JP2002309695A - コーナーパネルの取付構造 - Google Patents

コーナーパネルの取付構造

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JP2002309695A
JP2002309695A JP2001119395A JP2001119395A JP2002309695A JP 2002309695 A JP2002309695 A JP 2002309695A JP 2001119395 A JP2001119395 A JP 2001119395A JP 2001119395 A JP2001119395 A JP 2001119395A JP 2002309695 A JP2002309695 A JP 2002309695A
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panel
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corner
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Norihiro Arai
紀博 荒井
Shinji Hayashi
真嗣 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄筋コンクリート造或いは鉄骨鉄筋コンクリー
ト造の建物に出窓等を構成するためのコーナーパネルを
合理的に取り付ける。 【解決手段】RC造の建物に於ける隅部にコーナーパネ
ル1を取り付けるに際し、コーナーパネル1の長手方向
の端部側に長手方向に沿って形成された穴1dにアンカ
ー棒鋼2を挿通すると共に、該穴1dと略直交し且つコ
ーナーパネル1の裏面1aに開口して形成された孔1e
にボルト部材3を挿通して一端側の李ッ具部3aをアン
カー棒鋼2に係合させ、他端に形成されたネジ部3bを
裏面1a側に突出させる。L型に形成された取付金具4
をコーナーパネル1の裏面1a側であって床スラブ,天
井スラブ等のスラブ5に配置し、取付金具4のスラブ側
片4aをスラブ5に鉄砲ピン6によって固定し、且つパ
ネル側片4bに突出したボルト部材3のネジ部3bをナ
ット3cによって固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の隅部にコーナー
パネルを取り付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨造の建物、特にプレハブ住宅では、
躯体を構成する梁及び柱に壁パネルを取り付けて外壁を
構成しており、躯体にパネルを取り付けることは通常の
技術である。例えば、1階層に於ける下部に配置された
梁に溶接等の手段によって自重受け金具を取り付けると
共に、上部に配置された梁にも同様にして取付金具を取
り付けておき、壁パネルの下端部を自重受け金具に載置
して支持すると共に上端部を取付金具に取り付けて固定
することで壁面を構成している。
【0003】上記建物では壁パネルを並べて配置するこ
とで壁が構成されるため、二方向に配置された壁パネル
が交差する建物の隅部では、各方向の壁パネルの勝ち負
けが生じ、何れかの通りの小口面が露出することとなり
外観上好ましくない。このため、隅部に壁パネルと同材
質,同意匠のコーナーパネルを配置して躯体に取り付け
ることで、二方向の壁パネルの小口面を遮蔽して外観性
能を向上させている。
【0004】コーナーパネルを躯体に取り付けるにはい
くつかの方法が提案されているが、その中で例えば特開
平11−22081号公報に開示された技術では、建物
の隅部に配置された角柱の屋外面にL字状の支持部材を
固着すると共に、上方に開口する鉤状部を構成した受け
部材を固着しておき、且つコーナーパネルには受け金具
に対応する位置に下方に開口する突起金物を取り付けて
おき、該コーナーパネルを上方から吊り込んで突起金物
を受け金具に差し込むと共に支持金具によって支持して
固定している。また特開2000−38791に開示さ
れた技術では、建物の隅部に配置された角柱に帯状金具
を取り付け、この帯状金具を介してコーナーパネルを支
持している。
【0005】このように鉄骨造の建物、特にプレハブ住
宅としての建物では、躯体にコーナーパネルを取り付け
る場合、建物の隅部に配置された柱を利用するのが一般
的である。
【0006】一方、鉄筋コンクリート(RC)造又は鉄
骨鉄筋コンクリート(SRC)造(以下代表してRC
造)の建物では、梁,柱,外壁,床スラブ,天井スラブ
等の躯体は連続して配筋された鉄筋を介して一体化され
ている。
【0007】従来、RC造の躯体に取り付けられる袖壁
や腰壁等の非耐力壁(2次壁)は、厚さや取り付く部材
に対する断面積等の条件によっては存在を無視されてい
た。しかし、最近の「建築物の構造規定」の改正に伴っ
て、厚さの絶対寸法や相対寸法の大小に関わらず、躯体
への影響を考慮して構造計算することが必要となってい
る。
【0008】2次壁を躯体への影響をなくして構成する
場合、躯体から縁をきった所謂スリット型2次壁を構成
する必要がある。この場合、予め工場生産された軽量気
泡コンクリート(ALC)パネルや、プレキャストコン
クリート(PC)パネル等からなる平板状のパネルを躯
体を構成する床スラブ,天井スラブに対し縁をきった状
態で、即ち、両者の間に空間を形成して取り付ける必要
がある。前記パネルは躯体を構成する柱間に取り付けら
れて2次壁を構成するのが一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】RC造の建物に於い
て、躯体にコーナーパネルを取り付ける場合、RC構造
の技術では対応することができないため、鉄骨構造の技
術を応用することになる。例えば、鉄筋を配筋する際に
予め設定された位置にコーナーパネルを取り付けるため
の下地金具を設けると共に、コンクリートを打設する際
に該コンクリートから露出させておき、建物にコーナー
パネルを取り付ける際には、前記露出させた下地金物に
取り付けるという作業を行なっている。
【0010】上記の如く、RC造の建物にコーナーパネ
ルを取り付けるには、配筋時に予め下地金物を配置して
おく作業や、コンクリートの打設作業時に下地金物を露
出させておく作業等の作業を行なうために手間がかかる
という問題や、下地金物を配置する際に取付位置を高い
精度で取り付けておく必要があるため作業に手間がかか
るという問題が生じる。
【0011】またRC造の建物の壁面に出窓を構成する
ような場合、壁面を構成する例えばパネルに対して直交
する壁面を構成する部分ではコーナーパネルを利用する
ことが有利であることが多い。また壁面に対して直交す
る方向にサッシを取り付けるような場合、壁を構成する
パネルの内面に取り付けた内装材とサッシの間に額縁を
取り付けて納めることがあるが、平板状のサッシでは納
まり難いという問題がある。
【0012】本発明の目的は、RC造の建物に出窓等を
構成するためのコーナーパネルを合理的に取り付けるこ
とが出来る取付構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコーナーの取付構造は、鉄筋コンクリー
ト造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物に於ける隅部に
コーナーパネルを取り付ける構造であって、コーナーパ
ネルの長手方向の端部側で且つ裏面側に取付部を設け、
L型に形成された取付金具をコーナーパネルの裏面側で
あって上部のスラブ側及び下部のスラブ側に配置すると
共に、配置された取付金具の一方の片を上部のスラブ面
又は下部のスラブ面に固定し、且つ他方の片にコーナー
パネルの裏面側に設けた取付部を取り付けるものであ
る。
【0014】上記コーナーパネルの取付構造では、コー
ナーパネルの長手方向の端部側で且つ裏面側に取付部を
設けたので、上部のスラブ(天井スラブ)側及び下部の
スラブ(床スラブ)側にL型に形成された取付金具を配
置し、該取付金具の一方側の片を天井スラブ面又は床ス
ラブ面に固定すると共に、他方の片にコーナーパネルの
裏面側に設けた取付部に取り付けることで、建物の所定
位置に配置されたコーナーパネルを取付金具を介して天
井スラブと床スラブに固定することが出来る。
【0015】取付金具がコーナーパネルの裏面側に配置
されるため、該コーナーパネルの小口面が建物の壁の小
口面と接近,対向して配置される場合であっても、両者
の隙間の大小に関わらず取り付けることが出来る。従っ
て、建物のスラブ面を利用して容易にコーナーパネルを
取り付けることが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、上記コーナーパネルの取付
構造の好ましい実施形態について説明する。本発明に係
るコーナーパネルの取付構造は、RC造或いはSRC造
の建物に於けるスラブにL字状のコーナーパネルを取り
付ける際の構造であり、建物の壁部に出窓や出入口を構
成する際に採用して有利である。
【0017】コーナーパネルは略直交する二つの片によ
って構成されており、長手方向の端部側で且つ裏面側に
取付部が設けられている。そして取付部を介して建物を
構成するスラブに固定される。取付部の構成としては特
に限定するものではなく、予めコーナーパネルに雌ネジ
を形成した埋込金具を埋め込むと共に該雌ネジに向けて
裏面側から穴を形成しておき、埋込金具の雌ネジを利用
して固定することが可能である。
【0018】また他の取付部としては、コーナーパネル
の長手方向の両端部から該長手方向に沿って穴を形成す
ると共に端部から所定距離離隔した位置であって裏面側
から前記穴に交差する孔を形成しておき、前記穴にアン
カー棒鋼を挿通し且つ前記孔にボルト部材を挿通して該
ボルト部材の一端をアンカー棒孔に係合し且つ他端をコ
ーナーパネルの裏面側に突出させたものでも良い、更
に、ボルト部材に代えて長ナットであっても取付部とし
て構成することが可能である。
【0019】アンカー棒鋼及びボルト部材によって取付
部を構成した場合、アンカー棒鋼に支持されたボルト部
材に対し軸方向の力が作用したとき、この力はアンカー
棒鋼によって支持され、ボルト部材が孔から離脱するこ
とがない。
【0020】コーナーパネルの長手方向の端部に且つ該
コーナーパネルの長手方向に沿って形成された穴に挿通
されるアンカー棒鋼の形状や寸法は特に限定するもので
はなく、コーナーパネルに作用する力に充分に対抗し得
る強度を持った丸棒であることが好ましい。このように
アンカー棒鋼として丸棒を使用することによって、方向
性がなく、取り扱いが容易で且つ比較的安価なアンカー
棒鋼とすることが可能である。
【0021】ボルト部材は、一方側の端部がアンカー棒
鋼と係合し、他方の端部が取付部材の片に固定される。
ボルト部材とアンカー棒鋼との係合構造は特に限定する
ものではないが、ボルト部材の一方側の端部をリング状
に形成しておき、該リング部分にアンカー棒鋼を挿通し
て係合させることが可能であり、或いはボルト部材をア
ンカー棒鋼よりも径の太い鋼材とし、該鋼材の横断方向
にアンカー棒鋼を挿通し得る孔を形成しておき、この孔
にアンカー棒孔を挿通することで係合させることが可能
である。
【0022】上記コーナーパネルを床スラブ及び、又は
天井スラブに取り付ける場合、L字状に形成された取付
金具を用いている。この取付金具は、コーナーパネルの
裏面側に配置され、スラブに固定されると共にボルト部
材の突出端部を固定する機能を有する。このような取付
金具は、所定の長さを持った鋼板やフラットバーを直角
に折り曲げて構成されている。
【0023】そして、予め長手方向の両端部分にアンカ
ー棒鋼及びボルト部材を挿通したコーナーパネルを建物
に於ける所定の取付位置に配置し、該コーナーパネルの
長手方向両端部である床スラブ面側、及び天井スラブ面
側に夫々取付金具を配置し、この取付金具の一方の片を
床スラブ面や天井スラブ面に固定すると共に他方の片に
コーナーパネルの裏面側に突出したボルト部材を固定す
ることで、コーナーパネルを建物のスラブに取り付ける
ことが可能である。
【0024】従って、コーナーパネルを取り付ける際
に、従来のように配筋工事の段階で下地金物を取り付け
ておく必要がなく、極めて容易な作業で取り付けること
が可能であり、且つ既に硬化した床スラブ上に載置した
状態で位置決めした後、取り付けるため、取付位置の精
度を高めることが可能となる。
【0025】取付金具を床スラブや天井スラブに固定す
る際の固定手段については限定するものではなく、例え
ば、ガンに装着して取付金具の片を貫通してスラブを構
成するコンクリートに打ち込む鉄砲ピンや、スラブに長
ナットを打ち込み、この長ナットにボルトを締結して固
定するアンカー部材を利用することが可能である。
【0026】上記の如くして固定されたコーナーパネル
では、該コーナーパネルに作用する水平方向の力は、パ
ネル固定手段及び取付金具を介して各スラブに伝達され
て支持される。
【0027】本発明に於いてコーナーパネルの材質は特
に限定するものではなく、PC(プレキャストコンクリ
ート)からなるコーナーパネルや、ALC(軽量気泡コ
ンクリート)からなるコーナーパネルを目的の建物に応
じて適宜選択して用いることが可能である。
【0028】また本発明に於けるコーナーパネルを取り
付ける対象となるスラブは、必ずしも通常の概念による
床スラブ或いは天井スラブ等のスラブに限定するもので
はなく、RC造の梁であっても良く、且つ床に設けたコ
ンクリート版、或いは天井に設けたコンクリート版であ
っても良い。
【0029】次に、本発明のコーナーパネルの取付構造
に係る好ましい実施例について図を用いて説明する。図
1はコーナーパネルの取付構造を説明する斜視図であり
特にコーナーパネルの下端部分を表す図である。図2は
コーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣接する壁と
の関係を説明する平面図である。図3はコーナーパネル
の下端部分と床スラブの一部を断面してコーナーパネル
の取付構造を説明する図である。図4は取付金具の他の
例を説明する図である。図5はアンカー棒孔とボルト部
材の他の例を説明する図である。図6はアンカー棒孔と
ボルト部材の更に他の例を説明する図である。図7は取
付金具をスラブに固定する固定部材の他の例を説明する
図である。
【0030】図1〜3に於いて、コーナーパネル1は断
面が予め設定された寸法を持ったL字型に形成されてお
り、該L字型の外側の部分が屋外に露出する外表面1b
として形成され、外表面と連続して小口面1cが形成さ
れ、該小口面1cに囲まれて裏面1aが形成されてい
る。従って、裏面1aは互いに隣接すると共に略直交し
て形成されている。
【0031】コーナーパネル1の長手方向両端部には、
所定の径と深さを持った穴1dが形成されている。この
穴1dはアンカー棒孔2を挿通する機能を有するもので
あり、該アンカー棒孔2の径よりも大きく、且つ長さよ
りも深く形成されている。穴11dはコーナーパネル1
の略中心、即ち、二方向の片が交差する部位に形成され
ており、これにより、上下方向を反転させた場合であっ
ても使用し得るように構成されている。
【0032】本実施例に於いて、アンカー棒孔2は、直
径が約10mmで長さが約150mmの丸棒によって形成されて
いる。
【0033】コーナーパネル1の裏面1aが交差する部
位であって、且つコーナーパネル1の長手方向の端部か
ら後述する取付金具4のパネル側片4bに形成された孔
4cと対向する位置に、裏面1aと穴1dを結ぶ孔1e
が形成されている。この孔1eはボルト部材3を挿通す
る機能を有するものであり、孔1eはボルト部材3の最
大寸法を持った部位の値よりも大きい寸法を持って形成
されている。
【0034】ボルト部材3は、一方の端部にリング部3
aが形成されており、他方の端部にネジ部3bが形成さ
れている。リング部3aの径はアンカー棒孔2の径より
も大きい寸法を持って形成されており、従ってコーナー
パネル1に形成された孔1eの寸法はリング部3aの最
大径の値よりも大きい偏平状に形成されている。
【0035】穴1d及び孔1eが上記の如く形成される
ため、ボルト部材3のリング部3aを孔1eを通してコ
ーナーパネル1に挿通した後、穴1dにアンカー棒孔2
を挿通すると、該アンカー棒孔2はボルト部材3のリン
グ部3aに嵌合して係合する。このため、ボルト部材3
は孔1eから離脱することがない。また前記穴1dや孔
1eは、夫々予め工場段階で形成されている。
【0036】取付金具4は、床スラブ或いは天井スラブ
等のスラブ5側に固定されるスラブ側片4aと、コーナ
ーパネルの裏面1a側に突出したボルト部材3のネジ部
3bを固定するパネル側片4bとからなるL字状に形成
されている。また取付金具4のパネル側片4bの略中央
でスラブ側片4aから予め設定された距離離隔した位置
には、ボルト部材3のネジ部3bを挿通する孔4cが形
成されており、孔4cに挿通したボルト部材3のネジ部
にナット3cを締結することで、ボルト部材3を固定し
得るように構成している。
【0037】取付金具2のパネル側片2bにボルト部材
3のネジ部3bを挿通してナット3cによって締結した
場合、或いはコーナーパネル1に力が作用した場合、ナ
ット3cの締結に伴ってパネル側片4bとコーナーパネ
ル1の裏面1aの接触部に高い面圧が生じて部分的に破
壊する虞がある。このため、パネル側片4bの左右方向
両側には、夫々コーナーパネル1の裏面1aと当接する
当接片4dが形成されており、取付金具2にボルト部材
3を固定する際には、当接片4dがコーナーパネル1の
裏面1aに当接して締結力の分散をはかるように構成さ
れている。
【0038】上記の如く、コーナーパネル1は取付金具
4を介して建物のスラブ5に取り付けられるため、コー
ナーパネル1に作用する水平方向の荷重は取付金具4に
作用することとなる。このため、取付金具4は想定され
た水平荷重に対し充分に高い強度を発揮し得る断面積を
付与される。
【0039】本実施例に於いて、取付金具4はスラブ側
片4aをスラブ5に載置し、鉄砲ピン6を該スラブ5に
打ち込むことによって固定されている。
【0040】次に、コーナーパネル1をスラブ5に取り
付ける手順について説明する。建物の壁面に対応する位
置であって、コーナーパネル1を取り付けるべき部位、
例えば出窓を構成する部位或いは出入口を構成する部位
に支持金具12を設置する。支持金具12は床スラブ及び天
井スラブからなるスラブ5であって、コーナーパネル1
を配置すべき位置に配置され、図示しない固定具によっ
てスラブ5に固定される。そして、固定された支持金具
12上にコーナーパネル1を配置してスラブ5に対して位
置決めする。
【0041】コーナーパネル1に形成した穴1d及び孔
1eににアンカー棒鋼2,ボルト部材3を挿通し、ボル
ト部材3のリング部3aをアンカー棒鋼2に係合させて
おき、取付金具4のパネル側片4bを裏面1aに当接さ
せて孔4cにボルト部材3のネジ部3bを挿通しナット
3cを螺合しておく、この状態で、スラブ側片4aをス
ラブ5に当接し、このスラブ側片4aの上部から鉄砲ピ
ン6を打ち込む。これにより、鉄砲ピン6がスラブ側片
4aを貫通してスラブ5に打ち込まれ、取付金具4がス
ラブ5に固定される。
【0042】取付金具4のスラブ側片4aを鉄砲ピン6
によってスラブ5に固定した後、予め孔4cに挿入され
いるボルト部材3のネジ部3bに螺合したナット3cを
締め付けることで、ボルト部材3を取付金具4のパネル
側片4bに固定する。ナット3cの締め付けに伴って、
当接片4dがコーナーパネル1の裏面1aに対し強固に
当接して安定性が向上する。
【0043】上記作業をコーナーパネル1の上下両端に
夫々実施して取付金具4とスラブ5,裏面1aとを固定
したとき、コーナーパネル1は取付金具4を介してスラ
ブ5に固定される。その後、コーナーパネル1に隣接し
た壁7との間に形成された目地部8に防水材9を施工
し、且つコーナーパネル1の両端部とスラブ5との間に
防水材9を施工することで、例えば出窓部分或いは出入
口を構成することが可能である。
【0044】図4は取付金具4の他の例を示す図であ
る。同図に示す取付金具4は、前述の取付金具4に対し
コーナーパネル1との位置関係が反対になるものであ
り、パネル側片4bの左右両側に形成した当接片4dの
方向とパネル側片4aの方向が反対方向に形成されてい
る。このように構成された取付金具4では、コーナーパ
ネル1を取り付ける際に、スラブ側片4aがコーナーパ
ネル1の裏面1aに接近する側に位置し、取付面積を小
さくすることが可能である。
【0045】図5は取付金具4の更に他の例を示す図で
ある。同図(a)は裏面側片4bに長穴4eを形成した
ものであり、同図(b)は長4eに代えて長穴の端部が
開放されたスリット4fを形成したものである。このよ
うに、裏面側片4bに長穴4e或いはスリット4fを形
成した取付金具4を用いることによって、コーナーパネ
ル1をスラブ5に取り付けるに際し、建物の躯体側に予
め設定された許容寸法範囲内でのバラツキが生じるが、
このバラツキに容易に対応することが可能となる。
【0046】図6はボルト部材3の他の例となるもので
あり、アンカー棒鋼2の径よりも充分に太い径を持った
棒状部材10aを有し、該棒状部材10aの一方側の端部に
アンカー棒鋼2を挿通する孔10bが形成され、他方側の
端部から内部にわたってネジ部10cが形成されている。
従って、棒状部材10aは長ナット状に形成されている。
この棒状部材10aは、必ずしもコーナーパネル1の裏面
1a側に突出する必要はなく、取付金具4のパネル側片
4bに形成した孔4cにボルト10dを挿通してネジ部10
cに締結することで、固定することが可能である。
【0047】図7はアンカー11を示すものであり、予め
スラブ側片4aに孔を形成した取付金具4をスラブ5に
固定することが可能である。このアンカー11はボルト11
aとナット11bとからなり、ナット11bをスラブ4に形
成した穴に打ち込んでおき、取付金具4のスラブ側片4
aをナット11bに対向させて配置した後、ボルト11aを
挿通してナット11bに締結することで固定し得るように
構成されている。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
コーナーパネルの取付構造では、該コーナーパネルの裏
面側に取付部を設けたので、取付金具の一方の片をスラ
ブ面に固定すると共に他方の片に前記取付部を固定する
ことで、コーナーパネルをRC造の建物に取り付けるこ
とが出来る。このように、コーナーパネルをスラブ面に
後付することで、スラブの配筋を行なう際に下地金物を
埋め込んでおく必要がなく、配筋作業を容易に進めるこ
とが出来る。
【0049】また建物のスラブに取り付けたコーナーパ
ネルを利用して出窓を構成することによって、工事が容
易で且つコーナー部分を連続した面によって構成するこ
とが出来、外観性能を向上することが出来る。またコー
ナーパネルを利用してサッシや内装を構成することによ
って、該コーナーパネルの小口面と裏面との段差を利用
してサッシや内装,額縁等の納まりを向上させることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーパネルの取付構造を説明する斜視図で
あり特にコーナーパネルの下端部分を表す図である。
【図2】コーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣接
する壁との関係を説明する平面図である。
【図3】コーナーパネルの下端部分と床スラブの一部を
断面してコーナーパネルの取付構造を説明する図であ
る。
【図4】取付金具の他の例を説明する図である。
【図5】取付金具の更に他の例を説明する図である。
【図6】アンカー棒孔とボルト部材の他の例を説明する
図である。
【図7】取付金具をスラブに固定する固定部材の他の例
を説明する図である。
【符号の説明】
1 コーナーパネル 1a 裏面 1b 外表面 1c 小口面 1d 穴 1e 孔 2 アンカー棒孔 3 ボルト部材 3a リング部 3b ネジ部 3c ナット 4 取付金具 4a スラブ側片 4b パネル側片 4c 孔 4d 当接片 4e 長穴 4f スリット 5 スラブ 6 鉄砲ピン 7 壁 8 目地部 9 防水材 10a 棒状部材 10b 孔 10c ネジ部 10d ボルト 11 アンカー 11a ボルト 11b ナット 12 支持金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンク
    リート造の建物に於ける隅部にコーナーパネルを取り付
    ける構造であって、コーナーパネルの長手方向の端部側
    で且つ裏面側に取付部を設け、L型に形成された取付金
    具をコーナーパネルの裏面側であって上部のスラブ側及
    び下部のスラブ側に配置すると共に、配置された取付金
    具の一方の片を上部のスラブ面又は下部のスラブ面に固
    定し、且つ他方の片にコーナーパネルの裏面側に設けた
    取付部を取り付けることを特徴とするコーナーパネルの
    取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103267663A (zh) * 2013-05-07 2013-08-28 中国建筑一局(集团)有限公司 预制构件钢筋套筒浆锚连接试件制作装置及其施工方法

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CN103267663A (zh) * 2013-05-07 2013-08-28 中国建筑一局(集团)有限公司 预制构件钢筋套筒浆锚连接试件制作装置及其施工方法

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