JP2005199255A - 脱水装置 - Google Patents

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    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/24Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using an endless pressing band
    • B30B9/246The material being conveyed around a drum between pressing bands

Abstract

【課題】 微細な粒子を含む泥状物からなる被脱水物を連続かつ高速で脱水処理できる脱水装置を提供すること。
【解決手段】 脱水域が濃縮脱水域(A)、吸引脱水域(B)、加圧脱水域(C)に区分されている。濃縮脱水域(A)は一対の濾布ベルト101,102を重合したものであり、吸引脱水域(B)は下部加圧ロール11と上部加圧ロール12を複数個設けて濾布ベルトをジグザグ状に形成したものである。加圧脱水域(C)は回転ドラム20の外周面に濾布ベルト101,102を接合すると共に回転ドラム20に向って押圧作用をする加圧ローラ23を設けたものである。濾布ベルト101,102は極細繊維を織り込んでフェルト状に形成する。濃縮脱水域(A)において被脱水物たる原料を吸引脱水し、吸引脱水域(B)において原料を吸引並びに加圧脱水し、加圧脱水域(C)において原料を加圧脱水する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、脱水装置に関しており、さらに詳しくは高速での脱水処理が可能な脱水装置に関するものである。
本発明装置において脱水処理する対象原料は、(イ)下水汚泥、排水溝汚泥などの環境整備関連汚泥、(ロ)砕石汚水、鉱業関連汚水、(ハ)河川・港湾などの浚渫汚泥、発電ダム湖の浚渫汚泥、(ニ)化学工場の金属水酸化物、その他これに類するもので主として微細な粒子を含む泥状物である。
被脱水物を2枚の濾布ベルトの間に供給し、濾布ベルトを加圧して固液を分離する脱水装置は従来から知られている。特許文献1に、回転ドラムの外周に2枚の濾布ベルトをエンドレスに配設し、被脱水物をこれら2枚の濾布ベルトの間に供給し該加圧ベルトを加圧して脱水処理する装置が開示されている。また、特許文献2に、脱水域を吸引脱水と加圧脱水に区分し、加圧脱水を行う前に吸引脱水をする装置が開示されている。さらに、特許文献3に、吸引脱水を行う濾布ベルトが、外面層は極細繊維層、中間層は水分の通過を促進する中細繊維層、内面層は水切れを促進する基布槽で構成する装置が開示されている。
特開2001−71185号公開特許公報 特開平5−220311号公開特許公報 特開2001−170419号公開特許公報
特許文献1に記載の発明は、脱水域を低圧、中圧、高圧の各脱水域に区分けし、濾布ベルトを間欠的に移動して被脱水物を各脱水域に搬送し、各脱水域において静止状態で加圧脱水することを特徴とするものである。被脱水物を静止状態で脱水するのは加圧時に被脱水物が移動する現象、所謂被脱水物の逃げを防止するためであるが、静止状態であっても被脱水物を加圧脱水すると、含水分の多い被脱水物は加圧されて移動し期待した脱水効果が得られないことがあった。この問題を解決するためには、低圧、中圧の脱水域では加圧力を低く設定することが考えられるが、これでは脱水作業に長時間を要し効率よく脱水作業をすることができないことになる。
特許文献2に記載の発明は、吸引脱水を行わせる無端走行濾布1の下方に設けた吸引脱水装置3にバキューム管5,6を接続して吸引するものであり、濾布上に供給された被脱水物が真空ポンプにより吸引脱水されるが、吸引作用は濾布の全面に及ぶので濾布の側部からは空気のみを吸引してしまい脱水効率を低下させることの問題がある。
特許文献3に記載の発明は、専ら吸引効果を高めるために開発された濾布であって、吸引効果は高いが、被脱水物に混入されている固体の粒子が極小さい場合は、水分と共に固体が吸引されてしまい濾布の目詰まりが生じることになり、この場合も脱水効率を低下させるものとなっていた。
本発明が解決しようとする課題は、微細な粒子を含む泥状物からなる被脱水物を連続かつ高速で脱水処理ができる脱水装置を提供することである。
解決手段の第1は、2枚の濾布ベルトの間に微細な粒子を含んでいる泥状物の脱水原料を供給して固液を分離する装置であって、脱水域を濃縮脱水域(A),吸引脱水域(B),加圧脱水域(C)の各脱水域に区分し、上記各脱水域に第1及び第2の濾布ベルトを重合状態にして設置し、上記吸引脱水域(B)では2個の下部加圧ロールと該下部加圧ロールに向かって進退可能な1個の上部加圧ロールを繰り返し設けて上記第1及び第2の濾布ベルトをジグザグ状に設置し、上記加圧脱水域(C)では回転ドラムの外周面に上記第1及び第2の濾布ベルトを接合すると共に該回転ドラムに向かって押圧作用を奏する加圧ローラを設置し、上記第1及び第2の濾布ベルトはフェルト状の微繊維集合体で構成し、上記濃縮脱水域(A)及び吸引脱水域(B)には濾布ベルトの下面に吸引装置に接続した吸引ブロアを適宜間隔で設置し、上記回転ドラムに回転駆動装置を接続して上記第1及び第2の濾布ベルトを連続運転し、濃縮脱水域(A)において被脱水物を吸引脱水し、吸引脱水域(B)において被脱水物を吸引並びに加圧脱水し、加圧脱水域(C)において被脱水物を加圧脱水することを特徴とするものである。
解決手段の第2は、解決手段の第1において、第1及び第2の濾布ベルトは、極細繊維を織り込んだフェルト状の微繊維集合体で構成し、内部に抗張力並びに通水性を有する基張ベルトを挟着し、側端部をシール部材によりシールして側端部からの通気・通水を阻止したことを特徴とする。
解決手段の第3は、解決手段の第1において、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3及び第4の濾布ベルトを設置し、加圧脱水域(C)に上記第3及び第4の濾布ベルトとは異なる第5及び第6の濾布ベルトを設置したことを特徴とする。
解決手段の第4は、解決手段の第3において、濃縮脱水域(A)において、第3及び第4の濾布ベルトの下面に吸引装置に接続した吸引ボックスを設置し、該吸引ボックスの開口に濾布ベルトの走行方向に平行する両側にボックス縁部を形成し、第3の濾布ベルトの両側端に端縁部を被覆するシール部材を設けたことを特徴とする。
解決手段の第5は、解決手段の第4において、吸引ボックスの開口に形成したボックス縁部に走行補助板を設け、該走行補助板に長手方向に並行するV字溝を形成し、第3の濾布ベルトに設けたシール部材にV字突条を形成し、上記吸引ボックスに第3の濾布ベルトを載置するに際し上記走行補助板のV字溝に上記シール部材のV字突条を嵌合することを特徴とする。
解決手段の第6は、解決手段の第5において、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)を同一平面に設けると共に該濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3及び第4の濾布ベルトを設置し、第3の濾布ベルトは表面濾布ベルトと裏面濾布ベルトを重合した2層の濾布ベルトにより構成し、上記表面濾布ベルト及び裏面濾布ベルトを異なる駆動軸によって駆動することを特徴とする。
解決手段の第7は、解決手段の第3から6のいずれかにおいて、第3及び第4の濾布ベルトは、極細繊維を高密度に織り込んだフェルト状の微繊維集合体で構成し、ベルト主体に抗張力並びに通水性を有する基張ベルトを挟着すると共に、被脱水原料と接触する面に通気量を規制した表面ベルトを積層し、側端部をシール部材によりシールして通気・通水を阻止したことを特徴とする。
本発明は、濾布ベルトに極細繊維を高密度に織り込んでフェルト状に形成したものを使用し、圧縮力を加えて脱水する前工程において、被脱水物を当該濾布ベルトによって濃縮及び吸引脱水するものであるから、最初から加圧力を加えて圧縮脱水するものよりも高品質な脱水が得られ連続かつ高速脱水が可能となるものである。
また本発明は、濃縮脱水域及び吸引脱水域と加圧脱水域を別個の濾布ベルトを使用して脱水濾過する場合、濃縮脱水域及び吸引脱水域に使用する濾布ベルトを、対象物性に適した通気量に制限された表面ベルトをベルト主体に積層した構造としたので、この場合は、吸引作業を行うに際し適正な計画計算ができるので、大型の濾布ベルトが使用可能でありしかも高精度の脱水が行える効果を奏するものである。
さらに本発明は、濃縮脱水域に配設した濾布ベルトを表面濾布ベルトと裏面濾布ベルトを重合した2層により形成したものであるから、最初の脱水域による脱水率が大幅に向上するものであり、高精度の脱水効果が期待できるものとなっている。
実施例1
図1から図7が第1実施例を示しており、図1は装置の全体を示し、図2は濃縮脱水域を示し、図3は吸引脱水域を示し、図4は加圧脱水域を示している。図5は吸引脱水域に設けたローラの側面図、図6は同正面図、図7は加圧脱水域に設置した回転ドラムの断面図、図8は濾布ベルトの断面図である。
第1実施例の脱水装置は、図1に示すように、装置全体を濃縮脱水域(A)、吸引脱水域(B)、加圧脱水域(C)の各脱水域に区分している。
濾布ベルトは、第1の濾布ベルト101と第2の濾布ベルト102が一対で設けられており、共にエンドレスに形成されたベルトであって、濃縮脱水域(A)の後段から加圧脱水域(C)の終端までの間を重合状態に設置したものである。第1及び第2の濾布ベルト101,102は、極細繊維を高密度に織り込んでフェルト状の微繊維集合体で構成したものであり、全体厚みを5〜20mmとし、脱水処理をする原料の性状によって適宜の厚さを選択する。また、第1及び第2の濾布ベルト101,102は、図8aに示すように、内部に抗張力並びに通水性を有する基張ベルト1101,1102を縫着または接着により設け、側端部をシール部材によりシールして通気・通水を阻止したものであって、濾材は吸水性があり被脱水物の水分を素早く吸い込む性質を有するものである。なお、第1及び第2の濾布ベルト101,102は、全体厚みを10mmとした場合、基張ベルト1101,1102の厚みは1.5mm程度とする。
吸引脱水域(B)において、第1及び第2の濾布ベルト101,102は、2個の下部加圧ロール11と1個の上部加圧ロール12によって形成される3つのローラの間を通している。2個の下部加圧ロール11と1個の上部加圧ロール12による3個が1組に組み合わされたロール群が繰り返し設置されているので、第1及び第2の濾布ベルト101,102は全体としてジグザグ形状に設置されている。
濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)の両脱水域において、第1の濾布ベルト101の下面に吸引装置に接続した複数の吸引ブロア14を適宜間隔に設けている。吸引ブロア14は、図6に示すように、濾布ベルトの幅と概ね等しい幅を有している。なお、吸引脱水域(B)においては、吸引ブロア14を下部加圧ロール11a,11bの中間位置で濾布ベルトが最も下がった位置に設置するとよい。濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)のいずれの脱水域においても、吸引ブロア14は開口部が濾布ベルトに接触している。
図2に示す濃縮脱水域(A)において、前段部は、第1の濾布ベルト101のみとし1〜5°の傾斜角を設け、原料性状によって濾布幅の80〜90%となる適正幅の中に原料が均一厚さに供給できるように、例えば、濾布ベルトの長手に沿って図示しない規正枠板等を設けて原料を供給する。第1の濾布ベルト101は、硬質ポリエチレンの耐磨耗性板を全面に敷いた搬送路上に載置し、原料投入口近くは吸引せずに濾布の毛細管吸引力によって脱水する。第1の濾布ベルト101は吸引脱水を行うので、濾布厚みは全体で10〜20mmと厚いものを選定する。ベルトの繊維は密度を高くして脱水時に原料の微細粒子が繊維内に入り難く加工してある。また、第1の濾布ベルト101は、繊維質が原料液の水分を素早く吸水して濾布内に取り込むので、吸引力に依存しなくても脱水作用を得ることができるから、吸引ブロア14は濾布ベルトの全面を覆うように設置する必要がなく適当な間隔で設置できる。
また、濃縮脱水域(A)の後段部は、第1及び第2の濾布ベルト101,102を重合させる。ここでは、第1及び第2の濾布ベルト101,102が被脱水物を上下から包み込む構造を有する一対の濾布ベルト形式となる。第2の濾布ベルト102は、第1の濾布ベルト101と同様にフェルト状の繊維体であるが、原料は前段部で脱水が開始されて含水量が低下しているので吸引力を高くする必要がある。それには、第2の濾布ベルト102の通気量を減らすとよいので、第2の濾布ベルト1bの厚みは全体で5〜10mmの範囲で選定する。第2の濾布ベルト102は、通気量を第1の濾布ベルト101の2分の1ないし3分の1比程度に制限したものを使用する。なお、第1及び第2の濾布ベルト101,102は、重合させた時に原料を側部から逃がさないようにするため、長手方向に側縁にシール構造を形成しておくとよい。
図3において、第1及び第2の濾布ベルト101,102を挟持している下部加圧ロール11と上部加圧ロール12の位置関係は、図5に示すとおりである。吸引脱水域(B)の下段は低圧縮部であって、上部加圧ロール12の中心と下部加圧ロール11a,11bの中心が「a1>b1」の関係となるように設置し、設定圧力は原料性状に応じた圧力に設定する。ここで、上部加圧ロール12と下部加圧ロール11aの回転軸は固定し、下部加圧ロール11bの回転軸は上部加圧ロール12に向って押付けるよう付勢する。圧縮力が生ずる位置は上部加圧ロール12と下部加圧ロール11bの接線上であり、圧縮力の調整は下部加圧ロール11aの上下運動による。脱水された水分は第1及び第2の濾布ベルト101,102に吸収され、該第1及び第2の濾布ベルト101,102から吸引ブロア14によって排出される。図5において、吸引ブロア14は第1の濾布ベルト101に対して離れているが、これは作図の都合によるものであって、吸引ブロア14の開口部は常時第1の濾布ベルト101に接触している。
吸引脱水域(B)の上段部分は、圧縮構造が下段部分と同様であるが、圧縮力は下段部分よりは大きくし、その割合は2倍程度を想定しているが原料性状によって増減することは勿論である。吸引脱水域(B)の上段部分における圧縮は、次工程の加圧脱水域(C)の機能を最大限に発揮できるか否かに係る脱水域なので、濾布ベルトを圧縮する加圧ロールの組数並びに圧縮能力の設定は重要である。
吸引脱水域(B)においては、第1及び第2の濾布ベルト101,102が上段部分と下段部分に分けて設置されているが、これは装置全体をコンパクトにするためのものであって横方向に連続して設置してもよい。また、下部加圧ロール11は、図6に示すように、回転方向の排水溝13を複数条形成している。
図4に示すように、加圧脱水域(C)における第1及び第2の濾布ベルト101,102は、重合された状態で回転ドラム20の上部半周に接合されるが、ケーキ取出し口21の近傍で重合状態が解除され、第1及び第2の濾布ベルト101,102は再び濃縮脱水域(A)に至り、この間をエンドレスに循環する。回転ドラム20の外周面を第1及び第2の濾布ベルト101,102が通過する区間は、該第1及び第2の濾布ベルト101,102の外側にバックアップベルトを設ける。
バックアップベルトは、金属またはプラスチック繊維を使用してエンドレス構造に形成されており、第1のバックアップベルト22aは回転ドラム20と第1の濾布ベルト101の間に設けられており、第2のバックアップベルト22bは第2の濾布ベルト102の外側に設けられている。また、第2のバックアップベルト22bの外側に第1の加圧ローラ23が適宜間隔で設けられており、該第1の加圧ローラ23は、図示しない流体圧力装置により第1及び第2の濾布ベルト101,102を回転ドラム20に押圧している。
24は本装置の第1の回転駆動モータであり、駆動軸と回転ドラム20との間を駆動ベルト25によって連結しており、当該回転ドラム20を回転して第1及び第2の濾布ベルト101,102並びに第1及び第2のバックアップベルト22a,22bを上記加圧ローラ23の押圧力を利用して搬送するものである。
第1実施例において、回転ドラム20の直径は1000mmとし、加圧ローラ23の直径は300mmとした。加圧脱水域(C)の加圧力は、初期区間を低圧とし、終端区間が高圧となるように設定し、また、図7に示すように、回転ドラム20の外周にゴムライニング26,27を施すと共に、加圧ローラ23の外周にゴムライニング27を施して摩擦力を高めスリップを防止している。これらゴムライニング26,27は、ゴムの硬度を変更することによって押圧時に押し潰されて点接触から面接触に変化し、押圧力の持続性を保持し脱水効果を高めることができる。なお、回転ドラム20に設けたゴムライニング26は回転方向に排水溝28を複数条形成し、濾布ベルトから排出する排水を素早くドラムの下方に誘導するようにしている。また、回転ドラム20の胴部には排水溝28を形成した部分に排水孔29を設けているが、該排水孔29は省略することができる。
回転ドラム20と第1の加圧ローラ23の摩擦力を確保するため、回転ドラム20の両端にフランジ30を形成し、第1の加圧ローラ23の両端には溝31を形成し、該フランジ30を当該溝31に嵌合している。なお、フランジ30にはゴムライニング32を施して摩擦力を高めることができる。また、第1のドラム加圧ローラ23に設けたゴムライニング27は、ゴム質ならびに厚みを被脱水物の種類または含水量によって変更するものである。
40は第1の濾布ベルト101の洗浄装置を示し、50は第2の濾布ベルト102の洗浄装置を示している。洗浄装置40,50は、洗浄水噴射口41,51を有し濾布ベルト101,102に付着した固形物を除去し、脱水ローラ42,52によって濾布ベルト自体を脱水する。60は回転ドラム20の直下に設けた脱水原料から分離した排水を回収する回収容器である(図1)。
次に脱水作業の作業手順を説明する。まず、被脱水物たる原料を本装置へ供給する前に、原料から夾雑物を除去し、泥状濃度調整、PH調整を行い、さらに必要に応じた薬注処理、凝集処理等を行う。濃縮脱水域(A)に原料供給口10から脱水原料が第1の濾布ベルト101に供給されると、被脱水物の水分は濾材の吸水作用によって吸い込まれる。さらに、第1の濾布ベルト101の下面に設けた吸引ブロア14の吸引力によって該濾布ベルト内の水分が排出され、濾材の吸水作用が促進され被脱水物は脱水濃縮される。濃縮脱水域(A)において、原料に含まれる遊離水の大部分は排出される。
吸引脱水域(B)に搬送された被脱水物は、吸引脱水域(B)において低圧縮と吸引によって脱水される。第1及び第2の濾布ベルト101,102は2個の下部加圧ロール11a,11bと1個の上部加圧ロール12の間に挟まれ、下部加圧ロール11bによって適度の加圧力で押圧されて被脱水物の水分を排出し、第1の濾布ベルト101が含んだ水分は吸引ブロア14により吸い取られる。複数個設けた下部加圧ロール11bは、脱水工程終期に向かって加圧力を徐々に強めているので被脱水物の濃縮度は工程の終期において高まる。
最終工程の加圧脱水域(C)において、被脱水物は高圧力が加えられて脱水される。第1の加圧ローラ23が、第1及び第2の濾布ベルト101,102を第1及び第2のバックアップベルト22a,22bを介して回転ドラム20に押圧し被脱水物を圧縮脱水する。第1の加圧ローラ23にはゴムライニング27が施されているから、回転ドラム20の回転時にローラとベルトの両者がスリップするのを防止している。第1の加圧ローラ23が回転ドラム20に押圧されると、ゴムライニング27は押し潰されて線接触から面接触に変化し押圧力が高まる。なお、被脱水物は、加圧脱水域(C)を経た後ケーキとなってケーキ取出し口21から取り出される。
回転ドラム20から離れた第1及び第2の濾布ベルト101,102は、再び濃縮脱水域(A)に戻るが、途中に設置された洗浄装置40,50において洗浄される。
第1実施例は、上下に配置した一対の濾布ベルトを、濃縮脱水域(A)、吸引脱水域(B)、加圧脱水域(C)に区分して各区域によって脱水作用を行なっているが、濃縮脱水域(A)及び吸引脱水域(B)の前段区域と加圧脱水域(C)の後段区域は異なる脱水作用をさせているので、これら全区域に同じ構造の濾布ベルトを装着していたのでは所望する脱水効果が得られないことがある。
例えば、濃縮脱水域(A)及び吸引脱水域(B)において脱水処理する被脱水物たる原料の多くは、固形物粒子が非常に微細で含水率も高い液状であるから、吸引濾過脱水を行うに際し、減圧吸引力を強くすれば濾材内部に固形粒子を引き込んでしまって濾材の目詰まりを起こすだけとなる。この場合、濾材の目詰まりを防止するために吸引力をコントロールするだけでは対応が困難である。一方、原料の特性によっては、濃縮及び吸引脱水域における脱水時間と加圧脱水域における脱水時間を変えた方がよい場合があるが、全脱水域に同じ濾布ベルトを使用したのでは脱水時間を変えることができない。
上記した問題点を解決するためには、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に設置する濾布ベルトは吸引作用に優れた濾布ベルトを使用し、加圧脱水域(C)に設置する濾布ベルトは加圧圧縮動作に耐えられる濾布ベルトを使用することである。
実施例2
図9が第2実施例を示している。第2実施例は、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に一対の濾布ベルトを設置し、また、加圧脱水域(C)には、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に装着した濾布ベルトとは別個の他の一対の濾布ベルトを設置したものである。
図9において、濾布ベルトは、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)とに第3の濾布ベルト103と第4の濾布ベルト104が一対で設けられており、濃縮脱水域(A)の後段から吸引脱水域(B)の終端までの間を重合状態に設置したものである。濃縮脱水域(A)において、第3の濾布ベルト103は、吸引ボックス110の開口部に回転自在に設けた複数本の受けローラ120の上方に摺動自在に載置されており、該吸引ボックス110に接続した図示しない吸引装置によって吸引脱水されるものである。また吸引脱水域(B)においては、重合された第3の濾布ベルト103と第4の濾布ベルト104を下部加圧ロール11と上部加圧ロール12の間に通し、該下部加圧ロール11と上部加圧ロール12を第2の吸引ボックス200の開口部に設置している。
第3及び第4の濾布ベルト103,104は、図8bに示すように、極細繊維を高密度に織り込んだフェルト状の微繊維集合体で構成されており、ベルト主体103a,104aの原料と接触する面に通気量を規制した表面ベルト103b,104bを積層したものを使用する。なお、第3及び第4の濾布ベルト103,104にも、内部に抗張力並びに通水性を有する基張ベルト1103,1104を縫着または接着により設け、側端部をシール部材(後に詳しく説明するシール部材130)によりシールして通気・通水を阻止したものである。また、第3及び第4の濾布ベルト103,104の全体厚みは、ベルト主体103a,104aの厚みを5mm以上とし、この中に1.5〜2.0mm厚みの基張ベルト1103,1014を重合し、表面に1.5〜2.0mm厚みの表面ベルト103b,104bを貼付したものとなる。なお、表面ベルト103b,104bは通気量が3〜5cc/cm2/secのものを使用する。
また、加圧脱水域(C)には、第5の濾布ベルト105と第6の濾布ベルト106が一対で設けられている。第5及び第6の濾布ベルト105と106は、極細繊維を高密度に織り込んだフェルト状で圧縮加圧動作に耐え得られるものであって、内部に抗張力並びに通水性を有するものを狭着して使用する。なお、第5及び第6の濾布ベルト105,106は、回転ドラム20の外周に配置した加圧ローラ23の間を重合状態で設置されている。
第2実施例は、吸引脱水域(B)の配設位置並びに吸引脱水域(B)から排出された原料を加圧脱水域(C)に供給するため、第5の濾布ベルト105を吸引脱水域(B)の排出口まで延長して原料誘導路105aを形成している。また、第2実施例は、第1実施例と同様に、濃縮脱水域(A)において吸引ブロア(14)を設け、さらに吸引脱水域(B)において下部加圧ロール(11)及び上部加圧ロール(12)によるロール群を設けてもよい。一方、第1実施例において、第2実施例で説明した第3及び第4の濾布ベルト103,104と同じ構造の濾布ベルトが使用できるのは勿論である。
第2実施例は、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3及び第4の濾布ベルト103,104を配設し、加圧脱水域(C)に他の第5及び第6の濾布ベルト105,106を配設したので、各濾布ベルトは別個の回転駆動装置によって駆動されている。第3及び第4の濾布ベルト103,104は第2の回転駆動モータ24aにより駆動されており、また、第5及び第6の濾布ベルト105,106は第3の回転駆動モータ24bにより駆動されている。
実施例3
図10が第3実施例を示している。第3実施例は、第2実施例における濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)とに設けた濾布ベルトの終端位置に、ベルトを上下から加圧する脱水ロール(第2の加圧ローラ23a)を設置したものである。
第3実施例は、吸引脱水域(B)の終端位置に第3及び第4の濾布ベルト103,104を加圧する第2の加圧ローラ23aを一対または二対設けたものである。第2の加圧ローラ23aは、吸引脱水域(B)から排出された原料を加圧脱水域(C)に供給する直前に、原料を予備的に加圧脱水するものである。なお、第3実施例は、濾布ベルトの構造をはじめ他の構造が第2実施例の場合と同じである。
図12,13が第2,3実施例の吸引構造を示している。吸引構造は、吸引ボックス110が、開口部に複数本の受けローラ120を回転自在に設けており、該受けローラ120に濾布ベルト103が摺動可能に載置したものである。また、吸引ボックス110は、仕切り板111によって複数の吸引室112に区分されているが、該仕切り板111には通孔113が形成されていて上記各吸引室112を独立させるものではなく、当該吸引ボックス110は全体で1つの吸引室を形成している。そして、各吸引室112に設けた吸引口114が図示しない吸引装置に接続されており、当該吸引装置によって濾布ベルト103に供給された被脱水物の吸引脱水が行われるものであり、吸引ボックスと濾布ベルトが密着していれば、吸引装置を作動した時被脱水物の吸引脱水が円滑に行われることになる。
吸引ボックス110の開口部には、濾布ベルト103の走行方向に平行する両側端にボックス縁部115が形成されている。また、濾布ベルト103は、走行方向の両側端にプラスチックシート又はコーキング等により端縁及び端縁部近傍の上下両面をシール材130によって被覆して通気・通水を阻止している。上記したように、シール部材130は断面が片仮名のコ字状を呈する形状に形成されるものであり、濾布ベルト103の上下両面を被覆している部分は、吸引ボックス110開口部のボックス縁部115と同幅に形成する。なお、シール部材130がプラスチックシートの場合は、当該シール部材130を濾布ベルト103に逢着する。
吸引ボックス110の開口部を濾布ベルト103が走行し易いようにするために、ボックス縁部115に硬質ポリエチレン等による走行補助板140を設けており、濾布ベルト103は走行補助板140の上を摺動しながら走行する。また、濾布ベルト103に供給された被脱水物の吸引脱水幅を規制するガイド枠150が脱水装置の機体に設けられている。ガイド枠150は、被脱水物の吸引脱水幅を規制する高さを有すると共に上部に縁板151を形成している。そして、ガイド枠150の縁板151が機体ブラケット160に設けた縦方向の取付軸161に緩く挿嵌されており、また該取付軸161にコイルスプリング162が装着されていて、当該ガイド枠150は、吸引ボックス110の開口部を走行する濾布ベルト103に対し適度の押圧力によって接触し、被脱水物の吸引脱水幅を規制すると共に濾布ベルト103と吸引ボックス110の開口部との間に隙間ができないようにしている。
図14は、濾布ベルトの走行をさらに安定よく行わせるための装置である。吸引ボックス110は、ボックス縁部115に設けた走行補助板140に長手方向に平行するV字溝141を形成しており、また、濾布ベルト103は、シール部材130に前記V字溝141に嵌合するV字突条131を形成している。V字突条131を前記V字溝141に嵌合して濾布ベルト103を走行させることによって、当該濾布ベルト103が蛇行するのを防止し円滑な走行を確保している。
実施形態において、濾布ベルト103は通気量を規制した濾材を使用しており、例えば全体の厚みが5〜20mm、通気量2〜10cc/cm2/secのものを使用している。また、濾布ベルト103のシール部材130は、厚み0.3〜1.0mmとしている。
第4実施例
図14,15が第4実施例を示している。第4実施例は、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)を同一平面に設けると共に、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3の濾布ベルト103と第4の濾布ベルト104を設置し、第3のベルト103は、表面濾布ベルト1031と裏面濾布ベルト1032を重合した2層の濾布ベルトにより形成したものである。
上記した表面濾布ベルト1031と裏面濾布ベルト1032は、いずれも全体厚みが10mm程度であるから、これらを重合したまま回転駆動すると、裏面濾布ベルト1032の内側と表面濾布ベルト1031の外側では周速が異なるので、1個の駆動スプロケットでは駆動できない。そこで、実施形態では、吸引脱水域(B)の終端部に第1の駆動スプロケット300と第2の駆動スプロケット310を設け、第1の駆動スプロケット300に第3裏面濾布ベルト1032を掛け、第2の駆動スプロケット310に第3表面濾布ベルト1031を掛け、2つの濾布ベルトを別駆動で運転することによって周速の違いを解消している。図中、301は第1の駆動スプロケット300を回転駆動するモータ、311は第2の駆動スプロケット310を回転駆動するモータである。
第4の実施例において、吸引脱水を行う濃縮脱水域(A)及び吸引・加圧脱水を行う吸引脱水域(B)は、第3の濾布ベルト103が第3表面濾布ベルト1031と第3裏面濾布ベルト1032を重合した2層に構成されているので、第2,3実施例に比べ脱水効率が格段に高い結果が得られた。なお、第4の実施例においては、吸引ボックス110に設けた受けローラ120aを中央部分で分断してガイド溝121を形成し、該ガイド溝121に第3裏面濾布ベルト1032に設けた突条122を嵌合して摺動させて当該第3裏面濾布ベルト1032を安定よく走行させているが、他の構成部分は、上記した第2,3実施例の場合と同じである。
実施形態の実験例
原料は河川浚渫泥水であり、含水率75%、固形物真比重2.6 固形物粒子0.5〜10ミクロン
濾布ベルトの走行速度は10〜20m/分
濾布ベルトの全体厚みは5〜20mm(ただし、第2実施例の場合、濃縮脱水域及び吸引脱水域に装着する濾布ベルトは、ベルト主体の厚み10対し、厚み1.5〜2.0程度の比率による基張ベルト並びに表面ベルトを積層したものを使用した。)
原料の供給厚みは10〜15mm程度
濃縮脱水域(A)の吸引力は500〜800mm水中
吸引脱水域(B)の吸引力は700〜1000mm水中
吸引脱水域(B)における上部ロールの加圧力は1〜5kg/cm2
加圧脱水域(C)のドラム入口側圧力5kg/cm2程度、出口側圧力30〜50kg/cm2
実施形態において、含水率75%の原料を連続脱水した結果、最終工程終了時のケーキは厚みが2〜3mmとなり、その含水率は35%であった。また、第2及び第3実施例において、濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)工程終了時におけるケーキの含水率は60%であった。
第1ないし第3実施例の形態は、いずれも含水率75%の原料を連続脱水してケーキの含水率を60%まで脱水することに成功したが、第2及び第3実施例においては、通気量を制限した表面ベルトをベルト主体に積層したものを使用したので、吸引作業を行うに際し大きなエア量を必要としないから、大型の濾布ベルトが使用可能であり高精度の脱水が行えるものである。
第1実施例装置の全体構造を示す側面図。 第1実施例装置の濃縮脱水域の構造を示す側面図。 第1実施例装置の吸引脱水域の構造を示す側面図。 第1実施例装置の加圧脱水域の構造を示す側面図。 第1実施例装置の吸引脱水域に設けたローラの側面図。 第1実施例装置の吸引脱水域に設けたローラを示しており、aは下部及び上部ローラの正面図、bは吸引ブロアを断面した下部及び上部ローラの正面図。 第1実施例装置の加圧脱水域に設置した回転ドラムの断面図。 濾布ベルトを示しており、aは第1及び第2の濾布ベルトの断面図、bは第3及び第4濾布ベルトの断面図。 第2実施例装置の全体構造を示す側面図。 第3実施例装置の全体構造を示す側面図。 吸引ボックスを示しており、aは断面図、bは平面図。 吸引ボックスの開口部に濾布ベルトを載置した状態を示す断面図。 濾布ベルトと吸引ボックスのボックス縁部の変形を示す断面図。 第4実施例装置の全体構造を示す側面図。 第4実施例装置における吸引脱水域の断面図。
符号の説明
A 濃縮脱水域
B 吸引脱水域
C 加圧脱水域
101 第1の濾布ベルト
102 第2の濾布ベルト
103 第3の濾布ベルト
104 第4の濾布ベルト
105 第5の濾布ベルト
106 第6の濾布ベルト
10 原料供給口
11 下部加圧ロール
12 上部加圧ロール
13 排水溝
14 吸引ブロア
20 回転ドラム
21 ケーキ取出し口
22a 第1のバックアップベルト
22b 第2のバックアップベルト
23 第1の加圧ローラ
23a 第2の加圧ローラ
24 第1の回転駆動モータ
24a 第2の回転駆動モータ
24b 第3の回転駆動モータ
25 駆動ベルト
26 ゴムライニング
27 ゴムライニング
28 排水溝
29 排水孔
30 フランジ
31 溝
32 ゴムライニング
40 洗浄装置
41 洗浄水噴射口
42 脱水ローラ
50 洗浄装置
51 洗浄水噴射口
52 脱水ローラ
60 回収容器
110 吸引ボックス
111 仕切り板
112 吸引室
113 通孔
114 吸引口
115 ボックス縁部
120 受けローラ
130 シール部材
131 V字突条
140 走行補助板
141 V字溝
150 ガイド枠
151 縁板
160 ブラケット
161 取付軸
162 コイルスプリング
200 第2の吸引ボックス
300 第1の駆動スプロケット
310 第2の駆動スプロケット

Claims (7)

  1. 2枚の濾布ベルトの間に微細な粒子を含んでいる泥状物の脱水原料を供給して固液を分離する装置であって、脱水域を濃縮脱水域(A),吸引脱水域(B),加圧脱水域(C)の各脱水域に区分し、上記各脱水域に第1及び第2の濾布ベルト(101,102)を重合状態にして設置し、上記吸引脱水域(B)では2個の下部加圧ロール(11)と該下部加圧ロールに向かって進退可能な1個の上部加圧ロール(12)を繰り返し設けて上記第1及び第2の濾布ベルトをジグザグ状に設置し、上記加圧脱水域(C)では回転ドラム(20)の外周面に上記第1及び第2の濾布ベルトを接合すると共に該回転ドラムに向かって押圧作用を奏する加圧ローラ(23)を設置し、上記第1及び第2の濾布ベルトはフェルト状の微繊維集合体で構成し、上記濃縮脱水域(A)及び吸引脱水域(B)には濾布ベルトの下面に吸引装置に接続した吸引ブロア(14)を適宜間隔で設置し、上記回転ドラムに回転駆動装置(24)を接続して上記第1及び第2の濾布ベルトを連続運転し、濃縮脱水域(A)において被脱水物を吸引脱水し、吸引脱水域(B)において被脱水物を吸引並びに加圧脱水し、加圧脱水域(C)において被脱水物を加圧脱水することを特徴とする脱水装置。
  2. 第1及び第2の濾布ベルト(101,102)は、極細繊維を織り込んだフェルト状の微繊維集合体で構成し、内部に抗張力並びに通水性を有する基張ベルト(1101,1102)を挟着し、側端部をシール部材によりシールして側端部からの通気・通水を阻止したことを特徴とする請求項1に記載の脱水装置。
  3. 濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3及び第4の濾布ベルト(103,104)を設置し、加圧脱水域(C)に上記第3及び第4の濾布ベルトとは異なる第5及び第6の濾布ベルト(105,106)を設置したことを特徴とする請求項1に記載の脱水装置。
  4. 濃縮脱水域(A)において、第3及び第4の濾布ベルト(103,104)の下面に吸引装置に接続した吸引ボックス(110)を設置し、該吸引ボックスの開口に濾布ベルトの走行方向に平行する両側にボックス縁部(110a)を形成し、第3の濾布ベルトの両側端に端縁部を被覆するシール部材(130)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の脱水装置。
  5. 吸引ボックス(110)の開口に形成したボックス縁部(110a)に走行補助板(140)を設け、該走行補助板に長手方向に並行するV字溝(140a)を形成し、第3の濾布ベルト(103)に設けたシール部材(130)にV字突条(130a)を形成し、上記吸引ボックスに第3の濾布ベルトを載置するに際し上記走行補助板のV字溝に上記シール部材のV字突条を嵌合することを特徴とする請求項4に記載の脱水装置。
  6. 濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)を同一平面に設けると共に該濃縮脱水域(A)と吸引脱水域(B)に第3及び第4の濾布ベルト(103,104)を設置し、第3の濾布ベルト(103)は表面濾布ベルト(1031)と裏面濾布ベルト(1032)を重合した2層の濾布ベルトにより構成し、上記表面濾布ベルト及び裏面濾布ベルトを異なる駆動軸によって駆動することを特徴とする請求項3に記載の脱水装置。
  7. 第3及び第4の濾布ベルト(103,104)は、極細繊維を高密度に織り込んだフェルト状の微繊維集合体で構成し、ベルト主体(103a,104a)に抗張力並びに通水性を有する基張ベルト(1103,1104)を挟着すると共に、被脱水原料と接触する面に通気量を規制した表面ベルト(103b,104b)を積層し、側端部をシール部材によりシールして通気・通水を阻止したことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の脱水装置。
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