JP2002331441A - 研削盤における潤滑油および研削液の温度管理方法 - Google Patents

研削盤における潤滑油および研削液の温度管理方法

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JP2002331441A
JP2002331441A JP2001136800A JP2001136800A JP2002331441A JP 2002331441 A JP2002331441 A JP 2002331441A JP 2001136800 A JP2001136800 A JP 2001136800A JP 2001136800 A JP2001136800 A JP 2001136800A JP 2002331441 A JP2002331441 A JP 2002331441A
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temperature
thermistor
lubricating oil
work
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Kazuo Watanabe
一雄 渡辺
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削盤を用いて回転する砥石によりワ−
クを研削する際に循環使用される潤滑油の温度とノズル
よりワ−クに供給される研削液の温度をできる限りワ−
クの加工点雰囲気の温度とし、寸法精度の良い加工ワ−
クを得る。 【解決手段】 潤滑油温度調整器30の制御コントロ−
ラ101に接続された一方のサ−ミスタTをコラム9
壁に埋め込み、他方のサ−ミスタT2を前記コラム上部
の油溜りに設置し、サ−ミスタTで検出された温度に
サ−ミスタT2で検出される温度が追従するように循環
する潤滑油を潤滑油温度調整器のタンク内に戻し、この
タンク内で潤滑油を加熱または冷却し、潤滑油を研削盤
1に戻し、かつ、前記コラムに埋め込まれたサ−ミスタ
を研削液温度調整器の制御コントロ−ラにも接続
し、他方のサ−ミスタT4をワ−クの加工点近傍に設置
し、サ−ミスタT1で検出された温度にサ−ミスタT4
検出される温度が追従するように研削液温度調整器のタ
ンク内の研削液を加熱または冷却し、研削液を研削盤の
ノズル18に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面研削盤、円筒
研削盤、歯車研削板、4面直角出し研削盤、精密成形研
削盤等の研削盤を用い、ワ−クを研削する際の、ワ−ク
の熱変形が生じないように研削盤の冷却に用いる潤滑油
および研削液の温度管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワ−クにノズルより研削液を供給しつつ
砥石によりワ−クを研削する研削盤は知られている(特
開昭55−83567号、同59−59349号、同6
1−173851号、特開平4−13552号)。図7
と図8に平面研削盤の1例を示す。図において、1は平
面研削装置、2はワ−ク、3は砥石、4は水平方向(X
軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5は作業台部、6
は電磁チャック、7は前後方向(Z軸方向)に往復移動
可能なサドル、8は操作盤、8bは砥石上下切り込み手
動パルス発生器ボタン、9はコラム、10は砥石頭、1
1は砥石軸、12は砥石3を垂直方向(Y軸方向)に移
動する昇降機構、13はモ−タ−、14は螺合体、15
はネジ軸、16は軸受、17は安全保護カバ−、18は
研削液供給ノズル、19はベッドのフレ−ム、20はタ
ンク、21はフィルタ−、22はポンプ、23は砥石軸
モ−タ−である。装置によっては手動パルス発生器ボタ
ン8bが手動パルス発生ハンドルと設計変更されること
もある。
【0003】図1と図2は別の態様の円筒研削盤を示
し、図3から図5は研削盤の潤滑油の循環路を、図6は
研削液温度調整器を示す。図中、1は平面研削装置、2
はワ−ク、3は砥石、4は水平方向(X軸方向)に往復
移動可能なテ−ブル、5は作業台部、7は前後方向(Z
軸方向)に往復移動可能なサドル、8は操作盤、8bは
砥石上下切り込み手動パルス発生ハンドル、9はコラ
ム、9aはコラム内研削液取入口、9bはコラム内研削
液取出口、10は砥石頭、11は砥石軸、12は砥石3
を垂直方向(Y軸方向)に移動する昇降機構、13はモ
−タ−、14は螺合体、15は中空ネジ軸、17は安全
保護カバ−、18は研削液供給ノズル、19はフレ−
ム、20,20は研削液タンクと潤滑油タンク、20a
は研削液入り口、20bは研削液出口、21はフィルタ
−、22はポンプ、23は砥石軸モ−タ−、24は砥石
頭モ−タ−回転制御装置、、24a,24bは砥石頭前
後送り中空ネジ、24a'は中空ネジ研削液取入口、2
4b'は中空ネジ研削液出口、25は潤滑油油温度調整
器、26は油圧装置、27はオイルミスト潤滑エア−取
入口、28は研削液高さ位置読取窓、29は水冷チャッ
ク、30は研削液温度調整器、40は油圧タンク、41
はポンプ、42はパイプ、50は熱交換器、51はモ−
タ−、52はポンプ、53はパイプである。
【0004】これら研削盤は、装置の温度を一定とする
ため、ワ−クの研削時、潤滑油を研削盤のコラムの両側
面内、上下および前後送りネジ内、砥石頭内の主軸回
り、およびベッドのフレ−ム内に循環させる。この潤滑
油は多量に使用するため、再利用される。図3、図4お
よび図5は、研削盤における潤滑油(ドット記載部分)
が循環している部分を示す図で、図3は側面図、図4は
平面図、図5は上面図である。
【0005】図6は、研削液温度調整器の断面図であ
る。研削に用いられた研削液はテ−ブル4に設けられた
孔を経てテ−ブル下に設けられたフィルタ−21を通過
し、タンク20に貯えられ、温度調整器30により所望
の温度域に調整され、ポンプで再循環される。研削液
は、ワ−ク研削時の砥石の発熱、モ−タ−の発熱、テ−
ブルやコラムの移動による発熱を受けて温度が上昇する
ので、タンクに戻された段階で温度調整器で冷却し、所
望の温度域T℃から(To−t)℃に調整される。通
常、Toは研削盤が設置されている室温、tは1.0〜
2.0℃に設定される。
【0006】同様に研削盤1を循環して来た潤滑油は、
潤滑油温度調製器25のオイルタンク20に貯えられ、
温度調整器により所望の温度域に調整され、ポンプで再
循環される。潤滑油は、ワ−ク研削時の砥石の発熱、モ
−タ−の発熱、テ−ブルやコラムの移動による発熱を受
けて温度が上昇するので、タンクに戻された段階で温度
調整器で冷却し、所望の温度域T℃から(T−t)℃
に調整される。通常、Tは研削盤が設置されている室
温、tは1.0〜2.0℃に設定される。研削液の温
度、潤滑油の温度をほぼ室温という一定の温度域に保つ
目的は、温度変化によるワ−クの熱変位を防止し、高い
研削精度を出すためである。
【0007】従来の研削液の温度調整においては、研削
液を冷却するという観点から温度調整器の冷却器を常に
作動(On)状態とし、研削液の温度が(T−t)℃
になるとヒ−タ−を作動(On)させ、研削液の温度が
室温のT℃に達するとヒ−タ−の作動を停止(Of
f)していた。しかしながら、従来の研削液の温度調整
方法では、研削液の温度が(T−t)℃になってヒ−
タ−を作動させてもしばらくの間は研削液の温度は低下
し、研削液の温度は設定した下限の温度(T−t)℃
よりもさらに2〜3℃低い温度に達してしまうことがし
ばしばあり、ワ−クの超精密研削においては更なる研削
液、潤滑油の温度管理が求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】また、従来の温度調整
器25、30を用いる研削液、潤滑油の管理方法におい
ては、研削盤が設定されている室温温度T℃は、潤滑
油温度調整器25、研削液温度調整器30のハウジング
に室温を測定するサ−ミスタTが取り付けられ温度調
整器ハウジング近傍の温度を測定しており、研削加工点
またはその近傍の温度を検出しているものではない。
【0009】すなわち、ワ−クに研削液が吹き付けられ
ると、研削液が砥石やワ−クにぶつかり、激しく飛び散
るので砥石頭下の空気の温度が研削液の気化によって約
2〜5℃低下する。よって、ワ−クの温度と研削液、潤
滑油の温度差は更に大きい値となっていることと推測さ
れる。
【0010】本発明は、ワ−クの超精密研削にも適した
研削液、潤滑油の温度調整システムを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベッ
ド上に左右方向往復移動可能なテ−ブルを設け、このテ
−ブル上にワ−クを載置し、上下方向もしくは前後方向
に移動可能なコラムに砥石軸廻りを回転する砥石車を設
けた研削盤を用いて、ワ−クに砥石車の近傍に設けたノ
ズルより研削液を供給しつつ砥石によりワ−クを研削す
る際の研削盤のコラムの両側面内、上下および前後送り
ネジ内、砥石頭内の主軸回り、およびベッドのフレ−ム
内を冷却するために循環される潤滑油の温度を潤滑油温
度調整器により管理方法であって、潤滑油温度調整器の
制御コントロ−ラに接続された一方のサ−ミスタT
コラム壁に埋め込み、他方のサ−ミスタT2を前記コラ
ム上部の油溜りに設置し、サ−ミスタTで検出された
温度にサ−ミスタT2で検出される温度が追従するよう
に循環する潤滑油を潤滑油温度調整器のタンク内に戻
し、このタンク内で潤滑油を加熱または冷却し、潤滑油
を研削盤に戻すことを特徴とする、研削盤における潤滑
油の温度管理方法を提供するものである。
【0012】モ−タ−の回転、砥石軸の回転により発生
する熱量が多くて熱変位しやすい砥石頭、コラムの周り
の雰囲気温度と加工点近傍温度の差を研削加工中できる
限り小さくすることでワ−クの熱変形を少なくし、ワ−
クの寸法精度を向上させることができる。
【0013】請求項2の発明は、ベッド上に左右方向往
復移動可能なテ−ブルを設け、このテ−ブル上にワ−ク
を載置し、上下方向もしくは前後方向に移動可能なコラ
ムに砥石軸廻りを回転する砥石車を設けた研削盤を用い
て、砥石車の近傍に設けたノズルより研削液温度調整器
のタンクから供給される研削液をワ−クに向けて供給し
つつ回転する砥石によりワ−クを研削する際の、ノズル
よりワ−クに供給される研削液の温度を研削液温度調整
器により管理方法であって、研削液温度調整器の制御コ
ントロ−ラに接続された一方のサ−ミスタTをコラム
壁に埋め込み、他方のサ−ミスタT4をワ−クの加工点
近傍に設置し、サ−ミスタTで検出された温度にサ−
ミスタT4で検出される温度が追従するようにを研削液
温度調整器のタンク内の研削液を加熱または冷却し、研
削液を研削盤のノズルに供給することを特徴とする、研
削盤における研削液の温度管理方法を提供するものであ
る。
【0014】モ−タ−の回転、砥石軸の回転により発生
する熱量が多くて熱変位しやすい砥石頭、コラムの周り
の雰囲気温度と加工点近傍における研削液温度の差を研
削加工中できる限り小さくすることでワ−クの熱変形を
少なくし、ワ−クの寸法精度を向上させることができ
る。
【0015】請求項3の発明は、ベッド上に左右方向往
復移動可能なテ−ブルを設け、このテ−ブル上にワ−ク
を載置し、上下方向もしくは前後方向に移動可能なコラ
ムに砥石軸廻りを回転する砥石車を設けた研削盤を用
い、研削盤のコラムの両側面内、上下および前後送りネ
ジ内、砥石頭内の主軸回り、およびベッドのフレ−ム内
に潤滑油を循環させて冷却しつつ、砥石車の近傍に設け
たノズルより温度調整器のタンクから供給される研削液
をワ−クに向けて供給しつつ回転する砥石によりワ−ク
を研削する方法であって、潤滑油温度調整器の制御コン
トロ−ラに接続された一方のサ−ミスタTをコラム壁
に埋め込み、他方のサ−ミスタT2を前記コラム上部の
油溜りに設置し、サ−ミスタTで検出された温度にサ
−ミスタT2で検出される温度が追従するように循環す
る潤滑油を潤滑油温度調整器のタンク内に戻し、このタ
ンク内で潤滑油を加熱または冷却し、潤滑油を研削盤に
戻し、かつ、前記コラムに埋め込まれたサ−ミスタT
を研削液温度調整器の制御コントロ−ラにも接続し、他
方のサ−ミスタT4をワ−クの加工点近傍に設置し、サ
−ミスタT1で検出された温度にサ−ミスタT4で検出さ
れる温度が追従するように研削液温度調整器のタンク内
の研削液を加熱または冷却し、研削液を研削盤のノズル
に供給することを特徴とする、ワ−クの研削方法を提供
するものである。
【0016】ノズルより供給される研削液の温度および
コラム上部のオイル溜りにある潤滑油の温度を、コラム
の鋳物壁に埋め込まれた同一サ−ミスタで検出される温
度に追従させるので、熱変位しやすい砥石頭、コラムの
周りの雰囲気温度と加工点近傍における研削液温度の差
を研削加工中できる限り小さくしてワ−クを研削するこ
とが可能であり、加工ワ−クの寸法精度を向上させるこ
とができる。
【0017】請求項4の発明は、上記ワ−クの研削方法
において、サ−ミスタT1は、研削盤の砥石頭に近いコ
ラム壁に、サ−ミスタT4は、加工点より50cm以内
のノズルに接続されたホ−ス、コラム中央部壁ないし下
部壁、ワ−クのチャックおよび砥石軸の下の空中より選
ばれた場所に取り付けられることを特徴とする。
【0018】サ−ミスタT1は、潤滑油の油溜りの在る
コラム上部に近いコラム上壁部に、サ−ミスタT4は、
ワ−クの加工点に近く、かつ、砥石頭の回転や研削液の
ワ−クに向けての放出でサ−ミスタT4が移動しない場
所を選択する。
【0019】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を更に詳細に説明
する。図9は温度調節器のサ−ミスタ(センサ)を備え
た平面研削盤の斜視図、図10は研削盤の潤滑油循環系
統を示す断面図、図11は研削液の温度調整器の部分断
面図、図12は温度調整器の配線図、図13は温度調整
器の正面図、図14は温度調整器の背面図である。
【0020】図9に示す温度調整器25,30は、図6
に示す関東精機株式会社の温度調整器OILMATIC
(商品名)とは別態様のダイキン工業株式会社の温度調
整器AKZH(商品名)である。
【0021】図9において、wは研削液または潤滑油よ
り選ばれた液体、TまたはT3は温度センサ(サ−モ
ミスタ)で研削盤のコラム上部の鋳物壁に埋め込まれて
いる。T2またはT4は温度センサ(サ−モミスタ)で、
液体wが研削液であるときはノズルに接続されたホ−
ス、コラム中央部壁ないし下部壁、ワ−クのチャックお
よび砥石軸の下の空中より選ばれた加工点より50cm
以内の場所に取り付けられる。
【0022】図11および図12に示されるようにこれ
らサ−モミスタは温度調整器のコントロ−ルパネル10
0に備えられた制御装置101のインタ−フェ−スIF
に配線され、中央演算処理器102よりメモリ−103
に信号を送信し、メモリ−に温度が記憶される。中央演
算処理器102はさらに別のインタ−フェ−スIFに配
線され、温度調製器25(30)のヒ−タ−302のス
イッチHT、圧縮機308のモ−タ−MG(309)に
接続されている。
【0023】コントロ−ルパネル100は、図13に示
すように温度調整器の正面に設けられ、操作盤、起動キ
ィ、停止キィのスイッチボックス、デジタル表示パネ
ル、運転表示ランプを備え、制御装置101を内蔵す
る。温度調整器の正面上部には吸気窓であるフィルタ−
104を備え、温度調整器のハウジングの上部には排気
用窓(図示されていない)が設けられている。
【0024】図14に示すように温度調整器の背面に
は、下部に液体導入口105と液体出口106、ドレン
107を有し、左上方部に電源取り入れ口108、タ−
ミスタ取り入れ口109、配線取り入れ口110を供え
る。
【0025】温度調整器のサ−ミスタ(センサ)は、潤
滑油温度調整器25において、基準となる温度のサ−ミ
スタTが図9、図10に示されるようにコラム9の砥
石頭10近傍の鋳物壁に埋め込まれる。もう一方のサ−
ミスタTがコラム9の上部の潤滑油溜り部に設けられ
る。研削液温度調整器30において、基準となる温度の
サ−ミスタT(T)が図9、図10に示されるよう
に砥石軸近傍のコラム9の鋳物壁に埋め込まれる。もう
一方のサ−ミスタTが研削点から50cm以内の近傍
に設けられる。図では砥石頭10の下部に宙ずりされ、
配線は砥石頭10のハウジングに固定されている。軸コ
ラム9の上部の潤滑油溜り部に設けられる。加工点より
50cm以内の場所とは、例えばノズルに接続されるホ
−ス、コラム中央部壁ないし下部壁、ワ−クのチャック
および砥石軸の下の空中より選ばれた場所である。
【0026】図11で示される温度調節器は、潤滑油温
度調節器25としても、研削液温度調節器30としても
使用できる。また、サ−ミスタが本発明の位置に設けら
れることの他は図6に示す温度調整器を用いてもよい。
【0027】図11で示される温度調節器において、先
に攪拌翼306がモ−タ−MK305により駆動し、液
体w(潤滑油または研削液)を攪拌する。液体の冷却
は、モ−タ−(MC)309のスイッチSWをonにす
ることにより圧縮機308は駆動され、吸い込みフィル
タ−104と凝結器311を介して空気を吸引し、圧縮
してアキュ−ムレ−タ316を経て温度調節器冷却のタ
ンク20内の冷却コイル306に導かれ、液体wを冷却
する。液体を冷却した空気はキャビラリチュウブ317
で減圧され、再びフィルタ−104を経て循環される。
318は高圧圧力開閉器で、設定圧が30kg/cm
以上となると開き、系の圧力を下げる安全装置である。
319は低圧ゲ−ジボ−ドである。
【0028】タンク20内の液体の加熱は、ヒ−タ−3
02のスイッチHTをonとすることにより開始され
る。20aは液体の導入口、20bは液体の排出口で、
液体はポンプ41によりタンク20から排出され、潤滑
油の循環系に、あるいは、ホ−スでノズル18に導かれ
る。
【0029】圧縮機308の駆動による液体の冷却は、
サ−ミスタT(T)で検出された温度よりも、サ−
ミスタT(T4)で検出された温度の方が高いときに
行われる。ヒ−タ−302による液体の加熱は、サ−ミ
スタT(T)で検出された温度よりも、サ−ミスタ
(T4)で検出された温度の方が低いときに行われ
る。このように基準となるサ−ミスタT(T)で検
出された温度に、コラム9上部の油溜まりに在る潤滑油
の温度および研削点近傍の温度を追従させて潤滑油と、
ノズルからワ−クに供給される研削液の温度を管理す
る。サ−ミスタT(T)で検出された温度と、サ−
ミスタT(T4)で検出された温度が一致するとき
は、ヒ−タ−も圧縮機も運転は中止される。
【0030】本発明の温度調整器における液温管理方法
は、ワ−ク加工中の研削液の発散熱による温度低下と、
ワ−ク交替時に研削液供給が停止され、研削液の発散熱
の影響を受けないときがあることからプラス・マイナス
5℃のサ−ミスタT(T)で検出された温度と、サ
−ミスタT(T4)で検出された温度の差がある場合
が生じる。よって、ワ−ク交替、加工再開時のサ−ミス
タT(T)で検出された温度と、サ−ミスタT
(T4)で検出された温度の差が1℃以下となった時
点で加工を再開するのが好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明においては、ワ−ク加工中のノズ
ルよりワ−クに供給された研削液の蒸散熱を考慮し、で
きるだけワ−クの加工点の雰囲気温度に近い温度に潤滑
油およびノズルよりワ−クに供給される研削液の温度を
調整するので、寸法精度の良好な加工ワ−クが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面研削盤の斜視図である。
【図2】 図1に示す平面研削盤の上面図である。
【図3】 図1に示す平面研削盤における研削液(ド
ット記載部分)が循環している部分を示す側面図であ
る。
【図4】 図1に示す平面研削盤における研削液(ド
ット記載部分)が循環している部分を示す平面図であ
る。
【図5】 図1に示す平面研削盤における研削液(ド
ット記載部分)が循環している部分を示す上面図であ
る。
【図6】 図4における温度調整器の断面図である。
【図7】 別の態様を示す平面研削盤の斜視図であ
る。
【図8】 図7に示す平面研削盤の部分正面図であ
る。
【図9】 サ−ミスタの設置箇所を示す平面研削盤の
斜視図である。
【図10】 サ−ミスタの設置箇所および液体循環系を
示す研削盤の断面図である。
【図11】 本発明に用いた温度調整器の断面図であ
る。
【図12】 温度調整器の配線図である。
【図13】 温度調整器の正面図である。
【図14】 温度調整器の背面図である。
【符号の簡単な説明】 1 研削盤 w 研削液 2 ワ−ク 3 砥石 4 テ−ブル 9 コラム 10 砥石頭 18 研削液供給ノズル 19 フレ−ム(ベッド) 20 タンク 25 潤滑油温度調整器 30 研削液温度調整器 T,T,T,T サ−ミスタ(温度セン
サ) 302 ヒ−タ− 304 冷却器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上に左右方向往復移動可能なテ−
    ブルを設け、このテ−ブル上にワ−クを載置し、上下方
    向もしくは前後方向に移動可能なコラムに砥石軸廻りを
    回転する砥石車を設けた研削盤を用いて、ワ−クに砥石
    車の近傍に設けたノズルより研削液を供給しつつ砥石に
    よりワ−クを研削する際の研削盤のコラムの両側面内、
    上下および前後送りネジ内、砥石頭内の主軸回り、およ
    びベッドのフレ−ム内を冷却するために循環される潤滑
    油の温度を潤滑油温度調整器により管理方法であって、 潤滑油温度調整器の制御コントロ−ラに接続された一方
    のサ−ミスタTをコラム壁に埋め込み、他方のサ−ミ
    スタT2を前記コラム上部の油溜りに設置し、サ−ミス
    タTで検出された温度にサ−ミスタT2で検出される
    温度が追従するように循環する潤滑油を潤滑油温度調整
    器のタンク内に戻し、このタンク内で潤滑油を加熱また
    は冷却し、潤滑油を研削盤に戻すことを特徴とする、研
    削盤における潤滑油の温度管理方法。
  2. 【請求項2】 ベッド上に左右方向往復移動可能なテ−
    ブルを設け、このテ−ブル上にワ−クを載置し、上下方
    向もしくは前後方向に移動可能なコラムに砥石軸廻りを
    回転する砥石車を設けた研削盤を用いて、砥石車の近傍
    に設けたノズルより研削液温度調整器のタンクから供給
    される研削液をワ−クに向けて供給しつつ回転する砥石
    によりワ−クを研削する際の、ノズルよりワ−クに供給
    される研削液の温度を研削液温度調整器により管理方法
    であって、 研削液温度調整器の制御コントロ−ラに接続された一方
    のサ−ミスタTをコラム壁に埋め込み、他方のサ−ミ
    スタT4をワ−クの加工点近傍に設置し、サ−ミスタT
    で検出された温度にサ−ミスタT4で検出される温度
    が追従するようにを研削液温度調整器のタンク内の研削
    液を加熱または冷却し、研削液を研削盤のノズルに供給
    することを特徴とする、研削盤における研削液の温度管
    理方法。
  3. 【請求項3】 ベッド上に左右方向往復移動可能なテ−
    ブルを設け、このテ−ブル上にワ−クを載置し、上下方
    向もしくは前後方向に移動可能なコラムに砥石軸廻りを
    回転する砥石車を設けた研削盤を用い、研削盤のコラム
    の両側面内、上下および前後送りネジ内、砥石頭内の主
    軸回り、およびベッドのフレ−ム内に潤滑油を循環させ
    て冷却しつつ、砥石車の近傍に設けたノズルより温度調
    整器のタンクから供給される研削液をワ−クに向けて供
    給しつつ回転する砥石によりワ−クを研削する方法であ
    って、 潤滑油温度調整器の制御コントロ−ラに接続された一方
    のサ−ミスタTをコラム壁に埋め込み、他方のサ−ミ
    スタT2を前記コラム上部の油溜りに設置し、サ−ミス
    タTで検出された温度にサ−ミスタT2で検出される
    温度が追従するように循環する潤滑油を潤滑油温度調整
    器のタンク内に戻し、このタンク内で潤滑油を加熱また
    は冷却し、潤滑油を研削盤に戻し、かつ、前記コラムに
    埋め込まれたサ−ミスタTを研削液温度調整器の制御
    コントロ−ラにも接続し、他方のサ−ミスタT4をワ−
    クの加工点近傍に設置し、サ−ミスタT1で検出された
    温度にサ−ミスタT4で検出される温度が追従するよう
    に研削液温度調整器のタンク内の研削液を加熱または冷
    却し、研削液を研削盤のノズルに供給することを特徴と
    する、ワ−クの研削方法。
  4. 【請求項4】サ−ミスタT1は研削盤の砥石頭に近いコ
    ラム壁に、サ−ミスタT4は、加工点より50cm以内
    のノズルに接続されたホ−ス、コラム中央部壁ないし下
    部壁、ワ−クのチャックおよび砥石軸の下の空中より選
    ばれた場所に取り付けられることを特徴とする、請求項
    3に記載のワ−クの研削方法。
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