JPH11235709A - セメント製品の製造方法 - Google Patents
セメント製品の製造方法Info
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- JPH11235709A JPH11235709A JP4012998A JP4012998A JPH11235709A JP H11235709 A JPH11235709 A JP H11235709A JP 4012998 A JP4012998 A JP 4012998A JP 4012998 A JP4012998 A JP 4012998A JP H11235709 A JPH11235709 A JP H11235709A
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Abstract
を、高い生産性で製造することのできる、改善された新
しい方法を提供する。 【解決手段】 含水繊維補強セメントシート(1)をプ
レス成形して脱水脱型するセメント製品の製造方法であ
って、プレス下定盤(1)に脱水盤(11)、多孔金属
板(12)およびプラスチック織成濾布(13)を順次
載置し、プレス上定盤(2)に金型(21)を配置した
プレス機において、プラスチック織成濾布(13)上に
含水繊維補強セメントシート(3)を置いて加圧脱水し
て賦型する。
Description
製品の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、
この出願の発明は、プレス成形による脱水賦型によるセ
メント製品の製造において、プレスクラック発生を抑
え、高品質の製品を高い生産性で製造することを可能と
する新しい製造方法に関するものである。
ラリーより抄き上げた含水繊維補強セメントシートのプ
レス脱水成形によるセメント製品の製造では、プレス時
の脱水を円滑に行うための工夫が施されてきている。外
装材や瓦等の建材に用いられるセメント製品の製造で
は、脱水を円滑に行うための手段として、プレス成形に
よる脱水賦型に際し、たとえば図2に例示したようにプ
レス機の構成が採用されてきてもいる。
盤(サクションボックス)(11)、パンチングメタル
等の多孔金属板(12)、およびフエルト(14)を載
置し、プレス上定盤(2)には所要の製品模様に対応す
る金型(21)を配置し、フエルト(14)上に含水繊
維補強セメントシート(3)を置いて加圧して脱水賦形
するようにしている。
ト(3)を通して脱水盤(11)に達し、減圧系で搾水
されることになる。
ような従来の方法においては、プレス脱水にフエルトを
用いるために以下のような問題があった。まず第1に
は、フエルトはそれ自体として高い透水抵抗を有してい
るため、含水繊維補強セメントシートのプレス前含水率
をかなり下げないと、脱水賦型後の製品にはプレスクラ
ックが発生しやすいという不都合があった。
水を含みやすい性質を持っているため、前記の繊維補強
セメントシートがフエルト上に乗り移った瞬間にフエル
トからこのシートに水分の移行が生じ、シートの含水率
が増加して結果としてプレス時にシートの割れが発生し
やすくなるという欠点があた。さらに第3には、プレス
脱水時に前記の繊維補強セメントシートから絞り出され
た水にはセメント成分が含まれていることから、フエル
トは随時洗浄処理されるが、フエルトの構成からして洗
浄が難しく、セメント成分が徐々にフエルト中に蓄積硬
化して目詰まりを起こすという問題がある。この目詰り
は、フエルトの透水抵抗を大きくし、プレス回数(ショ
ット)が多くなるほど目詰りによる透水抵抗の増大でプ
レス時の前記シートの割れが発生しやすくなるのであっ
た。
るにともない。フエルト表面にプレス金型の模様が転写
されてセメント製品の裏面平滑性が確保できるという問
題もあった。このためフエルトの長期使用は難しく、前
記のプレスクラック発生の問題とともに、生産性向上に
とっての制約要因となってもいた。そこで、この出願の
発明は、以上のとおりの従来の問題点を解消し、プレス
クラックの発生を抑え、高品質の製品を、高い生産性で
製造することのできる、改善された新しい方法を提供す
ることを課題としている。
の課題を解決するものとして、含水繊維補強セメントシ
ートをプレス成形して脱水賦型するセメント製品の製造
方法であって、プレス下定盤に脱水盤、多孔金属板およ
びプラスチック織成濾布を順次載置し、プレス上定盤に
は金型を配置したプレス機において、プラスチック織成
濾布上に含水繊維補強セメントシートを置いて加圧脱水
して賦型することを特徴とするセメント製品の製造方法
を提供する。
おいて、プラスチック織成濾布は、その目開きが20メ
ッシュ〜150メッシュのものとするセメント製品の製
造方法も提供する。
出願の発明についてさらにその実施の形態を説明する。
まず、この発明がプレス成形による脱水賦型の対象とし
ている含水繊維補強セメントシートは、主としてセメン
ト水性スラリーの抄造法によって抄き上げられた湿潤シ
ート(グリーンシートと呼ばれている)等である。この
シートの抄造法による製造は、たとえば、ポルトランド
セメントに珪砂やフライアッシュ等の珪酸質材料や、パ
ルプ等の補強繊維、さらには炭酸カルシウムや水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、マグネシア等の無機質充填材を
配合した組成物を水と混合してスラリーとし、このスラ
リーを、丸網式、表網式等により抄造する方法等により
実施される。
含水繊維補強セメントシートが、この発明の方法により
プレス脱水賦型されることにある。プレス前の前記繊維
補強セメント系シートの含水率については、この発明の
場合には従来の場合に比べて高くてもよい。50%以上
の含水率であっても、プレスクラックは発生することが
ない。
に例示したように、プレス下定盤(1)に、脱水盤(サ
ッションボックス)(11)、パンチングメタル等の多
孔金属板(12)、そしてプラスチック織成濾布(1
3)が順次載置し、プレス上定盤(2)には金型(2
1)を配置したものとする。プレス脱水成形される含水
繊維補強セメントシート(3)に含まれている水は、プ
ラスチック織成濾布(13)、そして多孔質金属板(1
2)を通して脱水盤(11)に達し、減圧系で搾水され
る。
成において従来のフエルトとは本質的に相違している。
その材質としては、たとえばポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等のプラスチック繊維が用いられる。こ
のものは、セメントシートに接することから、耐アルカ
リ性を有するものであることが望ましい。そして、プラ
スチック繊維は、その平均径が0.2〜2.0mm程度
のもの、さらには0.4〜1.0mmのものが適当とさ
れる。織成時の縦繊と横繊はその径が同じでも相違して
もよいが、横繊がより径の大きいものであることが望ま
しい。そして織成された濾布は、織成層が単層でもよい
し多層であってもよい。この場合の濾布の厚みは、一般
的には3.0mm以下のものが適当である。
は、20〜150メッシュ(Tayler基準)とする。目開
きが20メッシュよりも大きいとプレス脱水時にセメン
ト粒子等の抜けが多くなり、配管等の堆積増加が起きや
すくなり好ましくない。一方、150メッシュよりも目
開きが小さいと透水抵抗が大きくなってプラスチック濾
布を使用するメリットが小さくなるので好ましくない。
用により、このものは。従来のフエルトとは異って、そ
れ自体として透水抵抗が小さいので、含水繊維補強セメ
ントシートのプレス前含水率が高くてもプレスクラック
が発生しにくく、またその構成からしてプレス時に、前
記シートが再吸水することがなく、しかも洗浄がしやす
く、プレス回数が多くなっても濾布中の従来の場合のよ
うなセメントの堆積による不都合は生じない。
も不織布としてのフエルトの場合とは異って、プラスチ
ック織布であるが故に回避されることになる。鋼、その
他金属や合金からなるものでよく、一般的には、その厚
みが1〜3mm程度で、孔径3〜8mm,開孔率が40
〜60%程度のものが適当なものとして用いられる。
明のプラスチック織成濾布の使用において欠かせないも
のである。全体としては柔軟な濾布であるが故に、脱水
盤(11)に直接載置する場合には減圧吸引力により変
形してしまうため、硬質な減圧系においても変形するこ
とのない多孔金属板(12)の介設が欠かせないのであ
る。 (実施例1)材質がポリエステルからなる繊維により織
成(縦織径0.50mm,横織径0.80mm)した目
開き60メッシュの濾布と、開孔率56%、孔径5m
m,厚さ2mmの鉄板からなるパンチングメタルを用い
て、図1の構成でプレス脱水賦型を行った。
について50kg/cm2 のプレス面圧で脱水賦型し
た。その際のプレスクラックの発生について従来のフエ
ルトを用いた場合と比較評価した。その結果を示したも
のが表1である。
ルトの場合に比べて、プレス前含水率が約10%高くと
もこの発明の方法によればプレスクラックが発生してい
ないことがわかる。 (実施例2)実施例1と同様にして、プラスチック濾布
とパンチングメタルとを用いて、プレス前含水率が40
〜45%の含水繊維補強セメントシートのプレス脱水賦
型を行い、プレスショット毎の濾布の通気度(cc/s
ec・cm2 )を、従来のフエルトの場合と比較して評
価した。
場合には目詰まりが発生して通気度が低下してくるが、
この発明の濾布の場合にはそのような低下は全く認めら
れなかった。そして、フエルトの場合には、通気度の低
下にともなって前記シートのプレス成形によりプラスチ
ックの発生が顕著になったが、この発明の濾布の場合に
は、このような問題は生じなかった。 (実施例3)実施例1の濾布について、目開きの大きさ
による影響を評価した。
きい場合には、プレス脱水時のセメント粒子の抜けが多
くなり、配管への堆積が大きくなることが確認された。
また、150メッシュよりも小さいと、プレスショット
数の増加とともに、プレスクラックの発生が認められる
ようになった。一方、20〜150メッシュのもので
は、以上のような不都合は生じなかった。
発明により、繊維補強セメントシートのプレス前含水率
が高くともプレスクラックの発生が抑えられ、前記シー
トへの水分の再吸収によるクラックの発生もない。ま
た、この発明の方法では、濾布の洗浄が容易であってセ
メントの堆積による目詰りと、それにともなう透水抵抗
の増大によるプレスクラック発生もない。
産性で製造することが可能となる。
面図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 含水繊維補強セメントシートをプレス成
形して脱水賦型するセメント製品の製造方法があって、
プレス下定盤に脱水盤、多孔金属板およびプラスチック
織成濾布を順次載置し、プレス上定盤に金型を配置した
プレス機において、プラスチック織成濾布上に含水繊維
補強セメントシートを置いて加圧脱水して賦型すること
を特徴とするセメント製品の製造方法。 - 【請求項2】 プラスチック織成濾布は、目開きが20
メッシュ〜150メッシュのものとする請求項1のセメ
ント製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4012998A JPH11235709A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セメント製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4012998A JPH11235709A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セメント製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11235709A true JPH11235709A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12572208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4012998A Pending JPH11235709A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セメント製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11235709A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2446478A (en) * | 2007-02-07 | 2008-08-13 | P G Lawton | Moulding assembly with a fabric filter |
WO2011060684A1 (en) * | 2009-11-20 | 2011-05-26 | Dow Global Technologies Inc. | Integrated panel for exterior thermal insulation finish systems |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP4012998A patent/JPH11235709A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2446478A (en) * | 2007-02-07 | 2008-08-13 | P G Lawton | Moulding assembly with a fabric filter |
WO2011060684A1 (en) * | 2009-11-20 | 2011-05-26 | Dow Global Technologies Inc. | Integrated panel for exterior thermal insulation finish systems |
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