JP2002326613A - シュリンク包装体及びその製法 - Google Patents
シュリンク包装体及びその製法Info
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Abstract
も、脱気孔の形成によるスクラップが誤って包装される
のを防止し、スクラップが支障となることなく包装機の
連続運転を可能にして生産性の向上を図ることを課題と
する。 【解決手段】 脱気孔5が形成された熱収縮性のフィル
ム2によって食品等の被包装物を被覆し、加熱収縮した
後、脱気孔5を覆うように第二ラベル片6を貼着するシ
ュリンク包装体の製法であって、フィルムに第一ラベル
片9を貼着した後に、第一ラベル片9とフィルム2に貫
通する脱気孔5を形成することにある。
Description
メン等の食品を収容した容器等を熱収縮性のフィルムに
てシュリンク包装したシュリンク包装体及びその製法に
ついての改良に関する。
きるインスタント食品が収容された容器は、一般的に熱
収縮性を有するフィルムでシュリンク包装されている。
該フィルムには加熱収縮前の状態において予め脱気孔が
形成されており、加熱収縮時において脱気孔からフィル
ム内の空気が効果的に外部に放出されるため、良好な包
装状態が得られるものである。
いて脱気孔を有することから包装体の防湿性向上の効果
が得られ難く、また、脱気孔から小さな虫がフィルム内
に侵入する可能性があった。そのため、例えば、大きな
開口からなる脱気孔を一カ所にし、包装後において脱気
孔を覆うようにタックラベルを貼着し閉塞する場合があ
る。
包装機に備えられた切断刃で打ち抜いたり、または、熱
刃で溶断して切除して(溶かして)いるが、いずれの手
段でもカス(スクラップ)がでるため、そのスクラップ
が静電気等でフィルムに付着すると、スクラップも容器
と一緒に包装されてしまうおそれがある。
熱刃にスクラップが付着し、連続したフィルムの溶断が
行えなくなり、包装機を停止してスクラップ除去する作
業を頻繁に行わなければならず、生産性に問題があっ
た。
ルムに切り込みからなる脱気孔を形成することも考えら
れるが、かかる脱気孔は、フィルムを加熱収縮させる場
合に、切り込み部分が変形し、タックラベルが貼り難く
なったり、フィルムの収縮力やフィルム内の空気の放出
時の力により、脱気孔をきっかけにしてフィルムが破断
しやすくなる欠点があった。
れたもので、フィルムの加熱収縮時の補強が図れ、しか
も、脱気孔の形成によるスクラップが誤って包装される
のを防止し、スクラップが支障となることなく包装機の
連続運転を可能にして生産性の向上を図るシュリンク包
装体及びその製法を提供することを課題とする。
決すべくなされたものであり、本発明に係るシュリンク
包装体の製法としての特徴は、脱気孔5が形成された熱
収縮性のフィルム2によって食品等の被包装物を被覆
し、加熱収縮した後、脱気孔5を覆うように第二ラベル
片6を貼着するシュリンク包装体の製法であって、フィ
ルムに第一ラベル片9を貼着した後に、第一ラベル片9
とフィルム2に貫通する脱気孔5を形成することにあ
る。
徴は、熱収縮性のフィルム2により、食品等の被包装物
がシュリンク包装されたシュリンク包装体であって、前
記フィルム2には、第一ラベル片9が貼着され、該第一
ラベル片9とフィルム2に貫通する脱気孔5が形成さ
れ、該脱気孔5を覆うように第二ラベル片6が貼着され
ていることにある。
の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。図1
に示す包装体は、食品を収容する容器1が熱収縮性を有
するフィルム2にて緊張状態にシュリンク包装されたも
のである。
器本体3と、その開口部を閉塞する蓋体4とを備えてい
る。該容器1の内部には、被収容物として、例えば、湯
を注いで食することのできるインスタント食品が収容さ
れている。容器本体3は、合成樹脂を射出成形やシート
成形等することにより形成されており、例えば、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン及びそれらの発
泡樹脂等や紙が使用される。蓋体4は、例えば、ハイイ
ンパクトポリスチレン等のシート成形により形成されて
容器本体3と嵌合する構成となっている。
10乃至20μmのポリプロピレンの二軸延伸フィルム
からなり、蓋体4の略中央に対応する位置で且つフィル
ムの表面には、フィルム又は合成紙、紙等から矩形状等
の任意の形状に形成された第一ラベル片9が貼着されて
いる。そして、該第一ラベル片9とフィルム2には、脱
気孔5が貫通するように一カ所形成されている。
の空気を外部に逃がすためのものであり、その大きさ、
形状、位置等は、被包装物の大きさや形状等により適宜
定められる。例えば、本実施の形態では脱気孔5の形態
として略U字状等の切り込みからなるものを例示する
が、その他に略X字状又は略V字状等の切り込みとして
施すことが可能である。また、脱気孔5は、切り込み以
外に、所定の大きさの開口であっても良い。
縮させる前、即ち、包装前の前工程にて予めフィルム2
に貼着されたものである。第一ラベル片9の裏面には、
接着剤(粘着剤や感熱性接着剤)が塗布されており、接
着剤を介してフィルム2に貼着されるようになってい
る。
9を外面側から覆い隠すように、該第一ラベル片9より
も大きなシート片からなる第二のラベル片としてのタッ
クラベル6がフィルム2に貼着されている。尚、該タッ
クラベル6の裏面には、接着剤(粘着剤等)が塗布され
ているのは、前記第一ラベル片9と同様である。
体の製法について説明する。図3(イ)に示すように、
ロール状に巻回された長尺状のフィルム2を包装機にセ
ットし、繰り出したフィルム2の所定間隔毎に第一ラベ
ル片9をそれぞれ貼着する。更に、第一ラベル片9の貼
着位置よりも下流位置に配置された脱気孔形成手段(切
り込みローラ)10により、第一ラベル片9とフィルム
2に脱気孔5を長手方向に沿って所定間隔毎に形成して
いく。
長さ毎に第一ラベル片9を順次貼着し、その貼着位置の
下流位置において一つずつ脱気孔5を第一ラベル片9と
フィルム2に形成していく。尚、脱気孔5が、略U字状
等の切り込みからなる場合には、スクラップが発生する
ことはなく、従って、スクラップが繰り出されるフィル
ム2に付着したり、また、脱気孔形成手段10がフィル
ムを溶かす場合であっても、スクラップが脱気孔形成手
段10に付着することはない。
をフォーマー11により筒状に形成すると共に、その両
縁部を縦シーラー12でヒートシール(溶断シール等)
により接着する。その一方、食品が収容された容器1
を、筒状に形成されたフィルム2内に間隔をおいてフィ
ルム2の送りと同期して搬送する。更に、容器1を被覆
するフィルム2をシールカッター13(溶断シール装置
等)で適当な寸法に裁断すると共に、その前後部を熱接
着する。
熱装置14の熱風で加熱収縮させる。その際、第一ラベ
ル片9とフィルム2に形成された脱気孔5が、フィルム
2の内外に連通しているので、加熱収縮時においてフィ
ルム2内の空気は、脱気孔5を開口させ外部に逃げるこ
とができる。
ィルム2と第一ラベル片9との二重構造であることから
フィルム2だけのものに比し補強効果があり、仮に、脱
気孔5が切り込みにより形成されている場合であって
も、フィルム2が加熱収縮したり、フィルム2内の空気
が脱気孔5から放出されても、脱気孔5をきっかけにし
てフィルムが破断するのを防止できる。
2に、前記脱気孔5を閉塞すべく、タックラベル6を貼
着する。尚、このタックラベル6の貼着に際して、前記
第一ラベル片9をセンサで検出することにより、タック
ラベル6の貼着位置の精度を向上することができる。即
ち、第一ラベル片9をフィルム2に貼着することによ
り、第一ラベル片9の貼着された部分に段差を設けた
り、または、第一ラベル片9をフィルム2と識別できる
有色とすることにより、第一ラベル片9の検出を容易且
つ確実に行え、タックラベル6の貼着位置が確実なもの
となる。この結果、貼着誤差を見込んでタックラベル6
を大きくする必要はなく、タックラベル6を小さくする
ことができ、タックラベル6自体のコストも抑制でき
る。
は、脱気孔5がタックラベル6で覆われているため、密
封性に優れ脱気孔5からの虫の侵入が効果的に防止され
る。
することもできる。タックラベル6の一端部6aを接着
剤の未塗布部分としてフィルム2に対して非接着状態と
し、その一端部6aを摘み部としてタックラベル6を引
っ張ることにより、脱気孔5が起点となってフィルム2
を容易に破断し開封できる。この場合、第一ラベル片9
として開封方向に破断しやすい一軸延伸フィルムを用い
ることによって開封が容易になる。
ではなく、例えば、図1のように底面側の位置にも設け
て合計二カ所とし、各々上述したタックラベル6で覆う
構成とすることもできる。その他、近い場所に複数(例
えば二つ)の脱気孔5を形成して一つのタックラベル6
で複数の脱気孔5をまとめて覆う構成とすることもでき
る。更に、ラベル片9を内面側から貼着したフィルム2
を使用してもよい。
なる場合には、スクラップが発生することがないため、
スクラップがフィルム2に付着したり、脱気孔形成手段
10に付着する問題は生じない。従って、スクラップが
原因で包装機を停止させる必要はなく、連続運転が可能
となって好ましいが、脱気孔5を開口に打ち抜いたり等
してもスクラップはフィルム2と第一ラベル片9とが積
層されているため、フィルム2だけの場合に比し、重量
が大となりフィルムや脱気孔形成手段10に付着し難く
なる。
装機で行ったが、フィルム2と該フィルム2に貼着され
た第一ラベル片9に脱気孔5を予め形成しておいて、か
かるフィルム2をロール状に巻回し、該ロール状のフィ
ルム2を直接包装機にセットしてシュリンク包装しても
良い。
ベル片9よりも大きく設ける必要はなく、脱気孔5を閉
塞できる限りにおいて、第一ラベル片9と同等またはそ
れ以下であっても良い。尚、上述のように容器1を包装
する以外に、例えば、固形の食品を直接フィルム2で包
装することもできる。また、第二のラベル片6も第一ラ
ベル片9と同様にタックラベルに限らず、感熱接着性ラ
ベルを用いることもできる。
着した後に、ラベル片とフィルムに脱気孔を形成するの
で、加熱収縮時のフィルムの補強が図れると共に、仮に
スクラップが生じるように脱気孔を形成しても、スクラ
ップはフィルムとラベル片との二重構造で重量が大きく
なっていることから、フィルムや脱気孔形成手段に不慮
に付着し難くなり、スクラップが誤って包装されるのを
防止し、しかも、包装機の連続運転を可能として生産性
の向上が図れる。
を示す一部破断線を含む斜視図である。
む平面図、(ロ)は(イ)のP−P断面図である。
(イ)は全体構成図、(ロ)は要部拡大斜視図。
…タックラベル(第二ラベル片)、9…第一ラベル片
Claims (3)
- 【請求項1】 脱気孔(5)が形成された熱収縮性のフ
ィルム(2)によって食品等の被包装物を被覆し、加熱
収縮した後、脱気孔(5)を覆うように第二ラベル片
(6)を貼着するシュリンク包装体の製法であって、フ
ィルムに第一ラベル片(9)を貼着した後に、第一ラベ
ル片(9)とフィルム(2)に貫通する脱気孔(5)を
形成することを特徴とするシュリンク包装体の製法。 - 【請求項2】 熱収縮性のフィルム(2)により、食品
等の被包装物がシュリンク包装されたシュリンク包装体
であって、前記フィルム(2)には、第一ラベル片
(9)が貼着され、該第一ラベル片(9)とフィルム
(2)に貫通する脱気孔(5)が形成され、該脱気孔
(5)を覆うように第二ラベル片(6)が貼着されてい
ることを特徴とするシュリンク包装体。 - 【請求項3】 前記脱気孔(5)は、第一ラベル片
(9)とフィルム(2)を略U字状又は略V字状に切り
込んで形成されてなる請求項2に記載のシュリンク包装
体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001131933A JP4704598B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | シュリンク包装体及びその製法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173340A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-08-06 | Asahi Kasei Chemicals Corp | シュリンク包装体の製造方法及びシュリンク包装体 |
US8282754B2 (en) | 2007-04-05 | 2012-10-09 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US8535464B2 (en) | 2007-04-05 | 2013-09-17 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US9221573B2 (en) | 2010-01-28 | 2015-12-29 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
US9295297B2 (en) | 2014-06-17 | 2016-03-29 | Racing Optics, Inc. | Adhesive mountable stack of removable layers |
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JPH0655712A (ja) * | 1991-10-11 | 1994-03-01 | Sodap | 引き裂きが容易な梱包材料 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001131933A patent/JP4704598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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