のものが好まし
い。成形原料の供給展開は、特に限定されないが、原料
供給装置を透水性シートの進行方向に前後動させ原料供
給口から原料を供給し、原料供給装置とともに移動する
展開ロールで展開する方法が挙げられる。
【0011】また、展開ロールは、原料供給装置の原料
供給口の前後にそれぞれ設けることが好ましい。
【0012】成形材料は、公知の水硬性無機質成形板の
製造に使用されるものであれば、特に限定されない。ま
た、得られた成形体は、特に限定されないが、成形終了
後、所定の条件で一定時間養生硬化させ、そののち、必
要に応じて塗装を施すこともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は請求項1の製
造装置の実施の形態をあらわしている。
【0014】図1に示すように、この製造装置1aは、
透水性シート2aと原料供給装置3とサクション手段4
aとを備え、図2に示すような波形をした成形体8を成
形できるようになっている。透水性シート2aは、透水
性を有し、無端ベルト状になっていて、駆動ロール21
と多数のガイドロール22を介して図1の矢印A方向に
一定速度で回転するようになっている。
【0015】駆動ロール21は、図3に示すように、山
部と谷部とが交互に配置された略瓢箪形をしていて、上
部に配置された山部と谷部とが逆になった押さえロール
23との間で透水性シート2aを成形される成形体8の
一方の面の波形状に賦形しながら透水性シート2aを矢
印A方向に送り出すようになっている。サクション手段
4aは、減圧ボックス5と多数のサクションボックス6
aとを備えている。
【0016】多数のサクションボックス6aは、環状に
なったチェーン(図示せず)を介して無端ベルト状に連
結されていて、このチェーンが掛けられたスプロケット
61,61が回転駆動することによって連結体が透水性
シート2aと同じ回転方向に等速度で回転するようにな
っているとともに、透水性シート2aの上側平行部分と
平行になった時、すなわち、脱水位置Zにきた時に各サ
クションボックス6aの上面が透水性シート2aの下面
に密着して受けるようになっている。
【0017】また、サクションボックス6aは、図4に
示すように、成形される成形体の一方の面の波形状に沿
う形状に形成されたサクション面62を有し、このサク
ション面62に内部の減圧室64に連通する多数のサク
ション孔63が穿設されている。
【0018】さらに、各サクションボックス6aは、サ
クション面62の両端縁に沿ってサクション面62を両
側から囲むように、原料漏れ防止堰(以下、「堰」との
み記す)7a,7a´が設けられ、図5に示すように、
堰7a,7a´の端面に係合部としての係合凹部71お
よび係合凸部72がそれぞれ設けられている。そして、
サクションボックス6aが脱水位置Zまで達したとき、
係合凹部71および係合凸部72が隣接するサクション
ボックス6aの係合凸部72および係合凹部71と係合
し、この係合によって隣接するサクションボックス6
a,6a同士の位置が規制されて、常に、堰7a,(7
a´)が直線的に並ぶようになっている。
【0019】減圧ボックス5は、真空ポンプやブロアー
などの減圧手段に接続されているとともに、図4に示す
ように減圧孔51,51がその上面に設けられ、かつ、
脱水位置Zにおいてサクションボックス6aを下側から
受けるようになっている。そして、スプロケット61の
回転駆動によって減圧ボックス5上に移動してきたサク
ションボックス6aの底に設けられた孔65が前記減圧
孔51に一致し、孔65および減圧孔51を介してサク
ションボックス6a内の減圧室64が減圧され、サクシ
ョン孔63から透水性シート2a越しに成形原料中の余
剰水分を脱水できるようになっている。
【0020】原料供給装置3は、原料供給装置3に対す
る透水性シート2aの相対速度が一定になるように、透
水性シート2aの移動方向に前後に往復動するようにな
っていて、図4に示すように、原料供給管31、展開ロ
ール33,33、および側板(原料流出防止板)36を
備えている。両展開ロール33,33は、図4に示すよ
うに、成形しようとする成形体8の他方の面の波形状に
一致するように略瓢箪形に形成されていて、展開ロール
33と透水性シート2aの相対移動速度とを同調させな
がら成形原料を展開するようになっている。
【0021】側板36は、図4に示すように、展開ロー
ル33,33の両端に対面するように左右に配置され、
その下端面が堰7a,7a´の上面に受けられている。
したがって、原料供給装置3は、側板36を下端面を堰
7a,7a´に受けられながら前後方向に移動し、供給
された成形原料が堰7a,7a´を越えて漏れでないよ
うになっている。
【0022】づぎに、この製造装置1aを用いた成形体
8の製造方法を説明する。まず、透水性シート2aおよ
びサクションボックス6aを同一方向に同一速度で回転
させ、減圧ボックス5内を減圧手段で減圧しながら、原
料供給装置3から成形原料を透水性シート2a上に供給
する。
【0023】そして、展開ロール33,33によって展
開してサクション面62との間で断面波形に賦形すると
ともに、脱水位置Zで透水性シート2a越しにサクショ
ン孔62から成形原料中の余剰水分を吸引脱水して断面
波形の所望の含水率になった賦形物81を連続的に得
る。つぎに、この賦形物81を所望の長さに切断したの
ち、養生硬化させて成形体8を得ることができる。
【0024】この製造装置1aは、以上のように、脱水
位置Zでは、各サクションボックス6aの係合凸部72
と係合凹部71とが隣接するサクションボックス6aの
係合凹部71および係合凸部72と係合し、必ず、堰7
a,7a´が直線的に並ぶため、透水性シート2aの両
端縁が原料漏れ防止堰7a,7a´の壁面に隙間なく接
する。
【0025】したがって、透水性シート2aの端縁から
透水性シート2aの裏側への成形原料の回り込みを防止
でき、成形不良の無い賦形物81を連続的に得ることが
できる。
【0026】また、従来の製造装置では、サクションボ
ックスとサクションボックスの継ぎ目部分で原料漏れ防
止堰の端面同士が平面的に突き合わされるだけであるの
で、この突き合わせ面から成形原料がサクション手段の
側方へ漏れる恐れがあったが、この製造装置1aの場
合、上述のように、係合凸部72と係合凹部71とが係
合するようになっているので、サクション手段の側方へ
の原料漏れも防止でき、装置の維持管理が容易になる。
【0027】図6は、請求項1の製造装置の他の実施の
形態をあらわしている。図6に示すように、この製造装
置1bは、堰7b,7b´の係合凸部72´と係合凹部
71´の形状が異なる以外は、上記製造装置1と同様に
なっている。
【0028】図7は請求項2の製造装置の実施の形態を
あらわしている。この製造装置1cは、図7に示すよう
に、各サクションボックス6cは、堰7c,7c´が、
サクション面62の両端縁にヒンジ74を介して回動自
在に支持されていている。
【0029】そして、サクションボックス6cが脱水位
置まで達すると、サクション面62で透水性シート2c
を受けるとともに、外側に倒れていた堰7c,7c´が
ヒンジ74を中心にして起立状態に回動し、堰7c,7
c´とサクション面62との間に透水性シート2cの両
端縁24,24を挟み込み、脱水位置が終わると、堰7
c,7c´が再び外側に倒れて透水性シート2cの挟み
込みを解除するようになっている以外は、上記製造装置
1aと同様になっている。
【0030】すなわち、この製造装置1cによれば、脱
水位置で堰7c,7c´が透水性シート2cの端縁を挟
み込むようになっているので、透水性シート2cの端縁
から裏面への成形原料の回り込みがなく、それによる成
形不良もない。また、従来の製造装置では、原料漏れ防
止堰と透水性シートの端縁との隙間から空気漏れが生
じ、十分な真空度を得られなくなる恐れがあったが、こ
の製造装置1cでは、上記のように、脱水位置で堰7
c,7c´が透水性シート2cの端縁を挟み込むように
なっているので、空気漏れもなく、十分な真空度を得ら
れるようになる。
【0031】図8は請求項3の製造装置の実施の形態を
あらわしている。図8に示すように、この製造装置1d
は、各サクションボックス6dの堰7d,7d´の内側
壁面76にも、サクション孔75が設けられていて、脱
水位置で、透水性シート2dがその端縁25を堰7d,
7d´の内側壁面76およびサクション面に沿うように
賦形される以外は、上記製造装置1aと同様になってい
る。
【0032】この製造装置1dによれば、上述のよう
に、堰7d,7d´の内側壁面76にもサクション孔7
5が設けられているとともに、透水性シート2dの端縁
がこの内側壁面76に沿うように折り曲げられるように
なっているので、透水性シート2dの端縁から裏面への
成形原料の回り込みがなく、それによる成形不良もな
い。
【0033】また、内側壁面76にもサクション孔75
が設けられ、このサクション孔75からも吸引脱水でき
るようになっているので、成形体の端縁部分でも十分に
吸引脱水できる。
【0034】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
装置は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の製造装置1aないし1dは、いずれも波形の成形
体を製造するようになっていたが、サクション面を平ら
にするとともに、円柱形状のロールを用いれば平板状の
成形体を製造することもできる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0036】(実施例1)製造装置1aを用いて波形の
成形体を連続的に製造した。 (実施例2)製造装置1bを用いて波形の成形体を連続
的に製造した。
【0037】(実施例3)製造装置1cを用いて波形の
成形体を連続的に製造した。 (実施例4)製造装置1dを用いて波形の成形体を連続
的に製造した。
【0038】(比較例1)従来の堰を用いた以外は、製
造装置1aと同様の製造装置を用いて波形の成形体を連
続的に製造した。
【0039】実施例1〜実施例4の場合、いずれも長期
間連続的に製造しても透水性シートの裏側に成形原料の
回り込みもなく、良好な成形体が得られたのに対し、比
較例1の場合、長期間使用していると、サクションボッ
クスとサクションボックスとの間にガタが生じ、透水性
シートの端縁が捩じれて隙間があき、透水性シートの裏
側へ成形原料の回り込みがあった。
【0040】また、実施例1〜実施例4の場合、いずれ
も十分な真空度が得られ、良好な脱水状態の成形体が得
られたのに対し、比較例1の場合、サクションボックス
とサクションボックスとの継ぎ目部分で空気漏れが生じ
真空度が十分に得られず成形に時間が掛かった。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜請求項3の製造装置は、以上
のように構成されているので、透水性シートの裏側への
成形原料の回り込みを確実に防止することができ、良好
な成形体を安定して製造することができる。
【0042】請求項1の製造装置においては、特に、堰
の端部に設けられた係合部と隣接するサクションボック
スの堰の端部に設けられた係合部と係合させるようにな
っているので、サクションボックスとサクションボック
スとの継ぎ目部分からの空気漏れが防止され、より良好
な脱水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の製造装置の実施の形態をあらわし、
その正面図である。
【図2】図1の製造装置で製造される成形体の斜視図で
ある。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】図1のY−Y線断面図である。
【図5】図1の製造装置の脱水位置の平面図である。
【図6】請求項1の製造装置の実施の形態をあらわし、
その脱水位置の平面図である。
【図7】請求項2の製造装置の実施の形態をあらわし、
その原料漏れ防止堰の動きを説明する断面図である。
【図8】請求項3の製造装置の実施の形態をあらわし、
その脱水位置のサクション手段の断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 製造装置 2a,2c,2d 透水性シート 24,25 端縁 4a サクション手段 6a,6b,6c,6d サクションボックス 62 サクション面 63 サクション孔 64 減圧室 7a,7a´,7b,7b´,7c,7c´,7d,7
d´ 原料漏れ防止堰 74 ヒンジ 75 サクション孔(原料漏れ防止堰) 76 内側壁面 8 成形体 81 賦形物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側から他側に向かって連続的に移動する
    帯状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられ
    たサクション面を有し、内部にサクション孔に連通する
    減圧室が設けられたサクションボックスが、サクション
    面を外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が
    駆動手段によって透水性シートに同調して回転駆動する
    ようになっているサクション手段とを備え、回転駆動に
    より各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、
    そのサクション面で前記透水性シートを受けて、サクシ
    ョン孔から透水性シート越しに透水性シート上に供給展
    開された水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水する
    ようになっている水硬性無機質成形体の製造装置におい
    て、各サクションボックスは、そのサクション面の両端
    縁に沿って原料漏れ防止堰が立設されているとともに、
    各原料漏れ防止堰の端部に、少なくとも脱水位置で隣接
    するサクションボックスの原料漏れ防止堰の端部に設け
    られた係合部に係合して隣接するサクションボックスの
    原料漏れ防止堰同士を直線的に並ぶように規制する係合
    手段を備えていることを特徴とする無機質成形体の製造
    装置。
  2. 【請求項2】一側から他側に向かって連続的に移動する
    帯状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられ
    たサクション面を有し、内部にサクション孔に連通する
    減圧室が設けられたサクションボックスが、サクション
    面を外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が
    駆動手段によって透水性シートに同調して回転駆動する
    ようになっているサクション手段とを備え、回転駆動に
    より各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、
    そのサクション面で透水性シートを受けて、サクション
    孔から透水性シート越しに透水性シート上に供給展開さ
    れた水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水するよう
    になっている水硬性無機質成形体の製造装置において、
    各サクションボックスは、脱水位置まで達して、透水性
    シートを受けると、透水性シートの端縁をサクション面
    との間に挟み込んだ状態で立設され、脱水位置を過ぎる
    と、外側に倒れて透水性シートの挟み込みを解除する原
    料漏れ防止堰が、ヒンジを介してサクション面の端縁に
    沿って支持されていることを特徴とする水硬性無機質成
    形体の製造装置。
  3. 【請求項3】一側から他側に向かって連続的に移動する
    帯状の透水性シートと、多数のサクション孔が設けられ
    たサクション面を有し、内部にサクション孔に連通する
    減圧室が設けられたサクションボックスが、サクション
    面を外側にして無端ベルト状に連結され、この連結体が
    駆動手段によって透水性シートに同調して回転駆動する
    ようになっているサクション手段とを備え、回転駆動に
    より各サクションボックスが脱水位置まで到達すると、
    そのサクション面で透水性シートを受けて、サクション
    孔から透水性シート越しに透水性シート上に供給展開さ
    れた水硬性無機質成形原料中の余剰水分を脱水するよう
    になっている水硬性無機質成形体の製造装置において、
    各サクションボックスは、そのサクション面の両端縁に
    沿って原料漏れ防止堰が立設されているとともに、この
    原料漏れ防止堰の内側壁面にも前記減圧室に連通する多
    数のサクション孔が設けられており、前記透水性シート
    の両端縁が原料防止堰の内側壁面に受けられるようにな
    っていることを特徴とする水硬性無機質成形体の製造装
    置。
JP29274497A 1997-10-24 1997-10-24 水硬性無機質成形体の製造装置 Pending JPH11123710A (ja)

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