JP2513936Y2 - 巻き寿司用包装材 - Google Patents

巻き寿司用包装材

Info

Publication number
JP2513936Y2
JP2513936Y2 JP1990405364U JP40536490U JP2513936Y2 JP 2513936 Y2 JP2513936 Y2 JP 2513936Y2 JP 1990405364 U JP1990405364 U JP 1990405364U JP 40536490 U JP40536490 U JP 40536490U JP 2513936 Y2 JP2513936 Y2 JP 2513936Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging material
line
sushi
packaging
sushi rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990405364U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0488292U (ja
Inventor
宏郎 清水
Original Assignee
島本海苔乾物株式会社
株式会社スズパック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 島本海苔乾物株式会社, 株式会社スズパック filed Critical 島本海苔乾物株式会社
Priority to JP1990405364U priority Critical patent/JP2513936Y2/ja
Publication of JPH0488292U publication Critical patent/JPH0488292U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513936Y2 publication Critical patent/JP2513936Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、巻き寿司用包装材に関
し、特に、輸送容器への出し入れや輸送中の包装の破損
を防止できるようにした巻き寿司用包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、巻き寿司は、海苔、薄焼き卵など
の外巻き具の上に寿司飯を載せ、更に、必要に応じて具
を寿司飯の上にのせた後、外巻き具及び寿司飯で具を包
むようにして巻き、食用し易いように適当な長さに切っ
てから、紙、竹皮等の包装材で包装している。この従来
の巻き寿司の包装方法によれば、寿司飯から放散される
水分が次第に外巻き具に吸収され、外巻き具が湿って歯
触りが悪くなったり、外巻き具の風味が損なわれるとい
う問題がある。
【0003】このような問題を解決するため、例えば図
8(a)に示すように、矩形の剛性樹脂フィルムからな
る外包材101と同形の剛性樹脂フィルムからなる内包
材103とからなる包装材P′の内部に外巻き具107
を密封し、同図(b)に示すように、この包装材P′で
寿司飯105を巻き、更に、同図(c)に示すように、
包装材P′の両端を寿司飯105の端面に折り畳んで粘
着テープ108で止めることが提案されている。
【0004】この包装材P′は、公知のヒートシール装
置を使用して、ロール状に巻かれた外包材101用の合
成樹脂フィルムと、ロール状に巻かれた内包材103用
の合成樹脂フィルムとをそれぞれのロールから繰り出
し、外巻き具107をそれらの間に挟んだ後、外巻き具
107を取り囲むように設定された矩形のシールライン
102をヒートシールすることにより作られる。
【0005】この包装材P′を使用すれば、寿司飯10
5から放散される水分が外巻き具107と寿司飯105
との間に介在する内包材103によって遮断され、外巻
き具107がふやけて歯触りが低下したり、その風味が
低下したりすることが防止される。
【0006】しかしながら、この包装材P′を用いた場
合、巻き寿司の食用に際してこの包装材P′を除去する
時に衛生性が損なわれるおそれがある。すなわち、食用
に際しては、一旦包装材P′を展開し、必要に応じて寿
司飯105から包装材P′を外して包装材P′を破り、
外巻き具107を包装材P′から取り出し、改めて寿司
飯105に外巻き具107を巻き付ける必要があり、少
なくとも寿司飯105に外巻き具107を巻き付けるた
めに寿司飯105に手を触れる必要がある。
【0007】また、包装材P′を展開してから寿司飯1
05に外巻き具107を巻き付けるまでの間、近くの他
物の上に寿司飯105を置いておくことも少なくない。
そして、寿司飯105を持つ手や寿司飯105が置かれ
る他物が不潔であることが少なくなく、不潔な手や他物
から細菌等が寿司飯105に付着することが予測される
のである。
【0008】また、包装材P′を除去するときに、上記
のような手順で外巻き具107を取り出して寿司飯10
5に巻き付けることは、手間が係る上、包装材P′を破
る時に外巻き具107を一緒に破ってしまうこともあ
る。
【0009】そこで、例えば実公平3−56237号公
報に開示されているように、寿司飯に接触する内包材を
2分割し、かつ、互いに外包材の巻き方向中央部で重な
り合わせ、外包材の周縁に沿う矩形のシールラインで外
包材と内包材とをヒートシールした巻鮨用の包装袋が提
案されている。
【0010】この包装袋によれば、外巻き具を入れた包
装袋を展開し、重なり合った内包材の上側の内包材を重
ね合わせ部分から巻き方向に引き剥がすことにより、簡
単に、外巻き具を破ることなく露出させることができ
る。この後、他方の内包材に載せられた寿司飯を外包材
の外側に手を当てて外巻き具の露出した部分に転がし
て、外巻き具を巻付けた後、他方の内包材を引き剥がし
て外巻具の残りの部分を露出させ、外包材の外側に手を
当てて外巻き具の一部分が巻き付けられた寿司飯を反対
側に転がすことにより、外巻き具の残りの部分を寿司飯
に巻き付けることができる。従って、上記従来の巻き寿
司用包装材に比べれば簡単に、又、衛生的に包装袋を除
去することができ、又、衛生性を高める上でも有利にな
る。
【0011】しかし、この包装袋の場合には、除去する
時に包装袋を展開する必要があるので、包装袋の除去を
簡単にするという観点からはなお不満が残される。
【0012】実公昭63−40149号公報に開示され
ている食品包装シートは、合成樹脂製の内フィルムにて
おにぎり、巻ずし飯などの食品本体を包み、該内フィル
ムの外側をシート状食品にて包み、更にその外側を外フ
ィルムで包み、外フィルムの折込み隙間から内フィルム
の一部分を臨出させた食品包装シートである。
【0013】この食品包装シートの内フィルムと外フィ
ルムの対向する1対の両側縁は一体あるいは溶着されて
袋状に形成され、外フィルム及び内フィルムは共に2枚
のフィルム片の内端部を当接して構成され、内フィルム
の両端に外フィルムの外方に突出する引出し片が設けら
れ、両内フィルム片に該内フィルム片の内端から引き出
し片側へ切込み線が施されている。
【0014】この食品包装シートによれば、食用に際し
て、引出し片を持って内フィルムを引き出すことによ
り、簡単に外巻き具を寿司飯に巻き付けることができ、
衛生性を高めるという観点では上記の従来例や巻鮨用の
包装袋に比べて優れている。
【0015】しかし、この食品包装シートは、内フィル
ムと外フィルムとを段階的に除去するので、包装の除去
が面倒である上、内フィルムを引き出す時に寿司飯の型
崩れやシート状食品の破断などが生じ易い。
【0016】また、特に軸方向に内フィルムを引き出す
場合には、内フィルムを円滑に引き出すために内フィル
ムの寿司飯側の表面に食用油などを塗布する必要があ
り、この食用油によって寿司飯の風味が損なわれるとい
う問題がある。
【0017】実願平1−28018号(特開平2−12
0184号)のマイクロフィルムには、巻方向への引張
り力に対しては引裂容易であるが、巻寿司の軸方向の引
張り力に対しては強い抵抗を有する合成樹脂フィルム
と、外フィルムの巻き方向の両端縁にそれぞれ一辺が接
合され、外フィルムの巻き方向の略中央部にて対向辺の
一部が重ね合わせられる1対の内フィルムと、内外両フ
ィルム間に挟まれるシート状食品とからなる巻寿司包装
シートが記載されている。
【0018】この巻寿司包装シートによれば、食用に際
して外フィルムに巻方向への引張り力を加えることによ
り、外フィルムが軸方向に沿って引き裂かれ、巻寿司包
装シートが寿司飯の周方向に2分され、2分された各部
分を順に引き抜くことによりシート状食品を寿司飯の回
りに巻き付けた状態で露出させることができる。
【0019】従って、包装の除去を簡易にするという観
点からは上記の従来例及び巻鮨用の包装袋に比べると有
利であると言えるが、輸送中や輪送に際して容器に出し
入れする時に外フィルムに巻方向への引張り力が作用す
ると、簡単に外フィルムが破れ、商品価値が失われるこ
とがある。
【0020】又、このような外フィルムの破断を防止す
るためには、巻方向の引っ張り力に対する外フィルムの
強度を高める必要があり、食用に際して外フィルムが破
り難くなるとともに、外フィルムを破る弾みでシート状
食品が破れることが少なくない。
【0021】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、外巻き具の歯触りや風味及び寿司飯の風味が
損なわれないようにするとともに、輸送容器への出し入
れや輸送中の包装の破損を防止でき、しかも、寿司飯を
型崩れさせたり、外巻き具を破損したりすることなく包
装材を簡単に除去できるようにした巻き寿司用包装材を
提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】矩形に裁断され、長辺方
向が巻き方向とされ、巻き方向と直角の短辺方向への易
縦裂性とヒートシール性とを有する外包材(1)と、外
包材(1)の一方の短辺(1a)寄りに、該短辺(1
a)と平行に設定された破断すべき場所の目印となる破
断線(1b)と、この判断線(1b)上で一部が重なり
合うように外包材(1)上に重ね合わされた一対の内包
材(3a)(3b)であって、一方の内包材(3a)
は、破断線(1b)から外包材(1)の破断線(1b)
に近い一方短辺(1a)までの領域側に重ね合わされた
小片であり、他方の内包材(3b)は、破断線(1b)
から外包材(1)の破断線(1b)に遠い他方短片まで
の領域側に重ね合わされた大片であり、各内包材(3
a)(3b)の破断線(1b)上の重なり合う部分の辺
を除いて、それぞれ、外包材(1)の周辺に沿ってシー
ルライン(2)でヒートシールにより縫合されているこ
とを特徴とする巻き寿司用包装材である。
【0023】
【作用】本考案においては、公知の自動ヒートシール装
置を使用して、外巻き具7を外包材1と内包材3a・3
bとの間に挿入し、外巻き具7を挿入した巻き寿司用包
装材Pで鮨飯を包装する。
【0024】包装する手順は特に限定はされないが、寿
司飯5が手に触れる機械をできるだけ少なくできるよう
な手順を採用することが好ましい。例えば、まず、外巻
き具7を封入した包装材Pの外包材1を下に位置させ、
この包装材Pの一側部の上側に円柱形あるいは俵形に形
成れた寿司飯5を置き、包装材Pの巻き方向に直角な両
側部、あるいは、包装材Pの巻き方向に直角な両側部か
ら延出された袖部4a・4bを同時にあるいは順次に寿
司飯5の端面から上側に折り畳んだ後、外包材1及び内
包材3a・3bをその上側から巻付け、巻き終わり部を
シール8等によって止めるという手順を採用することが
できる。
【0025】包装材Pを除去する場合には、シール8を
貼ったまま、外包材1を破断線1bに沿って巻き方向と
直角の横方向に引張ることにより破断する。ここで、外
包材1は横方向への易縦裂性を有しているので、破断線
1bの端部をつまんで横方向に引張ることにより外包材
1は簡単に破断される。
【0026】しかし、輸送中の容器内では破断線1bを
横方向に引張る力が破断線1bに集中して作用すること
はなく、又、輸送中容器に出し入れする際に破断線1b
の端部が容器の角などに引掛かっても破断線1bに横方
向の力が作用することはないので、輸送中や輸送用容器
への出し入れに際して破断線1bが破断されるおそれは
なくなる。
【0027】なお、破断線1bで外包材1を破断する
と、包装材Pの破断線1b側が拡がるように包装材Pの
破断線1bの一側部分を拡げると自然にその部分に包ま
れていた外巻き具7が滑り出るとともに、その部分の外
巻き具7と寿司飯5とを隔離していた内包材3a・3b
が外巻き具7と寿司飯5との間から取り除かれる。
【0028】そして、この露出した外巻き具7の部分を
その内側の寿司飯5の表面に手で巻付けた後、包装材P
の残りの部分を同じようにして破断線1b側が拡がるよ
うに拡げると自然にその部分に包まれていた外巻き具7
が滑り出るとともに、その部分の外巻き具7と寿司飯5
とを隔離していた内包材3a・3bが外巻き具7と寿司
飯5との間から取り除かれる。
【0029】そして、この後、外巻き具7の残りの部分
は寿司飯5の表面に巻付けられる。
【0029】もっとも、食用に際して、まず、シール8
を剥がしてから巻き終わり側の包装材Pの部分を展開
し、この後、外包材1を破断線1bのところで破ってか
ら、包装材Pの展開された部分を破断線1bと直角の方
向に引抜き、その部分で覆われていた外巻き具7の部分
を露出させるとともに、その部分の外巻き具7と寿司飯
5とを隔離していた内包材3a・3bが外巻き具7と寿
司飯5との間から除かれるようにしてもよい。
【0030】いずれの場合も、破断線1bに沿って外包
材1が裂かれたとき、一対の内包材3a・3bのうちの
小片の内包材3aに包まれている外巻き具7の部分がま
ず露出する。それゆえその部分を手掛かりに、外巻き具
7を寿司飯5に巻付けやすい。つまり、まず、外巻き具
7のうちの、小片の内包材3aおよびそれに対応した外
包材で覆われている部分が露出するので、処理がしやす
い。特に、一度に外巻き具7の半分近くが露出する場合
に比べて、外巻き具7を寿司飯5に巻き付けやすい。
【0031】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係る巻き寿司用包
装材を図1ないし図5に基づき説明する。
【0032】この巻寿司用包装材Pは、寿司飯5の長さ
に対してその形が太い、いわゆる、太巻きの包装に使用
れるものであり、矩形に裁断された外包材1と、これに
重合わされる1対の内包材3a・3bとを備えている。
【0033】上記外包材1は、巻き方向に直角の横方向
への易縦裂性とヒートシール性とを有する合成樹脂フィ
ルムで構成され、内包材3a・3bとヒートシールした
後に矩形に裁断される。また、外包材1には、巻き方向
に直角の横方向に伸びる一辺1aと平行に破断線1bが
設定され、この破断線1bは例えば1〜2cm程度の幅
を持ち、その両端には、破断を容易にするため、それぞ
れ破断線1bの巻き方向の両端よりもわずかに破断線1
bの外側に位置する1対の切り込み6が設けられる。
【0034】ここで、易縦裂性とは、一方向に連続して
破断され易い性質を言い、例えば合成樹脂フィルムを1
軸延伸あるいは共押出しすることにより得られる。
【0035】また、ヒートシール性とは、加熱により融
解して接着性を発揮する性質を言い、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性合成
樹脂にはこの性質が備わっている。
【0036】なお、この外包材1の一辺1aの寸法は、
包装される寿司飯5の長さと同等以上に設定され、この
一辺1aに直角な他の一辺1cの長さは、外包材1と内
包材3a・3bとをヒートシールするシールライン2の
内側で寿司飯5の周長よりも長くなるように設定してあ
る。
【0037】上記内包材3a・3bは、これらで外包材
1の内側を全面にわたって覆うとともに、外包材1に設
定された破断線1b上で重なり合うようにしてある。
【0038】各内包材3a・3bは、それぞれ破断線1
bの両側で外包材1の端縁に沿うコ字形のシールライン
2でヒートシールにより縫合される。このヒートシール
は公知のヒートシール装置を使用して行われ、ロール状
に巻かれた外包材1用の合成樹脂フィルムと、ロール状
に巻かれた内包材3a・3b用の合成樹脂フィルムとを
それぞれノロールから繰り出し、外巻き具7を外包材1
と内包材3a・3bとの間に挟んだ後、外巻き具7を取
り囲むように設定された互いに対向するコ字形のシール
ライン2でヒートシールする。したがって、外巻き具7
は全く手に触れられることなく外包材1と内包材3a・
3bとの間に封入されることになる。
【0039】各袖部4a・4bは破断線1bの一側(図
1上、下方)で外包材に1及び内包材3a・3bの両横
側方に延出される。各袖部4a・4bは外包材1あるい
は内包材3a・3bと一連に形成することも可能である
が、ここでは、部材形状を簡単にしてコストダウンを図
るため、各袖部4a・4bは外包材1及び内包材3a・
3bとは別体に形成してある。又、各袖部4a・4bは
外包材1と内包材3a・3bとをヒートシールし、所定
の形状に裁断した後にヒートシールによって外包材1及
び内包材3a・3bに縫合される。
【0040】この包装材Pを使用する巻き寿司の包装方
法は、特に限定されないが、例えば図4(a)〜(e)
に示す手順を採用することができる。
【0041】すなわち、上記のようにして、外巻き具7
を封入した包装材Pを外包材1を下にして展開して置く
(a)。この後、円筒形に形成された寿司飯5を外包材
1及び内包材3a・3bの袖部4a・4bに対応する位
置に載せ、袖部4a・4bを順次(あるいは同時に)寿
司飯5の端面から上側に折り返し(b.c)、更に、外
包材1及び内包材3a・3bを寿司飯5に巻き付け
(d)、最後にシール8で止める(e)という手順を採
用することができる。この場合、寿司飯1を自動的に包
装材Pの上に載せるようにすれば、寿司飯5は一切手を
触れることなく包装することができる。
【0042】次に、包装された巻き寿司の包装材Pを除
去する方法は特に限定されず、例えば図5(a)〜
(e)に示すような手順を採用することができる。
【0043】すなわち、シール8を貼ったまま、破断線
1bの一端部を外包材1を破断線1bに沿って巻き方向
と直角の横方向に引張ることにより外包材1を破断する
(a)。ここで、外包材1は横方向への易縦裂性を有し
ているので、破断線1bの端部をつまんで横方向に引張
ることにより外包材1は簡単に破断される。
【0044】外包材1の破断線1bを破断した後、包装
材Pの破断線1b側が拡がるように包装材Pの破断線1
bの巻き終わり側の部分を拡げると自然にその部分に包
まれていた外巻き具7が滑り出るとともに、その部分の
外巻き具7と寿司飯5とを隔離していた内包材3a・3
bが外巻き具7と寿司飯5との間から取り除かれる
(b)。
【0045】この後、露出した外巻き具7の部分の上に
寿司飯5を転がしてから、外巻き具7の露出した部分を
寿司飯5に巻付け、更に、袖部4a・4bを開く
(c)。
【0046】更にこの後に、包装材Pの巻き始め側の部
分を引いて外巻き具7の残りの部分を露出させることに
より、寿司飯5と外巻き具7とから包装材Pが除去され
る(d)。
【0047】先に拡げられた包装材Pの巻き終わり側の
部分と包装材Pの巻き始めの部分とはシール8によって
連結されているので、除去された包装材Pの巻き始めの
部分と巻き終り部分とを1まとまりのごみとして処理す
ることができる。
【0048】最後に後から露出させた外巻き具7の部分
が手によって寿司飯5に巻き付けられる(e)。もっと
も、包装材Pの巻き始め部分から外巻き具7を露出させ
ながら後から露出される外巻き具7の部分を外包材1の
外側から手を当てて寿司飯5に巻き付けるようにしても
よい。
【0049】この方法で包装材Pを除去する場合には、
除去に際して内包材3a・3bを寿司飯5の表面に沿っ
て滑らせる必要がないので、内包材3a・3bの表面に
食用油を塗布する必要がなくなり、包装工程を簡単にで
きるとともに、寿司飯5の歯触りや風味が損なわれるこ
とを防止できる。
【0050】また、除去に際して内包材3a・3bを寿
司飯5の表面に沿って滑らせる必要がないので、包装材
Pの除去に際して寿司飯5が型崩れするおそれがなくな
るとともに、外巻き具7が円滑に包装材Pの巻き終わり
側及び巻き始め側から滑り出すので、包装材Pの除去時
の外巻き具7の破損も防止できる。
【0051】包装された巻き寿司の包装材Pを除去する
他の方法としては、例えば図6(a)〜(e)に示すよ
うな手順を採用することが考えられる。
【0052】すなわち、シール8を外した後、袖部4a
・4bが無い方(巻き終わり側)の外包材1の部分及び
内包材3aを展開し、外包材1の破断線1bを破り取る
(a)。
【0053】この後、袖部4a・4bが無い方の外包材
1及び内包材3aを破断線1aと直角方向に引っ張る
と、袖部4a・4bが内包の外包材1の部分及び内包材
3aが簡単に除去され、外巻き具7の一部分が露出する
(b)。
【0054】更にこの後、包装材Pの残り部分、即ち、
袖部4a・4bがある方の外包材1の部分及び内包材3
bと、袖部4a・4bとを展開し、寿司飯5を後から露
出しら外巻き具7の上に転がし、外巻き具7の露出した
部分を寿司飯5に巻き付ける(c)。
【0055】そして、包装材Pの残り部分を破断線1b
と直角方向に引き抜いて外巻き具7の残りの部分を露出
させ(d)、その上に寿司飯5を転がして外巻き具7の
残り部分を寿司飯5に巻き付ける。このようにすれば、
寿司飯5に全く手を触れることなく寿司飯5に外巻き具
7を巻き付けることができる。
【0056】包装された巻き寿司の包装材Pを除去する
又他の方法としては、シール8を貼ったまま、破断線1
bの一端部を外包材1を破断線1bに沿って巻き方向と
直角の横方向に引張ることにより外包材1を破断し、こ
の後、実開平2−120184号公報の図4に示す手順
を取る方法も考えられる。
【0057】このように、上記の一実施例に係る巻き寿
司用包装材によれば、外巻き具7を封入した包装材Pで
寿司飯5を包装するので、鮨飯5と外巻き具7との間に
介在する内包材〜a・3bにより寿司飯5から放散され
る水分が外巻き具7に吸収されることを防止して、外巻
き具7の水分の吸収による歯触り及び風味の低下を防止
できる。
【0058】また、包装を自動化することにより、寿司
飯5及び外巻き具7に殆ど手を触れることなくこれらを
包装することができるとともに、寿司飯5に手を全く触
れることなく包装材Pを除去することができ、衛生性を
高めることができる。
【0059】しかも、食用に際して包装材を除去する場
合には、シール8を付けたまま外包材1の破断線1bを
破って、破断線1bの両側の包装材Pの部分を順に開い
たり、破断線1bを破った後にシール8を外して順に破
断線1bの両側両側の包装材Pの部分を順に抜き取った
り、シール8を外した後に破断線1bを破り、破断線1
bの両側両側の包装材Pの部分を順に抜き取ったりする
ことにより簡単に包装材Pを除去することができる。
【0060】そして、重要なことは、輸送中の容器内で
は破断線1bを横方向に引張る力が破断線1bの端部に
集中して作用することはなく、又、輸送用容器に出し入
れする際に破断線1bの端部が容器の角などに引掛かっ
ても破断線1bには包装材Pの表裏方向に力が作用し、
破断線1bの端部を横方向に引っ張る力が作用すること
はないので、輸送中や輸送用容器への出し入れに際して
巻き方向に直角の横方向への易縦裂性を有する外包材1
の破断線1bが破断されるおそれがなくなり、これによ
り、輸送中や輸送用容器への出し入れに際して包装材P
が開かれて衛生性が低下することを防止できることであ
る。
【0061】また、輸送中や輸送用容器への出し入れに
際して包装材Pが破断するおそれがないので、外包材1
の横方向の引き裂き強度を低く押さえることができ、弱
い力で破断線1bの端部を反対側の端部に向かって引っ
張るだけで簡単に外包材1を破断できるようにして、破
断線1bの破断のはずみで外巻き具7が破損することを
防止できる。
【0062】上記の一実施例では、太巻き用の巻き寿司
用包装材を例にとって説明しているが、例えば図7に示
すような、寿司飯5の長さに対して径が細い、いわゆ
る、細巻き用の巻き寿司用包装材に本考案は適用でき
る。
【0063】また、外包材1及び内包材3a・3bの横
幅が寿司飯5の軸方向の長さ及び径に対して外包材1及
び内包材3a・3bの両横側部を折り畳んで寿司飯5の
端面を覆える程度に大きい場合には上記の各実施例の袖
部4a・4bを省略してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本考案の巻き寿
司用包装材によれば、外包材が巻き方向と直角の横方向
への易縦裂性を有し、この外包材に巻き方向と直角の一
辺と平行な破断線を設定しているので、この破断線の端
部を摘んで巻き方向と直角方向に引っ張ることにより、
簡単に外包材を分断することができる。
【0065】これにより、1つのシート袋状の包装材が
この破断線のところで重ね合わせられている内包材と分
断された外包材の部分とからなり互いに口が突き合わさ
れる2つのシート袋に分断され、この分断された2つの
シート袋を順に開いたり、引き抜いたりすることにより
簡単に寿司飯及び外巻き具から外包材及び内包材を除去
できる。
【0066】しかも、棒状あるいは俵状の寿司飯を包ん
だ本考案の巻き寿司用包装材の外包材の破断線には、輸
送中や輸送用容器への出し入れに際してその端部を巻き
方向と直角の横方向に引っ張る力が作用することがない
ので、輸送中や輸送用容器への出し入れに際して破断線
の端部が横方向に引っ張られ、破断線が破断されるおそ
れがなく、衛生性を高める上で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】本考案の一実施例の縦断面図である。
【図3】本考案の一実施例の分解斜視図である。
【図4】本考案の一実例を用いる巻き寿司包装方法の説
明図である。
【図5】本考案の一実施例を除去する方法の説明図であ
る。
【図6】本考案の一実施例を除去する他の方法の説明図
である。
【図7】本考案の他の実施例の平面図である。
【図8】本考案の他の実施例を用いる巻き寿司包装方法
の説明図である。
【符号の説明】
1 外包材 2 シールライン 3a,3b 内包材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形に裁断され、長辺方向が巻き方向とさ
    れ、巻き方向と直角の短辺方向への易縦裂性とヒートシ
    ール性とを有する外包材(1)と、 外包材(1)の一方の短辺(1a)寄りに、該短辺(1
    a)と平行に設定された破断すべき場所の目印となる破
    断線(1b)と、 この判断線(1b)上で一部が重なり合うように外包材
    (1)上に重ね合わされた一対の内包材(3a)(3
    b)であって、一方の内包材(3a)は、破断線(1
    b)から外包材(1)の破断線(1b)に近い一方短辺
    (1a)までの領域側に重ね合わされた小片であり、他
    方の内包材(3b)は、破断線(1b)から外包材
    (1)の破断線(1b)に遠い他方短辺までの領域側に
    重ね合わされた大片であり、 各内包材(3a)(3b)の破断線(1b)上の重なり
    合う部分の辺を除いて、それぞれ、外包材(1)の周辺
    に沿ってシールライン(2)でヒートシールにより縫合
    されていることを特徴とする巻き寿司用包装材。
JP1990405364U 1990-12-10 1990-12-10 巻き寿司用包装材 Expired - Lifetime JP2513936Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990405364U JP2513936Y2 (ja) 1990-12-10 1990-12-10 巻き寿司用包装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990405364U JP2513936Y2 (ja) 1990-12-10 1990-12-10 巻き寿司用包装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0488292U JPH0488292U (ja) 1992-07-31
JP2513936Y2 true JP2513936Y2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=31882805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990405364U Expired - Lifetime JP2513936Y2 (ja) 1990-12-10 1990-12-10 巻き寿司用包装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513936Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6340149U (ja) * 1986-09-01 1988-03-15
JPH077746Y2 (ja) * 1989-03-10 1995-03-01 允 鈴木 包装巻寿司及びその包装シ−ト
JPH0356237U (ja) * 1989-10-03 1991-05-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0488292U (ja) 1992-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04253631A (ja) ほぼ平坦な形状の食品用カートリッジ包装および該包装用の材料シート
JP2002002805A (ja) ピロー包装品
JP4998799B2 (ja) 棒状食品包装体
JP2513936Y2 (ja) 巻き寿司用包装材
JP2581133Y2 (ja) おにぎり用包装体
JPH0335110Y2 (ja)
JP3074556B2 (ja) おにぎり用包装材
US3082870A (en) Combined package and dispenser of plastic wrapping film
JPH09121794A (ja) 巻寿司用包装シート及び包装巻寿司
JP2004323029A (ja) 食品包装材
JP3323855B2 (ja) 棒状米飯加工食品の包装シート及びその包装シートを用いた棒状米飯加工食品入り包装体
JPS6340152Y2 (ja)
JP3035283B1 (ja) 手巻寿司包装用フィルム及びその包装方法
JPH0246716Y2 (ja)
JP2526709Y2 (ja) おにぎり用包装体
JPH0350698Y2 (ja)
JPS645500Y2 (ja)
JPS643355Y2 (ja)
JPH0928321A (ja) 棒状米飯加工食品の包装体及び包装方法、並びにシート状食品と棒状米飯加工食品の結合方法
JPS645501Y2 (ja)
JP2501254Y2 (ja) 巻寿司用包装シ―ト及び包装巻寿司
JP2003276782A (ja) 包装巻き寿司及び包装シート
JPH0112633Y2 (ja)
JPH0719276Y2 (ja) 円錐形手巻きずし用包装材
JPH04708Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term