JP2002329987A - 放熱器およびその製造方法 - Google Patents
放熱器およびその製造方法Info
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Abstract
提供する。 【解決手段】 グラファイトシート2を金属板3に貼り
付け、この金属板3と共に波状に曲げ加工して複数の凹
凸の放熱フィン5を形成した放熱器1であり、これによ
り、前記グラファイトシート2が表面方向に広がる熱伝
導性が極めて優れているのでこの放熱器1を発熱部品の
筐体に取り付けると発熱部品からの発熱を前記凹凸の放
熱フィンの表面で均一に放熱でき、放熱効果の優れた放
熱器が得られる。
Description
を放熱するためにこの発熱部品に接合して用いる放熱器
およびその製造方法に関するものである。
る。図7において101はアルミニウム合金からなる放
熱フィン102を形成した放熱器であり、この放熱器1
01の両端に孔104,105を形成しCPUなど発熱
部品108の筐体103の上面に重ねて貫通孔104,
105と前記筐体103上面のネジ孔106,107と
を重ねてネジ止めし、前記発熱部品108からの発熱を
前記放熱器101に伝熱して放熱し前記発熱部品108
の温度上昇を抑えるものである。
来例によれば前記筐体103の表面の各部において温度
が異なるので前記放熱器101の表面の温度分布が不均
一となり放熱効果を損ないやすいという問題点があっ
た。
た放熱器を提供することを目的とする。
に本発明は以下の構成を有するものである。
フィルムをグラファイト化し熱伝導性を発現したグラフ
ァイトシートを金属板に貼り付け、この金属板と共に波
状に曲げ加工して複数の放熱フィンを形成した放熱器で
あり、これにより、前記グラファイトシートの表面方向
に広がる熱伝導性が極めて優れているので、この放熱器
を発熱部品の筐体に取り付けると発熱部品からの発熱を
前記放熱フィンの表面の全体で均一に放熱でき、放熱効
果の優れた放熱器が得られるという作用効果を有する。
とグラファイトシートとの間に粘着剤を塗布し金属板と
グラファイトシートとを粘着した請求項1に記載の放熱
器であり、これにより、熱伝導を妨げる固形層を形成す
ることなく経時変化が少ない粘着剤で金属板とグラファ
イトシートとを一体に粘着でき放熱効果の優れた放熱器
が得られるという作用効果を有する。
とグラファイトシートとの少なくともいずれか一方の表
面を微細な凹凸を有する粗面に形成し、この粗面に粘着
剤を充填塗布した請求項1に記載の放熱器であり、これ
により、金属板とグラファイトシートとの粘着強度が向
上し、さらに前記粗面で金属板とグラファイトシートと
の接合がなされるので熱抵抗が安定し放熱効果の優れた
放熱器が得られるという作用効果を有する。
にグラファイトシートの粉末を混合した請求項2に記載
の放熱器であり、これにより、伝熱効果の優れた粘着剤
が得られるので尚一層放熱効果の優れた放熱器が得られ
るという作用効果を有する。
ァイトシートの幅を金属板の幅より狭く形成し、この金
属板の波状に延長する方向に沿って両縁端面がグラファ
イトシートと積層することがないように形成した請求項
1に記載の放熱器であり、これにより、グラファイトシ
ートを介して金属板の両縁端面に均一に熱伝導を行い金
属板の両縁端面で空気との熱伝達を行うことができるの
で一層放熱効果の優れた放熱器が得られるという作用効
果を有する。
をアルミニウム合金で形成した請求項1に記載の放熱器
であり、これにより、グラファイトシートと金属板とを
重ねて容易に曲げ加工ができ、金属板と粘着したグラフ
ァイトシートとの間に熱伝導を損なう間隙や酸化膜の形
成を防止できるので経時変化が少なく信頼性の優れた放
熱器が得られるという作用効果を有する。
の表面に凹溝を形成し、この凹溝にグラファイトシート
を挿入して貼り付けた請求項1に記載の放熱器であり、
これにより、金属板の表面にグラファイトシートの突き
出しを低減できるので容易に金属板と共に波状に曲げ加
工することができて加工精度が向上し放熱効果の優れた
放熱器が得られるという作用効果を有する。
に形成した凹溝の深さをグラファイトシートの厚みと略
等しく形成し、グラファイトシートの表面と金属板の上
面とを平坦にした請求項7に記載の放熱器であり、これ
により、金属板の表面とグラファイトシートの表面との
段差が無くなるので、放熱器のフィン間の対流が向上し
放熱効果の優れた放熱器が得られるという作用効果を有
する。
ィンの波状の進行方向に沿って粘着剤を塗布した塗布部
と粘着剤を塗布していない未塗布部を交互に形成した請
求項1に記載の放熱器であり、これにより、金属板とグ
ラファイトシートとの重なり合う面において粘着剤の未
塗布部が熱伝導路を形成し、この熱伝導路を通じて熱拡
散がなされるので放熱効果の優れた放熱器が得られると
いう作用効果を有する。
板の両面にグラファイトシートを貼り付けた請求項1に
記載の放熱器であり、これにより、金属板の両面に貼り
付けたグラファイトシートを介して放熱フィンの表面の
全体に熱伝導を行うことができ、一層放熱効果の優れた
放熱器が得られるという作用効果を有する。
板の両面にグラファイトシートが前記金属板の表面から
裏面に曲げて一体に形成した請求項10に記載の放熱器
であり、これにより、両面のグラファイトシートの温度
差が無くなるので一層放熱効果の優れた放熱器が得られ
るという作用効果を有する。
板の上面に粘着剤を塗布し、この上にグラファイトシー
トを積層して粘着し、次いでこの粘着した金属板とグラ
ファイトシートとを波状に曲げ加工して複数の凹凸を形
成して放熱フィンを形成する放熱器の製造方法であり、
これにより、前記グラファイトシートの表面の熱伝導性
が極めて優れているので、この放熱器を発熱部品に取り
付けて前記放熱フィン表面の全体に熱拡散することがで
き、放熱効果の優れた放熱器が容易に製造できるという
作用効果を有する。
板とグラファイトシートとの少なくともいずれか一方の
表面に圧延加工して微細な凹凸を有する粗面を形成し、
次いで前記粗面上に粘着剤を塗布し、その後前記金属基
板と前記グラファイトシートとを重ねて加圧して粘着す
る請求項12に記載の放熱器の製造方法であり、これに
より、金属基板とグラファイトシートとの粘着強度が向
上し、さらに前記粗面で金属板とグラファイトシートと
の接合がなされるので熱抵抗が安定し放熱効果の優れた
放熱器が得られるという作用効果を有する。
板の表面に凹溝をプレス加工して形成し、次いでこの凹
溝の底面に粘着剤を塗布し、次いで前記凹溝に粘着剤を
塗布した後にこの凹溝にグラファイトシートを挿入して
積層して粘着する請求項12に記載の放熱器の製造方法
であり、金属板の凹溝内にグラファイトシートを粘着す
ることで金属板とグラファイトシートとの曲げ加工精度
が向上し、得られた放熱フィンの表面にグラファイトシ
ートの厚み分の段差がなくなるので対流効果の優れた放
熱器が容易に製造できるという作用効果を有する。
板をアルミニウム合金を用いて形成し、この金属板の裏
面を平坦な金型に重ね、凸形の金型を用いてこの金属板
の表面にプレス加工して凹溝を形成する請求項14に記
載の放熱器の製造方法であり、これにより、金属板とグ
ラファイトシートとを粘着し、この金属板の両面に段差
がない放熱フィンが得られるので対流効果が向上し一層
放熱効果の優れた放熱器が製造できるという作用効果を
有する。
ファイトシートの幅を金属板の幅より広く形成して金属
板の表面にこのグラファイトシートを粘着して金属板の
縁端から外方へ延長する延長部を形成し、次いでこのグ
ラファイトシートの延長部を前記金属板の裏面に折り返
して金属板の裏面に粘着した請求項12に記載の放熱器
の製造方法であり、これにより、金属板の両面に一体化
してグラファイトシートを粘着することができ、金属板
の両面の温度差が少なく放熱効果の優れた放熱器が容易
に製造できるという作用効果を有する。
特に請求項1〜6,12,13に記載の発明について本
実施の形態1を用いて説明する。
器の分解斜視図、図2は同放熱器の外観図、図3は同放
熱器の部分断面図である。
この放熱器1は高分子フィルムをグラファイト化し熱伝
導性を発現したグラファイトシート2をアルミニウム合
金で形成した金属板3に貼り付けてこの金属板3と共に
波状に曲げ加工して複数の放熱フィン4,5,6を形成
して構成されている。
厚みの高分子フィルムに熱処理を加えてグラファイト化
したものであり、このグラファイトシート2の表面に広
がる熱伝導性が極めて優れた特長を有するものであり、
前記金属板3の表面に圧延加工して微細な凹凸を有する
粗面7を形成し、この粗面7に前記グラファイトシート
2の粉末を混合した粘着剤8を塗布して前記金属板3と
前記グラファイトシート2とを粘着している。
記金属板3の幅より狭く形成し、この金属板3の波状に
延長する方向に沿って前記グラファイトシート2と積層
することがない両縁端面9,10を形成し、このグラフ
ァイトシート2の両端に形成した座11,12の裏面と
前記放熱フィン4,5,6の下方に突き出した凸部1
3,14とを発熱部品の筐体に接触するように接着又は
ネジ止め(図示せず)して接合する。
法について以下に説明する。
シート2と金属板3を準備する。この金属板3はアルミ
ニウム合金を予め数mm厚みに圧延加工し、この圧延の
際に表面に複数の微細な凹凸を有する粗面7を形成す
る。
成分の粉末とアクリル系重合体を主成分とした樹脂とを
混合して粘着剤8を形成し、この粘着剤8を前記金属板
3の上面の前記粗面7を形成した範囲を覆うように印刷
して塗布し、この上にグラファイトシート2を積層して
加圧し粘着する。
トシート2とを波状に曲げ加工して複数の凹凸を形成し
放熱フィン4,5,6を形成する。このとき前記放熱器
1の両端に座11,12を形成し発熱部品との接合面と
している。前記座11,12を冷却媒体に接合すると一
層放熱効果を発現して好ましい。
いて本発明の特に請求項7〜9,14,15に記載の発
明について、図面を参照しながら説明する。尚前記実施
の形態1と共通となる基本的な構成については前記実施
の形態1で説明したものと同一符合を付し説明を省き、
ここでは本実施の形態2の特徴を説明する。
器の分解斜視図である。
熱器21は金属板22の表面に凹溝23を形成しこの凹
溝23にグラファイトシート2を挿入して貼り付けた構
成としたものである。
する。
金に圧延加工を加えて板状の金属板22を形成し、次い
でこの金属板22の裏の平坦面を損なうことのないよう
に平坦な金型上面に重ねて設置し凸形の金型を用いこの
金属板22の表面に凹溝23をプレス加工する。
前記放熱フィン4,5,6の波状の進行方向に沿って粘
着剤8の塗布部24と未塗布部25とを交互に塗布し、
前記凹溝23に粘着剤8を塗布した後にこの凹溝23に
前記グラファイトシート2を挿入して積層して粘着す
る。このとき、前記金属板22に形成した前記凹溝23
の深さを前記グラファイトシート2の厚みと略等しく形
成しグラファイトシート2の表面と金属板22の上面と
を平坦になるように加圧して粘着する。
イトシート2とを波状に曲げ加工して複数の凹凸を形成
し放熱フィン4,5,6を形成し放熱器を完成する。
いて本発明の特に請求項10,11,16に記載の発明
について、図面を参照しながら説明する。尚前記実施の
形態1と共通となる基本的な構成については前記実施の
形態1で説明したものと同一符合を付し説明を省き、こ
こでは本実施の形態3の特徴を説明する。
ファイトシートと金属板との接合した図であり、図6は
同実施の形態3における放熱器を発熱部品に取り付けた
断面図である。
この放熱器31は、グラファイトシート32の幅を金属
板33の幅より広く形成して金属板33の表面にこのグ
ラファイトシート32を粘着して前記金属板33の縁端
34から外方へ延長する延長部35を形成し、このグラ
ファイトシート32の延長部35を前記金属板33の裏
面に折り返して前記金属板32の裏面に粘着している。
また、前記放熱器31は波状に曲げ加工し放熱フィン3
6,37,38を形成し、この放熱フィン36,37,
38の下方に突き出した凸部44,45,46,47を
発熱部品の筐体43と接触させ、この放熱器31の両端
部39,40を固定用パネル41,42に嵌合させて前
記筐体43と放熱器31とを固定している。
ートを金属板に貼り付けてこの金属板と共に波状に曲げ
加工して複数の凹凸を有する放熱フィンを形成した放熱
器であり、これにより、前記グラファイトシートの表面
方向に広がる熱伝導性が極めて優れているので、この放
熱器を発熱部品の筐体に取り付けると発熱部品からの発
熱を前記凹凸の放熱フィンの表面全体で均一に放熱で
き、放熱効果の優れた放熱器が得られる。
視図
図
断面図
視図
り付けた断面図
Claims (16)
- 【請求項1】 高分子フィルムをグラファイト化し熱伝
導性を発現したグラファイトシートを金属板に貼り付
け、この金属板と共に波状に曲げ加工して複数の放熱フ
ィンを形成した放熱器。 - 【請求項2】 金属板とグラファイトシートとの間に粘
着剤を塗布し金属板とグラファイトシートとを粘着した
請求項1に記載の放熱器。 - 【請求項3】 金属板とグラファイトシートとの少なく
ともいずれか一方の表面を微細な凹凸を有する粗面に形
成し、この粗面に粘着剤を充填塗布した請求項2に記載
の放熱器。 - 【請求項4】 粘着剤にグラファイトシートの粉末を混
合した請求項2に記載の放熱器。 - 【請求項5】 グラファイトシートの幅を金属板の幅よ
り狭く形成し、この金属板の波状に延長する方向に沿っ
て両縁端面がグラファイトシートと積層することがない
ように形成した請求項1に記載の放熱器。 - 【請求項6】 金属板をアルミニウム合金で形成した請
求項1に記載の放熱器。 - 【請求項7】 金属板の表面に凹溝を形成しこの凹溝に
グラファイトシートを挿入して貼り付けた請求項1に記
載の放熱器。 - 【請求項8】 金属板に形成した凹溝の深さをグラファ
イトシートの厚みと略等しく形成しグラファイトシート
の表面と金属板の上面とを平坦にした請求項7に記載の
放熱器。 - 【請求項9】 放熱フィンの波状の進行方向に沿って粘
着剤を塗布した塗布部と粘着剤を塗布していない未塗布
部とを交互に形成した請求項1に記載の放熱器。 - 【請求項10】 金属板の両面にグラファイトシートを
貼り付けた請求項1に記載の放熱器。 - 【請求項11】 金属板の両面のグラファイトシートが
前記金属板の表面から裏面に折り返して一体に形成した
請求項10に記載の放熱器。 - 【請求項12】 金属板の上面に粘着剤を塗布し、この
上にグラファイトシートを積層して粘着し、次いでこの
粘着した金属板とグラファイトシートとを波状に曲げ加
工して複数の凹凸を形成して放熱フィンを形成する放熱
器の製造方法。 - 【請求項13】 金属板とグラファイトシートの少なく
ともいずれか一方の表面に圧延加工して微細な凹凸を有
する粗面を形成し、次いで前記粗面上に粘着剤を塗布
し、その後前記金属板と前記グラファイトシートとを重
ねて加圧して粘着する請求項12に記載の放熱器の製造
方法。 - 【請求項14】 金属板の表面に凹溝をプレス加工して
形成し、次いでこの凹溝の底面に粘着剤を塗布し、次い
で前記凹溝に粘着剤を塗布した後にこの凹溝にグラファ
イトシートを挿入して積層して粘着する請求項12に記
載の放熱器の製造方法。 - 【請求項15】 金属板をアルミニウム合金を用いて形
成し、この金属板の裏面を平坦な金型に重ね、凸形の金
型を用いこの金属板の表面にプレス加工して凹溝を形成
する請求項14に記載の放熱器の製造方法。 - 【請求項16】 グラファイトシートの幅を金属板の幅
より広く形成して金属板の表面にこのグラファイトシー
トを粘着して金属板の縁端から外方へ延長する延長部を
形成し、次いでこのグラファイトシートの延長部を前記
金属板の裏面に折り返して金属板の裏面に粘着した請求
項12に記載の放熱器の製造方法。
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JP2001136037A JP3649150B2 (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 放熱器およびその製造方法 |
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