JPH09205190A - 隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置及びその製造方法

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JPH09205190A
JPH09205190A JP8123407A JP12340796A JPH09205190A JP H09205190 A JPH09205190 A JP H09205190A JP 8123407 A JP8123407 A JP 8123407A JP 12340796 A JP12340796 A JP 12340796A JP H09205190 A JPH09205190 A JP H09205190A
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Kazuto Tsuchida
一人 土田
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    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
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    • H01L27/1463Pixel isolation structures

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低クロストーク・広帯域特性を有する半導体
集積回路装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、P型の半導体基板とこの半導
体基板の表面上に形成されたN型のエピタキシャル成長
層とのPN接合部をダイオード領域部となすシリコン・
フォト・ダイオード素子を複数備え、これら複数のシリ
コン・フォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エ
ピタキシャル成長層の表面から上記半導体基板の表面ま
で達するP型の分離領域にて分離されて形成される半導
体集積回路装置において、分離領域及び半導体基板の少
なくとも一方に形成され、接地電位より高い電位が印加
されるN型の電荷吸収領域を設けたものである。さら
に、その半導体集積回路装置の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低クロストーク及
び広帯域特性を有するシリコン・フォト・ダイオード素
子が複数隣接して形成された半導体集積回路装置及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】より詳細には、P型の半導体基板とこの半
導体基板の表面上に形成されたN型のエピタキシャル成
長層とのPN接合部をダイオード領域部となすシリコン
・フォト・ダイオード素子を複数備え、これら複数のシ
リコン・フォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、エピ
タキシャル成長層の表面から半導体基板の表面まで達す
るP型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積
回路装置に係わり、特に、分離領域及び半導体基板の少
なくとも一方に、接地電位より高い電位が印加され、分
離領域あるいはダイオード領域部以外の半導体基板内に
光励起される電子を吸収するN型の電荷吸収領域を設け
た半導体集積回路装置及びその製造方法に関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】図34は、従来技術における複数のシリ
コン・フォト・ダイオード素子(SPD)が半導体基板
に隣接し、かつ、分離領域にて分離されて形成された半
導体集積回路装置を示す要部断面図である。
【0004】図34において、1は電気的に接地される
P型の半導体基板(P−sub)、2、3はこの半導体
基板の表面上に形成され、P型の分離領域4にて分離さ
れたN型のエピタキシャル成長層(N−epi)で、そ
れぞれが上記半導体基板1とのPN接合部をシリコン・
フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、10とな
す。5、6は上記エピタキシャル成長層2、3にそれぞ
れ拡散または注入された上記エピタキシャル成長層2、
3より高濃度のN型のカソード電極取り出し領域、7、
8はこれらカソード電極取り出し領域にそれぞれオーミ
ック接触された上記シリコン・フォト・ダイオード素子
のカソード電極である。
【0005】なお、11〜13は上記分離領域4あるい
はダイオード領域部9、10以外の半導体基板1内に光
励起される電子の移動経路を示し、14は上記シリコン
・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、10に
照射される光の強度分布を示す。
【0006】このように構成されたシリコン・フォト・
ダイオード素子に要求される動作は、理想的には、照射
された入射光によってダイオード領域部9、10に生じ
る空乏層内に励起された電子のみを信号として検出する
ことにある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、入射光によ
って励起される電荷の量は、図34の符号14に示すよ
うにエピタキシャル成長層の表面に所定の光強度分布を
もった入射光により、深さ方向にある分布をもったもの
となり、ダイオード領域部9、10に生じる空乏層以外
及び分離領域4にも入射光によって励起される電荷が生
ずることになる。なお、図14において、横軸は下部に
示した断面図に対応した図示横方向の距離であり、縦軸
はエピタキシャル成長層の表面における光強度である。
【0008】そして、このように励起された空乏層以外
の電子(正孔は接地(GND)側に吸い込まれるため、
ここでは電子のみに着目し、以降余剰電子と称す)は、
自己の拡散もしくはカソード電極7、8に印加される電
圧によって生じる弱電界により、例えば図34に符号1
1〜13にて示すような移動経路を取ってカソード電極
取り出し領域5、6を介してカソード電極7、8に電流
として流れることになる。
【0009】その結果、入射光に基づいたシリコン・フ
ォト・ダイオード素子から取り出される電流は入射光の
周波数に追認できなくなり、周波数特性の良好なシリコ
ン・フォト・ダイオード素子が得られにくいものであっ
た。
【0010】この点について、図34に符号11〜13
にて示す移動経路毎にさらに詳述する。移動経路11に
ついて説明する。入射光によって励起された半導体基板
1における余剰電子は、カソード電極8に印加される電
圧によって生じる弱電界によりエピタキシャル成長層3
に吸い込まれる。つまり、半導体基板1における余剰電
子は拡散と弱電界によって図示矢印に示す移動経路11
のように移動し、カソード電極取り出し領域5を介して
カソード電極8に電流として流れることになる。
【0011】ここで、カソード電極8に印加される電圧
によって半導体基板1に生じる電界は、ダイオード領域
部10における空乏層の抵抗値が大きいため、極めて弱
い電界しか生じず、この弱電界による電子の移動は遅
い。
【0012】その結果、半導体基板1における余剰電子
による電流は、ダイオード領域部10における空乏層内
にて励起された電子に基づくカソード電極取り出し領域
6を介してカソード電極8から取り出される電流に対し
て時間的に遅れるものである。
【0013】したがって、カソード電極8から取り出さ
れる電流に基づく電気信号には、半導体基板1における
余剰電子による電流に基づく電気信号が余分に含まれる
ことになり、ダイオード領域部10をもつシリコン・フ
ォト・ダイオード素子の周波数特性として、良好なもの
が得られにくいものである。
【0014】次に、移動経路12について説明する。本
来、分離領域4は不感帯と呼ばれる領域であり、信号の
発生に寄与しないことが望ましい。しかるに、分離領域
4にても入射光によって電子が励起される。分離領域4
における余剰電子は、カソード電極7に印加される電圧
による電界により、図示矢印に示す移動経路12のよう
に移動してエピタキシャル成長層2に吸い込まれる。な
お、分離領域4における余剰電子はカソード電極8に印
加される電圧による電界によりエピタキシャル成長層3
に吸い込まれるものもあるが、説明を省略する。
【0015】エピタキシャル成長層2に吸い込まれた余
剰電子は、カソード電極取り出し領域5を介してカソー
ド電極7に電流として流れることになる。したがって、
カソード電極7から取り出される電流に基づく電気信号
には、分離領域4における余剰電子による電流に基づく
電気信号が含まれることになり、ダイオード領域部10
をもつシリコン・フォト・ダイオード素子の周波数特性
として、良好なものが得られにくいものである。
【0016】次に、移動経路13について説明する。入
射光によって励起された半導体基板1の深い位置におけ
る余剰電子は、拡散による移動によってエピタキシャル
成長層2に吸い込まれる場合がある。つまり、半導体基
板1における余剰電子は拡散によって図示矢印に示す移
動経路13のように移動した場合、カソード電極取り出
し領域5を介してカソード電極7に電流として流れるこ
とになる。
【0017】したがって、カソード電極7から取り出さ
れる電流に基づく電気信号には、半導体基板1における
余剰電子による電流に基づく電気信号が余分に含まれる
ことになり、ダイオード領域部9をもつシリコン・フォ
ト・ダイオード素子の周波数特性として、良好なものが
得られにくいものであり、しかも、この時の余剰電子
は、ダイオード領域10をもつシリコン・フォト・ダイ
オード素子に対する入射光によって励起されたものであ
り、クロストークの原因にもなっていたものである。
【0018】本発明は、上記した点に鑑みてなされたも
のであり、P型の半導体基板とこの半導体基板の表面上
に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのPN接合
部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・ダイオ
ード素子を複数備えた半導体集積回路装置において、良
好な周波数特性、つまり、広帯域にわたって良好な特性
を有する半導体集積回路装置及びその製造方法を得るこ
とを目的とするものである。
【0019】第2の目的は、これら隣接して設けられる
複数のシリコン・フォト・ダイオード素子間においてク
ロストークが低減された半導体集積回路装置及びその製
造方法を得ることである。
【0020】第3の目的は、P型の半導体基板とこの半
導体基板の表面上に形成されたN型のエピタキシャル成
長層とのPN接合部をダイオード領域部となすシリコン
・フォト・ダイオード素子を複数備えるとともに、シリ
コン・フォト・ダイオード素子と同じ半導体基板にPN
P型トランジスタ素子が形成された半導体集積回路装置
において、シリコン・フォト・ダイオード素子とトラン
ジスタ素子とを製造工程を少なくして形成できる半導体
集積回路装置の製造方法を得ることである。
【0021】第4の目的は、複数のフォーカス用シリコ
ン・フォト・ダイオード素子及びトラッキング用シリコ
ン・フォト・ダイオード素子が同じ半導体基板に形成さ
れた受光装置となる半導体集積回路装置において、良好
な周波数特性、つまり、広帯域にわたって良好な特性を
有し、かつ、クロストークが低減された半導体集積回路
装置を得ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
集積回路装置は、P型の半導体基板とこの半導体基板の
表面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのP
N接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・
ダイオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フ
ォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、エピタキシャル
成長層の表面から半導体基板の表面まで達するP型の分
離領域にて分離されて形成されるものにおいて、分離領
域及び半導体基板の少なくとも一方に、接地電位より高
い電位が印加されるN型の電荷吸収領域を設けたもので
ある。
【0023】第2の発明に係る半導体集積回路装置は、
P型の半導体基板とこの半導体基板の表面上に形成され
たN型のエピタキシャル成長層とのPN接合部をダイオ
ード領域部となすシリコン・フォト・ダイオード素子を
複数備え、これら複数のシリコン・フォト・ダイオード
素子が隣接し、かつ、エピタキシャル成長層の表面から
半導体基板の表面まで達するP型の分離領域にて分離さ
れて形成されるものにおいて、分離領域の表面に、接地
電位より高い電位が印加されるN型の電荷吸収領域を設
けたものである。
【0024】第3の発明に係る半導体集積回路装置は、
P型の半導体基板とこの半導体基板の表面上に形成され
たN型のエピタキシャル成長層とのPN接合部をダイオ
ード領域部となすシリコン・フォト・ダイオード素子を
複数備え、これら複数のシリコン・フォト・ダイオード
素子が隣接し、かつ、エピタキシャル成長層の表面から
半導体基板の表面まで達するP型の分離領域にて分離さ
れて形成されるものにおいて、半導体基板は、P型の基
板とこの基板の表面における複数のシリコン・フォト・
ダイオード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード
素子形成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この
埋め込み領域の表面に形成されたP型のアノード領域と
を有し、上記PN接合部がアノード領域とエピタキシャ
ル成長層との接合部であり、埋め込み領域に接地電位よ
り高い電位が印加されたものである。
【0025】第4の発明に係る半導体集積回路装置は、
P型の半導体基板とこの半導体基板の表面上に形成され
たN型のエピタキシャル成長層とのPN接合部をダイオ
ード領域部となすシリコン・フォト・ダイオード素子を
複数備え、これら複数のシリコン・フォト・ダイオード
素子が隣接し、かつ、エピタキシャル成長層の表面から
半導体基板の表面まで達するP型の分離領域にて分離さ
れて形成されるものにおいて、半導体基板がP型の基板
とこの基板の表面における複数のシリコン・フォト・ダ
イオード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素
子形成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋
め込み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域と
を有し、PN接合部がアノード用領域とエピタキシャル
成長層との接合部であり、埋め込み領域が接地電位より
高い電位が印加される電位印加ノードに電気的に接続さ
れているものである。
【0026】第5の発明に係る半導体集積回路装置の製
造方法は、P型の基板の表面における、隣接して形成さ
れる複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対する
シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に、N型の
不純物を注入してN型の電荷吸収用埋め込み領域を形成
するステップと、電荷吸収用埋め込み領域の表面にP型
の不純物を注入して複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子におけるP型のアノード用領域を形成するステッ
プと、上記ステップ終了後、基板の表面全面上にN型の
エピタキシャル成長層を形成するステップと、アノード
用領域における、複数のシリコン・フォト・ダイオード
素子を個々に分離するための所定の位置上に位置するエ
ピタキシャル成長層の表面にP型の不純物を選択的に注
入してアノード用領域と接合するP型の分離領域を形成
し、P型の分離領域によって囲まれる複数のエピタキシ
ャル成長層を複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
におけるカソード領域となすステップと、アノード用領
域の外側の電荷吸収用ウェル領域上に位置するエピタキ
シャル成長層の表面にN型の不純物を注入して、電荷吸
収用ウェル領域に接地電位より高い電位を印加するため
の電位供給用領域を形成するとともに、カソード領域と
なるエピタキシャル成長層の表面にN型の不純物を注入
してカソード電極取り出し領域を形成するステップとを
設けたものである。
【0027】第6の発明に係る半導体集積回路装置の製
造方法は、P型の基板の表面における、隣接して形成さ
れる複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対する
シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域にN型の電
荷吸収用埋め込み領域を、基板の表面における、PNP
型トランジスタ素子に対するトランジスタ素子形成領域
にN型のトランジスタ用埋め込み領域を、N型の不純物
を選択的に注入して形成するステップと、電荷吸収用埋
め込み領域の表面に複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子におけるP型のアノード用領域を、トランジスタ
用埋め込み領域の表面にPNP型トランジスタ素子にお
けるP型のコレクタ用領域を、基板の表面における所定
の位置に素子間分離用埋め込み領域を、P型の不純物を
選択的に注入して形成するステップと、上記ステップ終
了後、基板の表面全面上にN型のエピタキシャル成長層
を形成するステップと、素子間分離用埋め込み領域上に
位置するエピタキシャル成長層の表面に素子間分離用埋
め込み領域と接合するP型の素子間分離用領域を、アノ
ード用領域における、複数のシリコン・フォト・ダイオ
ード素子を個々に分離するための所定の位置上に位置す
るエピタキシャル成長層の表面にアノード用領域と接合
するP型の分離領域を、P型の不純物を選択的に注入し
て形成し、P型の分離領域によって囲まれる複数のエピ
タキシャル成長層を複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子におけるカソード領域となすステップと、コレク
タ用領域上に位置するエピタキシャル成長層の表面にP
NPトランジスタのP型のエミッタ領域を、P型の不純
物を選択的に注入して形成するステップと、アノード用
領域の外側の電荷吸収用埋め込み領域上に位置するエピ
タキシャル成長層の表面に、電荷吸収用埋め込み領域に
接地電位より高い電位を印加するための電位供給用領域
を、カソード領域となる上記エピタキシャル成長層の表
面にカソード電極用取り出し領域を、コレクタ用領域上
に位置するエピタキシャル成長層の表面にPNPトラン
ジスタのベース電極用取り出し領域を、N型の不純物を
選択的に注入して形成するステップとを設けたものであ
る。
【0028】第7の発明に係る半導体集積回路装置は、
複数のフォーカス用シリコン・フォト・ダイオード素子
とトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子と
を備え、これらシリコン・フォト・ダイオード素子それ
ぞれのダイオード領域部が、P型の半導体基板とこの半
導体基板の表面上に形成されたN型のエピタキシャル成
長層とのPN接合部に位置し、複数のフォーカス用シリ
コン・フォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、エピタ
キシャル成長層の表面から半導体基板の表面まで達する
P型の分離領域にて囲まれ、かつ互いに分離されて形成
されるものにおいて、半導体基板がP型の基板とこの基
板の表面における複数のフォーカス用シリコン・フォト
・ダイオード素子に対するフォーカス用シリコン・フォ
ト・ダイオード素子形成領域に形成されたN型の埋め込
み領域と、この埋め込み領域の表面に形成されたP型の
フォーカス用共通アノード用領域と、基板の表面におけ
るトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子に
対するトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素
子形成領域に形成されたP型のトラッキング用アノード
用領域とを有し、複数のフォーカス用シリコン・フォト
・ダイオード素子のPN接合部がフォーカス用共通アノ
ード用領域とエピタキシャル成長層との接合部であり、
トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子のP
N接合部がトラッキング用アノード用領域とエピタキシ
ャル成長層との接合部であり、埋め込み領域が接地電位
より高い電位が印加される電位印加ノードに電気的に接
続されているものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1を示すもの
であり、図1において、1はP型の半導体基板(P−s
ub)で、この実施の形態1では接地電位(GND)に
される。2、3はこの半導体基板の表面に通常知られて
いる方法にてエピタキシャル成長されたN(N-)型の
エピタキシャル成長層で、上記半導体基板1とでPN接
合を形成している。4はこのエピタキシャル成長層の表
面から上記半導体基板1の表面まで到達し、シリコン・
フォト・ダイオード素子形成領域を囲うように、かつ、
隣接して形成されるシリコン・フォト・ダイオード素子
やトランジスタ素子と電気的に絶縁するために形成され
たP型の分離層で、通常のイオン注入法等を用いること
によって形成されるものである。
【0030】5、6はこの分離層に囲まれたシリコン・
フォト・ダイオード素子形成領域における上記エピタキ
シャル成長層2、3の表面に形成された高濃度のN+層
からなるカソード電極取り出し領域で、N型の不純物を
通常のイオン注入法を用いてイオン注入することによっ
て形成されるものである。7、8はこのカソード電極取
り出し領域にオーミックコンタクトされたカソード電極
で、この実施の形態1では、所定の電位が与えられるこ
とになる。
【0031】9、10はそれぞれ上記分離層4に囲まれ
たシリコン・フォト・ダイオード素子形成領域における
上記半導体基板1と上記エピタキシャル成長層2、3と
のPN接合部における、入射光に対するシリコン・フォ
ト・ダイオード素子として機能するダイオード領域部、
11〜13はこのダイオード領域部以外、言い換えれ
ば、上記半導体基板1と上記エピタキシャル成長層2、
3とのダイオード領域部9、10における空乏層以外に
入射光によって励起された電子の移動経路、15は上記
分離層4の表面に高濃度のN+層からなる電荷吸収領域
で、N型の不純物を通常のイオン注入法を用いてイオン
注入することによって形成されるものである。16はこ
の電荷吸収領域に電気的に接続され、電荷吸収領域15
に接地(GND)電位を越えた電位を与えるための電位
供給ノードである。
【0032】このように構成された半導体集積回路装置
においては、分離領域4の表面に、接地電位より高い電
位が印加される電荷吸収領域15が設けられているた
め、入射光によって励起された半導体基板1における余
剰電子は、図1に符号11及び13にて示す移動経路に
従い、分離領域4を介して電荷吸収領域15に吸収さ
れ、電位供給ノード16へ引き抜かれることになる。ま
た、入射光によって励起された分離領域4における余剰
電子は、図1に符号12にて示す移動経路に従い、電荷
吸収領域15に吸収され、電位供給ノード16へ引き抜
かれることになる。
【0033】したがって、入射光によって励起された半
導体基板1における余剰電子及び入射光によって励起さ
れた分離領域4における余剰電子が、エピタキシャル成
長層2、3及びカソード電極取り出し領域5、6を介し
てカソード電極7、8に引き込まれるのを極力抑えられ
ることになる。その結果、ダイオード領域部9、10を
有するシリコン・フォト・ダイオード素子は、その周波
数特性が良好になり、広帯域にわたって良好な特性が得
られることになる。
【0034】しかも、ダイオード領域部9を有するシリ
コン・フォト・ダイオード素子と、ダイオード領域部1
0を有するシリコン・フォト・ダイオード素子との間の
クロストークを低減できるものである。
【0035】なお、電荷吸収領域15に与えられる電
位、つまり、電位供給ノード16に印加される電位は、
カソード電極7及び8に印加される電位より高い方が、
電位吸収領域15による余剰電子の引き抜き効果が大き
く、電位吸収領域15と分離領域4との間の耐圧が許す
限り高く、つまり、耐圧より低く耐圧程度の電位とすれ
ば効果的である。ただし、カソード電極7及び8に印加
される電位より高く上記耐圧より低いものでも良いもの
である。
【0036】また、上記実施の形態1において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0037】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2を示すものである。この実施の形態2に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、電荷
吸収領域15を分離領域4の表面から半導体基板1の表
面まで達して形成されたものとしたものであり、その他
の点については同様の構成をしているものである。
【0038】すなわち、この実施の形態2における電荷
吸収領域15は、図示から明らかな如く半導体基板1の
表面部に形成された高濃度の第1のN型領域17と、こ
の第1のN型領域17より深く、半導体基板1の表面ま
で到達する高濃度の第2のN型領域18とを有している
ものである。これら第1及び第2のN型領域17及び1
8は、N型の不純物を通常のイオン注入法を用いてイオ
ン注入することによって形成しているものである。
【0039】なお、図2において、図1に示した符号と
同一符号は同一または相当部分を示しているものであ
る。このように構成された半導体集積回路装置において
も、上記した実施の形態1と同様な効果を奏する他、電
荷吸収領域15として半導体基板1の表面まで到達する
第2のN型領域18を有しているため、入射光によって
励起された半導体基板1における余剰電子及び入射光に
よって励起された分離領域4における余剰電子がさらに
効率良く電荷吸収領域15に吸収され、さらに良好な周
波数特性及びクロストークの低減を図れるものである。
【0040】なお、上記実施の形態2において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0041】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3を示すものである。この実施の形態3に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、電荷
吸収領域15を分離領域4の表面から半導体基板1の表
面まで達して形成されたものとしたものであり、その他
の点については同様の構成をしているものである。
【0042】すなわち、この実施の形態3における電荷
吸収領域15は、図示から明らかな如く半導体基板1の
表面部に形成された高濃度の第1のN型領域17と、こ
の第1のN型領域17より深い位置まで形成された高濃
度の第2のN型領域18と、分離領域4と半導体基板1
との接合部に位置し、上部が第2のN型領域18と重な
る第3のN型領域19とを有しているものである。
【0043】これら第1及び第2のN型領域17及び1
8は、N型の不純物を通常のイオン注入法を用いてイオ
ン注入することによって形成しており、第3のN型領域
19は、N型のエピタキシャル成長層の形成前に、半導
体基板1にN型の不純物を通常のイオン注入法を用いて
イオン注入することによってN型の埋め込み領域を形成
しておくことにより、形成しているものである。なお、
図3において、図1に示した符号と同一符号は同一また
は相当部分を示しているものである。
【0044】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15として第2及び第3のN型領域
18及び19を設けて、半導体基板1の表面まで到達す
るものとしているため、入射光によって励起された半導
体基板1における余剰電子及び入射光によって励起され
た分離領域4における余剰電子がさらに効率良く電荷吸
収領域15に吸収され、さらに良好な周波数特性及びク
ロストークの低減を図れるものである。
【0045】なお、上記実施の形態3において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0046】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4を示すものである。この実施の形態4に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、電荷
吸収領域15を、図示から明らかな如く半導体基板1の
表面部に形成された高濃度の第1のN型領域17と、分
離領域4と半導体基板1との接合部に形成された第2の
N型領域19とを有したものとした点、及び上記第2の
N型領域19に電気的に接続され、上記第2のN型領域
19に接地電位より高い電位を与えるための第2の電位
供給ノードを設けた点で相違するだけであり、その他の
点については同様の構成をしているものである。
【0047】なお、第1のN型領域17は、N型の不純
物を通常のイオン注入法を用いてイオン注入することに
よって形成しており、第2のN型領域19は、N型のエ
ピタキシャル成長層の形成前に、半導体基板1にN型の
不純物を通常のイオン注入法を用いてイオン注入するこ
とによってN型の埋め込み領域を形成しておくことによ
り、形成しているものである。なお、図4において、図
1に示した符号と同一符号は同一または相当部分を示し
ているものである。
【0048】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15としてさらに分離領域4と半導
体基板1の接合部に第2のN型領域19を有しているた
め、入射光によって励起された半導体基板1における余
剰電子及び入射光によって励起された分離領域4におけ
る余剰電子がさらに効率良く電荷吸収領域15に吸収さ
れ、さらに良好な周波数特性及びクロストークの低減を
図れるものである。
【0049】なお、上記実施の形態4において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0050】実施の形態5.図5は本発明の実施の形態
5を示すものである。この実施の形態5に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、次の
点が相違するだけであり、その他の点については同様の
構成をしている。
【0051】第1に、分離領域として、分離領域4より
不純物濃度が低くかつ広い幅で浅くなるようにP型の不
純物を通常のイオン注入法を用いて分離領域4が位置す
るエピタキシャル成長層の表面に形成されたP型領域2
1をさらに設けた点である。
【0052】第2に、電荷吸収領域を、分離領域4の周
囲に位置する、つまり、分離領域4の両側に位置するは
み出し部分に形成される第1のN型領域22及び第2の
N型領域23を、N型の不純物を通常のイオン注入法を
用いてイオン注入することによって形成した点である。
【0053】第3に、電荷吸収領域を構成する第1及び
第2のN型領域22及び23に電気的に接続され、第1
及び第2のN型領域22及び23に接地電位を越えた電
位を与えるための第1及び第2の電位供給ノード24及
び25を設けた点である。なお、図5において、図1に
示した符号と同一符号は同一または相当部分を示してい
るものである。
【0054】また、この実施の形態5においては、第1
及び第2の電位供給ノード24及び25に別々の電位を
供給するものを示したが、ノードを共通にして同じ電位
を与えるようにしてもよいものである。
【0055】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様に、入射光に
よって励起された半導体基板1における余剰電子は、図
5に符号11及び13にて示す移動経路に従い、分離領
域4及びP型領域21を介して電荷吸収領域15を構成
する第1のN型領域22に吸収され、第1の電位供給ノ
ード24へ引き抜かれることになる。また、入射光によ
って励起された分離領域4における余剰電子は、図5に
符号12にて示す移動経路に従い、P型領域21を介し
て電荷吸収領域15を構成する第2のN型領域23に吸
収され、第2の電位供給ノード25へ引き抜かれること
になる。
【0056】なお、図5では、入射光によって励起され
た半導体基板1における余剰電子が電荷吸収領域15を
構成する第1のN型領域22に、入射光によって励起さ
れた分離領域4における余剰電子が電荷吸収領域15を
構成する第2のN型領域23にそれぞれ吸収される例を
説明しているが、励起される余剰電子の位置によって
は、入射光によって励起された半導体基板1における余
剰電子が電荷吸収領域15を構成する第2のN型領域2
3に、入射光によって励起された分離領域4における余
剰電子が電荷吸収領域15を構成する第1のN型領域2
2にそれぞれ吸収されることは言うまでもないことであ
る。したがって、このように構成された半導体集積回路
装置においても、上記した実施の形態1と同様な効果を
奏するものである。
【0057】しかも、電荷吸収領域15を構成する第1
及び第2のN型領域22及び23は、分離領域4の濃度
より低い濃度のP型領域21に形成されているため、N
型領域22及び23とP型領域21とによるPN接合部
における空乏層の幅を広くでき、PN接合の耐圧を高く
できるので、第1及び第2のN型領域22及び23に与
えられる電位、つまり、第1及び第2の電位供給ノード
24及び25に印加される電位を高く取れることにな
る。
【0058】その結果、電荷吸収領域15を構成する第
1及び第2のN型領域22及び23に余剰電子を効果的
に吸収でき、さらに良好な周波数特性及びクロストーク
の低減を図れるものである。
【0059】なお、上記実施の形態5において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0060】実施の形態6.図6は本発明の実施の形態
6を示すものである。この実施の形態6に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、次の
点が相違するだけであり、その他の点については同様の
構成をしている。
【0061】第1に、分離領域4を、エピタキシャル成
長層の表面から半導体基板1の表面まで到達し、半導体
基板1の表面に所定間隙を有し、かつ互いに並行して接
合する第1及び第2の部分26及び27とを有したもの
とした点である。なお、第1及び第2の部分26及び2
7はこれらの間にエピタキシャル成長層を介在させた状
態にしてP型の不純物を通常のイオン注入法を用いて形
成しているものである。
【0062】第2に、電荷吸収層15を、分離領域4を
構成する第1及び第2の部分26及び27の間に介在す
るエピタキシャル成長層とし、このエピタキシャル成長
層に接地電位を越えた電位が印加される電位供給ノード
16を電気的に接続した点である。なお、図6におい
て、図1に示した符号と同一符号は同一または相当部分
を示しているものである。
【0063】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15として分離領域4を構成する第
1及び第2の部分26及び27の間に介在するエピタキ
シャル成長層によって構成させているため、電荷吸収領
域15の底面積を大きく取れ、入射光によって励起され
た半導体基板1における余剰電子がさらに効率良く電荷
吸収領域15に吸収され、さらに良好な周波数特性及び
クロストークの低減を図れるものである。
【0064】また、電荷吸収領域15は、分離領域4を
構成する第1及び第2の部分26及び27を形成するこ
とによって形成できるため、電荷吸収領域15を形成す
るための工程を不要にできるという効果も合わせ持つも
のである。
【0065】なお、上記実施の形態6において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0066】実施の形態7.図7は本発明の実施の形態
7を示すものである。この実施の形態7に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、次の
点が相違するだけであり、その他の点については同様の
構成をしている。
【0067】第1に、分離領域4を、エピタキシャル成
長層の表面から半導体基板1の表面まで到達し、半導体
基板1の表面に所定間隙を有し、かつ互いに並行して接
合するとともに、エピタキシャル成長層の表面側にて重
なり合っている第1及び第2の部分26及び27とを有
するものとした点である。なお、第1及び第2の部分2
6及び27はこれらの間にエピタキシャル成長層を介在
させた状態にしてP型の不純物を通常のイオン注入法を
用いて形成しているものである。
【0068】第2に、電荷吸収層15を、分離領域4を
構成する第1及び第2の部分26及び27の間に介在す
るトンネル形状のエピタキシャル成長層とし、このエピ
タキシャル成長層に接地電位を越えた電位が印加される
電位供給ノード16を電気的に接続した点である。な
お、図7において、図1に示した符号と同一符号は同一
または相当部分を示しているものである。
【0069】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15として分離領域4を構成する第
1及び第2の部分26及び27の間に介在するトンネル
形状のエピタキシャル成長層によって構成させているた
め、分離領域4の幅をそれ程広くすることなく、電荷吸
収領域15の底面積を大きく取れ、入射光によって励起
された半導体基板1における余剰電子がさらに効率良く
電荷吸収領域15に吸収され、さらに良好な周波数特性
及びクロストークの低減を図れるものである。また、電
荷吸収領域15は、分離領域4を構成する第1及び第2
の部分26及び27を形成することによって形成できる
ため、電荷吸収領域15を形成するための工程を不要に
できるという効果も合わせ持つものである。
【0070】なお、上記実施の形態7において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0071】実施の形態8.図8は本発明の実施の形態
8を示すものである。この実施の形態8に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、次の
点が相違するだけであり、その他の点については同様の
構成をしている。
【0072】第1に、分離領域として、分離領域4より
不純物濃度が低くかつ広い幅で浅くなるようにP型の不
純物を通常のイオン注入法を用いて分離領域4が位置す
るエピタキシャル成長層の表面に形成されたP型領域2
1をさらに設けた点である。
【0073】第2に、電荷吸収領域15を、P型領域2
1の表面に、ほぼ全表面に渡ってN型の不純物を通常の
イオン注入法を用いてイオン注入することによって形成
した点である。なお、図8において、図1に示した符号
と同一符号は同一または相当部分を示しているものであ
る。
【0074】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15を分離領域4の表面積より広い
表面積をもったP型領域21に形成しているため、電荷
吸収領域15の表面積を広くできる。
【0075】したがって、電位供給ノード16と電気的
に接続するためのコンタクト領域を広くとれるため、コ
ンタクト抵抗を小さくできるものである。
【0076】なお、上記実施の形態8において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0077】実施の形態9.図9は本発明の実施の形態
9を示すものである。この実施の形態9に示す隣接して
形成された複数のシリコン・フォト・ダイオード素子を
有する半導体集積回路装置は、上記した実施の形態1に
示す隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子を有する半導体集積回路装置に対して、次の
点が相違するだけであり、その他の点については同様の
構成をしている。
【0078】第1に、分離領域として、分離領域4より
不純物濃度が低くかつ浅くなるようにP型の不純物を通
常のイオン注入法を用いて分離領域4の周囲と接して分
離領域4を挟むようにエピタキシャル成長層の表面に形
成されたP型領域28及び29をさらに設けた点であ
る。
【0079】第2に、電荷吸収領域15を、分離領域4
とP型領域28及び29の表面に、N型の不純物を通常
のイオン注入法を用いてイオン注入することによって形
成した点である。なお、図9において、図1に示した符
号と同一符号は同一または相当部分を示しているもので
ある。
【0080】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
る他、電荷吸収領域15を分離領域4とP型領域28及
び28の表面に形成しているため、電荷吸収領域15の
表面積を広くできる。したがって、電位供給ノード16
と電気的に接続するためのコンタクト領域を広くとれる
ため、コンタクト抵抗を小さくできるものである。
【0081】なお、上記実施の形態9において、半導体
基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面におけ
る複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対するシ
リコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成された
N型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形成
されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シリ
コン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、1
0をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタキ
シャル成長層2、3との接合部にしたものであってもよ
いものである。
【0082】実施の形態10.図10は本発明の実施の
形態10を示すものである。この実施の形態10に示す
隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子を有する半導体集積回路装置は、上記した実施の
形態1に示す隣接して形成された複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置に対し
て、次の点が相違するだけであり、その他の点について
は同様の構成をしている。
【0083】第1に、P型の半導体基板として、N+型
埋め込み領域からなる電荷吸収領域52とP型の埋め込
み領域からなるウェル領域51(シリコン・フォト・ダ
イオード素子のアノード領域として機能する)とを有し
ている点である。電荷吸収領域52は上記P型の半導体
基板1の表面に通常知られている方法にて選択的に、つ
まり、図示から明らかなように、複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子の少なくとも真下に位置する位置に
イオン注入にて形成されたものである。P型のウェル領
域51は上記半導体基板1の表面に上記電荷吸収領域5
2とエピタキシャル成長層との間に介在し、通常知られ
ている方法にて選択的にイオン注入することによって形
成されたものである。なお、これら半導体基板1及びP
型のウェル領域51は、電気的に接地されている。
【0084】第2に、電位供給ノード16の変わりに、
電荷吸収領域52に電気的に接続され、電荷吸収領域5
2に接地電位を越えた電位を与えるための電位供給ノー
ド30を設けた点である。なお、図10において、図1
に示した符号と同一符号は同一または相当部分を示して
いるものである。
【0085】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様に、入射光に
よって励起された半導体基板1を構成するP型のウェル
領域51における余剰電子は、図10に符号11及び1
3にて示す移動経路に従い、電荷吸収領域52に吸収さ
れ、電位供給ノード30へ引き抜かれることになる。ま
た、入射光によって励起された分離領域4における余剰
電子は、図10に符号12にて示す移動経路に従い、P
型のウェル領域51を介して電荷吸収領域52に吸収さ
れ、電位供給ノード30へ引き抜かれることになる。
【0086】したがって、このように構成された半導体
集積回路装置においても、上記した実施の形態1と同様
な効果を奏し、しかも、次のような効果も奏する。
【0087】電荷吸収領域52を複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子の下部全域に亘って形成しているた
め、大きな面積の電荷吸収領域が得られ、どこで余剰電
子が発生しても、すぐに吸収できる。
【0088】実質的に複数のシリコン・フォト・ダイオ
ード素子の下部に位置する半導体基板の体積を減らせ
る。つまり、複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
の半導体基板として実質的にP型のウェル領域51だけ
になり、余剰電子自体の発生も減らすことができる。
【0089】その結果、電荷吸収領域52に余剰電子を
効果的に吸収でき、さらに良好な周波数特性及びクロス
トークの低減を図れるものである。
【0090】実施の形態11.図11は本発明の実施の
形態11を示すものである。この実施の形態11に示す
隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子を有する半導体集積回路装置は、上記した実施の
形態1に示す隣接して形成された複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置に対し
て、次の点が相違するだけであり、その他の点について
は同様の構成をしている。
【0091】第1に、分離領域4を、エピタキシャル成
長層の表面から半導体基板1の表面の上方所定深さまで
位置し、かつ、所定間隙を有し、互いに並行して形成さ
れた第1及び第2の部分32及び33と、エピタキシャ
ル成長層と半導体基板1との接合部に形成され、上部が
第1及び第2の部分32及び33と重なる第3の部分3
4とを有したものとした点である。なお、第1及び第2
の部分32及び33はこれらの間にエピタキシャル成長
層を介在させた状態にしてP型の不純物を通常のイオン
注入法を用いて形成し、第3の部分34はエピタキシャ
ル成長層と半導体基板1との接合部に埋め込み領域とし
て形成されているものである。
【0092】第2に、電荷吸収領域15を、分離領域4
を構成する第1ないし第3の部分32ないし34の間に
介在するエピタキシャル成長層とし、このエピタキシャ
ル成長層に接地電位を越えた電位が印加される電位供給
ノード16を電気的に接続した点である。
【0093】なお、図11において、図1に示した符号
と同一符号は同一または相当部分を示しているものであ
る。このように構成された半導体集積回路装置において
も、上記した実施の形態1と同様な効果を奏するもので
ある。
【0094】なお、上記実施の形態11において、半導
体基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面にお
ける複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対する
シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成され
たN型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形
成されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シ
リコン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、
10をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタ
キシャル成長層2、3との接合部にしたものであっても
よいものである。
【0095】実施の形態12.図12は本発明の実施の
形態12を示すものである。この実施の形態12に示す
隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子を有する半導体集積回路装置は、上記した実施の
形態1に示す隣接して形成された複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置に対し
て、次の点が相違するだけであり、その他の点について
は同様の構成をしている。
【0096】第1に、分離領域4を、エピタキシャル成
長層の表面から半導体基板1の表面の上方所定深さまで
形成された第1の部分35と、エピタキシャル成長層と
半導体基板1との接合部に、所定間隙を有し、互いに並
行して形成され、それぞれが第1の部分35と重なる第
2及び第3の部分36及び37とを有したものとした点
である。なお、第1の部分35はP型の不純物を通常の
イオン注入法を用いて形成し、第2及び第3の部分36
及び37はこれらの間にエピタキシャル成長層を介在さ
せた状態にしてエピタキシャル成長層と半導体基板1と
の接合部に埋め込み領域として形成されているものであ
る。
【0097】第2に、電荷吸収領域15を、分離領域4
を構成する第1ないし第3の部分35ないし37の間に
介在するエピタキシャル成長層とし、このエピタキシャ
ル成長層に接地電位を越えた電位が印加される電位供給
ノード16を電気的に接続した点である。なお、図12
において、図1に示した符号と同一符号は同一または相
当部分を示しているものである。
【0098】このように構成された半導体集積回路装置
においても、上記した実施の形態1と同様な効果を奏す
るとともに、電荷吸収領域15が半導体基板1と接して
形成されるため、半導体基板1における余剰電子を効率
的に吸収できるものである。
【0099】なお、上記実施の形態12において、半導
体基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面にお
ける複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対する
シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成され
たN型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形
成されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シ
リコン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、
10をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタ
キシャル成長層2、3との接合部にしたものであっても
よいものである。
【0100】実施の形態13.図13は本発明の実施の
形態13を示すものである。この実施の形態13に示す
隣接して形成された複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子を有する半導体集積回路装置は、上記した実施の
形態1に示す隣接して形成された複数のシリコン・フォ
ト・ダイオード素子を有する半導体集積回路装置に対し
て、次の点が相違するだけであり、その他の点について
は同様の構成をしている。
【0101】すなわち、実施の形態1に示すような電荷
吸収領域15を設けることなく、エピタキシャル成長層
上に形成された抵抗性素子38を介して分離領域4に、
接地電位を越えた電位が与えられる電位供給ノード16
から電位を与えるようにした点である。
【0102】なお、図13において、図1に示した符号
と同一符号は同一または相当部分を示しているものであ
る。このように構成された半導体集積回路装置におい
て、分離領域4に、適切な抵抗値を持った抵抗性素子3
8を介して電位供給ノード16に印加される電位が与え
られるため、電位供給ノード16から抵抗性素子38、
分離領域4及び半導体基板1を介して接地に電流が流れ
る。
【0103】その結果、図13に符号39にて示す電流
の通路に沿って、半導体基板1の裏面からエピタキシャ
ル成長層の表面に向かうに従い徐々に電位が高くなり、
電流の通路39に沿った電界が生じることになる。
【0104】したがって、入射光によって励起された半
導体基板1及び分離領域4における余剰電子は、上記し
た電界によって電位の高い部分に移動、例えば、図13
に符号11ないし13にて示す移動経路に従い移動し、
抵抗性素子38を介して電位供給ノード31へ引き抜か
れることになる。
【0105】ゆえに、このように構成された半導体集積
回路装置においても、入射光によって励起された半導体
基板1及び分離領域4における余剰電子を吸収でき、良
好な周波数特性及びクロストークの低減を図れるという
効果を有するものである。
【0106】なお、上記実施の形態13において、半導
体基板1を、P型の半導体基板と、この基板の表面にお
ける複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対する
シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成され
たN型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に形
成されたP型のアノード用領域とを有したものとし、シ
リコン・フォト・ダイオード素子のダイオード領域9、
10をなすPN接合部が、上記アノード用領域とエピタ
キシャル成長層2、3との接合部にしたものであっても
よいものである。
【0107】実施の形態14.図14〜図18は本発明
の実施の形態14を示し、複数のシリコン・フォト・ダ
イオード素子が半導体基板に分割されて形成されるとと
もに、これら複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
の出力を受ける所望の回路、例えば増幅回路を構成する
トランジスタ等の回路素子が形成された半導体集積回路
装置を製造工程順に示す要部断面図である。なお、各図
における左側部分に複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子が、右側部分に例えば増幅回路を構成するための
縦型PNPトランジスタが形成される。
【0108】これら複数のシリコン・フォト・ダイオー
ド素子及び縦型PNPトランジスタの製造方法を図14
〜図18を用いて以下に説明する。
【0109】プロセス1(ウェハ形成プロセス) まず、図14(a)に示すように、P型の半導体基板1
の表面におけるシリコン・フォト・ダイオード形成領域
(複数のシリコン・フォト・ダイオード素子が形成され
る領域、この実施の形態14の説明では4つのシリコン
・フォト・ダイオード素子の内の一方向に並んで形成さ
れる2つのシリコン・フォト・ダイオード素子について
説明している)及び縦型PNPトランジスタ形成領域
に、通常のイオン注入法を用いてレジストマスク55を
マスクとしてN型の不純物、例えばリン(P)を例えば
1014/cm2の密度でイオン注入(図14(b)参
照)し、熱拡散を行い、シリコン・フォト・ダイオード
形成領域にN型埋め込み層からなる電荷吸収領域となる
ウェル領域40を形成するとともに、縦型PNPトラン
ジスタ形成領域にN型埋め込み層からなるウェル領域9
5を形成する。なお、半導体基板1は、厚さが例えば約
500μmであり、抵抗率が例えば17〜23Ωcmの
ものを用いた。また、N型の不純物として、リンに限ら
れるものではなく、V族元素であればよい。
【0110】プロセス2(アノード用領域、コレクタ用
領域、下面分離領域形成プロセス) 次に、図15(c)に示すように、ウェル領域40及び
ウェル領域95の表面と半導体基板1の表面における分
離領域、図示上では、シリコン・フォト・ダイオード形
成領域及び縦型PNPトランジスタ形成領域を、隣接し
て形成される他の素子形成領域から分離するための分離
領域に、通常のイオン注入法を用いてレジストマスク5
5をマスクとしてP型の不純物、例えばボロン(B)を
イオン注入(図15(d)参照)し、熱拡散を行い、ウ
ェル領域40の表面にシリコン・フォト・ダイオード素
子のアノード用領域41(上記実施例1〜13のものの
半導体基板1に相当する領域)を形成し、ウェル領域9
5の表面に縦型PNPトランジスタのコレクタ用領域9
6を形成するとともに、分離領域に下面分離領域81、
82、91、92を形成する。なお、P型の不純物は、
ボロンに限られるものではなく、III族元素であればよ
い。
【0111】プロセス3(N型エピタキシャル成長層形
成プロセス) 図15(d)に示された状態において、半導体基板1の
表面上に通常知られているエピタキシャル成長方法を用
いてN(N-)型のエピタキシャル成長層70を形成す
る。このエピタキシャル成長層70は、厚さが例えば数
μm、抵抗率が例えば1.65Ω/cmに形成される。
【0112】このエピタキシャル成長層70の形成に際
して熱処理が行われ、ウェル領域40及びウェル領域9
5のリン並びにアノード用領域41、コレクタ用領域9
6及び下面分離領域81、82、91、92のボロンは
エピタキシャル成長層70側にも熱拡散され、図16
(e)に示すように、半導体基板1とエピタキシャル成
長層70とのPN接合部に埋め込まれた形状になるもの
である。
【0113】ここで、熱拡散されたウェル領域40は電
荷吸収領域に、熱拡散されたアノード用領域41は複数
のシリコン・フォト・ダイオード素子の共通のアノード
領域に、熱拡散されたコレクタ用領域96は縦型PNP
トランジスタのコレクタ領域になるものである。また、
アノード領域41とエピタキシャル成長層70とのPN
接合部は、複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に
おけるPN接合部(ダイオード領域部9、10)とな
る。
【0114】プロセス4(アノード引き出し領域、コレ
クタ引き出し領域、上面分離領域形成プロセス) そして、図16(e)に示すように、エピタキシャル成
長層70における、シリコン・フォト・ダイオード素子
形成領域を複数に分割するための領域、つまり、分割さ
れるシリコン・フォト・ダイオード素子を囲う領域、縦
型PNPトランジスタのベース領域を規定するようにベ
ース領域を囲う領域、及び下面分離領域81、82、9
1、92の上方領域に通常のイオン注入法を用いてレジ
ストマスク55をマスクとしてP型の不純物、例えばボ
ロン(B)をイオン注入し、熱拡散を行い、図16
(f)に示すように、エピタキシャル成長層70の表面
からシリコン・フォト・ダイオード素子のアノード領域
41に到達する分離領域兼アノード引き出し領域(以
下、分離領域と称す)4、84、85を形成し、エピタ
キシャル成長層70の表面から縦型PNPトランジスタ
のコレクタ領域96に到達するコレクタ引き出し領域9
7、98を形成するとともに、エピタキシャル成長層7
0の表面から下面分離領域81、82、91、92に到
達する上面分離領域83、86、93、94を形成す
る。
【0115】なお、分離領域4、84、85は、エピタ
キシャル成長層70の表面からシリコン・フォト・ダイ
オード素子のアノード領域41への電極の引き出しを兼
ねているものであり、例えば接地電位が印加される接地
電位ノードに電気的に接続されるものである。また、分
離領域4、84、85は連続して形成されているもので
あり、これらによって分割されるシリコン・フォト・ダ
イオード素子を囲っているものである。
【0116】コレクタ引き出し領域97、98は、エピ
タキシャル成長層70の表面から縦型PNPトランジス
タのコレクタ領域96への電極の引き出しを兼ねている
ものである。また、コレクタ引き出し領域97、98は
連続して形成されているものであり、ベース領域となる
エピタキシャル成長層を囲っているものである。
【0117】下面分離領域81及び上面分離領域83、
下面分離領域82及び上面分離領域86、下面分離領域
91及び上面分離領域93、下面分離領域92及び上面
分離領域94は、それぞれ一体になって、シリコン・フ
ォト・ダイオード形成領域及び縦型PNPトランジスタ
形成領域を、隣接して形成される他の素子形成領域から
分離するための分離領域として機能し、各分離領域は連
続して形成されることになる。
【0118】また、エピタキシャル成長層70におい
て、分離領域4、84、85によって分離(分割)され
たエピタキシャル成長層2及び3はそれぞれシリコン・
フォト・ダイオード素子のカソード領域となる。分離領
域4、84、85における最外周の分離領域と下面分離
領域81及び上面分離領域83の分離領域と下面分離領
域82及び上面分離領域86の分離領域によって規定さ
れるエピタキシャル成長層71及び72は電荷吸収領域
40に電位を与えるための電位伝達領域となる。
【0119】コレクタ引き出し領域97、98によって
規定されるエピタキシャル成長層75は縦型PNPトラ
ンジスタのベース領域となる。コレクタ引き出し領域9
7、98と下面分離領域91及び上面分離領域93の分
離領域並びに下面分離領域92及び上面分離領域94の
分離領域とによって規定されるエピタキシャル成長層7
4及び76はウェル領域95に電位を与えるためのウェ
ル電位伝達領域となる。なお、P型の不純物は、ボロン
に限られるものではなく、III族元素であればよい。
【0120】プロセス5(P型エミッタ領域形成プロセ
ス) 図17(g)に示すように、エピタキシャル成長層70
における、縦型PNPトランジスタのベース領域(図示
エピタキシャル成長層75)に通常のイオン注入法を用
いてレジストマスク55をマスクとしてP型の不純物、
例えばボロン(B)をイオン注入し、熱拡散を行い、図
17(h)に示すように、縦型PNPトランジスタのエ
ミッタ領域99を形成する。
【0121】なお、この時、シリコン・フォト・ダイオ
ード素子形成領域はすべてレジストマスク55によって
覆われているため、P型の不純物のイオン注入によって
何ら影響を受けることはない。なお、P型の不純物は、
ボロンに限られるものではなく、III族元素であればよ
い。
【0122】プロセス6(取り出し領域形成プロセス) 図18(i)に示すように、エピタキシャル成長層70
における、シリコン・フォト・ダイオード素子のカソー
ド領域(図示エピタキシャル成長層2、3)、電位伝達
領域(図示エピタキシャル成長層71、72)、縦型P
NPトランジスタのベース領域(図示エピタキシャル成
長層75)及びウェル電位伝達領域(図示エピタキシャ
ル成長層74、76)に通常のイオン注入法を用いてレ
ジストマスク55をマスクとしてN型の不純物、例えば
砒素(As)をイオン注入し、熱拡散を行い、図18
(j)に示すように、後工程にて形成されるアルミニウ
ム等の配線層(電極)とのオーミックコンタクトが行え
る、カソード取り出し領域5及び6、電位伝達領域用N
+領域100、101、ベース取り出し領域103、ウ
ェル電位伝達領域用N+領域102、104をそれぞれ
形成する。なお、N型の不純物として、砒素に限られる
ものではなく、V族元素であればよい。
【0123】以降、通常の、絶縁膜形成工程、配線工
程、層間絶縁膜形成工程、保護膜形成工程等を経て複数
のシリコン・フォト・ダイオード素子が半導体基板に分
割されて形成された半導体集積回路装置が得られるもの
である。
【0124】このように形成された半導体集積回路装置
にあっては、シリコン・フォト・ダイオード素子を、縦
型PNPトランジスタの形成プロセスによって形成でき
るため、シリコン・フォト・ダイオード素子を形成する
だけのプロセスを必要とせず、縦型PNPトランジスタ
の形成プロセスによって複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子が半導体基板に分割されて形成された半導体
集積回路装置が得られるものである。
【0125】実施の形態15.図19〜図23は本発明
の実施の形態15を示し、複数のシリコン・フォト・ダ
イオード素子が半導体基板に分割されて形成されるとと
もに、これら複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
の出力を受ける所望の回路、例えば増幅回路を構成する
トランジスタ等の回路素子が形成された半導体集積回路
装置を製造工程順に示す要部断面図である。
【0126】なお、各図における左側部分に複数のシリ
コン・フォト・ダイオード素子が、右側部分に例えば増
幅回路を構成するための縦型PNPトランジスタが形成
される。また、図19〜図23において、105はフィ
ールド酸化膜で、イオン注入時にセルフアライメントの
基準となる膜である。図において、フィールド酸化膜1
05の厚い部分は、イオン注入を阻止する部分であり、
薄い部分はイオン注入が可能な部分である。
【0127】実施の形態15においては、シリコン・フ
ォト・ダイオード素子形成領域以外の回路素子、つま
り、縦型PNPトランジスタを含んだシリコン・フォト
・ダイオード素子以外の回路素子が形成される領域にお
ける隣接の回路素子を電気的に分離する領域にP型の不
純物(イオン)を注入して分離領域を形成し、その分離
領域の両側に位置する位置に通常の方法を用いてエピタ
キシャル成長層の表面にフィールド酸化膜を形成する。
【0128】このフィールド酸化膜は、フィールド酸化
膜形成後の工程にてイオン注入を行う際のマスクの一部
として機能させることができ、自己整合的に(セルフア
ラインにて)拡散領域が形成できるため、集積度の向上
が図れるものである。なお、シリコン・フォト・ダイオ
ード素子形成領域においては、光を透過させる必要があ
るので、フィールド酸化膜を形成しないようにしてい
る。
【0129】次に、これら複数のシリコン・フォト・ダ
イオード素子及び縦型PNPトランジスタの製造方法を
図19〜図23を用いて以下に説明する。
【0130】プロセス1(ウェハ形成プロセス) まず、図19(a)に示すように、P型の半導体基板1
の表面におけるシリコン・フォト・ダイオード形成領域
(複数のシリコン・フォト・ダイオード素子が形成され
る領域、この実施の形態15の説明では4つのシリコン
・フォト・ダイオード素子の内の一方向に並んで形成さ
れる2つのシリコン・フォト・ダイオード素子について
説明している)及び縦型PNPトランジスタ形成領域
に、通常のイオン注入法を用いてレジストマスク55を
マスクとしてN型の不純物、例えばリン(P)を、例え
ば1014/cm2の密度でイオン注入(図14(b)参
照)し、熱拡散を行い、シリコン・フォト・ダイオード
形成領域にN型埋め込み層からなる電荷吸収領域となる
ウェル領域40を形成するとともに、縦型PNPトラン
ジスタ形成領域にN型埋め込み層からなるウェル領域9
5を形成する。
【0131】なお、半導体基板1は、厚さが約500μ
mであり、抵抗率が例えば17〜23Ωcmのものを用
いた。また、N型の不純物として、リンに限られるもの
ではなく、V族元素であればよい。
【0132】プロセス2(アノード用領域、コレクタ用
領域、下面分離領域形成プロセス) 次に、図20(c)に示すように、ウェル領域40及び
ウェル領域95の表面と半導体基板1の表面における分
離領域、図示上では、シリコン・フォト・ダイオード形
成領域及び縦型PNPトランジスタ形成領域を、隣接し
て形成される他の素子形成領域から分離するための分離
領域に、通常のイオン注入法を用いてレジストマスク5
5をマスクとしてP型の不純物、例えばボロン(B)を
イオン注入(図20(d)参照)し、熱拡散を行い、ウ
ェル領域40の表面にシリコン・フォト・ダイオード素
子のアノード用領域41(上記実施例1〜13のものの
半導体基板1に相当する領域)を形成し、ウェル領域9
5の表面に縦型PNPトランジスタのコレクタ用領域9
6を形成するとともに、分離領域に下面分離領域81、
82、91、92を形成する。なお、P型の不純物は、
ボロンに限られるものではなく、III族元素であればよ
い。
【0133】プロセス3(N型エピタキシャル成長層形
成プロセス) 図20(d)に示された状態において、半導体基板1の
表面上に通常知られているエピタキシャル成長方法を用
いてN(N-)型のエピタキシャル成長層70を形成す
る。
【0134】このエピタキシャル成長層70は、厚さが
例えば数μm、抵抗率が例えば1.65Ω/cmに形成
される。このエピタキシャル成長層70の形成に際して
熱処理が行われ、ウェル領域40及びウェル領域95の
リン並びにアノード用領域41、コレクタ用領域96及
び下面分離領域81、82、91、92のボロンはエピ
タキシャル成長層70側にも熱拡散され、図21(e)
に示すように、半導体基板1とエピタキシャル成長層7
0とのPN接合部に埋め込まれた形状になるものであ
る。
【0135】ここで、熱拡散されたウェル領域40は電
荷吸収領域に、熱拡散されたアノード用領域41は複数
のシリコン・フォト・ダイオード素子の共通のアノード
領域に、熱拡散されたコレクタ用領域96は縦型PNP
トランジスタのコレクタ領域になるものである。また、
アノード領域41とエピタキシャル成長層70とのPN
接合部は、複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に
おけるPN接合部(ダイオード領域部9、10)とな
る。
【0136】その後、図21(e)に示すように、シリ
コン・フォト・ダイオード素子形成領域以外の領域、つ
まり、縦型PNPトランジスタを含んだシリコン・フォ
ト・ダイオード素子以外の回路素子が形成される領域に
おける、隣接する素子を電気的に分離する分離領域にて
囲われた領域に、この分離領域を構成する上面分離領域
を形成する際に同時にイオン注入して形成するP型の分
離領域を規定するように、その両側に位置する位置に、
通常の方法を用いてエピタキシャル成長層70の表面に
フィールド酸化膜105を形成する。
【0137】このフィールド酸化膜105は、後の工程
にてイオン注入を行う際のマスクの一部として機能させ
ることになり、厚い部分がイオン注入を阻止する部分で
あり、薄い部分がイオン注入が可能な部分である。ま
た、シリコン・フォト・ダイオード素子形成領域におい
ては、光を透過させる必要があるので、フィールド酸化
膜を形成しないようにしている。
【0138】プロセス4(アノード引き出し領域、コレ
クタ引き出し領域、上面分離領域形成プロセス) そして、図21(e)に示すように、エピタキシャル成
長層70における、シリコン・フォト・ダイオード素子
形成領域を複数に分割するための領域、つまり、分割さ
れるシリコン・フォト・ダイオード素子を囲う領域、縦
型PNPトランジスタのベース領域を規定するようにベ
ース領域を囲う領域、及び下面分離領域81、82、9
1、92の上方領域に通常のイオン注入法を用いてレジ
ストマスク55をマスクとしてP型の不純物、例えばボ
ロン(B)をイオン注入し、熱拡散を行い、図21
(f)に示すように、エピタキシャル成長層70の表面
からシリコン・フォト・ダイオード素子のアノード領域
41に到達する分離領域兼アノード引き出し領域(以
下、分離領域と称す)4、84、85を形成し、エピタ
キシャル成長層70の表面から縦型PNPトランジスタ
のコレクタ領域96に到達するコレクタ引き出し領域9
7、98を形成するとともに、エピタキシャル成長層7
0の表面から下面分離領域81、82、91、92に到
達する上面分離領域83、86、93、94を形成す
る。
【0139】この場合、縦型PNPトランジスタのため
のコレクタ引き出し領域97、98は、フィールド酸化
膜105がマスクの一部として機能し、セルフアライメ
ントにて形成されるため、正確な位置に形成される。な
お、分離領域4、84、85は、エピタキシャル成長層
70の表面からシリコン・フォト・ダイオード素子のア
ノード領域41への電極の引き出しを兼ねているもので
あり、例えば接地電位が印加される接地電位ノードに電
気的に接続されるものである。また、分離領域4、8
4、85は連続して形成されているものであり、これら
によって分割されるシリコン・フォト・ダイオード素子
を囲っているものである。
【0140】コレクタ引き出し領域97、98は、エピ
タキシャル成長層70の表面から縦型PNPトランジス
タのコレクタ領域96への電極の引き出しを兼ねている
ものである。また、コレクタ引き出し領域97、98は
連続して形成されているものであり、ベース領域となる
エピタキシャル成長層を囲っているものである。
【0141】下面分離領域81及び上面分離領域83、
下面分離領域82及び上面分離領域86、下面分離領域
91及び上面分離領域93、下面分離領域92及び上面
分離領域94は、それぞれ一体になって、シリコン・フ
ォト・ダイオード形成領域及び縦型PNPトランジスタ
形成領域を、隣接して形成される他の素子形成領域から
分離するための分離領域として機能し、各分離領域は連
続して形成されることになる。
【0142】また、エピタキシャル成長層70におい
て、分離領域4、84、85によって分離(分割)され
たエピタキシャル成長層2及び3はそれぞれシリコン・
フォト・ダイオード素子のカソード領域となる。
【0143】分離領域4、84、85における最外周の
分離領域と下面分離領域81及び上面分離領域83の分
離領域と下面分離領域82及び上面分離領域86の分離
領域によって規定されるエピタキシャル成長層71及び
72は電荷吸収領域40に電位を与えるための電位伝達
領域となる。
【0144】コレクタ引き出し領域97、98によって
規定されるエピタキシャル成長層75は縦型PNPトラ
ンジスタのベース領域となる。コレクタ引き出し領域9
7、98と下面分離領域91及び上面分離領域93の分
離領域並びに下面分離領域92及び上面分離領域94の
分離領域とによって規定されるエピタキシャル成長層7
4及び76はウェル領域95に電位を与えるためのウェ
ル電位伝達領域となる。なお、P型の不純物は、ボロン
に限られるものではなく、III族元素であればよい。
【0145】プロセス5(P型エミッタ領域形成プロセ
ス) 図22(g)に示すように、エピタキシャル成長層70
における、縦型PNPトランジスタのベース領域(図示
エピタキシャル成長層75)に通常のイオン注入法を用
いてレジストマスク55をマスクとしてP型の不純物、
例えばボロン(B)をイオン注入し、熱拡散を行い、図
22(h)に示すように、縦型PNPトランジスタのエ
ミッタ領域99を形成する。
【0146】この場合、縦型PNPトランジスタのエミ
ッタ領域99は、フィールド酸化膜105がマスクの一
部として機能し、セルフアライメントにて形成されるた
め、正確な位置に形成される。なお、この時、シリコン
・フォト・ダイオード素子形成領域はすべてレジストマ
スク55によって覆われているため、P型の不純物のイ
オン注入によって何ら影響を受けることはない。なお、
P型の不純物は、ボロンに限られるものではなく、III
族元素であればよい。
【0147】プロセス6(取り出し領域形成プロセス) 図23(i)に示すように、エピタキシャル成長層70
における、シリコン・フォト・ダイオード素子のカソー
ド領域(図示エピタキシャル成長層2、3)、電位伝達
領域(図示エピタキシャル成長層71、72)、縦型P
NPトランジスタのベース領域(図示エピタキシャル成
長層75)及びウェル電位伝達領域(図示エピタキシャ
ル成長層74、76)に通常のイオン注入法を用いてレ
ジストマスク55をマスクとしてN型の不純物、例えば
砒素(As)をイオン注入し、熱拡散を行い、図18
(j)に示すように、後工程にて形成されるアルミニウ
ム等の配線層(電極)とのオーミックコンタクトが行え
る、カソード取り出し領域5及び6、電位伝達領域用N
+領域100、101、ベース取り出し領域103、ウ
ェル電位伝達領域用N+領域102、104をそれぞれ
形成する。
【0148】この場合、縦型PNPトランジスタのベー
ス取り出し領域103及びウェル電位伝達領域用N+領
域102、104は、フィールド酸化膜105がマスク
の一部として機能し、セルフアライメントにて形成され
るため、正確な位置に形成される。なお、N型の不純物
として、砒素に限られるものではなく、III族元素であ
ればよい。
【0149】以降、通常の、絶縁膜形成工程、配線工
程、層間絶縁膜形成工程、保護膜形成工程等を経て複数
のシリコン・フォト・ダイオード素子が半導体基板に分
割されて形成された半導体集積回路装置が得られるもの
である。
【0150】このように形成された半導体集積回路装置
にあっては、シリコン・フォト・ダイオード素子を、縦
型PNPトランジスタの形成プロセスによって形成でき
るため、シリコン・フォト・ダイオード素子を形成する
だけのプロセスを必要とせず、縦型PNPトランジスタ
の形成プロセスによって複数のシリコン・フォト・ダイ
オード素子が半導体基板に分割されて形成された半導体
集積回路装置が得られるものである。しかも、縦型PN
Pトランジスタはフィールド酸化膜105によるセルフ
アライメントにて形成されるため、集積度の工場が図れ
ているものである。
【0151】実施の形態16.次に、複数のシリコン・
フォト・ダイオード素子が半導体基板に分割されて形成
された半導体集積回路装置の具体的適用例を説明する。
図24はCDプレーヤ等における光検出回路の一部、つ
まり、一つのシリコン・フォト・ダイオード素子とその
シリコン・フォト・ダイオード素子による光電流を電圧
に変換して出力するプリアンプの部分を示す回路図であ
り、図24において、60はシリコン・フォト・ダイオ
ード素子で、上記した実施の形態1ないし13に示した
構造をもつもの、もしくは実施の形態14、15にて示
した製造方法にて製造された構造をもつものによって構
成されているものであり、半導体基板又はアノード領域
へのアノード取り出し領域が接地されることにより、ア
ノード電極が接地されるものである。
【0152】63は反転入力端がこのシリコン・フォト
・ダイオード素子のカソード電極に接続され、非反転入
力端に基準電圧Vref61が与えられる演算増幅器から
なるプリアンプ(I−V変換アンプ)で、具体的には図
25に示す構成になっている。
【0153】図25において、69aはベース電極が反
転入力端に接続されるNPNトランジスタ、69bはベ
ース電極が抵抗素子を介して非反転入力端に接続され、
エミッタ電極が上記トランジスタ69aのエミッタ電極
に接続されるNPNトランジスタで、上記NPNトラン
ジスタ69aとで差動対トランジスタを構成しているも
のである。69cはエミッタ電極が抵抗素子を介して電
源電位Vccノードに接続され、コレクタ電極及びベース
電極が上記トランジスタ69bのコレクタ電極に接続さ
れるPNPトランジスタ、69dはエミッタ電極が抵抗
素子を介して電源電位Vccノードに接続され、コレクタ
電極が上記トランジスタ69aのコレクタ電極に接続さ
れ、ベース電極が上記トランジスタ69cのベース電極
に接続されるPNPトランジスタで、上記トランジスタ
69cとでカレントミラー回路を構成している。
【0154】67は上記トランジスタ69a及び69b
のエミッタ電極に接続される定電流源、70はこれらP
NPトランジスタ69a及び69bのコレクタ電極間に
接続された容量性素子で、上記反転入力端と上記出力端
に現れる信号の位相を補償するためのものであり、周波
数の高い領域まで増幅ゲインをあげるために容量値をあ
まり小さくすると位相補償が十分に行えず発振しやすく
なり、容量値を大きくして位相補償を十分に行おうとす
ると周波数の高い領域で増幅ゲインが落ちてしまうとい
う特性を有しているものである。
【0155】66はコレクタ電極が上記電源電位Vccノ
ードに接続され、エミッタ電極が出力端64に接続さ
れ、ベース電極が上記差動対トランジスタの出力ノー
ド、つまり上記トランジスタ69aのコレクタ電極に接
続されNPNトランジスタ、68は上記NPNトランジ
スタ66のエミッタ電極に接続される定電流源である。
【0156】図24に戻って、62は上記I−V変換ア
ンプ63の出力端と反転入力端との間に接続される帰還
用抵抗素子である。このように構成された回路にあって
は、シリコン・フォト・ダイオード素子60に電流が流
れない状態においては、I−V変換アンプ63の反転入
力端の電位は非反転入力端の電位、つまり基準電位V
refと同じになる。この時、I−V変換アンプ63の出
力端64の電位も基準電位Vrefと同じになる。
【0157】そして、シリコン・フォト・ダイオード素
子60に入射光が入射され、シリコン・フォト・ダイオ
ード60に電流iが流れると、電流iに基づいた出力電
位がI−V変換アンプ63の出力端64に現れることに
なる。つまり、出力端64に現れる出力電位は、I−V
変換アンプ63の反転入力端に現れる電位に対して上記
電流iによる帰還用抵抗素子62における電圧降下分だ
け上昇、つまり、Vref+i×R(Rは帰還用抵抗素子
62の抵抗値)になる。したがって、シリコン・フォト
・ダイオード素子60に照射される入射光による電流i
は、I−V変換プリアンプ63によって増幅されて出力
されることになるものである。
【0158】一方、CDプレーヤ等における光検出回路
用の半導体集積回路装置としては、4つのフォーカス
(信号受信用)用シリコン・フォト・ダイオード素子と
2つのトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素
子とが組み込まれ、それぞれのシリコン・フォト・ダイ
オード素子に対してその出力を増幅するI−V変換アン
プが組み込まれているものであり、各シリコン・フォト
・ダイオード素子に対して図24に示す回路構成が取ら
れるものである。したがって、4つのフォーカス(信号
受信用)用シリコン・フォト・ダイオード素子と2つの
トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子とを
1つの半導体基板に形成した光検出回路用の半導体集積
回路装置を図26ないし図30に基づいて説明する。
【0159】図26は半導体集積回路装置の概略平面パ
ターンを示しているものであり、半導体基板の中央部
に、4つのフォーカス(信号受信用)用シリコン・フォ
ト・ダイオード素子60A〜60Dと2つのトラッキン
グ用シリコン・フォト・ダイオード素子60E及び60
Fを配置し、その周囲にプリアンプ部63A〜63F
(図24に示した回路図のうちシリコン・フォト・ダイ
オード素子60及び基準電圧61を除いたすべての回路
素子からなるもの)が配置されているものである。な
お、これらシリコン・フォト・ダイオード素子60A〜
60Fとプリアンプ部63A〜63Fとの電気的関係は
図28のようになっているものである。
【0160】また、図26においては、シリコン・フォ
ト・ダイオード素子60A〜60Fを、半導体基板の中
央部に設けたものを示しているがこれに限定されるもの
ではなく、周囲に設けたものであってもよい。
【0161】図27及び図30は4つのフォーカス(信
号受信用)用シリコン・フォト・ダイオード素子60A
〜60Dと2つのトラッキング用シリコン・フォト・ダ
イオード素子60E及び60Fを示す図であり、本願発
明が適用されている部分である。
【0162】つまり、4つのフォーカス(信号受信用)
用シリコン・フォト・ダイオード素子60A〜60Dと
2つのトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素
子60E及び60Fのそれぞれのシリコン・フォト・ダ
イオード素子は、実施の形態14もしくは実施の形態1
5にて示した製造方法によって製造されたシリコン・フ
ォト・ダイオード素子である。
【0163】各シリコン・フォト・ダイオード素子60
A〜60Fは、P型の半導体基板1とN型のエピタキシ
ャル成長層2、3、42、43、44、71として埋め
込まれ、さらに接地電位を越えた電位、この例において
は電源電位Vccが印加される電荷吸収領域40および分
離領域(アノード引き出し領域)4、83を介して接地
電位が印加されるアノード領域41を有している。この
電荷吸収領域40は各シリコン・フォト・ダイオード素
子60A〜60Fに対して共通し、一体的に形成されて
いる。
【0164】シリコン・フォト・ダイオード素子60A
〜60Dのアノード領域41は、共通にかつ一体的に形
成されている。また、シリコン・フォト・ダイオード素
子60E及び60Fそれぞれのアノード領域41は、エ
ピタキシャル成長層42、43の下部に位置し、上面分
離領域83とで分離領域を構成する下面分離領域81と
一体的に形成されている。
【0165】シリコン・フォト・ダイオード素子60A
〜60Dは、アノード領域41とPN接合部(ダイオー
ド領域として機能)を有し、分離領域4によって規定さ
れるエピタキシャル成長層2、3、44からなり、それ
ぞれ対応したI−V変換アンプの反転入力端に電気的に
接続されるカソード領域を有している。また、シリコン
・フォト・ダイオード素子60E及び60Fは、アノー
ド領域41とPN接合部(ダイオード領域として機能)
を有し、分離領域83によって規定されるエピタキシャ
ル成長層42、43からなり、それぞれ対応したI−V
変換アンプの反転入力端に電気的に接続されるカソード
領域を有している。
【0166】また、4つのフォーカス用シリコン・フォ
ト・ダイオード素子60A〜60Dと2つのトラッキン
グ用シリコン・フォト・ダイオード素子60E及び60
Fとの間を電気的に絶縁する分離領域は、図6に示した
実施の形態6と同様な分離領域としたものである。
【0167】つまり、エピタキシャル成長層の表面から
半導体基板1の表面(アノード領域41の上面)まで到
達し、互いに所定間隙を介して、つまりエピタキシャル
成長層71を介在させた状態にしてP型の不純物を通常
のイオン注入法を用いて形成した第1の分離領域(分離
領域4の最外周に相当)及び第2の分離領域(分離領域
83における分離領域4の最外周に対向する部分に相
当)を分離領域としたものである。
【0168】そして、分離領域を構成する第1及び第2
の分離領域4、81の間に介在するエピタキシャル成長
層71を電荷吸収領域として利用するとともに、電荷吸
収領域40に接地電位を越えた電位、この例においては
電源電位Vccを伝達するための電位伝達領域としても利
用するものである。なお、このエピタキシャル成長層7
1はその表面にて、接地電位を越えた電位、この例にお
いては電源電位Vccが印加される電位供給ノードに接続
される配線に電気的に接続される。
【0169】このように構成された、複数のシリコン・
フォト・ダイオード素子は図31に示すような接続関係
にされて半導体集積回路化されており、このように構成
された半導体集積回路装置において、シリコン・フォト
・ダイオード素子の出力特性を測定したところ、次のよ
うな結果が得られた。
【0170】つまり、図32に示すように、レーザダイ
オード67からの光を図示点線に沿ってスキャンし、I
−V変換アンプ63E、63A、63B、63Fの順で
I−V変換アンプからの出力電圧を測定したところ、図
33の(a)に示すように、光ダイオード67からの光
が各シリコン・フォト・ダイオード素子63E、63
A、63B、63Fに照射されたとき、出力電圧は最も
大きくなり、各シリコン・フォト・ダイオード素子63
E、63A、63B、63Fから少しでも離れると、出
力電圧は非常に小さくなり、隣接するシリコン・フォト
・ダイオード素子63E、63A、63B、63F間で
のクロストークがほとんど発生していないことが分か
る。
【0171】また、各シリコン・フォト・ダイオード素
子63A〜63Fに入射される光の周波数に基づくI−
V変換アンプの出力電圧の関係を測定したところ、図3
3の(b)のような結果が得られた。
【0172】この図33の(b)から分かるように、高
い周波数まで高い出力電圧(高い増幅ゲイン)が得られ
ていることがわかる。また、このような出力特性が得ら
れたことにより、I−V変換アンプの増幅ゲインを高い
周波数側で持ち上げる必要がなくなるため、図25に示
した位相補償用容量性素子の容量値を大きくして、回路
の位相補償を十分に行えることになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す要部断面図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す要部断面図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態3を示す要部断面図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態4を示す要部断面図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態5を示す要部断面図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態6を示す要部断面図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態7を示す要部断面図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態8を示す要部断面図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態9を示す要部断面図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態10を示す要部断面図
である。
【図11】 本発明の実施の形態11を示す要部断面図
である。
【図12】 本発明の実施の形態12を示す要部断面図
である。
【図13】 本発明の実施の形態13を示す要部断面図
である。
【図14】 本発明の実施の形態14によるウエル形成
プロセスを示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態14によるP型下面分
離層形成プロセスを示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態14による基板の表面
上に拡散層を形成するプロセスを示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態14によるエピタキシ
ャル層中のトランジスタ部分にP型エミッタ層を形成す
るプロセスを示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態14によるエピタキシ
ャル層中にN+層を形成するプロセスを示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態15によるウエル形成
プロセスを示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態15によるP型下面分
離層形成プロセスを示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態15による基板の表面
上にエピタキシャル層およびフィールド酸化膜を形成す
るプロセスを示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態15によるエピタキシ
ャル層中のトランジスタ部分にP型エミッタ層を形成す
るプロセスを示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態15によるエピタキシ
ャル層中にN+層を形成するプロセスを示す図である。
【図24】 CDプレーヤ等における従来の光検出回路
を示す図である。
【図25】 図24の回路を実現する従来のIC回路を
示す図である。
【図26】 従来のシリコン・フォト・ダイオードと演
算増幅器を一体化したIC回路を示す図である。
【図27】 各シリコン・フォト・ダイオード(A,
B,C,D,E,F)からのカソード取り出し配線およ
びシリコン・フォト・ダイオードを分離する素子間分離
層を示す図である。
【図28】 図27の1−1’線断面図を示す図であ
る。
【図29】 図27の2−2’線断面図を示す図であ
る。
【図30】 図27の3−3’および(4−4’)線断
面図を示す図である。
【図31】 従来の各シリコン・フォト・ダイオード、
各演算増幅器および基準電圧の配線関係を示す図であ
る。
【図32】 従来のシリコン・フォト・ダイオードの出
力特性を測定するための概念を示す図である。
【図33】 (a)は本発明のシリコン・フォト・ダイ
オードの出力特性、(b)は本発明のプリアンプ出力と
光入力周波数との関係を示す図である。
【図34】 従来の分割シリコン・フォト・ダイオード
の断面および余剰電子の移動経路を示す図である。
【符号の説明】 1 P−sub層、 2,3 N型のエピタキシャル成
長層、 4,26,27 P型の分離領域、 5,6,
15,17,18,22,23 N+層、 7,8 カ
ソード電極、 9,10 シリコン・フォト・ダイオー
ド素子のダイオード領域、 11〜13 電子の移動経
路、 16,20,24,25,30電圧端子、 2
1,28,29,32,33,35,36,37,41
P型領域、 38 抵抗性素子、 39 電流の通
路、 41,51 P型の下面分離領域、 40,95
ウエル領域、 52 N型の埋め込み領域、 55
レジスト、 70 拡散領域、 71,72,73,7
4,75,76 拡散領域、81,82,91,92
分離領域、 83,84,85,86,93,97,9
8,94 分離領域、 96 コレクタ領域、 99
P型のエミッタ領域、 100,101,102,10
3,104 N+層、 105 フィールド酸化膜

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型の半導体基板とこの半導体基板の表
    面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのPN
    接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・ダ
    イオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フォ
    ト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシャ
    ル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達するP
    型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回路
    装置において、 上記分離領域及び上記半導体基板の少なくとも一方に形
    成され、接地電位より高い電位が印加されるN型の電荷
    吸収領域を設けたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 上記半導体基板は、P型の基板とこの基
    板の表面における上記複数のシリコン・フォト・ダイオ
    ード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素子形
    成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋め込
    み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域とを有
    し、 上記PN接合部は上記アノード用領域と上記エピタキシ
    ャル成長層との接合部であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 P型の半導体基板とこの半導体基板の表
    面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのPN
    接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・ダ
    イオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フォ
    ト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシャ
    ル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達するP
    型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回路
    装置において、 上記分離領域に、接地電位より高い電位が印加されるN
    型の電荷吸収領域を設けたことを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  4. 【請求項4】 上記半導体基板は、P型の基板とこの基
    板の表面における上記複数のシリコン・フォト・ダイオ
    ード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素子形
    成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋め込
    み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域とを有
    し、 上記PN接合部は上記アノード用領域と上記エピタキシ
    ャル成長層との接合部であることを特徴とする請求項3
    記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の表
    面から上記半導体基板の表面まで達して形成されている
    ことを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回
    路装置。
  6. 【請求項6】 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の表
    面に形成された第1のN型領域と、この第1のN型領域
    より深い位置まで形成された第2のN型領域と、上記分
    離領域と上記半導体基板との接合部に位置し、上部が上
    記第2のN型領域と重なる第3のN型領域とを有してい
    ることを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積
    回路装置。
  7. 【請求項7】 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の表
    面に形成された第1のN型領域と、上記分離領域と上記
    半導体基板との接合部に形成された第2のN型領域とを
    有していることを特徴とする請求項3または4記載の半
    導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 P型の半導体基板とこの半導体基板の表
    面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのPN
    接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・ダ
    イオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フォ
    ト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシャ
    ル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達するP
    型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回路
    装置において、 上記分離領域の表面に形成され、上記分離領域より幅が
    広く、深さが浅く、かつ不純物濃度が低いP型領域と、 このP型領域の表面に形成され、接地電位より高い電位
    が印加されるN型の電荷吸収領域とを設けたことを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 上記半導体基板は、P型の基板とこの基
    板の表面における上記複数のシリコン・フォト・ダイオ
    ード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素子形
    成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋め込
    み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域とを有
    し、 上記PN接合部は上記アノード用領域と上記エピタキシ
    ャル成長層との接合部であることを特徴とする請求項8
    記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 上記P型領域は、上記分離領域の両側
    にそれぞれはみ出し部分を有し、 上記電荷吸収領域は、上記P型領域のはみ出し部分に対
    応して形成された第1及び第2のN型領域とを有してい
    ることを特徴とする請求項8または9記載の半導体集積
    回路装置。
  11. 【請求項11】 上記分離領域は、上記半導体基板の表
    面に、所定間隙を有し、互いに並行して接合する第1の
    部分と第2の部分とを有し、 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の第1の部分と第2
    の部分との間に位置するエピタキシャル成長層であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回路
    装置。
  12. 【請求項12】 上記分離領域における第1の部分と第
    2の部分とは、上記エピタキシャル成長層の表面側で重
    なり合っていることを特徴とする請求項11記載の半導
    体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 P型の半導体基板とこの半導体基板の
    表面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのP
    N接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・
    ダイオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フ
    ォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシ
    ャル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達する
    P型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回
    路装置において、 上記エピタキシャル成長層における上記分離領域の両端
    部に重なって形成され、上記分離領域より深さが浅く、
    かつ不純物濃度が低い第1及び第2のP型領域と、 これら第1及び第2のP型領域に形成され、接地電位よ
    り高い電位が印加されるN型の電荷吸収領域とを設けた
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 上記半導体基板は、P型の基板とこの
    基板の表面における上記複数のシリコン・フォト・ダイ
    オード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素子
    形成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋め
    込み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域とを
    有し、 上記PN接合部は上記アノード用領域と上記エピタキシ
    ャル成長層との接合部であることを特徴とする請求項1
    3記載の半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 上記電荷吸収領域は、第1及び第2の
    P型領域並びに上記分離領域の表面に一体的に形成され
    ていることを特徴とする請求項13または14記載の半
    導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 上記分離領域は、上記エピタキシャル
    成長層の表面から上記半導体基板の表面の上方所定深さ
    まで位置し、かつ、所定間隙を有し、互いに並行して形
    成された第1の部分と第2の部分と、上記半導体基板と
    上記エピタキシャル成長層との接合部に形成され、上部
    が上記第1及び第2の部分と重なる第3の部分とを有
    し、 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の第1ないし第3の
    部分とによって囲まれたエピタキシャル成長層であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回路
    装置。
  17. 【請求項17】 上記分離領域は、上記エピタキシャル
    成長層の表面から上記半導体基板の表面の上方所定深さ
    まで形成された第1の部分と、上記エピタキシャル成長
    層と上記エピタキシャル成長層との接合部に、所定間隙
    を有し、互いに並行して形成され、それぞれの上部が上
    記第1の部分と重なる第2及び第3の部分とを有し、 上記電荷吸収領域は、上記分離領域の第1ないし第3の
    部分とによって囲まれたエピタキシャル成長層であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の半導体集積回路
    装置。
  18. 【請求項18】 P型の半導体基板とこの半導体基板の
    表面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのP
    N接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・
    ダイオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フ
    ォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシ
    ャル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達する
    P型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回
    路装置において、 接地電位より高い電位が印加される電位供給ノードと上
    記分離領域との間に電気的に接続される抵抗性素子を設
    けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 上記半導体基板は、P型の基板とこの
    基板の表面における上記複数のシリコン・フォト・ダイ
    オード素子に対するシリコン・フォト・ダイオード素子
    形成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、この埋め
    込み領域の表面に形成されたP型のアノード用領域とを
    有し、 上記PN接合部はこのアノード用領域と上記エピタキシ
    ャル成長層との接合部であることを特徴とする請求項1
    8記載の半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 上記抵抗性素子は、上記分離領域の表
    面にて電気的に接続されることを特徴とする請求項18
    または19記載の半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 P型の半導体基板とこの半導体基板の
    表面上に形成されたN型のエピタキシャル成長層とのP
    N接合部をダイオード領域部となすシリコン・フォト・
    ダイオード素子を複数備え、これら複数のシリコン・フ
    ォト・ダイオード素子が隣接し、かつ、上記エピタキシ
    ャル成長層の表面から上記半導体基板の表面まで達する
    P型の分離領域にて分離されて形成される半導体集積回
    路装置において、 上記半導体基板は、P型の基板とこの基板の表面におけ
    る上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に対す
    るシリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に形成さ
    れたN型の埋め込み領域と、この埋め込み領域の表面に
    形成されたP型のアノード用領域とを有し、上記PN接
    合部が上記アノード用領域と上記エピタキシャル成長層
    との接合部であり、上記埋め込み領域が接地電位より高
    い電位が印加される電位印加ノードに電気的に接続され
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 さらにPNP型トランジスタ素子が形
    成されており、 上記半導体基板は、上記PNP型トランジスタ素子に対
    するトランジスタ素子形成領域にN型のトランジスタ用
    埋め込み領域と、このトランジスタ用埋め込み領域の表
    面に形成された上記PNP型トランジスタにおけるP型
    のコレクタ用領域とを有し、 上記エピタキシャル成長層には、上記コレクタ用領域と
    PN接合をなす上記PNP型トランジスタにおけるN型
    のベース領域と、このベース領域の表面に形成された上
    記PNP型トランジスタにおけるP型のエミッタ領域と
    が設けられ、 上記埋め込み領域と上記トランジスタ用埋め込み領域の
    濃度プロファイルが同じであり、上記アノード用領域と
    上記コレクタ用領域の濃度プロファイルが同じであるこ
    とを特徴とする請求項21記載の半導体集積回路装置。
  23. 【請求項23】 P型の基板の表面における、隣接して
    形成される複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に
    対するシリコン・フォト・ダイオード素子形成領域に、
    N型の不純物を注入してN型の電荷吸収用埋め込み領域
    を形成するステップ、 上記電荷吸収用ウェル領域の表面にP型の不純物を注入
    して上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子にお
    けるP型のアノード用領域を形成するステップ、 上記ステップ終了後、上記基板の表面全面上にN型のエ
    ピタキシャル成長層を形成するステップ、 上記アノード用領域における、上記複数のシリコン・フ
    ォト・ダイオード素子を個々に分離するための所定の位
    置上に位置する上記エピタキシャル成長層の表面にP型
    の不純物を選択的に注入して上記アノード用領域と接合
    するP型の分離領域を形成し、上記P型の分離領域にに
    よって囲まれる複数の上記エピタキシャル成長層を上記
    複数のシリコン・フォト・ダイオード素子におけるカソ
    ード領域となすステップ、 上記アノード用領域の外側の上記電荷吸収用ウェル領域
    上に位置する上記エピタキシャル成長層の表面にN型の
    不純物を注入して、上記電荷吸収用ウェル領域に接地電
    位より高い電位を印加するための電位供給用領域を形成
    するとともに、上記カソード領域となる上記エピタキシ
    ャル成長層の表面にN型の不純物を注入してカソード電
    極取り出し領域を形成するステップを備えた半導体集積
    回路装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 P型の基板の表面における、隣接して
    形成される複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に
    対するシリコン・フォト・ダイオード素子形成領域にN
    型の電荷吸収用ウェル領域を、上記基板の表面におけ
    る、PNP型トランジスタ素子に対するトランジスタ素
    子形成領域にN型のトランジスタ用埋め込み領域を、N
    型の不純物を選択的に注入して形成するステップ、 上記電荷吸収用ウェル領域の表面に上記複数のシリコン
    ・フォト・ダイオード素子におけるP型のアノード用領
    域を、上記トランジスタ用埋め込み領域の表面に上記P
    NPトランジスタ素子におけるP型のコレクタ用領域
    を、上記基板の表面における所定の位置に素子間分離用
    埋め込み領域を、P型の不純物を選択的に注入して形成
    するステップ、 上記ステップ終了後、上記基板の表面全面上にN型のエ
    ピタキシャル成長層を形成するステップ、 上記素子間分離用埋め込み領域上に位置する上記エピタ
    キシャル成長層の表面に上記素子間分離用埋め込み領域
    と接合するP型の素子間分離用領域を、上記アノード用
    領域における、上記複数のシリコン・フォト・ダイオー
    ド素子を個々に分離するための所定の位置上に位置する
    上記エピタキシャル成長層の表面に上記アノード用領域
    と接合するP型の分離領域を、P型の不純物を選択的に
    注入して形成し、上記P型の分離領域によって囲まれる
    複数の上記エピタキシャル成長層を上記複数のシリコン
    ・フォト・ダイオード素子におけるカソード領域となす
    ステップ、 上記コレクタ用領域上に位置する上記エピタキシャル成
    長層の表面に上記PNPトランジスタのP型のエミッタ
    領域を、P型の不純物を選択的に注入して形成するステ
    ップ、 上記アノード用領域の外側の上記電荷吸収用ウェル領域
    上に位置する上記エピタキシャル成長層の表面に、上記
    電荷吸収用ウェル領域に接地電位より高い電位を印加す
    るための電位供給用領域を、上記カソード領域となる上
    記エピタキシャル成長層の表面にカソード電極用取り出
    し領域を、上記コレクタ用領域上に位置する上記エピタ
    キシャル成長層の表面に上記PNPトランジスタのベー
    ス電極用取り出し領域を、N型の不純物を選択的に注入
    して形成するステップを備えた半導体集積回路装置の製
    造方法。
  25. 【請求項25】 P型の基板の表面における、隣接して
    形成される複数のシリコン・フォト・ダイオード素子に
    対するシリコン・フォト・ダイオード素子形成領域にN
    型の電荷吸収用ウェル領域を、上記基板の表面におけ
    る、PNP型トランジスタ素子に対するトランジスタ素
    子形成領域にN型のトランジスタ用埋め込み領域を、N
    型の不純物を選択的に注入して形成するステップ、 上記電荷吸収用ウェル領域の表面に上記複数のシリコン
    ・フォト・ダイオード素子におけるP型のアノード用領
    域を、上記トランジスタ用埋め込み領域の表面に上記P
    NP型トランジスタ素子におけるP型のコレクタ用領域
    を、上記基板の表面における所定の位置に素子間分離用
    埋め込み領域を、P型の不純物を選択的に注入して形成
    するステップ、 上記ステップ終了後、上記基板の表面全面上にN型のエ
    ピタキシャル成長層を形成するステップ、 上記トランジスタ素子形成領域上に位置する上記エピタ
    キシャル成長層の表面に選択的にフィールド酸化膜を形
    成するステップ、 上記素子間分離用埋め込み領域上に位置する上記エピタ
    キシャル成長層の表面に上記素子間分離用埋め込み領域
    と接合するP型の素子間分離用領域を、上記アノード用
    領域における、上記複数のシリコン・フォト・ダイオー
    ド素子を個々に分離するための所定の位置上に位置する
    上記エピタキシャル成長層の表面に上記アノード用領域
    と接合するP型の分離領域を、P型の不純物を選択的に
    注入して形成し、上記P型の分離領域によって囲まれる
    複数の上記エピタキシャル成長層を上記複数のシリコン
    ・フォト・ダイオード素子におけるカソード領域となす
    ステップ、 上記コレクタ用領域上に位置する上記エピタキシャル成
    長層の表面に上記PNP型トランジスタのP型のエミッ
    タ領域を、上記フィールド酸化膜の一部によるセルフア
    ラインにてP型の不純物を選択的に注入して形成するス
    テップ、 上記アノード用領域の外側の上記電荷吸収用ウェル領域
    上に位置する上記エピタキシャル成長層の表面に、上記
    電荷吸収用ウェル領域に接地電位より高い電位を印加す
    るための電位供給用領域を、上記カソード領域となる上
    記エピタキシャル成長層の表面にカソード電極用取り出
    し領域を、N型の不純物を選択的に注入して形成すると
    ともに、上記コレクタ用領域上に位置する上記エピタキ
    シャル成長層の表面に上記PNPトランジスタのベース
    電極用取り出し領域を、上記フィールド酸化膜の一部に
    よるセルフアラインにてN型の不純物を選択的に注入し
    て形成するステップを備えた半導体集積回路装置の製造
    方法。
  26. 【請求項26】 上記エピタキシャル成長層の所定領域
    表面に、上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
    に対応して複数の演算増幅器が設けられ、 各演算増幅器の反転入力端が対応したシリコン・フォト
    ・ダイオード素子のカソード領域に電気的に接続される
    とともに、非反転入力端に基準電位が与えられることを
    特徴とする請求項1ないし請求項21のいずれかに記載
    の半導体集積回路装置。
  27. 【請求項27】 上記エピタキシャル成長層の所定領域
    表面に、上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
    に対応して複数の演算増幅器が設けられ、 上記PNP型トランジスタは演算増幅器の回路素子の一
    つを構成し、 各演算増幅器の反転入力端が対応したシリコン・フォト
    ・ダイオード素子のカソード領域に電気的に接続される
    とともに、非反転入力端に基準電位が与えられることを
    特徴とする請求項22記載の半導体集積回路装置。
  28. 【請求項28】 上記エピタキシャル成長層の所定領域
    表面に、上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
    に対応して複数の演算増幅器が設けられ、 各演算増幅器の反転入力端が対応したシリコン・フォト
    ・ダイオード素子のカソード領域に電気的に接続される
    とともに、非反転入力端に基準電位が与えられ、 上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子が請求項
    23ないし25のいずれかによって形成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  29. 【請求項29】 上記エピタキシャル成長層の所定領域
    表面に、上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子
    に対応して複数の演算増幅器が設けられ、 上記演算増幅器の回路素子の一つとしてPNP型トラン
    ジスタを有し、 上記複数のシリコン・フォト・ダイオード素子及び上記
    PNP型トランジスタが請求項24または25によって
    形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  30. 【請求項30】 複数のフォーカス用シリコン・フォト
    ・ダイオード素子とトラッキング用シリコン・フォト・
    ダイオード素子とを備え、これらシリコン・フォト・ダ
    イオード素子それぞれのダイオード領域部が、P型の半
    導体基板とこの半導体基板の表面上に形成されたN型の
    エピタキシャル成長層とのPN接合部に位置し、上記複
    数のフォーカス用シリコン・フォト・ダイオード素子が
    隣接し、かつ、上記エピタキシャル成長層の表面から上
    記半導体基板の表面まで達するP型の分離領域にて囲ま
    れ、かつ互いに分離されて形成される半導体集積回路装
    置において、 上記半導体基板は、P型の基板とこの基板の表面におけ
    る上記複数のフォーカス用シリコン・フォト・ダイオー
    ド素子に対するフォーカス用シリコン・フォト・ダイオ
    ード素子形成領域に形成されたN型の埋め込み領域と、
    この埋め込み領域の表面に形成されたP型のフォーカス
    用共通アノード用領域と、上記基板の表面における上記
    トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子に対
    するトラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子
    形成領域に形成されたP型のトラッキング用アノード用
    領域とを有し、 上記複数のフォーカス用シリコン・フォト・ダイオード
    素子のPN接合部が上記フォーカス用共通アノード用領
    域と上記エピタキシャル成長層との接合部であり、 上記トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子
    のPN接合部が上記トラッキング用アノード用領域と上
    記エピタキシャル成長層との接合部であり、 上記埋め込み領域が接地電位より高い電位が印加される
    電位印加ノードに電気的に接続されていることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  31. 【請求項31】 トラッキング用シリコン・フォト・ダ
    イオード素子は上記複数のフォーカス用シリコン・フォ
    ト・ダイオード素子に隣接して設けられ、 上記埋め込み領域は、上記トラッキング用アノード用領
    域の下部まで延在しており、 上記トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子
    と隣接するフォーカス用シリコン・フォト・ダイオード
    素子との間に、P型の分離領域によって電気的に分離さ
    れ、上記埋め込み領域と接合された上記エピタキシャル
    成長層が介在されていることを特徴とする請求項30記
    載の半導体集積回路装置。
  32. 【請求項32】 フォーカス用シリコン・フォト・ダイ
    オード素子の数は縦、横2つづつの4つであり、これら
    4つのシリコン・フォト・ダイオード素子は、上記埋め
    込み領域と接合された上記エピタキシャル成長層にP型
    の分離領域によって電気的に分離されて囲まれており、 トラッキング用シリコン・フォト・ダイオード素子の数
    は、上記4つのフォーカス用シリコン・フォト・ダイオ
    ード層を挟むように設けられた2つであることを特徴と
    する請求項31記載の半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021034423A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 コーデンシ株式会社 分割フォトダイオード、及び、分割フォトダイオードの製造方法

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