JPH06320515A - 建築用無機質複合板材の製造方法 - Google Patents

建築用無機質複合板材の製造方法

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JPH06320515A
JPH06320515A JP5113386A JP11338693A JPH06320515A JP H06320515 A JPH06320515 A JP H06320515A JP 5113386 A JP5113386 A JP 5113386A JP 11338693 A JP11338693 A JP 11338693A JP H06320515 A JPH06320515 A JP H06320515A
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JP
Japan
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layer
slurry
layers
weather
dehydration
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Application number
JP5113386A
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English (en)
Inventor
Naotatsu Yano
直達 矢野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無機質層と耐候層および着色層との三層より
なる複合板材の製造法を提供する。 【構成】 無機質材料と軽量骨材との配合材料に水を添
加してなるスラリーを、一定速度で移動する脱水成形ベ
ルト上に層状に供給して成層する方法である。前記脱水
成形ベルトの脱水ゾーン上流側におけるスラリー層上
に、耐候性材料を層状に散布して後加圧するとともに、
脱水ゾーン下流側における耐候層上に、着色材料を層状
に散布して後加圧してスラリー層、耐候層および着色層
の三者を一体化して成層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用無機質複合板材
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用ボードの製造方法として巻
取り方式の製造法がある。この方法は、一定方向に進行
するフェルトに抄造等によってスラリーを薄く付着さ
せ、この薄肉のスラリーをメイキングロールに所定の層
数になるまで層状に巻き付けた後、その層状のスラリー
を幅方向に切断してメイキングロールから剥離させるこ
とによって生板を形成し、この生板を所定寸法に切断し
た後これを養生して一定形状の板材を得るものである
(例えば、特開平4−47905号公報参照)。
【0003】しかし、メイキングロールにスラリーを層
状に巻き付けると、この層間で剥離が生じやすく、しか
も、巻き取り時の内外径の差のため製板可能な板厚に限
界がある。そこで、メイキングロールを用いないで生板
を製造するフローオン方式の製造法として、強化繊維を
含有する固形分濃度が25%程度の高濃度のスラリー
を、一定方向に循環する透水性を有するシート上に単層
でかつ所望の厚さで一気に供給し、このスラリーをシー
トの下面に設けたサクション手段で減圧脱水する方法が
提案されている(例えば、特開平4−153004号公
報参照、従来例の1)。
【0004】また、フローオン方式の他の製造方法とし
て、透水性を有するシート(ベルト)上に高含水率のス
ラリーを供給し、この上に低含水率の無機質混練物を供
給し、さらにこの上に高含水率のスラリーを供給して製
板する方法が提案されている(特公平1−32047号
公報参照、従来例の2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
法において使用されるスラリーは、例えば押出成形法や
乾式法に比べ水分含有量が多く、従って成形過程での余
剰水分の吸引脱水工程が不可欠となる。ところで、この
セメントスラリーの吸引脱水は、スラリー層が例えば1
0mmあるいはそれ以上の厚い層となると、マトリック
ス中の水分の流動性も悪くなるので目的の含水率まで吸
引脱水するには、吸引脱水装置の吸引力を強くすると共
に成形ベルトの移送速度も遅くする必要が生じ、生産性
を向上するのが困難となる問題があった。
【0006】また、この種の窯業系建材はそのままであ
ると素材色が灰白色〜灰黒色の無彩色であるので意匠性
付与のため各種塗装を行ったり、表面に各種凹凸模様を
付したりすることが行われる。この表面模様として表面
に砂を散布しこれによって細かい凹凸地模様を構成しま
た煉瓦様に目地模様を形成して複雑な表面模様とする場
合がある。
【0007】このような表面模様を有する窯業系板材を
成形する場合は予め凹凸模様を付して成形した窯業系板
材を養生硬化させ、これに目地部分の色彩で全体を塗装
した後乾燥させ、ついでローラにより凸部表面のみを異
なる色彩で塗布し、この塗料が乾燥しない内に砂粒を散
布して付着させ、さらに吹きつけ空気により目地部分の
砂粒を吹き飛ばして乾燥させること等が行われている。
【0008】しかしながら、上記製造工程による場合、
先ず窯業系原料による板材成形後、これを養生硬化さ
せ、これに目地及び凸部に対して異なる着色工程及び乾
燥工程を要し、工程数が非常に増加して生産効率が非常
に悪いといった問題があった。本発明は、上記問題点に
鑑み突出されたものであり、意匠性に優れしかも耐候性
にも優れた建築用無機質複合板状を生産性よく製造する
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機質材料と
軽量骨材との配合材料に水を添加してなるスラリーを、
一定速度で移動する脱水成形ベルト上に層状に供給して
成層する方法において、前述の目的を達成するために次
の技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に係る
本発明では、前記脱水成形ベルトの脱水ゾーン上流側に
おけるスラリー層上に、耐候性材料を層状に散布して後
加圧するとともに、脱水ゾーン下流側における耐候層上
に、着色材料を層状に散布して後加圧してスラリー層、
耐候層および着色層の三者を一体化して成層することを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に係る本発明では、スラリ
ー層上に接着材を散布してから耐候層を成層するととも
に、耐候層上に接着材を散布してから着色層を成層する
ことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】脱水成形ベルトの脱水ゾーン上流側に、セメン
ト40重量%、珪砂40重量%、パーライト13重量
%、補強繊維7重量%の配合材料に水を加水してなるス
ラリーを層状に供給して脱水ボックスにより脱水する。
このスラリー層の上に、石礫、セメント等の粉末よりな
る耐候性材料を層厚0.4mmで層状に供給するととも
に加圧した後、この耐候層に彩石、着色珪砂、カーボン
等の着色材料を層厚0.2mmで層状に供給して加圧
し、スラリー層、耐候層、着色層の三者を一体化して成
層する。
【0012】このとき、耐候性材料が吸水性を有する水
硬粉末であるときは、スラリー層の水分を吸収して脱水
作用の負荷を軽減することができる。更に、スラリー
層、耐候層および着色層は成層後においてオートブレイ
ク等による養生工程を経て所定の意匠性を有する複合板
材とされる。
【0013】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、本発明の方法に直接使用する製造装置を示した図
1(A)において、成形ベルト1はフエルト、織布等の
透水性を有する長尺帯体よりなり、プーリー1A等に無
端状に巻掛けられて矢示方向に循環回走するようになっ
ている。
【0014】成形ベルト1の環状ループ内には、一対の
スプロケット2,3に巻掛けられた無端チェーン4に脱
水ボックス5をチェーン長手方向に並設した脱水装置6
が設けられ、該脱水装置6における脱水ボックス5は前
記成形ベルト1の裏面に密着し、かつ同調して矢示方向
に循環回走される。成形ベルト1と脱水装置6における
脱水ボックス5との重合部、すなわち、製板脱水ゾーン
には、スラリー7を層状に供給するためのホッパー形材
料供給装置8と、スラリー層7Aを押付けるロール形の
プレス9と、石礫、セメント等よりなる耐候性材料10
をスラリー層7Aの表面に層状に散布供給するためのホ
ッパー形材料供給装置11と、スラリー層7Aと耐候層
11Aを押圧しつつ脱水するプレスロール12と耐候層
11Aの上に着色珪砂等による着色材料13を散布供給
するためのロール形供給装置14と、プレスロール15
とがその順序で配置されている。
【0015】従って、軽量無機質建材のセメント配合と
して、セメント47重量%、シリカ分として珪砂47重
量%、パルプ繊維5重量%、発泡ポリスチレン粒子1重
量%からなる配合とし、これらに水を添加して段階的に
水分濃度50%〜70%のスラリー7を調整し、該スラ
リー7を裏面に脱水ボックス5を配列した一定速度で移
動する成形ベルト1上に、供給装置8により層状に供給
するとともに脱水し、プレスロール9で押付けるととも
に、石礫、セメント等による望ましくは乾燥粉末よりな
る耐候性材料10を層厚4mm程度としてスラリー層7
Aの表面に散布供給し、スラリー層7Aと耐候層10A
をプレスロール12にて押圧しつつ脱水させ、更に、耐
候性10Aの表面に着色砂、カーボン等の着色材料13
を供給装置14を介して層厚2mm程度に供給散布して
三層7A,10A,13Aをプレスロール15で押付け
加圧することで脱水して帯状の生板16を作成し、該生
板16を所定寸法に裁断して養生等することにより、図
1(B)に示す如く、スラリーを脱水して硬化した無機
質層17と、耐候層18および着色層19を一体化した
無機質複合板材20を製造できた。
【0016】ここにおいて、スラリー層7Aが凹凸があ
っても耐候性材料10をそのスラリー層7Aに埋没する
ことができその接合力を充分に確保できるし、耐候性材
料10が吸水性を有しかつ水硬性を有する材料のとき
は、スラリー層9Aの水分を吸収することができること
から、脱水装置6による脱水力が軽減できるとともに脱
水量も少なくできる。
【0017】また、着色材料13についても同様に吸水
性をもたせることにより、脱水量を軽減できることにな
る。着色材料13として単色、二色以上を採用すること
により、より意匠性に優れたものにできるし、耐候層1
0Aに着色材料13と異なる顔料を添加しておくことに
より、製板後においてルータ等で着色層19を切削加工
等することで、より一層意匠性に優れたものにできる。
【0018】図2(A)(B)は本発明の第2実施例で
あり、スラリー層7Aの表面に接着剤(エマルジョン)
をスプレーする手段21と、耐候層10Aの表面に接着
剤(エマルジョン)をスプレーする手段22とを設ける
ことにより、接着層21A,22Aで三層が一体化され
て層間剥離のない複合板材とできる。更に、複合板材の
表面、すなわち、着色層19上にはクリヤー処理を施す
か否かは自由である。
【0019】また、前記第1・2実施例において、耐候
材料、着色材料は、スラリーよりも濃度が低いスラリー
として供給することもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、意匠性と耐
候性とに優れた複合板材を連続一貫作業として脱水量を
抑制しながら量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示した全体構成図と複合
板材の部分断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示した全体構成図と複合
板材の部分断面図である。
【符号の説明】
1 脱水成形ベルト 7 スラリー 7A スラリー層 10 耐候性材料 10A 耐候層 13 着色材料 13A 着色層 20 複合板材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質材料と軽量骨材との配合材料に水
    を添加してなるスラリーを、一定速度で移動する脱水成
    形ベルト上に層状に供給して成層する方法において、 前記脱水成形ベルトの脱水ゾーン上流側におけるスラリ
    ー層上に、耐候性材料を層状に散布して後加圧するとと
    もに、脱水ゾーン下流側における耐候層上に、着色材料
    を層状に散布して後加圧してスラリー層、耐候層および
    着色層の三者を一体化して成層することを特徴とする建
    築用無機質複合板材の製造方法。
  2. 【請求項2】 スラリー層上に接着材を散布してから耐
    候層を成層するとともに、耐候層上に接着材を散布して
    から着色層を成層することを特徴とする請求項1記載の
    建築用無機質複合板材の製造方法。
JP5113386A 1993-05-14 1993-05-14 建築用無機質複合板材の製造方法 Pending JPH06320515A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001018210A (ja) * 1999-05-17 2001-01-23 Usg Corp 流体噴霧装置及び平滑な表面を有する石膏ファイバボードパネルの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001018210A (ja) * 1999-05-17 2001-01-23 Usg Corp 流体噴霧装置及び平滑な表面を有する石膏ファイバボードパネルの製造方法

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