JP2000344267A - 帯封が施された包装容器 - Google Patents
帯封が施された包装容器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】包装容器に巻回して使用する熱収縮可能な帯封
を活用して加温時の蒸気化した空気の放散をはかること
と、帯封の開封課題についても解決すること。 【解決手段】容器本体1に蓋体2を被せてある包装容器
Aにおいて、蓋体2には帯封巻回ゾーン内に貫通孔20
を設けてあり、当該貫通孔20を閉塞できるようにした
一部分または全体が熱収縮可能な帯封3が包装容器Aに
対して熱収縮にて巻き締めてあり、電子レンジ等による
加温時には内圧上昇にて貫通孔20から帯封3を押し上
げて貫通孔20を外部へ連通させ得るようにしてあるこ
とと、帯封3としては、包装容器Aの底側に位置する下
側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用い
て帯封3の下側部分のみを帯方向に沿って熱収縮させて
帯封3を巻き締めてあること。
を活用して加温時の蒸気化した空気の放散をはかること
と、帯封の開封課題についても解決すること。 【解決手段】容器本体1に蓋体2を被せてある包装容器
Aにおいて、蓋体2には帯封巻回ゾーン内に貫通孔20
を設けてあり、当該貫通孔20を閉塞できるようにした
一部分または全体が熱収縮可能な帯封3が包装容器Aに
対して熱収縮にて巻き締めてあり、電子レンジ等による
加温時には内圧上昇にて貫通孔20から帯封3を押し上
げて貫通孔20を外部へ連通させ得るようにしてあるこ
とと、帯封3としては、包装容器Aの底側に位置する下
側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用い
て帯封3の下側部分のみを帯方向に沿って熱収縮させて
帯封3を巻き締めてあること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯封が施された包装
容器に関する。
容器に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
よりコンビニエンスストア等の店舗において販売されて
いる弁当等の食品入り容器にあっては、内容物を容器本
体に収納した後、蓋体を被せ、妄りに開かないようにす
るため、ステープル止めや、粘着テープ止めするほか、
ストレッチフィルム止めをしていた。特に最近において
は、熱収縮可能なフィルム(延伸によるシュリンクフィ
ルム)による帯封を用いることが多くなってきた。
よりコンビニエンスストア等の店舗において販売されて
いる弁当等の食品入り容器にあっては、内容物を容器本
体に収納した後、蓋体を被せ、妄りに開かないようにす
るため、ステープル止めや、粘着テープ止めするほか、
ストレッチフィルム止めをしていた。特に最近において
は、熱収縮可能なフィルム(延伸によるシュリンクフィ
ルム)による帯封を用いることが多くなってきた。
【0003】しかしながら、コンビニエンスストアやテ
イクアウト後に上記食品入り包装容器を電子レンジ等に
て加温調理するものが多く、加温時の包装容器の内圧上
昇に伴い、内部の水分にて蒸気化された空気を逃がすた
めの機構を包装容器自体に具備させた提案が多くなされ
ているが、非常に包装容器としてコスト高につき採算ベ
ースにのらないのが現状であった。
イクアウト後に上記食品入り包装容器を電子レンジ等に
て加温調理するものが多く、加温時の包装容器の内圧上
昇に伴い、内部の水分にて蒸気化された空気を逃がすた
めの機構を包装容器自体に具備させた提案が多くなされ
ているが、非常に包装容器としてコスト高につき採算ベ
ースにのらないのが現状であった。
【0004】そこで本発明においては、先ず第1に包装
容器に巻回して使用する熱収縮可能な帯封を活用して上
記課題を解決できないものかどうか鋭意研究の末、本発
明を完成するに至ったものである。また、帯封は帯方向
(巻回方向)に熱収縮せねばならいため、帯方向の延伸
フィルムを用いていたが、帯方向と直角方向に手で開封
しようとしても延伸方向と直角方向になるので、破り難
く、カッター、ハサミ等で切り開くか、予めミシン目等
の形成を要し、加工上の手数が伴っていた。
容器に巻回して使用する熱収縮可能な帯封を活用して上
記課題を解決できないものかどうか鋭意研究の末、本発
明を完成するに至ったものである。また、帯封は帯方向
(巻回方向)に熱収縮せねばならいため、帯方向の延伸
フィルムを用いていたが、帯方向と直角方向に手で開封
しようとしても延伸方向と直角方向になるので、破り難
く、カッター、ハサミ等で切り開くか、予めミシン目等
の形成を要し、加工上の手数が伴っていた。
【0005】本発明においては、第2にこうした帯封の
開封課題についても解決できるようにしたものである。
開封課題についても解決できるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した第1の課題を解
決できるようにした帯封が施された包装容器の構成とし
ては、請求項1に記載したように、容器本体に蓋体を被
せてある包装容器において、蓋体には帯封巻回ゾーン内
に貫通孔を設けてあり、当該貫通孔を閉塞できるように
した一部分または全体が熱収縮可能な帯封が包装容器に
対して熱収縮にて巻き締めてあり、電子レンジ等による
加温時には内圧上昇にて貫通孔から帯封を押し上げて貫
通孔を外部へ連通させ得るようにしてあることを特徴と
している。
決できるようにした帯封が施された包装容器の構成とし
ては、請求項1に記載したように、容器本体に蓋体を被
せてある包装容器において、蓋体には帯封巻回ゾーン内
に貫通孔を設けてあり、当該貫通孔を閉塞できるように
した一部分または全体が熱収縮可能な帯封が包装容器に
対して熱収縮にて巻き締めてあり、電子レンジ等による
加温時には内圧上昇にて貫通孔から帯封を押し上げて貫
通孔を外部へ連通させ得るようにしてあることを特徴と
している。
【0007】上記した請求項1記載の包装容器による
と、帯封の熱収縮にて蓋体の貫通孔が閉塞されるが、内
容物への加温のための電子レンジ等を用いての加温にて
包装容器内の内圧が上昇し、帯封が貫通孔を通過しよう
とする空気によって押し上げられ、帯封による閉塞を解
き貫通孔が外部と連通することにより、包装容器内の水
分にて蒸気化された空気が外部へ円滑に放出され、内圧
上昇に対応できることになる。
と、帯封の熱収縮にて蓋体の貫通孔が閉塞されるが、内
容物への加温のための電子レンジ等を用いての加温にて
包装容器内の内圧が上昇し、帯封が貫通孔を通過しよう
とする空気によって押し上げられ、帯封による閉塞を解
き貫通孔が外部と連通することにより、包装容器内の水
分にて蒸気化された空気が外部へ円滑に放出され、内圧
上昇に対応できることになる。
【0008】次いで本発明は、請求項2に記載したよう
に、容器本体に蓋体を被せてある包装容器において、蓋
体には帯封巻回ゾーン内に貫通孔を設けてあり、当該貫
通孔を閉塞できるようにした一部分または全体が熱収縮
可能な帯封が包装容器に対して熱収縮にて巻き締めてあ
り、帯封内面のうち少なくとも貫通孔閉塞側または蓋体
の表面には熱収縮のための加熱時に接着でき、接着後に
おける電子レンジ等による加温にて溶解できて貫通孔を
外部へ連通させ得る低温感熱タイプの接着層を設けてあ
ることを特徴としている。
に、容器本体に蓋体を被せてある包装容器において、蓋
体には帯封巻回ゾーン内に貫通孔を設けてあり、当該貫
通孔を閉塞できるようにした一部分または全体が熱収縮
可能な帯封が包装容器に対して熱収縮にて巻き締めてあ
り、帯封内面のうち少なくとも貫通孔閉塞側または蓋体
の表面には熱収縮のための加熱時に接着でき、接着後に
おける電子レンジ等による加温にて溶解できて貫通孔を
外部へ連通させ得る低温感熱タイプの接着層を設けてあ
ることを特徴としている。
【0009】上記した請求項2記載の包装容器によると
帯封内面のうち少なくとも貫通孔閉塞側または蓋体の表
面に設けてある低温感熱タイプの接着層が、帯封の熱収
縮による巻き締め時に接着されていても包装容器内の食
品を電子レンジ等にて加温した際には上昇した内圧と全
体の加温による熱上昇にて接着層が溶解し、貫通孔周辺
から帯封のない外部へと連通させ、蒸気化した空気を外
部へ放散させることができる。
帯封内面のうち少なくとも貫通孔閉塞側または蓋体の表
面に設けてある低温感熱タイプの接着層が、帯封の熱収
縮による巻き締め時に接着されていても包装容器内の食
品を電子レンジ等にて加温した際には上昇した内圧と全
体の加温による熱上昇にて接着層が溶解し、貫通孔周辺
から帯封のない外部へと連通させ、蒸気化した空気を外
部へ放散させることができる。
【0010】特に、この場合、貫通孔が帯封巻回ゾーン
のうち帯封が巻回されていない位置にできるだけ近く形
成されていると、貫通孔と外部との連通が行い易くなる
点で好都合となる。また請求項2記載の包装容器を構成
するために、請求項3に記載したように、熱収縮のため
の加熱は、少なくとも帯封の全体に行きわたるように加
熱されて熱収縮と接着層による接着が施されてあること
を特徴としている場合の加熱手段としては、熱風、蒸
気、熱水等の雰囲気を有する炉または槽内の通過が好適
である。
のうち帯封が巻回されていない位置にできるだけ近く形
成されていると、貫通孔と外部との連通が行い易くなる
点で好都合となる。また請求項2記載の包装容器を構成
するために、請求項3に記載したように、熱収縮のため
の加熱は、少なくとも帯封の全体に行きわたるように加
熱されて熱収縮と接着層による接着が施されてあること
を特徴としている場合の加熱手段としては、熱風、蒸
気、熱水等の雰囲気を有する炉または槽内の通過が好適
である。
【0011】さらに低温感熱タイプの接着層としては、
請求項4に記載したごとく60〜100℃にて感熱でき
るものである場合、電子レンジ等による加温にて接着層
として溶解がし易いものになり好ましいものとなる。さ
らに、本発明の包装容器は、前記した第1の課題と共
に、第2の課題を解決する構成としては請求項5に記載
したように、帯封としては、包装容器の底側に位置する
下側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用
いて帯封の下側部分のみを帯方向に沿って熱収縮させて
帯封を巻き締めてあることを特徴としている。
請求項4に記載したごとく60〜100℃にて感熱でき
るものである場合、電子レンジ等による加温にて接着層
として溶解がし易いものになり好ましいものとなる。さ
らに、本発明の包装容器は、前記した第1の課題と共
に、第2の課題を解決する構成としては請求項5に記載
したように、帯封としては、包装容器の底側に位置する
下側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用
いて帯封の下側部分のみを帯方向に沿って熱収縮させて
帯封を巻き締めてあることを特徴としている。
【0012】この請求項5記載の構成によると、先の請
求項2に記載した場合のように、貫通孔部分の閉塞のた
めの接着を配慮して帯封の全体に加熱が行きわたるよう
に加熱されても、包装容器の底側に位置する帯封の下側
部分のみを帯方向に沿って熱収縮可能に形成してあるも
のゆえ、帯封の上側部分は熱収縮性の配慮を要せず、帯
方向とは直角方向への開封の容易な部分として形成で
き、手で帯封を開封できるような構成を採用できること
になり帯封使用上一段と至便になる。
求項2に記載した場合のように、貫通孔部分の閉塞のた
めの接着を配慮して帯封の全体に加熱が行きわたるよう
に加熱されても、包装容器の底側に位置する帯封の下側
部分のみを帯方向に沿って熱収縮可能に形成してあるも
のゆえ、帯封の上側部分は熱収縮性の配慮を要せず、帯
方向とは直角方向への開封の容易な部分として形成で
き、手で帯封を開封できるような構成を採用できること
になり帯封使用上一段と至便になる。
【0013】
【発明の実施の形態】次いで本発明の実施形態について
図を参照しながら以下に説明する。図1は帯封が施され
た包装容器を帯封の一部を切欠して示す斜視図であり、
図2は断面図、図3〜図5は変更例であり、そのうちの
図3は部分的に接着層を形成した斜視図、図4は断面
図、図5は全体に接着層を形成した要部の拡大断面図を
示しており、各図の1は食品を収納してある容器本体、
2は蓋体、3は容器本体1と蓋体2とからなる包装容器
Aに対して熱収縮にて巻締めてある帯封を示しており、
Sは帯封3の接合部を示している。20は蓋体2のうち
帯封3の巻回ゾーン内に形成した貫通孔であって、一部
分または全体が加熱収縮できる帯封3にて閉塞されてい
る。そして貫通孔は、特に図1(図2)のごとく突出部
位置に形成してある場合と、図3(図4)のように平坦
位置に形成してある場合があり、貫通孔の開閉上、前者
の方がより好ましい。
図を参照しながら以下に説明する。図1は帯封が施され
た包装容器を帯封の一部を切欠して示す斜視図であり、
図2は断面図、図3〜図5は変更例であり、そのうちの
図3は部分的に接着層を形成した斜視図、図4は断面
図、図5は全体に接着層を形成した要部の拡大断面図を
示しており、各図の1は食品を収納してある容器本体、
2は蓋体、3は容器本体1と蓋体2とからなる包装容器
Aに対して熱収縮にて巻締めてある帯封を示しており、
Sは帯封3の接合部を示している。20は蓋体2のうち
帯封3の巻回ゾーン内に形成した貫通孔であって、一部
分または全体が加熱収縮できる帯封3にて閉塞されてい
る。そして貫通孔は、特に図1(図2)のごとく突出部
位置に形成してある場合と、図3(図4)のように平坦
位置に形成してある場合があり、貫通孔の開閉上、前者
の方がより好ましい。
【0014】そして包装容器Aは内容物を加温する際に
は電子レンジ等に入れて加温される。この加温にて包装
容器内の内圧が上昇し、内部の水分にて蒸気化した空気
が貫通孔20から帯封3を押し上げ、帯封3による貫通
孔20の閉塞状態を解いて貫通孔20を外部と連通させ
ることにより、包装容器内の蒸気化された空気を外部へ
円滑に放出できて、内圧上昇に対応しこれを緩和させ得
ることになる。
は電子レンジ等に入れて加温される。この加温にて包装
容器内の内圧が上昇し、内部の水分にて蒸気化した空気
が貫通孔20から帯封3を押し上げ、帯封3による貫通
孔20の閉塞状態を解いて貫通孔20を外部と連通させ
ることにより、包装容器内の蒸気化された空気を外部へ
円滑に放出できて、内圧上昇に対応しこれを緩和させ得
ることになる。
【0015】次いで、実施の変更例として貫通孔20の
閉塞手段として単に熱収縮を利用した帯封3の巻き締め
によるだけでなく、熱収縮時の低温加熱を利用して感熱
作用する接着層を形成している場合を図3および図4に
示してあり、図中の4は帯封3の内面または蓋体表面の
うち貫通孔閉塞側に積層させてある接着層であって、低
温感熱タイプのものであって、帯封3の熱収縮による巻
締め時に帯封3が蓋体2と接着された後、包装容器Aの
内容物を電子レンジ等にて加温する際の加温によって溶
解するものであって、この溶解によって、蓋体2の貫通
孔20を外部と連通でき、包装容器内の内圧上昇や加温
による熱上昇にて発生する蒸気化した空気を貫通孔20
から帯封3と蓋体2の隙間から外部へ放散させ易くな
る。
閉塞手段として単に熱収縮を利用した帯封3の巻き締め
によるだけでなく、熱収縮時の低温加熱を利用して感熱
作用する接着層を形成している場合を図3および図4に
示してあり、図中の4は帯封3の内面または蓋体表面の
うち貫通孔閉塞側に積層させてある接着層であって、低
温感熱タイプのものであって、帯封3の熱収縮による巻
締め時に帯封3が蓋体2と接着された後、包装容器Aの
内容物を電子レンジ等にて加温する際の加温によって溶
解するものであって、この溶解によって、蓋体2の貫通
孔20を外部と連通でき、包装容器内の内圧上昇や加温
による熱上昇にて発生する蒸気化した空気を貫通孔20
から帯封3と蓋体2の隙間から外部へ放散させ易くな
る。
【0016】上記接着層4としては、貫通孔20に対す
る閉塞部分以外にも形成されて実施してもよい。例え
ば、図5のように同列に形成した貫通孔20の全てを閉
塞できるように帯封3の幅相当分に対応するよう接着層
4を形成している場合がこれに相当する。特に蓋体2の
貫通孔20としては、帯封巻回ゾーンのうち、図1およ
び図3のごとく帯封3が巻回されていない位置にできる
だけ近く形成されていると、貫通孔20と外部との連通
がより確実に行い得ることになる。
る閉塞部分以外にも形成されて実施してもよい。例え
ば、図5のように同列に形成した貫通孔20の全てを閉
塞できるように帯封3の幅相当分に対応するよう接着層
4を形成している場合がこれに相当する。特に蓋体2の
貫通孔20としては、帯封巻回ゾーンのうち、図1およ
び図3のごとく帯封3が巻回されていない位置にできる
だけ近く形成されていると、貫通孔20と外部との連通
がより確実に行い得ることになる。
【0017】上記帯封3が透明なフィルムによる場合に
は貫通孔20が透視でき、容器本体1内へ通じ易い貫通
孔の位置が視覚できるため、危険物投入等の予防上、視
覚できないように帯封3には接着層4との間に種々の表
示による印刷層(図示せず)を介在することが安全上好
ましい。なお、低温感熱タイプの接着層4としては60
〜100℃にて感熱できるものが好適であり、低温ホッ
トメルトと称される接着剤である。
は貫通孔20が透視でき、容器本体1内へ通じ易い貫通
孔の位置が視覚できるため、危険物投入等の予防上、視
覚できないように帯封3には接着層4との間に種々の表
示による印刷層(図示せず)を介在することが安全上好
ましい。なお、低温感熱タイプの接着層4としては60
〜100℃にて感熱できるものが好適であり、低温ホッ
トメルトと称される接着剤である。
【0018】次いで、帯封3における31は上側半部、
32は下側半部を示しており、特に包装容器Aの底側に
位置する下側半部32としては、帯方向に沿って熱収縮
可能なように延伸フィルムを以って形成しているもので
ある。なお、ここでいう上側半部31と下側半部32と
は帯封3を必ずしも均等に折半した半部だけでなく、不
均等な場合、例えば側面と下面とを含む下側半部32や
下面のみの下側半部32の場合をも包含している。
32は下側半部を示しており、特に包装容器Aの底側に
位置する下側半部32としては、帯方向に沿って熱収縮
可能なように延伸フィルムを以って形成しているもので
ある。なお、ここでいう上側半部31と下側半部32と
は帯封3を必ずしも均等に折半した半部だけでなく、不
均等な場合、例えば側面と下面とを含む下側半部32や
下面のみの下側半部32の場合をも包含している。
【0019】そして、上側半部31と、下側半部32と
の組合せに関しては種々の実施が可能であり、以下に組
合せ例を示すことにする。 無延伸フィルムと延伸フィルムとの組合せ 上側半部31 …… 無延伸フィルム 下側半部32 …… 延伸フィルム(熱収縮可能) 下側半部31のみ帯方向に沿って熱収縮可能で、上側半
部32は延伸されていないので帯封を開封する際に手で
切り破れる。
の組合せに関しては種々の実施が可能であり、以下に組
合せ例を示すことにする。 無延伸フィルムと延伸フィルムとの組合せ 上側半部31 …… 無延伸フィルム 下側半部32 …… 延伸フィルム(熱収縮可能) 下側半部31のみ帯方向に沿って熱収縮可能で、上側半
部32は延伸されていないので帯封を開封する際に手で
切り破れる。
【0020】 熱収縮し易い延伸フィルムを用いる
が、帯封を手で開封し易いように上側半部31を下側半
部32とは異なった延伸方向のフィルムを用いて接合し
てある場合 上側半部31 …… 延伸方向が帯方向とは直角の方向
となる縦方向の延伸フィルム 下側半部32 …… 延伸方向が帯方向に沿って熱収縮
可能な横方向の延伸フィルム このような組合せフィルムにて下側半部32を帯方向に
沿って熱収縮可能にし、上側フィルムは巻締め方向とは
関係のない縦方向の延伸方向に沿って手で切り破り易く
なる。
が、帯封を手で開封し易いように上側半部31を下側半
部32とは異なった延伸方向のフィルムを用いて接合し
てある場合 上側半部31 …… 延伸方向が帯方向とは直角の方向
となる縦方向の延伸フィルム 下側半部32 …… 延伸方向が帯方向に沿って熱収縮
可能な横方向の延伸フィルム このような組合せフィルムにて下側半部32を帯方向に
沿って熱収縮可能にし、上側フィルムは巻締め方向とは
関係のない縦方向の延伸方向に沿って手で切り破り易く
なる。
【0021】さらに材質に関しては、 (a) 上側半部31のフィルムと下側半部32のフィルム
とが同材質による場合、例えば a.ポリスチレンフィルム、 b.ポリプロピレンフィルム、 c.ポリエチレンフィルム、 d.ポリエチレンテレフタレートフィルム などの何れかによる同材質 (b) 上側半部31のフィルムと下側半部32のフィルム
とが異材質による場合 上側半部31 …… ポリエチレンフィルム 下側半部32 …… ポリプロピレンフィルム など組合せは多様である。
とが同材質による場合、例えば a.ポリスチレンフィルム、 b.ポリプロピレンフィルム、 c.ポリエチレンフィルム、 d.ポリエチレンテレフタレートフィルム などの何れかによる同材質 (b) 上側半部31のフィルムと下側半部32のフィルム
とが異材質による場合 上側半部31 …… ポリエチレンフィルム 下側半部32 …… ポリプロピレンフィルム など組合せは多様である。
【0022】(c) さらに上側半部の切り破り易さを助長
するために以下の組合せも採用できる。 上側半部31 …… 紙材または不織布 下側半部32 …… 延伸フィルム(熱収縮可能) 以上のように、本発明による帯封としては種々の実施が
可能であり、本発明の技術思想を発現するためであれ
ば、例示以外の組合せによるものも本発明の効果を達成
できる場合には採用可能である。なお、帯封3によって
適所に箸やフォークを包装容器Aとの間に保持させて実
施してもよい。
するために以下の組合せも採用できる。 上側半部31 …… 紙材または不織布 下側半部32 …… 延伸フィルム(熱収縮可能) 以上のように、本発明による帯封としては種々の実施が
可能であり、本発明の技術思想を発現するためであれ
ば、例示以外の組合せによるものも本発明の効果を達成
できる場合には採用可能である。なお、帯封3によって
適所に箸やフォークを包装容器Aとの間に保持させて実
施してもよい。
【0023】次いで、上記した本発明に用いる帯封を得
るためには、二枚の広幅のフィルムを重ね合わせて多数
の筒状体が形成できるよう熱接合、接着剤接合したもの
を個々の筒状体(帯封)にスリットして形成するもので
ある。例えば図6に示す場合は、上記実施態様のうち
の帯封を製造する例示であり、上側半部31は帯方向と
は直角の方向となる縦方向延伸X−Xの延伸フィルムを
用い、下側半部32は帯方向に沿って熱収縮可能な横方
向延伸Y−Yの延伸フィルムを用いて接合後、個々の帯
封3にカット形成している。33は接合部の一例を示し
ており、34、35はカット線である。36は開封時の
ための延伸方向X−Xに沿う切り目であり、切り易い場
合は省略して実施される。
るためには、二枚の広幅のフィルムを重ね合わせて多数
の筒状体が形成できるよう熱接合、接着剤接合したもの
を個々の筒状体(帯封)にスリットして形成するもので
ある。例えば図6に示す場合は、上記実施態様のうち
の帯封を製造する例示であり、上側半部31は帯方向と
は直角の方向となる縦方向延伸X−Xの延伸フィルムを
用い、下側半部32は帯方向に沿って熱収縮可能な横方
向延伸Y−Yの延伸フィルムを用いて接合後、個々の帯
封3にカット形成している。33は接合部の一例を示し
ており、34、35はカット線である。36は開封時の
ための延伸方向X−Xに沿う切り目であり、切り易い場
合は省略して実施される。
【0024】さらに、帯封にて開封される包装容器の本
体1や蓋体2には、ポリスチレン、ハイインパクトポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等既知の合成樹脂シートを用いた成形
品があり、発泡成形品による場合もある。そして、本発
明の帯封3を用いての包装容器Aの閉封については、食
品等の収容物を収容後の包装容器Aの本体1に蓋体2を
被蓋させた後、上記した本発明による帯封3を施し、帯
封3全体への熱風供給、蒸気供給、熱水供給等の加熱手
段を用いて帯封3の下側半部32を帯方向に沿って熱収
縮させて包装容器Aに対して帯封3を巻締めてやればよ
く、特に接着層4を帯封内面または蓋体表面に有する場
合、その接合により閉塞を強化できる。
体1や蓋体2には、ポリスチレン、ハイインパクトポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等既知の合成樹脂シートを用いた成形
品があり、発泡成形品による場合もある。そして、本発
明の帯封3を用いての包装容器Aの閉封については、食
品等の収容物を収容後の包装容器Aの本体1に蓋体2を
被蓋させた後、上記した本発明による帯封3を施し、帯
封3全体への熱風供給、蒸気供給、熱水供給等の加熱手
段を用いて帯封3の下側半部32を帯方向に沿って熱収
縮させて包装容器Aに対して帯封3を巻締めてやればよ
く、特に接着層4を帯封内面または蓋体表面に有する場
合、その接合により閉塞を強化できる。
【0025】
【発明の効果】本発明による帯封を施した包装容器は、
帯封による巻締め後、使用時の電子レンジ等による加温
にて包装容器内は内圧上昇を伴い、貫通孔部分では帯封
を押し上げて、蓋体の貫通孔と、外部への連通を果たせ
ることになる。特に、低温感熱タイプの接着層を帯封内
面または蓋体表面に有する場合その帯封の熱収縮時に接
着でき、電子レンジ等による加温時の溶解によって貫通
孔と外部の連通とを容易に果たせることとなり、包装容
器内の蒸気化した空気を外部へ放出させ易くなる。
帯封による巻締め後、使用時の電子レンジ等による加温
にて包装容器内は内圧上昇を伴い、貫通孔部分では帯封
を押し上げて、蓋体の貫通孔と、外部への連通を果たせ
ることになる。特に、低温感熱タイプの接着層を帯封内
面または蓋体表面に有する場合その帯封の熱収縮時に接
着でき、電子レンジ等による加温時の溶解によって貫通
孔と外部の連通とを容易に果たせることとなり、包装容
器内の蒸気化した空気を外部へ放出させ易くなる。
【0026】また、帯封が包装容器の底側に位置する下
側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用い
ている場合には、包装容器の上側部に位置する帯封の開
封をし易く実施できて手で簡単に開封できることにな
る。
側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用い
ている場合には、包装容器の上側部に位置する帯封の開
封をし易く実施できて手で簡単に開封できることにな
る。
【図1】一部を切欠した斜視図である。
【図2】断面図である。
【図3】変更例として部分的な接着層にて貫通孔を閉塞
した場合の断面図である。
した場合の断面図である。
【図4】断面図である。
【図5】貫通孔に対して帯封の幅相当分の接着層にて閉
塞した場合の拡大断面図である。
塞した場合の拡大断面図である。
【図6】使用する帯封の製造例を示す一部切欠平面図で
ある。
ある。
A 包装容器 1 容器本体 2 蓋体 20 貫通孔 3 帯封 31 上側半部 32 下側半部 4 接着層
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 BB01A BB06A BB14A BB15A BB16A BB17A BB18A BC07A CA01 EA04 EB02 EB07 EC28 EE19 EE48 FB01 GB01 3E084 AA05 AA14 AA24 AA25 AA26 AB10 BA02 BA08 BA09 CA03 DB13 FA09 FD09 GA08 GB08 GB12 KA02 KA19
Claims (5)
- 【請求項1】容器本体に蓋体を被せてある包装容器にお
いて、蓋体には帯封巻回ゾーン内に貫通孔を設けてあ
り、当該貫通孔を閉塞できるようにした一部分または全
体が熱収縮可能な帯封が包装容器に対して熱収縮にて巻
き締めてあり、電子レンジ等による加温時には内圧上昇
にて貫通孔から帯封を押し上げて貫通孔を外部へ連通さ
せ得るようにしてあることを特徴とする帯封が施された
包装容器。 - 【請求項2】容器本体に蓋体を被せてある包装容器にお
いて、蓋体には帯封巻回ゾーン内に貫通孔を設けてあ
り、当該貫通孔を閉塞できるようにした一部分または全
体が熱収縮可能な帯封が包装容器に対して熱収縮にて巻
き締めてあり、帯封内面のうち少なくとも貫通孔閉塞側
または蓋体の表面には熱収縮のための加熱時に接着で
き、接着後における電子レンジ等による加温にて溶解で
きて貫通孔を外部へ連通させ得る低温感熱タイプの接着
層を設けてあることを特徴とする帯封が施された包装容
器。 - 【請求項3】熱収縮のための加熱は、少なくとも帯封の
全体に行きわたるように加熱されて熱収縮と接着層によ
る接着が施されてあることを特徴とする請求項2記載の
包装容器。 - 【請求項4】低温感熱タイプの接着層としては、60〜
100℃にて感熱できるものからなることを特徴とする
請求項2記載の帯封が施された包装容器。 - 【請求項5】帯封としては、包装容器の底側に位置する
下側部のみを帯方向に沿って熱収縮可能にしたものを用
いて帯封の下側部分のみを帯方向に沿って熱収縮させて
帯封を巻き締めてあることを特徴とする請求項1〜4記
載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11161359A JP2000344267A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 帯封が施された包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11161359A JP2000344267A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 帯封が施された包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344267A true JP2000344267A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15733597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11161359A Pending JP2000344267A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 帯封が施された包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000344267A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006321533A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-11-30 | Howa Sangyo Kk | 加熱食品用容器 |
JP2010195487A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-09-09 | Athena Kogyo Co Ltd | 容器 |
JP2020203731A (ja) * | 2014-11-19 | 2020-12-24 | キョーラク株式会社 | 積層剥離容器 |
JP7557250B2 (ja) | 2021-01-08 | 2024-09-27 | 大阪シーリング印刷株式会社 | トップシールフィルムおよび包装品 |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP11161359A patent/JP2000344267A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006321533A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-11-30 | Howa Sangyo Kk | 加熱食品用容器 |
JP2010195487A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-09-09 | Athena Kogyo Co Ltd | 容器 |
JP2020203731A (ja) * | 2014-11-19 | 2020-12-24 | キョーラク株式会社 | 積層剥離容器 |
JP7557250B2 (ja) | 2021-01-08 | 2024-09-27 | 大阪シーリング印刷株式会社 | トップシールフィルムおよび包装品 |
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