JP2002309702A - コーナーパネルの取付構造 - Google Patents

コーナーパネルの取付構造

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JP2002309702A JP2001119394A JP2001119394A JP2002309702A JP 2002309702 A JP2002309702 A JP 2002309702A JP 2001119394 A JP2001119394 A JP 2001119394A JP 2001119394 A JP2001119394 A JP 2001119394A JP 2002309702 A JP2002309702 A JP 2002309702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄筋コンクリート造或いは鉄骨鉄筋コンクリー
ト造の建物に出窓等を構成するためのコーナーパネルを
取り付ける際に、外観を損なうことなく該コーナーパネ
ルを取り付ける。 【解決手段】鉄筋コンクリート造(RC造)又は鉄骨鉄
筋コンクリート造(SRC造)の建物にコーナーパネル
1を取り付ける構造であって、L型に形成された複数の
取付金具2を上部のスラブ4及び下部のスラブ4に配置
し、スラブ側片2aに鉄砲ピン5を打ち込んでスラブ4
に固定し、且つ小口側片2bをコーナーパネル1の小口
面1aに形成した穴1bに棒部材3aを挿入した固定部
材3のフランジ部材3bに溶接して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の隅部にコーナー
パネルを取り付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨造の建物、特にプレハブ住宅では、
躯体を構成する梁及び柱に壁パネルを取り付けて外壁を
構成しており、躯体にパネルを取り付けることは通常の
技術である。例えば、1階層に於ける下部に配置された
梁に溶接等の手段によって自重受け金具を取り付けると
共に、上部に配置された梁にも同様にして取付金具を取
り付けておき、壁パネルの下端部を自重受け金具に載置
して支持すると共に上端部を取付金具に取り付けて固定
することで壁面を構成している。
【0003】上記建物では壁パネルを並べて配置するこ
とで壁が構成されるため、二方向に配置された壁パネル
が交差する建物の隅部では、各方向の壁パネルの勝ち負
けが生じ、何れかの通りの小口面が露出することとなり
外観上好ましくない。このため、隅部に壁パネルと同材
質,同意匠のコーナーパネルを配置して躯体に取り付け
ることで、二方向の壁パネルの小口面を遮蔽して外観性
能を向上させている。
【0004】コーナーパネルを躯体に取り付けるにはい
くつかの方法が提案されているが、その中で例えば特開
平11−22081号公報に開示された技術では、建物
の隅部に配置された角柱の屋外面にL字状の支持部材を
固着すると共に、上方に開口する鉤状部を構成した受け
部材を固着しておき、且つコーナーパネルには受け金具
に対応する位置に下方に開口する突起金物を取り付けて
おき、該コーナーパネルを上方から吊り込んで突起金物
を受け金具に差し込むと共に支持金具によって支持して
固定している。また特開2000−38791に開示さ
れた技術では、建物の隅部に配置された角柱に帯状金具
を取り付け、この帯状金具を介してコーナーパネルを支
持している。
【0005】このように鉄骨造の建物、特にプレハブ住
宅としての建物では、躯体にコーナーパネルを取り付け
る場合、建物の隅部に配置された柱を利用するのが一般
的である。
【0006】一方、鉄筋コンクリート(RC)造又は鉄
骨鉄筋コンクリート(SRC)造(以下代表してRC
造)の建物では、梁,柱,外壁,床スラブ,天井スラブ
等の躯体は連続して配筋された鉄筋を介して一体化され
ている。
【0007】従来、RC造の躯体に取り付けられる袖壁
や腰壁等の非耐力壁(2次壁)は、厚さや取り付く部材
に対する断面積等の条件によっては存在を無視されてい
た。しかし、最近の「建築物の構造規定」の改正に伴っ
て、厚さの絶対寸法や相対寸法の大小に関わらず、躯体
への影響を考慮して構造計算することが必要となってい
る。
【0008】2次壁を躯体への影響をなくして構成する
場合、躯体から縁をきった所謂スリット型2次壁を構成
する必要がある。この場合、予め工場生産された軽量気
泡コンクリート(ALC)パネルや、プレキャストコン
クリート(PC)パネル等からなる平板状のパネルを躯
体を構成する床スラブ,天井スラブに対し縁をきった状
態で、即ち、両者の間に空間を形成して取り付ける必要
がある。前記パネルは躯体を構成する柱間に取り付けら
れて2次壁を構成するのが一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】RC造の建物に於い
て、躯体にコーナーパネルを取り付ける場合、RC構造
の技術では対応することができないため、鉄骨構造の技
術を応用することになる。例えば、鉄筋を配筋する際に
予め設定された位置にコーナーパネルを取り付けるため
の下地金具を設けると共に、コンクリートを打設する際
に該コンクリートから露出させておき、建物にコーナー
パネルを取り付ける際には、前記露出させた下地金物に
取り付けるという作業を行なっている。
【0010】上記の如く、RC造の建物にコーナーパネ
ルを取り付けるには、配筋時に予め下地金物を配置して
おく作業や、コンクリートの打設作業時に下地金物を露
出させておく作業等の作業を行なうために手間がかかる
という問題や、下地金物を配置する際に取付位置を高い
精度で取り付けておく必要があるため作業に手間がかか
るという問題が生じる。
【0011】またRC造の建物の壁面に出窓を構成した
り、壁面から引き込んだ位置に出入口を構成するような
場合、壁面を構成する例えばパネルに対して直交する壁
面を構成する部分ではコーナーパネルを利用することが
有利であることが多い。また壁面に対して直交する方向
にサッシを取り付けるような場合、壁を構成するパネル
の内面に取り付けた内装材とサッシの間に額縁を取り付
けて納めることがあるが、平板状のサッシでは納まり難
いという問題がある。
【0012】本発明の目的は、RC造の建物に出窓等を
構成するためにコーナーパネルを取り付ける際に外観を
損なうことなく該コーナーパネルを取り付けることが出
来る取付構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコーナーの取付構造は、鉄筋コンクリー
ト造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物に於ける隅部に
コーナーパネルを取り付ける構造であって、L型に形成
された複数の取付金具を上部のスラブ側及び下部のスラ
ブ側に配置すると共に、配置された取付金具の一方の片
を上部のスラブ面又は下部のスラブ面に固定し、且つ他
方の片をコーナーパネルの小口面に固定するものであ
る。
【0014】上記コーナーパネルの取付構造では、L型
に形成された複数の取付金具を、上部のスラブ(天井ス
ラブ)側及び下部のスラブ(床スラブ)側に配置し、取
付金具の一方側の片を天井スラブ面又は床スラブ面に固
定すると共に、他方の片をコーナーパネルの小口面に固
定することで、所定位置に配置されたコーナーパネルを
取付金具を介して天井スラブと床スラブに固定すること
が出来る。
【0015】取付金具がコーナーパネルの小口面に配置
されるため、該取付金具は、コーナーパネルの小口面と
該小口面に対向する建物の壁の小口面との間に形成され
る目地に挿入されることとなり、外部に露出することが
ない。従って、簡単な施工でコーナーパネルを取り付け
ることが出来る。
【0016】またコーナーパネルが断面L型に形成され
るため、外側面及び内側面が直交した二面によって形成
されるため、不連続な線が露出することがなく、壁面か
ら出窓への交差面、壁面と出入口との交差面の外観性能
を向上することが出来る。また小口面と内側面との間に
段差ができるため、この段差を利用して額縁等を納める
ことが可能となり、サッシと取り付ける際の納まりを向
上することが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、上記コーナーパネルの取付
構造の好ましい実施形態について説明する。本発明に係
るコーナーパネルの取付構造は、RC造或いはSRC造
の建物に於けるスラブにL字状のコーナーパネルを取り
付ける際の構造であり、建物の壁部に出窓や出入口を構
成する際に、或いはサッシを取り付ける際に採用して有
利である。
【0018】本発明に於いて、床スラブ及び、又は天井
スラブにコーナーパネルを取り付ける場合、L字状に形
成された取付金具を用いている。この取付金具は、コー
ナーパネルの小口面の幅寸法よりも小さい幅寸法を有し
且つ所定の長さを持った鋼板やフラットバーを直角に折
り曲げて構成されている。しかし、必ずしも取付金具を
鋼板やフラットバーによって構成する必要はなく、山形
鋼を利用しても良いことは当然である。
【0019】そしてコーナーパネルを所定の取付位置に
配置し、該コーナーパネルの床スラブ面側及び天井スラ
ブ面側に夫々取付金具を配置し、この取付金具の一方の
片を床スラブ面や天井スラブ面に固定すると共に他方の
片をコーナーパネルの小口面に固定することで、コーナ
ーパネルは建物の天井スラブ,床スラブに取り付けられ
ている。
【0020】従って、スラブに対しコーナーパネルを後
付けする場合であっても、従来のように配筋工事の段階
で下地金物を取り付けておく必要がなく、極めて容易な
作業で取り付けることが可能であり、且つ既に硬化した
床スラブ上に載置した状態で位置決めした後で取り付け
るため、取付位置の精度を高めることが可能となる。
【0021】取付金具を床スラブや天井スラブに固定す
る際の固定手段については限定するものではなく、例え
ば、ガンに装着し、衝撃力によって取付金具の片を貫通
させてスラブに打ち込む鉄砲ピンや、スラブに長ナット
を打ち込み、この長ナットにボルトを締結して固定する
アンカー部材を利用することが可能である。
【0022】また取付金具をコーナーパネルの小口面に
固定する際のパネル固定手段についても特に限定するも
のではなく、上記した鉄砲ピンやアンカーを用いること
が可能である。
【0023】しかし、コーナーパネルは建物に取り付け
られることが明らかであるため、予め工場段階で取付金
具を固定し易いように加工しておくことが可能である。
例えば、コーナーパネルの小口面であって、取付金具の
片の長さから考慮してパネル固定手段を構成し得る位置
(端面からの距離が取付金具の片の長さよりも小さい位
置)に、予め所定の径と深さを持った穴を形成しておき
この穴を利用して取付金具の片を固定しても良い。
【0024】この場合、コーナーパネルの小口面に形成
された穴の径と深さに対応させた棒部材と該棒部材の一
端に設けたフランジ部材とからなるピンを形成し、棒部
材を前記穴に挿入すると共にフランジ部材を取付金具の
片に溶接することで固定することが可能である。
【0025】小口面に形成された穴に棒部材を挿入して
固定する場合、穴の径が棒部材の径と比較して大き過ぎ
る場合、コーナーパネルがガタつくことがある。このた
め、穴の径を棒部材の径に対し僅かに大きい値としてガ
タを防止するか、或いは穴の径を棒部材の径に対して充
分に大きい径とし且つ棒部材の外周面に複数の突起を形
成して穴の内面に当接或いは食い込むように構成するこ
とが好ましい。
【0026】また予めコーナーパネルに雌ネジを形成し
た埋込金具を埋め込むと共に小口面から雌ネジに向けて
穴を形成しておき、該ネジを利用して取付金具を小口面
に固定しても良い。この場合、取付金具の小口面に対向
する片には予めボルトを挿通する孔を形成しておき、該
孔に挿通したボルトを小口面に形成した穴を通して埋込
金具のネジに締結することで固定することが可能であ
る。
【0027】更に、コーナーパネルに長手方向の穴と、
該穴と小口面とを連通する穴を形成し、小口面から形成
した穴に一端に係止部を形成したボルト或いはナットを
挿入すると共に、長手方向に形成した穴にアンカー棒鋼
を挿入してボルト或いはナットを係止し、このボルト或
いはナットを利用して固定しても良い。この場合、取付
金具の小口面に対向する片には予めボルトを挿通する孔
を形成しておき、該孔にコーナーパネルに挿入したボル
ト、或いはコーナーパネルに挿入したナットに螺合する
ボルトを挿通して締結することで固定することが可能で
ある。
【0028】上記の如くして固定されたコーナーパネル
では、該コーナーパネルに作用する水平方向の力は、パ
ネル固定手段及び取付金具を介して天井スラブ及び床ス
ラブに伝達されて支持される。
【0029】現場で行なう溶接作業が好ましくないよう
な場合、棒部材の一端にネジを形成すると共に取付金具
の片に棒部材を通過させる孔を形成しておき、棒部材を
穴に挿入してナットを利用して固定することも可能であ
る。この場合、コーナーパネルの二つの小口面に夫々取
付金具を配置して固定することで、棒部材は互いに略直
交して配置されることとなり、コーナーパネルに如何な
る方向の力が作用したとしても、棒部材によって支持す
ることが可能である。
【0030】本発明に於いてコーナーパネルの材質は特
に限定するものではなく、PC(プレキャストコンクリ
ート)からなるコーナーパネルや、ALC(軽量気泡コ
ンクリート)からなるコーナーパネルを目的の建物に応
じて適宜選択して用いることが可能である。
【0031】また本発明に於けるコーナーパネルを取り
付ける対象となるスラブは、必ずしも通常の概念による
床スラブ或いは天井スラブ等のスラブに限定するもので
はなく、RC造の梁であっても良く、且つ床に設けたコ
ンクリート版、或いは天井に設けたコンクリート版であ
っても良い。
【0032】次に、本発明のコーナーパネルの取付構造
に係る好ましい実施例について図を用いて説明する。図
1はコーナーパネルの取付構造を説明する斜視図であ
る。図2はコーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣
接する壁パネルとの関係を説明する平面図である。図3
はコーナーパネルの下端部分と床スラブの一部を断面し
てコーナーパネルの取付構造を説明する図である。図4
は取付金具の他の例を説明する図である。図5は取付金
具の更に他の例を説明する図である。図6は固定部材の
例を説明する図である。図7は取付金具と固定部材との
組み合わせの他の例を説明する図である。
【0033】図1〜3に於いて、コーナーパネル1は断
面が予め設定された寸法を持ったL字型に形成されてお
り、該L字型の先端部分が夫々小口面1aとして形成さ
れている。従って、小口面1aは互いに直交して配置さ
れることとなる。
【0034】上記小口面1aであって長手方向の両端部
から取付金具2の小口側片2bの長さに対応して設定さ
れた部位に穴1bが形成されている。前記穴1bは、固
定部材(パネル固定手段)3の形状や寸法に対応した径
と深さをもって形成されており、予め工場段階で形成し
ておくことが好ましい。
【0035】またコーナーパネル1は、取り付けるべき
床スラブと天井スラブからなるスラブ4の間の寸法に対
応した長さを持って構成されている。
【0036】取付金具2は、スラブ4側に固定されるス
ラブ側片2aと、コーナーパネルの小口面1aに固定さ
れる小口側片2bとからなるL字状に形成されている。
また取付金具2は、コーナーパネル1の小口面1aの幅
寸法よりも小さい幅寸法を有し、且つ小口面1aに固定
する際に利用される固定部材3や、スラブ4に固定する
際に利用される鉄砲ピン5を取り付ける際に必要な作業
を容易に実施し得る程度の長さを有している。
【0037】コーナーパネル1は取付金具2を介して建
物に取り付けられるため、コーナーパネル1に作用する
水平方向の荷重は取付金具2に作用することとなる。こ
のため、取付金具2は想定された水平荷重に対し充分に
高い強度を発揮し得る断面積を付与される。
【0038】本実施例に於いて、取付金具2は鉄砲ピン
5のスラブ4に対する打ち込みによって該スラブ4に固
定され、コーナーパネル1の小口面1aに形成した穴1
bに固定部材3の棒部材3aを挿入してフランジ部材3
bを溶接することで小口面1aに固定されている。この
ため、取付金具2としては各片2a,2bが単に板状に
形成されたものを用いている。
【0039】固定部材3は、予め設定された径と長さを
持った棒部材3aと、棒部材3aの一端に溶接等の手段
で固定したフランジ部材3bとを有して構成されてい
る。この固定部材3は、フランジ部材3bを取付金具2
の小口側片2bに溶接することで固定される。このた
め、フランジ部材3bは溶接に耐え得る厚さを有するこ
とが必要となり、取付金具と溶接したとき厚くなりすぎ
る虞がある。このような場合、小口面1aに穴1bを形
成する際に、該穴1bの周囲をフランジ部材3bの厚さ
に相当する深さ分ザグリ(図2に示すザグリ部1c)し
ておくことが好ましい。
【0040】次に、コーナーパネル1をスラブ4に取り
付ける手順について説明する。建物の壁面に対応する位
置であって、コーナーパネル1を取り付けるべき部位、
例えば出窓を構成する部位或いは出入口を構成する部位
に支持金具9を設置する。支持金具9は床スラブ及び天
井スラブからなるスラブ4であって、コーナーパネル1
を配置すべき位置に配置され、図示しない固定具によっ
てスラブ4に固定される。そして、固定された支持金具
9上にコーナーパネル1を配置してスラブ4に対して位
置決めして保持する。
【0041】小口面1aに形成した穴1bに固定部材3
の棒部材3aを挿入しておき、取付金具2の小口側片2
bを小口面1aに当接させた状態で、スラブ側片2aを
スラブ4に当接し、このスラブ側片2aの上部から鉄砲
ピン5を打ち込む。これにより、鉄砲ピン5がスラブ側
片2aを貫通してスラブ4に打ち込まれ、取付金具2が
スラブ4に固定される。
【0042】取付金具2のスラブ側片2aを鉄砲ピン5
によってスラブ4に固定した後、予め穴1bに挿入され
ていた固定部材3のフランジ部材3bと取付金具2の小
口側片2bとを溶接することで、取付金具2に小口面1
aを固定する。このとき、小口面1aに形成された穴1
bの径が固定部材3の棒部材3aの径と比較して大き過
ぎる場合、コーナーパネル1が多少ガタつくことがあ
る。
【0043】このため、穴1bの径を棒部材3aの径に
対し僅かに大きい値としてガタを防止するか、或いは穴
1bの径を棒部材3aの径に対して充分に大きい径とす
ると共に棒部材3aの外周面に複数の突起を形成して穴
1bの内面に当接或いは食い込むように構成することが
好ましい。
【0044】上記の如くして全ての取付金具2をスラブ
4,小口面1aに固定したとき、コーナーパネル1は取
付金具2を介してスラブ4に固定される。その後、コー
ナーパネル1に隣接させて出窓を構成するパネル6を取
り付けると共に両者の間に形成された目地部7に防水材
8を施工し、且つコーナーパネル1の両端部とスラブ4
との間に防水材8を施工することで出窓部分を構成する
ことが可能である。
【0045】図4は取付金具2の他の例を示す図であ
る。同図(a)は小口側片2bに孔2cが形成されてお
り、該孔2cに図5に示すアンカー10,11のボルト10
a,11aを挿通することによって小口側片2bをコーナ
ーパネル1の小口面1aに固定すると共に、鉄砲ピン5
によってスラブ側片2aをスラブ4に固定し得るように
構成したものである。
【0046】また同図(b)は、取付金具2のスラブ側
片2aに穴2dが形成されると共に小口側片2bに孔2
cが形成されており、穴2d及び孔2cには夫々図5に
示すアンカー10,11のボルト10a,11aを挿通すること
によって、スラブ4及びコーナーパネル1の小口面1a
に固定し得るように構成したものである。
【0047】図5は取付金具2の更に他の例を示すもの
であり、同図(a)は、各片2a,2bに夫々長穴2e
を形成したものである。また同図(b)は取付金具2の
スラブ側片2aには長穴2eを形成し、小口側片2bに
は長穴状で且つ端部が開放されたスリット2fを形成し
たものである。
【0048】上記の如く各片2a,2bに夫々長穴2e
やスリット2fを形成した取付金具2は、予め埋込金具
を埋設したコーナーパネル1、或いはアンカー棒鋼に係
止されたボルト,ナットを有するコーナーパネル1を利
用する際に使用して有利である。即ち、コーナーパネル
1をスラブ4に取り付けるに際し、建物の躯体側には予
め設定された許容寸法範囲内でのバラツキが生じている
のが一般的であるが、取付金具2に長穴2eやスリット
2fを形成しておくことで、前記バラツキに容易に対応
することが可能である。
【0049】図6はアンカー10,11を示すものであり、
固定部材3及び鉄砲ピン5と同様の機能を有しており、
これらに代えて用いることで、取付金具2をスラブ4,
コーナーパネル1の小口面1aに固定することが可能で
ある。
【0050】同図(a)に示すアンカー10はボルト10a
とナット10bとからなり、ナット10bは外周に複数の突
起部10cが設けられている。このナット10bは、コーナ
ーパネル1の小口面1aに形成された穴1b、或いはス
ラブ4に形成された図示しない穴に打ち込まれたとき、
突起部が穴1b,スラブ4に食い込んで安定し抜け出す
ことがない。同図(b)に示すアンカー11はボルト11a
とナット11bとからなり、ナット11bを小口面1aに形
成した穴1b、或いはスラブ4に形成した穴に打ち込ん
で保持し得るように構成されている。
【0051】図7は取付金具2と固定部材との組み合わ
せの他の例を示すものである。この例では、コーナーパ
ネル1には、予め雌ネジを形成した埋込金具が埋設され
ており、取付金具2としては図4(b)に示す各片2
a,2bに穴2d,2cを形成したものを利用してい
る。この場合、固定部材としてはボルト12を利用してお
り、該ボルト12を小口面1aに当接させた取付金具2の
小口側片2bの孔2cに挿通した後、小口面1aの穴1
bに挿通し、更に、図示しない埋込金具のネジ部に締結
することで、コーナーパネル1が取付金具2を介してス
ラブ4に固定される。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
コーナーパネルの取付構造では、該コーナーパネルの小
口面に取付金具を固定すると共に該取付金具をスラブ面
に固定することで、コーナーパネルをRC造の建物に取
り付けることが出来る。このように、コーナーパネルを
スラブ面に後付することで、スラブの配筋を行なう際に
下地金物を埋め込んでおく必要がなく、配筋作業を容易
に進めることが出来る。
【0053】またコーナーパネルの小口面に取付金具を
介在させて建物に取り付けるため、該取付金具は目地内
に挿入されてしまうこととなり、内面或いは外面に露出
することがない。このため、出窓や出入口を構成した場
合であっても外観性を損なうことがない。
【0054】更に、建物のスラブに取り付けたコーナー
パネルを利用して出窓や出入口を構成することによっ
て、工事が容易で且つコーナー部分を連続した面によっ
て構成することが出来、外観性能を向上することが出来
る。またコーナーパネルを利用してサッシや内装を構成
することによって、該コーナーパネルの小口面と内側面
との間の段差を利用して、サッシや内装,額縁等の納ま
りを向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーパネルの取付構造を説明する斜視図で
ある。
【図2】コーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣接
する壁パネルとの関係を説明する平面図である。
【図3】コーナーパネルの下端部分と床スラブの一部を
断面してコーナーパネルの取付構造を説明する図であ
る。
【図4】取付金具の他の例を説明する図である。
【図5】取付金具の更に他の例を説明する図である。
【図6】固定部材の例を説明する図である。
【図7】取付金具と固定部材との組み合わせの他の例を
説明する図である。
【符号の説明】
1 コーナーパネル 1a 小口面 1b 穴 1c ザグリ部 2 取付金具 2a スラブ側片 2b 小口側片 2c,2d 孔 2e 長穴 2f スリット 3 固定部材 3a 棒部材 3b フランジ部材 4 スラブ 5 鉄砲ピン 6 パネル 7 目地部 8 防水材 9 支持金具 10,11 アンカー 10a,11a,12 ボルト 10b,11b ナット 10c 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンク
    リート造の建物に於ける隅部にコーナーパネルを取り付
    ける構造であって、L型に形成された複数の取付金具を
    上部のスラブ側及び下部のスラブ側に配置すると共に、
    配置された取付金具の一方の片を上部のスラブ面又は下
    部のスラブ面に固定し、且つ他方の片をコーナーパネル
    の小口面に固定することを特徴とするコーナーパネルの
    取付構造。
JP2001119394A 2001-04-18 2001-04-18 コーナーパネルの取付構造 Expired - Lifetime JP4502542B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06146539A (ja) * 1992-11-09 1994-05-27 Misawa Homes Co Ltd コーナーパネルの取付構造
JPH07286390A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Mitsubishi Material Kenzai Kk 押出成形セメント板及びこれを用いた間仕切壁構築方法

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