JP2002294432A - Fpdの保護膜用蒸着材及びその製造方法 - Google Patents

Fpdの保護膜用蒸着材及びその製造方法

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JP2002294432A JP2001163910A JP2001163910A JP2002294432A JP 2002294432 A JP2002294432 A JP 2002294432A JP 2001163910 A JP2001163910 A JP 2001163910A JP 2001163910 A JP2001163910 A JP 2001163910A JP 2002294432 A JP2002294432 A JP 2002294432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空成膜用容器の内部に設置した直後の脱ガス
排気処理時間を短縮し、特性が安定した均一な成膜が可
能な蒸着材を得る。 【解決手段】FPDの保護膜用蒸着材は、表面がフッ化
物層12で覆われた多結晶体11,焼結体又は単結晶体
により形成される。多結晶体11,焼結体又は単結晶体
が、MgO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類複
合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化
物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれかにより形成
され、フッ化物層12がガス状フッ素化剤とMgO,C
aO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化物若しく
は希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び希土類酸
化物の複合酸化物のいずれかとの反応によって得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP(Plasma D
isplay Panel:プラズマディスプレイパネル)、PAL
C(Plasma Addressed Liquid Crystal display)等の
FPD(Flat Panel Display)の保護膜を成膜するのに
好適な蒸着材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ここ数年、液晶(Liquid Crystal Displ
y:以下、LCDという)をはじめとして、各種の平面
ディスプレイの研究開発と実用化はめざましく、その生
産も急増している。カラープラズマディスプレイパネル
(以下、PDPという)についても、その開発と実用化
の動きが最近活発になっている。PDPは大型化し易
く、ハイビジョン用大画面壁掛けテレビの最短距離にあ
り、既に対角40インチクラスのPDPの試作が進めら
れている。このようなPDPを含むFPDでは、ガラス
誘電体層が直接放電にさらされ、イオン衝撃のスパッタ
リングにより誘電体層表面が変化して、放電開始電圧が
上昇していた。そのため、高い昇華熱を持つ種々の酸化
物を保護膜とすることが行われる。
【0003】従来、この保護膜を形成する方法として、
電子ビーム蒸着法,スパッタリング法,イオンプレーテ
ィング法などの真空プロセスを用いてFPDの保護膜を
形成する方法が知られている。電子ビーム蒸着法及びイ
オンプレーティング法では、保護膜を形成するための原
料である蒸着材と、保護膜を形成させるFPDを真空容
器内に設置し、高真空下において蒸着材を加熱、又は電
子ビームやプラズマ等を用いて蒸発させ、その蒸気をF
PDの表面に薄膜として凝着させている。一方、PDP
の保護膜は直接、放電空間に接しているため、放電特性
に最も重要な役割を担うキーマテリアルであり、従来よ
り2次電子放出能が高く、耐スパッタ性,光透過性及び
絶縁性に優れた膜を形成すべく、保護膜を形成するため
の原料としてアルカリ土類金属酸化物を蒸着材として使
用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このアルカリ
土類金属酸化物は蒸着材として使用される以前に大気中
に曝されると、容易にCO2やH2Oと反応して変質する
ことから、アルカリ土類金属酸化物からなる蒸着材を真
空容器内部に設置した後、真空加熱下での長時間の脱ガ
ス排気処理が必要であることが知られている。即ち、比
較的長い時間をかけて脱ガス排気処理を行わないと、蒸
着材の変質した表面から多量に生じるH2O,H2
2,CO,CO2,N2等の不純物ガスが得られた保護
膜の特性に不具合を生じさせることが知られている。本
発明の目的は、容器内部に設置した直後の脱ガス排気処
理時間を短縮し得るFPDの保護膜用蒸着材及びその製
造方法を提供することにある。本発明の別の目的は、特
性が安定した均一な成膜が可能なFPDの保護膜用蒸着
材及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、表面がフッ化物層12で覆われた多
結晶体11,焼結体又は単結晶体により形成されたFP
Dの保護膜用蒸着材である。この請求項1に記載された
FPDの保護膜用蒸着材では、多結晶体11,焼結体又
は単結晶体の表面がフッ化物層12により被覆されるた
め、この蒸着材10が大気中に長時間曝されても、多結
晶体11,焼結体又は単結晶体が大気中のCO2ガスや
2Oガスと殆ど反応しない。この結果、容器内部にこ
の蒸着材10を設置した後に発生する有害物質の量は従
来より抑制され、この有害物質を除去するために従来か
ら行われている脱ガス排気処理を短縮又はそのガス処理
工程を省くことが可能になり、FPDの製造コストを従
来より低減できる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、多結晶体11,焼結体又は単結晶体が、M
gO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化
物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び
希土類酸化物の複合酸化物のいずれかにより形成された
FPDの保護膜用蒸着材である。請求項3に係る発明
は、請求項2に係る発明であって、フッ化物層12がガ
ス状フッ素化剤とMgO,CaO,SrO,BaO,ア
ルカリ土類複合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアル
カリ土類酸化物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれ
かとの反応によって得られたFPDの保護膜用蒸着材で
ある。この請求項2及び請求項3に記載されたFPDの
保護膜用蒸着材では、電子ビーム蒸着法、イオンプレー
ティング法等により保護膜をFPDに成膜する際に、H
2O,H2,O2,CO,CO2,N2等の不純物ガスが発
生させることなく蒸発するので、高速安定性膜が可能と
なり、かつ膜の緻密性は向上し、特性が安定した均一な
成膜が可能になる。
【0007】請求項4に係る発明は、MgO,CaO,
SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化物若しくは希土
類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び希土類酸化物の
複合酸化物のいずれかの多結晶体11,焼結体又は単結
晶体を形成する工程と、その多結晶体11,焼結体又は
単結晶体をガス状フッ素化剤にて表面処理することによ
り多結晶体11,焼結体又は単結晶体の表面にフッ化物
層12を形成する工程とを含むFPDの保護膜用蒸着材
の製造方法である。この請求項4に記載されたFPDの
保護膜用蒸着材の製造方法では、大気中に長時間曝され
ても大気中のCO2ガスやH2Oガスと殆ど反応しない蒸
着材を比較的容易に得ることができる。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、ガス状フッ素化剤がフッ素ガス、フッ化水
素ガス、BF3、SbF5又はSF4のいずれかであるF
PDの保護膜用蒸着材の製造方法である。この請求項5
に記載されたFPDの保護膜用蒸着材の製造方法では、
多結晶体11,焼結体又は単結晶体の表面にフッ化物層
12を比較的容易に形成することができる。請求項6に
係る発明は、請求項1ないし3いずれか記載の蒸着材又
は請求項4若しくは請求項5に記載された方法により得
られた蒸着材を用いて保護膜が形成されたFPDであ
る。この請求項6に記載されたFPDでは、FPDの製
造工数を大幅に低減できるので、安価にFPDを製造で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の
FPDの保護膜用蒸着材10は、表面がフッ化物層12
で覆われた多結晶体11により形成される。多結晶体1
1は、MgO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類
複合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸
化物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれかの粉末を
用いて形成される。多結晶体11を得る方法は、特に限
定しないが、粉末を成型し、焼結させる(焼結体)方法
が一般的に広く知られている。図1には表面がフッ化物
層12で覆われた多結晶体11により形成された保護膜
用蒸着材10を示すが、本発明のFPDの保護膜用蒸着
材10は、表面がフッ化物層12で覆われた単結晶体に
より形成しても良い。単結晶体の作製方法は特に限定し
ないが、アーク溶融法が一般的に広く知られている(J.
Chem.Phys.35[8].p.3752-6.(1971))。
【0010】一方フッ化物層12は、多結晶体11を形
成するMgO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類
複合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸
化物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれかと、ガス
状フッ素化剤との反応によって得ることができる。ガス
状フッ素化剤としては反応性の高さや汎用性の観点から
フッ素ガス、フッ化水素ガス、BF3、SbF5又はSF
4のいずれか、特にフッ素ガス又はフッ化水素ガスを用
いることが好ましい。またフッ化物層12の厚さはMg
O等のCO2ガスやH2Oガスとの反応阻止向上と、Mg
O等とガス状フッ素化剤との反応時間とのバランスによ
り決定され、好ましくは0.1nm〜100μmの範囲
内、更に好ましくは1nm〜1μmの範囲内に形成され
る。フッ化物層12の厚さを0.1nm〜100μmの
範囲内に限定したのは、100μmを越えると、MgO
等とガス状フッ素化剤との反応時間が長くなって作業性
が悪くなるためである。
【0011】次にこのFPDの保護膜用蒸着材10の製
造方法を説明する。このFPDの保護膜用蒸着材10の
製造方法は、MgO,CaO,SrO,BaO,アルカ
リ土類複合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ
土類酸化物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれかの
粉末を用いて多結晶体11を形成する工程と、その多結
晶体11をガス状フッ素化剤にて表面処理することによ
りその多結晶体11の表面にフッ化物層12を形成する
工程とを含む。
【0012】[1]多結晶体11の形成 ここでは、多結晶体11を得る方法として、焼結により
得る方法を示すが、本発明の内容を限定するものではな
い。多結晶体11を形成する工程では、先ずMgO,C
aO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化物若しく
は希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び希土類酸
化物の複合酸化物のいずれかの粉末を所定量準備する。
この準備する粉末の平均粒径は0.01〜100μmの
範囲内にあることが好ましい。粉末の平均粒径が0.0
1μm未満では、粉末が細かすぎて凝集するため、粉末
のハンドリングが悪くなり、高濃度スラリーを調製する
ことが困難となるためであり、100μmを越えると、
微細構造の制御が難しく、緻密な多結晶体11が得られ
ないからである。またMgO等の粉末の平均粒径を上記
範囲に限定すると、焼結助剤を用いなくても所望の多結
晶体11が得られる利点もある。
【0013】次に、それらのいずれかの粉末とバインダ
と有機溶媒とを混合してスラリーを調製する。この時の
スラリーの濃度は40〜70重量%であることが好まし
く、70重量%を越えると上記スラリーが非水系である
ため、安定した造粒が難しい問題点があり、40重量%
未満では均一な組織を有する緻密な多結晶体11が得ら
れいないからである。即ち、スラリー濃度を上記範囲に
限定すると、スラリーの粘度が200cps以下とな
り、例えばスプレードライヤによる粉末の造粒を安定し
て行うことができ、更には成形体の密度が高くなって緻
密な多結晶体11の製造が可能になる。
【0014】また粉末とバインダと有機溶媒との湿式混
合、特に粉末と分散媒である有機溶媒との湿式混合は、
湿式ボールミル又は撹拌ミルにより行われる。湿式ボー
ルミルでは、ZrO2製ボールを用いる場合には、直径
5〜10mmの多数のZrO2製ボールを用いて8〜2
4時間、好ましくは20〜24時間湿式混合される。Z
rO2製ボールの直径を5〜10mmと限定したのは、
5mm未満では混合が不十分となることからであり、1
0mmを越えると不純物が増大する不具合があるからで
ある。また混合時間が最長24時間と長いのは、長時間
連続混合しても不純物の発生が少ないからである。一
方、湿式ボールミルにおいて、鉄芯入りの樹脂製ボール
を用いる場合には、直径10〜15mmのボールを用い
ることが好ましい。
【0015】撹拌ミルでは、直径1〜3mmのZrO2
製ボールを用いて0.5〜1時間湿式混合される。Zr
2製ボールの直径を1〜3mmと限定したのは、1m
m未満では混合が不十分となることからであり、3mm
を越えると不純物が増える不具合があるからである。ま
た混合時間が最長1時間と短いのは、1時間を越えると
原料の混合のみならず粉砕の仕事をするため、不純物の
発生の原因となり、また1時間もあれば十分に混合でき
るからである。
【0016】次に上記スラリーを噴霧乾燥して平均粒径
が50〜300μm、好ましくは50〜200μmの造
粒粉末を得た後、この造粒粉末を所定の型に入れて所定
の圧力で成形する。ここで、造粒粉末の平均粒径を50
〜300μmと限定したのは、50μm未満では成形性
が悪い不具合があり、300μmを越えると成形体12
密度が低く強度も低い不具合があるからである。上記噴
霧乾燥はスプレードライヤを用いて行われることが好ま
しい。またペレットの成形には、メカニカルプレス法、
タブレットマシン法又はブリケットマシン法のいずれか
の金型プレス法を用いて行われることが好ましい。
【0017】図2に一例としてメカニカルプレス法に使
用されるメカニカルプレス装置13を示す。この装置1
3は、円筒状の型13aと、この型13aに下方から挿
入される下ポンチ13bと、型13aに上方から挿入さ
れる上ポンチ13cとを備える。この装置13で造粒粉
末14を成形するには、先ず円筒状の型13aに円柱状
の下ポンチ13bを下方から挿入した状態で造粒粉末1
4を上記型13a内に投入し(図2(a))、上ポンチ
13cを型13aに上方から挿入して造粒粉末14の圧
密を行う(図2(b))。次に上ポンチ13cを抜いた
後、下ポンチ13bによりペレット状の成形体16を突
上げてこの成形体16を取出す(図2(c))。また上
記メカニカルプレス法によるプレス圧力は300〜20
00kg/cm2、好ましくは500〜1000kg/
cm2である。プレス圧を上記範囲に限定したのは、3
00kg/cm2未満では所定の密度が得られず、20
00kg/cm2を越えると割れや欠けの原因となる層
状の亀裂(ラミネーション)が発生するからである。ま
た高圧プレスを用いると、高強度の金型を必要とし成形
装置が大型化するため、成形コストが上昇し好ましくな
い。この原料粉末にはバインダが混合されているため、
比較的小さな圧力でも十分に強度が高くかつ密度の大き
い成形体16を得ることができる。
【0018】更にペレット状の成形体16を所定の温度
で焼結する。焼結する前に成形体16を350〜620
℃の温度で脱脂処理することが好ましい。この脱脂処理
は成形体16の焼結後の色むらを防止するために行わ
れ、時間をかけて十分に行うことが好ましい。焼結は1
500℃〜1700℃の温度で行うことが好ましい。焼
結温度を1500℃〜1700℃に限定したのは、15
00℃未満では緻密な焼結体が得られず、1700℃を
越えると粒成長が著しく速く、特性が低下するからであ
る。また、成形体を不活性ガス雰囲気中で焼結する場合
には、不活性ガスとしてアルゴンガスを用いることが好
ましい。このようにして相対密度が95%以上の緻密な
多結晶体11が得られる。
【0019】[2]フッ化物層12の形成 次に、上述したようにして得られた多結晶体11の表面
にフッ化物層12を形成する。このフッ化物層12の形
成は、その多結晶体11をガス状フッ素化剤雰囲気中
(温度10〜100℃)に0.1〜120分間保持して
多結晶体11の表面を改質し、多結晶体11の表面にフ
ッ化物層12を形成する。上記ガス状フッ素化剤として
はフッ素ガス、フッ化水素ガス、BF3、SbF5又はS
4のいずれか、特にフッ素ガス又はフッ化水素ガスを
用いることが好ましく、このガス状フッ素化剤の圧力は
好ましくは1〜760Torr、更に好ましくは10〜
300Torrの範囲内に設定される。ガス状フッ素化
剤の圧力を1〜760Torrの範囲内に限定したのは
反応進行度、即ちフッ化物層12の厚さの制御を容易に
するためである。
【0020】フッ化物層12の形成は、多結晶体11を
真空中又は不活性ガス中で形成し、この多結晶体11を
大気に暴露させることなくガス状フッ素化剤にて表面処
理することが好ましい。しかし、多結晶体11を大気に
暴露した場合には、その多結晶体11を大気中で焼成し
て多結晶体11を活性化させ、ガス状フッ素化剤にて表
面処理することにより多結晶体11の表面にフッ化物層
12を形成することが好ましい。この場合の多結晶体1
1の大気中での焼成温度は250〜550℃、好ましく
は350〜450℃であり、焼成時間は0.1〜24時
間、好ましくは0.2〜1時間である。上記範囲の温度
及び時間で焼成することにより多結晶体11が活性化さ
れる。このような処理を施すことにより、多結晶体11
の表面にFPDに有害なMgO等の炭酸塩(MgCO3
等)や水酸化物(Mg(OH)2等)が生成されても、
多結晶体11を大気中で焼成することにより多結晶体1
1が活性化され、多結晶体11の表面のMgO等の炭酸
塩(MgCO3等)や水酸化物(Mg(OH)2等)がC
2及びH2Oとして除去される。この状態で多結晶体1
1の表面にフッ化物層12を形成することにより、多結
晶体11の表面がフッ化物層12により保護され、Mg
O等の炭酸塩(MgCO3等)や水酸化物(Mg(O
H)2等)の生成を防止或いは抑制することができる。
【0021】このように製造されたFPDの保護膜用蒸
着材10では、多結晶体11の表面がフッ化物層12に
より被覆されるため、この蒸着材10が大気中に長時間
曝されても、多結晶体11が大気中のCO2ガスやH2
ガスと殆ど反応しない。この結果、真空成膜容器内部に
この蒸着材10を設置した後行われる脱ガス排気処理を
従来より短縮することが可能になり、FPDの製造コス
トを低減できる。また、この蒸着材10では多結晶体1
1の表面が変質しないことから、電子ビーム蒸着法、イ
オンプレーティング法等により保護膜をFPDに成膜す
る際に、H2O,H2,O2,CO,CO2,N2等の不純
物ガスを発生させることなく蒸着材10が蒸発するの
で、高速安定性膜が可能となり、かつ膜の緻密性は向上
する。また上記蒸着材10を用いて成膜した基板をPD
Pに組み込んだとき、放電時の耐スパッタ性を向上でき
る。従って、上記保護膜はAC型PDPの保護膜の成膜
に好適であり、また高機能セラミック材料の保護膜など
にも適用できる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。ここでは、多結晶体を用いた例を示すが、単
結晶体でも同様であり、発明内容を限定するものではな
い。 <比較例1〜29>表3及び表4の材料欄に示すMg
O,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化物
若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び希
土類酸化物の複合酸化物のいずれかの粉末を準備した。
この粉末にバインダとしてのポリビニールブチラールと
分散剤としてのエタノールを添加し、撹拌ミルで1時間
湿式混合し、濃度が50%の混合スラリーに調製した。
この混合スラリーをスプレードライヤで噴霧乾燥して造
粒することにより造粒粉末を得た。この造粒粉末を金型
(内径が6mmで深さが3mmの金型)に充填し、メカ
ニカルプレスで成形して成形体を作製した。この成形体
を大気雰囲気中、1650℃に昇温し、焼結炉(広築社
製)で3時間焼結することにより直径が約5mmの多結
晶体11を得た。これらの多結晶体11単体から成り、
フッ化物層12を有しない蒸着材を比較例1〜29とし
た。
【0023】<実施例1〜29>比較例1〜29と同一
の手順により比較例1〜29と同一の複数種類の多結晶
体11を得た。これら複数種類の多結晶体11を、圧力
が35TorrのHFガス雰囲気中(温度25℃)に1
0分間保持してそれぞれの多結晶体11の表面を改質
し、多結晶体11の表面にフッ化物層12をそれぞれ形
成した。このように多結晶体11の表面がフッ化物層1
2で覆われた蒸着材10を実施例1〜29とした。この
実施例1〜29におけるそれぞれの多結晶体11の材料
を表1及び表2に示す。
【0024】<比較試験1>比較例1〜29及び実施例
1〜29におけるそれぞれの蒸着材10が得られた時点
でその重量を測定し、その後7日間大気中に放置し、7
日後の重量を再び測定し、重量の増加率(%)を計算し
た。この結果を表1〜表4に示す。 <比較試験2>次に、7日間大気中に放置された比較例
1〜29及び実施例1〜29におけるそれぞれの蒸着材
10を用い、電子ビーム蒸着法によりガラス基板21に
成膜した。なお、保護膜24の成膜条件は、真空成膜容
器内部に蒸着材10を設置した後に蒸着材を加熱しなが
ら脱ガス排気処理を10分間実施し、その後加速電圧が
15kV、蒸着圧力が1×10-2Pa、蒸着距離が60
0mmの条件で成膜した。これらガラス基板20上の膜
の成膜速度及び相対密度を以下の方法で測定した。即
ち、成膜速度(Å/sec)は得られた膜の断面を高分解
能SEMにより観察して、膜厚(Å)を求め、成膜時間
(sec)で除して算出した。相対密度(%)は、材料の
真密度(g/cm3)との比より算出した。蒸着材が2
成分の単純な混合物で構成される場合(例えばMgO+
CaO)、A成分とB成分の存在比を求め、A成分(真
密度αg/cm3)がX、B成分(真密度βg/cm3
が(1−X)の場合膜の真密度を{Xα+(1−X)
β}(g/cm3)として算出した。これらの結果を表
1〜表4に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】表1〜表4から明らかなように、比較例1
〜29に比較してその比較例1〜29に対応する実施例
1〜29の重量増加率は著しく低いことが判る。蒸着材
の重量は、多結晶体が大気中にのCO2やH2Oと反応し
て変質することにより増加するため、重量増加率が高い
比較例1〜29における蒸着材の表面はかなり変質した
ものと解される。一方、実施例1〜29における蒸着材
の重量増加率は著しく低いので、その多結晶体の変質の
程度が比較例1〜29に比較して低いことが判る。これ
は多結晶体の表面をフッ化物層で覆ったことに起因する
ものと考えられる。また、実施例1〜29の成膜速度は
比較例1〜29に比較して高く、かつ相対密度も高いこ
とが判る。これは、保護膜24の成膜に際に、実施例1
〜29の蒸着材10は比較例1〜29の蒸着材に比較し
て不純物ガスの発生が少ないことに起因していると考え
られる。これにより本発明の蒸着材を用いて保護膜が形
成されたFPDでは、膜の耐スパッタ性が高くなり、そ
の寿命が向上することが判る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、多
結晶体の表面をフッ化物層で覆ったので、大気中に長時
間曝されても多結晶体が大気中のCO2ガスやH2Oガス
と反応することはない。この結果、真空成膜容器内部に
この蒸着材を設置した後の蒸着材からの有害物質の発生
は従来より抑制され、この有害物質を除去するために従
来から行われている脱ガス排気処理を短縮又は脱ガス処
理工程を省くことが可能になり、FPDの製造コストを
低減できる。また、電子ビーム蒸着法、イオンプレーテ
ィング法等により保護膜をFPDに成膜する際に、H2
O,H2,O2,CO,CO2,N2等の不純物ガスを発生
させることなく蒸着材か蒸発するので、高速安定性膜が
可能となり、かつ膜の緻密性は向上し、特性が安定した
均一な成膜が可能になる。更に上記蒸着材を用いてFP
Dを製造すれば、FPDの製造工数を大幅に低減できる
ので、安価にFPDを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸着材の断面図。
【図2】メカニカルプレス法により多結晶体を成形する
工程図。
【符号の説明】
10 蒸着材 11 多結晶体 12 フッ化物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/02 H01J 11/02 B 11/02 C04B 35/00 J Fターム(参考) 4G030 AA05 AA07 AA08 AA09 AA10 AA11 AA58 BA01 GA32 GA35 4K029 BA43 CA01 CA03 DB21 GA00 5C027 AA07 5C040 FA01 FA09 GE07 GE08 JA07 KA04 KB01 KB08 KB19 MA23 MA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面がフッ化物層(12)で覆われた多結晶
    体(11),焼結体又は単結晶体により形成されたFPDの
    保護膜用蒸着材。
  2. 【請求項2】 多結晶体(11),焼結体又は単結晶体が、
    MgO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸
    化物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及
    び希土類酸化物の複合酸化物のいずれかにより形成され
    た請求項1記載のFPDの保護膜用蒸着材。
  3. 【請求項3】 フッ化物層(12)がガス状フッ素化剤とM
    gO,CaO,SrO,BaO,アルカリ土類複合酸化
    物若しくは希土類酸化物,又はアルカリ土類酸化物及び
    希土類酸化物の複合酸化物のいずれかとの反応によって
    得られた請求項2記載のFPDの保護膜用蒸着材。
  4. 【請求項4】 MgO,CaO,SrO,BaO,アル
    カリ土類複合酸化物若しくは希土類酸化物,又はアルカ
    リ土類酸化物及び希土類酸化物の複合酸化物のいずれか
    の多結晶体(11),焼結体又は単結晶体を形成する工程
    と、 前記多結晶体(11),焼結体又は単結晶体をガス状フッ素
    化剤にて表面処理することにより前記多結晶体(11),焼
    結体又は単結晶体の表面にフッ化物層(12)を形成する工
    程とを含むFPDの保護膜用蒸着材の製造方法。
  5. 【請求項5】 ガス状フッ素化剤がフッ素ガス、フッ化
    水素ガス、BF3、SbF5又はSF4のいずれかである
    請求項4記載のFPDの保護膜用蒸着材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3いずれか記載の蒸着材
    又は請求項4若しくは請求項5に記載された方法により
    得られた蒸着材(10)を用いて保護膜が形成されたFP
    D。
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