JP2004081930A - 濾布走行式フィルタープレスの濾板、濾布及び濾布走行式フィルタープレス - Google Patents
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Abstract
【課題】スラリー供給口内のスラリー詰まりの点検作業が容易となる濾板とする。
【解決手段】締付・開放自在に対向して配置された濾板2を有し、これら濾板2の締付時に、その間に形成される濾室28内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口16からスラリーSが供給される濾布走行式フィルタープレス1の;濾板2について、スラリー供給口16を、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成する。
【選択図】図5
【解決手段】締付・開放自在に対向して配置された濾板2を有し、これら濾板2の締付時に、その間に形成される濾室28内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口16からスラリーSが供給される濾布走行式フィルタープレス1の;濾板2について、スラリー供給口16を、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成する。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濾布走行式フィルタープレスの濾板、濾布及び濾布走行式フィルタープレスに関する。より詳しくは、対向して配置された濾板の締め付けと開放とが繰り返されるのにともなって、かかる濾板間に供給されたスラリーが濾液と濾渣(脱水ケーキ)とに分離される形態の濾布走行式フィルタープレス並びにそれを構成する濾板及び濾布に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の濾布走行式フィルタープレスには、例えば、特公昭55−38167号公報(単式フィルタプレス用の濾布)や、特公昭55−37928号公報(フィルタプレス)などに開示されるものがある。
これらのフィルタープレスは、図1に模式的に示すような濾板101及び濾布102が使用された構造となっている。
すなわち、濾板101は、その上面幅方向中央部から突出するスラリー取り込み部103と、このスラリー取り込み部103と連通孔104を介して連通されている濾板表面101aの幅方向中央部に形成されたスラリー供給口105と、を有している。また、濾布102は、その幅方向中央部に形成されたスラリー流入口106を有している。濾布106は、濾板101上面幅方向両側部にそれぞれ備えられた吊持手段107,107によって上下に走行させられ(濾布走行式)、濾板101の締付時においては、スラリー流入口106がスラリー供給口105に重なるように吊持される。スラリー取り込み部103から取り込まれたスラリーは、連通孔104を通された後、スラリー供給口105からスラリー流入口106を介して対向する濾板101,101で形成される図示しない濾室内に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、この従来のフィルタープレス並びにそれを構成する濾板及び濾布には、以下に示すような問題あった。
すなわち、一般に、フィルタープレスは、スラリー供給口105内にスラリーが詰まっていないか、スラリー流入口106周辺部における濾布102の損傷が生じていないか、スラリー供給口105とスラリー流入口106とが正確に重なり合っているか、などについて、目視による点検作業がなされる。
しかしながら、対向する濾板101,101は、開放時においもせいぜい5cm程度までしか離れないため、スラリー供給口105が濾板101の幅方向中央部に形成されていると、スラリー供給口105内におけるスラリーの詰まりの点検作業が、困難、あるいは不確かなものとなる(なお、一般に、大型濾板であると濾板幅が2mほどにもなる。)。また、同様に、スラリー流入口106周辺部における濾布102の損傷が生じていないか、スラリー供給口105とスラリー流入口106とが正確に重なり合っているか、などの点検作業についても困難、あるいは不確かなものとなる。
【0004】
そこで、本発明の主たる課題は、▲1▼スラリー供給口内のスラリー詰まりの点検作業が容易となる濾板、▲2▼スラリー流入口周辺部の損傷の点検作業が容易となる濾布、▲3▼スラリー供給口とスラリー流入口との重なりの点検作業が容易となるフィルタープレスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板を有し、これら濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口からスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾板であって、
前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾板。
【0006】
(作用効果)
スラリー供給口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリー供給口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリー供給口内のスラリーの詰まりを確認する作業が容易となる。
【0007】
<請求項2記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾布に形成されたスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾布であって、
前記スラリー流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に面していることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾布。
【0008】
(作用効果)
スラリー流入口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に面しているので、スラリー流入口が濾板の幅方向中央部に面している従来の形態の場合に比して、濾布のスラリー流入口周辺部分の損傷を確認する作業が容易となる。
【0009】
<請求項3記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口から濾布に形成された前記スラリー供給口と面するスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記スラリーの供給口及び流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。
【0010】
(作用効果)
スラリーの供給口及び流入口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリーの供給口及び流入口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリーの供給口とスラリー流入口との重なり状態を確認する作業が容易となる。
【0011】
<請求項4記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布と、これら濾布を吊持する前記濾板の上面に備えられた吊持手段とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、前記濾板の上面から突出するスラリー取り込み部と濾板内を通る連通孔を介して連なる濾板表面に形成されたスラリー供給口から、スラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記吊持手段が、前記濾板上面の幅方向中央部に1つのみ備えられ、
かつ、前記スラリー取り込み部及び前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。
【0012】
(作用効果)
スラリー供給口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリー供給口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリー供給口内のスラリーの詰まりを確認する作業が容易となる。
【0013】
また、スラリー取り込み部もスラリー供給口と同様に、濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、濾板内におけるスラリーの流れが直線的になり、円滑になる。
【0014】
さらに、濾布の吊持手段が濾板上面の幅方向中央部に備えられているので、濾板上面の幅方向中央部から側方にずれた部位から突出するスラリー取り込み部と重ならない。しかも、濾布の吊持手段は1つのみとされているので、濾布の吊持手段が濾板幅方向両側端部にそれぞれ設けられている従来の形態の場合に比して、吊持手段の故障が半減する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<フィルタープレス>
図2に、本実施の形態に係る濾布走行式フィルタープレス1の正面図を示した。
本フィルタープレス1は、設置面G上に設置された一対の支持脚9,9と、この支持脚9,9の間に水平方向に並んで配列された複数の濾板2,2…と、隣接する(対向する)濾板2,2の間に配された一対の濾布3,3と、から主になる。
【0016】
濾板2は、図3に示すように、その両表面に凹部4,4が形成されており、一方の凹部4は、その表面がダイアフラム5によって覆われている。これらの凹部4,4の存在により、濾板2,2…の締付時に、対向する濾板2,2間に、濾室が形成される。また、一方の凹部4のほぼ中央部には円形張出し部4Aが形成されている。この円形張出し部4Aには、ボルトV,Vによってダイアフラム係止材51が固定されており、このダイアフラム係止材51によってダイアフラム5が係止され、もって濾板2に対するダイアフラム5の取り付け強化が図られている。
【0017】
複数の濾板2,2…には、1つおきに、図4に示すように、その上面に、一対の濾布3,3を吊持するための吊持手段20,20…が、備えられている。この吊持手段20は、濾板2の両表面に沿う、一対の滑車21,21を有している。この滑車21は、濾板2の並び方向(水平方向)に延在するシャフト6と連結されている。このシャフト6は、支持脚9,9上に取り付けられた軸受け7,7によって軸支されており、モーターなどからなる駆動源Mによって、軸心周りに正逆回転自在とされている。この正逆回転にともなって、前記滑車21,21…も正逆回転する。
【0018】
複数の濾板2,2…は、隣接する濾板2,2相互が連結材10によって連結されることにより、一体化されている。かかる隣接する濾板2,2相互の連結は、その間の距離が可変となるようになされている。そして、一端に配列された濾板2Aは一方の支持脚9に固定され、他端に配列された濾板2Bは、介在部材11を介して、他方の支持脚9に取り付けられた水平方向に伸縮する油圧シリンダー12に固定されている。したがって、油圧シリンダー12の伸縮作用により、隣接する濾板2,2相互間の距離の調節、つまり濾板の締付・開放がなされることになる。
【0019】
各濾板2には、図4に示すように、その両側部に、側方に向かって延在するガイド13,13が備えられている。このガイド13には、その下端部に、下方に面するローラー14,14が備えられている。このローラー14は、両端部が一対の支持脚9,9に取り付けられ、複数の濾板2,2…の両側面に沿うようにして水平に配置されたレール材15,15上を転がるようになっている。これにより、先の油圧シリンダー12による濾板の締付・開放が円滑になされる。
【0020】
各濾板2には、図3及び一端に配列された濾板2Aについて図5に示すように、濾板2の上端部(一方の凹部4の上方)で、かつその幅方向中央部より側方に(紙面右方向に)、好ましくは幅方向中央線から中心位置までの距離が濾板幅の10分の1以上側方にずれた位置に、より好ましくは幅方向中央線から中心位置までの距離が濾板幅の5分の1以上側方にずれた位置に、スラリー供給口16が形成されている。そして、このスラリー供給口16は、濾板2の上面から突出するスラリー取り込み部17と、濾板2内を通る連通孔18を介して上下に連通されている。前述したように、濾板2上面の幅方向中央部には、濾布3の吊持手段21が備えられているが、スラリー取り込み部17は、濾板2上面の幅方向中央部より側方にずれた部位から突出するようになっているので、両者が重なり合うことはない。スラリー取り込み部17から取り込まれたスラリーは、連通孔18を通り、スラリー供給口16から濾室内に供給される。
【0021】
他方、一対の濾布3,3は、図2に示すように、その上縁に1つの濾布吊持棒19が備えられている。この濾布吊持棒19は、その幅方向中央部に、滑車21からその回転に伴って巻き出され、又は滑車21にその回転に伴って巻き戻されるワイヤー22が取り付けられている。したがって、濾布3は、ワイヤー22及び濾布吊持棒19を介して、滑車21により、吊持された状態となっており、この滑車21の回転にあわせて、上下に走行(移動)する(濾布走行式)。
【0022】
ワイヤー22が滑車21から巻き出された際の、濾布3下端部は、濾板2の下面に取り付けられた巻き取り機構30によって収納される。具体的には、図2中に拡大して示すように、下部ロール31A,31Bによって走行方向を、鋭角的に変更された後、巻き取りロール32に巻き取られる。本実施の形態では、一対の濾布3,3のうちの一方の濾布3と、隣接する一対の濾布3,3のうちの一方の濾布3とが、1つの巻き取りロール32に巻き取られる。
【0023】
また、濾布3には、図6に示すように、スラリー流入口23が、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に面して、形成されている(なお、濾板幅と濾布幅とが同じ長さである場合は、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位は、濾布3の幅方向中央部より側方にずれた部位でもある。)。濾室内へ、スラリーを供給するに際しては、滑車21の回転により、濾板2に形成されたスラリー供給口16と、かかるスラリー流入口23とが面するように設計されている。スラリー供給口16からのスラリーは、スラリー流入口23を介して濾室内(一対の濾布3,3の間)に供給されることになる。
【0024】
スラリー供給口16及びスラリー流入口23は、その形状が特に限定されるものではなく、例えば、正方形状、長方形状などとすることもできる。ただし、濾板2内におけるスラリーの流れを円滑にするという観点からは、円形状とするのが好ましい。また、濾板2内におけるスラリーの流れを円滑にするという観点に加えて、スラリーを濾室内に円滑に分散させるという観点からは、本実施の形態のように、幅方向に長く、かつ両端部が円弧状とされた形状とするのが好ましい。この形態によれば、本発明のようにスラリー供給口16及びスラリー流入口23が、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されている場合においても、スラリーを濾室内に円滑に分散させることができる。
【0025】
なお、図4及び図5における24は、凹部4と孔25を介して連通する濾液排出口である。また、26は、圧力水の供給・排出口である。
【0026】
<脱水処理>
次に、以上のフィルタープレスを使用したスラリーの脱水処理について、説明する。
(締付工程)
図7の(1)に示すように、まず、複数の濾板2,2…を、油圧シリンダー12で締め付けることにより、各対向する濾板2,2間に濾室28を形成する。
【0027】
(濾過工程)
濾板締付圧が所定圧に達したら、図7の(2)に示すように、スラリー供給口16から濾室28(一対の濾布3,3の間)内に、スラリーSを圧入(供給)する。これによりスラリーSは濾過され、濾液は、濾板2及びダイアフラム5の表面に形成された濾液溝27,27…(拡大図以外においては、点線で示している。)を介して、排出口24から外部に排出される。
【0028】
(圧搾工程)
以上の濾過を所定時間行ったら、次に、図7の(3)に示すように、圧力水供給口26からダイアフラム5と濾板2との間に、圧力水Wを供給する。これにより、ダイアフラム5がスラリーS側に押され、スラリーSは、圧搾されて水分量がさらに低下する。
【0029】
(乾燥工程)
以上の圧搾を所定時間行ったら、次に、図7の(4)に示すように、圧縮空気を用いてスラリー供給口16内に残存するスラリーSを排出する。このスラリーSの排出に利用された圧縮空気は、さらに濾液溝27,27…内に残留する濾液をも、外部に排出させる。他方、この工程においては、ダイアフラム5と濾板2との間に供給された圧力水Wを、圧力水排出口26を通して外部に排出する。
【0030】
(開放・排出工程)
圧力水Wが外部に排出されたら、図7の(5)に示すように、濾板2,2…の下方に備わるケーキシュート40,40を開き、次いで、油圧シリンダー12によって、濾板2を順次開放する。そして、この濾板2の開放と同時に、張り合わされていた一対の濾布3,3を、少なくともその下端を開くように一斉に降下させ、一対の濾布3,3間の脱水ケーキDを排出する。脱水ケーキDは、濾布3,3が下部ロール31A,31Bで走行方向を変更される際の屈曲及び自重により、濾布3から剥離され、ケーキシュート40,40の下方に備わるコンベア41上に排出される。通常はかかる下部ロール31A,31Bの存在のみで脱水ケーキDの濾布3からの剥離が可能であるが、剥離性が悪い場合には、濾布3を挟んで下部ロール31A,31Bの反対側に、濾布3から脱水ケーキDを掻き取るスクレーパ(図示せず)を設け、濾布3に付着した脱水ケーキDを積極的に剥離するとよい。
【0031】
(洗浄工程)
脱水ケーキDがコンベア41上に排出されたら、図7の(6)に示すように、ケーキシュート40,40を閉じ、濾布3を上昇させつつ、洗浄水管33からの洗浄水Cにより洗浄する。以後、以上の工程が繰り返される。
【0032】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、スラリー供給口内のスラリー詰まりの点検作業が容易となる濾板、スラリー流入口周辺部の損傷の点検作業が容易となる濾布、スラリー供給口とスラリー流入口との重なりの点検作業が容易となる濾布走行式フィルタープレスとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の濾布走行式フィルタープレス(主要部のみ)である。
【図2】本実施の形態の濾布走行式フィルタープレスである。
【図3】濾板の断面図である。
【図4】濾板の一方の表面を示した図である。
【図5】濾板の他方の表面を示した図である。
【図6】本実施の形態の濾布走行式フィルタープレス(主要部のみ)である。
【図7】脱水処理工程を説明するための図である。
【符号の説明】
1…濾布走行式フィルタープレス、2…濾板、3…濾布、4…凹部、5…ダイアフラム、16…スラリー供給口、17…取り込み部、20…吊持手段、23…スラリー流入口、D…脱水ケーキ、S…スラリー、W…圧力水。
【発明の属する技術分野】
本発明は、濾布走行式フィルタープレスの濾板、濾布及び濾布走行式フィルタープレスに関する。より詳しくは、対向して配置された濾板の締め付けと開放とが繰り返されるのにともなって、かかる濾板間に供給されたスラリーが濾液と濾渣(脱水ケーキ)とに分離される形態の濾布走行式フィルタープレス並びにそれを構成する濾板及び濾布に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の濾布走行式フィルタープレスには、例えば、特公昭55−38167号公報(単式フィルタプレス用の濾布)や、特公昭55−37928号公報(フィルタプレス)などに開示されるものがある。
これらのフィルタープレスは、図1に模式的に示すような濾板101及び濾布102が使用された構造となっている。
すなわち、濾板101は、その上面幅方向中央部から突出するスラリー取り込み部103と、このスラリー取り込み部103と連通孔104を介して連通されている濾板表面101aの幅方向中央部に形成されたスラリー供給口105と、を有している。また、濾布102は、その幅方向中央部に形成されたスラリー流入口106を有している。濾布106は、濾板101上面幅方向両側部にそれぞれ備えられた吊持手段107,107によって上下に走行させられ(濾布走行式)、濾板101の締付時においては、スラリー流入口106がスラリー供給口105に重なるように吊持される。スラリー取り込み部103から取り込まれたスラリーは、連通孔104を通された後、スラリー供給口105からスラリー流入口106を介して対向する濾板101,101で形成される図示しない濾室内に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、この従来のフィルタープレス並びにそれを構成する濾板及び濾布には、以下に示すような問題あった。
すなわち、一般に、フィルタープレスは、スラリー供給口105内にスラリーが詰まっていないか、スラリー流入口106周辺部における濾布102の損傷が生じていないか、スラリー供給口105とスラリー流入口106とが正確に重なり合っているか、などについて、目視による点検作業がなされる。
しかしながら、対向する濾板101,101は、開放時においもせいぜい5cm程度までしか離れないため、スラリー供給口105が濾板101の幅方向中央部に形成されていると、スラリー供給口105内におけるスラリーの詰まりの点検作業が、困難、あるいは不確かなものとなる(なお、一般に、大型濾板であると濾板幅が2mほどにもなる。)。また、同様に、スラリー流入口106周辺部における濾布102の損傷が生じていないか、スラリー供給口105とスラリー流入口106とが正確に重なり合っているか、などの点検作業についても困難、あるいは不確かなものとなる。
【0004】
そこで、本発明の主たる課題は、▲1▼スラリー供給口内のスラリー詰まりの点検作業が容易となる濾板、▲2▼スラリー流入口周辺部の損傷の点検作業が容易となる濾布、▲3▼スラリー供給口とスラリー流入口との重なりの点検作業が容易となるフィルタープレスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板を有し、これら濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口からスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾板であって、
前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾板。
【0006】
(作用効果)
スラリー供給口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリー供給口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリー供給口内のスラリーの詰まりを確認する作業が容易となる。
【0007】
<請求項2記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾布に形成されたスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾布であって、
前記スラリー流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に面していることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾布。
【0008】
(作用効果)
スラリー流入口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に面しているので、スラリー流入口が濾板の幅方向中央部に面している従来の形態の場合に比して、濾布のスラリー流入口周辺部分の損傷を確認する作業が容易となる。
【0009】
<請求項3記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口から濾布に形成された前記スラリー供給口と面するスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記スラリーの供給口及び流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。
【0010】
(作用効果)
スラリーの供給口及び流入口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリーの供給口及び流入口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリーの供給口とスラリー流入口との重なり状態を確認する作業が容易となる。
【0011】
<請求項4記載の発明>
締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布と、これら濾布を吊持する前記濾板の上面に備えられた吊持手段とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、前記濾板の上面から突出するスラリー取り込み部と濾板内を通る連通孔を介して連なる濾板表面に形成されたスラリー供給口から、スラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記吊持手段が、前記濾板上面の幅方向中央部に1つのみ備えられ、
かつ、前記スラリー取り込み部及び前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。
【0012】
(作用効果)
スラリー供給口が濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、スラリー供給口が濾板の幅方向中央部に形成されている従来の形態の場合に比して、スラリー供給口内のスラリーの詰まりを確認する作業が容易となる。
【0013】
また、スラリー取り込み部もスラリー供給口と同様に、濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されているので、濾板内におけるスラリーの流れが直線的になり、円滑になる。
【0014】
さらに、濾布の吊持手段が濾板上面の幅方向中央部に備えられているので、濾板上面の幅方向中央部から側方にずれた部位から突出するスラリー取り込み部と重ならない。しかも、濾布の吊持手段は1つのみとされているので、濾布の吊持手段が濾板幅方向両側端部にそれぞれ設けられている従来の形態の場合に比して、吊持手段の故障が半減する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<フィルタープレス>
図2に、本実施の形態に係る濾布走行式フィルタープレス1の正面図を示した。
本フィルタープレス1は、設置面G上に設置された一対の支持脚9,9と、この支持脚9,9の間に水平方向に並んで配列された複数の濾板2,2…と、隣接する(対向する)濾板2,2の間に配された一対の濾布3,3と、から主になる。
【0016】
濾板2は、図3に示すように、その両表面に凹部4,4が形成されており、一方の凹部4は、その表面がダイアフラム5によって覆われている。これらの凹部4,4の存在により、濾板2,2…の締付時に、対向する濾板2,2間に、濾室が形成される。また、一方の凹部4のほぼ中央部には円形張出し部4Aが形成されている。この円形張出し部4Aには、ボルトV,Vによってダイアフラム係止材51が固定されており、このダイアフラム係止材51によってダイアフラム5が係止され、もって濾板2に対するダイアフラム5の取り付け強化が図られている。
【0017】
複数の濾板2,2…には、1つおきに、図4に示すように、その上面に、一対の濾布3,3を吊持するための吊持手段20,20…が、備えられている。この吊持手段20は、濾板2の両表面に沿う、一対の滑車21,21を有している。この滑車21は、濾板2の並び方向(水平方向)に延在するシャフト6と連結されている。このシャフト6は、支持脚9,9上に取り付けられた軸受け7,7によって軸支されており、モーターなどからなる駆動源Mによって、軸心周りに正逆回転自在とされている。この正逆回転にともなって、前記滑車21,21…も正逆回転する。
【0018】
複数の濾板2,2…は、隣接する濾板2,2相互が連結材10によって連結されることにより、一体化されている。かかる隣接する濾板2,2相互の連結は、その間の距離が可変となるようになされている。そして、一端に配列された濾板2Aは一方の支持脚9に固定され、他端に配列された濾板2Bは、介在部材11を介して、他方の支持脚9に取り付けられた水平方向に伸縮する油圧シリンダー12に固定されている。したがって、油圧シリンダー12の伸縮作用により、隣接する濾板2,2相互間の距離の調節、つまり濾板の締付・開放がなされることになる。
【0019】
各濾板2には、図4に示すように、その両側部に、側方に向かって延在するガイド13,13が備えられている。このガイド13には、その下端部に、下方に面するローラー14,14が備えられている。このローラー14は、両端部が一対の支持脚9,9に取り付けられ、複数の濾板2,2…の両側面に沿うようにして水平に配置されたレール材15,15上を転がるようになっている。これにより、先の油圧シリンダー12による濾板の締付・開放が円滑になされる。
【0020】
各濾板2には、図3及び一端に配列された濾板2Aについて図5に示すように、濾板2の上端部(一方の凹部4の上方)で、かつその幅方向中央部より側方に(紙面右方向に)、好ましくは幅方向中央線から中心位置までの距離が濾板幅の10分の1以上側方にずれた位置に、より好ましくは幅方向中央線から中心位置までの距離が濾板幅の5分の1以上側方にずれた位置に、スラリー供給口16が形成されている。そして、このスラリー供給口16は、濾板2の上面から突出するスラリー取り込み部17と、濾板2内を通る連通孔18を介して上下に連通されている。前述したように、濾板2上面の幅方向中央部には、濾布3の吊持手段21が備えられているが、スラリー取り込み部17は、濾板2上面の幅方向中央部より側方にずれた部位から突出するようになっているので、両者が重なり合うことはない。スラリー取り込み部17から取り込まれたスラリーは、連通孔18を通り、スラリー供給口16から濾室内に供給される。
【0021】
他方、一対の濾布3,3は、図2に示すように、その上縁に1つの濾布吊持棒19が備えられている。この濾布吊持棒19は、その幅方向中央部に、滑車21からその回転に伴って巻き出され、又は滑車21にその回転に伴って巻き戻されるワイヤー22が取り付けられている。したがって、濾布3は、ワイヤー22及び濾布吊持棒19を介して、滑車21により、吊持された状態となっており、この滑車21の回転にあわせて、上下に走行(移動)する(濾布走行式)。
【0022】
ワイヤー22が滑車21から巻き出された際の、濾布3下端部は、濾板2の下面に取り付けられた巻き取り機構30によって収納される。具体的には、図2中に拡大して示すように、下部ロール31A,31Bによって走行方向を、鋭角的に変更された後、巻き取りロール32に巻き取られる。本実施の形態では、一対の濾布3,3のうちの一方の濾布3と、隣接する一対の濾布3,3のうちの一方の濾布3とが、1つの巻き取りロール32に巻き取られる。
【0023】
また、濾布3には、図6に示すように、スラリー流入口23が、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に面して、形成されている(なお、濾板幅と濾布幅とが同じ長さである場合は、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位は、濾布3の幅方向中央部より側方にずれた部位でもある。)。濾室内へ、スラリーを供給するに際しては、滑車21の回転により、濾板2に形成されたスラリー供給口16と、かかるスラリー流入口23とが面するように設計されている。スラリー供給口16からのスラリーは、スラリー流入口23を介して濾室内(一対の濾布3,3の間)に供給されることになる。
【0024】
スラリー供給口16及びスラリー流入口23は、その形状が特に限定されるものではなく、例えば、正方形状、長方形状などとすることもできる。ただし、濾板2内におけるスラリーの流れを円滑にするという観点からは、円形状とするのが好ましい。また、濾板2内におけるスラリーの流れを円滑にするという観点に加えて、スラリーを濾室内に円滑に分散させるという観点からは、本実施の形態のように、幅方向に長く、かつ両端部が円弧状とされた形状とするのが好ましい。この形態によれば、本発明のようにスラリー供給口16及びスラリー流入口23が、濾板2の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されている場合においても、スラリーを濾室内に円滑に分散させることができる。
【0025】
なお、図4及び図5における24は、凹部4と孔25を介して連通する濾液排出口である。また、26は、圧力水の供給・排出口である。
【0026】
<脱水処理>
次に、以上のフィルタープレスを使用したスラリーの脱水処理について、説明する。
(締付工程)
図7の(1)に示すように、まず、複数の濾板2,2…を、油圧シリンダー12で締め付けることにより、各対向する濾板2,2間に濾室28を形成する。
【0027】
(濾過工程)
濾板締付圧が所定圧に達したら、図7の(2)に示すように、スラリー供給口16から濾室28(一対の濾布3,3の間)内に、スラリーSを圧入(供給)する。これによりスラリーSは濾過され、濾液は、濾板2及びダイアフラム5の表面に形成された濾液溝27,27…(拡大図以外においては、点線で示している。)を介して、排出口24から外部に排出される。
【0028】
(圧搾工程)
以上の濾過を所定時間行ったら、次に、図7の(3)に示すように、圧力水供給口26からダイアフラム5と濾板2との間に、圧力水Wを供給する。これにより、ダイアフラム5がスラリーS側に押され、スラリーSは、圧搾されて水分量がさらに低下する。
【0029】
(乾燥工程)
以上の圧搾を所定時間行ったら、次に、図7の(4)に示すように、圧縮空気を用いてスラリー供給口16内に残存するスラリーSを排出する。このスラリーSの排出に利用された圧縮空気は、さらに濾液溝27,27…内に残留する濾液をも、外部に排出させる。他方、この工程においては、ダイアフラム5と濾板2との間に供給された圧力水Wを、圧力水排出口26を通して外部に排出する。
【0030】
(開放・排出工程)
圧力水Wが外部に排出されたら、図7の(5)に示すように、濾板2,2…の下方に備わるケーキシュート40,40を開き、次いで、油圧シリンダー12によって、濾板2を順次開放する。そして、この濾板2の開放と同時に、張り合わされていた一対の濾布3,3を、少なくともその下端を開くように一斉に降下させ、一対の濾布3,3間の脱水ケーキDを排出する。脱水ケーキDは、濾布3,3が下部ロール31A,31Bで走行方向を変更される際の屈曲及び自重により、濾布3から剥離され、ケーキシュート40,40の下方に備わるコンベア41上に排出される。通常はかかる下部ロール31A,31Bの存在のみで脱水ケーキDの濾布3からの剥離が可能であるが、剥離性が悪い場合には、濾布3を挟んで下部ロール31A,31Bの反対側に、濾布3から脱水ケーキDを掻き取るスクレーパ(図示せず)を設け、濾布3に付着した脱水ケーキDを積極的に剥離するとよい。
【0031】
(洗浄工程)
脱水ケーキDがコンベア41上に排出されたら、図7の(6)に示すように、ケーキシュート40,40を閉じ、濾布3を上昇させつつ、洗浄水管33からの洗浄水Cにより洗浄する。以後、以上の工程が繰り返される。
【0032】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、スラリー供給口内のスラリー詰まりの点検作業が容易となる濾板、スラリー流入口周辺部の損傷の点検作業が容易となる濾布、スラリー供給口とスラリー流入口との重なりの点検作業が容易となる濾布走行式フィルタープレスとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の濾布走行式フィルタープレス(主要部のみ)である。
【図2】本実施の形態の濾布走行式フィルタープレスである。
【図3】濾板の断面図である。
【図4】濾板の一方の表面を示した図である。
【図5】濾板の他方の表面を示した図である。
【図6】本実施の形態の濾布走行式フィルタープレス(主要部のみ)である。
【図7】脱水処理工程を説明するための図である。
【符号の説明】
1…濾布走行式フィルタープレス、2…濾板、3…濾布、4…凹部、5…ダイアフラム、16…スラリー供給口、17…取り込み部、20…吊持手段、23…スラリー流入口、D…脱水ケーキ、S…スラリー、W…圧力水。
Claims (4)
- 締付・開放自在に対向して配置された濾板を有し、これら濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口からスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾板であって、
前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾板。 - 締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾布に形成されたスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスの;濾布であって、
前記スラリー流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に面していることを特徴とする濾布走行式フィルタープレスの濾布。 - 締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、濾板表面に形成されたスラリー供給口から濾布に形成された前記スラリー供給口と面するスラリー流入口を介してスラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記スラリーの供給口及び流入口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。 - 締付・開放自在に対向して配置された濾板と、これら濾板の少なくとも締付時にその間に配される一対の濾布と、これら濾布を吊持する前記濾板の上面に備えられた吊持手段とを有し、前記濾板の締付時に、その間に形成される濾室内に、前記濾板の上面から突出するスラリー取り込み部と濾板内を通る連通孔を介して連なる濾板表面に形成されたスラリー供給口から、スラリーが供給される濾布走行式フィルタープレスであって、
前記吊持手段が、前記濾板上面の幅方向中央部に1つのみ備えられ、
かつ、前記スラリー取り込み部及び前記スラリー供給口が、前記濾板の幅方向中央部より側方にずれた部位に形成されていることを特徴とする濾布走行式フィルタープレス。
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