JP3430110B2 - 含水マットのプレス方法 - Google Patents

含水マットのプレス方法

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JP3430110B2 JP2000049119A JP2000049119A JP3430110B2 JP 3430110 B2 JP3430110 B2 JP 3430110B2 JP 2000049119 A JP2000049119 A JP 2000049119A JP 2000049119 A JP2000049119 A JP 2000049119A JP 3430110 B2 JP3430110 B2 JP 3430110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として木質補強材
を混合したセメント板を製造する際に適用されるセメン
ト系含水マットのプレス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木質補強材を混合したセメント板は例え
ば建築物の外壁材や屋根材として使用されているが、こ
の種のセメント板はセメント、木質補強材等の原料を水
に分散させたスラリーを抄造して含水セメントマットを
フォーミングし、該含水セメントマットを押圧脱水した
後養生硬化させる方法で製造されている。
【0003】上記含水セメントマットを押圧脱水するに
は、図3に示すように下面に型プレート(2) を取付けた
上定盤(1) と、上面にサクションボックス(4) を取付け
た下定盤(3) とからなるプレス機(5) を使用するが、該
含水セメントマットMの脱水を円滑に行なうために、従
来下定盤(3) のサクションボックス(4) 上に多孔板(6)
とフェルト(7) とを載置し、該上定盤(1) の型プレート
(2) と下定盤(3) のサクションボックス(4) との間で多
孔板(6) とフェルト(7) とを介して該含水セメントマッ
トMをプレスする。
【0004】上記プレス方法ではセメントマットMに含
まれる水分はプレスによって搾出され、フェルト(7) を
透して多孔板(6) からサクションボックス(4) に吸引さ
れる。しかしフェルト(7) は金網等の網状体に比べて透
水抵抗が大きいのでプレス前にセメントマットMの含水
率をかなり下げておかないと押圧脱水後のマットMにプ
レスクラックが発生し易くなり、またフェルト(7) は吸
水率が大きく、プレス時にプレス圧が及ぼされないフェ
ルト(7) の外周縁部に吸水または溢水されている水が再
びマットMに移行してマットM周縁部のマットM含水率
が高くなるため、プレス後の積載状態での養生時に表面
柄のつぶれが発生し易くなり、柄がぼけるおそれがあっ
た。更にフェルト(7) はマットM中の原料が該フェルト
(7) 中に蓄積して目詰まりを起こし易いと云う問題点が
ある。
【0005】そこで図4に示すようにフェルト(7) に代
えてプラスチック織成濾布(8)を使用することが提案さ
れている(特開平11−235709号)。フェルト
(7) に代えてプラスチック織成濾布(8) を使用すると、
該プラスチック織成濾布(8) は透水抵抗が小さいので高
含水率のセメントマットMでも押圧脱水後のマットMに
はプレスクラックの発生がなく、また該濾布(8) は吸水
率が小さいので脱水クラックも解消され、目詰まりも生
じにくい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしプラスチック織
成濾布(8) を使用するとプレス時にマットM裏面に網跡
が転写され、この網跡はマットMを養生硬化させた製品
においても残存するために外観的に問題となる。一般に
セメント板製品は付加価値を付けるために表裏面を塗装
して製品化しているが、マットM裏面に網跡が残存した
場合にはセメント板製品の表面のみならず裏面にも入念
に塗装を施して網跡を隠蔽しなければならない。しかし
網跡を隠蔽するには製品裏面に塗料を多量に塗布する必
要があり、塗料使用量が増大してコスト高になりかつ均
一塗装も困難になる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、下面に型プレート(2) を
取付けた上定盤(1) と、上面にサクションボックス(4)
を取付けた下定盤(3) とからなるプレス機(5) の下定盤
(3) 上に多孔板(6) を載置し、該 多孔板(6) の上に網体
(8) を載置し、該網体(8) 上にフェルト(7) を載置し
該フェルト(7) 上に含水マットMを載置して、該上定盤
(1) と該下定盤(3) 側のフェルト(7) との間で含水マッ
トMを押圧脱水する含水マットMの レス方法を提供す
るものである。特に本発明の方法は該含水マットM
質補強材を混合したセメント系マットである場合に有用
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図1および図2に示す一
実施例によって説明すれば、プレス機(5) は下面に金属
製あるいは合成樹脂製等の型プレート(2) を取付けた上
定盤(1) と、上面にサクションボックス(4) を取付けた
下定盤(3) とからなる。前記したようにセメント板は主
としてセメントとパルプ、木質繊維束等の木質繊維や木
片等の木質補強材等の原料を水に分散したスラリーをフ
ェルト(7) 等の多孔質担体上に供給し、吸引脱水してマ
ットMをフォーミングし、該マットMをプレス脱水した
上で養生硬化せしめることによって製造される。
【0009】そこで本実施例では該プレス機(5) の下定
盤(3) のサクションボックス(4) 上に多孔板(6) を載置
し、該多孔板(6) の上に網体(8) を載置し、該網体(8)
上にフェルト(7) と該フェルト(7) 上に抄造したセメン
トマットMを載置し、該上定盤(1) と該下定盤(3) のサ
クションボックス(4) との間で該セメントマットMを多
孔板(6) および網体(8) とフェルト(7) とを介してプレ
スする。上記プレスによってマットMは搾水されその上
面には上定盤(1) の型プレート(2) 型面に付されている
凹凸模様が転写される。
【0010】図2に示すように本発明ではフェルト(7)
と多孔板(6) との間に網体(8)が介在してフェルト(7)
と多孔板(6) との間に隙間Sを形成維持している。そし
て上記プレス工程にあってはマットMから搾出された水
分がフェルト(7) に吸収されるが、該フェルト(7) の下
側の網体(8) の隙間Sの存在によってフェルト(7) の通
水面積が増えるため水切れが良く、該フェルト(7) 内の
水は該隙間Sおよび多孔板(6) を介してサクションボッ
クス(4) に順調に吸引される。
【0011】網体(8) が存在しない場合には、フェルト
(7) の通水面積は高々多孔板(6) の孔面積相当分程度に
すぎず、したがって水切れが悪く脱水後のマットM表面
にプレスクラックが発生し易くなる。また前記したよう
にフェルト(7)周辺に残存する搾出水は解圧した時にや
やもすると再びマットM内に戻り、そのためにマットM
の周縁部分の含水率が若干高くなって密度の部分的低下
を起こす。しかし本発明の場合には上記したようにフェ
ルト(7) の水はけが良好なためにマットM内の含水率が
低くなり、解圧時にフェルト(7) からマットM内に再び
戻ることがない。
【0012】また網体(8) が存在しない場合には、フェ
ルト(7) が直接多孔板(6) に当接するので、フェルト
(7) は多孔板(6) の孔に当接する部分が選択的に吸引脱
水され、フェルト(7) に吸水むらが起りかつ目詰まりが
偏って生じ易い。しかし本発明の場合には網体(8) の存
在によってフェルト(7) は直接多孔板(6) に当接せず、
フェルト(7) の吸水は全面的に均一に行われる。その結
果吸水の偏りによる目詰まりも生じにくゝなる。
【0013】更に本発明では多孔板(6) の孔径を小さく
したり孔数を少なくしたりして、いわゆる孔密度を小さ
くして開口率を低くしても脱水性は低下せず、あるいは
多孔板(6) の孔径を大きくしたり孔数を多くする、いわ
ゆる孔密度を大きくして開口率を高くして通水量を多く
し、プレス時間を短縮し生産性を上げることも出来る。
このようにしてプレス工程で順調に脱水されたマットM
はその後養生硬化されてセメント板製品となる。
【0014】本実施例ではフェルト(7) はマットMを抄
造する場合に使用したフェルトをそのまゝ使用した。こ
の場合にはフェルト(7) 上にマットMを抄造して連続的
にプレスすることが出来る。しかし本発明では抄造に使
用したフェルトとは別にプレス専用のフェルト(7) を使
用してもよい。また多孔板(6) としては金属板、プラス
チック板、木質板等が使用され、網体(8) としては合成
樹脂製網体、金属素線を編成した網体等が使用される。
【0015】
【発明の効果】本発明ではマットMの裏面にフェルトを
当接するから網目等が転写されず製品に網跡が残らな
い。したがって外観隠蔽のための裏面塗装の必要がな
い。またフェルトと多孔板との間に網体を介在させるの
で、フェルトの水切れが偏りなく全面的に円滑に行わ
れ、プレス解圧時にフェルト中の水分がマットM内に戻
ることもなく、高品質のセメント板を製造することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
図1および図2は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】プレス構造の説明図
【図2】フェルト上下部分の拡大断面図図3および図4
は従来例を示すものである。
【図3】従来例のプレス構造の説明図
【図4】改良従来例のプレス構造の説明図
【符号の説明】
1 上定盤 2 型プレート 3 下定盤 4 サクションボックス 5 プレス機 6 多孔板 7 フェルト 8 網体 M セメントマット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に型プレートを取付けた上定盤と、上
    面にサクションボックスを取付けた下定盤とからなるプ
    レス機の下定盤上に多孔板を載置し、 該多孔板の上に網
    体を載置し、該網体上にフェルトを載置し、該フェルト
    に含水マットを載置して、該上定盤と該下定盤側のフ
    ェルトとの間で含水マットを押圧脱水することを特徴と
    する含水マットのプレス方法
  2. 【請求項2】該含水マットは木質補強材を混合したセメ
    ント系マットである請求項1に記載の含水マットのプレ
    ス方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4223473A1 (en) * 2022-02-08 2023-08-09 Scheerders van Kerchove's Verenigde Fabrieken A method of providing a planar fiber cement sheet
WO2023151854A1 (en) * 2022-02-08 2023-08-17 Scheerders Van Kerchove's Verenigde Fabrieken Apparatus and method of providing a planar fiber-containing cementitious sheet, and sheet provided thereby

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EP4223473A1 (en) * 2022-02-08 2023-08-09 Scheerders van Kerchove's Verenigde Fabrieken A method of providing a planar fiber cement sheet
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