JP2002301899A - 転写印刷用ベースフィルム - Google Patents

転写印刷用ベースフィルム

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JP2002301899A JP2001105659A JP2001105659A JP2002301899A JP 2002301899 A JP2002301899 A JP 2002301899A JP 2001105659 A JP2001105659 A JP 2001105659A JP 2001105659 A JP2001105659 A JP 2001105659A JP 2002301899 A JP2002301899 A JP 2002301899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細意匠の転写印刷が可能な転写印刷用フ
ィルムのベースフィルムを提供すること。 【解決手段】 ポリビニルアルコール系樹脂を主成分と
し、示差走査型熱量計(DSC)で測定される吸熱曲線
において吸熱ピークを2個有し、かつそのピーク温度差
が32℃以内である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非平面形状等の立
体的表面を有する被転写体に対して、高精細意匠を円滑
に付することのできる転写印刷用ベースフィルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、三次元の立体構造物に意匠を
印刷する方法の一つとして、水溶性ベースフィルムの片
面に印刷層を有した複層フィルムを、その印刷層が溶剤
等の活性化液の塗布により活性化された状態で印刷層を
上にして、水面に浮かべて、その上方から被転写体を押
し入れることにより印刷層の意匠を立体構造体に転写す
る方法が知られている。
【0003】この場合、かかるベースフィルムは、水面
に浮かべたときにゲル膜状の層となり、被転写体にシワ
やラップを生ずることなくつきまわることが要求され、
そのようなベースフィルムの素材として、ポリビニルア
ルコール系樹脂フィルムが用いられており、かかるポリ
ビニルアルコール系樹脂をベースフィルムとした転写印
刷用薄膜が提案されている。
【0004】本出願人も、かかる転写印刷用薄膜とし
て、特開平7−117327号公報では、平均重合度3
200以上、平均ケン化度65〜95モル%の超高重合
度ポリビニルアルコール系樹脂と平均重合度3200未
満、平均ケン化度65〜95モル%のポリビニルアルコ
ール系樹脂とを重量比で30:70〜70:30混合し
た組成物からなり、その厚さが35μm以下の膜を提案
し、また、特開平7−117328号公報では、ポリビ
ニルアルコール系樹脂100重量部にマンナン、キサン
タンガムグァーガム等の天然ガム系粘質物を2〜15重
量部混合した組成物からなり、その厚さが1〜50μm
で、水面上での膨潤伸張率が1.35倍以下の膜を提案
した。
【0005】さらに、特公昭61−3277号公報で
は、平均重合度300〜3000、平均ケン化度65〜
97モル%のポリビニルアルコール系樹脂より製膜さ
れ、かつ該樹脂に対して0.02〜10重量%のホウ酸
又はその塩を含み厚みが0.01〜0.1mmの転写印
刷用薄質膜を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−117327号公報に開示の薄膜では、高速での転
写は可能であるが、重合度の異なるポリビニルアルコー
ルをブレンドしているため、膨潤斑を生じ易く、また、
最近の意匠の高精細化に伴ってベースフィルム上に印刷
された意匠と被着体に転写印刷された意匠が異なったイ
メージになることがあり、特開平7−117328号公
報に開示の薄膜は、天然ゴムを使用しているため、印刷
面内において、部分的に精度が低下したり、あるいは再
現性が低い等の問題を抱えており、さらに、特公昭61
−3277号公報に開示の薄膜においても、最近の意匠
の高精細化に伴ってベースフィルム上に印刷された意匠
と被着体に転写印刷された意匠が異なったイメージにな
ることがあり、高精細意匠を確実に転写できる印刷用ベ
ースフィルムが望まれるところである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる現況に鑑みて鋭意研究をした結果、ポリビニルアル
コール系樹脂を主成分とし、示差走査型熱量計(DS
C)で測定される吸熱曲線において吸熱ピークを2個有
し、かつそのピーク温度差が32℃以内である転写印刷
用ベースフィルムを用いることにより、高精細意匠の転
写が可能であることを見出して本発明を完成するに至っ
た。
【0008】なお、本発明でいう高精細意匠とは、複数
の色を用いた複雑な図柄(例えば、豹柄、木目柄など)
のことであり、転写前の意匠を精度良く被転写体に印刷
することが必要であり、従来のベースフィルムでは、転
写はできるものの、転写後のイメージが元の意匠よりも
ボケたイメージになり、クッキリ感がでなかったもの
で、本発明においては、かかる高精細意匠の転写が可能
となったのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
【0010】本発明の転写印刷用ベースフィルム(以
下、単にベースフィルムと称することがある)は、ポリ
ビニルアルコール系樹脂を主成分とするもので、かかる
ポリビニルアルコール系樹脂は、特に限定されることな
く、公知の方法で製造することができる。すなわち、ビ
ニルエステル系化合物を重合して得られたビニルエステ
ル系重合体をケン化して得られるものである。
【0011】かかるビニルエステル系化合物としては、
ギ酸ビニル、酢酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニル、パルミチン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が単独又は併用で用い
られるが、実用上は酢酸ビニルが好適である。
【0012】また、本発明においては、本発明の目的を
阻害しない範囲において、他の単量体を共重合させるこ
とも可能で、かかる単量体としては、例えばエチレン、
プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセ
ン、α−オクタデセン等のオレフィン類、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは
モノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メ
タアクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、
メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、
アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィ
ンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル
類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウム
クロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ジメチル
アリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリ
ルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエー
テルなどのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオ
キシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシア
ルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン
(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)
アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)ア
クリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、
ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピ
レンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミ
ン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエ
チレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミ
ン等を挙げることができる。
【0013】重合(あるいは共重合)を行うに当たって
は、特に制限はなく公知の重合方法が任意に用いられる
が、通常は、メタノール、エタノールあるいはイソプロ
ピルアルコール等のアルコールを溶媒とする溶液重合が
実施される。勿論、乳化重合、懸濁重合も可能である。
【0014】また、重合反応は、アゾビスイソブチロニ
トリル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラ
ウロイルなどの公知のラジカル重合触媒を用いて行わ
れ、反応温度は35℃〜沸点(更には50〜80℃)程
度の範囲から選択される。
【0015】得られたビニルエステル系重合体をケン化
するにあたっては、該重合体をアルコールに溶解してア
ルカリ触媒の存在下に行なわれる。アルコールとして
は、メタノール、エタノール、ブタノール等が挙げられ
る。アルコール中の共重合体の濃度は、20〜50重量
%の範囲から選ばれる。
【0016】ケン化触媒としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエ
チラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸
化物やアルコラートの如きアルカリ触媒を用いることが
できる。かかる触媒の使用量はビニルエステルに対して
1〜100ミリモル当量にすればよい。なお、場合によ
っては、酸触媒によりケン化することも可能である。
【0017】かくしてポリビニルアルコール系樹脂が得
られるのであるが、本発明では、かかるポリビニルアル
コール系樹脂の4重量%水溶液粘度が2〜70mPa・
s(20℃)で、ケン化度が65〜97モル%のものを
用いることが好ましい。すなわち、かかる4重量%水溶
液粘度が2mPa・s(20℃)未満では、ベースフィ
ルムに意匠(パターン)を印刷するときのフィルム強度
が不足して印刷斑が発生する恐れがあり、逆に60mP
a・s(20℃)を越えると、被転写体への転写時に被
転写体と転写印刷用フィルム(意匠が印刷されたベース
フィルム)との密着性が低下して皺や剥離が発生する恐
れがあり好ましくない。かかる4重量%水溶液粘度の更
に好ましい範囲は10〜60mPa・s(20℃)であ
る。
【0018】また、ケン化度が65モル%未満や97モ
ル%を越える場合には、転写後のベースフィルムの溶解
に長時間を要することがあり好ましくない。かかるケン
化度の更に好ましい範囲は72〜95モル%である。
【0019】本発明のベースフィルムは、上記の如きポ
リビニルアルコール系樹脂を主成分とするもので、かか
る樹脂を製膜してベースフィルムとするのであるが、本
発明では、かかるベースフィルムが、示差走査型熱量計
(DSC)で測定される吸熱曲線において吸熱ピークを
2個有し、かつそのピーク温度差が32℃以内であるこ
とが必要でかかる条件を満足することにより本発明の目
的を達成することが可能となる。
【0020】なお、ここでいう示差走査型熱量計(DS
C)で測定される吸熱曲線とは、図1で示される如き曲
線で、具体的には、昇温速度10℃/minで−30〜
260℃まで昇温させたときの1st Runの吸熱曲線
で、例えば、パーキンエルマー社製『DSC−7』等を
用いて測定することが可能であり、この時の測定試料
(フィルム)は、五酸化二リンを入れたデシケーター中
で4日間(室温)乾燥させた後、7±1mg採取して測
定すればよい。
【0021】かかる条件を満足するベースフィルムを得
るためには特に限定はされず、ポリビニルアルコール
系樹脂に架橋剤を配合して製膜した後、特定の熱処理を
施す方法、重合度が同じでケン化度の異なるポリビニ
ルアルコール系樹脂をブレンドする方法等を挙げること
ができるが、工業的にはの方法が好ましく、かかる方
法について、より具体的に説明するが、これに限定され
るものではない。
【0022】ポリビニルアルコール系樹脂に配合される
架橋剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂と架橋反
応を起こすものであれば特に限定されず、ホウ素化合
物、無機塩類等を挙げることができ、かかるホウ素化合
物としては、ホウ酸、ホウ酸カルシウム、ホウ酸コバル
ト、ホウ酸亜鉛(四ホウ酸亜鉛,メタホウ酸亜鉛等)、
ホウ酸アルミニウム・カリウム、ホウ酸アンモニウム
(メタホウ酸アンモニウム、四ホウ酸アンモニウム、五
ホウ酸アンモニウム、八ホウ酸アンモニウム等)、ホウ
酸カドミウム(オルトホウ酸カドミウム、四ホウ酸カド
ミウム等)、ホウ酸カリウム(メタホウ酸カリウム、四
ホウ酸カリウム、五ホウ酸カリウム、六ホウ酸カリウ
ム、八ホウ酸カリウム等)、ホウ酸銀(メタホウ酸銀、
四ホウ酸銀等)、ホウ酸銅(ホウ酸第2銅、メタホウ酸
銅、四ホウ酸銅等)、ホウ酸ナトリウム(メタホウ酸ナ
トリウム、二ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、
五ホウ酸ナトリウム、六ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸ナ
トリウム等)、ホウ酸鉛(メタホウ酸鉛、六ホウ酸鉛
等)、ホウ酸ニッケル(オルトホウ酸ニッケル、二ホウ
酸ニッケル、四ホウ酸ニッケル、八ホウ酸ニッケル
等)、ホウ酸バリウム(オルトホウ酸バリウム、メタホ
ウ酸バリウム、二ホウ酸バリウム、四ホウ酸バリウム
等)、ホウ酸ビスマス、ホウ酸マグネシウム(オルトホ
ウ酸マグネシウム、二ホウ酸マグネシウム、メタホウ酸
マグネシウム、四ホウ酸三マグネシウム、四ホウ酸五マ
グネシウム等)、ホウ酸マンガン(ホウ酸第1マンガ
ン、メタホウ酸マンガン、四ホウ酸マンガン等)、ホウ
酸リチウム(メタホウ酸リチウム、四ホウ酸リチウム、
五ホウ酸リチウム等)などの他、ホウ砂、カーナイト、
インヨーアイト、コトウ石、スイアン石、ザイベリ石等
のホウ酸塩鉱物などが挙げられる。
【0023】また、無機塩類としては、(NH42SO
4、Na2SO4、K2SO4、ZuSO4、CuSO4、F
eSO4、MgSO4、Al2(SO43、KAl(S
42、NH4NO3、NaNO3、KNO3、Al(NO
33、NH4Cl、NaCl、KCl、MgCl2、Ca
Cl2、Na3PO4、K2CrO4、K3657などが
挙げられる。
【0024】上記の架橋剤の中でも、ホウ砂、K36
57(クエン酸カリウム)が好適に用いられる。
【0025】ポリビニルアルコール系樹脂に配合される
架橋剤の量は、ポリビニルアルコール系樹脂100重量
部に対して、0.1〜10重量部(更には0.5〜5重
量部、特には0.5〜3重量部)であることが好まし
く、かかる量が0.1重量部未満では、上記の条件を満
足させることが困難となり、逆に10重量部を越えると
上記の条件を満足させることができても、被着体への転
写時に被着体と意匠が印刷されたベースフィルムとの密
着性が低下して皺や剥離が発生する恐れがあり好ましく
ない。
【0026】ついで、架橋剤が配合されたポリビニルア
ルコール系樹脂を製膜して、ベースフィルムとするので
あるが、かかる製膜にあたっては、特に制限されること
なく、該樹脂を水溶液とした後、ロール、ドラム、エン
ドレスベルト等の平滑な金属面上に流延する方法や該樹
脂に適宜水や後述の可塑剤を加えて押出法等の手段によ
って溶融成形する方法等により、ベースフィルムとなる
ポリビニルアルコール系フィルムを得ることができる。
【0027】また、上記の製造時においては、必要に応
じて、該樹脂や水溶液に可塑剤(グリセリン、ジグリセ
リン、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等)、界面活性剤(ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルノニルエーテル、ポリエキシエチレンド
デシルフィニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステルモ
ノエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンラウリルア
ミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエ
ーテル)、抗酸化剤(フェノール系、アミン系等)、安
定剤(リン酸エステル類等)、着色料、香料、増量剤、
消包剤、防錆剤、紫外線吸収剤、無機粉体、界面活性
剤、更には他の水溶性高分子(ポリアクリル酸ソーダ、
ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、デキ
ストリン、キトサン、キチン、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、澱粉等)などを添加しても差
し支えない。さらに、必要に応じて、ポリビニルアルコ
ール系樹脂は、2種以上混合して用いてもよい。
【0028】かかるポリビニルアルコール系フィルムの
膜厚については、特に限定されないが、10〜50μm
(更には15〜50μm、特には15〜45μm)であ
ることが好ましく、かかる膜厚が10μm未満ではベー
スフィルムに意匠を印刷するときのフィルム強度が不足
して印刷斑が発生する恐れがあり、逆に50μmを越え
ると被転写体への転写時に被転写体と転写印刷用フィル
ムとの密着性が低下して皺や剥離が発生する恐れがあり
好ましくない。
【0029】得られたベースフィルムは、最後に熱処理
が施されて本発明のベースフィルムとなるのである。か
かる熱処理は、100〜160℃(更には105〜14
0℃)で加熱処理が行われるもので、かかる温度が10
0℃未満では、上記の条件を満足させることが困難とな
り、逆に160℃を越えるとベースフィルムの結晶度が
上がりすぎて転写後の水溶性が低下して好ましくない。
【0030】かかる熱処理の方法としては特に制限はな
く、例えば、熱ロール(カレンダーロール含む)、熱
風、遠赤外線、誘電加熱などの方法により、熱処理を行
うことが可能である。
【0031】かくして得られた本発明のベースフィルム
は、その表面に転写用の意匠が印刷されて、転写印刷用
フィルムとして実用に供されるのである。かかる意匠と
しては、木目模様、大理石模様、幾何学模様、象形模
様、抽象模様、文字など任意のパターンがあげられる。
これら意匠は、好ましくは、非水溶性の樹脂のバインダ
ーに染料、顔料等の着色剤を添加してなるインクを印刷
して形成される。非水溶性の樹脂の例としては、硝化綿
とアルキッド樹脂との混合物等がある。
【0032】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて更に詳
しく説明する。尚、例中に断りのない限り、「%」、
「部」とあるのは、重量基準を示す。
【0033】実施例1 ポリビニルアルコール系樹脂[4%水溶液粘度30mP
a・s、平均ケン化度88.0モル%]100部とクエ
ン酸カリウム5部とからなる固形分20%の水溶液をド
ラム流延製膜法により温度95℃の条件でポリビニルア
ルコール系フィルムを得て、該フィルムを125℃で1
0分間熱処理を行って、厚さ40μmの本発明のベース
フィルムを得た。かかるフィルムの吸熱曲線を本文中の
方法により測定したところ、図1に示されるチャートが
得られ、189℃と210℃に吸熱ピークを2個有し、
かつその温度差は21℃であった。
【0034】ついで、得られたベースフィルムにグラビ
アインキ[顔料(キナクリドン)/アルキッド樹脂/ト
ルエン/酢酸エチル/イソプロピルアルコール=10/
20/25/30/15(重量比)の組成]を用いて、
グラビア印刷方式[80線/inch、ピッチ:317
μm、土手:217μm]によりドット柄を印刷して転
写印刷用フィルムを作製した。別途、被転写体として塩
化ビニル板(100mm×100mm×2mm)を用意
して、その被転写(印刷)表面にプライマー[トルエン
/酢酸エチル/イソプロピルアルコール=2/3/3
(重量比)の混合溶液]を塗布したものを用意した。
【0035】上記の転写印刷用フィルム(400mm×
400mm)を30℃の水が入った水槽に浮かべて、6
0秒後に上記の塩化ビニル板を押し当てて、塩化ビニル
板表面にドット柄を転写させて、その後、30℃の水を
吹き付けてベースフィルムを除去し、40℃で20分間
乾燥させてドット柄が転写印刷された塩化ビニル板を得
た。得られた塩化ビニル板に転写されたドット柄(10
mm×10mmの範囲の中央部分)を光学顕微鏡で観察
したところ、ドット間の平均距離は、ベースフィルムの
長手方向で428μm、幅方向で454μmであり、そ
のバラツキ(標準偏差)は、長手方向で5.0、幅方向
で5.3であった。
【0036】実施例2 実施例1において、クエン酸カリウムに変えて、ホウ砂
0.7部を用い、かつ熱処理条件を130℃で3分間と
した以外は同様に行ってベースフィルムを得、同様に評
価を行った。なお、得られたベースフィルムは183℃
と210℃に2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差
は27℃であった。実施例1と同様に転写されたドット
柄を光学顕微鏡で観察したところ、ドット間の平均距離
は、ベースフィルムの長手方向で419μm、幅方向で
463μmであり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手
方向で4.9、幅方向で5.4であった。
【0037】実施例3 実施例2において、熱処理条件を140℃で1分間とし
た以外は同様に行ってベースフィルムを得、同様に評価
を行った。なお、得られたベースフィルムは185℃と
211℃に2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差は
26℃であった。実施例1と同様に転写されたドット柄
を光学顕微鏡で観察したところ、ドット間の平均距離
は、ベースフィルムの長手方向で423μm、幅方向で
459μmであり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手
方向で4.9、幅方向で5.4であった。
【0038】実施例4 実施例2において、熱処理条件を115℃で10分間と
した以外は同様に行ってベースフィルムを得、同様に評
価を行った。なお、得られたベースフィルムは179℃
と209℃に2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差
は30℃であった。実施例1と同様に転写されたドット
柄を光学顕微鏡で観察したところ、ドット間の平均距離
は、ベースフィルムの長手方向で433μm、幅方向で
469μmであり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手
方向で7.4、幅方向で8.0であった。
【0039】実施例5 実施例1において、熱処理条件を115℃で10分間と
した以外は同様に行ってベースフィルムを得、同様に評
価を行った。なお、得られたベースフィルムは182℃
と209℃に2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差
は27℃であった。実施例1と同様に転写されたドット
柄を光学顕微鏡で観察したところ、ドット間の平均距離
は、ベースフィルムの長手方向で432μm、幅方向で
450μmであり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手
方向で5.0、幅方向で5.2であった。
【0040】実施例6 実施例2において、ポリビニルアルコール系樹脂とし
て、4%水溶液粘度が15mPa・sで、平均ケン化度
が95モル%のポリビニルアルコールを用いた以外は同
様に行ってベースフィルムを得、同様に評価を行った。
なお、得られたベースフィルムは183℃と210℃に
2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差は27℃であ
った。実施例1と同様に転写されたドット柄を光学顕微
鏡で観察したところ、ドット間の平均距離は、ベースフ
ィルムの長手方向で414μm、幅方向で467μmで
あり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手方向で4.
8、幅方向で5.5であった。
【0041】実施例7 実施例2において、ポリビニルアルコール系樹脂とし
て、4%水溶液粘度が35mPa・sで、平均ケン化度
が80モル%のポリビニルアルコールを用いた以外は同
様に行ってベースフィルムを得、同様に評価を行った。
なお、得られたベースフィルムは187℃と210℃に
2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差は23℃であ
った。実施例1と同様に転写されたドット柄を光学顕微
鏡で観察したところ、ドット間の平均距離は、ベースフ
ィルムの長手方向で421μm、幅方向で447μmで
あり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手方向で4.
4、幅方向で4.6であった。
【0042】実施例8 実施例2において、ホウ砂の混合量を1.2部とした以
外は同様に行ってベースフィルムを得、同様に評価を行
った。なお、得られたベースフィルムは185℃と21
1℃に2個の吸熱ピークを有し、かつその温度差は26
℃であった。実施例1と同様に転写されたドット柄を光
学顕微鏡で観察したところ、ドット間の平均距離は、ベ
ースフィルムの長手方向で420μm、幅方向で437
μmであり、そのバラツキ(標準偏差)は、長手方向で
4.6、幅方向で4.8であった。
【0043】比較例1 実施例1において、熱処理を行わなかった以外は同様に
行ってベースフィルムを得、同様に評価を行った。な
お、得られたベースフィルムは172℃と209℃に2
個の吸熱ピークを有し、かつその温度差は37℃であっ
た。実施例1と同様に転写されたドット柄を光学顕微鏡
で観察したところ、ドット間の平均距離は、ベースフィ
ルムの長手方向で469μm、幅方向で508μmで、
そのバラツキ(標準偏差)も、長手方向で8.4、幅方
向で9.1と上記の各実施例よりもバラツキの大きいも
のであった。
【0044】
【発明の効果】本発明の転写印刷用ベースフィルムは、
示差走査型熱量計(DSC)で測定される吸熱曲線が特
定の吸熱ピークを有するため、かかるフィルムを用いた
転写印刷用フィルムは、高精細意匠の転写印刷を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベースフィルムの示差走査型熱量計
(DSC)で測定された吸熱曲線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 29/04 C08L 29/04 A Fターム(参考) 3B005 EA01 EB01 FA15 FA17 FB22 FE04 FE11 FE12 FG02 GA24 GC03 4F071 AA29 AA87 AA88 AB27 AC09 AE02 AH19 BC01 BC12 4F073 AA32 BA17 BA48 BB01 GA01 4J002 BE021 DF036 DG046 DK006 EG056 FD146 GT00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール系樹脂を主成分と
    し、示差走査型熱量計(DSC)で測定される吸熱曲線
    において150℃以上に吸熱ピークを2個有し、かつそ
    のピーク温度差が32℃以内であることを特徴とする転
    写印刷用ベースフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール系樹脂の平均ケン
    化度が65〜97モル%で、かつ4重量%水溶液粘度
    (20℃)が2〜60mPa・sであることを特徴とす
    る請求項1記載の転写印刷用ベースフィルム。
  3. 【請求項3】 架橋剤を含有してなることを特徴とする
    請求項1または2記載の転写印刷用ベースフィルム。
  4. 【請求項4】 架橋剤がホウ砂またはクエン酸カリウム
    のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の転写
    印刷用ベースフィルム。
  5. 【請求項5】 100〜160℃の温度で熱処理されて
    なることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の転写
    印刷用ベースフィルム。
  6. 【請求項6】 フィルムの厚みが10〜50μmである
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の転写印刷
    用ベースフィルム。
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