JP2002311288A - フェルール挿入用光ファイバ端末およびその製造方法および光コネクタ - Google Patents

フェルール挿入用光ファイバ端末およびその製造方法および光コネクタ

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JP2002311288A
JP2002311288A JP2001113711A JP2001113711A JP2002311288A JP 2002311288 A JP2002311288 A JP 2002311288A JP 2001113711 A JP2001113711 A JP 2001113711A JP 2001113711 A JP2001113711 A JP 2001113711A JP 2002311288 A JP2002311288 A JP 2002311288A
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ferrule
coating
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Takeyasu Nakayama
毅安 中山
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Totoku Electric Co Ltd
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Totoku Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ端末の製造時、フェルールの内部
構造に合わせた形状,寸法の樹脂端末部を形成でき、ま
た、ナイロンチューブを使用する必要がなく、またナイ
ロンチューブの切り口でファイバの被覆を傷つけること
が無く、またフェルール挿入時の光ファイバと光ファイ
バ素線の同軸度を良くしてファイバに掛かる歪を小さく
し、断線確率を低減することができ、またフェルール内
部の接着剤が光ファイバ素線部分に流れ出すのを防止す
ることができる光ファイバ端末およびその製造方法およ
び光コネクタを提供する。 【解決手段】 1本の光ファイバ素線(1)の端末部分
の所定長c、例えば50mm長を、紫外線硬化樹脂を用
い、ダイスにより該樹脂を断面円形状に塗布してから硬
化して一括被覆(2)を設けて光ファイバ端末(5)を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型のフェルール
に使用できるフェルール挿入用光ファイバ端末およびそ
の製造方法および光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ(裸ファイバ)は通常、表面
を被覆により保護されており、この構造の光ファイバを
光ファイバ素線と称している。また光ファイバ素線に更
に被覆を設けた光ファイバ心線もある。前記被覆外径
は、光ファイバ素線の場合が250μmと400μm
で,光ファイバ心線の場合が900μmで、計3種類あ
る。前記光ファイバ素線等の端部の被覆が除去された光
ファイバ端末からフェルールに挿入され、接着剤で固着
され、小型の光コネクタが製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、光ファイバと
光ファイバの被覆を保持するフェルール内部の同軸度を
上げるためには、フェルールの内部構造を被覆の外径に
合わせる必要があり、計3種類必要になるという問題点
があった。なお、前記のようにフェルールの内部構造を
変更しない場合には、被覆外径の最も大きい900μm
にフェルールの寸法を合わせて作成し、250μmと4
00μmについてはナイロンチューブを被せて外径寸法
を900μmに合わせていた。また光ファイバ素線の端
末部分の裸ファイバを、接着剤を注入したフェルールに
挿入してそのまま硬化すると、フェルール内部の接着剤
が硬化する時に粘度が低下し、光ファイバ素線部分に流
れ出し、硬化してしまう。これにより光ファイバのフレ
キシブル特性や外観が悪くなってしまうという問題点が
あった。前記ナイロンチューブを被せる方法において、
事前に光ファイバ素線をチューブに挿入し、そのチュー
ブと光ファイバ素線を接着剤で固めることにより、フェ
ルール内部の接着剤が硬化する時に粘度が低下して光フ
ァイバ素線部分に流れ出すのを止める方法もあるが、チ
ューブを用いるためコストアップの要因になっていた。
また、ナイロンチューブの切り口でファイバの被覆を傷
つける恐れがあった。
【0004】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、光ファイバ端
末の製造時、フェルールの内部構造に合わせた形状,寸
法の樹脂端末部を形成でき、また、ナイロンチューブを
使用する必要がなく、またナイロンチューブの切り口で
ファイバの被覆を傷つけることが無く、またフェルール
挿入時の光ファイバと光ファイバ素線の同軸度を良くし
てファイバに掛かる歪を小さくし、断線確率を低減する
ことができ、またフェルール内部の接着剤が光ファイバ
素線部分に流れ出すのを防止することができる光ファイ
バ端末およびその製造方法および光コネクタを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、光ファイバ素線の端末部分が樹脂により被覆されて
いる光ファイバ端末であって、前記樹脂が紫外線硬化樹
脂であり、ダイスにより端末部分の所定長に紫外線硬化
樹脂が所定形状,寸法に塗布,硬化された一括被覆が設
けられ、フェルール挿入に適した端末となっていること
を特徴とするフェルール挿入用光ファイバ端末にある。
【0006】上記第1の観点のフェルール挿入用光ファ
イバ端末(以下、光ファイバ端末と略記する)では、ダ
イスにより端末部分の所定長に紫外線硬化樹脂が所定形
状,寸法に塗布,硬化された被覆が設けられているの
で、端末の形状、外径を一定に保つことが出来できる。
またダイス穴の形状により、楕円、丸等の各種形状に被
覆できる。また端末の長さを一定にすることができる。
またフェルールの内部構造が一種類しかない場合にも容
易に適用することが出来る。また端末をフェルールに挿
入したとき、内部の接着剤が硬化する時に粘度が低下し
て光ファイバ素線部分に流れ出すのを防止することがで
きるという、接着剤流れ止めとしての機能をさせること
ができる。そのため、流れ出した接着剤が光ファイバ素
線を固くしてしまったり、表面の外観を損なうことを防
止でき、これにより光ファイバのフレキシブル特性や外
観が良好となる。従って、フェルール挿入時の光ファイ
バと光ファイバ素線の同軸度が良くなり、ファイバに掛
かる歪みを小さくすることができるため、光ファイバの
断線確率を低減することができる。
【0007】第2の観点として本発明は、光ファイバ素
線の端末部分近傍が樹脂により被覆されている光ファイ
バ端末であって、前記樹脂が紫外線硬化樹脂であり、ダ
イスにより端末部分の所定長に紫外線硬化樹脂が所定形
状,寸法に塗布,硬化された一括被覆が設けられた後、
該一括被覆の端部の被覆および光ファイバ素線の被覆が
除去され、端末部分の所定部のみに一括被覆が設けら
れ、フェルール挿入に適した端末となっていることを特
徴とする光ファイバ端末にある。上記第2の観点の光フ
ァイバ端末では、ダイスにより端末部分の所定長に紫外
線硬化樹脂が所定形状,寸法に塗布,硬化された一括被
覆が設けられた後、該一括被覆の端部の被覆が除去さ
れ、端末部分の所定部のみに一括被覆が設けられている
ので、上記第1観点の光ファイバ端末と同様の作用,効
果を有する他、この構造のまま、フェルールに挿入する
ことができる。
【0008】第3の観点として本発明は、上記第1観点
の光ファイバ端末の製造方法であって、(1)光ファイ
バ素線を光ファイバ保持台に保持する光ファイバ素線保
持工程;と、(2)前記保持台を移動ステージに載置し
てから下方に移動し、該保持台の端部から出ている光フ
ァイバ素線端末部を樹脂塗布用ダイスの穴を通してから
樹脂タンクの紫外線硬化樹脂中に浸漬して該樹脂を付着
させる樹脂付着工程;と、(3)前記保持台が載置され
た移動ステージを一定速度で上方に移動させ、前記樹脂
塗布用ダイスにより光ファイバ素線端末部に付着してい
る余分の樹脂を扱いて所定形状、寸法に塗布する樹脂塗
布工程;と、(4)紫外線硬化樹脂が塗布された光ファ
イバ素線端末部に紫外線を照射して樹脂を硬化させ、一
括被覆を設ける樹脂硬化工程;と、により所定形状,寸
法の光ファイバ端末とすることを特徴とする光ファイバ
端末の製造方法にある。上記第3観点の光ファイバ端末
の製造方法では、上記光ファイバ素線保持工程と、樹脂
付着工程と、樹脂塗布工程と、樹脂硬化工程とにより上
記第1の観点の光ファイバ端末が効率よく製造できる。
また前記樹脂塗布工程ではダイス穴の形状により、楕
円,丸形状等の任意の形状,外径に一括被覆できるた
め、フェルールの内部構造に合わせた形状,外径の樹脂
端末部を容易に製造できる。
【0009】第4の観点として本発明は、上記第2観点
の光ファイバ端末の製造方法であって、上記第4観点の
光ファイバ端末の製造方法に続いて、一括被覆の端部の
紫外線硬化樹脂および光ファイバ素線の被覆を除去する
被覆除去工程;を設けることにより所定形状,寸法の光
ファイバ端末とすることを特徴とする光ファイバ端末の
製造方法にある。上記第4の観点の光ファイバ端末の製
造方法では、上記第4観点の光ファイバ端末の製造方法
に続いて被覆除去工程を設けているので、上記第2観点
の光ファイバ端末が効率よく製造できる。
【0010】第5の観点として本発明は、上記第1また
は第2の観点のフェルール挿入用光ファイバ端末を用い
たことを特徴とする光コネクタにある。上記第5観点の
光コネクタでは、上記第1または第2観点のフェルール
挿入用光ファイバ端末を用いているので、光ファイバ端
末をフェルールに挿入したとき、内部の接着剤が硬化す
る時に粘度が低下して光ファイバ素線部分に流れ出すの
を防止されており、フェルール挿入時の光ファイバと光
ファイバ素線の同軸度が良くなり、ファイバに掛かる歪
みが小さくなり、光ファイバの断線確率を低減すること
ができ、特性の良い光コネクタとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は、本発明の
光ファイバ端末の一例を示す略図であり、同図(a)は
正面図、また同図(b)は同図(a)のa−a部の断面
図である。図2は、本発明の光ファイバ端末の他の例を
示す正面図である。図3は、本発明の光ファイバ端末の
製造方法の一例を示すチャート図である。図4は、本発
明の光ファイバ端末の製造方法を説明するための略図で
あり、同図(a)、(b)はそれぞれ光ファイバ素線保
持工程に用いる光ファイバ保持台の正面図および上面図
である(光ファイバ素線も示す)。また同図(c)、
(d)、(e)は光ファイバ保持台、移動手段、ダイ
ス、樹脂タンク、紫外線照射手段等を有する光ファイバ
端末製造装置の製造工程中の状態を示す略図であり、同
図(c)は樹脂付着工程前の状態、同図(d)は樹脂付
着工程中の状態、同図(e)は樹脂塗布工程後、樹脂硬
化工程中の状態を示す。また図5は、本発明の光コネク
タの一例を示す略図である。これらの図において、1は
光ファイバ素線、2は一括被覆(紫外線硬化樹脂(硬
化))、2jは紫外線硬化樹脂(未硬化)、5,5aは
光ファイバ端末、7は光コネクタ、11は光ファイバ保
持台、11aは基台、11bは上蓋、11cは保持溝、
12は移動手段(移動ステージ)、13は樹脂塗布用ダ
イス、13aはダイス穴、14は樹脂タンク、15は紫
外線照射手段、50は光ファイバ端末製造装置、eはフ
ェルール穴、fはフェルール、hは裸ファイバ、またs
は接着剤である。
【0012】−第1の実施の形態−(光ファイバ端末
第1例) 本発明の光ファイバ端末の第1例について図1を用いて
説明する。実施形態1の光ファイバ端末は1本の光ファ
イバ素線(1)の端末部分の所定長が樹脂により固着さ
れている光ファイバ端末であって、前記樹脂として紫外
線硬化樹脂を用い、ダイスにより端末部分の所定長c、
例えば50mm長に紫外線硬化樹脂を断面円形状に塗布
してから硬化して一括被覆(2)を設けた光ファイバ端
末(5)である。前記所定長cは通常100mm以下で
ある。
【0013】−第2の実施の形態−(光ファイバ端末
第2例) 本発明の光ファイバ端末の第2例について図2を用いて
説明する。実施形態2の光ファイバ端末は、前記実施形
態1の光ファイバ端末(5)を用い、樹脂端末部よりc
1長、例えば10mm迄の硬化紫外線硬化樹脂および光
ファイバ素線の被覆樹脂を除去して裸ファイバ(h)を
露出させ、先端部よりc2長さ、例えば10mmから5
0mmの部分に一括被覆(2)を設けた光ファイバ端末
(5a)である。
【0014】−第3の実施の形態−(光ファイバ端末の
製造方法 第1例) 本発明の光ファイバ端末の製造方法の第1例について図
3のチャート図を用いて説明する。光ファイバ端末の製
造方法として、光ファイバ素線を光ファイバ保持台に保
持する光ファイバ素線保持工程f1;と、前記保持台の
端部から出ている光ファイバ素線端末部を樹脂タンクの
紫外線硬化樹脂中に浸漬して該樹脂を付着させる樹脂付
着工程f2;と、前記保持台を移動ステージに乗せてか
ら一定速度で移動させ、ダイスにより光ファイバ素線端
末部に付着している余分の樹脂を扱いて所定形状に塗布
する樹脂塗布工程f3;と、紫外線硬化樹脂が塗布され
た光ファイバ素線端末部に紫外線を照射して樹脂を硬化
させて一括被覆を設ける樹脂硬化工程f4;とにより、
所定形状,寸法の光ファイバ端末(5)とする光ファイ
バ端末の製造方法である。
【0015】−第4の実施の形態−(光ファイバ端末の
製造方法 第2例) 本発明の光ファイバ端末の製造方法の第2例について図
3のチャート図を用いて説明する。第2例の製造方法
は、前記第1例の製造方法の樹脂硬化工程f4;に続い
て、前記一括被覆の端部の紫外線硬化樹脂および光ファ
イバ素線の被覆樹脂を除去する被覆除去工程f5;、を
設けることにより、所定形状,寸法の光ファイバ端末
(5a)とする光ファイバ端末の製造方法である。
【0016】−第5の実施の形態−(光ファイバ端末の
製造方法 第1具体例) 光ファイバ端末の製造方法の第1具体例について図1、
図3および図4を用いて説明する。 1本の光ファイバ素線(1)を、図4(a)、(b)
に示す光ファイバ保持台(11)に、該保持台の端部か
ら素線(1)の端末部の所定長を導出させてセットし
た。前記保持台(11)は、例えば光ファイバ素線
(1)の保持溝(11c)、例えばV溝を設けた基台(11a)と
図示しない蝶番により開閉可能に設けられた上蓋(11b)
よりなる。光ファイバ素線(1)の外径は例えば400
μmである。(光ファイバ素線保持工程f1) 次いで、前記光ファイバ素線(1)が保持された保持
台(11)を図4(c)に示す光ファイバ端末製造装置
(50)のACモータを用いた移動手段(移動ステー
ジ)(12)にセットして下方(矢印dの方向)に略垂
直に移動し、保持台端部から導出されている光ファイバ
素線(1)の端末部の所定長を樹脂塗布用ダイス(1
3)の穴(13a)を通してから樹脂タンク(14)の
紫外線硬化樹脂(2j)中に図4(d)に示すように略
垂直に浸漬して該樹脂(2j)を所定長c、例えば50
mm付着させた。(樹脂付着工程f2) 次いで、図4(d)の状態から前記移動手段(12)
により保持台(11)を上方(矢印uの方向)に略垂直
に一定速度、例えば100mm/分で移動し、光ファイバ素
線端末部の所定長に付着している余分の樹脂を前記ダイ
ス(13)により扱いて所定形状、例えば断面円形状に
塗布した。(樹脂塗布工程f3) 上記樹脂塗布工程f3では、移動速度を一定にすること
により、フェルール挿入用端末に塗布された樹脂端末の
外径形状を一定にすることができる。 次いで、図4(e)に示すように、塗布後直ちに紫外
線硬化樹脂(2j)が塗布された光ファイバ素線端末部
に紫外線照射手段(15)より紫外線を照射して樹脂を
硬化させ一括被覆(2)を設けて図1に示す光ファイバ
端末(5)を製造した。例えば一括被覆(2)の外径は
例えば900μmである。(樹脂硬化工程f4)
【0017】−第6の実施の形態−(光ファイバ端末の
製造方法 第2具体例) 光ファイバ端末の製造方法の第2具体例について図1、
図2、図3および図4を用いて説明する。前記第5実施
形態の樹脂硬化工程f4後の光ファイバ端末(5)の先
端部よりc1長さ、例えば10mm迄の一括被覆(紫外
線硬化樹脂)および素線の被覆樹脂をホットストリッパ
ーを用いて除去して裸ファイバ(h)を露出させ、c2
長さ、例えば先端部より10mmから50mmの部分に
一括被覆(2)が設けられている光ファイバ端末(5
a)を製造した。(被覆除去工程f5)
【0018】−第7の実施の形態−(光コネクタ) 本発明の光ファイバ端末(5a)を用いた光コネクタの
製造について図5を用いて説明する。上記第6実施形態
により得られた光ファイバ端末(5a)を用い、フェル
ール(f)のフェルール穴(e)に接着剤(s)、例え
ばエポキシ樹脂系接着剤のエポテック353ND(商品
名)を注入し、そこに光ファイバ端末(5a)を被覆除
去部の裸ファイバ(h)部から挿入した。次にフェルー
ル穴(e)と光ファイバ端末(5a)の接着剤(s)を
熱により硬化させ光コネクタ(7)を製造した。この
際、光ファイバ端末(5a)の一括被覆(2)の外径は
フェルール穴(e)の内径に製造されているので、接着
剤(s)が流れ出さず、接着剤の流れ出しを防止でき
た。また、得られた光コネクタは、フェルール挿入時の
光ファイバと光ファイバ素線の同軸度が良く、ファイバ
に掛かる歪みが小さくなり、特性の良い光コネクタとな
った。
【0019】
【発明の効果】本発明の光ファイバ端末およびその製造
方法および光コネクタによれば、光ファイバ端末の製造
時、ダイスの穴形状,寸法を変更することにより、フェ
ルールの内部構造に合わせた形状,寸法の樹脂端末部を
形成できるようになった。また、光ファイバと光ファイ
バの被覆を保持するフェルール内部の同軸度を上げるこ
とができるようになった。また、ナイロンチューブを使
用する必要がなく、またナイロンチューブの切り口でフ
ァイバの被覆を傷つけることが無く、またフェルール内
部の接着剤が光ファイバ素線部分に流れ出すのを防止す
ることができるようになり、特性の良い光コネクタが得
られた。従って、本発明は産業上に寄与する効果が極め
て大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ端末の一例を示す略図であ
り、同図(a)は正面図、また同図(b)は同図(a)
のa−a部の断面図である。
【図2】本発明の光ファイバ端末の他の例を示す正面図
である。
【図3】本発明の光ファイバ端末の製造方法の一例を示
すチャート図である。
【図4】本発明の光ファイバ端末の製造方法を説明する
ための略図である。同図(a)、(b)はそれぞれ光フ
ァイバ素線保持工程に用いる光ファイバ保持台の正面図
および上面図である(光ファイバ素線も示す)。同図
(c)、(d)、(e)は光ファイバ保持台、移動手
段、ダイス、樹脂タンク、紫外線照射手段等を有する光
ファイバ端末製造装置の製造工程中の状態を示す略図で
あり、同図(c)は樹脂付着工程前の状態、同図(d)
は樹脂付着工程中の状態、同図(e)は樹脂塗布工程
後、樹脂硬化工程中の状態を示す。
【図5】本発明の光コネクタの一例を示す略図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ素線 2 一括被覆(紫外線硬化樹脂(硬化)) 2j 紫外線硬化樹脂(未硬化) 5、5a 光ファイバ端末 7 光コネクタ 11 光ファイバ保持台 11a 基台 11b 上蓋 11c 保持溝 12 移動手段(移動ステージ) 13 樹脂塗布用ダイス 13a ダイス穴 14 樹脂タンク 15 紫外線照射手段 50 光ファイバ端末製造装置 e フェルール穴 f フェルール h 裸ファイバ s 接着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線の端末部分が樹脂により
    被覆されている光ファイバ端末であって、 前記樹脂が紫外線硬化樹脂であり、ダイスにより端末部
    分の所定長に紫外線硬化樹脂が所定形状,寸法に塗布,
    硬化された一括被覆が設けられ、フェルール挿入に適し
    た端末となっていることを特徴とするフェルール挿入用
    光ファイバ端末。
  2. 【請求項2】 光ファイバ素線の端末部分近傍が樹脂に
    より被覆されている光ファイバ端末であって、 前記樹脂が紫外線硬化樹脂であり、ダイスにより端末部
    分の所定長に紫外線硬化樹脂が所定形状,寸法に塗布,
    硬化された一括被覆が設けられた後、該一括被覆の端部
    の被覆および光ファイバ素線の被覆が除去され、端末部
    分の所定部のみに一括被覆が設けられ、フェルール挿入
    に適した端末となっていることを特徴とするフェルール
    挿入用光ファイバ端末。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフェルール挿入
    用光ファイバ端末の製造方法であって、 (1)光ファイバ素線を光ファイバ保持台に保持する光
    ファイバ素線保持工程;と、 (2)前記保持台を移動ステージに載置してから下方に
    移動し、該保持台の端部から出ている光ファイバ素線端
    末部を樹脂塗布用ダイスの穴を通してから樹脂タンクの
    紫外線硬化樹脂中に浸漬して該樹脂を付着させる樹脂付
    着工程;と、 (3)前記保持台が載置された移動ステージを一定速度
    で上方に移動させ、前記樹脂塗布用ダイスにより光ファ
    イバ素線端末部に付着している余分の樹脂を扱いて所定
    形状、寸法に塗布する樹脂塗布工程;と、 (4)紫外線硬化樹脂が塗布された光ファイバ素線端末
    部に紫外線を照射して樹脂を硬化させ、一括被覆を設け
    る樹脂硬化工程;と、 により所定形状,寸法のフェルール挿入用光ファイバ端
    末とすることを特徴とするフェルール挿入用光ファイバ
    端末の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のフェルール挿入
    用光ファイバ端末の製造方法であって、請求項3記載の
    光ファイバ端末の製造方法に続いて、一括被覆の端部の
    紫外線硬化樹脂および光ファイバ素線の被覆を除去する
    被覆除去工程;を設けることにより所定形状,寸法のフ
    ェルール挿入用光ファイバ端末とすることを特徴とする
    フェルール挿入用光ファイバ端末の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のフェルール挿入
    用光ファイバ端末を用いたことを特徴とする光コネク
    タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101049379B1 (ko) * 2009-05-01 2011-07-14 김삼득 라이트 가이드 제조방법

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KR101049379B1 (ko) * 2009-05-01 2011-07-14 김삼득 라이트 가이드 제조방법

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