JP2002314119A - 光検出器 - Google Patents

光検出器

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JP2002314119A JP2001112977A JP2001112977A JP2002314119A JP 2002314119 A JP2002314119 A JP 2002314119A JP 2001112977 A JP2001112977 A JP 2001112977A JP 2001112977 A JP2001112977 A JP 2001112977A JP 2002314119 A JP2002314119 A JP 2002314119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な受光面積を確保するために受光部の分
割を行って高速応答を目的とする場合に分割に伴なう容
量の増加や遅延成分の発生を抑えて分割効果を発揮する
ことができる光検出器を提供する。 【解決手段】 ホトダイオードのアノードを構成するP
型半導体領域PD1A〜PD4Aは、アンプA1〜A4に電気的に接
続され加算器ADDによって加算され、受光量を確保しつ
つ高速化を達成する。受光部周囲のダミー用ホトダイオ
ードPDDのアノードは、受光部周囲のカソードとの間の
接合容量を取り除き、周辺で発生する非常に応答の遅い
拡散成分の信号を吸収し高速化阻害問題を解決する。周
囲のダミーアノード/ホトダイオードアノード間容量が
入射信号に対して同相で電位変動するので相互間容量の
発生を抑えられる。分割フォトダイオードと電流電圧変
換アンプがモノリシック形成されるので、パッド及びパ
ッド容量の増加がなく分割化の効果が保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多分割ホトダイオ
ードを備えた光検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多分割ホトダイオードを備えた光
検出器は特開平8−37501号公報に記載されてい
る。この光検出器においては、1つのホトダイオードを
2つに分割し、分割されたホトダイオードの出力をアン
プで増幅して加算することにより、個々のアンプ毎に対
応するホトダイオードの接合容量を低減すると共に、加
算によって全体としては十分な光信号強度を確保してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、受光素子である
フォトダイオードを分割すると受光面の周辺部が増えて
周辺に伴なう容量が新たに発生する。そのため、分割し
て低容量化をはかった効果がこの余分な容量によって低
下してしまう。
【0004】更に、受光面の分離部分や周辺部分は空乏
層が十分に広がらない領域ができて、そこで発生する光
電変換信号の電子・正孔キャリアが非常に応答の遅い拡
散成分として検出される。これは高速応答を主旨とする
目的に大きな支障をきたす。
【0005】また、フォトダイオードを分割して複数の
アンプで電圧変換することにより、フォトダイオードと
アンプの間はパッケージを介して配線されるか、直接ワ
イヤーでパッド間を接続するかなどであるが、いづれに
してもパッド容量が複数倍されて加算されるため、余分
な容量が大きくなり、高速化が妨げられる。
【0006】本件は、このような受光素子の分割化に伴
なう問題を解決して検出器の高速化を達成するための手
法を考案したものである。
【0007】この問題の解決の手段として本願発明者ら
は、素子の分解能を向上可能な多分割ホトダイオードを
特開平11−46010号公報において提案してきた。
この多分割ホトダイオードは、N型半導体領域を共通の
カソードとし、N型半導体内に形成された複数のP型半
導体領域をそれぞれのアノードとする複数のホトダイオ
ードを備えており、PN接合界面から広がる空乏層によ
って、各P型半導体領域を分離している。
【0008】このような構造においては、P型半導体領
域分離用のアイソレーション層が不要となるため、分割
に伴なう素子周辺の容量が抑えられるとともに、素子自
体を小型化することができ、その分解能を向上させるこ
とができる。
【0009】したがって、N型半導体領域を共通のカソ
ードとし、前記N型半導体内に形成された第1及び第2
P型半導体領域をそれぞれのアノードとする第1及び第
2ホトダイオードを備え、第1及び第2P型半導体領域
にそれぞれ電気的に接続されたアンプの出力を加算する
光検出器を作製すれば、高速、高利得、高分解能の光検
出器を提供することができるものと考えられる。
【0010】しかしながら、このような光検出器におい
ては、ホトダイオード周囲のカソードとその内側のアノ
ードとの間で接合容量が存在する。この受光部周辺に伴
なう容量を小さくすることで、ホトダイオードの容量を
一層小さくすることができるため、高速化のために改良
する余地がある。
【0011】また、周辺のN型カソード層内で発生する
キャリアは空乏層の外で発生して拡散して移動するキャ
リア成分になるので、例えば周辺のN型カソード層を広
くとる必要がある場合は、やはり遅延成分として検出す
る可能性を有している。
【0012】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、ホトダイオードの大面積化を必要とする
ため受光部の分割を行いアンプの加算による手法におい
て、分割部や受光周囲の容量増加を阻止し、周囲で受光
した非常に応答の遅い拡散成分を吸収し、分割化からの
パッド容量増加がない、本来の高速化を達成できる光検
出器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光検出器は、N型半導体領域を共通の
カソードとし、N型半導体領域内に形成された第1及び
第2P型半導体領域をそれぞれのアノードとする第1及
び第2ホトダイオードを備え、第1及び第2P型半導体
領域にそれぞれ電気的に接続されたアンプの出力を加算
する光検出器において、第1及び第2P型半導体領域全
体の周囲を囲むようにN型半導体領域内に形成されたダ
ミー用P型半導体領域を備えることを特徴とする。
【0014】本光検出器によれば、N型半導体領域を共
通のカソードとし、N型半導体領域内に形成された第1
及び第2P型半導体領域をそれぞれのアノードとする第
1及び第2ホトダイオードを備えているので、カソード
とアノードとの間から広がる空乏層によってP型半導体
領域が分離されるため、P型半導体領域を分離するため
拡散などのPN接合アイソレーションが不要となり、低
容量化と高分解能を達成することができる。
【0015】また、第1及び第2P型半導体領域にそれ
ぞれ電気的に接続されたアンプの出力を加算するので、
P型半導体領域全体の面積を維持することで入射光量を
確保しつつ、個々のP型半導体領域とN型半導体領域と
の間の接合容量を低減することで高速化を達成すること
ができる。
【0016】更に、P型半導体領域全体の周囲をN型半
導体領域内に形成されたダミー用P型半導体領域が存在
するため、周辺のN型層との間の接合容量が除外され
る。P型半導体領域とダミー用P型半導体領域の間は、
入射信号光に対して電位が同相で変化するため相互間の
容量発生は小さく、周辺容量の発生が抑えられる。
【0017】また、受光面の周囲で発生する光電変換キ
ャリアが非常に応答の遅い拡散成分として検出されて
も、ダミーで吸収されてしまうので、信号検出部には高
速信号のみが検出される。
【0018】なお、P型半導体領域全体とダミー用P型
半導体領域の間には拡散などのアイソレーション領域が
ないのでアノード・カソード間逆バイアスが不充分で空
乏化されていないと電気的に絶縁されず、電位差を生じ
た場合は電流が流れるため、ダミー用P型半導体領域の
電位をアンプの入力側と同電位に設定することが好まし
い。但し通常はホトダイオードに逆バイアスを印加して
空乏化された状態で動作させるため、電位差が生じても
問題は起こらない。
【0019】好適には、ダミー用P型半導体領域は、そ
の電位が上記アンプの入力側と同電位に設定されるよう
アンプと同一構造のアンプに接続される。
【0020】更に、本光検出器は、第1、第2及びダミ
ー用P型半導体領域内に光が入射可能であって、N型半
導体領域内に光が入射不可能なように、前記N型半導体
領域上に形成された遮光膜を更に備えることが好まし
い。但し、本件ではダミーホトダイオードが周辺に入射
した光の応答の遅い信号成分を吸収できるため、遮光が
できない場合でも、高速応答が損なわれることがない。
【0021】この場合、遮光及びダミーの吸収によって
N型半導体領域における不要なキャリアの発生を抑制す
ることができると共に、第1、第2及びダミー用P型半
導体領域には、光が入射可能であるので、第1、第2P
型半導体領域とダミー用P型半導体領域においては、同
位相でキャリアが発生し、各アンプの入力側の電位が同
位相で変動するため、これら第1、第2及びダミー用半
導体領域の間に発生する容量は小さくなり、アノード・
カソード間の受光部周辺に発生する容量が抑えられる。
【0022】また、フォトダイオードを分割して複数の
アンプで電圧変換することにより、パッド容量が複数倍
されて加算されるため、ハイブリッドでは余分な容量が
大きくなり、高速化を抑制する。よって、受光面を分割
加算してPDの容量を低減する本件の手法の場合は、分
割PDとアンプが同一基板上に存在するモノリシック型
が望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る光検出器
について説明する。同一要素には、同一符号を用いるこ
ととし、重複する説明は省略する。
【0024】図1は実施形態に係る光検出器の斜視図、
図2は図1に示した光検出器の回路図、図3は図1に示
した光検出器のIII−III矢印縦断面図である。
【0025】本光検出器10は、P型半導体基板1s上
の所定領域内に形成されたN型半導体領域1nを共通の
カソードPDcとし、N型半導体領域1n内に分割して
形成された複数のP型半導体領域PD1A、PD2A、P
D3A、PD4Aを、それぞれのアノードとする複数のホ
トダイオードPD1、PD2、PD3、PD4を備えて
いる。
【0026】P型半導体領域PD1A、PD2A、PD3
A、PD4Aは、アンプA1、A2、A3、A4に電気的
に接続されている。各アンプA1、A2、A3、A4
は、オペアンプの入出力端子間に負帰還がかかるように
トランスインピーダンスフィードバック抵抗Rfを設け
たものであり、PD1、PD2、PD3、PD4からの
入力電流は、当該アンプで電流/電圧変換される。
【0027】アンプA1、A2、A3、A4の出力は、
加算器ADDによって加算され、加算された出力はアン
プAによって更に増幅されて出力される。なお、本例で
は、4つのホトダイオードPD1、PD2、PD3、P
D4、すなわち、4分割ホトダイオードを示すが、これ
は2分割、3分割又は5分割以上のホトダイオードであ
ってもよい。
【0028】本光検出器は、P型半導体領域PD1A
PD2A、PD3A、PD4A全体の周囲を囲むようにN
型半導体領域1n内に形成されたダミー用P型半導体領
域PDDAを備えている。
【0029】上述のように、本光検出器は、N型半導体
領域1nを共通のカソードPDCとし、N型半導体領域
1n内に形成されたP型半導体領域PD1A、PD2A
PD3A、PD4Aをそれぞれのアノードとするホトダイ
オードPD1、PD2、PD3、PD4を備えている。
したがって、カソードPDCとアノードPD1A、PD2
A、PD3A、PD4Aとの間から広がる空乏層によって
P型半導体領域PD1A、PD2A、PD3A、PD4A
分離されるため、P型半導体領域PD1A、PD2A、P
D3A、PD4Aを分離するための特殊なアイソレーショ
ンが不要となり、分割部の容量が増えることなく高分解
能を達成できる。
【0030】なお、本例では、N型半導体領域1n内に
I型半導体領域1iがあり、このI型半導体領域1i内
にP型半導体領域PD1A、PD2A、PD3A、PD4A
が分離して形成されている。
【0031】なお、図示の状態における接合容量の総和
は、ハイブリッド型では各P型面内に分布する容量の和
+受光部周辺容量+電極パッドの容量となり、本例では
ホトダイオードとアンプをモノリシックで構成すること
により、パッド数が増えること無く、全体の容量は各P
型領域の面内に分布する容量の和のみとなり、受光部周
辺に発生する容量が抑えられ、電極パッドの容量が除去
される。
【0032】個々の接合容量Cjは、P型半導体領域P
D1A、PD2A、PD3A、PD4Aの形成面積が大きく
なるほど増加し、信号の伝達速度が低下する。本例で
は、個々の接合容量Cjは分割によって減少しており、
また、P型半導体領域PD1A、PD2A、PD3A、P
D4Aにそれぞれ電気的に接続されたアンプA1、A
2、A3、A4の出力は、加算器ADDによって加算さ
れるので、入射光量を確保しつつ、個々のP型半導体領
域PD1A、PD2A、PD3A、PD4AとN型半導体領
域1nとの間の接合容量Cjを低減し、高速化を達成し
ている。以下、詳説する。
【0033】光検出器であるホトダイオード/アンプの
応答周波数を高速化するには、アンプのGB積を高める
と同時に、ホトダイオードやその他の寄生容量を小さく
する必要がある。そこで、ホトダイオードを分割するこ
とにより容量も分割化して個々のアンプ出力を高速化す
ることができる。しかしアンプ高速化に反してトランス
インピーダンスアンプのフィードバック抵抗に伴なう雑
音が増加する。分割数に応じた雑音の合計で雑音が増え
るわけであるが、この意味を含めると、通常はある範囲
で検出器の高速化と雑音がトレードオフの関係になって
分割方式も調整が必要になる。
【0034】然るに、本件では高い周波数帯域を意図し
た発案であり、アンプの雑音は特に広帯域でしばしばK
TC雑音が支配的になる。このKTC雑音の場合、アン
プの入力容量に支配的なフォトダイオード容量が雑音に
1次で寄与するため、分割して容量が減っただけ個々の
雑音が低下し、それらの雑音を合計する場合二乗和の平
方根となるため、結局KTC雑音は分割した方が単純に
分割数分の1を平方根しただけ小さくできる。よってK
TC雑音が支配的な高周波信号が対象の場合は、PDの
分割によって高速化とともに雑音面でも有利となる。
【0035】一方、このKTC雑音は、前述のようにホ
トダイオードの容量が大きいと増加するため、例えばP
D周辺に発生する容量やパッドなどの容量が加わるとこ
れも雑音に寄与することになり、分割しても容量の増加
分だけ低速化、雑音増加になってしまう。
【0036】ホトダイオードの分割によって周辺などの
余分な容量を伴なわないようにするためには、分割を拡
散などのPN接合アイソレーションでなく空乏層でおこ
なうこと、及び周辺のカソード部分との間の容量を抑え
ることによって、実効的に受光面のみに分布する容量の
みが分割ホトダイオード・アンプに伴なう容量になる。
【0037】さらに分割PDとそれぞれを電流電圧変換
するアンプをモノリシックで形成することによって、パ
ッド数の増加をなくし、パッド容量を伴なわないように
することが重要になる。
【0038】更に、本光検出器は、ダミー用P型半導体
領域PDDA内に光が入射可能であって、N型半導体領
域1n内に光が入射不可能なように、N型半導体領域1
n上に形成された遮光膜SLDを更に備えている。
【0039】この場合、遮光によってN型半導体領域1
nにおける不要なキャリアの発生を抑制することができ
ると共に、P型半導体領域PD1A、PD2A、PD
A、PD4A、PDDAには、光が入射可能であるので、
P型半導体領域PD1A、PD2 A、PD3A、PD4A
PDDAにおいては、同位相でキャリアが発生し、各ア
ンプの入力側の電位が同位相で変動するため、これらの
間に発生する容量が抑えられ、ホトダイオードが低容量
化されて高速な光検出を行うことができる。
【0040】図4は、図3に示した光検出器ホトダイオ
ードの1つ(PD1とする)と、当該ホトダイオードの
後段に接続されるアンプに用いられるトランジスタNP
Nと、ダミー用ホトダイオードPDDを含む半導体構造
を詳細に示す当該半導体構造の縦断面図である。
【0041】P型半導体基板1s上には、2層からなる
I型エピタキシャル半導体層1i1、1i2が形成されて
おり、これらは図3に示したI型半導体領域1iを構成
している。ここで、I型とは1×1015/cm3以下の
キャリア濃度を有する半導体を意味し、本例ではp型で
ある。
【0042】P型半導体基板1sと下側エピタキシャル
半導体層1i1との間には、高不純物濃度(5×1015
〜5×1019/cm3)のN型の埋込半導体層1n1が形
成され、N型の埋込半導体層1n1は、かかるN型の埋
込半導体層1n1の周囲から基板表面に向けて連続して
延びる高不純物濃度のN型半導体層1n2、不純物濃度
1×1015〜3×1016/cm3のN型半導体層1n3
共に、図3に示したN型半導体領域1nを構成してい
る。
【0043】上側エピタキシャル半導体層1i2の表面
側には、P型半導体領域PD1A、PD4Aが形成されて
おり、ダミー用P型半導体領域PDDAが形成されてお
り、このP型半導体、I型のエピタキシャル半導体1i
2、1i1、N型半導体1nがそれぞれPINホトダイオ
ードを形成している。
【0044】上側エピタキシャル半導体層1i2と下側
エピタキシャル半導体層1i1の界面には、不純物濃度
5×1015〜5×1019/cm3の高濃度N型半導体領
域n1が形成され、この上に不純物濃度1×1015〜3
×1016/cm3のN型半導体領域n2が形成され、N
型半導体領域n2内に、N型、P型、N型半導体領域
が、図示の如くNPN型バイポーラトランジスタ(NP
N)のエミッタE、ベースB、コレクタCを構成してい
る。
【0045】上側エピタキシャル半導体層1i2におけ
るNPN型バイポーラトランジスタNPNの形成領域を
含む表面領域には、P型不純物が添加され、このP型不
純物添加領域p1内にトランジスタNPNは形成されて
いる。
【0046】ホトダイオード部のカソードを構成するN
型半導体層1n2、1n3と、NPN型バイポーラトラン
ジスタとの間には、アイソレーション用のP型半導体層
S1が形成されており、P型半導体層IS1は半導体基板
1sの表面からP型不純物添加領域p1内迄延びてい
る。なお、P型不純物添加領域p1の上には、チャネル
ストッパとしての高濃度P型半導体領域IS2が離隔して
形成されている。各半導体層上には図示の如く電極eが
設けられており、基板表面は2層の絶縁層(保護膜)I
LTによって覆われ、さらに、その上に遮光膜SLDが
形成されている。
【0047】ホトダイオード部に光λνが入射すると、
エピタキシャル半導体層1i1、1i2内においてキャリ
アが発生し、逆バイアス状態の電界に導かれ、これはホ
トダイオードPD1、PD4の出力電流として外部に取
り出される。ホトダイオードPD1の出力電流は、アン
プA1の入力を構成するトランジスタのベースBに入力
され、当該アンプによって電流電圧変換される。
【0048】なお、P型半導体基板1sの厚みは数10
0μm、下側エピタキシャル半導体層1i1の厚みは1
0μm前後、上側エピタキシャル半導体層1i2の厚み
は数μm、P型領域PD1A〜PD4A、PDDAの深さ
は0.2μm前後、ホトダイオードの受光面積(領域P
D1A〜PD4Aの面積の総和)は、直径に換算して0.
4〜0.8mm、ダミー用P型半導体領域(外部周辺ア
ノード)PDDAの幅は数μm〜10数μm程度であ
る。
【0049】また、プラスチック光ファイバ(POF:
直径500μm〜1mm)からの光を入射光λνとする
場合、これを提供するためPOFに光学的に結合したレ
ーザダイオードの波長を650nmとすると、I型のエ
ピタキシャル半導体層1i1、1i2の厚みは10μm程
度とすることが好ましく、この厚みが更に大きくなると
アノード/カソード間の分離が困難となる。
【0050】厚さ10μmのエピタキシャル半導体層1
1、1i2の場合、受光径0.4mmとすると、接合容
量に伴なう端子間容量は、およそ2pFとなり、受光径
0.8mmでは、その4倍となる。
【0051】上述の実施形態においては、分割型ホトダ
イオードを用いているので、PDの容量を低減し、高速
・低雑音受信を可能としている。なお、ホトダイオード
とアンプは、モノシリックに形成してもよいが、ハイブ
リッドであってもよい。また、上記では、半導体として
Siが適当であるが、これはSiGe等の化合物半導体
を用いてもよい。更に、NPN型バイポーラトランジス
タの代わりに、或いはこれに加えてCMOS電界効果ト
ランジスタを用いることもできる。
【0052】なお、上述の光検出器は、100Mbps
〜500Mbpsの高速通信に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光検出
器は高精度の光検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る光検出器の斜視図である。
【図2】図1に示した光検出器の回路図である。
【図3】図3は図1に示した光検出器のIII−III
矢印縦断面図である。
【図4】図3に示した光検出器ホトダイオードの1つ
(PD1とする)と、当該ホトダイオードの後段に位置
するアンプに用いられるトランジスタNPNと、ダミー
用ホトダイオードPDDを含む半導体構造を詳細に示す
当該半導体構造の縦断面図である。
【符号の説明】
1i1…下側エピタキシャル半導体層、1i2…上側エピ
タキシャル半導体層、1n…N型半導体領域、1s…P
型半導体基板、1i…I型半導体領域、1n1…N型埋
込半導体層、10…光検出器、A、A1、A2、A3、
A4、AD…アンプ、ADD…加算器、B…ベース、C
…コレクタ、E…エミッタ、PD1〜PD4…ホトダイ
オード、PD1A〜PD4A…アノード(P型半導体領
域)、PDD…ダミー用ホトダイオード、PDDA…ダ
ミー用P型半導体領域、PDc…カソード、SLD…遮
光膜、Rf…トランスインピーダンスフィードバック抵
抗、e…電極、λν…入射光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB10 BA02 CA05 CA22 FC06 FC09 GB09 5F049 MA04 MB03 NA03 NA15 QA13 RA02 RA06 SE09 SS03 SZ10 UA01 UA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型半導体領域を共通のカソードとし、
    前記N型半導体領域内に形成された第1及び第2P型半
    導体領域をそれぞれのアノードとする第1及び第2ホト
    ダイオードを備え、前記第1及び第2P型半導体領域に
    それぞれ電気的に接続されたアンプの出力を加算する光
    検出器において、 前記第1及び第2P型半導体領域全体の周囲を囲むよう
    に前記N型半導体領域内に形成されたダミー用P型半導
    体領域を備えることを特徴とする光検出器。
  2. 【請求項2】 前記ダミー用P型半導体領域の電位を前
    記アンプの入力側と同電位に設定することを特徴とする
    請求項1に記載の光検出器。
  3. 【請求項3】 前記ダミー用P型半導体領域は、その電
    位が前記アンプの入力側と同電位に設定されるよう前記
    アンプと同一構造のアンプに接続されていることを特徴
    とする請求項2に記載の光検出器。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2及びダミー用P型半導体
    領域内に光が入射可能であって、前記N型半導体領域内
    に光が入射不可能なように、前記N型半導体領域上に形
    成された遮光膜を更に備えることを特徴とする請求項1
    に記載の光検出器
  5. 【請求項5】 前記第1、第2ホトダイオードとアンプ
    が同一基板上に形成されたモノリシック型であることを
    特徴とする請求項1に記載の光検出器。
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