JP2002326846A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮熱性が優れ、電磁波透過性が良好、安価で
透明性が良好であり、耐久性試験後も初期品質を損なわ
ない合わせガラス用中間膜、及び、その中間膜を用いた
合わせガラスの提供。 【解決手段】 可塑化ポリビニルブチラール樹脂からな
る合わせガラス用中間膜であって、前記可塑化ポリビニ
ルブチラール樹脂は、PVB樹脂100重量部、可塑剤
30〜60重量部、ITO 0.1〜3.0重量部、少な
くとも1種のシュウ酸アミド系紫外線吸収剤を含む紫外
線吸収剤群0.1〜1.0重量部からなり、さらに、膜中
のITO微粒子において、その平均粒径が80nm以下
であり、且つ100nm以上の粒子数が1個以下/1μ
2となるよう分散されていることを特徴とする合わせ
ガラス用中間膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、遮熱性に
優れ、かつ耐候性試験後も初期品質を損なわない合わせ
ガラス用中間膜及びそれを用いてなる合わせガラスに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合わせガラスは、外部衝撃を
受けて破損しても、ガラスの破片が飛散することが少な
く安全であるため、自動車のような車輌、航空機、建築
物等の窓ガラス等として広く使用されている。上記合わ
せガラスとしては、少なくとも一対のガラス間に、可塑
剤により可塑化されたポリビニルブチラール(以下PV
Bと略す)樹脂などのポリビニルアセタール樹脂からな
る合わせガラス用中間膜を介在させ、一体化させて得ら
れるものが用いられている。しかし、このような合わせ
ガラスは安全性に優れているが、遮熱性に劣るという問
題があった。
【0003】一般に、光線の中でも、780nm以上の
波長をもつ赤外線は、紫外線と比較するとエネルギー量
が約10%程度と小さいが、熱的作用が大きく、物質に
吸収され熱として放出され温度上昇をもたらすことか
ら、熱線と呼ばれている。従って、フロントガラスやサ
イドガラスから入る赤外線を遮断して、車の温度上昇を
抑えることによって、遮熱性を高めることができる。こ
のようなガラス板としては、例えば熱線カットガラス等
が市販されている。上記熱線カットガラスは直射太陽光
の遮断を目的として、金属蒸着、スパッタリング加工な
どによって、ガラス板の表面に金属/金属酸化物の多層
コーティングがなされているが、前記多層コーティング
層は外部からの擦傷に弱く、耐薬品性も劣るため、例え
ば、可塑化PVB樹脂膜等の中間膜を積層して合わせガ
ラスとする方法が採用されていた。
【0004】しかしながら、上記可塑化PVB樹脂膜な
どの中間膜が積層された熱線カットガラスは、高価であ
り、多層コーティングが厚いため透明性(可視光透過
率)が低下する。また、多層コーティングと中間膜との
接着性が低下し中間膜の剥離や白化が起こったり、多層
コーティング層が電磁波の透過を阻害し携帯電話、カー
ナビ、ガレージオープナー、料金自動収受システム等の
通信機能に支障をきたす等の問題点があった。このよう
な問題点の解決策として、例えば、可塑化PVB樹脂シ
ートの間に、金属蒸着したポリエステルフィルムを積層
した合わせガラスが提案されている(特公昭61−52
093号公報、特開昭64−36442号公法等)。し
かし、上記開示の合わせガラスは、可塑化PVB樹脂シ
ートとポリエステルフィルムとの間の接着性に問題があ
り、界面で剥離が起こるだけでなく、電磁波透過も不十
分である等の問題があった。また、遮熱性能のある金属
酸化物を膜中に分散させることで電磁波透過性を得る方
法も提案されている(特願2000-204095)
が、熱、光等による耐久性試験後に可視光線透過率が低
下する場合があり、可視光線透過率に下限規制のある自
動車用フロントガラスに使う際に問題となることが予想
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、遮熱
性が優れ、電磁波透過性が良好で、安価で透明性が良好
であり、耐久性試験後も初期品質を損なわない合わせガ
ラス用中間膜、及び、その中間膜を用いた合わせガラス
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するものであり、熱線遮蔽効果を有する中間膜を得る
ために、ITO粒子をPVB樹脂に練り込んだ中間膜で
あって、膜中のITO粒子の平均粒径が80nm以下で
あり、1μm2辺りに100nm以上のITO粒子が1個
以下であるようにITO粒子が膜中に分散されており、
合わせガラスにしたときに、低ヘイズで透明性に優れ、
また耐候性試験後も初期品質を損なわないことを特徴と
する。
【0007】本発明では、効果的な紫外線吸収剤を選択
使用或いは既存の紫外線吸収剤と併用することにより、
かかる中間膜を使用した合わせガラスの耐候性を向上さ
せることに成功した。その結果、本発明は、これまでの
問題を解決した新規な熱線遮蔽合わせガラス用中間膜及
び合わせガラスを提供するものである。
【0008】本発明の合わせガラス用中間膜に使用する
PVB樹脂としては従来安全ガラス用中間膜用樹脂とし
て用いられる種類のものが使用でき、より具体的にはブ
チラール化度60〜75モル%、重合度800〜300
0のPVB樹脂が好適に使用される。
【0009】可塑剤としては、これまで中間膜用に用い
られているものを用いることができ、これらは単独で用
いられても2種以上が併用されて使用されてもよい。具
体的な例としては、例えば、トリエチレングリコール−
ジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)、トリエチレ
ングリコール−ジ−2−エチルブチレート(3GH)、
ジヘキシルアジペート(DHA)、テトラエチレングリ
コール−ジ−ヘプタノエート(4G7)、テトラエチレ
ングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート(4G
O)、トリエチレングリコール−ジ−ヘプタノエート
(3G7)等が好ましく用いられる。上記可塑剤の添加
量は、PVB樹脂100重量部に対して30〜60重量
部の範囲が好ましい。
【0010】上記ITO粒子は錫がドーピングされた酸
化インジウム粒子であり、遮熱性を付与するために上記
可塑化PVB樹脂に添加、分散される。ITO粒子の含
有量は、PVB樹脂100重量部に対して、0.1〜3.
0重量部が好ましい。含有量が0.1重量部未満では、
赤外線カットによる遮熱効果がでにくくなることがあ
り、逆に、3.0重量部を越えると、可視光線の透過性
が低下し、またヘイズも大きくなってしまう。
【0011】上記ITO粒子は、膜中において均一に細
かく分散される必要があり、その分散の状態としては、
膜中のITO粒子の平均粒径が80nm以下であり、且
つ、1μm2辺りに100nm以上のITO粒子が1個以
下であるように膜中に分散されて居る必要がある。上記
ITO粒子の平均粒子径が80nmを越えたり、1μm2
辺りに100nm以上のITO粒子が1個を越えて存在
すると、光線透過率が低下したり、ヘイズが大きくなっ
てしまう。
【0012】上記ITO粒子は、通常PVB樹脂への微
分散を良くするために、有機溶媒中に分散させてPVB
樹脂に添加されるが、PVB樹脂を可塑化するために使
用する可塑剤と同種の可塑剤を主分散媒として用いて分
散するのが好ましい。主分散媒としては、上記の可塑剤
の他に、一般的に無機微粒子の分散剤として用いられる
分散剤、例えば、硫酸系エステル化合物やリン酸系エス
テル化合物、ポリカルボン酸塩、多価アルコール型界面
活性剤等も使用し得る。またキレート剤や少なくとも一
つ以上のカルボキシル基をもつ化合物を主分散媒に追加
することで、ヘイズをさらに良化させることができる。
この際、キレート剤や一つ以上のカルボキシル基をもつ
化合物は、主分散媒に混合して用いてもよいし、主分散
媒に混合せずに別々にPVB樹脂に添加してもよい。
【0013】上記キレート剤としては、特に限定するも
のではなく、EDTA類やアセチルアセトン、ベンゾイ
ルトリフルオロアセトン、ジピバロイルメタン等のβ−
ジケトン類等を用いることが可能であるが、これらの
内、可塑剤やPVB樹脂との相溶性の良いものが好まし
い。例えば、キレート剤の中でもβ−ジケトン類が好適
に用いられ、特に好ましくはアセチルアセトンが用いら
れる。これらキレート剤がITO粒子に配位するために
ITO粒子の凝集が妨げられ、分散状態がよくなりヘイ
ズが良化すると考えられる。上記キレート剤の添加量は
PVB樹脂100重量部に対して0.001〜2重量部
が好ましく、2重量部を超えると製膜時に発泡したり合
わせガラス作製時に発泡を生じる恐れがある。また0.
001部以下であるとその添加効果がほとんど期待でき
ない。より好ましい添加量は0.01部〜1部である。
【0014】上記の一つ以上のカルボキシル基をもつ化
合物としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族ジカルボン
酸、芳香族カルボン酸、芳香族ジカルボン酸、ヒドロキ
シ酸、等が挙げられ、具体的には安息香酸、フタル酸、
サリチル酸、リシノール酸等を用いることができる。な
かでもC2〜C18の脂肪族カルボン酸が好適に用いら
れ、より好ましくはC2〜C10の脂肪族カルボン酸であ
る。具体例としては、酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、
2−エチル酪酸、n−ヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、n−オクタン酸等が挙げられる。上記一つ以上のカ
ルボキシル基をもつ化合物の添加量はPVB樹脂100
重量部に対して0.001〜2重量部である。2重量部
を超えると膜が黄変する恐れがあり、またガラスと膜の
接着力を損なう恐れがある。0.001重量部未満であ
る添加効果が期待できない。より好ましい添加量は0.
01〜1重量部である。
【0015】また、本発明のPVB樹脂膜には、必要に
応じて、接着力調整剤が含有されていても良い。接着力
調整剤としてはアルカリ金属塩、或いはアルカリ土類金
属塩が用いられ。これら金属塩の種類は特に限定され
ず、例えば、カリウム、ナトリウム、マグネシウム等の
塩が挙げられる。上記塩を構成する酸としては、オクチ
ル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻酸等のカルボン酸の
有機酸或いは、塩酸、硝酸などの無機酸が挙げられる。
なかでも、炭素数が2〜16の有機酸のアルカリ金属塩
及びアルカリ土類金属塩であることがより好ましい。さ
らに好ましくは、炭素数が2〜16のカルボン酸マグネ
シウム塩或いは炭素数が2〜16のカルボン酸カリウム
塩である。上記カルボン酸マグネシウム塩或いはカリウ
ム塩としては特に限定されず、例えば、酢酸マグネシウ
ム、酢酸カリウム、プロピオン酸マグネシウム、プロピ
オン酸カリウム、2−エチルブタン酸マグネシウム、2
−エチルブタン酸カリウム、2−エチルヘキサン酸マグ
ネシウム、2−エチルヘキサン酸カリウムなどが好まし
く用いられ、これらを2種以上併用しても良い。上記接
着力調整剤の添加量はPVB樹脂100重量部に対して
0.001〜0.5重量部好ましくは0.01〜0.2重量
部である。0.001重量部未満では高湿度雰囲気下で
周辺部の接着力低下が起こってしまい、また0.5重量
部を越えると接着力が低くなりすぎるうえに膜の透明性
が失われるという問題が起こる。
【0016】更に、上記合わせガラス用中間膜には、中
間膜としての品質を阻害しない範囲でその他の添加剤が
添加されていてもよい。他の添加剤としては、押出機中
での熱による変質を防止するための酸化防止剤や耐候
性、耐光性改善のための紫外線吸収剤や各種安定剤を添
加することができる。
【0017】本発明において、シュウ酸アミド系の紫外
線吸収剤を添加することにより耐候性試験後に透過率が
低下するのを防止することができる。シュウ酸アミド系
紫外線吸収剤の添加量は、PVB樹脂100重量部に対
して0.005〜0.5重量部、好ましくは0.01〜0.
3重量部である。また、ベンゾトリアゾール系、ベンゾ
フェノン系、ベンゾエート系等、他の耐光安定剤と併用
しても良い。
【0018】本発明の合わせガラス用中間膜の膜厚は、
特に限定されるものではないが、合わせガラスとして最
小限必要な耐貫通性や耐候性を考慮すると、実用的に
は、0.3〜0.8mmであることが好ましい。ただし、
耐貫通性の向上等、必要に応じて本発明の中間膜及びそ
れ以外の中間膜を積層して使用しても良い。本発明の合
わせガラスに使用するガラスについては、特に限定され
ず一般に使用されている透明板ガラスが使用できるが、
900nm〜1300nmの全波長域において透過率が
65%以下である熱線吸収ガラスを使用するのがより好
ましい。即ち、ITO粒子の赤外線カット性能は130
0nmより長波長側で大きく、900nm〜1300n
mの領域では比較的小さく、本発明の中間膜を上記熱線
吸収ガラスと積層することにより、クリアガラスと積層
する場合と比べて、同じ可視光線透過率に対しても日射
透過率を低くできるからである。
【0019】
【実施例】実施例1 (ポリビニルブチラールの合成)純水2890gに、ポ
リビニルアルコール(平均重合度1700、鹸化度9
9.2モル%)275gを加えて加熱溶解した。反応系
を15℃に温度調節し、35重量%の塩酸201gとn
−ブチルアルデヒド157gを加え、この温度を保持し
て反応物を析出させた。その後、反応系を60℃で3時
間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応
のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を汎用な
中和剤である水酸化ナトリウム水溶液で中和し、さら
に、過剰の水で2時間水洗及び乾燥を経て、白色粉末状
のポリビニルブチラール樹脂を得た。この樹脂の平均ブ
チラール化度は68.5モル%であった。 (ITO分散可塑剤の作製)可塑剤(3GO)40重量
部に対し、ITO粉末を0.3重量部仕込み、分散剤と
してポリリン酸エステル塩を用い、水平型のマイクロビ
−ズミルにて、可塑剤中にITO微粒子を分散させた。
その後、当該溶液にアセチルアセトン0.1重量部を攪
拌下で添加し、ITO分散可塑剤を作製した。溶液中の
ITO微粒子の平均粒径は35nmであった。 (合わせガラス用中間膜の製造)上記で得られたポリビ
ニルブチラール樹脂100重量部に対し、上記ITO分
散可塑剤を40重量部、さらにシュウ酸アミド系紫外線
吸収剤(チバガイギー社製 Tinuvin312)を
0.2部添加し、2軸同方向の押出し法により、平均膜
厚0.76mmの中間膜を得た。膜中のITO微粒子の
平均粒径は56nmであり、粒径が100nm以上の粒
子は観察されなかった。 (合わせガラスの製造)上記で得られた合わせガラス用
中間膜を、その両端から透明なフロートガラス(縦30
cm×横30cm×厚さ2.5mm)で挟み込み、これ
をゴムバック内に入れ、2.7kPaの真空度で20分
間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、さらに9
0℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このように
して予備圧着された合わせガラスをオートクレーブ中で
135℃、圧力118MPaの条件で20分間圧着を行
い、合わせガラスを得た。
【0020】〔測定〕得られた合わせガラスについて、
耐光性試験を行い、耐光性試験前後の可視光透過率(T
v)、日射透過率(Ts)、ヘイズ(Hz)を測定し、
変化量を求めた。結果を表1に示した。 (可視光透過率、日射透過率)直記分光光度計(UV3
100、島津製作所社製)を使用して合わせガラスの光
線透過率(300〜2500nm)を測定し、JIS
Z 8722及びJIS R 3106(1988)によ
って380〜780nmの可視光透過率(Tv)、30
0〜2500nmの日射透過率(Ts)を求めた。 (ヘイズ)JIS K 6714に準拠して測定した。 (耐候性試験)スーパーUV試験機(アイスーパーU
V、岩崎電気社製)を用い、50℃、水噴霧なしの条件
で、75時間の耐候性試験を実施した。
【0021】実施例2〜6 添加する紫外線吸収剤を表1の通りとした以外は、実施
例1と同様に行った。結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜及び合わ
せガラスは、上述したよう内容であるので、合わせガラ
ス用中間膜は遮熱性、透明性が優れたており、該中間膜
を含有せしめることにより、合わせガラスは、遮熱性、
透明性、耐久性に優れた合わせガラスとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G061 AA02 AA20 AA21 BA01 BA02 CA02 CB03 CB19 CD02 CD12 CD18 DA23 DA38 DA46 4J002 BE061 DE097 EH056 EP018 FD026 FD058 FD207

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化ポリビニルブチラール樹脂からな
    る合わせガラス用中間膜であって、前記可塑化ポリビニ
    ルブチラール樹脂が、ポリビニルブチラール樹脂100
    重量部、可塑剤30〜60重量部、ITO粒子0.1〜
    3.0重量部、少なくとも1種のシュウ酸アミド系紫外
    線吸収剤を含む紫外線吸収剤群0.1〜1.0重量部から
    なり、さらに、膜中のITO粒子において、その平均粒
    子径が80nm以下であり、且つ100nm以上の粒子
    数が1個以下/1μm2となるよう分散されてなること
    を特徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 厚さ2.5mmのクリアガラス2枚の間
    に合わせガラス用中間膜を挟んで作製した合わせガラス
    が、可視光線透過率70%以上、日射透過率が可視光線
    透過率の80%以下、ヘイズ1.0%以下であり、耐候
    性試験後の可視光線透過率変化が1.5%以下となるこ
    とを特徴とする合わせガラス用中間膜
  3. 【請求項3】 上記1、2に記載の中間膜を含むことを
    特徴とする合わせガラス。
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