JPH11105018A - 水硬性無機質成形体の製造方法 - Google Patents
水硬性無機質成形体の製造方法Info
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- JPH11105018A JPH11105018A JP21578498A JP21578498A JPH11105018A JP H11105018 A JPH11105018 A JP H11105018A JP 21578498 A JP21578498 A JP 21578498A JP 21578498 A JP21578498 A JP 21578498A JP H11105018 A JPH11105018 A JP H11105018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏肉部のある場合でも、各部位ごとに、強度
や比重等の物性にばらつきがなく、均一な製品を得るこ
とができる水硬性無機質成形体の製造方法。 【解決手段】 展開賦形物の最大肉厚部を最小肉厚部以
上の圧縮率になるように展開賦形工程で水硬性無機質成
形材料を展開賦形する。
や比重等の物性にばらつきがなく、均一な製品を得るこ
とができる水硬性無機質成形体の製造方法。 【解決手段】 展開賦形物の最大肉厚部を最小肉厚部以
上の圧縮率になるように展開賦形工程で水硬性無機質成
形材料を展開賦形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
体の製造方法に関する。
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スレート板やセメント瓦など
の水硬性無機質成形材料からなる建築材料は、フローオ
ン式の成形装置で連続的に生板を予備成形したのち、こ
の生板を切断して得た切断片をさらにプレス成形装置で
プレスして得た水硬性無機質成形体を養生硬化させるこ
とによって製品化されている。
の水硬性無機質成形材料からなる建築材料は、フローオ
ン式の成形装置で連続的に生板を予備成形したのち、こ
の生板を切断して得た切断片をさらにプレス成形装置で
プレスして得た水硬性無機質成形体を養生硬化させるこ
とによって製品化されている。
【0003】また、本発明の発明者らは、成形される成
形体の一方の面に沿う形状を有するサクション面に沿い
ながら一側から他側に向かって移動する透水性シート上
に、供給装置からスラリー状の水硬性無機質成形材料を
供給するとともに、成形される成形体の他方の面の形状
に略沿う形状の展開ロールを透水性シートの移動方向に
往復動させて供給された水硬性無機質成形材料を展開し
ながら透水性シートと展開ロールとの間の空間形状に賦
形するとともに水硬性無機質成形材料中の余剰水分を透
水性シート越しに前記サクション手段によって吸引脱水
して、断面波形などの偏肉部のある生板を連続的に製造
する方法を先に提案している(特開平9−48014号
公報参照)。
形体の一方の面に沿う形状を有するサクション面に沿い
ながら一側から他側に向かって移動する透水性シート上
に、供給装置からスラリー状の水硬性無機質成形材料を
供給するとともに、成形される成形体の他方の面の形状
に略沿う形状の展開ロールを透水性シートの移動方向に
往復動させて供給された水硬性無機質成形材料を展開し
ながら透水性シートと展開ロールとの間の空間形状に賦
形するとともに水硬性無機質成形材料中の余剰水分を透
水性シート越しに前記サクション手段によって吸引脱水
して、断面波形などの偏肉部のある生板を連続的に製造
する方法を先に提案している(特開平9−48014号
公報参照)。
【0004】しかしながら、上記のようにして製造した
偏肉部のある生板をさらにプレス成形して最終製品と同
じ形状の成形体を製造しようとする場合、薄肉部と厚肉
部とで強度が安定しないという問題があった。
偏肉部のある生板をさらにプレス成形して最終製品と同
じ形状の成形体を製造しようとする場合、薄肉部と厚肉
部とで強度が安定しないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、偏肉部のある場合でも、各部位ごとに、
曲げ強度や比重等の物性にばらつきがなく、均一な製品
を得ることができる水硬性無機質成形体の製造方法を提
供することを目的としている。
事情に鑑みて、偏肉部のある場合でも、各部位ごとに、
曲げ強度や比重等の物性にばらつきがなく、均一な製品
を得ることができる水硬性無機質成形体の製造方法を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明の水硬性無機質成形体の製造方法
は、水硬性無機質成形材料を展開賦形工程で展開賦形し
た展開賦形物を加圧成形工程で加圧成形する偏肉形状を
有する水硬性無機質成形体の製造方法において、展開賦
形物の最大肉厚部と最小肉厚部とが加圧成形工程で得よ
うとする成形体の最大肉厚部と最小肉厚部とに対応して
おり、加圧成形工程で得ようとする成形体の最大肉厚部
の肉厚の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対する比が、
加圧成形工程で得ようとする成形体の最小肉厚部の肉厚
の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対する比より大き
く、加圧成形工程で得ようとする成形体の最小肉厚部の
肉厚の展開賦形物の最小肉厚部の肉厚に対する比以下と
なるように、展開賦形工程で、水硬性無機質成形材料を
展開賦形する構成とした。
請求項1記載の発明の水硬性無機質成形体の製造方法
は、水硬性無機質成形材料を展開賦形工程で展開賦形し
た展開賦形物を加圧成形工程で加圧成形する偏肉形状を
有する水硬性無機質成形体の製造方法において、展開賦
形物の最大肉厚部と最小肉厚部とが加圧成形工程で得よ
うとする成形体の最大肉厚部と最小肉厚部とに対応して
おり、加圧成形工程で得ようとする成形体の最大肉厚部
の肉厚の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対する比が、
加圧成形工程で得ようとする成形体の最小肉厚部の肉厚
の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対する比より大き
く、加圧成形工程で得ようとする成形体の最小肉厚部の
肉厚の展開賦形物の最小肉厚部の肉厚に対する比以下と
なるように、展開賦形工程で、水硬性無機質成形材料を
展開賦形する構成とした。
【0007】上記構成において、展開賦形工程におい
て、水硬性無機質成形材料を展開賦形して展開賦形物を
得る方法としては、特に限定されないが、展開台の上に
供給された水硬性無機質成形材料をたとえば、ロール、
へら、板状体等を用いてならす方法が挙げられる。ま
た、展開台としては、特に限定されないが、たとえば、
サクション面が得ようとする展開賦形物の形状の一方の
面の断面形状に相似形状をしたサクション手段の上方に
サクション面に沿うように透水性シートを配置したもの
が挙げられる。
て、水硬性無機質成形材料を展開賦形して展開賦形物を
得る方法としては、特に限定されないが、展開台の上に
供給された水硬性無機質成形材料をたとえば、ロール、
へら、板状体等を用いてならす方法が挙げられる。ま
た、展開台としては、特に限定されないが、たとえば、
サクション面が得ようとする展開賦形物の形状の一方の
面の断面形状に相似形状をしたサクション手段の上方に
サクション面に沿うように透水性シートを配置したもの
が挙げられる。
【0008】このような展開台の場合、水硬性無機質成
形材料を展開すると同時に水硬性無機質成形材料中の余
剰水分をサクション手段によって透水性シート越しに吸
引脱水することができる。
形材料を展開すると同時に水硬性無機質成形材料中の余
剰水分をサクション手段によって透水性シート越しに吸
引脱水することができる。
【0009】また、透水性シートは、固定式でも構わな
いし、無端ベルト状にして回転させ、連続的に展開賦形
できるようにしても構わない。なお、加圧成形工程に供
される予備成形体は、上記のように展開賦形工程だけで
得るようにしても構わないが、展開賦形して得た展開賦
形物をロール加圧等である程度加圧してさらに脱水する
ことによって得るようにしても構わない。
いし、無端ベルト状にして回転させ、連続的に展開賦形
できるようにしても構わない。なお、加圧成形工程に供
される予備成形体は、上記のように展開賦形工程だけで
得るようにしても構わないが、展開賦形して得た展開賦
形物をロール加圧等である程度加圧してさらに脱水する
ことによって得るようにしても構わない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明の水
硬性無機質成形体の製造方法の実施の形態の説明図であ
る。図2は図1のX−X線断面図である。図3は図1の
Y−Y線断面図である。図4は図1のZ−Z線断面図で
ある。図5は図1の製造方法で得られる成形体の斜視図
である。
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明の水
硬性無機質成形体の製造方法の実施の形態の説明図であ
る。図2は図1のX−X線断面図である。図3は図1の
Y−Y線断面図である。図4は図1のZ−Z線断面図で
ある。図5は図1の製造方法で得られる成形体の斜視図
である。
【0011】図1および図2に示すように、この製造方
法は、まず、成形される板状展開賦形物3の一方の面に
沿う形状をした断面波形のサクション面12を有するサ
クションボックス11と、サクション面12に沿って透
水性シート13を配設した展開台1の上に供給装置2か
らスラリー状の水硬性無機質成形材料を供給するととも
に、供給装置2を展開台1の長手方向に前後に移動させ
ながら供給装置2に設けられた成形される板状展開賦形
物3の他方の面の波形状に略沿う形状の展開ロール2
1,21で展開する。そして、展開と同時にサクション
ボックス11からの吸引によって透水性シート13越し
に展開された水硬性無機質成形材料中の余剰水分を吸引
脱水し断面波形であり、図2に示す波の山部31の肉厚
aと谷部32の肉厚bとがb>aとなる偏肉になってい
る板状展開賦形物3を得る。
法は、まず、成形される板状展開賦形物3の一方の面に
沿う形状をした断面波形のサクション面12を有するサ
クションボックス11と、サクション面12に沿って透
水性シート13を配設した展開台1の上に供給装置2か
らスラリー状の水硬性無機質成形材料を供給するととも
に、供給装置2を展開台1の長手方向に前後に移動させ
ながら供給装置2に設けられた成形される板状展開賦形
物3の他方の面の波形状に略沿う形状の展開ロール2
1,21で展開する。そして、展開と同時にサクション
ボックス11からの吸引によって透水性シート13越し
に展開された水硬性無機質成形材料中の余剰水分を吸引
脱水し断面波形であり、図2に示す波の山部31の肉厚
aと谷部32の肉厚bとがb>aとなる偏肉になってい
る板状展開賦形物3を得る。
【0012】つぎに、上記のようにして得た板状展開賦
形物3を、図1および図3に示すように、板状展開賦形
物3の一方の断面形状に沿う断面波形をしたロール加圧
台4に移し、成形される成形体の他方の面の波形状に沿
う形状の加圧ロール41で加圧して図3に示す波の山部
51の肉厚cと谷部52の肉厚dとが、c/a=d/b
となる偏肉の予備成形体5を得る。そして、図1および
図4に示すように、略製品の大きさに切断した予備成形
体5を、型面61が予備成形体5の一方の面に沿う断面
波形をしたプレス成形装置6の下型6a上に載せ、予備
成形体5の他方の面に沿う断面波形をした上型6bと下
型6aとの間でプレスして、図5に示すように波形であ
って、図4で示す波の山部71の肉厚eと谷部72の肉
厚fとが、e/a≧f/b>e/bとなる偏肉の最終製
品と同じ形状の成形体7を得るようになっている。
形物3を、図1および図3に示すように、板状展開賦形
物3の一方の断面形状に沿う断面波形をしたロール加圧
台4に移し、成形される成形体の他方の面の波形状に沿
う形状の加圧ロール41で加圧して図3に示す波の山部
51の肉厚cと谷部52の肉厚dとが、c/a=d/b
となる偏肉の予備成形体5を得る。そして、図1および
図4に示すように、略製品の大きさに切断した予備成形
体5を、型面61が予備成形体5の一方の面に沿う断面
波形をしたプレス成形装置6の下型6a上に載せ、予備
成形体5の他方の面に沿う断面波形をした上型6bと下
型6aとの間でプレスして、図5に示すように波形であ
って、図4で示す波の山部71の肉厚eと谷部72の肉
厚fとが、e/a≧f/b>e/bとなる偏肉の最終製
品と同じ形状の成形体7を得るようになっている。
【0013】この製造方法は、以上のように、予備成形
体5の薄肉部である山部51の肉厚cの板状展開賦形物
3の薄肉部である山部31の肉厚aに対する比c/aと
予備成形体5の厚肉部である谷部52の肉厚dの板状展
開賦形物3の厚肉部である谷部32の肉厚bに対する比
d/bを一致させて予備成形体5を得るようにしたの
で、ロール加圧工程で板状展開賦形物3を加圧する際
に、板状展開賦形物3の厚肉部および薄肉部が均等な圧
縮率で圧縮される。また、成形体7の薄肉部である山部
71の肉厚eの予備成形体5の薄肉部である山部51の
肉厚cに対する比e/cを成形体7の厚肉部である谷部
72の肉厚fの予備成形体5の厚肉部である谷部52の
肉厚dに対する比f/d以上にさせて成形体7を得るよ
うにしたので、プレス成形工程で、予備成形体5をプレ
スする際に、予備成形体5の厚肉部の圧縮率は薄肉部の
圧縮率以上の圧縮率で圧縮される。ここで、成形体7の
厚肉部である谷部の肉厚fは薄肉部である山部の肉厚e
より大きくされている。
体5の薄肉部である山部51の肉厚cの板状展開賦形物
3の薄肉部である山部31の肉厚aに対する比c/aと
予備成形体5の厚肉部である谷部52の肉厚dの板状展
開賦形物3の厚肉部である谷部32の肉厚bに対する比
d/bを一致させて予備成形体5を得るようにしたの
で、ロール加圧工程で板状展開賦形物3を加圧する際
に、板状展開賦形物3の厚肉部および薄肉部が均等な圧
縮率で圧縮される。また、成形体7の薄肉部である山部
71の肉厚eの予備成形体5の薄肉部である山部51の
肉厚cに対する比e/cを成形体7の厚肉部である谷部
72の肉厚fの予備成形体5の厚肉部である谷部52の
肉厚dに対する比f/d以上にさせて成形体7を得るよ
うにしたので、プレス成形工程で、予備成形体5をプレ
スする際に、予備成形体5の厚肉部の圧縮率は薄肉部の
圧縮率以上の圧縮率で圧縮される。ここで、成形体7の
厚肉部である谷部の肉厚fは薄肉部である山部の肉厚e
より大きくされている。
【0014】すなわち、成形体7の薄肉部である山部7
1の肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部である山部31
の肉厚aに対する比e/aが、成形体7の厚肉部である
谷部72の肉厚fの板状展開賦形物3の厚肉部である谷
部32の肉厚bに対する比f/b以上で、かつ、成形体
7の厚肉部である谷部72の肉厚fを成形体7の薄肉部
である山部71の肉厚eより大きくなるように圧縮成形
され、e/a≧f/b>e/bという関係式がなりたっ
ている。
1の肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部である山部31
の肉厚aに対する比e/aが、成形体7の厚肉部である
谷部72の肉厚fの板状展開賦形物3の厚肉部である谷
部32の肉厚bに対する比f/b以上で、かつ、成形体
7の厚肉部である谷部72の肉厚fを成形体7の薄肉部
である山部71の肉厚eより大きくなるように圧縮成形
され、e/a≧f/b>e/bという関係式がなりたっ
ている。
【0015】したがって、得られた成形体7を従来から
実施されている公知の方法で養生硬化させれば、比重や
強度等の物性が厚肉部と薄肉部とで均一な製品とするこ
とができる。なお、製品は、硬化後、必要に応じて表面
に塗装を施すこともできる。
実施されている公知の方法で養生硬化させれば、比重や
強度等の物性が厚肉部と薄肉部とで均一な製品とするこ
とができる。なお、製品は、硬化後、必要に応じて表面
に塗装を施すこともできる。
【0016】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製造
方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の実施の形態では、予備成形体5の薄肉部である山
部51の肉厚cの板状展開賦形物3の薄肉部である山部
31の肉厚aに対する比c/aと予備成形体5の厚肉部
である谷部52の肉厚dの板状展開賦形物3の厚肉部で
ある谷部32の肉厚bに対する比d/bとを一致させて
予備成形体5を得るようにしているが、成形体7の薄肉
部である山部71の肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部
である山部31の肉厚aに対する比e/aが、成形体7
の厚肉部である谷部72の肉厚fの板状展開賦形物3の
厚肉部である谷部32の肉厚bに対する比f/b以上
で、かつ、成形体7の厚肉部である谷部72の肉厚fを
成形体7の薄肉部である山部71の肉厚eより大きくな
るように圧縮成形されていれば予備成形体5の薄肉部で
ある山部51の肉厚cの板状展開賦形物3の薄肉部であ
る山部31の肉厚aに対する比c/aと予備成形体5の
厚肉部である谷部52の肉厚dの板状展開賦形物3の厚
肉部である谷部32の肉厚bに対する比d/bが異なっ
ていても構わない。
方法は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、
上記の実施の形態では、予備成形体5の薄肉部である山
部51の肉厚cの板状展開賦形物3の薄肉部である山部
31の肉厚aに対する比c/aと予備成形体5の厚肉部
である谷部52の肉厚dの板状展開賦形物3の厚肉部で
ある谷部32の肉厚bに対する比d/bとを一致させて
予備成形体5を得るようにしているが、成形体7の薄肉
部である山部71の肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部
である山部31の肉厚aに対する比e/aが、成形体7
の厚肉部である谷部72の肉厚fの板状展開賦形物3の
厚肉部である谷部32の肉厚bに対する比f/b以上
で、かつ、成形体7の厚肉部である谷部72の肉厚fを
成形体7の薄肉部である山部71の肉厚eより大きくな
るように圧縮成形されていれば予備成形体5の薄肉部で
ある山部51の肉厚cの板状展開賦形物3の薄肉部であ
る山部31の肉厚aに対する比c/aと予備成形体5の
厚肉部である谷部52の肉厚dの板状展開賦形物3の厚
肉部である谷部32の肉厚bに対する比d/bが異なっ
ていても構わない。
【0017】また、成形体7は波形ではなく矩形の溝を
有する凹凸形でも構わない。
有する凹凸形でも構わない。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
る。
【0019】(実施例1,2,3,4および比較例1,
2)肉厚a〜fを表1に示す厚みに設定した。
2)肉厚a〜fを表1に示す厚みに設定した。
【0020】
【表1】
【0021】板状展開賦形物、予備成形体及び成形体の
肉厚比、c/a、d/b、e/a、f/b、e/bの値
を表2に示した。
肉厚比、c/a、d/b、e/a、f/b、e/bの値
を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】養生硬化して得た製品の薄肉部および厚肉
部のそれぞれの部位について、その曲げ強度および比重
を測定し、表3に示した。
部のそれぞれの部位について、その曲げ強度および比重
を測定し、表3に示した。
【0024】
【表3】
【0025】表2と3とから本発明の製造方法によれ
ば、薄肉部と厚肉部との曲げ強度および比重がほぼ一致
し、均一な製品を得られることがよく分かる。つまり、
実施例1、2、3は成形体7の薄肉部である山部71の
肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部である山部31の肉
厚aに対する比e/aを成形体7の厚肉部である谷部7
2の肉厚fの板状展開賦形物3の厚肉部である谷部32
の肉厚bに対する比f/bと同じにしてあり、実施例4
はe/aをf/bより大きくしてあるが、いづれも薄肉
部と厚肉部との曲げ強度および比重がほぼ一致し、均一
な製品を得られる。また、実施例1と2のように、予備
成形体5の薄肉部である山部51の肉厚cの板状展開賦
形物3の薄肉部である山部31の肉厚aに対する比c/
aと予備成形体5の厚肉部である谷部52の肉厚dの板
状展開賦形物3の厚肉部である谷部32の肉厚bに対す
る比d/bとを一致させて予備成形体5を得た場合も、
実施例3と4のようにc/aとd/bとを一致させずに
予備成形体5を得た場合も、薄肉部と厚肉部との曲げ強
度および比重がほぼ一致し、均一な製品を得られる。
ば、薄肉部と厚肉部との曲げ強度および比重がほぼ一致
し、均一な製品を得られることがよく分かる。つまり、
実施例1、2、3は成形体7の薄肉部である山部71の
肉厚eの板状展開賦形物3の薄肉部である山部31の肉
厚aに対する比e/aを成形体7の厚肉部である谷部7
2の肉厚fの板状展開賦形物3の厚肉部である谷部32
の肉厚bに対する比f/bと同じにしてあり、実施例4
はe/aをf/bより大きくしてあるが、いづれも薄肉
部と厚肉部との曲げ強度および比重がほぼ一致し、均一
な製品を得られる。また、実施例1と2のように、予備
成形体5の薄肉部である山部51の肉厚cの板状展開賦
形物3の薄肉部である山部31の肉厚aに対する比c/
aと予備成形体5の厚肉部である谷部52の肉厚dの板
状展開賦形物3の厚肉部である谷部32の肉厚bに対す
る比d/bとを一致させて予備成形体5を得た場合も、
実施例3と4のようにc/aとd/bとを一致させずに
予備成形体5を得た場合も、薄肉部と厚肉部との曲げ強
度および比重がほぼ一致し、均一な製品を得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形体の製
造方法は、以上のように構成されているので、偏肉部の
ある場合でも、各部位ごとに、曲げ強度や比重等の物性
にばらつきがない均一な製品を得ることができる。
造方法は、以上のように構成されているので、偏肉部の
ある場合でも、各部位ごとに、曲げ強度や比重等の物性
にばらつきがない均一な製品を得ることができる。
【図1】本発明の水硬性無機質成形体の製造方法の実施
の形態を説明する説明図である。
の形態を説明する説明図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】図1のZ−Z線断面図である。
【図5】図1の製造方法で得られる成形体の斜視図であ
る。
る。
3 板状展開賦形物 31 山部(板状展開賦形物3の薄肉部) 32 谷部(板状展開賦形物3の厚肉部) 5 予備成形体 51 山部(予備成形体5の薄肉部) 52 谷部(予備成形体5の厚肉部) 7 成形体 71 山部(成形体7の薄肉部) 72 谷部(成形体7の厚肉部)
Claims (1)
- 【請求項1】水硬性無機質成形材料を展開賦形工程で展
開賦形した展開賦形物を加圧成形工程で加圧成形する偏
肉形状を有する水硬性無機質成形体の製造方法におい
て、展開賦形物の最大肉厚部と最小肉厚部とが加圧成形
工程で得ようとする成形体の最大肉厚部と最小肉厚部と
に対応しており、加圧成形工程で得ようとする成形体の
最大肉厚部の肉厚の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対
する比が、加圧成形工程で得ようとする成形体の最小肉
厚部の肉厚の展開賦形物の最大肉厚部の肉厚に対する比
より大きく、加圧成形工程で得ようとする成形体の最小
肉厚部の肉厚の展開賦形物の最小肉厚部の肉厚に対する
比以下となるように、展開賦形工程で、水硬性無機質成
形材料を展開賦形することを特徴とする水硬性無機質成
形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21578498A JPH11105018A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-30 | 水硬性無機質成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-214726 | 1997-08-08 | ||
JP21472697 | 1997-08-08 | ||
JP21578498A JPH11105018A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-30 | 水硬性無機質成形体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11105018A true JPH11105018A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=26520473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21578498A Withdrawn JPH11105018A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-30 | 水硬性無機質成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11105018A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103935063A (zh) * | 2014-04-18 | 2014-07-23 | 张家港市盛港绿色防火建材有限公司 | 门芯板生产用可精确控制厚度的挤压装置 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP21578498A patent/JPH11105018A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103935063A (zh) * | 2014-04-18 | 2014-07-23 | 张家港市盛港绿色防火建材有限公司 | 门芯板生产用可精确控制厚度的挤压装置 |
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