JP3241076B2 - 紙の製造方法 - Google Patents

紙の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抄紙機で抄造する紙の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の抄紙機における一般的なウ
ェットエンド部として、長網(フォードリニア)部及び
プレス部を示した構成説明図である。図5に基づいて原
料液の流れに沿って湿紙形成過程を説明すると、ヘッド
ボックス1から連続して走行するワイヤ3上に供給され
た原料液2は、走行するワイヤ3の下に設けられた脱水
用のフォイル群4によって下方への脱水作用が起こり、
原料液2中の固形物(繊維+填料)濃度を高めながら、
次第に湿紙2aの形態となって行く。形成された湿紙2
aは、サクションボックス5と呼ばれる機器で、減圧
(真空)脱水されて最終的に紙層を形成する。形成され
た紙層は、更にサクションロール6で減圧(真空)脱水
が行なわれたのち、走行するワイヤ3上から同速で走行
するフェルト8上に、サクションピックアップロール7
でピックアップされ、次工程のプレス工程へと移動す
る。このプレス工程は、形成された湿紙をフェルト8等
を介して、2本のロール(例えば9と10)等に挟み込
み加圧することによる搾水作用で搾水し、より強固な紙
層を形成したのち、次工程の乾燥工程(図示せず)へと
進む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示す従来の
紙の製造方法においては、湿紙の形成が、脱水機器であ
るフォイル群4での脱水による逆洗作用、及び下方への
一方向脱水作用のみである事等により、紙の表裏におけ
る微細繊維及び填料の含有割合に違いがあり、紙がカー
ルし易すかったり、表、裏でのインク受理性が異なる等
の問題があった。この改善の為、原料液を2枚のワイヤ
で挟み込んで脱水するオントップフォーマ、ツインワイ
ヤフォーマ等があるが、外部から表裏の含有割合をコン
トロールする機能は具備されておらず、未だ完全な表裏
対象の紙は製造されていない。更に従来の製造方法で
は、原料液に填料を混合して抄紙する為、形成された紙
層の内部まで填料が存在し、繊維間の水素結合を妨げて
強度が低下する等の問題があった。本発明は前記従来の
問題を解決し得る紙の製造方法を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、繊維
と水の混合体をワイヤスクリーン上に供給して脱水し、
紙層を形成する湿紙作成過程において、その湿紙に乾燥
した微細繊維或いは填料を噴霧し、湿紙及びワイヤスク
リーンを通して噴霧と同時にその反対面側に吸引して湿
紙表面の微細繊維或いは填料を定着するようにしてなる
方法であり、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
【0005】
【作用】本発明は、形成された紙層の両面又は片面に乾
燥した微細繊維或いは填料を噴霧する紙の製造法である
為、湿紙形成過程で生じた両面又は片面の微細繊維含有
量或いは填料含有量等を、外部から任意の含有量にコン
トロールする事ができる。この微細繊維(通常ファイン
分と称呼されている)は、単位重量当たりの表面積が大
きいため結合能力が大きく、図4に示す様にこの含有割
合が大きい程紙の表面強度を向上させる作用がある。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図3は本発明の実施例を示し、図1は紙の製
造装置全体を示す側面図、図2は要部の詳細図である。
本発明は従来の湿紙形成法で形成した紙層の両面又は片
面に、乾燥した微細繊維或いは填料を薄膜状に均一に噴
霧して紙を製造する点に大きな特徴がある。以下原料液
2の流れに沿って説明すると、紙層の形成過程は従来と
同じであり、ヘッドボックス1から連続して走行するワ
イヤ3上に供給された原料液2は、走行するワイヤ3の
下に設けられた脱水用のフォイル群4によって下方への
脱水作用が起こり、原料液2中の固形物濃度を高めなが
ら、次第に湿紙2aの形態を呈する。
【0007】また湿紙の表面に薄い水膜を有する状態
で、供給器11が湿紙2a上に設置されている。この供
給器11は図2に詳細を示す様に底部に幅方向にわたる
スリット孔11dを有し、その内部に攪拌器11bが取
付けられており、微細繊維及び填料12等の貯留槽とな
っている。更にその貯留槽の外壁11cは2重構造とな
っており、気流の通路となっている。この供給器11の
底部のスリット孔11dから気流に乗って噴霧された微
細繊維或いは填料12は、湿紙2a上に落下すると共
に、ワイヤ3の下に設けられたサクションボックス5で
吸引、かつ減圧(真空)脱水され、湿紙2aの表層に定
着する。更に湿紙2aは、サクションロール6で減圧
(真空)脱水が行なわれ、走行するワイヤ3上から同速
で走行するフェルト8の下面に、サクションピックアッ
プロール7でピックアップされる。ピックアップされた
湿紙2aは、表面と同様に、裏面にも同様な供給器11
が設けられ、フェルト8の裏面にはサクションボックス
5が設置されており、湿紙2aの裏層に微細繊維或いは
填料等を定着する。また9,10は脱水ロールである。
この部位で用いられる供給器は、図2に示すものでも良
いが、更に湿紙2aの裏層の表面水は殆どない事から、
図3に示す様に微細繊維等の噴霧の前に、水タンク13
内の水により薄い水膜を形成させたのち、微細繊維等を
噴霧する事が望ましい。微細繊維等を両面に噴霧された
湿紙2aは、更に次工程である脱水ロール9,10によ
るプレス工程に移送され、ベースの繊維と微細繊維等が
より強固に結合したのち、次の工程の乾燥へと進む。な
お、本実施例は湿紙の両面に噴霧する場合を示したが、
片面にのみ噴霧しても良く、その場合は湿紙の形成法に
よって供給器11を表裏面の何れかに取付けて使用すれ
ばよい。また供給する微細繊維及び填料12は、夫々単
独でも良いが、それらに結合剤(バインダー)として澱
粉などを添加したものを用いても良い。
【0008】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、紙表面に噴霧する微細繊維或いは填料含有量等を外
部からコントロールして両面の含有量を同等或いは各面
の含有量を制御できる。また湿紙及びワイヤスクリーン
を通して噴霧と同時にその反対面側に吸引して湿紙表面
の微細繊維或いは填料を定着させることができ、微細繊
或いは填料の定着がより確実になり、紙のカールが低
減する。更に紙層内部の填料含有量を殆ど零にできるの
で、繊維間の水素結合が妨げられず、各種強度を低下し
ない。また紙表面に噴霧した微細繊維により、結合強度
が増大して表面強度が強くなり、印刷機での紙粉による
印刷障害が減少する。しかも本発明では原料中に填料を
混入せず、湿紙の上に噴霧するので歩留りが良く、白水
の処理負荷が軽減でき、かつ脱水部材の摩耗が低減でき
る等の抄紙機及び印刷機にとって多くの利点有する紙を
製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る紙の製造装置全体を示す
側面図である。
【図2】図1における供給機の詳細断面図である。
【図3】図2と異なる実施例の供給器の詳細断面図であ
る。
【図4】微細繊維量と表面強度との関係を示す説明図で
ある。
【図5】従来の紙の製造装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドボックス 2 原料 2a 湿紙 3 ワイヤ 4 フォイル群 5 サクションボックス 6 サクションクーチロール 7 サクションピックアップロール 8 フェルト 9,10 脱水ロール 11 供給機 11a モータ 11b 攪拌機 11c 外壁 11d スリット孔 12 微細繊維・填料等
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 11/00 D21H 23/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維と水の混合体をワイヤスクリーン上
    に供給して脱水し、紙層を形成する湿紙作成過程におい
    て、その湿紙に乾燥した微細繊維或いは填料を噴霧し、
    湿紙及びワイヤスクリーンを通して噴霧と同時にその反
    対面側に吸引して湿紙表面の微細繊維或いは填料を定着
    することを特徴とする紙の製造方法
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PT3828339T (pt) * 2016-04-05 2024-01-02 Fiberlean Tech Ltd Produtos de papel e papelão
JP7032070B2 (ja) * 2017-07-21 2022-03-08 大王製紙株式会社 製紙方法

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