JP2002301712A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JP2002301712A
JP2002301712A JP2001105685A JP2001105685A JP2002301712A JP 2002301712 A JP2002301712 A JP 2002301712A JP 2001105685 A JP2001105685 A JP 2001105685A JP 2001105685 A JP2001105685 A JP 2001105685A JP 2002301712 A JP2002301712 A JP 2002301712A
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JP
Japan
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aggregate
cement
inorganic plate
molding material
sheet
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JP2001105685A
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English (en)
Inventor
Hideo Saito
日出夫 斉藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に骨材を有する無機質板にあって、無機
質板の内部に水が浸入するのを抑えることができる無機
質板の製造方法を提供する。 【解決手段】 セメントと補強繊維を主成分とする抄造
シート1上に、セメントと補強繊維を主成分とする半乾
式のセメント成形材料2を散布した後に、この上に、異
なる粒度の骨材及びシリカヒュームの混合物3を散布
し、次いで加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に骨材を有す
るセメント系無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内装材、外装材等の建材として、セメン
トと補強繊維とを主成分とした抄造シートを利用した無
機質板が知られている。また、上記無機質板の製法とし
て、より自然観のあるものとするために、抄造シートの
表面に骨材を混合したセメント系成形材料を散布し、次
いで加圧成形して表面の所定位置に凹凸模様を形成する
ようにする方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記無機質板は、抄造
シート内部への水の浸入を抑え耐耐凍害性等の品質を向
上することが望まれている。上記骨材を表面に用いる場
合、抄造シート内部に水が浸入するのを抑えるために、
表面に塗装を行ったりしていたが、塗装によって自然観
が損なわれる恐れがある。また、無機質板の製法とし
て、抄造シート上に半乾式のセメント成形材料を散布し
た後に骨材を散布する方法が提案されているが、骨材を
表面に用いた無機質板の使用範囲の拡大に伴い、抄造シ
ート内部への水の浸入に関しては、より浸入を抑える方
法が求められている。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、表面に骨材を有する無機
質板にあって、無機質板の内部に水が浸入するのを抑え
ることができる無機質板の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意研究を重ねた結果、半乾式のセメント
成形材料を散布した後に、骨材及びシリカヒュームの混
合物を散布することで、骨材と骨材に存在する空隙をシ
リカヒュームの微粉末が埋めることができるため、表面
の層をより密にできるので、内部に水が浸入するのを抑
えることができることを見出し、本発明の完成に至った
ものである。
【0006】請求項1記載の無機質板の製造方法は、セ
メントと補強繊維を主成分とする抄造シート上に、セメ
ントと補強繊維を主成分とする半乾式のセメント成形材
料を散布した後に、この上に、異なる粒度の骨材及びシ
リカヒュームの混合物を散布し、次いで加圧成形するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の無機質板の製造方法は、請
求項1記載の無機質板の製造方法において、上記半乾式
のセメント成形材料が、抄造シートを砕いた再使用品で
あることを特徴とする。上記によって、抄造シートを作
製した際に製品外となる部分を利用することができるの
で、資源の有効利用が図れるものである。
【0008】請求項3記載の無機質板の製造方法は、請
求項1又は請求項2記載の無機質板の製造方法におい
て、上記骨材の粒度が1〜5mmであることを特徴とす
る。上記によって、より自然観のある良好な外観を呈す
ると共に、骨材と骨材に存在する空隙にシリカヒューム
の微粉末が挿入し易いものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る実施の形態
の一例を示し、各ステップを模式的に示した斜視図であ
る。本発明の対象となる無機質板は、内装材、外装材等
の建材として利用されるものであり、表面に骨材を有す
るセメント系無機質板である。
【0010】上記無機質板の製造方法にあっては、セメ
ントと補強繊維を主成分とする抄造シート1が用いられ
る。上記抄造シート1は、セメント系の水性スラリーを
原料組成物として用いて、長網式、丸網式の各種の抄造
法により抄造されたものである。上記原料組成物は、水
硬性のセメント成分が30〜95質量%、シリカ、珪石
粉、フライアッシュ等の充填材が2〜60質量%、パル
プ等の補強繊維が3〜10質量%を占める固形分からな
るものとし、この固形分100質量部に対し、水40〜
100質量部程度の割合としたスラリーを用いることが
できる。なお、セメント成分は、普通ポルトランドセメ
ントをはじめ、高炉セメント等の、適宜に組成調整され
たものを用いることができる。補強繊維のパルプは、針
葉樹パルプ、広葉樹パルプ、あるいはその混合物等を用
いることができる。
【0011】上記無機質板の製造方法は、図1(a)に
示すように、抄造シート1上に、セメントと補強繊維を
主成分とする半乾式のセメント成形材料2を散布する。
上記半乾式のセメント成形材料2としては、上述の抄造
シート1と同様の材料を用いることができる。上記セメ
ント成形材料2は、セメント成分30〜95質量%、充
填材2〜60質量%、補強繊維3〜10質量%からなる
固形分に水が配合され、ミキサー混合されたものを用い
ることができる。充填材としては、タルク等の軽量骨材
を用いてもよい。
【0012】上記抄造シート1及びセメント成形材料2
の配合例を具体的に示すと、セメント成分30質量%、
フライアッシュ30質量%、珪石粉10質量%、パルプ
8質量%の配合割合のものが挙げられる。
【0013】さらに、上記セメント成形材料2は、抄造
シート1を作製した際に製品外となった抄造シート1を
砕いて用いてもよい。上記セメント成形材料2に再使用
品を用いると、資源の有効利用が図れる。
【0014】半乾式のセメント成形材料2を散布する
際、上記抄造シート1は含水率が50〜80質量%で、
半乾式のセメント成形材料2は含水率が10〜30質量
%で、用いることが好適である。
【0015】上記セメント成形材料2の散布は、各種の
手段が採用されてよく、また、その散布量は、セメント
成形材料2の嵩比重の大きさと、後工程として散布され
る骨材の最大粒径との関係により適宜決定される。
【0016】次いで、上記無機質板の製造方法は、図1
(b)に示すように、半乾式のセメント成形材料2を散
布したシートの上に、異なる粒度の骨材及びシリカヒュ
ームの混合物3を散布する。上記異なる粒度の骨材と
は、半乾式のセメント成形材料2の粒度と異なるもので
ある。上記骨材は、粒度が1〜5mmが好適であり、骨
材の素材としては、例えば、天然石、天然結晶、セラミ
ックス、磁器材、ガラス、金属、シラスバルーン、マイ
カ、炭酸カルシウム、プラスチック、それらの複合材等
を用いることができる。骨材の形状は、球状だけでな
く、角状、ペレット状、破砕片状、切片状等を用いるこ
とはできる。そして骨材の色調は、天然色、あるいは人
工着色したものの1種以上であってよい。
【0017】上記シリカヒュームは、シリカの微粉末で
あり、その一次粒子の平均粒径としては8μm以下のも
のが適当であり、より好ましくは5μm以下、さらには
3μm以下のものである。上記混合物3は、骨材及びシ
リカヒューム共に同量程度の散布量が好ましく、骨材及
びシリカヒュームとも各散布量が300〜2000g/
cm2程度の割合が好適である。上記シリカの微粉末
は、散布されると骨材と骨材に存在する空隙の間を埋め
て、無機質板の表面層を密の状態にすることができる。
【0018】その後、上記無機質板の製造方法は、加圧
成形して、自然石調の外観を呈する無機質板を得ること
ができる。上記加圧成形の方法は、骨材を散布したシー
トの外周を囲むように外枠を設け、上方から模様付きの
金型を押し下げ、この金型と被成形材料との間のエアー
を抜きながら成形し、成形の完了後には、外枠を離型し
た後に、エアーブローしながら金型から成形体を脱型す
るのが適当である。
【0019】上記無機質板の製造方法は、骨材及びシリ
カヒュームの混合物3を散布するので、骨材と骨材に存
在する空隙をシリカヒュームの微粉末が埋めることがで
きるため、無機質板の表面の層をより密にすることがで
きるものである。その結果、上記無機質板は、内部に水
が浸入することを抑えることができるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明の無機質板の製造方法は、骨材及
びシリカヒュームの混合物を散布するので、骨材と骨材
に存在する空隙をシリカヒュームの微粉末が埋めて、無
機質板の表面の層をより密にすることができるため、得
られる無機質板は、内部に水が浸入することを抑えるこ
とができる。そのため、上記無機質板は、耐凍害性が良
好なものである。
【0021】さらに、請求項2記載の無機質板の製造方
法は、特に、半乾式のセメント成形材料が、抄造シート
を砕いた再使用品であるので、資源の有効利用を図れる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明に係る実施の形態
の一例を示し、各ステップを模式的に示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 抄造シート 2 セメント成形材料 3 骨材及びシリカヒュームの混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G052 GA02 GA12 GB81 GC01 GC03 GC04 GC06 4G055 AA02 AB05 AC01 BA33 BA38 BA44 4L055 AA02 AA03 AG05 AG18 AH01 GA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと補強繊維を主成分とする抄造
    シート上に、セメントと補強繊維を主成分とする半乾式
    のセメント成形材料を散布した後に、この上に、異なる
    粒度の骨材及びシリカヒュームの混合物を散布し、次い
    で加圧成形することを特徴とする無機質板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記半乾式のセメント成形材料が、抄造
    シートを砕いた再使用品であることを特徴とする請求項
    1記載の無機質板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記骨材の粒度が1〜5mmであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の無機質板の製
    造方法。
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