JPH09225918A - 水硬性無機質成形体の製造方法 - Google Patents

水硬性無機質成形体の製造方法

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JPH09225918A
JPH09225918A JP3804096A JP3804096A JPH09225918A JP H09225918 A JPH09225918 A JP H09225918A JP 3804096 A JP3804096 A JP 3804096A JP 3804096 A JP3804096 A JP 3804096A JP H09225918 A JPH09225918 A JP H09225918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
permeable sheet
raw material
molding
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP3804096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Maesako
浩 前迫
Shuji Yamaoka
修司 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造装置を大型化することなく、低コストで均
質な成形体を精度良く連続的に製造することができる水
硬性無機質成形体の製造方法を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】一側から他側に向かって進行する透水性シ
ート2上に原料供給装置3から原料を供給するととも
に、透水性シート2の下方に設けられたサクション手段
4によって透水性シート2上に供給された原料中の余剰
水分を搾水しつつ成形する水硬性無機質成形体8の製造
方法において、透水性シート2の成形部25より外側の
縁部26,26に樹脂シール材を含浸処理するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主に屋根材や壁材等の建築用資材として
用いられる水硬性無機質成形板を連続的に製造する方
法、特に、単層で且つ厚みの厚い成形板を製造する方法
として、移動する透水性シート上に原料を一気にかつ連
続的に供給し展開するとともに、この透水性シートの下
方に設けたサクション手段により移動途中において減圧
脱水し、原料中の余剰水分を搾水するフローオン方式と
称する成形方法が知られている(特開昭53−5421
9号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、透水性シートの両端縁から少し入った部分から内側
部分が原料が供給され成形される成形部となっているた
め、減圧脱水する際に透水性シートの端部からも空気が
入り込む。したがって、特に成形部の端縁部で充分な脱
水が行えなず、得られた成形体の強度不良が発生する恐
れがある。
【0004】そこで、この問題を解決するために、大型
の減圧装置を用いてサクション手段の減圧能力を上げる
方法も考えられるが、この方法では、設備コストがかか
りすぎると言う問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みて、製造
装置を大型化することなく、低コストで均質な成形体を
精度良く連続的に製造することができる水硬性無機質成
形体の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形体の製造方法は、このような目的を達成するた
めに、一側から他側に向かって進行する透水性シート上
に原料供給装置から原料を供給するとともに、前記透水
性シートの下方に設けられたサクション手段によって透
水性シート上に供給された原料中の余剰水分を搾水しつ
つ成形する水硬性無機質成形体の製造方法において、前
記透水性シートの成形部より外側の縁部に樹脂シール材
を含浸処理するようにした。
【0007】上記構成において、透水性シートは、特に
限定されないが、フェルトや不織布等で形成されてい
て、無端ベルト状にすることが好ましい。また、透水性
シートは、原料が供給される部分でサクション手段の断
面形状に沿う形状になれば、特に問題はないが、あらか
じめサクション手段の断面形状に沿う断面形状に成形さ
れていても構わない。
【0008】樹脂シール材としては、空気を透過せず、
透水性シートの可撓性を損なわないものであれば、特に
限定されないが、たとえば、エポキシ樹脂や軟質塩化ビ
ニル樹脂等の合成樹脂が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかかる
水硬性無機質成形体の製造方法に用いる製造装置の1例
をあらわしている。図1に示すように、この製造装置1
は、透水性シート2と原料供給装置3とサクション手段
4とを備え、図2に示すような波形をした成形板8を成
形できるようになっている。
【0010】透水性シート2は、透水性を有し、無端ベ
ルト状になっていて、駆動ロール21と多数のガイドロ
ール22を介して図1の矢印A方向に一定速度で回転す
るようになっている。また、透水性シート2は、図3に
示すように、その成形部25の外側の縁部26に樹脂シ
ール材が含浸処理されている。
【0011】駆動ロール21は、図4に示すように、山
部と谷部とが交互に配置された略瓢箪形をしていて、上
部に配置された山部と谷部とが逆になった押さえロール
23との間で透水性シート2を成形される成形板8の一
方の面の波形状に形付けしながら透水性シート2を矢印
A方向に送り出すようになっている。サクション手段4
は、減圧ボックス5と多数のサクションボックス6とを
備えている。
【0012】多数のサクションボックス6は、環状にな
ったチェーン(図示せず)を介して無端ベルト状に連結
されていて、このチェーンが掛けられたスプロケット6
1,61が回転駆動することによって透水性シート2と
同じ回転方向に等速度で回転するようになっているとと
もに、透水性シート2の上側平行部分と平行になった時
に、各サクションボックス6の上面が透水性シート2の
下面に密着するようになっている。
【0013】また、サクションボックス6は、図3に示
すように、成形される成形体の一方の面の波形状に沿う
形状に形成されたサクション面62を有し、このサクシ
ョン面62に多数の吸水孔63が穿設されている。
【0014】減圧ボックス5は、真空ポンプやブロアー
などの減圧手段に接続されているとともに、減圧孔5
1,51がその上面に設けられ、かつ、サクションボッ
クス6を下側から受けるようになっている。そして、ス
プロケット61の回転駆動によって減圧ボックス5上に
移動してきたサクションボックス6の底に設けられた孔
64が前記減圧孔51に一致し、孔64および減圧孔5
1を介してサクションボックス6内が減圧され、吸水孔
63から透水性シート2越しに原料中の余剰水分を搾水
できるようになっている。
【0015】原料供給装置3は、図1に示す移動範囲7
内を透水性シート2の進行方向に前後に移動するように
なっていて、原料供給管31、展開ロール33,33、
および側板(原料流出防止板)36を備えている。展開
ロール33,33は、回転ロール33,33を回転自在
に支持する支持軸34が透水性シート2の進行方向に対
して直角に配置されているとともに、図3に示すよう
に、成形しようとする成形板8の他方の面の凹凸形状す
なわち波形状に一致するように略瓢箪形に形成されてい
る。
【0016】また、展開ロール33,33と対面すると
透水性シート2との間隔は、得ようとする成形板8の厚
み分の隙間が形成されるようになっている。側板36
は、展開ロール33,33の両端に対面するように左右
(図では片側しかあらわれていない)に配置され、その
下端面が透水性シート2の上面に摺接し透水性シート2
の側方へ供給された原料が透水性シート2の成形部25
からはみ出ないようにするとともに、得られる成形板8
の側面を平滑に成形するようになっている。
【0017】この製造装置1は、以上のようになってお
り、つぎのようにして所望の成形板8を製造することが
できる。すなわち、まず、透水性シート2およびサクシ
ョンボックス6を同一方向に同一速度で回転させるとと
もに、減圧ボックス5内を減圧手段で減圧しながら、原
料供給装置3から原料を透水性シート2上に原料を供給
し、展開ロール33,33によって展開する。
【0018】この時、サクションボックス6のサクショ
ン面62が波形に形成されていて、透水性シート2もサ
クション面62に沿う形状になっているとともに、展開
ロール33,33も断面略波形をしているから、展開ロ
ール33,33による展開によって原料が波形に賦形さ
れる。すなわち、この方法によれば、原料の流動性があ
る状態で波形に賦形し搾水するため、曲率半径の小さい
波形状あるいは厚みのある波形状の成形体でも波の頂上
部に残留応力が残らず成形することができる。
【0019】しかも、透水性シート2の成形部25より
外側の縁部26,26に樹脂シール材が含浸されている
ため、透水性シート2の側縁部から外部の空気がサクシ
ョンボックス6側へ入り込むことがなく、成形部25上
に展開された原料は、その両側部まで均一に吸引脱水さ
れることになる。したがって、大型の脱水吸引装置を用
いなくても、幅方向に均一で緻密で、強度的にも優れた
成形体を連続的に得ることができるようになる。
【0020】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の製造装置1では、原料供給装置3が透水性シート
2の進行方向に前後動するようになっていたが、原料供
給装置3の後方に別途展開ロール33,33を設けるよ
うにすれば、原料供給装置3を固定式としても構わな
い。
【0021】また、上記の製造装置1では、成形体8が
波板状をしていたが、平板状や他の凹凸形状をしていて
も構わない。
【0022】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製
造方法は、以上のように構成されているので、小さな減
圧装置でも原料から充分に均一に搾水を行うことができ
るようになり、製造コストをあげることなく、幅方向に
均一かつ緻密で、強度的にも優れた成形体を連続的に得
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造方法
に使用する製造装置の1例をあらわす側面図である。
【図2】図1の製造装置で得られる成形体の斜視図であ
る。
【図3】図1の製造装置のY−Y線断面図である。
【図4】図1の製造装置のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 透水性シート 3 原料供給装置 33 展開ロール 34 支持軸 4 サクション手段 5 減圧ボックス 6 サクションボックス 62 サクション面 8 成形板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側から他側に向かって進行する透水性シ
    ート上に原料供給装置から原料を供給するとともに、前
    記透水性シートの下方に設けられたサクション手段によ
    って透水性シート上に供給された原料中の余剰水分を搾
    水しつつ成形する水硬性無機質成形体の製造方法におい
    て、前記透水性シートの成形部より外側の縁部に樹脂シ
    ール材を含浸処理したことを特徴とする水硬性無機質成
    形体の製造方法。
JP3804096A 1996-02-26 1996-02-26 水硬性無機質成形体の製造方法 Pending JPH09225918A (ja)

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