JPH06246865A - 断熱建材とその製造方法 - Google Patents

断熱建材とその製造方法

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JPH06246865A
JPH06246865A JP3369993A JP3369993A JPH06246865A JP H06246865 A JPH06246865 A JP H06246865A JP 3369993 A JP3369993 A JP 3369993A JP 3369993 A JP3369993 A JP 3369993A JP H06246865 A JPH06246865 A JP H06246865A
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JP
Japan
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slurry
building material
layer
heat insulating
insulating
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Application number
JP3369993A
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English (en)
Inventor
Naotatsu Yano
直達 矢野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 軽量かつ断熱性に優れた断熱建材15を提供
するとともに、該建材の製造方法を提供する。 【構成】 断熱建材15は、スラリー7を脱水して硬化
した無機質層13と乾燥した断熱粉末よりなりかつ前記
スラリー中の水分を吸水して硬化した断熱層14とを一
体化している。前記断熱建材15は、無機質系のスラリ
ーを成形ベルト1に供給後、該スラリー層表面に乾燥し
た断熱粉末を層状に散布し、その後に表面より押圧しつ
つ脱水成形ベルト1で吸引脱水しつつ製板する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱建材とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用ボードの製造方法として巻
取り方式の製造法がある。この方法は、一定方向に進行
するフェルトに抄造等によってスラリーを薄く付着さ
せ、この薄肉のスラリーをメイキングロールに所定の層
数になるまで層状に巻き付けた後、その層状のスラリー
を幅方向に切断してメイキングロールから剥離させるこ
とによって生板を形成し、この生板を所定寸法に切断し
た後これを養生して一定形状の板材を得るものである
(例えば、特開平4−47905号公報参照) しかし、メイキングロールにスラリーを層状に巻き付け
ると、この層間で剥離が生じやすく、しかも、巻き取り
時の内外径の差のため製板可能な板厚に限界がある。
【0003】そこで、メイキングロールを用いないで生
板を製造するフローオン方式の製造法として、強化繊維
を含有する固形分濃度が25%程度の高濃度のスラリー
を、一定方向に循環する透水性を有するシート上に単層
でかつ所望の厚さで一気に供給し、このスラリーをシー
トの下面に設けたサクション手段で減圧脱水する方法が
提案されている(例えば、特開平4−153004号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
法において使用されるスラリーは、例えば押出成形法や
乾式法に比べ水分含有量が多く、従って成形過程での余
剰水分の吸引脱水工程が不可欠となる。ところで、この
セメントスラリーの吸引脱水は、スラリー層が例えば10
mmあるいはそれ以上の厚い層となると、マトリックス中
の水分の流動性も悪くなるので目的の含水率まで吸引脱
水するには、吸引脱水装置の吸引力を強くすると共に成
形ベルトの移送速度も遅くする必要が生じ、生産性を向
上するのが困難となる問題があった。
【0005】さらに、製品の厚さが厚くなるほど吸引脱
水時セメント層中に水の通り道ができ、これが製品組織
の中に残って製品が吸水し易くなるといった問題があっ
た。また、吸引脱水の際、アルカリ性の排水が生じる
が、スラリーが薄くあるいは層厚が厚くなるほど排水量
が多くなり排水処理設備を大掛かりとしなければならな
くなるといった問題があった。
【0006】さらに、フローオン方式では、単層の製板
となり、断熱機能を有する複合建材は従来、製板とされ
ていなかった。そこで本発明は、断熱機能を有する断熱
建材を提供するとともに、その製造に当たって、含有水
分の吸引脱水を効率良く行ない、生産性を向上すると共
に、製品組織の細密充填も可能とし同時に排水も少なく
できることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するために次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、請求項1に係る本発明の断熱建材は、スラリーを脱
水して硬化した無機質層と乾燥した断熱粉末よりなりか
つ前記スラリー中の水分を吸水して硬化した断熱層とを
一体化していることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る本発明の製造方法
は、無機粉体材料と軽量骨材との配合材料に水を添加し
てなるスラリーを、一定速度で移動する脱水成形ベルト
上に層状に供給して成層する方法において、前記スラリ
ーを成形ベルトに供給後、該スラリー層表面に乾燥した
断熱粉末を層状に散布し、その後に表面より押圧しつつ
脱水成形ベルトで吸引脱水しつつ製板することを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】本発明は、脱水装置6を裏面に配置した成形ベ
ルト1上にスラリー7を層状に供給し、吸引脱水により
成層していく製造法を前提とし、その製造法におけるス
ラリーの配合、即ちセメント、珪砂、フライアッシュ等
の無機材料、及びパーライト等の無機軽量骨材、補強繊
維などは従来周知のものと同じであり、これら配合材料
の種類そのものには特に記する点はない。
【0010】本発明において、断水成形ベルト1上に供
給されるスラリー7は、脱水成形ベルト1へ供給された
後、その表面に乾燥した発泡スチレン、発泡パーライト
等の断熱粉末9が層状に散布され、表面より押圧しつつ
成形ベルト1裏面より吸引脱水される。従って、スラリ
ー7は裏面から吸引脱水される他、表面からは乾燥した
断熱粉末9の配合物により水分が吸収されるので、排水
が少なくなり、かつ成形ベルト裏面よりの吸引脱水装置
の負荷がそれだけ減少される。
【0011】さらに、吸引脱水の際、裏面方向への水の
流れも減少するので、層を縦断する水道ができ難く、板
材の吸水性の向上が阻止される。また、表面の乾燥した
断熱粉末の配合物はロールなどにより圧接され水分を吸
収するので、この水分により硬化しスラリー層と一体化
してしまう。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、本発明の方法に直接使用する製造装置を示した図
1(A)において、成形ベルト1はフエルト、織布等の
透水性を有する長尺帯体よりなり、プーリー1A等に無
端状に巻掛けられて矢示方向に循環回走するようになっ
ている。
【0013】成形ベルト1の環状ループ内には、一対の
スプロケット2,3に巻掛けられた無端チェーン4に脱
水ボックス5をチェーン長手方向に並設した脱水装置6
が設けられ、該脱水装置6における脱水ボックス5は前
記成形ベルト1の裏面に密着し、かつ同調して矢示方向
に循環回走される。成形ベルト1と脱水装置6における
脱水ボックス5との重合部、すなわち、製板脱水ゾーン
には、スラリー7を層状に供給するためのホッパー形材
料供給装置8と、乾燥した断熱粉末9をスラリー層7A
の表面に層状に散布供給するためのホッパー形材料供給
装置10と、スラリー層7Aと断熱層9Aを押圧しつつ
脱水するプレスロール11とがその順序で配置されてい
る。
【0014】従って、軽量無機質建材のセメント配合と
して、セメント47重量%、シリカ分として珪砂47重
量%、パルプ繊維5重量%、発泡ポリスチレン粒子1重
量%からなる配合とし、これらに水を添加して段階的に
水分濃度50%〜70%のスラリー7を調整し、該スラ
リー7を裏面に脱水ボックス5を配列した一定速度で移
動する成形ベルト1上に、供給装置8により層状に供給
するとともに脱水し、その直後の位置より発泡スチレ
ン、発泡パーライト、補強繊維等の乾燥した断熱粉末9
をスラリー層7Aの表面に供給装置10により散布供給
し、スラリー層7Aと断熱層9Aをプレスロール11で
押圧しつつ脱水して帯状の生板12を作成し、該生板1
2を所定寸法に裁断して養生等することにより、図1
(B)に示す如く、スラリーを脱水して硬化した無機質
層13と乾燥した断熱粉末よりなりかつ前記スラリー中
の水分を吸水して硬化した断熱層14とを一体化した断
熱建材15を製造できた。
【0015】ここにおいて、断熱粉末9はこれが乾燥し
た粉末であることから、スラリー中の水分を吸水し、ス
ラリーの脱水負荷がそれだけ減少されるのであり、断熱
粉末であることから比重差の大きい混合物を散布でき、
断熱性の高い壁材として最適であるとともに、断熱層1
4の割合を無機質層13よりも厚くすることにより緻密
でかつ軽い外装壁材として最適な断熱建材15を得るこ
とができる。
【0016】また、プレスロール11としてその表面に
凸部又は円周凸部を形成したロールを用いることによ
り、押圧成層するとき、断熱層9Aに凹凸模様を形成す
ることができ、断熱建材15として模様付に製板するこ
ともできる。図2はプレス手段としてフェルトベルトよ
りなる押圧ベルト16を採用した実施例であり、基本構
成は図1(A)と同じであることから、共通部分は共通
符号を付している。
【0017】この押圧ベルト16によるプレス手段を採
用すると、スラリー層7Aと断熱層9Aとを吸引ボック
ス5と協働して押圧するとき、押圧面積がロールに比べ
て広くなり、略全体に亘って均一に押圧できるととも
に、この押圧に伴って断熱層9Aに滲出した水分は押圧
ベルト16によって吸引脱水することもできる。図3は
本発明に係る断熱建材15の第2実施例であり、無機質
層13と断熱層14との層間にエマルジョンによる接着
剤層17を介在させて層間剥離を確実に阻止して一体化
を強固にしたものである。
【0018】この図3に示す断熱建材15の製板にあた
っては、スラリー7の供給と断熱粉末9との供給散布の
間においてエマルジョンをスラリー層7Aの表面に散布
するものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、スラリーを成形ベルト上に供給後、吸引脱水する
際、その表面に乾燥した断熱粉末よりなる配合材料を散
布してこれに吸水させるから、その分吸引脱水される水
分量が減少し、排水量が少なくなり、同時に吸引脱水装
置の負荷も減少されて排水浄化装置、成形装置等の装置
の軽減化が可能となる。
【0020】さらに、成層される無機質層の厚さが厚く
ても少ない負荷で充分な吸引脱水性が可能であり、マト
リックスが細密充填の状態とすることができ強度に優れ
た断熱建材が生産性よく成形できるなどの効果をも有す
る。また、本発明の断熱建材によれば、層間剥離がなく
断熱機能に優れかつ軽量なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明方法に使用する装置一例の
側面図であり、図1(B)は本発明に係る断熱建材の一
例を示す斜視図である。
【図2】本発明方法に使用する装置他例の側面図であ
る。
【図3】本発明に係る断熱建材の他例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 成形ベルト 5 吸引ボックス 7 スラリー 9 乾燥粉末 13 無機質層 14 断熱層 15 断熱建材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーを脱水して硬化した無機質層と
    乾燥した断熱粉末よりなりかつ前記スラリー中の水分を
    吸水して硬化した断熱層とを一体化していることを特徴
    とする断熱建材。
  2. 【請求項2】 無機粉体材料と軽量骨材との配合材料に
    水を添加してなるスラリーを、一定速度で移動する脱水
    成形ベルト上に層状に供給して成層する方法において、
    前記スラリーを成形ベルトに供給後、該スラリー層表面
    に乾燥した断熱粉末を層状に散布し、その後に表面より
    押圧しつつ脱水成形ベルトで吸引脱水しつつ製板するこ
    とを特徴とする断熱建材の製造方法。
JP3369993A 1993-02-23 1993-02-23 断熱建材とその製造方法 Pending JPH06246865A (ja)

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