JPH1086911A - 熱収縮性フィルム及びスパイク穴を必要としない熱収縮包装方法 - Google Patents
熱収縮性フィルム及びスパイク穴を必要としない熱収縮包装方法Info
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Abstract
入するのを防止する。 【解決手段】 ヒートシール用コーティング剤を塗布し
て形成したパートコート層を設けたフィルムを連続的に
チューブ状にしながら被包装物を包み込み、その状態で
フィルムの両側縁部分を重ね合わせて回転式センターシ
ーラーでパートコート層部分をヒートシールする。セン
ターシール部をストライプ状に熱接着しフィルムを加熱
収縮させて、パートコート層の非シール部で包装物内部
空気の脱気を行う。非シール部による脱気孔はパートコ
ート層のコーティング剤がシュリンク炉内での熱収縮の
加熱により溶融接着し、該フイルムが完全密閉する。
Description
防虫性に優れる熱収縮性フィルム及び熱収縮包装方法に
関するものであって、特に、スパイク穴を必要としない
熱収縮性フィルムとそれを用いた包装法に関する。さら
に詳しく述べると、被包装物を完全密閉できるようし
て、例えばカップメン、カップ焼きソバのようなスナッ
ク麺等の食品包装に好適な熱収縮包装法に関するもので
ある。
被覆、シールしたのち加熱収縮トンネルを通過させた
り、熱風を吹き付けるなどの方法で該フィルムを熱収縮
させる、いわゆる熱収縮包装が経済性、作業性、高速性
に優れているために盛んに利用されている。
もって被包装物を全面包装する場合は、通常は、熱収縮
性フイルムで全面被覆されたフイルム内部の空気を脱気
させるための小穴をフィルム表面に複数開けておいてか
ら収縮包装をする手段が採られている。
面に複数の穴が開けられている熱収縮性フィルムを使用
して収縮包装する場合、通例、直径1〜2mmのスパイ
ク穴を針により開孔する。しかし上述のようにフイルム
の表面に穴をあけた場合、防塵性、防湿性の効果は低下
する。しかも、包装体の表面に多数の小穴があるので包
装体の美観が悪くなる。
縮包装する方法として、例えば熱収縮フィルムの端縁重
合部に、内部の空気が排出できるように隙間を設けてシ
ールする方法(特公昭56−10248号参照)、シー
ルが断続的に形成され、かつシール部が端部の重ね合わ
せ部の長さ方向に対して直角方向から見て互いに重なり
合うように配置させる方法(特開平4−31261号参
照)、端縁重合部の外側端部に連続シール部を設け、ま
た内側端部に不連続シール部を設け、かつ連続シールと
不連続シールとの間に空気抜き穴を設ける方法(特開平
4−87957号参照)、シール部を千鳥状にポイント
シールする方法(特開平6−286732号参照)など
が提案されている。
た製品は、特に食品などの包装に使用した場合には、被
包装物が完全密閉されていないので、シール部の隙間で
ある開孔部から臭気が漏れ、その漏れた臭気に害虫が誘
引され、集虫作用をもたらし、穴から包装物内部へ害虫
が侵入するという問題点があった。
して、スパイク穴を必要としない熱収縮性フィルムとそ
れを用いて被包装物を完全密閉できる包装法を提供する
ことにある。
に本発明の熱収縮包装用フィルムは、熱収縮包装用フィ
ルムの片面の少なくとも片側側縁部に、ヒートシール用
コーティング剤を塗布して形成したパートコート層を設
けたことを特徴とする熱収縮包装用フィルムである。
前記フィルムとしては2軸延伸ポリプロピレン系熱収縮
性フィルムが好適に使用される。
側側縁部、または一方の側縁部に設けられ、その厚さは
選択されるコーティング剤の種類および包装後の美観等
を考慮して適宜決定されるが、できるだけ薄くするのが
望ましく、通常、0.5μm〜2.0μmに設定され
る。該パートコート層が厚い場合は、フィルムを巻取に
したときに耳高になる。また、ヒートシールに際して塗
工面の上からシールする際には、コーティング剤の厚さ
の影響で熱が不足してシール強度の低下やピンホールの
発生などが起こるからである。
ル共重合体(EVA)、アクリル樹脂、ニトロセルロー
ス、塩素化PP、PVDC、あるいはホットメルトなど
から選ばれる熱可塑性接着剤であり、該コーテイング剤
が塗布されるパートコート層にて、後工程の熱収縮時の
温度で溶融接着し、該フイルムを完全に接着密封できる
ものである。
フィルムの片面の少なくとも片側側縁部に、ヒートシー
ル用コーティング剤を塗布して形成したパートコート層
を設けた熱収縮性フィルムを使用する。該フィルムで連
続的にチューブ状にしながら被包装物を包み込み、その
状態でフィルムの両側縁部分を重ね合わせて回転式ヒー
トシーラーで前記パートコート層に近接しかつ該パート
コート層よりも内側の部分、もしくは該パートコート層
を含めた内側をヒートシール(センターシール)する。
そのヒートシール(センターシール)に際して、本発明
は、センターシール部がストライプ状となるように熱接
着したのち、トップシーラーによりフィルムチューブの
前後を溶断し、両端シールされた包装物を加熱装置によ
りフィルムを加熱収縮させて、センターシールの非シー
ル部で包装物内部空気の脱気を行う。
0cm〜3.0cm程度として、非シール部をシール部
の間に形成し、非シール部において脱気を行う。
層のコーティング剤がシュリンク炉内での熱収縮時の加
熱により溶融接着して該フイルムが完全に密閉する。
のエチレンとによるランダムプロピレン系共重合体10
0重量部、ブロッキング防止剤としてシリカ0.45重
量部からなる製膜原料を、180〜230℃に溶融して
管状ダイスから押し出し成形し、直径50cm、厚さ2
50μmのチューブ状の原反フィルムを得た。
て、縦4.5倍、横4.5倍に延伸して、厚さ12μm
の2軸延伸ポリプロピレン系熱収縮性フィルムAを得
た。
片面両側縁に、酢酸ビニル系ヒートシール用コーティン
グ剤を幅10mmで塗布してパートコート層10を形成
してフィルムBを得た(図1参照)。
シールバー温度250℃でセンターシールならびに両端
シールして、カップ焼きソバの横ピロー包装を行い、包
装サンプルCを得る。すなわち、製袋ホーマ1によりフ
ィルムBの両側縁部分を合掌するように重ね合わせてチ
ューブ状に成形しながら被包装物2をチューブの中に包
み込み、その状態でヒートシーラー3で前記パートコー
ト層に近接しかつ該パートコート層よりも内側の部分、
もしくは該パートコート層を含めた内側をセンターシー
ル部がストライプ状となるように熱接着(センターシー
ル)する(図2参照)。センターシールの際には、例え
ば図3に例示するような回転式ヒートシーラー3を使用
する。このようにフィルムBの両側縁部分を重ね合わせ
てヒートシールしたのち、溶断シーラー4によりフィル
ムチューブの前後を溶断し、両端シールされた包装物を
温度約150度Cのシュリンク炉5に送りこむことよ
り、フィルムBを加熱収縮させて、センターシールの非
シール部で包装物の内部空気の脱気を行なった。脱気
後、パートコート層のコーティング剤がシュリンク炉内
での熱収縮時の加熱により溶融接着して該フィルムが完
全に密閉した。
るヒートシーラーは、図3のようなはすば歯車タイプの
シーラーに限るものではない。図4はセンターシール部
のシールパターンを示すものであり、図示のように縦ス
トライプまたは斜めストライプ等〜に示したいくつ
かのシールパターンがある。このようなシールパターン
を備えるヒートシーラーの中からフイルムの強度等を考
慮して適宜決定される。図5は収縮包装後の包装サンプ
ルCの裏面図である。図において、符号11はストライ
プ状のセンターシール部であり、12は非シール部を示
している。また符号13はパートコートシール部であ
り、図5のはパートコートシール部とセンターシール
部とは近接しているが重なり合っていない事例である。
とはパートコートシール部とセンターシール部とが
重なり合っている事例を示している。なお、図5におい
て、符号14は溶断シール部である。
物への吸湿量を温度40℃、湿度90%RH恒温恒湿槽
に保管し測定したところ4.2%/10日であった。ま
たノシメマダラメイガの幼虫を用いて内容物への侵入テ
ストを実施したところ、幼虫の侵入数は(0)匹/3日
であった。
面に複数開けておいてから収縮包装する方法にてカップ
焼きそばの横ピロー包装を行い、包装サンプルDを得
た。
量を温度40℃、湿度90%RH恒温恒湿槽に保管し測
定したところ5.9%/10日であった。またノシメマ
ダラメイガの幼虫を用いて内容物への侵入テストを実施
したところ、幼虫の侵入数は9匹/3日であった。
プロピレン系樹脂フィルムを用いて、カップ焼きソバの
横ピロー包装を行ったときの、吸湿量及び防虫性の結果
を表1に示す。
縮フィルム及びその包装方法により、包装物を完全密閉
することが可能となる。それにより防塵性、防湿性、防
虫性において特に効果がみられる。
かに改良するだけで使用することが可能となる。
る。
装方法の例を示す概略図である。
例を示す略図である。
略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱収縮包装用フィルムの片面の少なくと
も片側側縁部に、ヒートシール用コーティング剤を塗布
して形成したパートコート層を設けたことを特徴とする
熱収縮性フィルム。 - 【請求項2】 請求項1で使用するコーティング剤が、
塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体(EVA)、アクリル
樹脂、ニトロセルロース、塩素化PP、PVDC、ある
いはホットメルトなどから選ばれる熱可塑性接着剤であ
る熱収縮性フィルム。 - 【請求項3】 請求項1で使用する収縮包装用フィルム
が2軸延伸ポリプロピレン系熱収縮性フィルムである請
求項1または2記載の熱収縮性フィルム。 - 【請求項4】 パートコート層が厚さ0.5μm〜2.
0μmに塗布されている請求項1〜3のいずれかの項に
記載の熱収縮性フィルム。 - 【請求項5】 熱収縮包装用フィルムの片面の少なくと
も片側側縁部に、ヒートシール用コーティング剤を塗布
して形成したパートコート層を設け、該フィルムを連続
的にチューブ状にしながら被包装物を包み込み、その状
態でフィルムの両側縁部分を重ね合わせて前記パートコ
ート層に近接しかつ該パートコート層よりも内側部分、
もしくは該パートコート層を含めた内側をヒートシーラ
ーでセンターシールするに際して、センターシール部が
ストライプ状となるように熱接着したのち、溶断シーラ
ーによりチューブ状フィルムの前後を溶断し、両端シー
ルされた包装物のフィルムを加熱装置により加熱収縮さ
せて、センターシールの非シール部で包装物内部空気の
脱気を行い、脱気後、パートコート層が溶融接着されて
密閉されるこを特徴とするスパイク穴を必要としない熱
収縮包装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26375396A JP3213553B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | スパイク穴を必要としない熱収縮包装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26375396A JP3213553B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | スパイク穴を必要としない熱収縮包装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1086911A true JPH1086911A (ja) | 1998-04-07 |
JP3213553B2 JP3213553B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=17393818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26375396A Expired - Fee Related JP3213553B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | スパイク穴を必要としない熱収縮包装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213553B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001098094A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-10 | Nakamoto Pakkusu Kk | 合成樹脂製のシートにおける熱可塑性接着剤のパートコート加工方法および加工装置ならびにその加工方法によって形成された蓋体 |
JP2002337941A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Fuji Seal Inc | オーバーシュリンク包装体 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP26375396A patent/JP3213553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001098094A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-10 | Nakamoto Pakkusu Kk | 合成樹脂製のシートにおける熱可塑性接着剤のパートコート加工方法および加工装置ならびにその加工方法によって形成された蓋体 |
JP2002337941A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Fuji Seal Inc | オーバーシュリンク包装体 |
JP4615144B2 (ja) * | 2001-05-15 | 2011-01-19 | 株式会社フジシールインターナショナル | オーバーシュリンク包装体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3213553B2 (ja) | 2001-10-02 |
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