JPH06246864A - 化粧建材とその製造方法 - Google Patents

化粧建材とその製造方法

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JPH06246864A
JPH06246864A JP3370093A JP3370093A JPH06246864A JP H06246864 A JPH06246864 A JP H06246864A JP 3370093 A JP3370093 A JP 3370093A JP 3370093 A JP3370093 A JP 3370093A JP H06246864 A JPH06246864 A JP H06246864A
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Shozo Nagao
正三 長尾
Naotatsu Yano
直達 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重厚感、耐候性等に富む化粧建材を提供する
とともに、その製造法を提供する。 【構成】 化粧建材は、スラリーを脱水して硬化した無
機質層と乾燥した着色粉末、無機顔料等よりなりかつ前
記スラリー中の水分を吸水して硬化した化粧層とを一体
化している。また、化粧建材の製造法は、スラリーを成
形ベルトに供給後、該スラリー層表面に乾燥した着色粉
末、無機顔料等よりなる化粧粉末を層状に散布し、その
後に表面より押圧しつつ脱水成形ベルトで吸引脱水しつ
つ製板する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内装仕上げ、瓦等の化
粧建材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用ボードの製造方法として巻
取り方式の製造法がある。この方法は、一定方向に進行
するフェルトに抄造等によってスラリーを薄く付着さ
せ、この薄肉のスラリーをメイキングロールに所定の層
数になるまで層状に巻き付けた後、その層状のスラリー
を幅方向に切断してメイキングロールから剥離させるこ
とによって生板を形成し、この生板を所定寸法に切断し
た後これを養生して一定形状の板材を得るものである
(例えば、特開平4−47905号公報参照)。
【0003】しかし、メイキングロールにスラリーを層
状に巻き付けると、この層間で剥離が生じやすく、しか
も、巻き取り時の内外径の差のため製板可能な板厚に限
界がある。そこで、メイキングロールを用いないで生板
を製造するフローオン方式の製造法として、強化繊維を
含有する固形分濃度が25%程度の高濃度のスラリー
を、一定方向に循環する透水性を有するシート上に単層
でかつ所望の厚さで一気に供給し、このスラリーをシー
トの下面に設けたサクション手段で減圧脱水する方法が
提案されている(例えば、特開平4−153004号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
法において使用されるスラリーは、例えば押出成形法や
乾式法に比べ水分含有量が多く、従って成形過程での余
剰水分の吸引脱水工程が不可欠となる。ところで、この
セメントスラリーの吸引脱水は、スラリー層が例えば1
0mmあるいはそれ以上の厚い層となると、マトリック
ス中の水分の流動性も悪くなるので目的の含水率まで吸
引脱水するには、吸引脱水装置の吸引力を強くすると共
に成形ベルトの移送速度も遅くする必要が生じ、生産性
を向上するのが困難となる問題があった。
【0005】さらに、製品の厚さが厚くなるほど吸引脱
水時セメント層中に水の通り道ができ、これが製品組織
の中に残って製品が給水し易くなるといった問題があっ
た。また、吸引脱水の際、アルカリ性の排水が生じる
が、スラリーが薄くあるいは層厚が厚くなるほど排水量
が多くなり排水処理設備も大掛かりとしなければならな
くなるといった問題があった。
【0006】一方、化粧建材としては、プリント合板、
ポリエステル合板、塗装合板等があるがこれらはいずれ
も化粧部分が薄く重厚感、立体感において劣るとともに
耐凍害性、耐候性等の点においても劣るものであった。
そこで本発明は、重厚感、立体感、耐凍害性、耐候性等
において優れた化粧建材を提供するとともに、その製造
に当って、含有水分の吸引脱水を効率良く行い、生産性
を向上すると共に、製品組織の細密充填も可能とし同時
に排水も少なくできることを目的としてなされたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するために次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、請求項1に係る本発明の化粧建材は、スラリーを脱
水して硬化した無機質層と乾燥した着色粉末、無機顔料
等よりなりかつ前記スラリー中の水分を吸水して硬化し
た化粧層とを一体化していることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、請求項2に係る本発明の製造方法
は、無機粉体材料と軽量骨材との配合材料に水を添加し
てなるスラリーを、一定速度で移動する脱水成形ベルト
上に層状に供給して成層する方法において、前記スラリ
ーを成形ベルトに供給後、該スラリー層表面に乾燥した
着色粉末、無機顔料等よりなる化粧粉末を層状に散布
し、その後に表面より押圧しつつ脱水成形ベルトで吸引
脱水しつつ製板することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係る化粧建材16は、無機質層14と
化粧層15とを一体化しており、化粧層15を比較的部
厚くできることから、重厚感、立体感、耐凍害性、耐候
性等に優れたものにできる。また、本発明方法は、脱水
装置6を裏面に配置した成形ベルト1上にスラリー7を
層状に供給し、吸引脱水により成層していく製造法を前
提とし、その製造法におけるスラリーの配合、即ちセメ
ント、珪砂、フライアッシュ等の無機材料、及びパーラ
イト等の無機軽量骨材、補強繊維などは従来周知のもの
と同じであり、これら配合材料の種類そのものには特に
記する点はない。
【0010】本発明において、脱水成形ベルト1上に供
給されるスラリー7は、脱水成形ベルト1へ供給された
後、その表面に乾燥した着色粉末、無機顔料等よりなる
化粧粉末9が層状に散布され、表面より押圧しつつ成形
ベルト1裏面より吸引脱水される。従って、スラリー7
は裏面から吸引脱水される他、表面からは乾燥した化粧
粉末9の配合物により水分が吸収されるので、排水が少
なくなり、かつ成形ベルト裏面よりの吸引脱水装置の負
荷がそれだけ減少される。
【0011】さらに、吸引脱水の際、裏面方向への水の
流れも減少するので、層を縦断する水道ができ難く、板
材の給水性の向上が阻止される。また、表面の乾燥した
化粧粉末の配合物はロールなどにより圧接され水分を吸
収するので、この水分により硬化しスラリー層と一体化
してしまう。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、本発明の方法に直接使用する製造装置を示した図
1(A)において、成形ベルト1はフェルト、織布等の
透水性を有する長尺帯体よりなり、プーリー1A等に無
端状に巻掛けられて矢示方向に循環回走するようになっ
ている。
【0013】成形ベルト1の環状ループ内には、一対の
スプロケット2,3に巻掛けられた無端チエーン4に脱
水ボックス5をチエーン長手方向に並設した脱水装置6
が設けられ、該脱水装置6における脱水ボックス5は前
記成形ベルト1の裏面に密着し、かつ同調して矢示方向
に循環回走される。成形ベルト1と脱水装置6における
脱水ボックス5との重合部、すなわち、製板脱水ゾーン
には、スラリー7を層状に供給するためのホッパー形材
料供給装置8と、乾燥した化粧粉末9をスラリー層7A
の表面に層状に散布供給するための2段のホッパー形材
料供給装置10A,10Bと、スラリー層7Aと化粧層
9Aを押圧しつつ脱水するプレス手段11とがその順序
で配置されている。
【0014】なお、図1(A)において、12A,12
Bは予圧ロールを示していて、プレス手段11はロール
間にフェルト等の押圧ベルトを巻掛けるとともに吸引ボ
ックス11Aを備えたもので示している。従って、軽量
無機質建材のセメント配合として、セメント47重量
%、シリカ分として珪砂47重量%、パルプ繊維5重量
%、発泡ポリスチレン粒子1重量%からなる配合とし、
これらに水を添加して段階的に水分濃度50%〜70%
のスラリー7を調整し、該スラリー7を裏面に脱水ボッ
クス5を配列した一定速度で移動する成形ベルト1上
に、供給装置8により層状に供給するとともに脱水し、
その直後の位置より着色セメント粉末、着色珪砂、無機
顔料を含む水硬性粉末等の乾燥した化粧粉末9をスラリ
ー層7Aの表面の実施例では2段階の供給装置10A,
10Bにより散布供給し、スラリー層7Aと断熱層9A
をプレス手段11で押圧しつつ脱水して帯状の生板13
を作成し、該生板13を所定寸法に裁断して養生等する
ことにより、図1(B)に示す如く、スラリーを脱水し
て硬化した無機質層14と乾燥した化粧粉末よりなりか
つ前記スラリー中の水分を吸水して硬化した化粧層15
とを一体化した重厚感等に富む化粧建材16を製造でき
た。
【0015】ここにおいて、化粧粉末9はこれが乾燥し
た粉末であることから、スラリー中の水分を吸水し、ス
ラリーの脱水負荷がそれだけ減少されるのであり、粉末
であることから比重差の大きい混合物を散布できるとと
もに、2段階に分けて散布することで重厚感、立体感、
耐候性等の高い内装仕上材、瓦材等として最適であると
ともに、化粧層15の割合を無機質層14よりも厚くす
ることにより緻密でかつ軽い内装壁材として最適な化粧
建材16を得ることができる。
【0016】また、プレス手段11としてその表面に凸
部を形成したベルトを用いることにより、押圧成層する
とき、化粧層9Aに凹凸模様を形成することもでき、化
粧建材16として模様付に製板することもできる。更
に、化粧粉末9を2段階(これ以上でも可)で散布する
ことにより、化粧機能を異にする複合化粧建材にするこ
ともできる。
【0017】図2はプレス手段としてロール17を採用
するとともに、化粧粉末9の供給装置10を1段とした
実施例であり、基本構成は図1(A)と同じであること
から、共通部分は共通符号を付している。このロール1
7によるプレス手段11を採用すると該ロール17の表
面に周方向間隔をおいて突起を形成しておくことによ
り、該突起の形状に見合った凹部を有する化粧建材16
を得ることができ、これは特に、瓦材等として最適であ
る。
【0018】図3は本発明に係る化粧建材16の第2実
施例であり、無機質層14と化粧層15との層間にエマ
ルジョンによる接着剤層18を介在させて層間剥離を確
実に阻止して一体化を強固にしたものである。この図3
に示す断熱化粧建材16の製板にあったては、スラリー
7の供給と化粧粉末9との供給散布の間においてエマル
ジョンをスラリー層7Aの表面に散布するものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、スラリーを成形ベルト上に供給後、吸引脱水する
際、その表面に乾燥した化粧粉末よりなる配合材料を散
布してこれに吸水させるから、その分吸引脱水される水
分量が減少し、排水量が少なくなり同時に吸引脱水装置
の負荷も減少されて排水浄化装置、成形装置等の装置の
軽減化が可能となる。
【0020】さらに、成層される無機質層の厚さが厚く
ても少ない負荷で充分な吸引脱水性が可能であり、マト
リックスが細密充填の状態とすることができ強度に優れ
た化粧建材が生産性よく成形できるなどの効果をも有す
る。また、本発明の化粧建材によれば、層間剥離がなく
重厚感、立体感、耐凍害性、耐候性等に優れかつ軽量な
ものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明方法に使用する装置一例の
側面図であり、図1(B)は本発明に係る化粧建材の一
例を示す斜視図である。
【図2】本発明方法に使用する装置他側の側面図であ
る。
【図3】本発明に係る化粧建材の他側を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 成形ベルト 5 吸引ボックス 7 スラリー 9 乾燥粉末 14 無機質層 15 化粧層 16 化粧建材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーを脱水して硬化した無機質層と
    乾燥した着色粉末、無機顔料等よりなりかつ前記スラリ
    ー中の水分を吸水して硬化した化粧層とを一体化してい
    ることを特徴とする化粧建材。
  2. 【請求項2】 無機粉体材料と軽量骨材との配合材料に
    水を添加してなるスラリーを、一定速度で移動する脱水
    成形ベルト上に層状に供給して成層する方法において、
    前記スラリーを成形ベルトに供給後、該スラリー層表面
    に乾燥した着色粉末、無機顔料等よりなる化粧粉末を層
    状に散布し、その後に表面より押圧しつつ脱水成形ベル
    トで吸引脱水しつつ製板することを特徴とする化粧建材
    の製造方法。
JP3370093A 1993-02-23 1993-02-23 化粧建材の製造方法及び製造装置 Expired - Fee Related JP2927631B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100310482B1 (ko) * 1999-02-11 2001-11-02 김재화 스톤판넬의 제조방법 및 그 장치
CN105275169A (zh) * 2014-07-24 2016-01-27 刘平 一种彩雕石

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KR100310482B1 (ko) * 1999-02-11 2001-11-02 김재화 스톤판넬의 제조방법 및 그 장치
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