JP2002284558A - 人造大理石成形品及びその製造方法 - Google Patents

人造大理石成形品及びその製造方法

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JP2002284558A
JP2002284558A JP2001091365A JP2001091365A JP2002284558A JP 2002284558 A JP2002284558 A JP 2002284558A JP 2001091365 A JP2001091365 A JP 2001091365A JP 2001091365 A JP2001091365 A JP 2001091365A JP 2002284558 A JP2002284558 A JP 2002284558A
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glass beads
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Kiyomi Tagawa
清美 田川
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Shinji Yamaguchi
信次 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人造大理石成形品の耐衝撃強度を低下させな
いで、天ぷら鍋などの200℃を越える加熱鍋を直にお
いても焦げ目をつくらない耐熱性を有する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤等の添加
物を配合した樹脂組成物を成形硬化させた人造大理石成
形品であって、表面にガラスビーズが埋め込んである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人造大理石カウン
ターのような人造大理石成形品及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より熱硬化性樹脂に充填剤と内部離
型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を所望の
注型用金型に注入し、加熱硬化させることによって人造
大理石成形品を製造することが知られている。
【0003】人造大理石を製造するための原料となる熱
硬化性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられている。
【0004】上記人造大理石の成形品としては例えば、
洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボー
ルなどに広く利用されているが、この中で特にキッチン
用のカウンターの場合は、特にその使用目的から高耐熱
性が求められている。通常、人造大理石成形品の耐熱性
を上げるためには、耐熱性の高い樹脂と充填剤の配合が
必要で、いろいろな材料による配合系が検討されてき
た。しかしながら耐熱性を向上させるための耐熱性の高
い樹脂によるそれらの配合系は、一般的に耐熱性の高い
樹脂が非常に脆い性質となるために耐熱性を高めれば高
めるほど人造大理石成形品の強度、すなわち衝撃強度が
徐々に低下して脆くて割れやすくなってしまい、耐熱性
向上には限界があった。このため現状の人造大理石成形
品の耐熱性は200℃程度が限界であり、加熱された天
ぷら鍋など温度が限界を超えるものは人造大理石成形品
(人造大理石カウンター)の上に置けない状況にあり、
通常は鍋敷きが必要であった。しかしながらあわてて鍋
敷きを忘れた場合人造大理石カウンターの上に加熱され
た天ぷら鍋などの温度限界を超えたものを直に載せるこ
とがあり、この場合は人造大理石カウンターの表面に焦
げ目をつけてしまい、商品価値を著しく低下させるとい
う問題があった。
【0005】したがって、人造大理石カウンターのよう
な人造大理石成形品において現状の耐熱性を上回る耐熱
性能の開発が強く望まれているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、人造大理石成形品の耐衝撃強
度を低下させないで、鍋敷きの使用を必要としない、つ
まり、天ぷら鍋などの200℃を越える加熱鍋を直にお
いても焦げ目をつくらない人造大理石成形品及びその製
造方法を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る人造大理石成形品は、熱硬化性樹脂に充
填剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を成形硬
化させた人造大理石成形品であって、表面にガラスビー
ズが埋め込んであることを特徴とするものである。この
ような構成とすることで、人造大理石成形品の表面に存
在するガラスビーズの層によって表面の耐熱性を高める
ことができるものである。
【0008】また、人造大理石成形品にコンロ配設部を
設け、人造大理石成形品のコンロ配設部の周囲の表面に
ガラスビーズが埋め込んであることが好ましい。このよ
うな構成とすることで、人造大理石カウンターのコンロ
配設部の周囲の加熱されやすい部位の耐熱性をガラスビ
ーズの層によって向上することができるものである。
【0009】また、本発明の人造大理石成形品の製造方
法は、熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤等の添加物を配合
した樹脂組成物にガラスビーズを添加配合して、このガ
ラスビーズを添加配合した樹脂組成物を金型に注入して
ガラスビーズを金型の下金型側に沈降させた状態で加熱
することで表面にガラスビーズが埋め込んである人造大
理石成形品を製造することを特徴とするものである。こ
のような方法を採用することで、ガラスビーズを添加配
合した樹脂組成物を金型に注入して金型を樹脂組成物で
満たしていく段階で、樹脂組成物中のガラスビーズが、
その比重が高いために沈降を起こして金型の下金型の下
面側に集まってガラスビーズの層を形成し、この状態で
成形硬化のために加熱されるが、この硬化の過程で樹脂
組成物中のガラスビーズ以外の部分が硬化収縮を起こし
ながら硬化形成され、硬化後の表面はガラスビーズの一
部が表面に露出した状態、すなわち表面にガラスビーズ
が埋め込まれた状態の人造大理石成形品を製造すること
ができるものである。
【0010】また、熱硬化性樹脂が、ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内1種類、あ
るいは2種類以上の混合物であることが好ましいもので
ある。
【0011】更に、充填剤が水酸化ナトリウム、シリ
カ、ガラスパウダーの内1種類、あるいは2種類以上の
混合物であることが好ましいものである。
【0012】また、ガラスビーズの粒径が100〜50
00μmであることが好ましいものである。このように
ガラスビーズの粒径を100〜5000μmとすること
で、ガラスビーズの十分な表面露出が得られ且つガラス
ビーズの密着性が良い人造大理石成形品を製造すること
ができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。
【0014】本発明の人造大理石成形品は、熱硬化性樹
脂に充填剤、補強材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を
配合した樹脂組成物を成形硬化させて得たものであり、
表面に補強材として粒径100〜5000μmのガラス
ビーズが埋め込んである。ここで人造大理石成形品を製
造するための樹脂組成物に上記粒径100〜5000μ
mのガラスビーズを添加配合するが、ガラスビーズは充
填剤量に対して1〜50%添加配合して用いるものであ
る。
【0015】以下本発明の人造大理石成形品の製造につ
き説明する。まず、人造大理石を製造するための樹脂組
成物につき説明する。樹脂組成物は上記のように熱硬化
性樹脂に充填剤、補強材、内部離型剤、硬化剤等の添加
物を配合したもので、補強材としてガラスビーズを用い
ている。
【0016】樹脂組成物の主剤として用いる熱硬化性樹
脂は、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリ
ル樹脂の単独あるいは、これらの2種類以上の混合系で
用いるものである。
【0017】ポリエステル樹脂としては、熱硬化性のも
のとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無
水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮
合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル
結合を有するものである。また、通常、この樹脂には架
橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配
合されていて、いわゆる不飽和ポリエステルと称される
ものを用いるが、その形態は特に限定されるものではな
い。
【0018】また、ビニルエステル樹脂としては、ビス
フェノール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型
ビニルエステル樹脂あるいはその両方を混合して用いる
ことができるものである。
【0019】ここで、ビスフェノール型ビニルエステル
樹脂はビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応
物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有
するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂
としてはビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、
ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のも
のを用いることができるものである。また、通常、この
ビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマ
ー、アクリルモノマー等が配合されているものがある
が、その形態は特に限定されるものではない。
【0020】アクリル樹脂としては、通常熱硬化型とし
てメチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能の
アクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいはポ
リマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリ
ルシロップと称されるものを用いるが、その形態は特に
限定されるものではない。
【0021】また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂の2種以上の混合系とする場合は、
樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用あるいは添
加配合するガラスビーズとの相互作用などにより目的と
する製品の品質に合った最適配合が求められるが、その
配合量は特に限定されるものではない。
【0022】充填剤としては、水酸化アルミニウム、シ
リカ、ガラスパウダーの内の1種類あるいは2種類以上
の混合物として用いるものである。充填剤の配合量は、
上記した熱硬化性樹脂100重量部に対して100〜3
00重量部とするのが望ましく、この範囲に満たないと
成形する人造大理石成形品の衝撃強度が優れるが耐熱性
を十分に発揮できないおそれがあり、また、この範囲を
超えると耐熱性は優れるが耐衝撃強度が低下するおそれ
があるので好ましくない。
【0023】上記の充填剤の粒径は小さいほど成形する
人造大理石成形品の耐衝撃強度を向上させることができ
るが、人造大理石樹脂組成物の粘度を急激に上昇させて
製造が困難となる傾向となるため、平均粒径の下限は5
μm程度とするのが望ましく、また、一方充填剤の粒径
が大きくなると人造大理石製造用の樹脂組成物の粘度が
低下して製造までの問題は無くなるが形成される人造大
理石成形品の耐衝撃強度が低下してしまう傾向になり、
このため、平均粒径の上限は50μm程度とするのが好
ましいのである。また、充填剤の表面にシランカップリ
ング処理を施したものを用いると該充填剤と樹脂との密
着性を向上できて、人造大理石成形品の耐衝撃強度を向
上させることができるものである。
【0024】本発明において補強材として用いる粒径1
00〜5000μmのガラスビーズは粉体のガラスを再
溶融するなどの方法で得られるもので、一般に市販され
ているものを用いることができる。ガラスはSiO2
Al23/B23/Fe23/Na2O/K2O/MgO
/CaOなどの化学組成をもっているが、アルカリ成分
と呼ばれるNa2OやK2Oの成分量によって通常のアル
カリガラスと低アルカリガラスに分類され、ガラスビー
ズも同様に分類されている。本発明ではこれを特に限定
するものではないが、得られる人造大理石成形品が熱水
条件など加水分解性による劣化を危惧される場合は、ア
ルカリ成分の少ない低アルカリガラスを用いる方が好ま
しものである。また、樹脂組成物における樹脂との密着
性を向上させ、その結果製造される人造大理石カウンタ
ーの強度を上げる目的などから施されるシランカップリ
ング処理が行われたガラスビーズも同様な目的で使用す
ることができるものであるが、しかしながら、特にこれ
に限定するものではない。
【0025】また、通常のガラスビーズは中空でない中
身の詰まった形態を持つものであるが、一部軽量化など
のために中空のガラスビーズも市販されている。これも
同様に用いることができ、特に限定するものではない。
【0026】また、色ガラスをガラスビーズにして着色
ガラスビーズとしたものや、無着色のガラスビーズにカ
ラー塗装して着色ガラスビーズとしたものがあるが、こ
れも同様に用いることができ、特に限定するものではな
い。
【0027】本発明ではこれらのガラスビーズとして粒
径は100〜5000μmの範囲のものを用いるもので
ある。
【0028】また、ガラスビーズは、人造大理石製造用
の樹脂組成物に添加配合して用いるものであるが、その
配合量は通常樹脂組成物中の充填剤量に対して1〜50
%添加配合して用いる。
【0029】樹脂組成物には更に硬化剤を配合するが、
この硬化剤としては1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサエートやt−ヘキシル
パーオキシ2−エチルヘキサノエート等を用いることが
できるものである。この硬化剤の配合割合は、例えば、
ビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との総量1
00重量部に対して0.5〜5重量部とするのが好まし
いものである。
【0030】また、樹脂組成物には紫外線吸収剤、減粘
剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもで
きる。
【0031】樹脂組成物は上記の配合物を所定の割合で
配合し、撹拌機等により混合撹拌して配合調整する。樹
脂組成物から人造大理石カウンターのような人造大理石
成形品を製造するに当たっては、その配合調整された樹
脂組成物を20〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡
の処理をする。このようにして脱泡処理された人造大理
石製造用の樹脂組成物を減圧状態から開放し、所定の注
型金型に注入し、この金型を50〜110℃の温度で3
0〜120分間加熱し、加熱することで樹脂組成物中の
上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中
の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて樹脂組成
物を硬化させる。その後、金型を開いて取り出すことで
人造大理石成形品(人造大理石カウンター)を製造する
ことができるものである。
【0032】しかして、上記のようにして樹脂組成物を
用いて人造大理石成形品を製造する一連の製造過程、す
なわち、注型金型の内部に樹脂組成物が注入されて満た
されていく段階で、樹脂組成物中のガラスビーズが、熱
硬化性樹脂に比べてその比重が高いため沈降を起こし、
成型金型の下金型面に集まってガラスビーズの層が形成
される。次に、成形硬化のために加熱されるが、この硬
化の過程で樹脂組成物中のガラスビーズ以外の部分(人
造大理石マトリックス部)は硬化収縮を起こしながら硬
化成形され、その結果、硬化後の表面は図1に示すよう
にガラスビーズの一部が表面に露出した状態となり、こ
うして得られた人造大理石成形品(人造大理石カウンタ
ー)はその表面にガラスビーズを埋め込んだ形状に形成
されるものである。この人造大理石成形品の表面部に形
成されたガラスビーズ層によって今までにない表面耐熱
性の高い人造大理石成形品(人造大理石カウンター)が
得られるものである。
【0033】ここで、本発明においては、前述のように
ガラスビーズとして粒径は100〜5000μmの範囲
のものを用いているが、ガラスビーズの粒径が100μ
m以下では、表面部耐熱性向上のためのガラスビーズの
十分な表面露出が現れにくく、また、粒径が5000μ
m以上では図2に示すように粒径が大きいため表面露出
が多くなりすぎて耐熱性は良くても密着性が弱くなり、
ガラスビーズがポロポロと取れてしまう傾向になり、良
好な成形品にはなりにくいため前述のようにガラスビー
ズとして粒径は100〜5000μmとするものであ
る。
【0034】図1、図2において符号1は人造大理石マ
トリックス部を示し、2は粒径100〜5000μmの
ガラスビーズを示し、符号3は。粒径5000μm以上
のガラスビーズを示している。
【0035】また、本発明においてガラスビーズの配合
量を通常樹脂組成物中の充填剤量に対して1〜50%添
加配合しているが、ガラスビーズの添加配合量が樹脂組
成物中の充填剤量に対して1%以下では表面部耐熱性向
上が得られ難く、また、50%以上では表面部耐熱性向
上が一定量に達してしまう傾向にあるため、樹脂組成物
中の充填剤量に対して1〜50%添加配合するのが好ま
しい。もちろん50%以上の添加配合量であってもよい
ものである。
【0036】また、図3に示すように、従来と同様の構
成の表面にガラスビーズが埋め込まれていない人造大理
石カウンター4にドロップインコンロのようなガスコン
ロ(図示せず)を配設するためのガスコンロ配設部5と
なる孔を設け、このガスコンロ配設部5の周囲の特に耐
熱性を要する部分に上記した本発明方法により得られた
表面にガラスビーズを埋め込んだ人造大理石製の成形板
6を接着剤を介して埋め込むようにしてもよいものであ
る(この場合、ガスコンロ配設部5の周囲の従来と同様
の表面にガラスビーズが埋め込まれていない人造大理石
カウンター4に凹みを設けてこの凹みに表面にガラスビ
ーズを埋め込んだ人造大理石製の板6を接着剤を介して
埋め込むことで段差なく面一にできるものである)。こ
のようにして得られた人造大理石は、人造大理石の耐衝
撃強度を低下させないで、鍋敷きの使用を必須としない
で、天ぷら鍋など200℃を越える加熱鍋を直において
も焦げ目が付くことのない耐熱性を有するキッチン用の
人造大理石カウンターとすることができるものである。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。
【0038】(実施例1)熱硬化性樹脂としてポリエス
テル樹脂(武田薬品工業(株)製 ポリマール545
0)を用い、この樹脂100重量部に対して充填剤とし
て水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−310
平均粒径17μm)を150重量部配合した。これ
に、粒径600〜850μmのガラスビーズ(東芝バロ
ティーニ(株)製 GB200M)を30重量部(充填
剤量に対して20%)配合した。更に、硬化剤(日本油
脂(株)製 パーキュアHO)を3.0重量部添加して
人造大理石製造用の樹脂組成物を得た。
【0039】このようにして得た人造大理石製造用の樹
脂組成物を20Torrの減圧下で60分真空脱泡処理
し、12mmの平板状の人造大理石成形品を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で100分間加熱して
樹脂組成物を硬化させた。得られた人造大理石成形品は
その表面にガラスビーズを埋め込んだ形態を有し、透明
性の良いものを得た。これを耐油鍋試験(加熱した油鍋
を人造大理石成形品の上に置いて30分間放置して変色
度を評価)による耐熱性能は280℃であった。
【0040】(実施例2)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(武田薬品工業(株)製 プロミネートP−
311)を用い、この樹脂100重量部に対して充填剤
として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−3
08B 平均粒径8μm)を180重量部配合した。こ
れに、粒径1400〜2000μmのガラスビーズ(東
芝パロティーニ(株)製 GB503M)を45重量部
(充填剤量に対して25%)配合した。更に、硬化剤
(日本油脂(株)製 パーキュアHO)を3.5重量部
添加して人造大理石製造用の樹脂組成物を得た。
【0041】このようにして得た人造大理石製造用の樹
脂組成物を20Torrの減圧下で65分真空脱泡処理
し、12mmの平板状の人造大理石成形品を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で90分間加熱して樹
脂組成物を硬化させた。得られた人造大理石成形品はそ
の表面にガラスビーズを埋め込んだ形態を有し、透明性
の良いものを得た。これを耐油鍋試験(加熱した油鍋を
人造大理石成形品の上に置いて30分間放置して変色度
を評価)による耐熱性能は300℃であった。
【0042】(実施例3)熱硬化性樹脂としてアクリル
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)を
用い、この樹脂100重量部に対して充填剤としてシリ
カ(龍森(株)製CRYSTALITE M−3K 平
均粒径20μm)を130重量部配合した。これに、粒
径1400〜2000μmのガラスビーズ(東芝パロテ
ィーニ(株)製 EGB503MN:低アルカリビー
ズ)を52重量部(充填剤量に対して40%)配合し
た。更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製 パーカドック
ス16)を1.6重量部添加して人造大理石製造用の樹
脂組成物を得た。
【0043】このようにして得た人造大理石製造用の樹
脂組成物を20Torrの減圧下で60分真空脱泡処理
し、12mmの平板状の人造大理石成形品を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で80分間加熱して樹
脂組成物を硬化させた。得られた人造大理石成形品はそ
の表面にガラスビーズを埋め込んだ形態を有し、透明性
の良いものを得た。これを耐油鍋試験(加熱した油鍋を
人造大理石成形品の上に置いて30分間放置して変色度
を評価)による耐熱性能は260℃であった。
【0044】(実施例4)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)とポリエステル樹脂(武田薬品工業(株)製 ポリ
マール5250)を60/40の配合比で混合し、この
混合樹脂100重量部に対して充填剤として水酸化アル
ミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径1
0μm)を150重量部配合した。これに、粒径500
〜1180μmのガラスビーズ(東芝パロティーニ
(株)製 GB−A)を52重量部(充填剤量に対して
35%)配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製
パーキュアHO)を3.0重量部添加して人造大理石製
造用の樹脂組成物を得た。
【0045】このようにして得た人造大理石製造用の樹
脂組成物を20Torrの減圧下で50分真空脱泡処理
し、12mmの平板状の人造大理石成形品を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で100分間加熱して
樹脂組成物を硬化させた。得られた人造大理石成形品は
その表面にガラスビーズを埋め込んだ形態を有し、透明
性の良いものを得た。これを耐油鍋試験(加熱した油鍋
を人造大理石成形品の上に置いて30分間放置して変色
度を評価)による耐熱性能は290℃であった。
【0046】(実施例5)実施例2で得られたガラスビ
ーズを埋め込んだ人造大理石の成形板を切り出し、この
成形板を実施例2のガラスビーズ添加配合なしの樹脂組
成物で成形して得られたガラスビーズを埋め込んでない
ない人造大理石カウンターのガスコンロ配設部の周囲の
部分に埋め込み、図3の示すような人造大理石カウンタ
ーを得た。
【0047】250℃に加熱された油鍋を図3の人造大
理石カウンターのガラスビーズが埋め込まれた部分とそ
うでない部分に置いたところ、ガラスビーズを埋め込ん
だ人造大理石製の成形板の部分は全く変色が見られなか
ったが、ガラスビーズを埋め込んでいない部分では焦げ
目による変色が見られた。 (比較例1〜4)実施例1〜4においてそれぞれガラス
ビーズの添加配合をせず、他の配合及び成形硬化条件は
それぞれ実施例1〜4と同様にして比較例1乃至比較例
4の人造大理石成形品を得た。
【0048】このようにして得た比較例1〜4の人造大
理石成形品を耐油鍋試験(加熱した油鍋を人造大理石成
形品の上に置いて30分間放置して変色度を評価)によ
る試験を行ったところ耐熱性能はそれぞれ比較例1=1
80℃、比較例2=200℃、比較例3=160℃、比
較例4=190℃であった。透明性は比較例1〜4とも
実施例1〜4と大きな差はなかった。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、熱硬化
性樹脂に充填剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成
物を成形硬化させた人造大理石成形品であって、表面に
ガラスビーズが埋め込んであるので、人造大理石成形品
の表面に存在するガラスビーズの層によって表面の耐熱
性を高めることができ、この結果、人造大理石成形品の
耐衝撃強度を低下させないで、鍋敷きの使用を必要とし
ない、つまり、天ぷら鍋などの200℃を越える加熱鍋
を直においても焦げ目をつくらない人造大理石成形品を
提供できるものである。
【0050】また、人造大理石成形品にコンロ配設部を
設け、人造大理石成形品のコンロ配設部の周囲の表面に
ガラスビーズが埋め込んであるので、コンロ配設部の周
囲の加熱されやすい部位の耐熱性をガラスビーズの層に
よって向上することができ、簡単構成で耐熱性に優れた
人造大理石カウンターを構成できるものである。
【0051】また、熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤等の
添加物を配合した樹脂組成物にガラスビーズを添加配合
して、このガラスビーズを添加配合した樹脂組成物を金
型に注入してガラスビーズを金型の下金型側に沈降させ
た状態で加熱することで表面にガラスビーズが埋め込ん
である人造大理石成形品を製造するので、ガラスビーズ
を添加配合した樹脂組成物を金型に注入して金型を樹脂
組成物で満たしていく段階で、樹脂組成物中のガラスビ
ーズが、その比重が高いために沈降を起こして金型の下
金型の下面側に集まってガラスビーズの層を形成し、こ
の状態で成形硬化のために加熱されるが、この硬化の過
程で樹脂組成物中のガラスビーズ以外の部分が硬化収縮
を起こしながら硬化形成され、硬化後の表面はガラスビ
ーズの一部が表面に露出した状態、すなわち表面にガラ
スビーズが埋め込まれた状態の人造大理石成形品を製造
することができ、耐熱性に優れた人造大理石成形品を簡
単な方法で製造することができるものである。
【0052】また、ガラスビーズの粒径が100〜50
00μmであるので、ガラスビーズの十分な表面露出が
得られ且つガラスビーズの密着性が良い人造大理石成形
品を製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人造大理石成形品の断面図である。
【図2】同上のガラスビーズの粒径が大きい場合の人造
大理石成形品の断面図である。
【図3】同上の人造大理石カウンターの一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 人造大理石マトリックス部 2 ガラスビーズ 3 ガラスビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/36 C08K 3/36 3/40 3/40 5/00 5/00 7/20 7/20 C08L 33/00 C08L 33/00 63/10 63/10 67/00 67/00 101/00 101/00 //(C04B 26/02 C04B 26/02 14:22 14:22 14:04 14:04 C 14:36) 14:36 B29K 101:10 B29K 101:10 105:16 105:16 B29L 31:10 B29L 31:10 C04B 111:54 C04B 111:54 (72)発明者 山口 信次 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA21 AA36 AA41 AB03 AB11 AB16 AB17 AH44 AH49 EA03 EA04 EB01 EF02 EK13 4J002 AA021 BG041 CD201 CF211 DE056 DJ016 DL006 DL007 EK058 FA087 FD016 FD148 FD207 GL02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤等の添加
    物を配合した樹脂組成物を成形硬化させた人造大理石成
    形品であって、表面にガラスビーズが埋め込んであるこ
    とを特徴とする人造大理石成形品。
  2. 【請求項2】 人造大理石成形品にコンロ配設部を設
    け、人造大理石成形品のコンロ配設部の周囲の表面にガ
    ラスビーズが埋め込んであることを特徴とする請求項1
    記載の人造大理石成形品。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤等の添加
    物を配合した樹脂組成物にガラスビーズを添加配合し
    て、このガラスビーズを添加配合した樹脂組成物を金型
    に注入してガラスビーズを金型の下金型側に沈降させた
    状態で加熱することで表面にガラスビーズが埋め込んで
    ある人造大理石成形品を製造することを特徴とする人造
    大理石成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱硬化性樹脂が、ポリエステル樹脂、ビ
    ニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内1種類、あるいは
    2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項3記
    載の人造大理石成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 充填剤が水酸化ナトリウム、シリカ、ガ
    ラスパウダーの内1種類、あるいは2種類以上の混合物
    であることを特徴とする請求項3記載の人造大理石成形
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 ガラスビーズの粒径が100〜5000
    μmであることを特徴とする請求項3記載の人造大理石
    成形品の製造方法。
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JP2020079358A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 昭和電工株式会社 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物

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