JP2002002805A - ピロー包装品 - Google Patents

ピロー包装品

Info

Publication number
JP2002002805A
JP2002002805A JP2000193132A JP2000193132A JP2002002805A JP 2002002805 A JP2002002805 A JP 2002002805A JP 2000193132 A JP2000193132 A JP 2000193132A JP 2000193132 A JP2000193132 A JP 2000193132A JP 2002002805 A JP2002002805 A JP 2002002805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
main body
body film
edges
tapes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000193132A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Onuma
浩司 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000193132A priority Critical patent/JP2002002805A/ja
Publication of JP2002002805A publication Critical patent/JP2002002805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カットテープによって本体フィルムを大きく
引き裂くことができるイージーオープンが実現できて、
イージーオープンしてもなお開口部を閉塞するフィルム
を内側に備えていて被包装物を少量ずつ取り出すことが
でき、あるいは電子レンジによる加熱処理を行っても包
装袋が破裂する惧れがないピロー包装品。 【解決手段】 本体フィルム1をトンネル状に曲成して
周方向の両縁を重ねて背貼りヒートシール2を施すとと
もにトレイにレトルト食品を盛り付けてなる被包装物W
を本体フィルム1の内側に収容して本体フィルム1の母
線方向の両端縁を扁平してエンドシール3,3を施して
なる。本体フィルム1は、被包装物Wを取り出せる開口
部4を本体フィルム1に引き裂き形成するための二本の
カットテープ5,6が張り込まれていて、カットテープ
5,6を分断して引き裂き開始端7を形成するためのノ
ッチ8が付与され、カットテープ5,6の張り込みを袋
内面側から隠すように、内装フィルム9,10が端縁同士
をオーバーラップして各側縁9a,10aが本体フィルム1
に溶着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、本体フィルムをトン
ネル状に曲成して周方向の両縁を重ねてヒートシールを
施すとともに被包装物を本体フィルムの内側に収容して
本体フィルムの母線方向の両端縁を扁平してエンドシー
ルを施してなるピロー包装品に関し、特に、カットテー
プによって本体フィルムを大きく引き裂くことができる
イージーオープンが実現できて、イージーオープンして
もなお開口部を閉塞するフィルムを内側に備えていて被
包装物を少量ずつ取り出すことができ、あるいは電子レ
ンジによる加熱処理を行っても包装袋が破裂する惧れが
ないピロー包装品に関する。
【0002】
【従来の技術】ピロー包装品は、縦型製袋充填包装機、
横型製袋充填包装機、及び給袋充填包装機によって包装
される包装形態である。従来のピロー包装品にあって
は、二本のカットテープを母線方向に引いていって本体
フィルムに大きな開口部が形成されるようにイージーオ
ープンできるピロー包装品はなかった。又、イージーオ
ープンして形成される大きな開口部を閉塞するフィルム
を内側に備えていて湿分の出入りや誇りの進入を回避で
きて被包装物を少量ずつ取り出すことができるかあるい
は電子レンジによる加熱処理を行っても包装袋が破裂す
る惧れがないピロー包装品はなかった。従来、本体フィ
ルムに二軸延伸フィルム(積層フィルム)が使用されか
つ包装を解くためにエンドシール部分にVノッチ或いは
Iノッチが設けられているピロー包装品にあっては、ノ
ッチからフィルムを引き裂いて開封していくと、引き裂
けていく輪郭が一定しておらずしかも見た目に汚く引き
裂けていくことが多く、開封してしまうと開口が大きく
て、仮の閉じ合わせた状態にすることができない。他
方、本体フィルムに一軸延伸フィルム(積層フィルム)
が使用されかつ包装を解くためにエンドシール部分にC
ノッチが設けられているピロー包装品にあっては、ノッ
チからフィルムを引き裂いて開封していくと、一直線に
引き裂けていくが、開封してしまうと開口が大きくて、
仮の閉じ合わせた状態にすることができない。従って、
何度でも開口部を開け閉めして被包装物を少量ずつ取り
出すことができる袋としては、開口部に粘着剤が塗布さ
れているか、又はファスナーが付いている袋があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】開口部に粘着剤が塗布
されていて何度でも開口部を開け閉めできる袋は、開封
のバージン性を保障できない。他方、ファスナーが付い
ている袋は、ファスナーが高価である欠点があり、又、
エンドシール部分に平行してファスナーを取り付ける包
装形態に限定されていて、被包装物を少量ずつ取り出す
箇所としては必ずしも好ましくない。
【0004】本願発明は、本体フィルムに二本のカット
テープが両端では近接し中程では大きく離間するように
張り込まれていて、包装を解く際には二本のカットテー
プの張り込み形状に沿って本体フィルムを大きく引き裂
くことができて、カットテープの張り込み形状に沿って
本体フィルムを大きく引き裂いてもなお開口部を閉塞す
るフィルムを内側に備えていて、従って、被包装物を少
量ずつ取り出すことができ、あるいは電子レンジによる
加熱処理を行っても包装袋が破裂する惧れがないイージ
ーオープンが実現できるピロー包装品を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、本体
フィルム1をトンネル状に曲成して周方向の両縁を重ね
てヒートシール2を施すとともに被包装物Wを本体フィ
ルム1の内側に収容して本体フィルム1の母線方向の両
端縁を扁平してエンドシール3,3を施してなるピロー
包装品であって、前記本体フィルム1には、内面の幅方
向の中程に、包装後に本体フィルム1を引き裂いて包装
の完全密封を解くための二本のカットテープ5,6が両
側のエンドシール3の近辺では近接し中程では前記被包
装物Wを取り出すのに十分な離間寸法となるように貼り
込まれていて、さらに本体フィルム1の内面に前記二本
のカットテープ5,6の張り込みの両側に両側縁が位置
するように開口部閉塞用の内装フィルムが被さりかつ内
装フィルム9,10の両側縁が本体フィルム1の内面に接
着されており、さらに、エンドシール3に近接して前記
二本のカットテープ5,6を分断して引き裂き開始端を
形成するためのノッチ8が本体フィルム1に付与されて
いて、さらに、前記内装フィルム9,10が、幅中央で互
いに上下に重なる二枚のフィルムよりなるか、又は長さ
方向に延びるミシン目若しくはスリットが設けられてな
ることを特徴とする,ピロー包装品を提供することにあ
る。本願第二の発明は、本体フィルム1をトンネル状に
曲成して周方向の両縁を重ねてヒートシール2を施すと
ともに被包装物Wを本体フィルム1の内側に収容して本
体フィルム1の母線方向の両端縁を扁平してエンドシー
ル3,3を施してなるピロー包装品であって、前記本体
フィルム1は、二軸延伸フィルムからなる単層フィルム
又は積層フィルムであり、本体フィルム1の内面に、両
側のエンドシール3の端縁では近接し中程では十分に離
間して加熱調理中に本体フィルム1に開口部4を形成す
るための二本のカットテープ5,6と、加熱調理後に調
理品である被包装物Wを取り出すために包装を破るため
の一本のカットテープ28が張り込まれ、二本のカットテ
ープ5,6を覆うように、ピンホールを有する一軸延伸
フィルムからなる内装フィルム29が重ねられ周縁が本体
フィルム1に溶着されていて、本体フィルム1には、内
装フィルム29と合わせて溶着される前に、ノッチ8を付
与してカットテープ5,6を分断して引き裂き開始端7
が形成されているとともに、さらに同様に、ノッチ30を
付与してカットテープ28を分断して引き裂き開始端31が
形成されていることを特徴とする,ピロー包装品を提供
することにある。
【0006】
【発明の実施の形態】本願第一の発明の実施の形態に係
るピロー包装品を図1、図2及び図3の参照して説明す
る。図1(a),(b)に示すように、このピロー包装品は、
本体フィルム1をトンネル状に曲成して周方向の両縁を
重ねて背貼りヒートシール2を施すとともにトレイにレ
トルト食品を盛り付けてなる被包装物Wを本体フィルム
1の内側に収容して本体フィルム1の母線方向の両端縁
を扁平してエンドシール3,3を施してなるピロー包装
された包装形態である。ガセットが設けられたピロー包
装品であっても良い。本体フィルム1は、内面側がヒー
トシール性を有する二軸延伸フィルムよりなる単フィル
ム又は積層フィルムのいずれであっても良い。なお、フ
ィルム端縁同士を合掌状に重ねて背貼りヒートシールす
るのでなく、封筒貼りヒートシールする場合には、本体
フィルム1は、両面側がヒートシール性を有する必要が
ある。本体フィルム1は、袋正面側の内面(背貼りヒー
トシール2がない側の内面)の幅方向の中程に、一方の
エンドシール3のところからエンドシール3のところま
で張り込まれていてかつエンドシール3のところでは近
接し袋の中程では大きく離間していて被包装物Wを取り
出せる開口部を本体フィルム1に引き裂き形成するため
の二本のカットテープ5,6が張り込まれていて、さら
に、一方のエンドシール3に近接して前記二本のカット
テープ5,6を分断して引き裂き開始端7を形成するた
めの「コ」の字形のノッチ8が本体フィルム1に付与さ
れている。そして、前記二本のカットテープ5,6の張
り込みを袋内面側から十分に隠すように、本体フィルム
1の内面には、開口部閉塞用の小巾の二枚の内装フィル
ム9,10が端縁同士を該二本のカットテープ5,6間に対
応する位置にて10〜20mm巾オーバーラップしてかつオー
バーラップ部分の長さ方向の中程にポイントシール11
を施されていて二本のカットテープ5,6の両側で他方
の各側縁9a,10aが本体フィルム1に溶着されている。
さらに、本体フィルム1と二枚の内装フィルム9,10
は、ノッチ8に対して袋中央寄りの近傍が巾方向に線状
の溶着部12が設けられている。なお、カットテープ5,
6に粘着テープを採用して本体フィルム1に接着したも
のでも良い。
【0007】図2は、上記構成のピロー包装品の包装を
解く状態を示す。引き裂き開始端7を摘んで180度折り
返し捲りを行って本体フィルム1を他端まで引き裂いて
切り離す。すると、本体フィルム1は、カットテープ
5,6の張り込み形状に従って引き裂かれて、被包装品
Wを取り出しやすい開口部4が形成される。しかし、開
口部4は、内装フィルム9,10で閉じられている。そこ
で、被包装物Wが電子レンジで加熱すれば足りるレトル
ト食品をトレイに盛り付けてなるものであれば、ピロー
包装品を開口部4を形成した状態で電子レンジに入れて
加熱すれば良い。すると、内装フィルム9,10は、開口
部4を閉じているものの端縁同士をオーバーラップして
いるので不完全密封状態であり、加熱により発生する袋
内蒸気が適度に漏れるから包装袋が破裂する惧れがな
い。加熱処理を終えたら、内装フィルム9,10のオーバ
ーラップしている端縁を掴んでポイントシール11を離
して開けばトレイごと被包装物Wを取り出すことができ
る。被包装物Wが電子レンジで加熱すれば足りるレトル
ト食品をトレイに盛り付けてなるときは、ピロー包装品
は横ピロー包装機によって包装するものとする。又、被
包装物Wが「かりん糖」、「ビスケット等の菓子」、
「ポテトチップ」、「飴」、「カットワカメ」、「肉ボ
ール」、「つみれ等のレトルト品」、或いは「ソーセー
ジ」等のバラ物食品であるときは、ピロー包装品は縦ピ
ロー包装機又は給袋充填包装機によって包装するものと
し、引き裂き開始端7を摘んで180度折り返し捲りを行
って本体フィルム1を他端まで引き裂いて切り離して開
口部4を形成し、内装フィルム9,10のオーバーラップ
している端縁を掴んで開いて被包装物Wの必要量を取り
出すことができ、内装フィルム9,10で開口部4を閉じ
ているのでラップフィルムで開口部4を閉じなくても湿
分の出入りや埃の侵入を防止できる。
【0008】図3(a)は、横ピロー包装機によって包装
するピロー包装品を製造するところを示す。横ピロー包
装機に原反フィルムロール13,14,15を取り付ける。原反
フィルムロール13は、図示しない装置により、図3(b)
に示すように、本体フィルム1に二本のカットテープ
5,6を張り込んで巻いたものを用いる。原反フィルム
ロール14,15は、図1、図3(b)に示すように、開口部閉
塞用の小巾の二枚の内装フィルム9,10を構成するため
のものである。原反フィルムロール13からカットテープ
5,6を張り込んだ本体フィルム1を繰り出し、この本
体フィルム1を、段差ロール1,6aを有するフィルム手
繰り出し装置1,6に巻き掛けてから受けロール17に巻き
掛けてここでダイカットロール18により図1に示す
「コ」の字形のノッチ8を付与してカットテープ5,6
を分断して引き裂き開始端7を形成し、次いで受けロー
ル19とガイドロール20に巻き掛けてから製袋器21に掛け
る。他方、原反フィルムロール14,15から内装フィルム
9,10を繰り出し、内装フィルム9,10を段差ロール22a
を有するフィルム手繰り出し装置22に巻き掛けガイドロ
ール23に巻き掛けてから受けロール19に巻き掛けて、こ
の受けロール19のところで本体フィルム1に重ねてヒー
トシールロール24により図1に示すノッチ8に近接して
線状の溶着部12を施し、以後、内装フィルム9,10を本
体フィルム1の走行に委ねる。続いて、本体フィルム1
を、製袋器21によりトンネル状に曲成して端縁同士を合
掌状に重ねて一対のヒートシールローラー25で挟んで図
1に示すヒートシール2を施すとともに、搬入コンベア
26により図1に示すレトルト食品をトレイに盛り付けて
なる被包装物Wを製袋器21の内側に給送して該被包装物
Wを本体フィルム1の内側に収容して本体フィルム1に
印刷されている前後のカットマーク間に位置させ、図1
に示すカットマークmに合致する位置でボックスモーシ
ョンタイプのエンドシール・カット装置27により被包装
物間で二条にエンドシール3を施してかつ該二条のエン
ドシール3,3間を切断してなる。
【0009】上記の実施の形態では、内装フィルム9,1
0を端縁同士を重ねて開口部4を閉じているが、本願第
一の発明はこれに限定されない。内装フィルム9,10の
合計巾に等しい巾の一枚の内装フィルムを用い、かつ二
本のカットテープ5,6間に位置するように巾中央に長
さ方向に延びるミシン目若しくはスリットが設けられる
場合も含む。この場合も、引き裂き開始端7を摘んで18
0度折り返し捲りを行って本体フィルム1を他端まで引
き裂いて切り離して開口部4を形成し、開口部4を形成
した後も内装フィルムで開口部4を閉じているのでラッ
プフィルムで開口部4を閉じなくても湿分の出入りや埃
の侵入を防止でき、内装フィルムに設けられたミシン目
若しくはスリットを開けば被包装物Wの必要量を取り出
すことができる。さらに、内装フィルム9,10に替え
て、本体フィルム1に等しい巾の一枚の内装フィルムを
本体フィルム1に重ねてカットテープ5,6に挟まれる
エリアを除いて積層接着しても良い。すなわち、開口部
閉塞用の内装フィルムは、少なくとも二枚の積層フィル
ムからなる本体フィルム1の、一番内面側のフィルムを
構成するようにしても良い。この場合は、一番内面側の
フィルムを接着する前に該フィルムに接着されるフィル
ムの該接着面の幅方向の中程に、包装後に一番内面側の
フィルムを除いて本体フィルムを引き裂いて包装の完全
密封を解くための二本のカットテープが両側のエンドシ
ールの端縁では近接し前後のカットマーク間では前記被
包装物を取り出せる離間寸法に貼り込まれていて、さら
に前記一番内面側のフィルムが、前記積層フィルムとさ
れる前に二本のカットテープ間に位置するように長さ方
向に延びるミシン目若しくはスリットが設けられてなる
ように構成する。
【0010】続いて、本願第二の発明に係る実施の形態
に係るピロー包装品を図4を参照して説明する。このピ
ロー包装品は、二軸延伸フィルムからなる単層フィルム
又は積層フィルムである本体フィルム1の内面に三本の
カットテープ5,6,28が張り込まれ、二本のカットテー
プ5,6は、該図1に示すピロー包装品と同一に張り込
まれ、二本のカットテープ5,6を覆うように、小巾の
かつ中央にピンホールを有する一軸延伸フィルムからな
る内装フィルム29が重ねられ周縁が本体フィルム1に溶
着されていて、前記カットテープ28が中程では内装フィ
ルム29の長辺に沿って張り込まれて両端が曲がって内装
フィルム29に覆われるように張り込まれいて、本体フィ
ルム1には、内装フィルム29と合わせて溶着される前
に、図1に示すように「コ」の字形のノッチ8を付与し
てカットテープ5,6を分断して引き裂き開始端7が形
成されているとともに、さらに同様に、「コ」の字形の
ノッチ30を付与してカットテープ28を分断して引き裂き
開始端31が形成されている。二本のカットテープ5,6
は加熱調理前に包装の完全密封を解くためのものであ
り、カットテープ28は加熱調理後に調理品である被包装
物Wを取り出すために包装を破るためのものである。こ
のピロー包装品は、縦ピロー包装機又は横ピロー包装機
により製造するか、製袋機で袋を作り給袋充填包装機で
被包装物を充填して開口を閉じて製造する。このピロー
包装品は、被包装品Wとして電子レンジによる加熱処理
を行う調理品が適する。引き裂き開始端7を摘んで180
度折り返し捲りを行って本体フィルム1を他端まで引き
裂いて切り離す。すると、本体フィルム1は、カットテ
ープ5,6の張り込み形状に従って引き裂かれて、被包
装品Wを取り出しやすい開口部4が形成される。しか
し、開口部4は、一軸延伸フィルムからなる内装フィル
ム29で閉じられていて、該内装フィルム29にはピンホー
ルが設けられている。このため、電子レンジにより加熱
処理を行うと、袋内で生じる蒸気圧の高まりと温度上昇
により内装フィルム29がお餅が膨れるように開口部4に
より膨張するが過剰な蒸気はピンホールから漏出するの
で破裂する惧れがなく、もって袋内に高圧・高温の蒸気
が保留されて湿分が失われない良好な加熱調理が行われ
る。電子レンジよりピロー包装品を取り出すと、袋が冷
却されかつ袋内が負圧になるので、内装フィルム29が引
っ込んで内容物に強く密着する。引き裂き開始端31を摘
んで180度折り返し捲りを行ってカットテープ28により
本体フィルム1を他端まで引き裂いていくと、内装フィ
ルム29の密着が離れ、包装を一方のエンドシールから他
方のエンドシールまで大きく破ることができて、被包装
品Wを容易に取り出せるイージーオープンが実現でき
る。
【0011】
【発明の効果】本願第一の発明のピロー包装品は、本体
フィルム1に二本のカットテープ5,6が両端では近接
し中程では大きく離間するように張り込まれていて、包
装を解く際には二本のカットテープ5,6の張り込み形
状に沿って本体フィルム1を大きく引き裂いて開口部4
を形成することができて完全な密封は解除でき、なおも
内装フィルム9,10が開口部4を閉塞していて、内装フ
ィルム9,10を開いて被包装物Wを取り出すことがで
き、従って、被包装物を少量ずつ取り出すことができ、
あるいは電子レンジによる加熱処理を行っても包装袋が
破裂する惧れがないイージーオープンが実現できる。本
願第二の発明のピロー包装品は、本体フィルムに二本の
カットテープ5,6が両端では近接し中程では大きく離
間するように張り込まれていて、又、一本のカットテー
プ28が開口部形成用の二本のカットテープ5,6の側方
に張り込まれており、二本のカットテープ5,6の張り
込み形状に沿って本体フィルムを大きく引き裂いて開口
部を確保して電子レンジで加熱処理すると、開口部を閉
塞している一軸延伸フィルムよりなる内装フィルム29が
加熱蒸気によりお餅のように開口部より膨らんで、過剰
な蒸気はピンホールから漏出するので破裂する惧れがな
く、もって袋内に高圧・高温の蒸気が保留されて湿分が
失われない加熱調理が行われる。加熱調理終了後は、引
き裂き開始端31を摘んで180度折り返し捲りを行ってカ
ットテープ28により本体フィルム1を他端まで引き裂い
ていくと、内装フィルム29の密着が離れ、包装を一方の
エンドシールから他方のエンドシールまで大きく破るこ
とができて、被包装品Wを容易に取り出せるイージーオ
ープンが実現できる。又、本願発明のピロー包装品は、
二本のカットテープの張り込み形状に沿って本体フィル
ムを大きく引き裂いて開口部を確保すると、もはや元通
りに戻らないので開封のバージン性を保障でき、食品包
装にふさわしい。さらに、本願発明のピロー包装品は、
カットテープの張り込みが安価に行えるので、ファスナ
ーが付いている袋に比べて安価に製造できて、又、エン
ドシール部分に平行してファスナーを取り付ける包装形
態とは異なり、袋の正面に開口部を設けることができる
ので、被包装物を少量ずつ取り出す箇所として好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本願第一の発明に係る実施の形態に係
るピロー包装品の斜視図、(b)は、断面図。
【図2】上記ピロー包装品の包装を解く状態を示す斜視
図。
【図3】横ピロー包装機によって本願発明のピロー包装
品を製造するところを示す製造装置の概略図。
【図4】本願第二の発明に係る実施の形態に係るピロー
包装品の斜視図。
【符号の説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フィルム1をトンネル状に曲成して
    周方向の両縁を重ねてヒートシール2を施すとともに被
    包装物Wを本体フィルム1の内側に収容して本体フィル
    ム1の母線方向の両端縁を扁平してエンドシール3,3
    を施してなるピロー包装品であって、前記本体フィルム
    1には、内面の幅方向の中程に、包装後に本体フィルム
    1を引き裂いて包装の完全密封を解くための二本のカッ
    トテープ5,6が両側のエンドシール3の近辺では近接
    し中程では前記被包装物Wを取り出すのに十分な離間寸
    法となるように貼り込まれていて、さらに本体フィルム
    1の内面に前記二本のカットテープ5,6の張り込みの
    両側に両側縁が位置するように開口部閉塞用の内装フィ
    ルムが被さりかつ内装フィルム9,10の両側縁が本体フ
    ィルム1の内面に接着されており、さらに、エンドシー
    ル3に近接して前記二本のカットテープ5,6を分断し
    て引き裂き開始端を形成するためのノッチ8が本体フィ
    ルム1に付与されていて、さらに、前記内装フィルム
    9,10が、幅中央で互いに上下に重なる二枚のフィルム
    よりなるか、又は長さ方向に延びるミシン目若しくはス
    リットが設けられてなることを特徴とする,ピロー包装
    品。
  2. 【請求項2】 本体フィルム1をトンネル状に曲成して
    周方向の両縁を重ねてヒートシール2を施すとともに被
    包装物Wを本体フィルム1の内側に収容して本体フィル
    ム1の母線方向の両端縁を扁平してエンドシール3,3
    を施してなるピロー包装品であって、前記本体フィルム
    1は、二軸延伸フィルムからなる単層フィルム又は積層
    フィルムであり、本体フィルム1の内面に、両側のエン
    ドシール3の端縁では近接し中程では十分に離間して加
    熱調理中に本体フィルム1に開口部4を形成するための
    二本のカットテープ5,6と、加熱調理後に調理品であ
    る被包装物Wを取り出すために包装を破るための一本の
    カットテープ28が張り込まれ、二本のカットテープ5,
    6を覆うように、ピンホールを有する一軸延伸フィルム
    からなる内装フィルム29が重ねられ周縁が本体フィルム
    1に溶着されていて、本体フィルム1には、内装フィル
    ム29と合わせて溶着される前に、ノッチ8を付与してカ
    ットテープ5,6を分断して引き裂き開始端7が形成さ
    れているとともに、さらに同様に、ノッチ30を付与して
    カットテープ28を分断して引き裂き開始端31が形成され
    ていることを特徴とする,ピロー包装品。
JP2000193132A 2000-06-27 2000-06-27 ピロー包装品 Pending JP2002002805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000193132A JP2002002805A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 ピロー包装品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000193132A JP2002002805A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 ピロー包装品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002002805A true JP2002002805A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18692174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000193132A Pending JP2002002805A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 ピロー包装品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002002805A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7967510B2 (en) * 2006-08-08 2011-06-28 Kellogg Company Flexible container for pourable product
US20130011527A1 (en) * 2010-03-23 2013-01-10 Eddy Renders Resealable Packaging For Food Products And Method Of Manufacturing
US8722122B2 (en) 2006-05-23 2014-05-13 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicator for container closure
US8746483B2 (en) 2006-05-23 2014-06-10 Intercontinental Great Brands Llc Tamper evident resealable closure
US8889205B2 (en) 2006-12-27 2014-11-18 Intercontinental Great Brands Llc Resealable closure with package integrity feature
US9150342B2 (en) 2003-04-16 2015-10-06 Intercontinental Great Brands Llc Resealable tray container
US9187228B2 (en) 2007-03-30 2015-11-17 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicating closure
US9205967B2 (en) 2010-01-26 2015-12-08 Generale Biscuit Resealable packaging for food products and method of manufacturing
US9630761B2 (en) 2008-10-20 2017-04-25 Mondelez UK Holding & Services Limited Packaging
US9656783B2 (en) 2010-05-18 2017-05-23 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible packaging and methods for manufacturing same
US9688442B2 (en) 2011-03-17 2017-06-27 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible film packaging products and methods of manufacture
US9708104B2 (en) 2010-05-18 2017-07-18 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible packaging and methods for manufacturing same
US10118741B2 (en) 2008-07-24 2018-11-06 Deborah Lyzenga Package integrity indicating closure

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9150342B2 (en) 2003-04-16 2015-10-06 Intercontinental Great Brands Llc Resealable tray container
US9663282B2 (en) 2006-05-23 2017-05-30 International Great Rapids LLC Package integrity indicator for container closure
US8722122B2 (en) 2006-05-23 2014-05-13 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicator for container closure
US8746483B2 (en) 2006-05-23 2014-06-10 Intercontinental Great Brands Llc Tamper evident resealable closure
US8951591B2 (en) 2006-05-23 2015-02-10 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicator for container closure
US7967510B2 (en) * 2006-08-08 2011-06-28 Kellogg Company Flexible container for pourable product
US8889205B2 (en) 2006-12-27 2014-11-18 Intercontinental Great Brands Llc Resealable closure with package integrity feature
US9187228B2 (en) 2007-03-30 2015-11-17 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicating closure
US9919855B2 (en) 2007-03-30 2018-03-20 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicating closure
US10829285B2 (en) 2007-03-30 2020-11-10 Intercontinental Great Brands Llc Package integrity indicating closure
US10118741B2 (en) 2008-07-24 2018-11-06 Deborah Lyzenga Package integrity indicating closure
US11027892B2 (en) 2008-07-24 2021-06-08 Deborah Lyzenga Package integrity indicating closure
US9630761B2 (en) 2008-10-20 2017-04-25 Mondelez UK Holding & Services Limited Packaging
US9205967B2 (en) 2010-01-26 2015-12-08 Generale Biscuit Resealable packaging for food products and method of manufacturing
US9221590B2 (en) * 2010-03-23 2015-12-29 Generale Biscuit Resealable packaging for food products and method of manufacturing
US20130011527A1 (en) * 2010-03-23 2013-01-10 Eddy Renders Resealable Packaging For Food Products And Method Of Manufacturing
US9656783B2 (en) 2010-05-18 2017-05-23 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible packaging and methods for manufacturing same
US9708104B2 (en) 2010-05-18 2017-07-18 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible packaging and methods for manufacturing same
US9688442B2 (en) 2011-03-17 2017-06-27 Intercontinental Great Brands Llc Reclosable flexible film packaging products and methods of manufacture

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2561894C2 (ru) Легко вскрываемые и повторно укупориваемые гибкие пленочные упаковки и способы изготовления
US4811848A (en) Package with a gas-tight package envelope
MX2010013209A (es) Productos de envasado de peliculas flexibles resellables y metodos de fabricacion.
US2699285A (en) Packaging
US20090045189A1 (en) Microwaveable package
US6582123B1 (en) Package incorporating a pressure venting feature
JP2002002805A (ja) ピロー包装品
JP2868341B2 (ja) ほぼ平坦な形状の食品用カートリッジ包装および該包装用の材料シート
UA117678C2 (uk) Упаковка з відділеннями та способи її формування
JP2691379B2 (ja) ばら製品のためのバッグを形成する薄いひだ付きシートから作られる包装体
US20070257030A1 (en) Microwaveable package
US3679048A (en) Wrapper with tear tabs of heat-shrinking synthetic resin film
US2688435A (en) Chained enwrapment
US4622799A (en) Resealable package, method of making and use
EP0074161A2 (en) An easy open closure
JP3228742U (ja) 包装袋
JPH11124150A (ja) 包装用袋
JP3365075B2 (ja) 包装体の易開封構造
JP2000264387A (ja) 手巻寿司または手巻寿司巻包体の包装袋
JP3306795B2 (ja) 包装おにぎりとその製造方法及び包装フィルム
JP2023097679A (ja) 包装袋
JPH0424953Y2 (ja)
JP2513936Y2 (ja) 巻き寿司用包装材
JPS63307064A (ja) おにぎり用包装材
JP2023049722A (ja) 包装材、包装材原反ロール、包装袋及び包装材の製造方法