JPH0867541A - 繊維セメント板 - Google Patents
繊維セメント板Info
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- JPH0867541A JPH0867541A JP20409094A JP20409094A JPH0867541A JP H0867541 A JPH0867541 A JP H0867541A JP 20409094 A JP20409094 A JP 20409094A JP 20409094 A JP20409094 A JP 20409094A JP H0867541 A JPH0867541 A JP H0867541A
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- fiber cement
- slurry
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00474—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
- C04B2111/00612—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 as one or more layers of a layered structure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚みの大きいものでもハンドリング性を維持
したまま効率よく形成でき、且つ、層間剥離を生じ難く
する。 【構成】 多孔質粒状物2を、繊維材Pを含むセメント
スラリーSからなる膜層1を複数積層させた膜層1間に
一体的に介在させて形成してある。
したまま効率よく形成でき、且つ、層間剥離を生じ難く
する。 【構成】 多孔質粒状物2を、繊維材Pを含むセメント
スラリーSからなる膜層1を複数積層させた膜層1間に
一体的に介在させて形成してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維材を含むセメント
スラリーからなる膜層を、複数積層させて形成してある
繊維セメント板に関する。
スラリーからなる膜層を、複数積層させて形成してある
繊維セメント板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の繊維セメント板として
は、ハンドリング性の良好な製品、即ち、配合繊維材の
面配向性の高い製品とするために、前記セメントスラリ
ーによる薄い膜層を複数積層させて形成してあり、前記
積層回数を調整することで所定厚さの繊維セメント板を
形成するものであった。
は、ハンドリング性の良好な製品、即ち、配合繊維材の
面配向性の高い製品とするために、前記セメントスラリ
ーによる薄い膜層を複数積層させて形成してあり、前記
積層回数を調整することで所定厚さの繊維セメント板を
形成するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の繊維セ
メント板によれば、例えば、厚い繊維セメント板とする
ためには、前記セメントスラリーの積層回数が増加し、
その増加に伴って製作時間もかかり、製造効率の低下、
及び、コストアップにつながる問題点がある。更には、
積層回数を多くするほど、各層を一体化するためのプレ
ス圧が作用し難くなり、充分な付着力が得られない場合
には、層間剥離を発生し易くなるという問題点もある。
メント板によれば、例えば、厚い繊維セメント板とする
ためには、前記セメントスラリーの積層回数が増加し、
その増加に伴って製作時間もかかり、製造効率の低下、
及び、コストアップにつながる問題点がある。更には、
積層回数を多くするほど、各層を一体化するためのプレ
ス圧が作用し難くなり、充分な付着力が得られない場合
には、層間剥離を発生し易くなるという問題点もある。
【0004】また、この問題を解消するために、例え
ば、前記セメントスラリーの供給量を増加することによ
って膜層一層当りの厚み増加を図ったり、粒状物をセメ
ントスラリーに混ぜてボリュームアップしたものが提案
されるが、この場合には、積層回数は少なくなるもの
の、一層あたりの厚みが増える分、前記繊維材の面配向
性が低下し、ハンドリング性能がわるくなるという新た
な問題が発生する。更には、別の問題解消策として、粒
状物を前記複数のセメントスラリー膜層間に介在させ、
繊維セメント板全体としての板厚を増加させるものが提
案されるが、この場合には、積層回数は少なくなり、且
つ、繊維材の面配向性も維持できるものの、前記粒状物
とセメントスラリー硬化部との付着力が低くなることが
懸念され、層間剥離を生じ易くなるという問題が発生す
る。
ば、前記セメントスラリーの供給量を増加することによ
って膜層一層当りの厚み増加を図ったり、粒状物をセメ
ントスラリーに混ぜてボリュームアップしたものが提案
されるが、この場合には、積層回数は少なくなるもの
の、一層あたりの厚みが増える分、前記繊維材の面配向
性が低下し、ハンドリング性能がわるくなるという新た
な問題が発生する。更には、別の問題解消策として、粒
状物を前記複数のセメントスラリー膜層間に介在させ、
繊維セメント板全体としての板厚を増加させるものが提
案されるが、この場合には、積層回数は少なくなり、且
つ、繊維材の面配向性も維持できるものの、前記粒状物
とセメントスラリー硬化部との付着力が低くなることが
懸念され、層間剥離を生じ易くなるという問題が発生す
る。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、厚みの大きいものでもハンドリング性を維持した
まま効率よく形成でき、且つ、層間剥離を生じ難い繊維
セメント板を提供するところにある。
消し、厚みの大きいものでもハンドリング性を維持した
まま効率よく形成でき、且つ、層間剥離を生じ難い繊維
セメント板を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の繊維セメント板の特徴構成は、多孔質粒状物
を、繊維材を含むセメントスラリーからなる膜層を複数
積層させた前記膜層間に一体的に介在させて形成してあ
るところにある。
の本発明の繊維セメント板の特徴構成は、多孔質粒状物
を、繊維材を含むセメントスラリーからなる膜層を複数
積層させた前記膜層間に一体的に介在させて形成してあ
るところにある。
【0007】尚、前記多孔質粒状物は、発泡パーライト
・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂から選択される一
つ又は複数で構成してあってもよい。
・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂から選択される一
つ又は複数で構成してあってもよい。
【0008】
【作用】本発明の繊維セメント板の特徴構成によれば、
多孔質粒状物を、繊維材を含むセメントスラリーからな
る膜層を複数積層させた前記膜層間に一体的に介在させ
て形成してあるから、当該繊維セメント板の表裏面は、
前記セメントスラリー硬化部で構成され、従来品と何等
変わらない表面美観性を維持することができながら、繊
維材による面配向性の維持をも叶えることができ、更に
は、介在させる多孔質粒状物の粒径を調節することによ
って、セメントスラリーの積層回数を従来のように増加
させなくても、厚い繊維セメント板に形成することが可
能となり、生産効率を向上させることが可能となる。
多孔質粒状物を、繊維材を含むセメントスラリーからな
る膜層を複数積層させた前記膜層間に一体的に介在させ
て形成してあるから、当該繊維セメント板の表裏面は、
前記セメントスラリー硬化部で構成され、従来品と何等
変わらない表面美観性を維持することができながら、繊
維材による面配向性の維持をも叶えることができ、更に
は、介在させる多孔質粒状物の粒径を調節することによ
って、セメントスラリーの積層回数を従来のように増加
させなくても、厚い繊維セメント板に形成することが可
能となり、生産効率を向上させることが可能となる。
【0009】更には、前記セメントスラリーは、前記多
孔質粒状物の多孔に接触して絡んだ状態で硬化すること
が可能となり、セメントスラリー硬化部と多孔質粒状物
との間に高い付着力を付与することができる。従って、
上述した単なる粒状物をセメントスラリーの膜層間に介
在させてあるものに比べて、層間剥離の少ない繊維セメ
ント板とすることができる。そして、前記セメントスラ
リー硬化部と多孔質粒状物との高付着力、及び、繊維材
の平面配向性維持作用とによって、ハンドリング性能を
も向上させることが可能となる。
孔質粒状物の多孔に接触して絡んだ状態で硬化すること
が可能となり、セメントスラリー硬化部と多孔質粒状物
との間に高い付着力を付与することができる。従って、
上述した単なる粒状物をセメントスラリーの膜層間に介
在させてあるものに比べて、層間剥離の少ない繊維セメ
ント板とすることができる。そして、前記セメントスラ
リー硬化部と多孔質粒状物との高付着力、及び、繊維材
の平面配向性維持作用とによって、ハンドリング性能を
も向上させることが可能となる。
【0010】また、多孔質粒状物内に分布する多孔(又
は、発泡部)によって、見掛け比重の低下が図られ、繊
維セメント板の軽量化を叶えることが出来ると共に、前
記多孔(又は、発泡部)内に形成される空間によって、
繊維セメント板の断熱性能を向上させることが可能とな
る。
は、発泡部)によって、見掛け比重の低下が図られ、繊
維セメント板の軽量化を叶えることが出来ると共に、前
記多孔(又は、発泡部)内に形成される空間によって、
繊維セメント板の断熱性能を向上させることが可能とな
る。
【0011】尚、前記多孔質粒状物は、発泡パーライト
・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂から選択される一
つ又は複数で構成してあれば、上述の独特の作用を叶え
ることができながら、比較的低コストで入手し易い材料
であるから、材料の調達性や原価面での大量生産性の向
上を叶え易くなる。
・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂から選択される一
つ又は複数で構成してあれば、上述の独特の作用を叶え
ることができながら、比較的低コストで入手し易い材料
であるから、材料の調達性や原価面での大量生産性の向
上を叶え易くなる。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明の繊維セメント板によれ
ば、厚みの大きいものでも効率よく形成でき、しかも、
表面美観性・ハンドリング性を好適に維持できながら、
軽くて断熱性能・層間剥離防止性に富んでいるから、経
済性・取扱性・機能性を共に向上させることができるよ
うになる。
ば、厚みの大きいものでも効率よく形成でき、しかも、
表面美観性・ハンドリング性を好適に維持できながら、
軽くて断熱性能・層間剥離防止性に富んでいるから、経
済性・取扱性・機能性を共に向上させることができるよ
うになる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0014】本実施例の繊維セメント板Bは、セメント
瓦のもととなるもので、図1に示すように、パルプ繊維
(繊維材の一例)Pを含むセメントスラリーSからなる
膜層1を複数積層させると共に、多孔質粒状物2を、前
記複数の膜層1間に一体的に介在させて構成してある。
瓦のもととなるもので、図1に示すように、パルプ繊維
(繊維材の一例)Pを含むセメントスラリーSからなる
膜層1を複数積層させると共に、多孔質粒状物2を、前
記複数の膜層1間に一体的に介在させて構成してある。
【0015】前記セメントスラリーSは、具体的には、
ケイ酸カルシウムを主成分とするセメント:44.5
%、パルプ繊維:6.0%、シリカ:44.5%、マイ
カ:5.0%等からなる主材と着色顔料と水とを混合し
て形成してある。
ケイ酸カルシウムを主成分とするセメント:44.5
%、パルプ繊維:6.0%、シリカ:44.5%、マイ
カ:5.0%等からなる主材と着色顔料と水とを混合し
て形成してある。
【0016】前記多孔質粒状物2は、例えば、発泡パー
ライト・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂等の粒状物
の、単一、又は、複数種で構成することができ、表面に
は、多数の孔開口が存在し、この孔開口に前記セメント
スラリーSが浸入した状態で硬化することで、両者の付
着力アップを図れるように構成してある。また、多孔質
粒状物2の内部にも、多数の孔が存在する。
ライト・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂等の粒状物
の、単一、又は、複数種で構成することができ、表面に
は、多数の孔開口が存在し、この孔開口に前記セメント
スラリーSが浸入した状態で硬化することで、両者の付
着力アップを図れるように構成してある。また、多孔質
粒状物2の内部にも、多数の孔が存在する。
【0017】次に、前記繊維セメント板Bを形成するた
めの形成装置を説明する。
めの形成装置を説明する。
【0018】図2は、形成装置を示すもので、図中、3
は、前記膜層1や多孔質粒状物2を積層させるためのフ
ェルトコンベヤである。そのフェルトコンベヤ3の上方
には、前記膜層1形成用原料の前記セメントスラリーS
を貯留自在で、且つ、貯留した前記セメントスラリーS
を前記フェルトコンベヤ3上へ適宜供給自在な第一フロ
ーボックス4と、前記セメントスラリーSに多数の前記
多孔質粒状物2を混入させた粒状物スラリーS2を貯留
自在で、且つ、貯留した前記粒状物スラリーS2を前記
フェルトコンベヤ3上へ適宜供給自在な第二フローボッ
クス5とが配置してある。また、前記フェルトコンベヤ
3の下流側部分には、前記フェルトコンベヤ3との間
に、前記フェルトコンベヤ3上に形成された繊維セメン
ト板Bに厚み方向の加圧力を作用させるための加圧ロー
ル6が設けられている。
は、前記膜層1や多孔質粒状物2を積層させるためのフ
ェルトコンベヤである。そのフェルトコンベヤ3の上方
には、前記膜層1形成用原料の前記セメントスラリーS
を貯留自在で、且つ、貯留した前記セメントスラリーS
を前記フェルトコンベヤ3上へ適宜供給自在な第一フロ
ーボックス4と、前記セメントスラリーSに多数の前記
多孔質粒状物2を混入させた粒状物スラリーS2を貯留
自在で、且つ、貯留した前記粒状物スラリーS2を前記
フェルトコンベヤ3上へ適宜供給自在な第二フローボッ
クス5とが配置してある。また、前記フェルトコンベヤ
3の下流側部分には、前記フェルトコンベヤ3との間
に、前記フェルトコンベヤ3上に形成された繊維セメン
ト板Bに厚み方向の加圧力を作用させるための加圧ロー
ル6が設けられている。
【0019】前記フェルトコンベヤ3は、透水性を有す
るフェルト製のコンベヤベルト3aを備え、上面に供給
された各スラリーS,S2の水分を下方へ透過できるよ
うに構成してある。また、前記フェルトコンベヤ3内に
は、前記各スラリーS,S2から水分を吸引除去自在な
複数のサクションボックス7が、前記コンベヤベルト3
aの下面に沿って配置されており、それら複数のサクシ
ョンボックス7を用いることにより、前記フェルトコン
ベヤ3上にて、前記各フローボックス4,5から供給さ
れた前記各スラリーS,S2から水分を適宜吸引除去し
て、前記繊維セメント板Bを形成できるように構成して
ある。
るフェルト製のコンベヤベルト3aを備え、上面に供給
された各スラリーS,S2の水分を下方へ透過できるよ
うに構成してある。また、前記フェルトコンベヤ3内に
は、前記各スラリーS,S2から水分を吸引除去自在な
複数のサクションボックス7が、前記コンベヤベルト3
aの下面に沿って配置されており、それら複数のサクシ
ョンボックス7を用いることにより、前記フェルトコン
ベヤ3上にて、前記各フローボックス4,5から供給さ
れた前記各スラリーS,S2から水分を適宜吸引除去し
て、前記繊維セメント板Bを形成できるように構成して
ある。
【0020】前記第一・第二フローボックス4,5は、
形成装置の装置本体8に対して、前記フェルトコンベヤ
3の搬送方向に沿って移動自在に取り付けてある。ま
た、装置本体8には、前記両フローボックス4,5を、
前記搬送方向の前後に沿って各別に往復駆動操作自在な
駆動装置8aを設けてある。前記各フローボックス4,
5の詳細を説明すると、前記セメントスラリーS(又
は、粒状物スラリーS2)を貯留自在な貯留部9を設
け、前記貯留部9に貯留された前記セメントスラリーS
(又は、粒状物スラリーS2)を、下方のフェルトコン
ベヤ3上へ流下自在な排出部10を設けて構成してあ
る。前記貯留部9には、図には示さないが、別途設けら
れたセメントスラリー製造装置(又は、粒状物スラリー
製造装置)で調合されたセメントスラリーS(又は、粒
状物スラリーS2)が適宜送られてくる。
形成装置の装置本体8に対して、前記フェルトコンベヤ
3の搬送方向に沿って移動自在に取り付けてある。ま
た、装置本体8には、前記両フローボックス4,5を、
前記搬送方向の前後に沿って各別に往復駆動操作自在な
駆動装置8aを設けてある。前記各フローボックス4,
5の詳細を説明すると、前記セメントスラリーS(又
は、粒状物スラリーS2)を貯留自在な貯留部9を設
け、前記貯留部9に貯留された前記セメントスラリーS
(又は、粒状物スラリーS2)を、下方のフェルトコン
ベヤ3上へ流下自在な排出部10を設けて構成してあ
る。前記貯留部9には、図には示さないが、別途設けら
れたセメントスラリー製造装置(又は、粒状物スラリー
製造装置)で調合されたセメントスラリーS(又は、粒
状物スラリーS2)が適宜送られてくる。
【0021】本実施例の繊維セメント板Bの形成方法
は、図3(イ)に示すように、コンベヤベルト3aを停
止した状態で、前記第一フローボックス4を、前記駆動
装置5aによってコンベヤベルト3aの搬送方向に沿っ
て駆動させながら、フェルトコンベヤ3のほぼ全長にわ
たって前記セメントスラリーSを供給して膜層1を一層
形成すると共に、コンベヤベルト3a上に供給された前
記セメントスラリーSの水分を、前記サクションボック
ス7によってコンベヤベルト3aの下方へ吸引する。
は、図3(イ)に示すように、コンベヤベルト3aを停
止した状態で、前記第一フローボックス4を、前記駆動
装置5aによってコンベヤベルト3aの搬送方向に沿っ
て駆動させながら、フェルトコンベヤ3のほぼ全長にわ
たって前記セメントスラリーSを供給して膜層1を一層
形成すると共に、コンベヤベルト3a上に供給された前
記セメントスラリーSの水分を、前記サクションボック
ス7によってコンベヤベルト3aの下方へ吸引する。
【0022】次に、図3(ロ)に示すように、前記第二
フローボックス5を、前記駆動装置5aによってコンベ
ヤベルト3aの搬送方向に沿って駆動させながら、フェ
ルトコンベヤ3のほぼ全長にわたって前記薄膜2上に前
記粒状物スラリーS2を供給して積層させる。
フローボックス5を、前記駆動装置5aによってコンベ
ヤベルト3aの搬送方向に沿って駆動させながら、フェ
ルトコンベヤ3のほぼ全長にわたって前記薄膜2上に前
記粒状物スラリーS2を供給して積層させる。
【0023】そして、図3(ハ)に示すように、前記第
一フローボックス4を、前記駆動装置5aによってコン
ベヤベルト3aの搬送方向に沿って前後駆動させなが
ら、フェルトコンベヤ3のほぼ全長にわたって前記多孔
質粒状物2の層上に前記セメントスラリーSを供給して
膜層1を複数積層させる。
一フローボックス4を、前記駆動装置5aによってコン
ベヤベルト3aの搬送方向に沿って前後駆動させなが
ら、フェルトコンベヤ3のほぼ全長にわたって前記多孔
質粒状物2の層上に前記セメントスラリーSを供給して
膜層1を複数積層させる。
【0024】次に、図3(ニ)に示すように、フェルト
コンベヤ3を搬送方向へ駆動し、前記加圧ロール6によ
って膜層1の積層体を加圧して繊維セメント板Bを形成
する。
コンベヤ3を搬送方向へ駆動し、前記加圧ロール6によ
って膜層1の積層体を加圧して繊維セメント板Bを形成
する。
【0025】尚、このようにして形成された繊維セメン
ト板Bは、後工程へ移送し、そこで、適宜選択された複
数の後処理が施されることにより、製品としてのセメン
ト瓦が完成する。前記複数の後処理としては、例えば、
高圧プレス装置による高圧プレス(例えば、250kg
/cm2の条件でのプレス)、そのプレス後の自然養
生、パンチング、下塗り塗装、オートクレーブ養生(即
ち、高圧・高温の蒸気に一定時間(例えば、10hr)
曝して養生する処理)、上塗り塗装等であり、前記高圧
プレスは、前記板状体の余剰水分の絞り出しを行い、前
記繊維セメント板Bの強度を向上させるのに寄与する。
また、前記オートクレーブ養生は、セメント等の原料を
化学的に結合させるのに寄与する。
ト板Bは、後工程へ移送し、そこで、適宜選択された複
数の後処理が施されることにより、製品としてのセメン
ト瓦が完成する。前記複数の後処理としては、例えば、
高圧プレス装置による高圧プレス(例えば、250kg
/cm2の条件でのプレス)、そのプレス後の自然養
生、パンチング、下塗り塗装、オートクレーブ養生(即
ち、高圧・高温の蒸気に一定時間(例えば、10hr)
曝して養生する処理)、上塗り塗装等であり、前記高圧
プレスは、前記板状体の余剰水分の絞り出しを行い、前
記繊維セメント板Bの強度を向上させるのに寄与する。
また、前記オートクレーブ養生は、セメント等の原料を
化学的に結合させるのに寄与する。
【0026】本実施例の繊維セメント板によれば、表裏
面は、前記セメントスラリーSの硬化部で構成されるか
ら、多孔質粒状物2による凸凹が表面に表れ難く、表面
美観性を維持することができると共に、前記膜層1を多
数積層させなくても、厚いものが効率よく形成でき、し
かも、多孔質粒状物2と膜層1との付着、及び、膜層1
でのパルプ繊維Pの面配向が共に良好であるから、層間
剥離を生じ難く、高いハンドリング性能を確保すること
が可能となる。そして、軽いから取扱性がよく、更に
は、断熱性能が高いから、特に、屋根や壁等に用いる建
材として好適である。
面は、前記セメントスラリーSの硬化部で構成されるか
ら、多孔質粒状物2による凸凹が表面に表れ難く、表面
美観性を維持することができると共に、前記膜層1を多
数積層させなくても、厚いものが効率よく形成でき、し
かも、多孔質粒状物2と膜層1との付着、及び、膜層1
でのパルプ繊維Pの面配向が共に良好であるから、層間
剥離を生じ難く、高いハンドリング性能を確保すること
が可能となる。そして、軽いから取扱性がよく、更に
は、断熱性能が高いから、特に、屋根や壁等に用いる建
材として好適である。
【0027】次に、別実施例について説明する。
【0028】前記セメントスラリーは、先の実施例に説
明したセメントとパルプ繊維・シリカ・マイカ・着色顔
料・水とを混合して形成するものに限定されるものでは
なく、例えば、パルプ繊維に替えてガラス繊維や炭素繊
維や石綿、シリカ3に替えて他の骨材を配合するもので
あってもよく、更には、マイカや着色顔料を含まないも
の、またそれらを組み合わせたものであってもよい。更
には、混和材等を含むものであってもよい。それらを含
めて、セメントスラリーと総称する。
明したセメントとパルプ繊維・シリカ・マイカ・着色顔
料・水とを混合して形成するものに限定されるものでは
なく、例えば、パルプ繊維に替えてガラス繊維や炭素繊
維や石綿、シリカ3に替えて他の骨材を配合するもので
あってもよく、更には、マイカや着色顔料を含まないも
の、またそれらを組み合わせたものであってもよい。更
には、混和材等を含むものであってもよい。それらを含
めて、セメントスラリーと総称する。
【0029】また、膜層の形成方法は、先の実施例に限
定されるものではなく、例えば、長網や丸網を用いて実
施される周知の抄造法であってもよい。更には、多孔質
粒状物の供給方法は、先の実施例で説明したようにセメ
ントスラリーに混入させた状態で実施する方法の他、例
えば、粒のまま単独で散布供給する方法もとることがで
きる。
定されるものではなく、例えば、長網や丸網を用いて実
施される周知の抄造法であってもよい。更には、多孔質
粒状物の供給方法は、先の実施例で説明したようにセメ
ントスラリーに混入させた状態で実施する方法の他、例
えば、粒のまま単独で散布供給する方法もとることがで
きる。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】実施例の繊維セメント板を示す要部の断面図
【図2】実施例の繊維セメント板形成装置を示す概念図
【図3】実施例の繊維セメント板の形成方法を示す説明
図
図
1 膜層 2 多孔質粒状物 P 繊維材 S セメントスラリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04C 2/04 E
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維材(P)を含むセメントスラリー
(S)からなる膜層(1)を、複数積層させて形成して
ある繊維セメント板であって、 多孔質粒状物(2)を、前記複数の膜層(1)間に一体
的に介在させてある繊維セメント板。 - 【請求項2】 前記多孔質粒状物(2)は、発泡パーラ
イト・シラスバルーン・ひる石・合成樹脂から選択され
る一つ又は複数で構成してある請求項1に記載の繊維セ
メント板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20409094A JPH0867541A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 繊維セメント板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20409094A JPH0867541A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 繊維セメント板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867541A true JPH0867541A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16484625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20409094A Pending JPH0867541A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 繊維セメント板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0867541A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6893751B2 (en) | 2001-03-02 | 2005-05-17 | James Hardie Research Pty Limited | Composite product |
US7993570B2 (en) | 2002-10-07 | 2011-08-09 | James Hardie Technology Limited | Durable medium-density fibre cement composite |
US7998571B2 (en) | 2004-07-09 | 2011-08-16 | James Hardie Technology Limited | Composite cement article incorporating a powder coating and methods of making same |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP20409094A patent/JPH0867541A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6893751B2 (en) | 2001-03-02 | 2005-05-17 | James Hardie Research Pty Limited | Composite product |
US7993570B2 (en) | 2002-10-07 | 2011-08-09 | James Hardie Technology Limited | Durable medium-density fibre cement composite |
US7998571B2 (en) | 2004-07-09 | 2011-08-16 | James Hardie Technology Limited | Composite cement article incorporating a powder coating and methods of making same |
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