JP2002323273A - 膨張弁および空気調和機 - Google Patents

膨張弁および空気調和機

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JP2002323273A JP2001129447A JP2001129447A JP2002323273A JP 2002323273 A JP2002323273 A JP 2002323273A JP 2001129447 A JP2001129447 A JP 2001129447A JP 2001129447 A JP2001129447 A JP 2001129447A JP 2002323273 A JP2002323273 A JP 2002323273A
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正雄 犬井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧損が小さくて、かつ、騒音の発生を防止で
きる膨張弁および空気調和機を提供すること。 【解決手段】 膨張弁100は、絞り状態において、弁
体20の弁体冷媒通路30における絞り24の上流側の
多孔体22と下流側の多孔体23の機能によって騒音が
低減される。さらに、弁体冷媒通路30の入口31,3
1がハウジング10の弁室11の壁面に空間を空けて対
向し、かつ、弁体冷媒通路30の出口32がハウジング
10の出口13に対向しているため、ハウジング10の
入口12、出口13と、弁体20の弁体冷媒通路30の
入口31,31、出口32との間の圧損が殆どなくて、
冷媒流動音等の騒音の発生を防止できる。したがって、
極めて騒音の発生を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、膨張弁およびそ
の膨張弁を用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機には、全開状態と絞り状態を
とりうる膨張弁を2つの室内熱交換器の間に設けて、こ
の膨張弁を絞り状態にして、冷媒流の上流側の室内熱交
換器を凝縮器として機能させ、冷媒流の下流側の室内熱
交換器を蒸発器として機能させて、上記蒸発器を通る空
気を冷却除湿し、その空気をさらに上記凝縮器に通して
暖める、いわゆる再熱ドライ運転をする一方、上記膨張
弁を全開状態にして、冷房または暖房運転をするように
したものがある。
【0003】このような膨張弁においては、絞り状態に
おいて、連続的または不連続的な騒音がでることが良く
知られている。
【0004】そこで、従来、膨張弁としては、ハウジン
グ内に、上下に貫通する貫通穴を有する筒状の弁体本体
を弁座に接離可能に設け、この弁体本体が弁座に接触し
ている絞り状態で、入口からの冷媒が、弁体本体の外周
面とハウジングの内周面との間の第1漏洩通路、上記貫
通穴の上端に緩衝棒を挿入して形成された第2漏洩通
路、貫通穴内の多孔体、貫通穴に挿入された螺旋溝部材
によって形成された螺旋流路、および、貫通穴内の多孔
体を通って、出口から出て行くようにして、騒音を低減
するようにしたものがある(実開平4−113864号
公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の膨張弁では、ハウジングの入口からの冷媒が直接に
弁体本体内の貫通穴に入ることなく、狭い第1漏洩通
路、第2漏洩通路を通って貫通穴の中に入り、多孔体に
至るため、狭い第1漏洩通路と第2漏洩通路が絞りとな
り、上記した気液2相の冷媒が流入する場合、この漏洩
通路上で不連続音が発生するといった問題があった。
【0006】そこで、この発明の課題は、圧損が小さく
て、かつ、騒音の発生を防止できる膨張弁および空気調
和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明の膨張弁は、入口と、出口と、この
入口および出口に連通する弁室と、この弁室に設けられ
た弁座とを有するハウジングと、このハウジングの弁室
内に移動可能に設けられて、上記弁座に接離する当接部
を有する弁体と、上記弁体を駆動する駆動部とを備えた
膨張弁において、上記弁体は、内部に弁体冷媒通路を有
する弁体本体と、この弁体冷媒通路に設けられた絞り部
と、上記弁体冷媒通路に設けられ、冷媒が通過可能な多
孔体とを含み、上記弁座に上記当接部が当接した絞り状
態で、上記弁体冷媒通路の入口および出口が上記ハウジ
ングの入口および出口に対向するか、あるいは、弁室の
壁面に空間を空けて対向することを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、上記弁体冷媒通路に設
けらた多孔体によって気液2相の冷媒が均質流にされる
から、連続的あるいは不連続的な騒音が低減される。
【0009】さらに、上記ハウジングの弁座に弁体の当
接部が当接した絞り状態で、上記弁体冷媒通路の入口お
よび出口がハウジングの入口および出口に対向するか、
あるいは、弁室の壁面に空間を空けて対向しているか
ら、上記ハウジングの入口および出口と、弁体冷媒通路
の入口および出口との間で圧損が殆どなくなって、冷媒
流動音等の騒音が低減される。
【0010】したがって、請求項1の発明によれば、極
めて騒音の少ない膨張弁が提供される。
【0011】請求項2の発明の膨張弁は、請求項1に記
載の膨張弁において、上記絞り部の両側に上記多孔体が
設けられていることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、気液2相流状態で、砲
弾型気泡と液とが交互に現れるスラグ流やプラグ流が絞
り部に流入する場合においても、絞り部の上流側に設け
た多孔体により気液2相の冷媒は均質流化されるため、
不連続音の発生が抑えられる。この場合、多孔体の細孔
径が小さいほど、ガス冷媒と液冷媒との均質化が促進さ
れ、不連続音は小さくなる。また、絞り部より噴出され
る高速の気液2相の噴流は、絞り部の下流に設けた多孔
体により速やかに拡散され減速されるため、連続音が低
減される。
【0013】請求項3の発明の膨張弁は、請求項1また
は2に記載の膨張弁において、上記当接部が、弁体冷媒
通路の壁部から内側に屈曲したテーパ状の部分であるこ
とを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、上記当接部が、弁体冷
媒通路の壁部から内側に屈曲したテーパ状の部分である
から、当接部を簡単安価に製造できる。
【0015】請求項4の発明の膨張弁は、請求項3に記
載の膨張弁において、テーパー状に屈曲した上記当接部
によって、上記絞り部または上記多孔体の少なくとも一
方を固定していることを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、上記当接部は、弁座に
接離して開閉する本来の機能の他に、上記絞り部または
上記多孔体の少なくとも一方を固定する機能を有する。
したがって、上記絞り部や上記多孔体を簡単安価に固定
することができる。
【0017】請求項5の発明の膨張弁は、請求項3また
は4に記載の膨張弁において、上記テーパー状に屈曲し
た当接部は、かしめ加工によって形成されていることを
特徴としている。
【0018】上記構成によれば、上記テーパー状に屈曲
した当接部は、かしめ加工によって形成されているか
ら、当接部が簡単安価に製造できる。
【0019】請求項6の発明の膨張弁は、請求項1乃至
5のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記絞り部
は、上記弁体本体と同じ材質で形成され、かつ、弁体本
体と一体に形成されていることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、上記絞り部は、上記弁
体本体と同じ材質で形成され、かつ、弁体本体と一体に
形成されているから、つまり、絞りが弁体本体に形成さ
れているから、絞り部としての別部材が不必要になっ
て、絞りが簡単安価に製造できる。
【0021】請求項7の発明に膨張弁は、請求項1乃至
5のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記絞り部
は弾性体で形成されていることを特徴としている。
【0022】上記構成によれば、上記絞り部は弾性体で
形成されているから、この絞り部を弁体冷媒通路の内壁
面等に密着させて、無用の隙間をなくすることができ、
したがって、安定した絞り量を得ることができる。
【0023】請求項8の発明の膨張弁は、請求項1乃至
7のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記多孔体
の少なくとも1つは、略円板状または円柱状であること
を特徴としている。
【0024】上記構成によれば、上記多孔体の少なくと
も1つは、略円板状または円柱状であるから、この多孔
体を簡単安価に製造でき、弁体冷媒通路内に簡単に密に
装着することができる。
【0025】請求項9の発明の膨張弁は、請求項1乃至
8のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記多孔体
の少なくとも1つは、略円筒状またはリング状であり、
この略円筒状またはリング状の多孔体が弁体本体に外嵌
されていることを特徴としている。
【0026】上記構成によれば、略円筒状またはリング
状の多孔体が弁体本体に外嵌しているから、この多孔体
によって、大きな通路面積を有する入口または出口を形
成することができる。
【0027】請求項10の発明の膨張弁は、請求項1乃
至9のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記弁体
を弁座に向けて付勢するスプリングと、上記駆動部と
は、上記弁体の両側に配置され、かつ、上記駆動部は、
上記弁体を押圧して、弁体を弁座から離間させることを
特徴としている。
【0028】上記構成によれば、上記弁体を弁座に向け
て付勢するスプリングと、上記駆動部とは、上記弁体の
両側に別々に配置されていて、上記駆動部は弁体を押圧
のみする。したがって、一般に電気系である駆動部と、
機械系である弁体とを分離できて、製造組み立てが容易
で、メンテナンスが容易になる。
【0029】請求項11の発明の膨張弁は、請求項10
に記載の膨張弁において、上記スプリングは、上記弁体
本体に、上記多孔体または絞り部の少なくとも1つを直
接的または間接的に押し付けて、上記多孔体または絞り
部の少なくとも1つを弁体本体に取り付けていることを
特徴としている。
【0030】上記構成によれば、上記弁体の当接部を弁
座に押し付けるスプリングのばね力によって、上記多孔
体または絞り部の少なくとも1つを弁体本体に取り付け
ている。したがって、上記多孔体または絞り部の少なく
とも1つを弁体本体に簡単に取り付けることができる。
【0031】請求項12の発明の膨張弁は、請求項1乃
至11のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記絞
り部の絞りと上記多孔体との間に、上記絞りの断面積よ
りも大きな断面積の空所を有することを特徴としてい
る。
【0032】絞り部の絞りの前後に空所を設けず、多孔
体を絞り部の絞りに直接接触させて設けた場合、この接
触部分で、絞り部の絞りと多孔体の孔との重なり具合に
よっては、絞り部の絞りや多孔体の孔よりも、冷媒の通
過断面積が狭くなるところができることがあり、ここで
スラッジ等が詰り易くなる。この構成によれば、上記絞
り部の絞りと上記多孔体との間に、上記絞り部の絞りの
断面積よりも大きな断面積の空所を有するから、絞り部
の絞りと多孔体の孔とが直接接触することなく、この部
分でのスラッジの詰まりを防止できる。さらに、上記構
成によれば、上記絞り部の絞りと上記多孔体との間に、
上記絞りの断面積よりも大きな断面積の空所を有するか
ら、この空所にスラッジ等が溜まる。したがって、多孔
体の目詰まりを防止できる。
【0033】請求項13の発明の膨張弁は、請求項12
に記載の膨張弁において、上記絞り部は、上記絞りの少
なくとも下流側に上記空所を有することを特徴としてい
る。
【0034】上記構成によれば、上記絞りの減圧過程に
よって、温度および圧力が低下した冷媒および冷凍機油
からスラッジが析出しても、このスラッジは、絞りの下
流側の上記空所に溜められる。したがって、絞りの下流
側の多孔体の目詰まりを防止できる。
【0035】請求項14の発明の膨張弁は、請求項1乃
至13のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記多
孔体の孔の径は、上記絞り部の絞りの径よりも小さいこ
とを特徴としている。
【0036】上記構成によれば、絞り部の上流側に設け
た多孔体の孔の径を絞り部の絞りの径よりも小さくする
ことにより、絞り部で気泡が分裂することが少なくな
り、不連続音はさらに低減される。また、さらに、上記
多孔体の孔の径は、上記絞り部の絞りの径よりも小さい
から、上記多孔体はフィルタとしての機能を有し、絞り
の目詰まりを防止できる。
【0037】請求項15の発明の膨張弁は、入口と、出
口と、この入口および出口に連通する弁室と、この弁室
に設けられた弁座とを有するハウジングと、このハウジ
ングの弁室内に移動可能に設けられて、上記弁座に接離
する当接部を有する弁体と、上記弁体を駆動する駆動部
とを備えた膨張弁において、上記弁体は、内部に弁体冷
媒通路を有する弁体本体と、この弁体冷媒通路に設けら
れた絞り部と、上記弁体冷媒通路に設けられ、冷媒が通
過可能な多孔体とを含み、上記多孔体の孔の径は、上記
絞り部の絞りの径よりも小さいことを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、絞り部の上流側に設け
た多孔体の孔の径を絞り部の絞りの径よりも小さくする
ことにより、絞り部で気泡が分裂することが少なくな
り、不連続音はさらに低減される。また、さらに、上記
多孔体の孔の径は、上記絞り部の絞りの径よりも小さい
から、上記多孔体はフィルタとしての機能を有し、絞り
の目詰まりを防止できる。
【0039】請求項16の発明の膨張弁は、請求項1乃
至15のいずれか1つに記載の膨張弁において、上記多
孔体の肉厚が、その多孔体の孔の径の2倍以上であるこ
とを特徴としている。
【0040】上記構成によれば、上記多孔体の肉厚が、
その多孔体の孔の径の2倍以上であるから、その多孔体
において冷媒は少なくとも2つの孔を通過する。したが
って、この多孔体は、冷媒を充分に拡散でき、減速で
き、気液2相の冷媒を確実に均質流にすることができ
る。
【0041】請求項17の発明の空気調和機は、圧縮機
と、室外熱交換器と、膨張機構と、第1室内熱交換器
と、請求項1乃至16のいずれか1つに記載の膨張弁
と、第2室内熱交換器とを順次接続した冷媒回路を有す
ることを特徴としている。
【0042】上記構成によれば、上記膨張弁を絞り状態
にして、再熱ドライ運転を行うことができる。さらに、
上記膨張弁は、絞り状態で、流動音等の騒音の発生を抑
制できるから、この空気調和機は騒音の発生が少ない。
【0043】請求項18の発明の空気調和機は、請求項
17に記載の空気調和機において、上記冷媒回路にはフ
ィルタが設けられ、このフィルタの孔の径は上記多孔体
の孔の径よりも小さいことを特徴としている。
【0044】上記構成によれば、絞り部の上流側に設け
た多孔体の孔の径を絞り部の絞りの径よりも小さくする
ことにより、絞り部で気泡が分裂することが少なくな
り、不連続音はさらに低減される。また、さらに、上記
フィルタの孔の径が多孔体の孔の径よりも小さいから、
多孔体の目詰まりが防止される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0046】(第1の実施の形態)図1に示すように、
この膨張弁100は、ハウジング10と、このハウジン
グ10内に昇降可能に設けた弁体20と、この弁体20
を駆動する駆動部40とからなる。
【0047】上記ハウジング10は、弁室11と、この
弁室10に横方向から連通する入口12と、弁室11に
下方から連通する出口13と、弁室11の下面に設けら
れた弁座15とを備える。
【0048】一方、上記弁体20は、剛体である弁体本
体21と、円柱形状の多孔体22と、円板形状の多孔体
23と、中央に絞り(絞り穴)24を有する円板状の絞
り部25とからなる。上記弁体本体21には、下端が開
口する有底の丸い大径の穴27と、この穴27に横方向
から交わる小径の穴28とを形成して、この穴27、2
8によって弁体冷媒通路30を形成している。上記大径
の穴27には、順に、上記円柱形状の多孔体22、絞り
部25および円板形状の多孔体23を密に嵌合して挿入
し、上記大径の穴27の壁部の先端を、かしめ加工で、
内側にテーパー状に屈曲させて、この内側に屈曲したテ
ーパー状の部分29で、上記多孔体22、23および絞
り部25を穴27の底に向けて押し付けて固定してい
る。上記テーパー状の部分29は、かしめ加工で形成さ
れるので、簡単、安価に作ることができる。このテーパ
状の部分29は、弁座15に密接することが可能な当接
部29を構成している。つまり、この当接部29は、弁
座15に接離して開閉を行う機能の他に、多孔体22,
23および絞り部25を固定する機能を有している。
【0049】上記弁体20の当接部29が弁座15に密
着している絞り状態で、上記穴27,28からなる弁体
冷媒通路30の入口31,31が弁室11の壁面に空間
を空けて対向し、かつ、弁体冷媒通路30の出口32が
ハウジング11の出口13に対向している。これによ
り、上記絞り状態で、冷媒は、圧損(抵抗)を殆ど受け
ることなく、ハウジング10の入口12から弁体2の弁
体冷媒通路30の入口31,31に流入でき、かつ、弁
体20の弁体冷媒通路30の出口32からハウジング1
0の出口13に流出できて、冷媒の流動音等の騒音の発
生が防止される。
【0050】上記絞り部25は、例えば、ゴムや弾性樹
脂等の弾性体からなっていて、上記当接部29によって
多孔体23等が押圧された際に、絞り部25が弾性変形
して多孔体22,23の端面および弁体本体21の穴2
7の内面に密着する。このため、上記多孔体22,23
の端面および弁体本体21の穴27の内面と絞り部25
との間に隙間が生じなくて、安定した絞り量が得られ
る。上記絞り部25の絞り24の径(直径)は、例え
ば、0.5〜2mmである。
【0051】一方、上記多孔体22,23は、例えば、
発泡金属、発泡樹脂、燒結金属、セラミックス等の材料
からなり、多数の孔を有して、冷媒を通過させることが
できる。上記多孔体22、23の孔の径は、例えば、
0.2〜2mmであって、かつ、上記絞り部25の絞り
24の径よりも小さくしている。こうすることによっ
て、上記多孔体22、23は、フィルタとして機能して
絞り24の詰まりを防止し、気泡を予め微細化して絞り
24での気泡の分裂を防止し、かつ、気液2相の冷媒を
均質流にすることができる。上記多孔体22,23の肉
厚(冷媒が通過する方向の厚さ)は、上記孔の径の2倍
以上になっていて、各多孔体22,23において冷媒が
少なくとも2つの孔を通過するようにして、絞り24か
ら噴出する冷媒を拡散し、減速すると共に、気液2相の
冷媒を均質流化している。
【0052】なお、上記多孔体22,23は、比較的機
械的強度が弱いが、弁体本体21に嵌合して保護してい
るので、損傷するおそれがない。
【0053】一方、上記駆動部40は、プランジャー4
1と、吸引子42と、図示しないソレノイドと、スプリ
ング43とからなる。上記プランジャー41、吸引子4
2およびソレノイドは、磁気回路を構成している。上記
ソレノイドが励磁されると、図1に示すように、スプリ
ング43のばね力に抗して、プランジャー41が吸引子
42に吸引されて下降する一方、上記ソレノイドが消磁
されると、図示しないが、スプリング43のばね力によ
って、プランジャー41が吸引子42から離間させられ
て、上昇させられる。なお、45はガイドである。
【0054】上記プランジャー41は弁体2の弁体本体
21の上端に連結していて、上記プランジャー41の下
降によって、弁体20の当接部29が弁座15に密着し
て絞り状態になる一方、上記プランジャー41の上昇に
よって、弁体20の当接部29が弁座15から離間して
全開状態になる。
【0055】上記構成において、今、駆動部40の図示
しないソレノイドの励磁により、図1に示すように、弁
体20の当接部29がハウジング10の弁座15に密着
している絞り状態にあって、気液2相の冷媒が矢印Xに
示すように流れているとする。
【0056】このとき、冷媒は、まず、ハウジング10
の入口12から弁体20の弁体冷媒通路30の入口3
1,31に流れるが、弁体冷媒通路30の入口31,3
1がハウジング10の弁室11の壁面に空間を空けて対
向しているから、ハウジング10の入口12から弁体冷
媒通路30の入口31,31に至る間の通路面積が大き
くて、殆ど圧損を受けることがなくて、冷媒流動音等の
騒音の発生が防止される。
【0057】上記弁体冷媒通路30の入口31,31に
流入した気液2相の冷媒は、円柱形状の多孔体22を通
過する間に、気体冷媒と液冷媒が混じり合って均質流化
され、かつ、気泡が微細化されて絞り24の径よりも小
さくなって、絞り部25の絞り24に流入する。このよ
うに、気体冷媒と液冷媒が均質に混じり合った均質流が
絞り24を通って、気泡と液冷媒が交互に絞り24を通
ることがないので、不連続的な騒音の発生が防止され
る。さらに、上記多孔体22の孔の径が絞り24の径よ
りも小さいから、多孔体22から出て絞り24に流入す
る気泡の径が、絞り24の径よりも小さくて、絞り24
で気泡が分裂することがなく、不連続的な騒音の発生が
防止される。さらにまた、上記多孔体22の孔の径が絞
り24の径よりも小さいから、多孔体22がフィルタの
役目をして、絞り24が異物で詰まるのを防止できる。
【0058】気液2相の冷媒の場合も液冷媒だけの場合
も、いずれであっても、絞り24で減圧されて、高速の
気液2相の噴流となるが、直ちに、下流側の円板形状の
多孔体23に流入する。この気液2相の冷媒は、多孔体
23の内部を通過する間に、徐々に拡散されながら、細
分化され、減速されるから、連続的な騒音の発生が防止
される。さらに、この多孔体23を気液2相の冷媒が通
るから、冷媒の圧力の脈動が抑制されて、不連続的な騒
音の発生が防止される。
【0059】上記多孔体22,23の肉厚は、その内部
の孔の径の2倍以上あるから、冷媒が多孔体22,23
の各々を通過する間に、少なくとも2個の孔を通過す
る。したがって、上流側の多孔体22で、気液2相の冷
媒を確実に均質流にして絞り24に流入させることがで
き、また、下流側の多孔体23で、絞り24から噴出す
る冷媒流を確実に拡散させて、減速することができる。
【0060】上記多孔体23から流出した冷媒は、弁体
冷媒通路30の出口32を通って、ハウジング10の出
口13に至る。このとき、上記弁体冷媒通路30の出口
32がハウジング10の出口13に対向しているから、
弁体冷媒通路30の出口32からハウジング10の出口
13に至る間に抵抗がなくて、圧損を受けることなく
て、冷媒流動音等の騒音の発生が防止される。
【0061】一方、この膨張弁100を全開状態にする
には、上記駆動部40の図示しないソレノイドを消磁し
て、スプリング43のばね力によって、プランジャ−4
1を吸引子42から離間させて上昇させて、弁体20を
上昇させて、弁座15と当接部29との間を開放する。
【0062】このとき、図示しないが、弁体20が上昇
しているから、弁体20はハウジング10の入口12と
出口13との間の冷媒の流れに対して殆ど抵抗となるこ
とはない。
【0063】この第1の実施の形態の膨張弁100は、
絞り状態において、弁体20の弁体冷媒通路30におけ
る絞り24の上流側の多孔体22と下流側の多孔体23
の機能によって騒音を低減できることに加えて、弁体冷
媒通路30の入口31,31がハウジング10の弁室1
1の壁面に空間を空けて対向し、かつ、弁体冷媒通路3
0の出口32がハウジング10の出口13に対向してい
るため、ハウジング10の入口12、出口13と、弁体
20の弁体冷媒通路30の入口31,31、出口32と
の間の圧損が殆どなくて、冷媒流動音(冷媒通過音)等
の騒音の発生を防止でき、したがって、極めて騒音の発
生を少なくできる。
【0064】(第2の実施の形態)図2に示すように、
この第2の実施の形態の膨張弁200は、ハウジング5
0と弁体60と駆動部70とからなる。
【0065】上記ハウジング50は、駆動部70に連な
る部分のみが第1の実施の形態のハウジング10と異な
り、弁室11、入口12、出口13および弁座15は、
第1の実施の形態の各部分と同じである。
【0066】上記駆動部70は、プランジャ−71、吸
引子72、スプリング73、ガイド75および図示しな
いソレノイドからなり、機能的には、第1の実施の形態
の駆動部40と略同じである。但し、この第2の実施の
形態では、プランジャ−71の下面は円錐面になってお
り、吸引子73の上面はプランジャ−71の円錐面に嵌
合する円錐面なっている。
【0067】上記弁体60は、弁体本体61と、円筒形
状の多孔体62と、円板形状の多孔体63とを備える。
上記弁体本体61には、下端に開口する丸い大径の穴6
6と、その穴66に連通する空所の一例としての円錐状
の穴67と、その円錐状の穴67の小径側と連通する絞
り68となる小径の穴68と、その穴68に連通する横
方向の貫通穴69とからなる弁体冷媒通路130を形成
している。
【0068】上記弁体本体61の外周に設けた片溝に、
上記円筒形状の多孔体62を嵌合し、この多孔体62を
弁体本体61に例えばスナップリング等の止め輪64で
固定している。また、上記弁体本体61の丸い大径の穴
66には、上記円板形状の多孔体63を密に嵌め込んで
いる。この多孔体63は、弁体本体61に当接部65の
かしめで固定している。もっとも、上記多孔体62,6
3は、圧入、接着等で弁体本体61に固定してもよい。
【0069】一方、上記弁体60の弁体本体61の当接
部65が弁座15に密着している絞り状態で、上記穴6
6,67,68,69からなる弁体冷媒通路130の入
口131となる円筒形状の多孔体62がハウジング50
の弁室11の壁面および入口12に空間を空けて対向
し、かつ、弁体冷媒通路130の出口132がハウジン
グ50の出口13に対向している。これにより、上記絞
り状態で、冷媒は、圧損を殆ど受けることなく、ハウジ
ング50の入口12から弁体60の弁体冷媒通路130
の入口131に流入でき、かつ、弁体冷媒通路130の
出口132からハウジング50の出口13に流出でき
て、冷媒流動音等の騒音の発生が防止される。
【0070】一方、上記弁体冷媒通路130における絞
り68の径は、例えば、0.5〜2mmである。上記絞
り68は、弁体本体61に直接形成しているから、簡単
安価に形成することができる。なお、見方を変えると、
上記弁体本体61の一部が、絞り68を有する絞り部で
ある。
【0071】一方、上記多孔体62,63は、例えば、
発泡金属、発泡樹脂、燒結金属、セラミックス等の材料
からなり、多数の孔を有して、冷媒を通過させることが
できる。上記多孔体62、63の孔の径は、例えば、
0.2〜2mmであって、上記絞り68の径よりも小さ
くしている。こうすることによって、上記多孔体62
は、フィルタとして機能して絞り68の詰まりを防止
し、気泡を予め微細化して絞り68での気泡の分裂を防
止し、かつ、気液2相の冷媒を均質流にすることができ
る。上記多孔体62,63の肉厚(冷媒が通過する方向
の厚さ)は、上記孔の径の2倍以上になっていて、各多
孔体62,63において冷媒が少なくとも2つの孔を通
過するようにして、冷媒を拡散し、減速すると共に、気
液2相の冷媒を均質流化している。特に、上記多孔体6
3は、絞り68から噴出する冷媒を拡散し、減速して、
脈動を抑制して、騒音を低減している。
【0072】この第2の実施の形態の膨張弁200は、
第1の実施の形態と同様に、絞り状態において、弁体6
0の弁体冷媒通路130における絞り68の上流側の多
孔体62と下流側の多孔体63の機能によって騒音を低
減できることに加えて、弁体冷媒通路130の入口13
1,131がハウジング50の弁室11の壁面に空間を
空けて対向し、かつ、弁体冷媒通路130の出口132
がハウジング50の出口13に対向しているため、ハウ
ジング50の入口12、出口13と、弁体60の弁体冷
媒通路130の入口131,131、出口132との間
の圧損が殆どなくて、冷媒通過音等の騒音の発生を防止
でき、したがって、極めて騒音の発生を少なくできる。
【0073】さらに、この第2の実施の形態では、円筒
形状の多孔体62を用いているので、冷媒が通過する多
孔体62の面積を増大することができる。例えば、図示
しないが、穴69を互いに交差する複数本にして、弁体
冷媒通路130の入口131を4個以上にして、1つの
円筒形状の多孔体62で4個以上の入口131を塞い
で、騒音を低減するようにしてもよい。
【0074】また、この第2の実施の形態では、絞り6
8の下流側に徐々に拡大する円錐形状の穴67を設けた
から、冷媒が絞り68を通過することにより温度、圧力
の低下する減圧過程によって、冷媒、冷凍機油から析出
するスラッジをこの円錐状の穴67に貯めて、多孔体6
3にスラッジが目詰まりするのを防止することができ
る。
【0075】(第3の実施の形態)図3に示すように、
この膨張弁300は、ハウジング80と、このハウジン
グ80内に昇降可能に設けた弁体90と、この弁体90
を駆動する駆動部160とからなる。
【0076】上記ハウジング80は、ハウジング本体8
1と、このハウジング本体81にシール部材87を介し
て固定したカバー82とからなる。上記ハウジング80
には、弁室83と、この弁室83に下部の横方向から連
通する入口84と、弁室83に上部の横方向から連通す
る出口85と、弁室83の高さ方向の中央部に設けられ
た弁座86とを備える。
【0077】一方、上記弁体90は、略カップ状の弁体
本体91と、異なる径の円板形状の多孔体92,93
と、中央に絞り94を有する円板状の絞り部95と、押
えリング99とからなる。上記弁体本体91の下部を、
カバー82の内周面に摺動自在に嵌合して、上記弁体本
体91を軸方向に移動可能に案内している。上記弁体本
体91には、下端が開口する有底の4段の段付の丸い大
径の穴96と、この大径の穴96に上方向から交わる小
径の穴97,97と、上記大径の穴96の下部に横方向
から交わる穴98を形成して、この穴96,97,9
7,98によって弁体冷媒通路140を形成している。
上記穴98が弁体冷媒通路140の入口98である、穴
97,97が弁体冷媒通路140の出口97,97であ
る。上記4段の大径の穴96には、順に、小径の多孔体
92、中径の絞り部95、大径の多孔体93および最大
径の押えリング99を密に嵌合している。この押えリン
グ99とカバー82との間にコイルスプリング105を
縮装して、上記弁体90の弁体本体91の上端周縁の当
接部103を弁座86に押し付けると共に、上記弁体本
体91に、多孔体92,93、絞り部95および押えリ
ング99を押し付けて固定している。このように、上記
弁体90を弁座86に付勢するコイルスプリング105
のばね力を利用して、多孔体92,93および絞り部9
5を弁体本体91に固定しているので、かしめ等が不要
で、多孔体92,93等を弁体本体91に簡単に固定す
ることができる。
【0078】上記弁体90の当接部103が弁座86に
密着している絞り状態で、上記弁体冷媒通路140の入
口98が弁室83の壁面およびハウジング80の入口8
4に空間を空けて対向し、かつ、上記弁体冷媒通路14
0の出口97,97がハウジング80の弁室83の壁面
に空間を空けて対向している。これにより、上記絞り状
態で、冷媒は、圧損を殆ど受けることなく、ハウジング
80の入口84から弁体90の弁体冷媒通路140の入
口98に流入でき、かつ、弁体90の弁体冷媒通路14
0の出口97,97から弁室83を介してハウジング8
0の出口85に流出できて、冷媒流動音等の騒音の発生
が防止される。
【0079】一方、上記絞り部95は、ゴム等の弾性体
あるいは金属、硬質樹脂等の剛体からなり、絞り94の
径は、例えば、0.5〜2mmである。
【0080】一方、上記多孔体92,93は、例えば、
発泡金属、発泡樹脂、燒結金属、セラミックス等の材料
からなり、多数の孔を有して、冷媒を通過させることが
できる。上記多孔体62、63の孔の径は、例えば、
0.2〜2mmであって、上記絞り94の径よりも小さ
くしている。上記多孔体92,93の肉厚は、上記孔の
径の2倍以上になっていて、各多孔体92,93におい
て冷媒が少なくとも2つの孔を通過するようにしてい
る。したがって、上記多孔体92,93は、第1の実施
の形態の多孔体22,23と全く同じ騒音を低減する機
能と、絞り94の目詰まりを防止するフィルタ機能とを
有する。
【0081】一方、上記駆動部160は、先端にプッシ
ュピン165を有するプランジャー161と、吸引子1
62と、上記プランジャー161と吸引子162との間
に縮装したコイルスプリング164と、上記プランジャ
ー161の回りに配置された図示しないソレノイドとか
らなる。上記コイルスプリング164のばね力は、弁体
90を弁座86に付勢するコイルスプリング105のば
ね力よりも強く設定している。
【0082】上記ソレノイドを励磁すると、図3に示す
ように、プランジャー161がコイルスプリング164
のばね力に抗して吸引子162に密着させられて、プッ
シュピン165が弁体90から離間し、弁体90は、駆
動部160と反対側にあるコイルスプリング105のば
ね力によって、当接部103が弁座86に密着させられ
て、この膨張弁300は絞り状態になる。
【0083】一方、上記ソレノイドが消磁すると、プラ
ンジャー161がコイルスプリング164のばね力によ
って吸引子162から離間させられて、プッシュピン1
65が弁体本体91をコイルスプリング105のばね力
に打ち勝って下方に押し下げて、弁体90の当接部10
3が弁座86から離間して、この膨張弁300は全開状
態になる。
【0084】この第3の実施の形態の膨張弁300は、
第1の実施の形態と同様に、絞り状態において、弁体9
0の弁体冷媒通路140における絞り94の上流側の多
孔体93と下流側の多孔体92の機能によって騒音を低
減できることに加えて、弁体冷媒通路140の入口98
がハウジング80の弁室83の壁面およびハウジング8
0の入口84に空間を空けて対向し、かつ、弁体冷媒通
路140の出口97,97がハウジング80の弁室83
の壁面に空間を空けて対向しているため、ハウジング8
0の入口84、出口85と、弁体90の弁体冷媒通路1
40の入口98、出口97,97との間の圧損が殆どな
くて、冷媒通過音等の騒音の発生を防止でき、したがっ
て、極めて騒音の発生を少なくできる。
【0085】さらに、この第3の実施の形態では、弁体
90の両側に、弁体90を弁座86に付勢するコイルス
プリング105と、駆動部160とを設けて、電気系で
ある駆動部160と、機械系である弁体90とを分離し
ているので、この膨張弁300は製造が容易で、また、
メンテナンスも容易である。
【0086】(第4の実施の形態)図4に示すように、
この膨張弁400は、ハウジング10と、このハウジン
グ10内に昇降可能に設けた弁体110と、この弁体1
10を駆動する駆動部40とからなる。
【0087】上記ハウジング10と駆動部40は、第1
の実施の形態のハウジング10と駆動部40と全く同じ
構成をしており、したがって、第1の実施の形態の各部
分と同じ構成の部分は同じ参照番号を付して説明を省略
する。
【0088】上記弁体110は、剛体である弁体本体1
11と、略円柱形状の多孔体112,113と、絞り1
16と空所117,118を有する弾性体または剛体製
の絞り部115とからなる。
【0089】上記弁体本体111には、下端が開口する
有底の段付きの丸い大径の穴121と、この穴121の
上部に横方向から交わる小径の穴122とを形成して、
この穴121,122によって弁体冷媒通路150を形
成している。上記段付きの大径の穴27には、順に、円
柱形状の多孔体112、絞り部115と、その絞り部1
15に把持された円柱形状の多孔体113とを密に嵌合
して挿入し、上記大径の穴121の壁部の先端を、かし
め加工で、内側にテーパー状に屈曲させて、この内側に
屈曲したテーパー状の部分129で、上記多孔体11
2,113および絞り部115を穴121の底に向けて
押し付けて固定している。上記テーパー状の部分129
は、かしめ加工で形成されるので、簡単、安価に作るこ
とができる。このテーパ状の部分129は、弁座15に
密接することが可能な当接部129を構成している。つ
まり、この当接部129は、弁座15に接離して開閉を
行う機能の他に、多孔体112,113および絞り部1
15を固定する機能を有している。
【0090】上記弁体110の当接部129が弁座15
に密着している絞り状態で、上記穴121,122から
なる弁体冷媒通路150の入口122,122が弁室1
1の壁面に空間を空けて対向し、かつ、弁体冷媒通路1
50の多孔体113からなる出口113がハウジング1
0の出口13に対向している。これにより、上記絞り状
態で、冷媒は、圧損(抵抗)を殆ど受けることなく、ハ
ウジング10の入口12から弁体110の弁体冷媒通路
150の入口122に流入でき、かつ、弁体110の弁
体冷媒通路150の出口113からハウジング10の出
口13に流出できて、冷媒の流動音等の騒音の発生が防
止される。
【0091】上記絞り部115の絞り116の径は、例
えば、0.5〜2mmである。この絞り116の上流側
の空所117は、絞り116の断面積および容積よりも
大きな断面積および容積を有する。また、この絞り11
6の下流側の空所118は、上流側の空所117の断面
積および容積よりも大きな断面積および容積を有する。
【0092】一方、上記多孔体112は、上端のコーナ
が湾曲しており、多孔体113も、下端のコーナが湾曲
している。上記多孔体112,113は、例えば、発泡
金属、発泡樹脂、燒結金属、セラミックス等の材料から
なり、多数の孔を有して、冷媒を通過させることができ
る。上記多孔体112,113の孔の径は、例えば、
0.2〜2mmであって、かつ、上記絞り部115の絞
り116の径よりも小さくしている。
【0093】この第4の実施の形態の膨張弁400は、
第1の実施の形態と同様に、絞り状態において、弁体1
10の弁体冷媒通路150における絞り116の上流側
の多孔体112と下流側の多孔体113の機能によって
騒音を低減できることに加えて、弁体冷媒通路150の
入口122がハウジング10の弁室11の壁面に空間を
空けて対向し、かつ、弁体冷媒通路150の出口113
がハウジング10の出口13に対向しているため、ハウ
ジング10の入口12、出口13と、弁体110の弁体
冷媒通路150の入口122、出口113との間の圧損
が殆どなくて、冷媒通過音等の騒音の発生を防止でき、
したがって、極めて騒音の発生を少なくできる。
【0094】絞り部の絞りの前後に空所を設けず、多孔
体を絞り部の絞りに直接接触させて設けた場合、この接
触部分で、絞り部の絞りと多孔体の孔との重なり具合に
よっては、絞り部の絞りや多孔体の孔よりも、冷媒の通
過断面積が狭くなるところができることがあり、ここで
スラッジ等が詰り易くなる。この構成によれば、上記絞
り部115の絞り116と上記多孔体112,113と
の間に、上記絞り部115の絞り116の断面積よりも
大きな断面積の空所117,118を有するから、絞り
部115の絞り116と多孔体112,113の孔とが
直接接触することなく、この部分でのスラッジの詰まり
を防止できる。さらに、この第4の実施の形態の膨張弁
400では、絞り部115の絞り116の両側に空所1
17,118を設けているので、冷媒、冷凍機油から析
出したスラッジが空所117,118に溜まって、多孔
体112,113に目詰まりするのが防止される。特
に、絞り116の下流側では、減圧過程で冷媒の圧力、
温度が低下するため、冷媒および冷凍機油からスラッジ
が析出し易いが、絞り116の下流側の空所118は、
絞り116の上流側の空所117よりも断面積および容
積が大きいため、析出したスラッジを充分に溜めること
ができる。したがって、下流側の多孔体113の目詰ま
りを防止できる。
【0095】上記第4の実施の形態では、絞り116の
上流側と下流側とに空所117,118を設けたが、下
流側のみに空所を設けてもよい。
【0096】上記第1から第4の実施の形態では、駆動
部40,70,160は、ソレノイドを用いているが、
ソレノイドに代えて、ステッピングモータ等のモータを
用いて、弁体を駆動するようにしてもよい。
【0097】また、上記第1から第4の実施の形態の膨
張弁において、冷媒を前述と逆方向に流して、ハウジン
グ10,50,80および弁体冷媒通路30,130,
140,150の入口を出口とし、出口を入口としても
よい。
【0098】(第5の実施の形態)図5は第5の実施の
形態の空気調和機の冷媒回路の回路図である。
【0099】この冷媒回路は、圧縮機201と、四路切
換弁202と、室外熱交換器203と、フィルタ204
と、膨張機構の一例としての膨張弁205と、フィルタ
206と、液閉鎖弁207と、第1室内熱交換器208
と、いわゆるドライ弁として機能する第1の実施の形態
の膨張弁100と、第2室内熱交換209と、ガス閉鎖
弁210と、上記四路切換弁202と、フィルタ211
と、上記圧縮機201とを順次接続した閉回路である。
上記膨張弁100は、図1に示す入口12を第1室内熱
交換器208に接続し、出口13を第2室内熱交換器2
09に接続している。
【0100】上記フィルタ204,206,211のメ
ッシュの孔の径は、上記膨張弁100の多孔体22,2
3の孔の径よりも小さくして、このフィルタ204,2
06,211で異物を除去して、多孔体22,23に目
詰まりがしないようにしている。
【0101】上記構成の空気調和機は、膨張弁100を
全開状態にして、四路切換弁202を図示の状態にする
と、冷房運転を行い、四路切換弁202を図示の状態か
ら切り替えると、暖房運転を行う。
【0102】一方、上記四路切換弁202を図5に示す
冷房運転状態にして、膨張弁206を全開にし、膨張弁
100を、図1に示す絞り状態にすると、第1室内熱交
換器208は凝縮器として動作し、第2室内熱交換器2
09は蒸発器として動作して、再熱ドライ運転を行うこ
とができる。
【0103】このとき、上記第1の実施の形態の膨張弁
100を用いているから、冷媒流動音等の騒音の発生を
防止することができる。
【0104】上記第1の実施の形態の膨張弁100に代
えて、第2から第4の実施の形態の膨張弁200,30
0,400を用いても、同様の作用効果が得られる。
【0105】この空気調和機においては、冷媒としては
HCFC系冷媒に限らず、HFC系冷媒等種々の冷媒が
使用でき、また、冷凍機油として、鉱油の他に、エーテ
ル系、エステル系等の油を使用できる。
【0106】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明によれば、ハウジングの弁座に弁体の当接部が当接し
た絞り状態で、弁体冷媒通路に設けた多孔体によって気
液2相の冷媒が均質流にされるから、連続的あるいは不
連続的な騒音を低減でき、さらに、上記弁体冷媒通路の
入口および出口がハウジングの入口および出口に対向す
るか、あるいは、弁室の壁面に空間を空けて対向してい
るから、上記ハウジングの入口および出口と、弁体冷媒
通路の入口および出口との間で圧損が殆どなくなって、
冷媒流動音等の騒音を低減できて、極めて騒音の少ない
膨張弁が提供される。
【0107】請求項2の発明によれば、絞り部の両側に
多孔体を設けているので、絞りの上流側と下流側とで騒
音低減作用を行うことができ、極めて騒音を低減するこ
とができる。
【0108】請求項3の発明によれば、弁体の当接部
が、弁体冷媒通路の壁部から内側に屈曲したテーパ状の
部分であるから、当接部を簡単安価に製造できる。
【0109】請求項4の発明によれば、テーパー状に屈
曲した当接部によって、絞り部または多孔体の少なくと
も一方を固定しているので、上記当接部は、弁座に接離
して開閉する本来の機能の他に、上記絞り部または上記
多孔体の少なくとも一方を固定する機能を有する。した
がって、上記絞り部や多孔体を簡単安価に固定すること
ができる。
【0110】請求項5の発明によれば、弁体のテーパー
状に屈曲した当接部は、かしめ加工によって形成されて
いるから、当接部が簡単安価に製造できる。
【0111】請求項6の発明によれば、絞り部は、弁体
本体と同じ材質で形成され、かつ、弁体本体と一体に形
成されているから、絞り部としての別部材が不必要にな
って、絞りが簡単安価に製造できる。
【0112】請求項7の発明によれば、絞り部は弾性体
で形成されているから、この絞り部を弁体冷媒通路の内
壁面等に密着させて、無用の隙間をなくすることがで
き、したがって、安定した絞り量を得ることができる。
【0113】請求項8の発明によれば、多孔体の少なく
とも1つは、略円板状または円柱状であるから、この多
孔体を簡単安価に製造でき、弁体冷媒通路内に簡単に装
着することができる。
【0114】請求項9の発明によれば、略円筒状または
リング状の多孔体を弁体本体に外嵌しているから、この
多孔体によって、大きな通路面積を有する入口または出
口を形成することができる。
【0115】請求項10の発明によれば、弁体を弁座に
向けて付勢するスプリングと、駆動部とは、上記弁体の
両側に別々に配置されていて、上記駆動部は弁体を押圧
のみするので、一般に電気系である駆動部と、機械系で
ある弁体とを分離できて、製造組み立ておよびメンテナ
ンスを容易にすることができる。
【0116】請求項11の発明によれば、弁体の当接部
を弁座に押し付けるスプリングのばね力によって、多孔
体または絞り部の少なくとも1つを弁体本体に取り付け
ているので、上記多孔体または絞り部の少なくとも1つ
を弁体本体に簡単に取り付けることができる。
【0117】請求項12の発明によれば、絞り部の絞り
と上記多孔体との間に、上記絞り部の絞りの断面積より
も大きな断面積の空所を有するから、絞り部の絞りと多
孔体の孔とが直接接触しないため、絞り部の絞りや多孔
体の孔よりも、冷媒の通過断面積が狭くなる部分がな
く、スラッジの詰まりを防止できる。さらに、絞り部の
絞りと多孔体との間に、上記絞りの断面積よりも大きな
断面積の空所を有するから、この空所にスラッジ等を溜
めて、多孔体の目詰まりを防止できる。
【0118】請求項13の発明によれば、絞りの下流側
に空所を設けているから、絞りの減圧過程によって、温
度および圧力が低下した冷媒および冷凍機油からスラッ
ジが析出しても、このスラッジは、上記空所に溜められ
る。したがって、絞りの下流側の多孔体の目詰まりを防
止できる。
【0119】請求項14および15の発明によれば、絞
り部の上流側に設けた多孔体の孔の径を絞り部の絞りの
径よりも小さくすることにより、絞り部で気泡が分裂す
ることが少なくなり、不連続音はさらに低減される。ま
た、さらに、多孔体の孔の径は、絞り部の絞りの径より
も小さいから、上記多孔体はフィルタとしての機能を有
し、絞りの目詰まりを防止できる。
【0120】請求項16の発明によれば、多孔体の肉厚
が、その多孔体の孔の径の2倍以上で、その多孔体にお
いて冷媒は少なくとも2つの孔を通過するので、冷媒を
充分に拡散でき、減速でき、気液2相の冷媒を確実に均
質流にすることができる。
【0121】請求項17の発明の空気調和機は、圧縮機
と、室外熱交換器と、膨張機構と、第1室内熱交換器
と、請求項1乃至16のいずれか1つに記載の膨張弁
と、第2室内熱交換器とを順次接続した冷媒回路を有す
るので、上記膨張弁を絞り状態にして、再熱ドライ運転
を行うことができる。さらに、上記膨張弁は、絞り状態
で、流動音等の騒音の発生を抑制できるから、この空気
調和機は騒音の発生が少ないという利点を有する。
【0122】請求項18の発明によれば、絞り部の上流
側に設けた多孔体の孔の径を、絞り部の絞りの径よりも
小さくすることにより、絞り部で気泡が分裂することが
少なくなり、不連続音はさらに低減される。また、さら
に、フィルタの孔の径が多孔体の孔の径よりも小さいの
で、多孔体の目詰まりが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の膨張弁の断面
図である。
【図2】 この発明の第2の実施の形態の膨張弁の断面
図である。
【図3】 この発明の第3の実施の形態の膨張弁の断面
図である。
【図4】 この発明の第4の実施の形態の膨張弁の断面
図である。
【図5】 この発明の第5の実施の形態の空気調和機の
冷媒回路の回路図である。
【符号の説明】
10,50,80 ハウジング 12,84,31,98,122,131 入口 13,85,32,97,113,132 出口 15,86 弁座 20,60,90,110 弁体 21,61,91,111 弁体本体 22,23,62,63,92,93,112,113
多孔体 24,68,94,116 絞り 25,95,115 絞り部 29,65,103 当接部 30,130,140,150 弁体冷媒通路 40,70,160 駆動部 66,117,118 空所 100,200,300,400 膨張弁 201 圧縮機 203 室外熱交換器 204,206,211 フィルタ 205 膨張機構 208 第1室内熱交換器 209 第2室内熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 犬井 正雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 遠藤 敦 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3H052 AA01 BA33 CA32 CD07 EA04 EA11 3H066 AA01 BA32 BA33 BA38 EA18

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口(12,84)と、出口(13,8
    5)と、この入口(12,84)および出口(13,8
    5)に連通する弁室(11,83)と、この弁室(1
    1,83)に設けられた弁座(15,86)とを有する
    ハウジング(10,50,80)と、 このハウジング(10,50,80)の弁室(11,8
    3)内に移動可能に設けられて、上記弁座(15,8
    6)に接離する当接部(29,65,103)を有する
    弁体(20,60,90,110)と、 上記弁体(20,60,90,110)を駆動する駆動
    部(40,70,160)とを備えた膨張弁において、 上記弁体(20,60,90,110)は、内部に弁体
    冷媒通路(30,130,140,150)を有する弁
    体本体(21,61,91,111)と、この弁体冷媒
    通路(30,130,140,150)に設けられた絞
    り部(25,95,115)と、上記弁体冷媒通路(3
    0,130,140,150)に設けられ、冷媒が通過
    可能な多孔体(22,23,62,63,92,93,
    112,113)とを含み、 上記弁座(15,86)に上記当接部(29,65,1
    03)が当接した絞り状態で、上記弁体冷媒通路(3
    0,130,140,150)の入口(31,98,1
    22,131)および出口(32,97,113,13
    2)が上記ハウジング(10,50,80)の入口(1
    2,84)および出口(13,85)に対向するか、あ
    るいは、弁室(11,83)の壁面に空間を空けて対向
    することを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の膨張弁において、上記
    絞り部(25,95,115)の両側に上記多孔体(2
    2,23,62,63,92,93,112,113)
    が設けられていることを特徴とする膨張弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の膨張弁におい
    て、上記当接部(29,65)が、弁体冷媒通路(3
    0,130,150)の壁部から内側に屈曲したテーパ
    状の部分であることを特徴とする膨張弁。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の膨張弁において、テー
    パー状に屈曲した上記当接部(29,65)によって、
    上記絞り部(25,115)または上記多孔体(22,
    23,62,63,112,113)の少なくとも一方
    を固定していることを特徴とする膨張弁。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の膨張弁におい
    て、上記テーパー状に屈曲した当接部(29,65)
    は、かしめ加工によって形成されていることを特徴とす
    る膨張弁。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    膨張弁において、上記絞り部は、上記弁体本体(61)
    と同じ材質で形成され、かつ、弁体本体(61)と一体
    に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    膨張弁において、上記絞り部(25,95,115)は
    弾性体で形成されていることを特徴とする膨張弁。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
    膨張弁において、上記多孔体(22,23,62,6
    3,92,93,112,113)の少なくとも1つ
    は、略円板状または円柱状であることを特徴とする膨張
    弁。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の
    膨張弁において、上記多孔体(22,23,62,6
    3,92,93,112,113)の少なくとも1つ
    は、略円筒状またはリング状であり、この略円筒状また
    はリング状の多孔体(62)が弁体本体(61)に外嵌
    されていることを特徴とする膨張弁。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
    の膨張弁において、上記弁体(90)を弁座(86)に
    向けて付勢するスプリング(105)と、上記駆動部
    (160)とは、上記弁体(90)の両側に配置され、
    かつ、 上記駆動部(160)は、上記弁体(90)を押圧し
    て、弁体(90)を弁座(86)から離間させることを
    特徴とする膨張弁。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の膨張弁において、
    上記スプリング(105)は、上記弁体本体(91)
    に、上記多孔体(92,93)または絞り部(95)の
    少なくとも1つを直接的または間接的に押し付けて、上
    記多孔体(92,93)または絞り部(95)の少なく
    とも1つを弁体本体(91)に取り付けていることを特
    徴とする膨張弁。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1つに記
    載の膨張弁において、上記絞り部(115)の絞り(6
    8,116)と上記多孔体(63,112,113)と
    の間に、上記絞り(68,116)の断面積よりも大き
    な断面積の空所(66,117,118)を有すること
    を特徴とする膨張弁。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の膨張弁において、
    上記絞り部(115)は、上記絞り(68,116)の
    少なくとも下流側に上記空所(66,118)を有する
    ことを特徴とする膨張弁。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1つに記
    載の膨張弁において、上記多孔体(22,23,62,
    63,92,93,112,113)の孔の径は、上記
    絞り部(25,95,115)の絞り(24,68,9
    4,116)の径よりも小さいことを特徴とする膨張
    弁。
  15. 【請求項15】 入口(12,84)と、出口(13,
    85)と、この入口(12,84)および出口(13,
    85)に連通する弁室(11,83)と、この弁室(1
    1,83)に設けられた弁座(15,86)とを有する
    ハウジング(10,50,80)と、 このハウジング(10,50,80)の弁室(11,8
    3)内に移動可能に設けられて、上記弁座(15,8
    6)に接離する当接部(29,65,103)を有する
    弁体(20,60,90,110)と、 上記弁体(20,60,90,110)を駆動する駆動
    部(40,70,160)とを備えた膨張弁において、 上記弁体(20,60,90,110)は、内部に弁体
    冷媒通路(30,130,140,150)を有する弁
    体本体(21,61,91,111)と、この弁体冷媒
    通路(30,130,140,150)に設けられた絞
    り部(25,95,115)と、上記弁体冷媒通路(3
    0,130,140,150)に設けられ、冷媒が通過
    可能な多孔体(22,23,62,63,92,93,
    112,113)とを含み、 上記多孔体(22,23,62,63,92,93,1
    12,113)の孔の径は、上記絞り部(25,95,
    115)の絞り(24,68,94,116)の径より
    も小さいことを特徴とする膨張弁。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれか1つに記
    載の膨張弁において、上記多孔体(22,23,62,
    63,92,93,112,113)の肉厚が、その多
    孔体(22,23,62,63,92,93,112,
    113)の孔の径の2倍以上であることを特徴とする膨
    張弁。
  17. 【請求項17】 圧縮機(201)と、室外熱交換器
    (203)と、膨張機構(205)と、第1室内熱交換
    器(208)と、請求項1乃至16のいずれか1つに記
    載の膨張弁(100,200,300,400)と、第
    2室内熱交換器(209)とを順次接続した冷媒回路を
    有することを特徴とする空気調和機。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の空気調和機におい
    て、上記冷媒回路にはフィルタ(204,206,21
    1)が設けられ、このフィルタ(204,206,21
    1)の孔の径は上記多孔体(22,23,62,63,
    92,93,112,113)の孔の径よりも小さいこ
    とを特徴とする空気調和機。
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