JP2854228B2 - 水硬性スラリーの成形方法 - Google Patents

水硬性スラリーの成形方法

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JP2854228B2
JP2854228B2 JP27019493A JP27019493A JP2854228B2 JP 2854228 B2 JP2854228 B2 JP 2854228B2 JP 27019493 A JP27019493 A JP 27019493A JP 27019493 A JP27019493 A JP 27019493A JP 2854228 B2 JP2854228 B2 JP 2854228B2
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和男 橋
明敏 野崎
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、屋根材や壁材
の製造過程において、原料となるセメント等の水硬性材
料と、パルプ繊維やシリカ等とを混在させて造った水硬
性スラリーからなる板状体に、木目模様等の模様付けを
行う水硬性スラリーの成形方法に関し、更に詳しくは、
水硬性材料を含んだスラリーからなる板状体に、プレス
圧を作用させて前記板状体の板面に凹凸模様を形成する
水硬性スラリーの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水硬性材料を含んだ板状
体に対して、模様付けのプレスを行う代表的な方法とし
ては、回転ロールによってプレスする方法と、平板によ
ってプレスする方法とがあり、前者の回転ロールによっ
てプレスする方法は、設備をコンパクトにして設置スペ
ースを小さくすることができると共に、駆動力が小さく
できるので運転経費の削減が可能であるという特徴があ
る。また、この方法は、主に、流動性の少ない板状体を
対象とする場合に採用され、板状体が流動性の大きい例
えばスラリー状の場合には、その板状体に著しい伸びが
生じ易く、亀裂等が発生して品質低下を招く危険性があ
ることから採用されることが少ない。一方、後者の平板
によってプレスする方法は、平板スペースが大きく、コ
ンパクト化が困難な反面、板状体がスラリー状であって
も、伸びの少ない状態で厚み方向に圧縮しながら模様付
けを実施できる特徴があるために、流動性の大きい板状
体を対象としたプレス成形に主として採用されている。
【0003】従って、従来の水硬性スラリーの成形方法
としては、模様付け用の凹凸面を備えた平板によって水
硬性スラリーからなる板状体をプレスして、圧縮による
板状体の強度増加を図りながら前記板面に凹凸模様を形
成する方法をとっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の水硬性
スラリーの成形方法によれば、水硬性スラリーの板状体
は、前記凹凸面を備えた平板によってプレスされ、その
厚み方向に圧縮力を受けるわけであるが、前記凹凸面の
凹部に対する水硬性スラリーの板状体部分は低圧力で、
また、前記凹凸面の凸部に対する水硬性スラリーの板状
体部分は、高圧力で圧縮されることになるから、圧縮さ
れた板状体に強度のバラツキが生じる危険性があり、一
様な品質を確保し難いと共に、圧縮の度合の低い部分で
は剥離し易いという問題点がある。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、強度のバラツキが少なく、且つ、剥離しにくい状
態に水硬性スラリーの板状体を成形できながら、板状体
の板面に凹凸模様を形成することができる水硬性スラリ
ーの成形方法を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明における水硬性スラリーの成形方法の特徴手段
は、水硬性材料を含んだスラリーからなる板状体を、平
板によってプレスした後、ロールによるプレスによって
前記板状体の板面に凹凸模様を形成するところにある。
【0007】また、前記平板によるプレスでのプレス圧
力(H)と、前記ロールによるプレスでのプレス圧力
(R)との関係は、H>R≧(0.3・H)で実施する
ことが好ましい。
【0008】
【作用】本発明における水硬性スラリーの成形方法の特
徴手段によれば、水硬性材料を含んだスラリーからなる
板状体を、まず平板によってプレスすることによって、
前記板状体をその厚み方向に一様に圧縮して水分を絞り
出し、流動性を少なく、且つ、全体的にバラツキの少な
い強度状態にすることが可能となる。また、その後、ロ
ールによるプレスによって前記板状体の板面に凹凸模様
を形成するから、流動性の少なくなった前記板状体は、
ロールでの模様付けに伴う強度変化の影響を受け難く、
材質の均質さを保った状態で板面に凹凸模様を形成する
ことができるようになる。その結果、従来のように、強
度のバラツキがあったり、弱部が剥離しやすいという問
題を解決することができ、品質の高い凹凸模様付板状体
を形成することが可能となる。
【0009】また、前記平板によるプレスでのプレス圧
力(H)と、前記ロールによるプレスでのプレス圧力
(R)との関係が、H>R≧(0.3・H)となるよう
に各プレス圧力を調整してプレスを実施すれば、特に高
品質の凹凸模様付板状体を成形することが可能となる。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の水硬性スラリーの成形
方法によれば、強度のバラツキが少なく、且つ、剥離し
にくい状態に水硬性スラリーの板状体を成形できなが
ら、板状体の板面に凹凸模様を形成することができるよ
うになって、高品質の凹凸模様付板状体をつくりだすこ
とが可能となった。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わる水硬性スラリーの成形
方法の一実施例を説明する。
【0012】本実施例の水硬性スラリーの成形方法は、
セメント瓦の製造ラインLにおいて、水硬性材料の一例
であるセメント1、及び、パルプ繊維2・シリカ3等か
らなる主材と、水4とを混合して形成されたスラリー状
の板状体5に、セメント瓦としての質感をもたせる意味
を含めて表面に凹凸模様をつける方法であり、前記板状
体5をプレスすることで模様付けと共に、板状体5への
一様な強度増加を図ることをも可能とするものである。
【0013】具体的には、前記板状体5を、平板6aに
よってプレスした後、外周面に模様付け用凹凸面を形成
した回転ロール7aによるプレスによって前記板状体5
の板面に凹凸模様を形成するものである。
【0014】次に、図1に示した製造ラインLについ
て、その概要を説明する。前記製造ラインLは、前記ス
ラリー状の板状体5を形成する第一ライン8と、第一ラ
イン8で形成した板状体5に模様付けをする第二ライン
9と、図には示さないが、第二ライン9で模様付けされ
た板状体5を養生・パンチ・下塗装・オートクレーブ養
生・上塗装するラインとから構成してある。
【0015】前記第一ライン8は、セメント1・パルプ
繊維2・シリカ3・水4を混合してスラリーを製造する
原料混合装置10を設け、前記スラリーを薄板体5aと
して搬送するエンドレス濾布11を設け、前記エンドレ
ス濾布11上である程度の水分を除去されつつ搬送され
た薄板体5aを巻取って複数層に積層させて前記板状体
5を形成するメーキングロール12を設けて構成してあ
る。
【0016】前記第二ライン9は、前記第一ライン8で
形成された板状体5をプレスして圧密する平板6aのプ
レス部を有した平板プレス装置6を設け、前記平板プレ
ス装置6で圧密プレスした板状体5の表面に凹凸模様を
形成する回転ロール7aのプレス部を有したロールプレ
ス装置7を設けて構成してある。前記板状体5のプレス
にあたっては、ロールプレス装置7のプレス圧力(R)
を、平板プレス装置6のプレス圧(H)未満で且つ
(0.3×H)以上の値に設定して実施できるように構
成してある。
【0017】次に、上述の製造ラインLにおいて、セメ
ント瓦が製造される様子を詳しく説明する。まず、原料
混合装置10にセメント1・パルプ繊維2・シリカ3・
水4を投入して混合し、前記板状体5を形成するための
スラリーを製造し、そのスラリーを第一ライン8のエン
ドレス濾布11上に流動させて薄板体5aを形成する。
前記エンドレス濾布11と共に第一ライン8を移動する
スラリーは、ある程度水分を除去された状態でメーキン
グロール12に巻取られ、メーキングロール12の周面
上に薄板体5aを複数積層してなる基板体5bを形成す
る。前記メーキングロール12に巻き取られた基板体5
bは、ロール軸に沿う切断面で切断及び展開されてメー
キングロール12から第二ライン9へ板状体5として移
される。第二ライン9に移された板状体5は、平板プレ
ス装置6によってプレスされ、余剰の水分が絞り出され
ることで、積層された薄板体5aどうしの結合を強める
と共に、全体としての強度が向上する状態に成形され
る。その後、前記板状体5は、ロールプレス装置7に移
されて、ロール外周面の凹凸模様を表面に押し付けられ
た状態で回転ロール7aの回転に同期させてラインを移
動することによって、表面に凹凸模様が形成される。
尚、ロールプレス装置7のプレス圧力(R)は、平板プ
レス装置6のプレス圧力(H)未満で且つ(0.3×
H)以上の値に設定して実施される。そして、その後、
自然養生・パンチング・下塗り塗装・オートクレーブ養
生・上塗り塗装の各工程を経て製品としてのセメント瓦
が完成する。
【0018】上述した水硬性スラリーの成形方法によれ
ば、製造されるセメント瓦の凹凸模様の凹部と凸部での
強度差がなく、且つ、層間剥離を起こし難いセメント瓦
を製造することができる。
【0019】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。 〈1〉 前記水硬性材料1は、先の実施例で説明したセ
メントに限定されるものではなく、例えば、石灰等であ
ってもよく、要するに水硬性を有する材料であればよ
い。それらを含めて、水硬性材料と総称する。
【0020】〈2〉 前記板状体5は、先の実施例に説
明した水硬性材料1とパルプ繊維2・シリカ3とを混合
して形成するものに限定されるものではなく、例えば、
パルプ繊維2に替えてガラス繊維や炭素繊維、シリカ3
に替えて他の骨材を配合するものであってもよく、それ
らを組み合わせたものであってもよい。更には、混和材
等を含むものであってもよい。また、水硬性材料1と水
4とで構成してあってもよいことは勿論である。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の製造ラインを示す概念図
【符号の説明】
1 水硬性材料 5 板状体 6a 平板 7a ロール R プレス圧力 H プレス圧力
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−83411(JP,A) 特開 昭57−83410(JP,A) 特開 平6−328414(JP,A) 特開 昭58−167109(JP,A) 特開 昭57−148604(JP,A) 特開 昭57−83412(JP,A) 特開 昭57−83409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 3/12 B28B 3/02 B28B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性材料(1)を含んだスラリーから
    なる板状体(5)に、プレス圧を作用させて前記板状体
    (5)の板面に凹凸模様を形成する水硬性スラリーの成
    形方法であって、 前記板状体(5)に平板(6a)によってプレスした
    後、ロール(7a)によるプレスによって前記板状体
    (5)の板面に凹凸模様を形成する水硬性スラリーの成
    形方法。
  2. 【請求項2】 前記平板(6a)によるプレスでのプレ
    ス圧力(H)と、前記ロール(7a)によるプレスでの
    プレス圧力(R)との関係を、 H>R≧(0.3・H) で実施する請求項1に記載の水硬性スラリーの成形方
    法。
JP27019493A 1993-10-28 1993-10-28 水硬性スラリーの成形方法 Expired - Lifetime JP2854228B2 (ja)

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